JPH05230245A - 積層シートおよびそれを用いてなる記録シート - Google Patents
積層シートおよびそれを用いてなる記録シートInfo
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- JPH05230245A JPH05230245A JP4141477A JP14147792A JPH05230245A JP H05230245 A JPH05230245 A JP H05230245A JP 4141477 A JP4141477 A JP 4141477A JP 14147792 A JP14147792 A JP 14147792A JP H05230245 A JPH05230245 A JP H05230245A
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- Japan
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- poly
- recording sheet
- coating layer
- laminated sheet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シリコーンオイル吸収性、走行性に優れ、印
字品質が良好でカラー複写性に優れた積層シート及び記
録シートを提供する。 【構成】 基材の少なくとも片面に、樹脂水酸基価4
0以上のポリ(メタ)アクリル酸エステル共重合体と、
第四級アンモニウム塩重合物と、2個以上の水酸基
を有するオルガノポリシロキサンポリオールと、他の高
分子ポリオールと、ポリイソシアネートとを反応させて
得られるウレタン樹脂の混合物からなる被覆層を設け
る。
字品質が良好でカラー複写性に優れた積層シート及び記
録シートを提供する。 【構成】 基材の少なくとも片面に、樹脂水酸基価4
0以上のポリ(メタ)アクリル酸エステル共重合体と、
第四級アンモニウム塩重合物と、2個以上の水酸基
を有するオルガノポリシロキサンポリオールと、他の高
分子ポリオールと、ポリイソシアネートとを反応させて
得られるウレタン樹脂の混合物からなる被覆層を設け
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層シート及び該積層
シートを用いてなる記録シートに関するものである。よ
り詳しくは電子写真複写機によって良好なカラー複写が
可能で、シリコーンオイル吸収性に優れた電子写真複写
機用記録シートに好適な積層シート及び記録シートに関
する。
シートを用いてなる記録シートに関するものである。よ
り詳しくは電子写真複写機によって良好なカラー複写が
可能で、シリコーンオイル吸収性に優れた電子写真複写
機用記録シートに好適な積層シート及び記録シートに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラーコピー技術が完成の域に達
し、カラー電子写真複写機が徐々に普及している。現
在、カラー電子写真複写機は熱ローラを用いてトナーを
定着する乾式複写機が一般的である。しかし、熱ローラ
を用いた場合、トナーが熱ローラに転移する、いわゆる
オフセット現象が発生し良好な画像が得られなかった。
そこで、熱ローラにシリコーンオイルを補給して、この
オフセット現象を防止している。
し、カラー電子写真複写機が徐々に普及している。現
在、カラー電子写真複写機は熱ローラを用いてトナーを
定着する乾式複写機が一般的である。しかし、熱ローラ
を用いた場合、トナーが熱ローラに転移する、いわゆる
オフセット現象が発生し良好な画像が得られなかった。
そこで、熱ローラにシリコーンオイルを補給して、この
オフセット現象を防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら被覆層の
シリコーンオイル吸収性が不十分なため、カラーコピー
後の被覆層表面にシリコーンオイルが残留し、取り扱い
上種々問題となっている。特に、基材としてプラスチッ
クフイルムを用いた場合顕著であり、被覆層として種々
検討されているが、いまだ特性を満足するものがないの
が現状でありシリコーンオイル吸収性の改良が望まれて
いる。
シリコーンオイル吸収性が不十分なため、カラーコピー
後の被覆層表面にシリコーンオイルが残留し、取り扱い
上種々問題となっている。特に、基材としてプラスチッ
クフイルムを用いた場合顕著であり、被覆層として種々
検討されているが、いまだ特性を満足するものがないの
が現状でありシリコーンオイル吸収性の改良が望まれて
いる。
【0004】本発明は、かかる問題点を解決し、シリコ
ーンオイル吸収性に優れ、かつトナー定着性に優れた記
録シート、及びこれに好適な積層シートを提供すること
を目的とするものである。
ーンオイル吸収性に優れ、かつトナー定着性に優れた記
録シート、及びこれに好適な積層シートを提供すること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、基材の
少なくとも片面に、樹脂水酸基価が40以上のポリ(メ
タ)アクリル酸エステル共重合体と、第四級アンモニウ
ム塩重合物と、ウレタン樹脂との混合物を主成分とする
被覆層を有する積層シートであって、該ウレタン樹脂
は、高分子ポリオールとポリイソシアネートとを反応さ
せて得られるウレタン樹脂であって、該高分子ポリオー
ルが、少なくとも2個以上の水酸基を有するオルガノポ
リシロキサンポリオールと他の高分子ポリオールとから
なることを特徴とする積層シート、及びこれを用いてな
る記録シートによって達成される。
少なくとも片面に、樹脂水酸基価が40以上のポリ(メ
タ)アクリル酸エステル共重合体と、第四級アンモニウ
ム塩重合物と、ウレタン樹脂との混合物を主成分とする
被覆層を有する積層シートであって、該ウレタン樹脂
は、高分子ポリオールとポリイソシアネートとを反応さ
せて得られるウレタン樹脂であって、該高分子ポリオー
ルが、少なくとも2個以上の水酸基を有するオルガノポ
リシロキサンポリオールと他の高分子ポリオールとから
なることを特徴とする積層シート、及びこれを用いてな
る記録シートによって達成される。
【0006】本発明における基材としては、紙(上質
紙)、塗工紙、和紙やプラスチックフイルムを使用する
ことができるが、中でもプラスチックフイルムが好まし
い。
紙)、塗工紙、和紙やプラスチックフイルムを使用する
ことができるが、中でもプラスチックフイルムが好まし
い。
【0007】プラスチックフイルムとしては、ポリエス
テル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステルアミ
ド、ポリエーテル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポ
リスチレン、ポリカーボネート、ポリ−P−フェニレン
スルフィド、ポリエーテルエステル、ポリ塩化ビニル、
ポリ(メタ)アクリル酸エステルなどが好ましい。さら
にこれらの共重合体やブレンド物やさらに架橋したもの
を用いることもできる。
テル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステルアミ
ド、ポリエーテル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポ
リスチレン、ポリカーボネート、ポリ−P−フェニレン
スルフィド、ポリエーテルエステル、ポリ塩化ビニル、
ポリ(メタ)アクリル酸エステルなどが好ましい。さら
にこれらの共重合体やブレンド物やさらに架橋したもの
を用いることもできる。
【0008】上記基材の中でもポリエステル、好ましく
はポリエチレンテレフタレートが機械的特性、作業性な
どの点から好ましい。
はポリエチレンテレフタレートが機械的特性、作業性な
どの点から好ましい。
【0009】本発明においていうポリエステルとは、周
知のもの、具体的には例えば、テレフタル酸・イソフタ
ル酸・ナフタレンジカルボン酸・ビス−α,β(2−ク
ロルフェノキシ)エタン−4,4’−ジカルボン酸・ア
ジピン酸・セバシン酸等の2官能カルボン酸の少なくと
も1種と、エチレングリコール・トリエチレングリコー
ル・テトラメチレングリコール・ヘキサメチレングリコ
ール・デカメチレングリコール等のグリコールの少なく
とも1種とを重縮合して得られるポリエステルを挙げる
ことができる。また、該ポリエステルには本発明の目的
を阻害しない範囲内で他種ポリマをブレンドしたり、共
重合してもよいし、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、顔
料、紫外線吸収剤などが含まれていてもよい。ポリエス
テルの固有粘度(25℃オルトクロルフェノール中で測
定)は0.4〜2.0であり、好ましくは0.5〜1.
0の範囲のものが通常用いられる。
知のもの、具体的には例えば、テレフタル酸・イソフタ
ル酸・ナフタレンジカルボン酸・ビス−α,β(2−ク
ロルフェノキシ)エタン−4,4’−ジカルボン酸・ア
ジピン酸・セバシン酸等の2官能カルボン酸の少なくと
も1種と、エチレングリコール・トリエチレングリコー
ル・テトラメチレングリコール・ヘキサメチレングリコ
ール・デカメチレングリコール等のグリコールの少なく
とも1種とを重縮合して得られるポリエステルを挙げる
ことができる。また、該ポリエステルには本発明の目的
を阻害しない範囲内で他種ポリマをブレンドしたり、共
重合してもよいし、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、顔
料、紫外線吸収剤などが含まれていてもよい。ポリエス
テルの固有粘度(25℃オルトクロルフェノール中で測
定)は0.4〜2.0であり、好ましくは0.5〜1.
0の範囲のものが通常用いられる。
【0010】また本発明に用いるポリエステルフイルム
は、フイルム内部に微細な気泡を含有させ、該気泡で光
を散乱させることにより白色化させているものを用いる
こともできる。この微細な気泡の形成は、フイルム母
材、例えばポリエステル中に、非相溶ポリマー、例えば
ポリ−3−メチルブテン−1、ポリ−4−メチルペンテ
ン−1、ポリプロピレン、ポリビニル−t−ブタン、
1,4−トランス−ポリ−2,3−ジメチルブタジエ
ン、セルローストリアセテート、セルローストリプロピ
オネート、ポリクロロトリフルオロエチレン等を細かく
分散させ、それを1軸または2軸に延伸することにより
形成される。延伸に際して、非相溶ポリマー粒子の周り
にボイド(気泡)が形成され、これが光の散乱作用を発
揮するため白色化される。また微細気泡を有するため比
重が低くなり、クッション性も有する。
は、フイルム内部に微細な気泡を含有させ、該気泡で光
を散乱させることにより白色化させているものを用いる
こともできる。この微細な気泡の形成は、フイルム母
材、例えばポリエステル中に、非相溶ポリマー、例えば
ポリ−3−メチルブテン−1、ポリ−4−メチルペンテ
ン−1、ポリプロピレン、ポリビニル−t−ブタン、
1,4−トランス−ポリ−2,3−ジメチルブタジエ
ン、セルローストリアセテート、セルローストリプロピ
オネート、ポリクロロトリフルオロエチレン等を細かく
分散させ、それを1軸または2軸に延伸することにより
形成される。延伸に際して、非相溶ポリマー粒子の周り
にボイド(気泡)が形成され、これが光の散乱作用を発
揮するため白色化される。また微細気泡を有するため比
重が低くなり、クッション性も有する。
【0011】さらに本発明においては、ポリエステルフ
イルム中に炭酸カルシウム、非晶質ゼオライト粒子、ア
ナターゼ型の二酸化チタン、リン酸カルシウム、シリ
カ、カオリン、タルク、クレーなどの微粒子を併用した
ものを用いてもよい。又このような微粒子以外にもポリ
エステル重合反応系で触媒残渣とリン化合物との反応に
より析出した微粒子を併用することもできる。
イルム中に炭酸カルシウム、非晶質ゼオライト粒子、ア
ナターゼ型の二酸化チタン、リン酸カルシウム、シリ
カ、カオリン、タルク、クレーなどの微粒子を併用した
ものを用いてもよい。又このような微粒子以外にもポリ
エステル重合反応系で触媒残渣とリン化合物との反応に
より析出した微粒子を併用することもできる。
【0012】本発明の記録シートにおいては、上記基材
の少なくとも片面に、樹脂水酸基価が40以上のポリ
(メタ)アクリル酸エステル共重合体と、第四級アン
モニウム塩重合物と、ウレタン樹脂との混合物を主成
分とする被覆層が設けられ、ここでウレタン樹脂は、高
分子ポリオールとポリイソシアネートとを反応させて得
られるウレタン樹脂であり、該高分子ポリオールが、少
なくとも2個以上の水酸基を有するオルガノポリシロキ
サンポリオールと他の高分子ポリオールとからなるウレ
タン樹脂である。
の少なくとも片面に、樹脂水酸基価が40以上のポリ
(メタ)アクリル酸エステル共重合体と、第四級アン
モニウム塩重合物と、ウレタン樹脂との混合物を主成
分とする被覆層が設けられ、ここでウレタン樹脂は、高
分子ポリオールとポリイソシアネートとを反応させて得
られるウレタン樹脂であり、該高分子ポリオールが、少
なくとも2個以上の水酸基を有するオルガノポリシロキ
サンポリオールと他の高分子ポリオールとからなるウレ
タン樹脂である。
【0013】本発明でいう樹脂水酸基価が40以上のポ
リ(メタ)アクリル酸エステル共重合体とは、下記の各
群から選ばれる少なくとも2種以上のモノマーの共重合
体であり、かつ該共重合体の樹脂水酸基価が40以上の
ものをいう。
リ(メタ)アクリル酸エステル共重合体とは、下記の各
群から選ばれる少なくとも2種以上のモノマーの共重合
体であり、かつ該共重合体の樹脂水酸基価が40以上の
ものをいう。
【0014】例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イ
タコン酸、カルボキシエチルアクリレート、カルボキシ
フェニルアクリレートなどのカルボキシル基を有するも
の、2−ヒドロキシエチルアクリレート、3−ヒドロキ
シブチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリ
レート、3−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート、3−ヒドロキシブチル
メタクリレート、2−ヒドロキシブチルメタクリレー
ト、4−ヒドロキシブチルメタクリレートなどの水酸基
を有するもの、アクリルアミド、メタクリルアミド、N
−メチルアクリルアミド、N−メチルメタクリルアミ
ド、N−エチルメタクリルアミド、N−エチルアクリル
アミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−メチロ
ールアクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミ
ド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N,N−ジエチ
ルメタクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド
などのアミド基を有するもの、グリシジルアクリレー
ト、グリシジルメタクリレートなどのグリシジル基を有
するもの、7−アミノ−3,7−ジメチルオクチルアク
リレート、2−ジメチルアミノエチルアクリレート、2
−ジエチルアミノエチルアクリレート、7−アミノ−
3,7−ジメチルオクチルメタクリレート、2−ジメチ
ルアミノエチルメタクリレート、2−ジエチルアミノエ
チルメタクリレートなどのアミノ基を有するものなど。
タコン酸、カルボキシエチルアクリレート、カルボキシ
フェニルアクリレートなどのカルボキシル基を有するも
の、2−ヒドロキシエチルアクリレート、3−ヒドロキ
シブチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリ
レート、3−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート、3−ヒドロキシブチル
メタクリレート、2−ヒドロキシブチルメタクリレー
ト、4−ヒドロキシブチルメタクリレートなどの水酸基
を有するもの、アクリルアミド、メタクリルアミド、N
−メチルアクリルアミド、N−メチルメタクリルアミ
ド、N−エチルメタクリルアミド、N−エチルアクリル
アミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−メチロ
ールアクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミ
ド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N,N−ジエチ
ルメタクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド
などのアミド基を有するもの、グリシジルアクリレー
ト、グリシジルメタクリレートなどのグリシジル基を有
するもの、7−アミノ−3,7−ジメチルオクチルアク
リレート、2−ジメチルアミノエチルアクリレート、2
−ジエチルアミノエチルアクリレート、7−アミノ−
3,7−ジメチルオクチルメタクリレート、2−ジメチ
ルアミノエチルメタクリレート、2−ジエチルアミノエ
チルメタクリレートなどのアミノ基を有するものなど。
【0015】例えばメチルアクリレート、エチルアク
リレート、ブチルアクリレート、プロピルアクリレー
ト、ペンチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、ヘ
プチルアクリレート、オクチルアクリレート、メチルメ
タクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリ
レート、プロピルメタクリレート、ペンチルメタクリレ
ート、ヘキシルメタクリレート、ヘプチルメタクリレー
ト、オクチルメタクリレートなど。
リレート、ブチルアクリレート、プロピルアクリレー
ト、ペンチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、ヘ
プチルアクリレート、オクチルアクリレート、メチルメ
タクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリ
レート、プロピルメタクリレート、ペンチルメタクリレ
ート、ヘキシルメタクリレート、ヘプチルメタクリレー
ト、オクチルメタクリレートなど。
【0016】例えば、スチレンおよびヒドロキシル化
スチレン、クロロスチレンやメチルスチレン、エチルス
チレン、ジメチルスチレンなどのアルキル化スチレンの
ようなスチレン誘導体、塩化ビニル、酢酸ビニル等のビ
ニル系モノマーなど。
スチレン、クロロスチレンやメチルスチレン、エチルス
チレン、ジメチルスチレンなどのアルキル化スチレンの
ようなスチレン誘導体、塩化ビニル、酢酸ビニル等のビ
ニル系モノマーなど。
【0017】が挙げられ、常法によって共重合される。
【0018】本発明で規定する樹脂水酸基価とは以下の
ように定義される。すなわち、試料樹脂1g中に含まれ
る水酸基のモル数に相当する水酸化カリウムのmg数で
ある。
ように定義される。すなわち、試料樹脂1g中に含まれ
る水酸基のモル数に相当する水酸化カリウムのmg数で
ある。
【0019】本発明において樹脂水酸基価は、ポリ(メ
タ)アクリル酸エステル共重合体の重合過程において仕
込まれるモノマーの水酸基より計算して求める。
タ)アクリル酸エステル共重合体の重合過程において仕
込まれるモノマーの水酸基より計算して求める。
【0020】本発明に使用されるポリ(メタ)アクリル
酸エステル共重合体の樹脂水酸基価は40以上であるこ
とが必要であり、好ましくは50以上である。樹脂水酸
基価が40未満であると、第四級アンモニウム塩重合物
やウレタン樹脂との相溶性や基材との密着性、トナーと
の密着性などが悪くなりやすい。
酸エステル共重合体の樹脂水酸基価は40以上であるこ
とが必要であり、好ましくは50以上である。樹脂水酸
基価が40未満であると、第四級アンモニウム塩重合物
やウレタン樹脂との相溶性や基材との密着性、トナーと
の密着性などが悪くなりやすい。
【0021】本発明における第四級アンモニウム塩重合
物とは、繰り返し単位鎖中に少なくとも1個の第四級ア
ンモニウム塩を有する高分子で、例としてあげれば、ポ
リ(2−ヒドロキシ3−メタクリロキシプロピルトリメ
チルアンモニウムクロライド)、ポリ(2−ヒドロキシ
3−メタクリロキシプロピルトリエチルアンモニウムク
ロライド)、ポリ(2−ヒドロキシ2−アクリロキシプ
ロピルトリメチルアンモニウムクロライド)、ポリ(2
−ヒドロキシ3−アクリロキシプロピルトリエチルアン
モニウムクロライド)、ポリ(2−メタクリロキシエチ
ルトリメチルアンモニウムクロライド)、ポリ(2−メ
タクリロキシエチルトリエチルアンモニウムクロライ
ド)、ポリ(2−アクリロキシエチルトリメチルアンモ
ニウムクロライド)、ポリ(2−アクリロキシエチルト
リエチルアンモニウムクロライド)、ポリ(ジメチルア
ミノエチルメタクリレート)の塩、ポリ(ジエチルアミ
ノエチルメタクリレート)の塩、ポリ(ジメチルアミノ
エチルアクリレート)の塩、ポリ(ジエチルアミノエチ
ルアクリレート)の塩、ポリ(ビニルベンジルトリメチ
ルアンモニウムクロライド)、ポリ(ビニルベンジルト
リエチルアンモニウムクロライド)、ポリ(4−ビニル
Nメチルピリジニウムクロライド)、NNジメチル置換
3,5−メチルピペリジニウムクロライド樹脂、ポリ
(ジメチルジアリルアンモニウムクロライド)、ポリ
(ジエチルジアリルアンモニウムクロライド)、ポリエ
チレンイミンハイドロクロライドなどや「界面活性剤便
覧」(産業図書 1960年)記載の各種第四級アンモ
ニウム塩やピリジニウム塩の重合物があるが、その他公
知の各種の第四級アンモニウム塩を有する高分子が使用
できる。
物とは、繰り返し単位鎖中に少なくとも1個の第四級ア
ンモニウム塩を有する高分子で、例としてあげれば、ポ
リ(2−ヒドロキシ3−メタクリロキシプロピルトリメ
チルアンモニウムクロライド)、ポリ(2−ヒドロキシ
3−メタクリロキシプロピルトリエチルアンモニウムク
ロライド)、ポリ(2−ヒドロキシ2−アクリロキシプ
ロピルトリメチルアンモニウムクロライド)、ポリ(2
−ヒドロキシ3−アクリロキシプロピルトリエチルアン
モニウムクロライド)、ポリ(2−メタクリロキシエチ
ルトリメチルアンモニウムクロライド)、ポリ(2−メ
タクリロキシエチルトリエチルアンモニウムクロライ
ド)、ポリ(2−アクリロキシエチルトリメチルアンモ
ニウムクロライド)、ポリ(2−アクリロキシエチルト
リエチルアンモニウムクロライド)、ポリ(ジメチルア
ミノエチルメタクリレート)の塩、ポリ(ジエチルアミ
ノエチルメタクリレート)の塩、ポリ(ジメチルアミノ
エチルアクリレート)の塩、ポリ(ジエチルアミノエチ
ルアクリレート)の塩、ポリ(ビニルベンジルトリメチ
ルアンモニウムクロライド)、ポリ(ビニルベンジルト
リエチルアンモニウムクロライド)、ポリ(4−ビニル
Nメチルピリジニウムクロライド)、NNジメチル置換
3,5−メチルピペリジニウムクロライド樹脂、ポリ
(ジメチルジアリルアンモニウムクロライド)、ポリ
(ジエチルジアリルアンモニウムクロライド)、ポリエ
チレンイミンハイドロクロライドなどや「界面活性剤便
覧」(産業図書 1960年)記載の各種第四級アンモ
ニウム塩やピリジニウム塩の重合物があるが、その他公
知の各種の第四級アンモニウム塩を有する高分子が使用
できる。
【0022】特に、ポリ(2−ヒドロキシ3−メタクリ
ロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド)、
ポリ(2−ヒドロキシ3−メタクリロキシプロピルトリ
エチルアンモニウムクロライド)、ポリ(2−ヒドロキ
シ2−アクリロキシプロピルトリメチルアンモニウムク
ロライド)、ポリ(2−ヒドロキシ3−アクリロキシプ
ロピルトリエチルアンモニウムクロライド)、ポリ(2
−メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウムクロラ
イド)、ポリ(2−メタクリロキシエチルトリエチルア
ンモニウムクロライド)、ポリ(2−アクリロキシエチ
ルトリメチルアンモニウムクロライド)、ポリ(2−ア
クリロキシエチルトリエチルアンモニウムクロライ
ド)、ポリ(ジメチルアミノエチルメタクリレート)の
塩、ポリ(ジエチルアミノエチルメタクリレート)の
塩、ポリ(ジメチルアミノエチルアクリレート)の塩、
ポリ(ジエチルアミノエチルアクリレート)の塩が好ま
しい高分子である。
ロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド)、
ポリ(2−ヒドロキシ3−メタクリロキシプロピルトリ
エチルアンモニウムクロライド)、ポリ(2−ヒドロキ
シ2−アクリロキシプロピルトリメチルアンモニウムク
ロライド)、ポリ(2−ヒドロキシ3−アクリロキシプ
ロピルトリエチルアンモニウムクロライド)、ポリ(2
−メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウムクロラ
イド)、ポリ(2−メタクリロキシエチルトリエチルア
ンモニウムクロライド)、ポリ(2−アクリロキシエチ
ルトリメチルアンモニウムクロライド)、ポリ(2−ア
クリロキシエチルトリエチルアンモニウムクロライ
ド)、ポリ(ジメチルアミノエチルメタクリレート)の
塩、ポリ(ジエチルアミノエチルメタクリレート)の
塩、ポリ(ジメチルアミノエチルアクリレート)の塩、
ポリ(ジエチルアミノエチルアクリレート)の塩が好ま
しい高分子である。
【0023】また第四級アンモニウム塩重合物は単独で
も、2種以上の混合系で用いてもよい。さらに、第四級
アンモニウム塩とスチレンやアクリル酸系エステルとの
共重合物であってもよい。ここでいうアクリル酸系エス
テルとは、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エス
テルをさすもので、好ましくは炭素数1〜4の脂肪族ア
ルコールのエステルであり、たとえば、メチルアクリレ
ート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、プロ
ピルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブ
チルメタクリレート、プロピルメタクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレートなどが挙げられる。
も、2種以上の混合系で用いてもよい。さらに、第四級
アンモニウム塩とスチレンやアクリル酸系エステルとの
共重合物であってもよい。ここでいうアクリル酸系エス
テルとは、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エス
テルをさすもので、好ましくは炭素数1〜4の脂肪族ア
ルコールのエステルであり、たとえば、メチルアクリレ
ート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、プロ
ピルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブ
チルメタクリレート、プロピルメタクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレートなどが挙げられる。
【0024】本発明に使用される第四級アンモニウム塩
重合物の具体例としては、たとえば、エレコンド(綜研
化学)、ケミスタット(三洋化成)、コルコート(コル
コート社)、SAT−5(日本純薬)、サフトマー(三
菱油化)、ダウECR(ダウ・ケミカル)等が挙げられ
るがこれらに限定されない。
重合物の具体例としては、たとえば、エレコンド(綜研
化学)、ケミスタット(三洋化成)、コルコート(コル
コート社)、SAT−5(日本純薬)、サフトマー(三
菱油化)、ダウECR(ダウ・ケミカル)等が挙げられ
るがこれらに限定されない。
【0025】本発明でいう高分子ポリオールとは、多価
の飽和および不飽和カルボン酸、またはそれらの酸無水
物などと多価の飽和および不飽和アルコール類、あるい
は比較的低分子量のポリアルキレングリコール類および
それらの混合物とから得られる線状または分岐状の縮合
物などや、アルキレンオキサイド類、スチレンオキサイ
ド、エピクロルヒドリンなどの重合生成物または多価ア
ルコール、フェノール類などへの付加重合物、ポリカー
ボネートポリオールが挙げられる。さらには、「ポリウ
レタン」(槙書店 松平信孝 前田哲郎著 1960)
記載のポリオール類が挙げられる。
の飽和および不飽和カルボン酸、またはそれらの酸無水
物などと多価の飽和および不飽和アルコール類、あるい
は比較的低分子量のポリアルキレングリコール類および
それらの混合物とから得られる線状または分岐状の縮合
物などや、アルキレンオキサイド類、スチレンオキサイ
ド、エピクロルヒドリンなどの重合生成物または多価ア
ルコール、フェノール類などへの付加重合物、ポリカー
ボネートポリオールが挙げられる。さらには、「ポリウ
レタン」(槙書店 松平信孝 前田哲郎著 1960)
記載のポリオール類が挙げられる。
【0026】2個以上の水酸基を有するオルガノポリシ
ロキサンポリオールとは、構成単位がオルガノポリシロ
キサンからなり、分子中の末端または側鎖に少なくとも
2個以上の水酸基を含有する化合物であり、ジメチルポ
リシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、
メチルフェニルポリシロキサンなどのアルコール変性シ
リコーン等が挙げられる。
ロキサンポリオールとは、構成単位がオルガノポリシロ
キサンからなり、分子中の末端または側鎖に少なくとも
2個以上の水酸基を含有する化合物であり、ジメチルポ
リシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、
メチルフェニルポリシロキサンなどのアルコール変性シ
リコーン等が挙げられる。
【0027】本発明でいうポリイソシアネートとは、例
えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジフェニルメ
タンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート
とトリメチロールプロパンの付加物、ヘキサメチレンジ
イソシアネートとトリメチロールエタンの付加物や前記
「ポリウレタン」(槙書店 松平信孝 前田哲郎著 1
960)記載のジイソシアネート類やトリおよびテトラ
イソシアネート類が挙げられる。
えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジフェニルメ
タンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート
とトリメチロールプロパンの付加物、ヘキサメチレンジ
イソシアネートとトリメチロールエタンの付加物や前記
「ポリウレタン」(槙書店 松平信孝 前田哲郎著 1
960)記載のジイソシアネート類やトリおよびテトラ
イソシアネート類が挙げられる。
【0028】また本発明において、必要によりポリイソ
シアネートと反応し得る活性水素原子を含有する鎖伸長
剤を用いることができる。鎖伸長剤としては、従来公知
のものが使用できる。例えば、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−
ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、エチレン
ジアミン、1,2−プロピレンジアミン、グリセリン、
ヒドラジン等が挙げられる。
シアネートと反応し得る活性水素原子を含有する鎖伸長
剤を用いることができる。鎖伸長剤としては、従来公知
のものが使用できる。例えば、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−
ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、エチレン
ジアミン、1,2−プロピレンジアミン、グリセリン、
ヒドラジン等が挙げられる。
【0029】本発明に使用される2個以上の水酸基を有
するオルガノポリシロキサンポリオールと他の高分子ポ
リオールとポリイソシアネートとを反応させて得られる
ウレタン樹脂の具体例としては、例えば、大日本インキ
(株)製のクリスボンNYT−15、NYT−20等が
挙げられるが、これらに限定されない。
するオルガノポリシロキサンポリオールと他の高分子ポ
リオールとポリイソシアネートとを反応させて得られる
ウレタン樹脂の具体例としては、例えば、大日本インキ
(株)製のクリスボンNYT−15、NYT−20等が
挙げられるが、これらに限定されない。
【0030】本発明における被覆層の表面抵抗値は10
8 〜1014Ω/□であることが好ましく、より好ましく
は108 〜1013Ω/□である。被覆層の表面抵抗値が
108 Ω/□より低いと帯電性が下がり、トナーの転移
性が劣り、また被覆層の表面抵抗値が1014Ω/□より
高いと、トナーの飛散や走行性不良が発生し好ましくな
い。
8 〜1014Ω/□であることが好ましく、より好ましく
は108 〜1013Ω/□である。被覆層の表面抵抗値が
108 Ω/□より低いと帯電性が下がり、トナーの転移
性が劣り、また被覆層の表面抵抗値が1014Ω/□より
高いと、トナーの飛散や走行性不良が発生し好ましくな
い。
【0031】本発明において、記録シートの走行性、重
走性を改良するために被覆層と反対面の基材表面に上記
第四級アンモニウム塩重合物や他の帯電防止剤を塗布し
たり、無機や有機の微粒子を含む塗剤を塗布することが
望ましい。
走性を改良するために被覆層と反対面の基材表面に上記
第四級アンモニウム塩重合物や他の帯電防止剤を塗布し
たり、無機や有機の微粒子を含む塗剤を塗布することが
望ましい。
【0032】本発明の被覆層には、本発明の特性を損な
わない範囲で必要に応じて、他の高分子樹脂、架橋硬化
剤、有機粒子、無機粒子、塗布性改良剤、増粘剤、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、染料等を添加してもよい。被覆
層の塗布厚さは特に限定されないが1〜30μm、好ま
しくは2〜20μmである。これより薄いとシリコーン
吸収性が劣り、これより厚いと作業性が悪くなり好まし
くない。
わない範囲で必要に応じて、他の高分子樹脂、架橋硬化
剤、有機粒子、無機粒子、塗布性改良剤、増粘剤、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、染料等を添加してもよい。被覆
層の塗布厚さは特に限定されないが1〜30μm、好ま
しくは2〜20μmである。これより薄いとシリコーン
吸収性が劣り、これより厚いと作業性が悪くなり好まし
くない。
【0033】被覆層の塗布方法は特に限定されないが、
グラビアコート法、リバースコート法、キスコート法、
ダイコート法、バーコート法など公知の方法を適用する
ことができる。この際、フイルム上には塗布する前に必
要に応じて空気中あるいはその他の雰囲気中でのコロナ
放電処理やプライマー処理など公知の表面処理を施すこ
とによって、塗布性が良化するのみならず、被覆層をよ
り強固にフイルム表面上に形成できる。尚、塗材濃度、
塗膜乾燥条件は特に限定されるものではないが、塗膜乾
燥条件は基材の諸特性に悪影響を及ぼさない範囲で行な
うのが望ましい。
グラビアコート法、リバースコート法、キスコート法、
ダイコート法、バーコート法など公知の方法を適用する
ことができる。この際、フイルム上には塗布する前に必
要に応じて空気中あるいはその他の雰囲気中でのコロナ
放電処理やプライマー処理など公知の表面処理を施すこ
とによって、塗布性が良化するのみならず、被覆層をよ
り強固にフイルム表面上に形成できる。尚、塗材濃度、
塗膜乾燥条件は特に限定されるものではないが、塗膜乾
燥条件は基材の諸特性に悪影響を及ぼさない範囲で行な
うのが望ましい。
【0034】
【実施例】まず本発明における各種特性の測定法につい
て説明する。
て説明する。
【0035】(1)記録性 キャノン(株)製フルカラー静電複写機PIXEL D
ioを用いてフルカラーテストパターンを印字し、印字
品質、シリコーンオイル吸収性、走行性を評価し、記録
性を以下のように判定した。尚、印字品質は拡大鏡で肉
眼観察にて評価し、シリコーンオイル吸収性は印字30
分後、指でさわりシリコーンオイルの吸収度合により評
価した。
ioを用いてフルカラーテストパターンを印字し、印字
品質、シリコーンオイル吸収性、走行性を評価し、記録
性を以下のように判定した。尚、印字品質は拡大鏡で肉
眼観察にて評価し、シリコーンオイル吸収性は印字30
分後、指でさわりシリコーンオイルの吸収度合により評
価した。
【0036】 印字品質 ◎:非常に良好 ○:良好 △:やや劣る ×:トナーの流れ、はじき、にじみ等がある シリコーンオイル吸収性 ○:良好 △:やや劣る ×:シリコーンオイルがほとんど吸収されていない 走行性:重走の発生、紙詰まり及び収容トレイでの
揃い等を総合的に判断して評価した。良好なものを○、
不良のものを×とした。
揃い等を総合的に判断して評価した。良好なものを○、
不良のものを×とした。
【0037】(2)被覆層の密着性 基材/被覆層の密着性は、被覆層上にクロスカット(1
00ケ/cm2 )をいれ、該クロスカット面に対して4
5°にセロテープ(ニチバン製 CT−24)を貼り、
ハンドローラーを用いて約5kgの荷重で10回往復し
て圧着させ、セロテープを180°方向に強制剥離し、
被覆層の剥離度合いを観察し評価した。
00ケ/cm2 )をいれ、該クロスカット面に対して4
5°にセロテープ(ニチバン製 CT−24)を貼り、
ハンドローラーを用いて約5kgの荷重で10回往復し
て圧着させ、セロテープを180°方向に強制剥離し、
被覆層の剥離度合いを観察し評価した。
【0038】◎:非常に良好(剥離なし) ○:良好(剥離面積5%未満) △:やや劣る(剥離面積5%以上20%未満) ×:不良(剥離面積20%以上)
【0039】(3)表面抵抗値 ULTRA HIGH RESISTANCE MET
ER(ADVANTEST R8340)を用いて、電
圧100V、Carge5秒の条件で、20℃、60%
RHの環境で測定した。
ER(ADVANTEST R8340)を用いて、電
圧100V、Carge5秒の条件で、20℃、60%
RHの環境で測定した。
【0040】次に、本発明を実施例により具体的に説明
するが、これに限定されるものではない。尚、以下に述
べる配合量は特に断わらない限り、固形分重量比であ
る。
するが、これに限定されるものではない。尚、以下に述
べる配合量は特に断わらない限り、固形分重量比であ
る。
【0041】実施例1 常法によって製造されたポリエチレンテレフタレートの
ホモポリマーチップ(固有粘度:0.62、融点:25
9℃)を用いて、常法によって75μmの2軸延伸ポリ
エステルフイルムを得た。このようにして得られたポリ
エステルフイルムの上にコロナ放電処理を行なった。次
に、コロナ放電処理面に被覆層として下記組成のものを
用い、乾燥後の厚みが5g/m2 になるようにグラビア
コータにて塗布し、120℃で1分間乾燥させた。該被
覆層の表面抵抗値は1×1010Ω/□であった。尚、被
覆層の反対面には走行性改良のためシロキサン系帯電防
止剤(コルコートN−103X 表面抵抗値5×109
Ω/□)をあらかじめ塗布した。
ホモポリマーチップ(固有粘度:0.62、融点:25
9℃)を用いて、常法によって75μmの2軸延伸ポリ
エステルフイルムを得た。このようにして得られたポリ
エステルフイルムの上にコロナ放電処理を行なった。次
に、コロナ放電処理面に被覆層として下記組成のものを
用い、乾燥後の厚みが5g/m2 になるようにグラビア
コータにて塗布し、120℃で1分間乾燥させた。該被
覆層の表面抵抗値は1×1010Ω/□であった。尚、被
覆層の反対面には走行性改良のためシロキサン系帯電防
止剤(コルコートN−103X 表面抵抗値5×109
Ω/□)をあらかじめ塗布した。
【0042】[塗剤組成]冷却器、温度計、かくはん器
を備えたフラスコ中に、キシレン50重量部、メチルメ
タクリレート10重量部、n−ブチルメタクリレート1
1重量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート10重
量部、スチレン18重量部、アクリル酸0.5重量部、
アゾビスイソブチロニトリル0.5重量部を仕込み、8
0℃で2時間かきまぜ重合を完了し、樹脂水酸基価が8
0のポリ(メタ)アクリル酸エステル/スチレン共重合
体を得た。該共重合体40重量部、第四級アンモニウム
塩重合物(綜研化学製 エレコンドPQ−50B)30
重量部、主としてポリカーボネートジオール、ポリシロ
キサンジオール、1,4−ブタンジオール、ポリイソシ
アネートからなるウレタン樹脂(大日本インキ製 クリ
スボンNYT−20)30重量部をトルエン/イソプロ
ピルアルコール混合溶媒(1/1)で15重量%に希釈
した塗剤を得た。
を備えたフラスコ中に、キシレン50重量部、メチルメ
タクリレート10重量部、n−ブチルメタクリレート1
1重量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート10重
量部、スチレン18重量部、アクリル酸0.5重量部、
アゾビスイソブチロニトリル0.5重量部を仕込み、8
0℃で2時間かきまぜ重合を完了し、樹脂水酸基価が8
0のポリ(メタ)アクリル酸エステル/スチレン共重合
体を得た。該共重合体40重量部、第四級アンモニウム
塩重合物(綜研化学製 エレコンドPQ−50B)30
重量部、主としてポリカーボネートジオール、ポリシロ
キサンジオール、1,4−ブタンジオール、ポリイソシ
アネートからなるウレタン樹脂(大日本インキ製 クリ
スボンNYT−20)30重量部をトルエン/イソプロ
ピルアルコール混合溶媒(1/1)で15重量%に希釈
した塗剤を得た。
【0043】かくして得られた記録シートの特性は表1
に示した通りで、シリコーンオイル吸収性が良好で、印
字特性も優れているものであった。
に示した通りで、シリコーンオイル吸収性が良好で、印
字特性も優れているものであった。
【0044】実施例2 実施例1において、ポリ(メタ)アクリル酸エステル/
スチレン共重合体として樹脂水酸基価が100のものを
使用したほかは同一手法により記録シートを得た。
スチレン共重合体として樹脂水酸基価が100のものを
使用したほかは同一手法により記録シートを得た。
【0045】かくして得られた記録シートの特性は表1
に示した通りで、シリコーンオイル吸収性が良好で、印
字特性も優れているものであった。
に示した通りで、シリコーンオイル吸収性が良好で、印
字特性も優れているものであった。
【0046】実施例3、4 実施例1において、ポリ(メタ)アクリル酸エステル/
スチレン共重合体と第四級アンモニウム塩重合物および
ウレタン樹脂の配合比を変えて被覆層の表面抵抗値を変
更したほかは同一手法により記録シートを得た。かくし
て得られた記録シートの特性は表1に示した通りで、シ
リコーンオイル吸収性が良好で、印字特性も優れている
ものであった。
スチレン共重合体と第四級アンモニウム塩重合物および
ウレタン樹脂の配合比を変えて被覆層の表面抵抗値を変
更したほかは同一手法により記録シートを得た。かくし
て得られた記録シートの特性は表1に示した通りで、シ
リコーンオイル吸収性が良好で、印字特性も優れている
ものであった。
【0047】実施例5 実施例1において、被覆層として樹脂水酸基価が50の
ポリ(メタ)アクリル酸エステル/スチレン共重合体5
0重量部と第四級アンモニウム塩重合物(綜研化学製
エレコンドPQ−50B)30重量部とウレタン樹脂
(大日本インキ製クリスボンNYT−20)20重量部
および架橋ポリメタクリル微粒子(積水化成品 MBP
−5)0.5重量部の混合物を使用したほかは同一手法
により記録シートを得た。かくして得られた記録シート
の特性は表1に示した通りで、シリコーンオイル吸収性
が良好で、印字特性も優れているものであった。
ポリ(メタ)アクリル酸エステル/スチレン共重合体5
0重量部と第四級アンモニウム塩重合物(綜研化学製
エレコンドPQ−50B)30重量部とウレタン樹脂
(大日本インキ製クリスボンNYT−20)20重量部
および架橋ポリメタクリル微粒子(積水化成品 MBP
−5)0.5重量部の混合物を使用したほかは同一手法
により記録シートを得た。かくして得られた記録シート
の特性は表1に示した通りで、シリコーンオイル吸収性
が良好で、印字特性も優れているものであった。
【0048】比較例1 実施例1において、被覆層として第四級アンモニウム塩
重合物を除いたほかは同一手法により記録シートを得
た。かくして得られた記録シートの特性は給紙性、重走
性が悪く走行性が不良であった。
重合物を除いたほかは同一手法により記録シートを得
た。かくして得られた記録シートの特性は給紙性、重走
性が悪く走行性が不良であった。
【0049】比較例2 実施例1において、被覆層としてポリ(メタ)アクリル
酸エステル/スチレン共重合体およびウレタン樹脂を除
いたほかは同一手法により記録シートを得た。かくして
得られた記録シートはロール状で巻きとった時ブロッキ
ングが発生しやすく、また記録時の走行性も不良であっ
た。
酸エステル/スチレン共重合体およびウレタン樹脂を除
いたほかは同一手法により記録シートを得た。かくして
得られた記録シートはロール状で巻きとった時ブロッキ
ングが発生しやすく、また記録時の走行性も不良であっ
た。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】本発明の積層シート及びこれを用いてな
る記録シートは、基材との密着性、印字品質、シリコー
ンオイル吸収性が非常に優れているものであり、電子写
真複写機用記録シートやオフセット印刷、フレキソ印刷
などの用途において好ましく用いることができる。さら
に本発明の積層シート及びこれを用いてなる記録シート
は、昇華型を含む感熱インク受容体、湿式電子写真トナ
ー受容体、ファブリックインク受容体など他のインクや
トナー受容体としても適用することができる。
る記録シートは、基材との密着性、印字品質、シリコー
ンオイル吸収性が非常に優れているものであり、電子写
真複写機用記録シートやオフセット印刷、フレキソ印刷
などの用途において好ましく用いることができる。さら
に本発明の積層シート及びこれを用いてなる記録シート
は、昇華型を含む感熱インク受容体、湿式電子写真トナ
ー受容体、ファブリックインク受容体など他のインクや
トナー受容体としても適用することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】基材の少なくとも片面に、樹脂水酸基価が
40以上のポリ(メタ)アクリル酸エステル共重合体
と、第四級アンモニウム塩重合物と、ウレタン樹脂との
混合物を主成分とする被覆層を有する積層シートであっ
て、該ウレタン樹脂は、高分子ポリオールとポリイソシ
アネートとを反応させて得られるウレタン樹脂であっ
て、該高分子ポリオールが、少なくとも2個以上の水酸
基を有するオルガノポリシロキサンポリオールと他の高
分子ポリオールとからなることを特徴とする積層シー
ト。 - 【請求項2】基材がプラスチックフイルムからなる請求
項1に記載の積層シート。 - 【請求項3】請求項1または2に記載の積層シートを用
いてなる記録シート。 - 【請求項4】被覆層の表面抵抗値が108 〜1014Ω/
□であることを特徴とする請求項3に記載の記録シー
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4141477A JPH05230245A (ja) | 1991-12-26 | 1992-06-02 | 積層シートおよびそれを用いてなる記録シート |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3-345322 | 1991-12-26 | ||
JP34532291 | 1991-12-26 | ||
JP4141477A JPH05230245A (ja) | 1991-12-26 | 1992-06-02 | 積層シートおよびそれを用いてなる記録シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05230245A true JPH05230245A (ja) | 1993-09-07 |
Family
ID=26473702
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4141477A Pending JPH05230245A (ja) | 1991-12-26 | 1992-06-02 | 積層シートおよびそれを用いてなる記録シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05230245A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1022618A1 (en) * | 1999-01-22 | 2000-07-26 | SKC Co., Ltd. | Composition for image receiving layer and polymer film having the image receiving layer formed therefrom |
JP2009046521A (ja) * | 2007-07-24 | 2009-03-05 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 帯電防止ワニス組成物 |
CN114592381A (zh) * | 2022-02-11 | 2022-06-07 | 深圳市摩码克来沃化学科技有限公司 | 一种环保替塑上光油及其纸制品包装中的应用 |
-
1992
- 1992-06-02 JP JP4141477A patent/JPH05230245A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1022618A1 (en) * | 1999-01-22 | 2000-07-26 | SKC Co., Ltd. | Composition for image receiving layer and polymer film having the image receiving layer formed therefrom |
JP2009046521A (ja) * | 2007-07-24 | 2009-03-05 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 帯電防止ワニス組成物 |
CN114592381A (zh) * | 2022-02-11 | 2022-06-07 | 深圳市摩码克来沃化学科技有限公司 | 一种环保替塑上光油及其纸制品包装中的应用 |
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