JPH079624A - ラベル用積層体 - Google Patents
ラベル用積層体Info
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- JPH079624A JPH079624A JP14382093A JP14382093A JPH079624A JP H079624 A JPH079624 A JP H079624A JP 14382093 A JP14382093 A JP 14382093A JP 14382093 A JP14382093 A JP 14382093A JP H079624 A JPH079624 A JP H079624A
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- coating layer
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- structural unit
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Abstract
(57)【要約】
【構成】被覆層1/プラスチックフイルムA/粘着層か
らなる粘着シートの粘着面と、被覆層2/プラスチック
フイルムB/剥離層からなる剥離シートの剥離面とを重
ね合わせたラベル用積層体からなり、かつ被覆層が特殊
な高分子材料からなるラベル用積層体。 【効果】耐水性、残留粘着力、走行安定性、トナーやイ
ンキ密着性に優れたラベル用積層体を提供する。
らなる粘着シートの粘着面と、被覆層2/プラスチック
フイルムB/剥離層からなる剥離シートの剥離面とを重
ね合わせたラベル用積層体からなり、かつ被覆層が特殊
な高分子材料からなるラベル用積層体。 【効果】耐水性、残留粘着力、走行安定性、トナーやイ
ンキ密着性に優れたラベル用積層体を提供する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バーコード印刷等に使
用されるラベル積層体に関し、さらに詳しくは電子写真
複写機における複写用基材として好適なラベル積層体に
関する。
用されるラベル積層体に関し、さらに詳しくは電子写真
複写機における複写用基材として好適なラベル積層体に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ラベル用積層体としては、上質
紙、コート紙等の基材の片面に感圧接着剤よりなる粘着
層を有する粘着シートと、紙やプラスチックフイルム等
の片面にシリコーンやフッ素樹脂の剥離層を有する剥離
シートからなるものが知られている(特開昭55−88
069、57−99650、57−99651、59−
149970、59−174680号公報、実開昭57
−56742、63−144269号公報)。
紙、コート紙等の基材の片面に感圧接着剤よりなる粘着
層を有する粘着シートと、紙やプラスチックフイルム等
の片面にシリコーンやフッ素樹脂の剥離層を有する剥離
シートからなるものが知られている(特開昭55−88
069、57−99650、57−99651、59−
149970、59−174680号公報、実開昭57
−56742、63−144269号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのラベ
ル用積層体は、耐水性がないことや、粘着シートと剥離
シートの特性(特に寸法変化)が異なるため、耐環境特
性が悪く、高湿域や低湿域でカールを生じ易い。このた
めカールが生じたラベル用積層体を電子写真複写機に適
用した場合、給紙ミスや走行不良(ラベル用積層体が電
子写真複写機内部で詰まる)等がおこり、複写不能にな
ることがある。また、シリコーンやフッ素剥離剤が粘着
層に転移し、粘着層の残存粘着力が低下する等の問題点
も有している。
ル用積層体は、耐水性がないことや、粘着シートと剥離
シートの特性(特に寸法変化)が異なるため、耐環境特
性が悪く、高湿域や低湿域でカールを生じ易い。このた
めカールが生じたラベル用積層体を電子写真複写機に適
用した場合、給紙ミスや走行不良(ラベル用積層体が電
子写真複写機内部で詰まる)等がおこり、複写不能にな
ることがある。また、シリコーンやフッ素剥離剤が粘着
層に転移し、粘着層の残存粘着力が低下する等の問題点
も有している。
【0004】本発明は、係る問題点を解決するために、
耐水性、湿度変化等のよるカール発生を防止することに
より優れた走行安定性が得られ、しかも粘着層の残存粘
着力の低下が非常に少ないラベル用積層体を提供するこ
とを目的とする。
耐水性、湿度変化等のよるカール発生を防止することに
より優れた走行安定性が得られ、しかも粘着層の残存粘
着力の低下が非常に少ないラベル用積層体を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のラベル用積層体は、被覆層1/プラスチッ
クフイルムA/粘着層からなる粘着シートの粘着層面
と、被覆層2/プラスチックフイルムB/剥離層からな
る剥離シートの剥離層面とを重ね合わせたラベル用積層
体において、該被覆層1が式(1) −[−CH2 −CH2 −]− (1) で表わされるエチレン構造単位65〜99モル%、式
(2)
に、本発明のラベル用積層体は、被覆層1/プラスチッ
クフイルムA/粘着層からなる粘着シートの粘着層面
と、被覆層2/プラスチックフイルムB/剥離層からな
る剥離シートの剥離層面とを重ね合わせたラベル用積層
体において、該被覆層1が式(1) −[−CH2 −CH2 −]− (1) で表わされるエチレン構造単位65〜99モル%、式
(2)
【化3】 (式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基を示す)で表
わされるアクリレート構造単位0〜15モル%および式
(3)
わされるアクリレート構造単位0〜15モル%および式
(3)
【化4】 (式中、R2 は炭素数2〜8のアルキレン基、R3 およ
びR4 はそれぞれ炭素数1〜4のアルキル基、R5 は炭
素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアリール
アルキル基または炭素数1〜12の脂環アルキル基、X
はハロゲン原子、CH3 OSO3 またはC2 H5 OSO
3 を示す)で表わされるアクリルアミド構造単位1〜3
5モル%からなる線状に不規則に配列した重量平均分子
量1000〜50000のポリオレフィン系樹脂と無機
粒子および/または有機粒子を含有することを特徴とす
る本発明におけるプラスチックフイルムAおよびプラス
チックフイルムBとしては、ポリエチレン、ポリプロピ
レンなどのポリオレフィン、ポリエステル、ポリカーボ
ネート、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリエステルア
ミド、ポリエーテル、ポリイミド、ポリアミドイミド、
ポリスチレン、ポリ−P−フェニレンスルフィド、ポリ
エーテルエステル、ポリ(メタ)アクリル酸エステルな
どが好ましい。さらにこれらの共重合体やブレンド物や
さらに架橋したものを用いることもできる。中でもポリ
エステル、好ましくはポリエチレンテレフタレートが機
械的特性、作業性などの点から好ましい。
びR4 はそれぞれ炭素数1〜4のアルキル基、R5 は炭
素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアリール
アルキル基または炭素数1〜12の脂環アルキル基、X
はハロゲン原子、CH3 OSO3 またはC2 H5 OSO
3 を示す)で表わされるアクリルアミド構造単位1〜3
5モル%からなる線状に不規則に配列した重量平均分子
量1000〜50000のポリオレフィン系樹脂と無機
粒子および/または有機粒子を含有することを特徴とす
る本発明におけるプラスチックフイルムAおよびプラス
チックフイルムBとしては、ポリエチレン、ポリプロピ
レンなどのポリオレフィン、ポリエステル、ポリカーボ
ネート、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリエステルア
ミド、ポリエーテル、ポリイミド、ポリアミドイミド、
ポリスチレン、ポリ−P−フェニレンスルフィド、ポリ
エーテルエステル、ポリ(メタ)アクリル酸エステルな
どが好ましい。さらにこれらの共重合体やブレンド物や
さらに架橋したものを用いることもできる。中でもポリ
エステル、好ましくはポリエチレンテレフタレートが機
械的特性、作業性などの点から好ましい。
【0006】本発明でいうポリエステルフイルムとは、
ジオールとジカルボン酸とから縮重合によって得られる
ポリマーであり、ジカルボン酸としては、テレフタル
酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン
酸、アジピン酸、セバシン酸、などで代表されるもので
あり、またジオールとしてはエチレングリコール、トリ
メチレングリコール、テトラメチレングリコール、シク
ロヘキサンジメタノールで代表されるものである。具体
的には例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レン−P−オキシベンゾエート、ポリ−1,4−シクロ
ヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリエチレン−
2,6−ナフタレンジカルボキシレートなどを挙げるこ
とができる。本発明の場合、特にポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレンナフタレートが好ましい。ポリエ
チレンテレフタレートフイルムは耐水性、耐久性、耐薬
品性に優れているものである。
ジオールとジカルボン酸とから縮重合によって得られる
ポリマーであり、ジカルボン酸としては、テレフタル
酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン
酸、アジピン酸、セバシン酸、などで代表されるもので
あり、またジオールとしてはエチレングリコール、トリ
メチレングリコール、テトラメチレングリコール、シク
ロヘキサンジメタノールで代表されるものである。具体
的には例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レン−P−オキシベンゾエート、ポリ−1,4−シクロ
ヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリエチレン−
2,6−ナフタレンジカルボキシレートなどを挙げるこ
とができる。本発明の場合、特にポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレンナフタレートが好ましい。ポリエ
チレンテレフタレートフイルムは耐水性、耐久性、耐薬
品性に優れているものである。
【0007】もちろん、これらのポリエステルはホモポ
リエステルであっても、コポリエステルであっても構わ
ない。共重合成分としては、ジエチレングリコール、ポ
リアルキレングリコールなどのジオール成分およびアジ
ピン酸、セバシン酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジ
カルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸などの
ジカルボン酸成分を挙げることができる。
リエステルであっても、コポリエステルであっても構わ
ない。共重合成分としては、ジエチレングリコール、ポ
リアルキレングリコールなどのジオール成分およびアジ
ピン酸、セバシン酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジ
カルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸などの
ジカルボン酸成分を挙げることができる。
【0008】また、このポリエステル中には必要に応じ
て、特性を損なわない範囲で公知の各種添加剤、例えば
酸化防止剤、帯電防止剤が添加されてもよい。
て、特性を損なわない範囲で公知の各種添加剤、例えば
酸化防止剤、帯電防止剤が添加されてもよい。
【0009】また、本発明に用いるポリエステルフイル
ムは、フイルム内部に微細な気泡を含有させ、該気泡で
光を散乱させることにより白色化させているものを用い
ることもできる。この微細な気泡の形成は、フイルム母
材、例えばポリエステル中に、非相溶ポリマーを細かく
分散させ、それを1軸または2軸に延伸することにより
形成される。延伸に際して、非相溶ポリマー粒子の周り
にボイド(気泡)が形成され、これが光の散乱作用を発
揮するため白色化される。
ムは、フイルム内部に微細な気泡を含有させ、該気泡で
光を散乱させることにより白色化させているものを用い
ることもできる。この微細な気泡の形成は、フイルム母
材、例えばポリエステル中に、非相溶ポリマーを細かく
分散させ、それを1軸または2軸に延伸することにより
形成される。延伸に際して、非相溶ポリマー粒子の周り
にボイド(気泡)が形成され、これが光の散乱作用を発
揮するため白色化される。
【0010】前記非相溶ポリマーとは、ポリエステルと
溶け合わないポリマーをいい、ポリ−3−メチルブテン
−1、ポリ−4−メチルペンテン−1、ポリプロピレ
ン、ポリビニル−t−ブタン、1,4−トランス−ポリ
−2、3−ジメチルブタジエン、セルローストリアセテ
ート、セルローストリプロピオネート、ポリクロロトリ
フルオロエチレンなどが挙げられる。中でもポリオレフ
ィン、特にポリメチルペンテンが好ましい。理由として
は、延伸した際にボイドを生成しやすいこと、ポリマー
が高透明性を有するため光の吸収が少なく、ボイドによ
り散乱された光を吸収することがないからである。
溶け合わないポリマーをいい、ポリ−3−メチルブテン
−1、ポリ−4−メチルペンテン−1、ポリプロピレ
ン、ポリビニル−t−ブタン、1,4−トランス−ポリ
−2、3−ジメチルブタジエン、セルローストリアセテ
ート、セルローストリプロピオネート、ポリクロロトリ
フルオロエチレンなどが挙げられる。中でもポリオレフ
ィン、特にポリメチルペンテンが好ましい。理由として
は、延伸した際にボイドを生成しやすいこと、ポリマー
が高透明性を有するため光の吸収が少なく、ボイドによ
り散乱された光を吸収することがないからである。
【0011】該非相溶ポリマーの添加量としては、2重
量部以上、25重量部以下が好ましい。これより少なす
ぎると十分な白色化が達成されず、またこれより多すぎ
るとフイルム強度が低くなりすぎるためである。
量部以上、25重量部以下が好ましい。これより少なす
ぎると十分な白色化が達成されず、またこれより多すぎ
るとフイルム強度が低くなりすぎるためである。
【0012】上記のようにして得られたフイルムは微細
気泡を含有するため比重が低くなる。この比重の範囲と
しては、0.5以上1.2以下であることが好ましい。
さらに好ましいのは0.7以上1.0以下である。比重
が0.5未満であると、フイルム強度が低くなりすぎる
ためであり、1.2を越えると十分な白色化が達成され
ない。
気泡を含有するため比重が低くなる。この比重の範囲と
しては、0.5以上1.2以下であることが好ましい。
さらに好ましいのは0.7以上1.0以下である。比重
が0.5未満であると、フイルム強度が低くなりすぎる
ためであり、1.2を越えると十分な白色化が達成され
ない。
【0013】また、上記のようにして得られたフイルム
の白色度は、70%以上であることが好ましい。さらに
好ましくは80%以上である。
の白色度は、70%以上であることが好ましい。さらに
好ましくは80%以上である。
【0014】また、非相溶ポリマーを均一に分散させ、
かつ微細気泡を十分に生成させるために低比重化剤を添
加することが好ましい。低比重化剤とは、上記非相溶ポ
リマーとともに助剤として添加され、ポリエステルと非
相溶ポリマーとの界面のボイドの生成を促し、比重を小
さくする効果を持つ化合物のことであり、特定の化合物
のみ、その効果が認められる。例えば、ポリエステルに
対しては、ポリエチレングリコール、メトキシポリエチ
レングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリ
プロピレングリコールなどのポリアルキレングリコール
およびその誘導体、エチレンオキサイド/プロピレンオ
キサイド共重合体、さらにはドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム、アルキルスルホネートナトリウム塩、グ
リセリンモノステアレート、テトラブチルホスホニウム
パラアミノベンゼンスルホネートなどで代表されるもの
である。本発明の場合、特にポリエチレングリコールが
好ましい。低比重化剤の添加によってポリエステルフイ
ルムの比重を0.1以上小さくすることができるもので
ある。さらに、この低比重化剤の添加によってポリエス
テルフイルムの白色度が向上し、表面が平滑化するのみ
ならず、耐劈開性が向上し、さらにポリエステルの延伸
性も大幅に向上するという効果もある。低比重化剤の添
加量としては、好ましくは0.1〜5重量部である。添
加量が0.1重量部未満であると添加の効果が薄れ、5
重量部を越えるとフイルム母材の特性を損なうおそれが
ある。
かつ微細気泡を十分に生成させるために低比重化剤を添
加することが好ましい。低比重化剤とは、上記非相溶ポ
リマーとともに助剤として添加され、ポリエステルと非
相溶ポリマーとの界面のボイドの生成を促し、比重を小
さくする効果を持つ化合物のことであり、特定の化合物
のみ、その効果が認められる。例えば、ポリエステルに
対しては、ポリエチレングリコール、メトキシポリエチ
レングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリ
プロピレングリコールなどのポリアルキレングリコール
およびその誘導体、エチレンオキサイド/プロピレンオ
キサイド共重合体、さらにはドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム、アルキルスルホネートナトリウム塩、グ
リセリンモノステアレート、テトラブチルホスホニウム
パラアミノベンゼンスルホネートなどで代表されるもの
である。本発明の場合、特にポリエチレングリコールが
好ましい。低比重化剤の添加によってポリエステルフイ
ルムの比重を0.1以上小さくすることができるもので
ある。さらに、この低比重化剤の添加によってポリエス
テルフイルムの白色度が向上し、表面が平滑化するのみ
ならず、耐劈開性が向上し、さらにポリエステルの延伸
性も大幅に向上するという効果もある。低比重化剤の添
加量としては、好ましくは0.1〜5重量部である。添
加量が0.1重量部未満であると添加の効果が薄れ、5
重量部を越えるとフイルム母材の特性を損なうおそれが
ある。
【0015】次に、非相溶ポリマーがポリエステルフイ
ルム中で球形に近い形状であること、すなわち形状係数
が1〜4の範囲にあることが好ましい。ポリエステルフ
イルム中の非相溶ポリマーの形状によって得られるフイ
ルム特性、特にフイルムの比重とクッション率との相関
性、熱寸法安定性、表面粗さ、白色性などに大きな相違
点が生じてくる。すなわち、非相溶ポリマーを球状に近
い形状で分散させることは、ポリマーの形状がポリエス
テルに添加する非相溶ポリマーの粘度、非相溶性パラメ
ーター、融点、さらには低比重化剤の種類、添加量など
に強く依存する。球状に近い形状とは、フイルム中に分
散する非相溶ポリマーの形状係数すなわち、長径と短径
の比が1〜4好ましくは1〜2である場合をいう。
ルム中で球形に近い形状であること、すなわち形状係数
が1〜4の範囲にあることが好ましい。ポリエステルフ
イルム中の非相溶ポリマーの形状によって得られるフイ
ルム特性、特にフイルムの比重とクッション率との相関
性、熱寸法安定性、表面粗さ、白色性などに大きな相違
点が生じてくる。すなわち、非相溶ポリマーを球状に近
い形状で分散させることは、ポリマーの形状がポリエス
テルに添加する非相溶ポリマーの粘度、非相溶性パラメ
ーター、融点、さらには低比重化剤の種類、添加量など
に強く依存する。球状に近い形状とは、フイルム中に分
散する非相溶ポリマーの形状係数すなわち、長径と短径
の比が1〜4好ましくは1〜2である場合をいう。
【0016】また、上記のようにして得られたポリエス
テルフイルムのクッション率は、好ましくは10%以
上、さらに好ましくは15%以上である。クッション率
が10%未満であると手に触れたときの感触が劣る。
テルフイルムのクッション率は、好ましくは10%以
上、さらに好ましくは15%以上である。クッション率
が10%未満であると手に触れたときの感触が劣る。
【0017】さらに本発明においては、ポリエステルフ
イルム中に炭酸カルシウム、非晶質ゼオライト粒子、ア
ナターゼ型の二酸化チタン、リン酸カルシウム、シリ
カ、カオリン、タルク、クレーなどの微粒子を併用した
ものを用いてもよい。これらの添加量はポリエステル組
成物100重量部に対して0.0005〜25重量部と
するのが好ましい。またこのような微粒子以外にもポリ
エステル重合反応系で触媒残渣とリン化合物との反応に
より析出した微粒子を併用することもできる。析出微粒
子としては、例えばカルシウム、リチウムおよびリン化
合物から成るものなどを挙げることができる。これらの
粒子のポリエステル中の含有量はポリエステル100重
量部に対して0.05〜1.0重量部であることが好ま
しい。
イルム中に炭酸カルシウム、非晶質ゼオライト粒子、ア
ナターゼ型の二酸化チタン、リン酸カルシウム、シリ
カ、カオリン、タルク、クレーなどの微粒子を併用した
ものを用いてもよい。これらの添加量はポリエステル組
成物100重量部に対して0.0005〜25重量部と
するのが好ましい。またこのような微粒子以外にもポリ
エステル重合反応系で触媒残渣とリン化合物との反応に
より析出した微粒子を併用することもできる。析出微粒
子としては、例えばカルシウム、リチウムおよびリン化
合物から成るものなどを挙げることができる。これらの
粒子のポリエステル中の含有量はポリエステル100重
量部に対して0.05〜1.0重量部であることが好ま
しい。
【0018】また本発明においては、必要に応じて積層
フイルム構成したものを用いてもよい。例えば、A/B
の2層構成、または、A/B/Aの3層構成である。こ
の場合B層が微細気泡を含有させた層であり、A層には
二酸化チタン、二酸化珪素、炭酸カルシウムなどの無機
添加剤が含まれてもよい。
フイルム構成したものを用いてもよい。例えば、A/B
の2層構成、または、A/B/Aの3層構成である。こ
の場合B層が微細気泡を含有させた層であり、A層には
二酸化チタン、二酸化珪素、炭酸カルシウムなどの無機
添加剤が含まれてもよい。
【0019】なお、本発明に用いるプラスチックフイル
ムの厚さは、10μm〜300μm、であることが好ま
しい。さらに好ましいのは15μm〜150μmである
ことが基材ベースとして実用面での取扱い性に優れてい
る。
ムの厚さは、10μm〜300μm、であることが好ま
しい。さらに好ましいのは15μm〜150μmである
ことが基材ベースとして実用面での取扱い性に優れてい
る。
【0020】本発明に用いるプラスチックフイルムは、
必要に応じて接着性を向上させるために公知の表面処
理、例えば、コロナ放電処理、プラズマ放電処理、アン
カーコートなどを行ったりしてもよい。
必要に応じて接着性を向上させるために公知の表面処
理、例えば、コロナ放電処理、プラズマ放電処理、アン
カーコートなどを行ったりしてもよい。
【0021】本発明における粘着層は、天然ゴム、合成
ゴム、ポリイソブチレン、ポリビニルアルキルエーテ
ル、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂等の溶剤型、天然
ゴムラテックス、合成ゴムラテックス、アクリル樹脂エ
マルジョン、ポリエステル樹脂エマルジョン等の水性型
からなる塗材を塗工乾燥した塗膜からなり、これらの塗
材にはイソシアネート、メラミン、エポキシ等の架橋剤
を併用してもよい。
ゴム、ポリイソブチレン、ポリビニルアルキルエーテ
ル、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂等の溶剤型、天然
ゴムラテックス、合成ゴムラテックス、アクリル樹脂エ
マルジョン、ポリエステル樹脂エマルジョン等の水性型
からなる塗材を塗工乾燥した塗膜からなり、これらの塗
材にはイソシアネート、メラミン、エポキシ等の架橋剤
を併用してもよい。
【0022】本発明における被覆層1は式(1) −[CH2 −CH2 −]− (1) で表わさるエチレン構造単位65〜99モル%、式
(2)
(2)
【化5】 (式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基を示す)で表
わされるアクリレート構造単位0〜15モル%および式
(3)
わされるアクリレート構造単位0〜15モル%および式
(3)
【化6】 (式中、R2 は炭素数2〜8のアルキレン基、R3 およ
びR4 はそれぞれ炭素数1〜4のアルキル基、R5 は炭
素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアリール
アルキル基または炭素数1〜12の脂環アルキル基、X
はハロゲン原子、CH3 OSO3 またはC2 H5 OSO
3 を示す)で表わされるアクリルアミド構造単位1〜3
5モル%からなる線状に不規則に配列した重量平均分子
量1000〜50000のポリオレフィン系樹脂と無機
粒子および/または有機粒子を含有することを特徴とす
る。
びR4 はそれぞれ炭素数1〜4のアルキル基、R5 は炭
素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアリール
アルキル基または炭素数1〜12の脂環アルキル基、X
はハロゲン原子、CH3 OSO3 またはC2 H5 OSO
3 を示す)で表わされるアクリルアミド構造単位1〜3
5モル%からなる線状に不規則に配列した重量平均分子
量1000〜50000のポリオレフィン系樹脂と無機
粒子および/または有機粒子を含有することを特徴とす
る。
【0023】前記ポリオレフィン系樹脂中の式(1) −[CH2 −CH2 −]− (1) で表わされるエチレン構造単位の割合は65〜99モル
%である。該エチレン構造単位の割合が65モル%未満
である場合には、前記ポリオレフィン系樹脂の軟化点が
低くなって、タックやベトツキが生じ、また99モル%
を超える場合には、染料定着性が低下したり、帯電防止
性も低下する。尚、本発明においては、前記エチレン構
造単位の割合は85〜97モル%であることが特に好ま
しい。
%である。該エチレン構造単位の割合が65モル%未満
である場合には、前記ポリオレフィン系樹脂の軟化点が
低くなって、タックやベトツキが生じ、また99モル%
を超える場合には、染料定着性が低下したり、帯電防止
性も低下する。尚、本発明においては、前記エチレン構
造単位の割合は85〜97モル%であることが特に好ま
しい。
【0024】前記ポリオレフィン系樹脂中の式(2)
【化7】 (式中、R1 は前記と同じ)で表わされるアクリレート
構造単位の割合は0〜15モル%である。該アクリレー
ト構造単位の割合が15モル%を超える場合は、前記ポ
リオレフィン系樹脂の軟化点が低くなってタックやベト
ツキが生じるようになる。本発明において、前記アクリ
レート構造単位が含まれている場合には、強靭性および
耐衝撃性が付与されるので好ましい。尚、本発明におい
ては、前記アクリレート構造単位の割合は1〜15モル
%、さらには3〜7モル%であることが特に好ましい。
構造単位の割合は0〜15モル%である。該アクリレー
ト構造単位の割合が15モル%を超える場合は、前記ポ
リオレフィン系樹脂の軟化点が低くなってタックやベト
ツキが生じるようになる。本発明において、前記アクリ
レート構造単位が含まれている場合には、強靭性および
耐衝撃性が付与されるので好ましい。尚、本発明におい
ては、前記アクリレート構造単位の割合は1〜15モル
%、さらには3〜7モル%であることが特に好ましい。
【0025】前記アクリレート構造単位において、R1
は炭素数1〜4のアルキル基である。かかるR1 の具体
例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n
−ブチル基、i−ブチル基が挙げられ、これらの基は1
分子中に混在してもよい。尚、これらの基の中では、メ
チル基およびエチル基は前記ポリオレフィン系樹脂の軟
化点を維持するうえで好ましいものである。
は炭素数1〜4のアルキル基である。かかるR1 の具体
例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n
−ブチル基、i−ブチル基が挙げられ、これらの基は1
分子中に混在してもよい。尚、これらの基の中では、メ
チル基およびエチル基は前記ポリオレフィン系樹脂の軟
化点を維持するうえで好ましいものである。
【0026】前記ポリオレフィン系樹脂の式(3)
【化8】 (式中、R2 、R3 、R4 およびR5 は前記と同じ)で
表わされるアクリルアミド構造単位の割合は1〜35モ
ル%である。該アクリルアミド構造単位の割合が1モル
%未満である場合には、トナー密着性が低下したり、帯
電防止性も低下する。また35モル%を超える場合に
は、前記ポリオレフィン系樹脂に吸湿性が生じるように
なる。尚、本発明においては、前記アクリルアミド構造
単位の割合は3〜15モル%であることが特に好まし
い。
表わされるアクリルアミド構造単位の割合は1〜35モ
ル%である。該アクリルアミド構造単位の割合が1モル
%未満である場合には、トナー密着性が低下したり、帯
電防止性も低下する。また35モル%を超える場合に
は、前記ポリオレフィン系樹脂に吸湿性が生じるように
なる。尚、本発明においては、前記アクリルアミド構造
単位の割合は3〜15モル%であることが特に好まし
い。
【0027】前記アクリルアミド構造単位において、R
2 は炭素数2〜8のアルキレン基である。かかるR2 の
具体例としては、例えばエチレン基、プロピレン基、ヘ
キサメチレン基、ネオペンチレン基などが挙げられ、こ
れらの基は1分子中に混在していてもよい。尚、これら
の基の中では、製造の容易性および経済性の面からエチ
レン基およびプロピレン基が好ましく、特にプロピレン
基が好ましい。
2 は炭素数2〜8のアルキレン基である。かかるR2 の
具体例としては、例えばエチレン基、プロピレン基、ヘ
キサメチレン基、ネオペンチレン基などが挙げられ、こ
れらの基は1分子中に混在していてもよい。尚、これら
の基の中では、製造の容易性および経済性の面からエチ
レン基およびプロピレン基が好ましく、特にプロピレン
基が好ましい。
【0028】前記R3 およびR4 はそれぞれ炭素数1〜
4のアルキル基である。かかるR3およびR4 の具体例
としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基
が挙げられ、これらの基は1分子中に混在していてもよ
い。尚、これらの基の中では、トナー密着性、帯電防止
性の点からメチル基およびエチル基が好ましい。
4のアルキル基である。かかるR3およびR4 の具体例
としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基
が挙げられ、これらの基は1分子中に混在していてもよ
い。尚、これらの基の中では、トナー密着性、帯電防止
性の点からメチル基およびエチル基が好ましい。
【0029】前記R5 は炭素数1〜12のアルキル基、
炭素数1〜12のアリールアルキル基または炭素数1〜
12の脂環アルキル基である。かかるR5 の具体例とし
ては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、i
−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、n−
オクチル基、n−ラウリル基などのアルキル基、ベンジ
ル基、4−メチルベンジル基などのアリールアルキル
基、シクロヘキシル基、メチルシクロヘキシル基などの
脂環アルキル基が挙げられ、これらの基は1分子中に混
在していてもよい。尚、前記R5 としては、耐熱性の点
から、直鎖状アルキル基およびアリールアルキル基が好
ましく、またトナー密着性、帯電防止性の点から低級ア
ルキル基が好ましい。特に好ましいR5 としては、メチ
ル基およびエチル基が挙げられる。
炭素数1〜12のアリールアルキル基または炭素数1〜
12の脂環アルキル基である。かかるR5 の具体例とし
ては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、i
−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、n−
オクチル基、n−ラウリル基などのアルキル基、ベンジ
ル基、4−メチルベンジル基などのアリールアルキル
基、シクロヘキシル基、メチルシクロヘキシル基などの
脂環アルキル基が挙げられ、これらの基は1分子中に混
在していてもよい。尚、前記R5 としては、耐熱性の点
から、直鎖状アルキル基およびアリールアルキル基が好
ましく、またトナー密着性、帯電防止性の点から低級ア
ルキル基が好ましい。特に好ましいR5 としては、メチ
ル基およびエチル基が挙げられる。
【0030】前記Xは、例えばCl、Br、Iなどのハ
ロゲン原子、CH3 OSO3 またはC2 H5 OSO3 で
あり、これらは1分子中に混在していてもよい。尚、こ
れらの中では、トナー密着性、帯電防止性の点からC
l、CH3 OSO3 およびC2H5 OSO3 が好まし
い。
ロゲン原子、CH3 OSO3 またはC2 H5 OSO3 で
あり、これらは1分子中に混在していてもよい。尚、こ
れらの中では、トナー密着性、帯電防止性の点からC
l、CH3 OSO3 およびC2H5 OSO3 が好まし
い。
【0031】前記ポリオレフィン系樹脂の重量平均分子
量は、1000〜50000である。該重量平均分子量
が1000未満である場合には、分子量が小さくなりす
ぎて加熱した時に揮散し、また50000を超える場合
には、粘度が大きくなりすぎ作業性が悪くなる。好まし
い重量平均分子量は3000〜30000である。
量は、1000〜50000である。該重量平均分子量
が1000未満である場合には、分子量が小さくなりす
ぎて加熱した時に揮散し、また50000を超える場合
には、粘度が大きくなりすぎ作業性が悪くなる。好まし
い重量平均分子量は3000〜30000である。
【0032】尚、本発明における重量平均分子量とは、
ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)で測定
した単分散のポリスチレン換算の重量平均分子量をい
う。
ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)で測定
した単分散のポリスチレン換算の重量平均分子量をい
う。
【0033】本発明に用いられるポリオレフィン系樹脂
は、テトラヒドロフラン(THF)やキシレンなどの通
常ゲルパーミエーション溶離液に難溶であるので、その
重量平均分子量を容易に測定することができないが、超
高温GPC(絹川、高分子論文集、44巻、2号、13
9〜141頁(1987年))にしたがって測定するこ
とができる。
は、テトラヒドロフラン(THF)やキシレンなどの通
常ゲルパーミエーション溶離液に難溶であるので、その
重量平均分子量を容易に測定することができないが、超
高温GPC(絹川、高分子論文集、44巻、2号、13
9〜141頁(1987年))にしたがって測定するこ
とができる。
【0034】前記ポリオレフィン系樹脂の中間体である
式(1) −[−CH2 −CH2 −]− (1) で表わされるエチレン構造単位、式(2)
式(1) −[−CH2 −CH2 −]− (1) で表わされるエチレン構造単位、式(2)
【化9】 (式中、R1 は前記と同じ)で表わされるアクリレート
構造単位および式(4)
構造単位および式(4)
【化10】 (式中、R2 、R3 、およびR4 は前記と同じ)で表わ
されるアクリルアミド構造単位からなる線状に不規則に
配列した重量平均分子量1000〜50000のオレフ
ィン系共重合体は、例えば以下の方法によって得られ
る。
されるアクリルアミド構造単位からなる線状に不規則に
配列した重量平均分子量1000〜50000のオレフ
ィン系共重合体は、例えば以下の方法によって得られ
る。
【0035】まず、前記オレフィン系共重合体の原料と
しては、特に限定はないが、より有利にはエチレン(C
2 H4 )とCH2 CHCOOR1 (式中、R1 は前記と
同じ)で表わされるアクリレートとからなる共重合体の
(部分)加水分解物が用いられる。かかる共重合体は、
エチレンと前記アクリレートを高圧重合法で共重合させ
ることによって容易に得られる。
しては、特に限定はないが、より有利にはエチレン(C
2 H4 )とCH2 CHCOOR1 (式中、R1 は前記と
同じ)で表わされるアクリレートとからなる共重合体の
(部分)加水分解物が用いられる。かかる共重合体は、
エチレンと前記アクリレートを高圧重合法で共重合させ
ることによって容易に得られる。
【0036】前記エチレンに由来するエチレン構造単位
と前記アクリレートに由来するアクリレート構造単位と
の比率は、得られるオレフィン系共重合体のエチレン構
造単位、アクリレート構造単位およびアクリルアミド構
造単位の比率を決定することになる。
と前記アクリレートに由来するアクリレート構造単位と
の比率は、得られるオレフィン系共重合体のエチレン構
造単位、アクリレート構造単位およびアクリルアミド構
造単位の比率を決定することになる。
【0037】前記共重合体は、通常メルトインデックス
5〜300程度の高分子量を有するものであるので、例
えば水の存在下で高温高圧下で加水分解と同時に熱分解
を行なう減成方法により低分子量化されることが好まし
い。このとき、アクリレートに起因する式(2)
5〜300程度の高分子量を有するものであるので、例
えば水の存在下で高温高圧下で加水分解と同時に熱分解
を行なう減成方法により低分子量化されることが好まし
い。このとき、アクリレートに起因する式(2)
【化11】 (式中、R1 は前記と同じ)で表わされるアクリレート
構造単位の全部または一部が加水分解により式(5)
構造単位の全部または一部が加水分解により式(5)
【化12】 で表わされるアクリル酸構造単位となる。
【0038】前記共重合体を熱分解することにより低分
子量化し、重量平均分子量が1000〜50000の共
重合体を調整するためには、水の存在下で前記共重合体
を反応温度150〜500℃、圧力3〜500kg/c
m2 で加熱により分子を切断すればよい。
子量化し、重量平均分子量が1000〜50000の共
重合体を調整するためには、水の存在下で前記共重合体
を反応温度150〜500℃、圧力3〜500kg/c
m2 で加熱により分子を切断すればよい。
【0039】また、本発明において、前記アクリル酸構
造単位の割合は、水の仕込み量、反応温度、圧力および
反応時間を調整することによって適宜調節しうる。
造単位の割合は、水の仕込み量、反応温度、圧力および
反応時間を調整することによって適宜調節しうる。
【0040】前記減成方法の具体例としては、例えば特
開昭53−57295号公報、特開昭53−65389
号公報、特開昭60−79008号公報、特開昭60−
79015号公報などに記載された方法が挙げられる。
開昭53−57295号公報、特開昭53−65389
号公報、特開昭60−79008号公報、特開昭60−
79015号公報などに記載された方法が挙げられる。
【0041】尚、本発明に用いられるポリオレフィン系
樹脂は、着色された場合には商品的価値を損なうことが
あるので、本発明に用いる原料としては、例えば特開昭
60−79008号公報に例示された方法の生成物を用
いることが好ましい。
樹脂は、着色された場合には商品的価値を損なうことが
あるので、本発明に用いる原料としては、例えば特開昭
60−79008号公報に例示された方法の生成物を用
いることが好ましい。
【0042】かくして得られるポリオレフィン系樹脂の
中間体を用いて本発明に用いられるポリオレフィン系樹
脂が得られる。
中間体を用いて本発明に用いられるポリオレフィン系樹
脂が得られる。
【0043】前記中間体から本発明に用いられるポリオ
レフィン系樹脂を製造する方法については特に限定はな
い。以下にその一例について説明する。
レフィン系樹脂を製造する方法については特に限定はな
い。以下にその一例について説明する。
【0044】前記中間体を例えばベンゼン、トルエン、
キシレン、シクロヘキサノン、デカン、クメン、シメン
などの芳香族または脂肪族炭化水素などの不活性溶媒に
溶解し、これに前記中間体のカルボキシル基に対して1
00〜150モル%のジアルキルアミノアルキルアミン
などのジアルキルアミン系モノマーを添加し、130〜
220℃にて反応させてアクリル酸構造単位に含まれる
カルボキシル基をジアルキルアミノアルキルアミド基に
変換して中間体としたのち、例えばアルキルハライド、
ジアルキル硫酸塩などの公知の4級化剤でカチオン変性
することにより、本発明に用いられる線状のランダム共
重合体であるポリオレフィン系樹脂が得られる。
キシレン、シクロヘキサノン、デカン、クメン、シメン
などの芳香族または脂肪族炭化水素などの不活性溶媒に
溶解し、これに前記中間体のカルボキシル基に対して1
00〜150モル%のジアルキルアミノアルキルアミン
などのジアルキルアミン系モノマーを添加し、130〜
220℃にて反応させてアクリル酸構造単位に含まれる
カルボキシル基をジアルキルアミノアルキルアミド基に
変換して中間体としたのち、例えばアルキルハライド、
ジアルキル硫酸塩などの公知の4級化剤でカチオン変性
することにより、本発明に用いられる線状のランダム共
重合体であるポリオレフィン系樹脂が得られる。
【0045】また、本発明においては、アクリルアミド
構造単位が高温下であっても揮発性を示さず、かつ本発
明に用いられるポリオレフィン系樹脂中に化学的に組み
込まれているので、加工時における揮散がなく、加工後
においてもブロッキングの発生などを招くことがないも
のと考えられる。
構造単位が高温下であっても揮発性を示さず、かつ本発
明に用いられるポリオレフィン系樹脂中に化学的に組み
込まれているので、加工時における揮散がなく、加工後
においてもブロッキングの発生などを招くことがないも
のと考えられる。
【0046】本発明の被覆層1には、本発明の目的とす
る特性を損なわない範囲で必要に応じて、その他の高分
子樹脂を添加してもよい。その他の高分子樹脂として
は、例えばポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、前記エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、
エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチ
レン−(メタ)アクリル酸−無水マレイン酸三元共重合
体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル−無水マレ
イン酸三元共重合体、ポリエステル、ポリアミド、ポリ
エステルアミド、ポリビニルアセタール、ポリ(メタ)
アクリル酸エステルなどが挙げられる。
る特性を損なわない範囲で必要に応じて、その他の高分
子樹脂を添加してもよい。その他の高分子樹脂として
は、例えばポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、前記エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、
エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチ
レン−(メタ)アクリル酸−無水マレイン酸三元共重合
体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル−無水マレ
イン酸三元共重合体、ポリエステル、ポリアミド、ポリ
エステルアミド、ポリビニルアセタール、ポリ(メタ)
アクリル酸エステルなどが挙げられる。
【0047】被覆層2は被覆層1と異種の層を被覆する
こともできるが、被覆層1に用いたポリオレフィン系樹
脂と無機および/または有機粒子を用いることもでき
る。また被覆層2と被覆層1は、実質的に同種の高分子
材料からなることが好ましい。ここで実質的に同種と
は、単体ポリマの場合には、該ポリマが同一であること
を、共重合体の場合には、その主成分が同一であること
をいう。被覆層2と被覆層1が実質的に同種の高分子材
料からなることにより、積層体の両外層間に特性差、特
に耐水性(吸湿特性)の差が実質的に無くなり、湿度変
化の際にも積層体にカールを生じさせる変形力が働くの
を防止できる。カール防止により、給紙ミスや走行不良
が防止される。
こともできるが、被覆層1に用いたポリオレフィン系樹
脂と無機および/または有機粒子を用いることもでき
る。また被覆層2と被覆層1は、実質的に同種の高分子
材料からなることが好ましい。ここで実質的に同種と
は、単体ポリマの場合には、該ポリマが同一であること
を、共重合体の場合には、その主成分が同一であること
をいう。被覆層2と被覆層1が実質的に同種の高分子材
料からなることにより、積層体の両外層間に特性差、特
に耐水性(吸湿特性)の差が実質的に無くなり、湿度変
化の際にも積層体にカールを生じさせる変形力が働くの
を防止できる。カール防止により、給紙ミスや走行不良
が防止される。
【0048】被覆層1および被覆層2含有粒子として
は、通常知られる無機および/または有機粒子が使用さ
れる。無機粒子としては、例えば、酸化ケイ素、酸化チ
タン、アルミナ、酸化鉛、酸化ジルコニウム等の金属酸
化物、炭酸カルシウム、チタン酸バリウム、硫酸バリウ
ム等の塩類、有機粒子としては、例えば、スチレン樹
脂、アクリル樹脂、スチレン−アクリル共重合体、スチ
レン−ジビニルベンゼン共重合体、メラミン樹脂、エポ
キシ樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂等から適宜選択
される。これらの粒子は2種以上混合して用いてもよ
い。
は、通常知られる無機および/または有機粒子が使用さ
れる。無機粒子としては、例えば、酸化ケイ素、酸化チ
タン、アルミナ、酸化鉛、酸化ジルコニウム等の金属酸
化物、炭酸カルシウム、チタン酸バリウム、硫酸バリウ
ム等の塩類、有機粒子としては、例えば、スチレン樹
脂、アクリル樹脂、スチレン−アクリル共重合体、スチ
レン−ジビニルベンゼン共重合体、メラミン樹脂、エポ
キシ樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂等から適宜選択
される。これらの粒子は2種以上混合して用いてもよ
い。
【0049】上記粒子の平均粒径は、特に限定されない
が、一般に0.1〜20μmの範囲で適宜選択するのが
好ましい。ポリオレフィン系樹脂と粒子の重量比は10
0/1〜100/200であることが好ましい。これよ
り粒子が多いと被覆層の膜強度が弱くなり好ましくな
い。
が、一般に0.1〜20μmの範囲で適宜選択するのが
好ましい。ポリオレフィン系樹脂と粒子の重量比は10
0/1〜100/200であることが好ましい。これよ
り粒子が多いと被覆層の膜強度が弱くなり好ましくな
い。
【0050】被覆層には、その表面の電気抵抗を調整す
るために、前記ポリオレフィン系樹脂と併用してその他
の高分子電解質や導電性粉末を添加してもよい。高分子
電解質としては、第4級アンモニウム塩等のカチオン系
ポリマ、ポバールやポリエチレングリコール、アルキル
アミン等の非イオン系ポリマ、カルボン酸やスルホン酸
のようなアニオン系極性基を持つアニオン系ポリマやこ
れらを組み合わせたもの等が挙げられる。導電性粉末と
しては、酸化スズ、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化チ
タンやこれらを組み合わせたもの等が挙げられる。
るために、前記ポリオレフィン系樹脂と併用してその他
の高分子電解質や導電性粉末を添加してもよい。高分子
電解質としては、第4級アンモニウム塩等のカチオン系
ポリマ、ポバールやポリエチレングリコール、アルキル
アミン等の非イオン系ポリマ、カルボン酸やスルホン酸
のようなアニオン系極性基を持つアニオン系ポリマやこ
れらを組み合わせたもの等が挙げられる。導電性粉末と
しては、酸化スズ、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化チ
タンやこれらを組み合わせたもの等が挙げられる。
【0051】被覆層1の表面電気抵抗値は、1×107
〜5×1013Ω/□が好ましく、さらに5×108 〜1
×1013Ω/□が好ましい。表面電気抵抗値が上記範囲
より低いとトナーの転写効率が悪く、また上記範囲より
高いと、トナーの転写ムラやトナー汚れが発生し、また
給紙ミスや走行不良をおこすおそれが生じ好ましくな
い。被覆層2の表面電気抵抗値としては、1×104 〜
5×1013Ω/□が好ましく、さらに1×106 〜1×
1013Ω/□が好ましい。表面電気抵抗値を上記範囲よ
り低くするには前記の高分子電解質や導電性粉末を多量
に添加する必要があり、プラスチックフイルムとの密着
性低下や塗膜外観が悪くなり好ましくない。また上記範
囲より高いと、給紙ミスや走行不良をおこし好ましくな
い。
〜5×1013Ω/□が好ましく、さらに5×108 〜1
×1013Ω/□が好ましい。表面電気抵抗値が上記範囲
より低いとトナーの転写効率が悪く、また上記範囲より
高いと、トナーの転写ムラやトナー汚れが発生し、また
給紙ミスや走行不良をおこすおそれが生じ好ましくな
い。被覆層2の表面電気抵抗値としては、1×104 〜
5×1013Ω/□が好ましく、さらに1×106 〜1×
1013Ω/□が好ましい。表面電気抵抗値を上記範囲よ
り低くするには前記の高分子電解質や導電性粉末を多量
に添加する必要があり、プラスチックフイルムとの密着
性低下や塗膜外観が悪くなり好ましくない。また上記範
囲より高いと、給紙ミスや走行不良をおこし好ましくな
い。
【0052】被覆層1の平滑度は、30〜4000秒で
あることが好ましく、さらには50〜2000秒である
ことが好ましい。平滑度が上記範囲より低いと、良好な
トナー画像が安定して得られず、また上記範囲より高い
と、給紙ミスや走行不良をおこし好ましくない。被覆層
2の平滑度としても、30〜4000秒であることが好
ましく、さらには50〜2000秒であることが好まし
い。平滑度が上記範囲より低いと、棒積み時に被覆層1
の表面に凹凹を与えたりして好ましくない。また上記範
囲より高いと、給紙ミスや走行不良をおこし好ましくな
い。
あることが好ましく、さらには50〜2000秒である
ことが好ましい。平滑度が上記範囲より低いと、良好な
トナー画像が安定して得られず、また上記範囲より高い
と、給紙ミスや走行不良をおこし好ましくない。被覆層
2の平滑度としても、30〜4000秒であることが好
ましく、さらには50〜2000秒であることが好まし
い。平滑度が上記範囲より低いと、棒積み時に被覆層1
の表面に凹凹を与えたりして好ましくない。また上記範
囲より高いと、給紙ミスや走行不良をおこし好ましくな
い。
【0053】被覆層1の厚さは乾燥後の塗布量として、
0.5〜20g/m2 であることが好ましい。さらに好
ましくは1〜10g/m2 であることが望ましい。これ
より少ないとトナーの密着性が悪くなり、一方これより
多いと乾燥時間が長くなる等作業性が悪くなり好ましく
ない。被覆層2の厚さも、略同等でよい。この被覆層1
および2の塗布には、公知の方法、例えばグラビアコー
ト、リバースコート、キスコート、ダイコート、バーコ
ートなど任意の方法を用いることができる。
0.5〜20g/m2 であることが好ましい。さらに好
ましくは1〜10g/m2 であることが望ましい。これ
より少ないとトナーの密着性が悪くなり、一方これより
多いと乾燥時間が長くなる等作業性が悪くなり好ましく
ない。被覆層2の厚さも、略同等でよい。この被覆層1
および2の塗布には、公知の方法、例えばグラビアコー
ト、リバースコート、キスコート、ダイコート、バーコ
ートなど任意の方法を用いることができる。
【0054】なお、本発明における被覆層1および2の
中には、本発明の効果を阻害しない範囲内で公知の添加
剤、例えば化塑剤、滑剤、界面活性剤、架橋剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、着色剤、蛍光増白剤、レベリング
剤などが添加されてもよい。
中には、本発明の効果を阻害しない範囲内で公知の添加
剤、例えば化塑剤、滑剤、界面活性剤、架橋剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、着色剤、蛍光増白剤、レベリング
剤などが添加されてもよい。
【0055】本発明のラベル用積層体においては、粘着
シートおよび剥離シートの双方にプラスチックフイルム
が用いられる。従来の紙と比べ、耐水性が格段に高く、
吸湿が極めて少ないため、湿度変化に対してカール発生
防止の効果がある。本発明の積層体におけるプラスチッ
クフイルムAおよびプラスチックフイルムBは、特に限
定されるものではないが、プラスチックフイルムの材質
として実質的に同種の高分子材料を選ぶのが好ましく、
中でもポリエチレンテレフタレートが好ましい。プラス
チックフイルムが異種の高分子材料からなる場合、吸湿
特性が異なるため(紙との差程大きくないが)、高湿域
や低湿域で微小なカールを生じるおそれがあり、それに
よって給紙ミスや走行不良を起こすおそれが生じるの
で、実質的に同種の高分子材料としておくのが好まし
い。
シートおよび剥離シートの双方にプラスチックフイルム
が用いられる。従来の紙と比べ、耐水性が格段に高く、
吸湿が極めて少ないため、湿度変化に対してカール発生
防止の効果がある。本発明の積層体におけるプラスチッ
クフイルムAおよびプラスチックフイルムBは、特に限
定されるものではないが、プラスチックフイルムの材質
として実質的に同種の高分子材料を選ぶのが好ましく、
中でもポリエチレンテレフタレートが好ましい。プラス
チックフイルムが異種の高分子材料からなる場合、吸湿
特性が異なるため(紙との差程大きくないが)、高湿域
や低湿域で微小なカールを生じるおそれがあり、それに
よって給紙ミスや走行不良を起こすおそれが生じるの
で、実質的に同種の高分子材料としておくのが好まし
い。
【0056】本発明の被覆層1/プラスチックフイルム
A/粘着層からなる粘着シートのハンター白色度は、4
0%以上が好ましく、50%以上がより好ましい。ハン
ター白色度40%以上の粘着シートを得るには、被覆層
1に公知の白色隠蔽顔料を添加してもよいし、あるい
は、プラスチックフイルムAとして白色性フイルムを用
いる。例えば、該プラスチックフイルムAに白色隠蔽顔
料や該プラスチックフイルムAと非相溶のポリマを分散
混合、あるいは両者を添加等してもよい。該、粘着シー
トのハンター白色度が40%未満であれば隠蔽性が不十
分となり、例えばバーコードの場合読み取りミスを生じ
る場合があり好ましくない。
A/粘着層からなる粘着シートのハンター白色度は、4
0%以上が好ましく、50%以上がより好ましい。ハン
ター白色度40%以上の粘着シートを得るには、被覆層
1に公知の白色隠蔽顔料を添加してもよいし、あるい
は、プラスチックフイルムAとして白色性フイルムを用
いる。例えば、該プラスチックフイルムAに白色隠蔽顔
料や該プラスチックフイルムAと非相溶のポリマを分散
混合、あるいは両者を添加等してもよい。該、粘着シー
トのハンター白色度が40%未満であれば隠蔽性が不十
分となり、例えばバーコードの場合読み取りミスを生じ
る場合があり好ましくない。
【0057】
【特性の測定法】まず、本発明における各種特性の測定
法について説明する。
法について説明する。
【0058】(1)平滑度 旭精工(株)製王研式平滑度試験機(型式KB−15)
で測定した。n=5の平均で示した。
で測定した。n=5の平均で示した。
【0059】(2)表面粗さ JIS−B0601−1967に従い、カットオフ0.
25mm、測定長4mmで中心線平均粗さRa(μ
m)、および最大粗さRt(μm)を求める。
25mm、測定長4mmで中心線平均粗さRa(μ
m)、および最大粗さRt(μm)を求める。
【0060】(3)比重 四塩化炭素−n−ヘプタン系の密度勾配管によって25
℃での値を用いる。
℃での値を用いる。
【0061】(4)熱収縮率 フイルムは長手方向または幅方向に幅10mm、長さ3
00mmに切り、200mm間隔にマーキングし、支持
板に一定張力(5g)下で固定した後、マーキング間隔
の原長a(mm)を測定する。次に、3gのクリップを
用いて荷重をかけ150℃の熱風オーブン中で回転させ
ながら30分間処理し、原長測定と同様にしてマーキン
グ間隔b(mm)を測定する。下記の式により熱収縮率
を求め、5本の平均値を用いる。
00mmに切り、200mm間隔にマーキングし、支持
板に一定張力(5g)下で固定した後、マーキング間隔
の原長a(mm)を測定する。次に、3gのクリップを
用いて荷重をかけ150℃の熱風オーブン中で回転させ
ながら30分間処理し、原長測定と同様にしてマーキン
グ間隔b(mm)を測定する。下記の式により熱収縮率
を求め、5本の平均値を用いる。
【0062】熱収縮率(%)=(a−b)/a
【0063】(5)光学濃度 フイルムを約150μmの厚みになるように重ね、光学
濃度計(TR927、マクベス社製)を用いて透過濃度
を測定する。フイルムの厚みと光学濃度とをプロット
し、150μmの厚みに相当する光学濃度を求める。
濃度計(TR927、マクベス社製)を用いて透過濃度
を測定する。フイルムの厚みと光学濃度とをプロット
し、150μmの厚みに相当する光学濃度を求める。
【0064】(6)白色度 JIS−L−1015に準じて、島津製作所(株)製U
V−260を用いて波長450nmおよび550nmに
おける反射率をそれぞれB%、G%としたとき、 白色度(%)=4B−3G で表わされる。
V−260を用いて波長450nmおよび550nmに
おける反射率をそれぞれB%、G%としたとき、 白色度(%)=4B−3G で表わされる。
【0065】(7)延伸性 24時間連続して製膜したとき、フイルムの破れが皆無
のものを「良好」、2回以上のものを「破れあり」とす
る。
のものを「良好」、2回以上のものを「破れあり」とす
る。
【0066】(8)クッション率 三豊製作所(株)製ダイヤルゲージNo.2109−1
0の標準測定子900030を用い、さらにダイヤルゲ
ージスタンドNo.7001DGS−Mを用いてダイヤ
ルゲージ押さえ部分に荷重50gと500gとをかけた
ときのそれぞれのフイルム厚さ、d50、d500 から次式
により求める。
0の標準測定子900030を用い、さらにダイヤルゲ
ージスタンドNo.7001DGS−Mを用いてダイヤ
ルゲージ押さえ部分に荷重50gと500gとをかけた
ときのそれぞれのフイルム厚さ、d50、d500 から次式
により求める。
【0067】クッション率=(d50−d500 )/d50
【0068】(9)表面電気抵抗 アドバンテスト製デジタル超高抵抗/微小電流計(タイ
プR8340)を用いて、20℃−65%RHで測定し
た。
プR8340)を用いて、20℃−65%RHで測定し
た。
【0069】(10)ハンター白色度 コルモーゲン社製、マクベス2000を用いてL,a,
bを測定し、ハンター白色度(W)を次式より算出した
(波長550nmで測定)。
bを測定し、ハンター白色度(W)を次式より算出した
(波長550nmで測定)。
【0070】 W=[(100−L)2 +a2 +b2 ]1/2
【0071】(11)画像特性 富士ゼロックス社製静電複写機(タイプ5055)でコ
ピーテストし、画像特性を肉眼で評価した。
ピーテストし、画像特性を肉眼で評価した。
【0072】○:画像が鮮明である ×:画像が不鮮明あるいは濃度が薄い、またはトナーの
飛散や汚れがある
飛散や汚れがある
【0073】(12)走行性 富士ゼロックス社製静電複写機(タイプ5055)でコ
ピーテストした。判断基準は ○:問題なく走行する △:給紙ミスはおこるが、走行はする ×:走行不能 とした。
ピーテストした。判断基準は ○:問題なく走行する △:給紙ミスはおこるが、走行はする ×:走行不能 とした。
【0074】
【実施例】次に、本発明を実施例により、より具体的に
説明する。尚実施例中の配合部数はすべて重量部数であ
る。
説明する。尚実施例中の配合部数はすべて重量部数であ
る。
【0075】実施例1 常法によって製造されたポリエチレンテレフタレートの
ホモポリマチップ(固有粘度:0.62、融点:259
℃)100部に対して、平均粒径0.6μmの酸化チタ
ン20部を含有させ均一分散させた組成の原料を用い
て、常法によって50μmの二軸延伸ポリエステルフイ
ルムを得た。こうして得られた二軸延伸ポリエステルフ
イルムの上に下記組成の被覆層1および2をグラビアコ
ータで塗工した(被覆層1および2とも乾燥後の塗布量
は3g/m2 であった)。
ホモポリマチップ(固有粘度:0.62、融点:259
℃)100部に対して、平均粒径0.6μmの酸化チタ
ン20部を含有させ均一分散させた組成の原料を用い
て、常法によって50μmの二軸延伸ポリエステルフイ
ルムを得た。こうして得られた二軸延伸ポリエステルフ
イルムの上に下記組成の被覆層1および2をグラビアコ
ータで塗工した(被覆層1および2とも乾燥後の塗布量
は3g/m2 であった)。
【0076】被覆層1および被覆層2 エチレン−アクリル酸共重合体(アクリル酸濃度20重
量%):60部 式:−[−CH2 −CH2 −]− で表わされるエチレン構造単位85モル%、式:
量%):60部 式:−[−CH2 −CH2 −]− で表わされるエチレン構造単位85モル%、式:
【化13】 で表わされるアクリレート構造単位5モル%および式:
【化14】 で表わされるアクリルアミド構造単位10モル%からな
る線状に不規則に配列した重量平均分子量31300の
ポリオレフィン系樹脂:40部 酸化ケイ素(平均粒径=1μm):20部 酸化ケイ素(平均粒径=3μm):5部 水/メタノール=4/1で30%に調整 得られた被覆層2の反対面に、市販のシリコーン系離型
剤をグラビアコータで塗工して(乾燥後の塗布量は0.
25g/m2 であった)剥離シートを得た。
る線状に不規則に配列した重量平均分子量31300の
ポリオレフィン系樹脂:40部 酸化ケイ素(平均粒径=1μm):20部 酸化ケイ素(平均粒径=3μm):5部 水/メタノール=4/1で30%に調整 得られた被覆層2の反対面に、市販のシリコーン系離型
剤をグラビアコータで塗工して(乾燥後の塗布量は0.
25g/m2 であった)剥離シートを得た。
【0077】一方、得られた被覆層1の反対面にアクリ
ル酸エステル系粘着剤(日本カーバイド製“ニッセツ”
KP1405/硬化剤CK102=100/2)をリバ
ースコータで乾燥後の塗布量が30g/m2 になるよう
に塗工して粘着シートを得た。
ル酸エステル系粘着剤(日本カーバイド製“ニッセツ”
KP1405/硬化剤CK102=100/2)をリバ
ースコータで乾燥後の塗布量が30g/m2 になるよう
に塗工して粘着シートを得た。
【0078】次に粘着シートの粘着面と剥離シートの剥
離面を貼り合わせた後、A4判に断裁し本発明のラベル
用積層体を得た。こうして得られたラベル用積層体を電
子写真複写機でコピーテストを実施した結果、給紙ミス
や走行不良もなく、トナー密着性も良好であった。
離面を貼り合わせた後、A4判に断裁し本発明のラベル
用積層体を得た。こうして得られたラベル用積層体を電
子写真複写機でコピーテストを実施した結果、給紙ミス
や走行不良もなく、トナー密着性も良好であった。
【0079】実施例2〜実施例5 実施例1の塗剤において、被覆層1および被覆層2のエ
チレン−アクリル酸共重合体、ポリオレフィン系樹脂お
よび酸化ケイ素の固形分配合比を各種変えた以外は同様
にして被覆層1および被覆層2が本発明の範囲内にある
ラベル用積層体を得た。被覆層1および被覆層2が本発
明の範囲内にあるので、画像特性、走行性ともに良好で
あった。
チレン−アクリル酸共重合体、ポリオレフィン系樹脂お
よび酸化ケイ素の固形分配合比を各種変えた以外は同様
にして被覆層1および被覆層2が本発明の範囲内にある
ラベル用積層体を得た。被覆層1および被覆層2が本発
明の範囲内にあるので、画像特性、走行性ともに良好で
あった。
【0080】実施例6 実施例1において、ポリオレフィン系樹脂としてアクリ
ルアミド構造単位が式:
ルアミド構造単位が式:
【化15】 で表わされるものを用いた以外は同様にして本発明のラ
ベル用積層体を得た。
ベル用積層体を得た。
【0081】本発明のラベル用積層体を電子写真複写機
でコピーテストを実施した結果、給紙ミスや走行不良も
なく、トナー密着性も良好であった。
でコピーテストを実施した結果、給紙ミスや走行不良も
なく、トナー密着性も良好であった。
【0082】実施例7 ポリエチレンテレフタレート(極限粘度[η]=0.6
5)を94重量%、ポリ−4−メチルペンテン−1(三
井石油化学(株)TPX−D820)5重量%、分子量
4000のポリエチレングリコール1重量%を混合した
原料を押出機Aに供給し、常法により285℃で溶融し
てTダイ3層複合口金の中央層に導入した。
5)を94重量%、ポリ−4−メチルペンテン−1(三
井石油化学(株)TPX−D820)5重量%、分子量
4000のポリエチレングリコール1重量%を混合した
原料を押出機Aに供給し、常法により285℃で溶融し
てTダイ3層複合口金の中央層に導入した。
【0083】一方、上記ポリエチレンテレフタレート9
0重量%に炭酸カルシウム(平均粒径0.8μm)を1
4重量%添加した原料を押出機Bに供給し、常法により
285℃で溶融してTダイ3層複合口金の両表層にラミ
ネートして、該溶融体シートを表面温度25℃に保たれ
た冷却ドラム上に静電荷法で密着冷却固化させた。続い
て該キャストシートを常法に従い長手方向に98℃に加
熱されたロール群を用いて3.5倍に延伸し、25℃に
冷却した。さらに、該延伸フイルムをテンターに導き1
25℃に加熱された雰囲気中で幅方向に3.2倍延伸
し、225℃で熱固定を行ない、厚さ100μmのフイ
ルムを得た。各フイルム層の厚さは表層5μmずつ、中
央層90μmの構成であった。フイルムの特性を表1に
示す。こうして得られた二軸延伸ポリエステルフイルム
を用いて、実施例1と同様にして本発明のラベル用積層
体を得た。本発明のラベル用積層体を電子写真複写機で
コピーテストを実施した結果、給紙ミスや走行不良もな
く、トナー密着性も良好であった。
0重量%に炭酸カルシウム(平均粒径0.8μm)を1
4重量%添加した原料を押出機Bに供給し、常法により
285℃で溶融してTダイ3層複合口金の両表層にラミ
ネートして、該溶融体シートを表面温度25℃に保たれ
た冷却ドラム上に静電荷法で密着冷却固化させた。続い
て該キャストシートを常法に従い長手方向に98℃に加
熱されたロール群を用いて3.5倍に延伸し、25℃に
冷却した。さらに、該延伸フイルムをテンターに導き1
25℃に加熱された雰囲気中で幅方向に3.2倍延伸
し、225℃で熱固定を行ない、厚さ100μmのフイ
ルムを得た。各フイルム層の厚さは表層5μmずつ、中
央層90μmの構成であった。フイルムの特性を表1に
示す。こうして得られた二軸延伸ポリエステルフイルム
を用いて、実施例1と同様にして本発明のラベル用積層
体を得た。本発明のラベル用積層体を電子写真複写機で
コピーテストを実施した結果、給紙ミスや走行不良もな
く、トナー密着性も良好であった。
【0084】実施例8 実施例7で得られたラベル用積層体を用いて、感熱プリ
ンター(オートニクス社:BC−8MK−II、リボン:
凸版印刷製HD、印字条件:10.5V、4.25m
s)でバーコードを印字した結果、インキ受理性、イン
キ密着性にすぐれていることが判った。又、実施例7で
得られたラベル用積層体を用いて、UVオフセットイン
キ(東洋インキFDS−2)を印刷したところ、インキ
受理性、インキ密着性にすぐれていることが判った。こ
れらのことから本発明のラベル用積層体は、感熱プリン
ターやUVオフセット印刷用としても有用であることが
わかる。
ンター(オートニクス社:BC−8MK−II、リボン:
凸版印刷製HD、印字条件:10.5V、4.25m
s)でバーコードを印字した結果、インキ受理性、イン
キ密着性にすぐれていることが判った。又、実施例7で
得られたラベル用積層体を用いて、UVオフセットイン
キ(東洋インキFDS−2)を印刷したところ、インキ
受理性、インキ密着性にすぐれていることが判った。こ
れらのことから本発明のラベル用積層体は、感熱プリン
ターやUVオフセット印刷用としても有用であることが
わかる。
【0085】
【表1】
【0086】
【発明の効果】本発明によれば、粘着シート及び剥離シ
ート双方にプラスチックフイルムを用い、さらに被覆層
に特殊な高分子材料を用いることにより、湿度変化によ
るカールや表面抵抗値の変動をほとんど生じることな
く、電子写真複写機でコピーした場合、給紙ミスや走行
不良をおこすことのない、しかもトナーやインキ密着性
にも優れたラベル用積層体を得ることができる。
ート双方にプラスチックフイルムを用い、さらに被覆層
に特殊な高分子材料を用いることにより、湿度変化によ
るカールや表面抵抗値の変動をほとんど生じることな
く、電子写真複写機でコピーした場合、給紙ミスや走行
不良をおこすことのない、しかもトナーやインキ密着性
にも優れたラベル用積層体を得ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 被覆層1/プラスチックフイルムA/粘
着層からなる粘着シートの粘着層面と、被覆層2/プラ
スチックフイルムB/剥離層からなる剥離シートの剥離
層面とを重ね合わせたラベル用積層体において、該被覆
層1が式(1) −[−CH2 −CH2 −]− (1) で表わされるエチレン構造単位65〜99モル%、式
(2) 【化1】 (式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基を示す)で表
わされるアクリレート構造単位0〜15モル%および式
(3) 【化2】 (式中、R2 は炭素数2〜8のアルキレン基、R3 およ
びR4 はそれぞれ炭素数1〜4のアルキル基、R5 は炭
素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアリール
アルキル基または炭素数1〜12の脂環アルキル基、X
はハロゲン原子、CH3 OSO3 またはC2 H5 OSO
3 を示す)で表わされるアクリルアミド構造単位1〜3
5モル%からなる線状に不規則に配列した重量平均分子
量1000〜50000のポリオレフィン系樹脂と無機
粒子および/または有機粒子を含有することを特徴とす
るラベル用積層体。 - 【請求項2】 粘着シートのハンター白色度が40%以
上であることを特徴とする請求項1のラベル用積層体。 - 【請求項3】 プラスチックフイルムAおよびプラスチ
ックフイルムBがポリエステルフイルムであることを特
徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のラ
ベル用積層体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14382093A JPH079624A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | ラベル用積層体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14382093A JPH079624A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | ラベル用積層体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH079624A true JPH079624A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=15347723
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14382093A Pending JPH079624A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | ラベル用積層体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH079624A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2305392B (en) * | 1995-06-05 | 1999-11-24 | Avery Dennison Corp | Heat resistant pressure sensitive adhesive constructions |
JP2002275438A (ja) * | 2001-03-22 | 2002-09-25 | Lintec Corp | 耐熱性ラベル |
US6933029B2 (en) | 2002-06-25 | 2005-08-23 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Label sheet for electrophotographic process and image forming method using the same |
WO2016195041A1 (ja) * | 2015-06-02 | 2016-12-08 | 富士フイルム株式会社 | 受像シート |
-
1993
- 1993-06-15 JP JP14382093A patent/JPH079624A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2305392B (en) * | 1995-06-05 | 1999-11-24 | Avery Dennison Corp | Heat resistant pressure sensitive adhesive constructions |
JP2002275438A (ja) * | 2001-03-22 | 2002-09-25 | Lintec Corp | 耐熱性ラベル |
US6933029B2 (en) | 2002-06-25 | 2005-08-23 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Label sheet for electrophotographic process and image forming method using the same |
WO2016195041A1 (ja) * | 2015-06-02 | 2016-12-08 | 富士フイルム株式会社 | 受像シート |
JPWO2016195041A1 (ja) * | 2015-06-02 | 2018-01-18 | 富士フイルム株式会社 | 受像シート |
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