JPH05173351A - 記録シート - Google Patents

記録シート

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JPH05173351A
JPH05173351A JP34532091A JP34532091A JPH05173351A JP H05173351 A JPH05173351 A JP H05173351A JP 34532091 A JP34532091 A JP 34532091A JP 34532091 A JP34532091 A JP 34532091A JP H05173351 A JPH05173351 A JP H05173351A
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JP
Japan
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poly
recording layer
recording sheet
acrylate
methacrylate
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Application number
JP34532091A
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English (en)
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Katsuji Nakahara
勝次 中原
Kazuo Matsuura
和夫 松浦
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリコーンオイル吸収性、走行性に優れ、印
字品質が良好でカラー複写性に優れた記録シートを提供
する。 【構成】 基材の少なくとも片面に、樹脂水酸基価40
以上のポリ(メタ)アクリル酸エステル/スチレン共重
合体と第四級アンモニウム塩重合物とを主成分とし、か
つ表面抵抗値が108 〜1014Ω/□である記録層を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録シートに関するもの
であり、さらに詳しくは電子写真複写機によって良好な
カラー複写が可能で、シリコーンオイル吸収性に優れた
電子写真複写機用記録シートに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラーコピー技術が完成の域に達
し、カラー電子写真複写機が徐々に普及している。現
在、カラー電子写真複写機は熱ローラを用いてトナーを
定着する乾式複写機が一般的である。しかし、熱ローラ
を用いた場合、トナーが熱ローラに転移する、いわゆる
オフセット現象が発生し良好な画像が得られなかった。
そこで、熱ローラにシリコーンオイルを補給して、この
オフセット現象を防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら記録層の
シリコーンオイル吸収性が不十分なため、カラーコピー
後の記録層表面にシリコーンオイルが残留し、取り扱い
上種々問題となっている。特に、基材としてプラスチッ
クフイルムを用いた場合顕著であり、記録層として種々
検討されているが、いまだ特性を満足するものがないの
が現状でありシリコーンオイル吸収性の改良が望まれて
いる。
【0004】本発明は、かかる問題点を解決し、シリコ
ーンオイル吸収性に優れ、かつトナー定着性に優れた記
録シートを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、基材の
少なくとも片面に、樹脂水酸基価が40以上のポリ(メ
タ)アクリル酸エステル/スチレン共重合体と、第四級
アンモニウム塩重合物とを主成分とする記録層を有し、
かつ該記録層の表面抵抗値が108 〜1014Ω/□であ
ることを特徴とする記録シート、によって達成される。
【0006】本発明における基材としては、紙(上質
紙)、塗工紙、和紙やプラスチックフイルムを使用する
ことができるが、中でもプラスチックフイルムが好まし
い。
【0007】プラスチックフイルムとしては、ポリエス
テル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステルアミ
ド、ポリエーテル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポ
リスチレン、ポリカーボネート、ポリーPーフェニレン
スルフィド、ポリエーテルエステル、ポリ塩化ビニル、
ポリ(メタ)アクリル酸エステルなどが好ましい。さら
にこれらの共重合体やブレンド物やさらに架橋したもの
を用いることもできる。
【0008】上記基材の中でもポリエステル、好ましく
はポリエチレンテレフタレートが機械的特性、作業性な
どの点から好ましい。
【0009】本発明においていうポリエステルとは、周
知のもの、具体的には例えば、テレフタル酸・イソフタ
ル酸・ナフタレンジカルボン酸・ビスーα,β(2ーク
ロルフェノキシ)エタンー4,4’ージカルボン酸・ア
ジピン酸・セバシン酸・等の2官能カルボン酸の少なく
とも1種と、エチレングリコール・トリエチレングリコ
ール・テトラメチレングリコール・ヘキサメチレングリ
コール・デカメチレングリコール等のグリコールの少な
くとも1種とを重縮合して得られるポリエステルを挙げ
ることができる。また、該ポリエステルには本発明の目
的を阻害しない範囲内で他種ポリマをブレンドしたり、
共重合してもよいし、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、顔
料、紫外線吸収剤などが含まれていてもよい。ポリエス
テルの固有粘度(25℃オルトクロルフェノール中で測
定)は0.4〜2.0であり、好ましくは0.5〜1.
0の範囲のものが通常用いられる。
【0010】また本発明に用いるポリエステルフイルム
は、フイルム内部に微細な気泡を含有させ、該気泡で光
を散乱させないことにより白色化させているものを用い
ることもできる。この微細な気泡の形成は、フイルム母
材、例えばポリエステル中に、非相溶ポリマー例えば、
ポリー3ーメチルブテンー1、ポリー4ーメチルペンテ
ンー1、ポリプロピレン、ポリビニルーtーブタン、
1,4ートランスーポリー2,3ージメチルブタジエ
ン、セルローストリアセテート、セルローストリプロピ
オネート、ポリクロロトリフルオロエチレン等を細かく
分散させ、それを1軸または2軸に延伸することにより
形成される。延伸に際して、非相溶ポリマー粒子の周り
にボイド(気泡)が形成され、これが光の散乱作用を発
揮するため白色化される。また微細気泡を有するため比
重が低くなり、クッション性も有する。
【0011】さらに本発明においては、ポリエステルフ
イルム中に炭酸カルシウム、非晶質ゼオライト粒子、ア
ナターゼ型の二酸化チタン、リン酸カルシウム、シリ
カ、カオリン、タルク、クレーなどの微粒子を併用した
ものを用いてもよい。又このような微粒子以外にもポリ
エステル重合反応系で触媒残渣とリン化合物との反応に
より析出した微粒子を併用することもできる。
【0012】本発明の記録シートにおいては、上記基材
の少なくとも片面に、樹脂水酸基価が40以上のポリ
(メタ)アクリル酸エステル/スチレン共重合体と、第
四級アンモニウム塩重合物とを主成分とし、かつ表面抵
抗値が108 〜1014Ω/□である記録層が設けられ
る。
【0013】本発明でいう樹脂水酸基価が40以上のポ
リ(メタ)アクリル酸エステル/スチレン共重合体と
は、下記の各群からそれぞれ少なくとも1種以上選ばれ
たモノマーからなる共重合体であり、かつ該共重合体の
樹脂水酸基価が40以上のものをいう。
【0014】 水酸基を有するモノマー 例えば、2ーヒドロキシエチルアクリレート、3ーヒド
ロキシブチルアクリレート、2ーヒドロキシプロピルア
クリレート、3ーヒドロキシプロピルアクリレート、2
ーヒドロキシエチルメタクリレート、3ーヒドロキシブ
チルメタクリレート、2ーヒドロキシブチルメタクリレ
ート、4ーヒドロキシブチルメタクリレートなど。
【0015】 スチレン系モノマー 例えば、スチレンおよびヒドロキシル化スチレン、クロ
ロスチレンやメチルスチレン、エチルスチレン、ジメチ
ルスチレンなどのアルキル化スチレンのようなスチレン
誘導体など。
【0016】 その他 例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、カル
ボキシエチルアクリレート、カルボキシフェニルアクリ
レートなどのカルボキシル基を有するもの、アクリルア
ミド、メタクリルアミド、Nーメチルアクリルアミド、
Nーメチルメタクリルアミド、Nーエチルメタクリルア
ミド、Nーエチルアクリルアミド、N,Nージメチルア
クリルアミド、Nーメチロールアクリルアミド、N,N
ージメチルメタクリルアミド、N,Nージエチルアクリ
ルアミド、N,Nージエチルメタクリルアミド、Nーメ
チロールメタクリルアミドなどのアミド基を有するも
の、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレー
トなどのグリシジル基を有するもの、7ーアミノー3,
7ージメチルオクチルアクリレート、2ージメチルアミ
ノエチルアクリレート、2ージエチルアミノエチルアク
リレート、7ーアミノー3,7ージメチルオクチルメタ
クリレート、2ージメチルアミノエチルメタクリレー
ト、2ージエチルアミノエチルメタクリレートなどのア
ミノ基を有するものなど。さらには、メチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、プロピ
ルアクリレート、ペンチルアクリレート、ヘキシルアク
リレート、ヘプチルアクリレート、オクチルアクリレー
ト、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブ
チルメタクリレート、プロピルメタクリレート、ペンチ
ルメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、ヘプチル
メタクリレート、オクチルメタクリレートなど。
【0017】が挙げられ、常法によって共重合される。
【0018】本発明で規定する樹脂水酸基価とは以下の
ように定義される。すなわち、試料樹脂1g中に含まれ
る水酸基のモル数に相当する水酸化カリウムのmg数で
ある。
【0019】本発明において樹脂水酸基価は、ポリ(メ
タ)アクリル酸エステル/スチレン共重合体の重合過程
において仕込まれるモノマーの水酸基より計算して求め
る。
【0020】本発明に使用されるポリ(メタ)アクリル
酸エステル/スチレン共重合体の樹脂水酸基価は40以
上であることが必要であり、好ましくは50以上であ
る。樹脂水酸基価が40未満であると、第四級アンモニ
ウム塩重合物との相溶性や基材との密着性、トナーとの
密着性などが悪くなりやすい。
【0021】本発明における第四級アンモニウム塩重合
物とは、繰り返し単位鎖中に少なくとも1個の第四級ア
ンモニウム塩を有する高分子で、例としてあげれば、ポ
リ(2ーヒドロキシ3ーメタクリロキシプロピルトリメ
チルアンモニウムクロライド)、ポリ(2ーヒドロキシ
3ーメタクリロキシプロピルトリエチルアンモニウムク
ロライド)、ポリ(2ーヒドロキシ2ーアクリロキシプ
ロピルトリメチルアンモニウムクロライド)、ポリ(2
ーヒドロキシ3ーアクリロキシプロピルトリエチルアン
モニウムクロライド)、ポリ(2ーメタクリロキシエチ
ルトリメチルアンモニウムクロライド)、ポリ(2ーメ
タクリロキシエチルトリエチルアンモニウムクロライ
ド)、ポリ(2ーアクリロキシエチルトリメチルアンモ
ニウムクロライド)、ポリ(2ーアクリロキシエチルト
リエチルアンモニウムクロライド)、ポリ(ジメチルア
ミノエチルメタクリレート)の塩、ポリ(ジエチルアミ
ノエチルメタクリレート)の塩、ポリ(ジメチルアミノ
エチルアクリレート)の塩、ポリ(ジエチルアミノエチ
ルアクリレート)の塩、ポリ(ビニルベンジルトリメチ
ルアンモニウムクロライド)、ポリ(ビニルベンジルト
リエチルアンモニウムクロライド)、ポリ(4ービニル
Nメチルピリジニウムクロライド)、NNジメチル置換
3,5ーメチルピペリジニウムクロライド樹脂、ポリ
(ジメチルジアリルアンモニウムクロライド)、ポリ
(ジエチルジアリルアンモニウムクロライド)、ポリエ
チレンイミンハイドロクロライドなどや「界面活性剤便
覧」(産業図書 1960年)記載の各種第四級アンモ
ニウム塩やピリジニウム塩の重合物があるが、その他公
知の各種の第四級アンモニウム塩を有する高分子が使用
できる。
【0022】特に、ポリ(2ーヒドロキシ3ーメタクリ
ロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド)、
ポリ(2ーヒドロキシ3ーメタクリロキシプロピルトリ
エチルアンモニウムクロライド)、ポリ(2ーヒドロキ
シ2ーアクリロキシプロピルトリメチルアンモニウムク
ロライド)、ポリ(2ーヒドロキシ3ーアクリロキシプ
ロピルトリエチルアンモニウムクロライド)、ポリ(2
ーメタクリロキシエチルトリメチルアンモニウムクロラ
イド)、ポリ(2ーメタクリロキシエチルトリエチルア
ンモニウムクロライド)、ポリ(2ーアクリロキシエチ
ルトリメチルアンモニウムクロライド)、ポリ(2ーア
クリロキシエチルトリエチルアンモニウムクロライ
ド)、ポリ(ジメチルアミノエチルメタクリレート)の
塩、ポリ(ジエチルアミノエチルメタクリレート)の
塩、ポリ(ジメチルアミノエチルアクリレート)の塩、
ポリ(ジエチルアミノエチルアクリレート)の塩が好ま
しい高分子である。
【0023】また第四級アンモニウム塩重合物は単独で
も、2種以上の混合系で用いてもよい。さらに、第四級
アンモニウム塩とスチレンやアクリル酸系エステルとの
共重合物であってもよい。ここでいうアクリル酸系エス
テルとは、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エス
テルをさすもので、好ましくは炭素数1〜4の脂肪族ア
ルコールのエステルであり、たとえば、メチルアクリレ
ート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、プロ
ピルアクリレート、2ーヒドロキシエチルアクリレー
ト、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブ
チルメタクリレート、プロピルメタクリレート、2ーヒ
ドロキシエチルメタクリレートなどが挙げられる。
【0024】本発明に使用される第四級アンモニウム塩
重合物の具体例としては、たとえば、エレコンド(綜研
化学)、ケミスタット(三洋化成)、コルコート(コル
コート社)、SATー5(日本純薬)、ダウECR(ダ
ウ・ケミカル)等が挙げられるがこれらに限定されな
い。
【0025】本発明における記録層の表面抵抗値は10
8 〜1014Ω/□であることが必要であり、好ましくは
108 〜1013Ω/□である。記録層の表面抵抗値が1
8 Ω/□より低いと帯電性が下がり、トナーの転移性
が劣り、また記録層の表面抵抗値が1014Ω/□より高
いと、トナーの飛散や走行性不良が発生し好ましくな
い。
【0026】本発明において、記録シートの走行性、重
走性を改良するために記録層と反対面の基材表面に上記
第四級アンモニウム塩重合物や他の帯電防止剤を塗布し
たり、無機や有機の微粒子を含む塗剤を塗布することが
望ましい。
【0027】本発明の記録層には、本発明の特性を損な
わない範囲で必要に応じて、他の高分子樹脂、架橋硬化
剤、有機粒子、無機粒子、塗布性改良剤、増粘剤、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、染料等を添加してもよい。記録
層の塗布厚さは特に限定されないが1〜30μm、好ま
しくは2〜20μmである。これより薄いとシリコーン
吸収性が劣り、これより厚いと作業性が悪くなり好まし
くない。
【0028】記録層の塗布方法は特に限定されないが、
グラビアコート法、リバースコート法、キスコート法、
ダイコート法、バーコート法など公知の方法を適用する
ことができる。この際、フイルム上には塗布する前に必
要に応じて空気中あるいはその他の雰囲気中でのコロナ
放電処理やプライマー処理など公知の表面処理を施すこ
とによって、塗布性が良化するのみならず、記録層をよ
り強固にフイルム表面上に形成できる。尚、塗材濃度、
塗膜乾燥条件は特に限定されるものではないが、塗膜乾
燥条件は基材の諸特性に悪影響を及ぼさない範囲で行な
うのが望ましい。
【0029】
【実施例】まず本発明における各種特性の測定法につい
て説明する。
【0030】(1)記録性 キャノン(株)製フルカラー静電複写機PIXEL D
ioを用いてフルカラーテストパターンを印字し、印字
品質、シリコーンオイル吸収性、走行性を評価し、記録
性を以下のように判定した。尚、印字品質は拡大鏡で肉
眼観察にて評価し、シリコーンオイル吸収性は印字30
分後、指でさわりシリコーンオイルの吸収度合により評
価した。
【0031】 印字品質 ◎:非常に良好 ○:良好 △:やや劣る ×:トナーの流れ、はじき、にじみ等がある シリコーンオイル吸収性 ◎:非常に良好(シリコーンオイルがほとんど吸収され
ている) ○:良好 △:やや劣る ×:シリコーンオイルがほとんど吸収されていない 走行性:重走の発生、紙詰まり及び収容トレイでの
揃い等を総合的に判断して評価した。良好なものを○、
不良のものを×とした。
【0032】(2)記録層の密着性 基材/記録層の密着性は、記録層上にクロスカット(1
00ケ/cm2 )をいれ、該クロスカット面に対して4
5°にセロテープ(ニチバン製 CTー24)を貼り、
ハンドローラーを用いて約5kgの荷重で10回往復し
て圧着させ、セロテープを180°方向に強制剥離し、
記録層の剥離度合いを観察し評価した。
【0033】◎:非常に良好(剥離なし) ○:良好(剥離面積5%未満) △:やや劣る(剥離面積5%以上20%未満) ×:不良(剥離面積20%以上)
【0034】(3)表面抵抗値 ULTRA HIGH RESISTANCE MET
ER(ADVANTEST R8340)を用いて、電
圧100V、Carge5秒の条件で、20℃、60%
RHの環境で測定した。
【0035】次に、本発明を実施例により具体的に説明
するが、これに限定されるものではない。尚、以下に述
べる配合量は特に断わらない限り、固形分重量比であ
る。
【0036】実施例1 常法によって製造されたポリエチレンテレフタレートの
ホモポリマーチップ(固有粘度:0.62、融点:25
9℃)を用いて、常法によって75μmの2軸延伸ポリ
エステルフイルムを得た。このようにして得られたポリ
エステルフイルムの上にコロナ放電処理を行なった。次
に、コロナ放電処理面に記録層として下記組成のものを
用い、乾燥後の厚みが5g/m2 になるようにグラビア
コータにて塗布し、120℃で1分間乾燥させた。該記
録層の表面抵抗値は1×1010Ω/□であった。尚、記
録層の反対面には走行性改良のためシロキサン系帯電防
止剤(コルコートNー103X 表面抵抗値5×109
Ω/□)をあらかじめ塗布した。
【0037】[塗剤組成]冷却器、温度計、かくはん器
を備えたフラスコ中に、キシレン50重量部、メチルメ
タクリレート10重量部、nーブチルメタクリレート1
1重量部、2ーヒドロキシエチルメタクリレート10重
量部、スチレン18重量部、アクリル酸0.5重量部、
アゾビスイソブチロニトリル0.5重量部を仕込み、8
0℃で2時間かきまぜ重合を完了し、樹脂水酸基価が8
0のポリ(メタ)アクリル酸エステル/スチレン共重合
体を得た。該共重合体50重量部、第四級アンモニウム
塩重合物(綜研化学製 エレコンドPQー50B)50
重量部を、トルエン/メチルイソブチルケトン混合溶媒
(1/1)で20重量%に希釈した塗剤を得た。
【0038】かくして得られた記録シートの特性は表1
に示した通りで、シリコーンオイル吸収性が良好で、印
字特性も優れているものであった。
【0039】実施例2 実施例1において、ポリ(メタ)アクリル酸エステル/
スチレン共重合体として樹脂水酸基価が100のものを
使用したほかは同一手法により記録シートを得た。かく
して得られた記録シートの特性は表1に示した通りで、
シリコーンオイル吸収性が良好で、印字特性も優れてい
るものであった。
【0040】実施例3、4 実施例1において、ポリ(メタ)アクリル酸エステル/
スチレン共重合体と第四級アンモニウム塩重合物の配合
比を変えて記録層の表面抵抗値を変更したほかは同一手
法により記録シートを得た。かくして得られた記録シー
トの特性は表1に示した通りで、シリコーンオイル吸収
性が良好で、印字特性も優れているものであった。
【0041】実施例5 実施例1において、記録層として樹脂水酸基価が50の
ポリ(メタ)アクリル酸エステル/スチレン共重合体6
0重量部と第四級アンモニウム塩重合物(綜研化学製
エレコンドPQー50B)40重量部および架橋ポリメ
タクリル微粒子(積水化成品製 MBPー5)0.5重
量部の混合物を使用したほかは同一手法により記録シー
トを得た。かくして得られた記録シートの特性は表1に
示した通りで、シリコーンオイル吸収性が良好で、印字
特性も優れているものであった。
【0042】比較例1 実施例1において、記録層として第四級アンモニウム塩
重合物を除いたほかは同一手法により記録シートを得
た。かくして得られた記録シートの特性は給紙性、重走
性が悪く走行性が不良であった。
【0043】比較例2 実施例1において、記録層としてポリ(メタ)アクリル
酸エステル/スチレン共重合体を除いたほかは同一手法
により記録シートを得た。かくして得られた記録シート
はロール状で巻きとった時ブロッキングが発生しやす
く、また記録時の走行性も不良であった。
【0044】比較例3 実施例5において、記録層として樹脂水酸基価が18の
ポリ(メタ)アクリル酸エステル/スチレン共重合体6
0重量部と第四級アンモニウム塩重合物(綜研化学製
エレコンドPQー50B)40重量部および架橋ポリメ
タクリル微粒子(積水化成品製 MBPー5)0.5重
量部の混合物を使用したほかは同一手法により記録シー
トを得た。かくして得られた記録シート塗膜外観が悪
く、密着性も劣るものであった。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】本発明の記録シートは基材との密着性、
印字品質、シリコーンオイル吸収性が非常に優れている
ものであり、電子写真複写機用記録シートやオフセット
印刷、フレキソ印刷などの用途において好ましく用いる
ことができる。さらに本発明の記録シートは昇華型を含
む感熱インク受容体、湿式電子写真トナー受容体、ファ
ブリックインク受容体など他のインクやトナー受容体と
しても適用することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の少なくとも片面に、樹脂水酸基価
    が40以上のポリ(メタ)アクリル酸エステル/スチレ
    ン共重合体と、第四級アンモニウム塩重合物とを主成分
    とする記録層を有し、かつ該記録層の表面抵抗値が10
    8 〜1014Ω/□であることを特徴とする記録シート。
JP34532091A 1991-12-26 1991-12-26 記録シート Pending JPH05173351A (ja)

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