JPH07101011A - 難燃性電飾用シート - Google Patents
難燃性電飾用シートInfo
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- JPH07101011A JPH07101011A JP25200393A JP25200393A JPH07101011A JP H07101011 A JPH07101011 A JP H07101011A JP 25200393 A JP25200393 A JP 25200393A JP 25200393 A JP25200393 A JP 25200393A JP H07101011 A JPH07101011 A JP H07101011A
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- Japan
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- retardant
- sheet
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Abstract
(57)【要約】
【構成】プラスチックフイルムの少なくとも片面に、高
分子結着剤と、吸油量が200〜400ml/100g
の多孔質粒子と、隠蔽性白色顔料とを含むオフセットイ
ンク受容層を設けた電飾用シートであって、該電飾用シ
ートは、0.20〜0.50の光学濃度を有し、該プラ
スチックフイルムが難燃元素を0.5〜5.0重量%を
含む線状ポリエステルA、Cと、難燃元素を0.5重量
%未満含む線状ポリエステルBとが厚さ方向にA/B/
Cの順に積層されてなるポリエステルフイルムであるこ
とを特徴とする難燃性電飾用シート。 【効果】通常のポリエステルフイルムが有する高い耐熱
性、耐加水分解性、機械特性、耐薬品性などを保持しつ
つ、優れた印刷特性を有し、かつ高い難燃性を付与で
き、UL−94でVTM−2のランクを十分に達成する
電飾用シートを提供する。
分子結着剤と、吸油量が200〜400ml/100g
の多孔質粒子と、隠蔽性白色顔料とを含むオフセットイ
ンク受容層を設けた電飾用シートであって、該電飾用シ
ートは、0.20〜0.50の光学濃度を有し、該プラ
スチックフイルムが難燃元素を0.5〜5.0重量%を
含む線状ポリエステルA、Cと、難燃元素を0.5重量
%未満含む線状ポリエステルBとが厚さ方向にA/B/
Cの順に積層されてなるポリエステルフイルムであるこ
とを特徴とする難燃性電飾用シート。 【効果】通常のポリエステルフイルムが有する高い耐熱
性、耐加水分解性、機械特性、耐薬品性などを保持しつ
つ、優れた印刷特性を有し、かつ高い難燃性を付与で
き、UL−94でVTM−2のランクを十分に達成する
電飾用シートを提供する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般のオフセット印刷
が可能な電飾用シートに関するものである。詳しくは耐
熱性、耐水性、インクセット性、インク乾燥性の優れた
電飾用シートに関するものである。さらに詳しくは、ポ
リエステルの特徴を残しつつ、米国アンダーライターズ
ラボラトリーズ(UNDERWRITERS LABO
RATORIES)社規格UL−94に規定されたVT
M−2相当の難燃レベルを有する難燃性電飾用シートに
関するものである。
が可能な電飾用シートに関するものである。詳しくは耐
熱性、耐水性、インクセット性、インク乾燥性の優れた
電飾用シートに関するものである。さらに詳しくは、ポ
リエステルの特徴を残しつつ、米国アンダーライターズ
ラボラトリーズ(UNDERWRITERS LABO
RATORIES)社規格UL−94に規定されたVT
M−2相当の難燃レベルを有する難燃性電飾用シートに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、裏面側に光源を設け、夜間になる
と光源を発光させ透過光により表面側の表示をする電飾
看板が表示用シートとして普及しはじめている。
と光源を発光させ透過光により表面側の表示をする電飾
看板が表示用シートとして普及しはじめている。
【0003】従来、電飾看板用の基材としては、適度の
光線透過性とヘイズが必要なことから、主としてアクリ
ル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリカーボネートのよう
な透明性の高い樹脂に顔料や無機充填剤を添加したもの
が知られている。
光線透過性とヘイズが必要なことから、主としてアクリ
ル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリカーボネートのよう
な透明性の高い樹脂に顔料や無機充填剤を添加したもの
が知られている。
【0004】また、電飾用シートとしては、例えば特開
平1−186371号公報のような、透明なプラスチッ
クフィルムの片面に樹脂成分を主体とする透明な画像定
着層を設け、もう一方の片面には乳白層を設けるか、乳
白なプラスチックフィルムの少なくとも片面に、樹脂成
分を主体とする透明な画像定着層を設けたものが知られ
ている。
平1−186371号公報のような、透明なプラスチッ
クフィルムの片面に樹脂成分を主体とする透明な画像定
着層を設け、もう一方の片面には乳白層を設けるか、乳
白なプラスチックフィルムの少なくとも片面に、樹脂成
分を主体とする透明な画像定着層を設けたものが知られ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記アクリル
樹脂や塩化ビニル系樹脂を使用した場合は耐衝撃性や耐
熱性に問題があり、耐衝撃性の高いポリカーボネートは
高価なものである。
樹脂や塩化ビニル系樹脂を使用した場合は耐衝撃性や耐
熱性に問題があり、耐衝撃性の高いポリカーボネートは
高価なものである。
【0006】また、特開平1−186371号公報のよ
うな電飾用シートは、シート表面に印刷をする工程にお
いて、一般の酸化重合型の油性オフセットインクを使用
した場合、十分なインクセット性、インク乾燥性が得ら
れないものであった。
うな電飾用シートは、シート表面に印刷をする工程にお
いて、一般の酸化重合型の油性オフセットインクを使用
した場合、十分なインクセット性、インク乾燥性が得ら
れないものであった。
【0007】従って本発明は、耐水性、耐熱性が優れ、
かつ一般の酸化重合型のインクを使用するオフセット印
刷が可能であり、インクセット性、インク乾燥性が優
れ、かつ高い難燃性を有する電飾用シートを提供するこ
とを目的とするものである。
かつ一般の酸化重合型のインクを使用するオフセット印
刷が可能であり、インクセット性、インク乾燥性が優
れ、かつ高い難燃性を有する電飾用シートを提供するこ
とを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような目
的を達成するために、プラスチックフイルムの少なくと
も片面に、高分子結着剤と、吸油量が200〜400m
l/100gの多孔質粒子と、隠蔽性白色顔料とを含む
オフセットインク受容層を設けた電飾用シートであっ
て、該電飾用シートは、0.20〜0.50の光学濃度
を有し、該プラスチックフイルムが難燃元素を0.5〜
5.0重量%を含む線状ポリエステルA、Cと、難燃元
素を0.5重量%未満含む線状ポリエステルBとが厚さ
方向にA/B/Cの順に積層されてなるポリエステルフ
イルムであることを特徴とする難燃性電飾用シートを要
旨とするものである。
的を達成するために、プラスチックフイルムの少なくと
も片面に、高分子結着剤と、吸油量が200〜400m
l/100gの多孔質粒子と、隠蔽性白色顔料とを含む
オフセットインク受容層を設けた電飾用シートであっ
て、該電飾用シートは、0.20〜0.50の光学濃度
を有し、該プラスチックフイルムが難燃元素を0.5〜
5.0重量%を含む線状ポリエステルA、Cと、難燃元
素を0.5重量%未満含む線状ポリエステルBとが厚さ
方向にA/B/Cの順に積層されてなるポリエステルフ
イルムであることを特徴とする難燃性電飾用シートを要
旨とするものである。
【0009】本発明においていう線状ポリエステルA、
B、Cとは、芳香族ジカルボン酸を主とする酸成分とグ
リコール成分とからなる線状ポリエステルである。芳香
族ジカルボン酸としては、例えばテレフタル酸、イソフ
タル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナ
フタレンジカルボン酸、4,4′−ジフェニルエーテル
ジカルボン酸、4,4′−ジフェニルスルホンジカルボ
ン酸、4,4′−ジフェニルジカルボン酸、4,4′−
ジフェニルエタンジカルボン酸などを挙げることができ
る。これらのうち、テレフタル酸および2,6−ナフタ
レンジカルボン酸が好ましく、特にテレフタル酸が好ま
しい。
B、Cとは、芳香族ジカルボン酸を主とする酸成分とグ
リコール成分とからなる線状ポリエステルである。芳香
族ジカルボン酸としては、例えばテレフタル酸、イソフ
タル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナ
フタレンジカルボン酸、4,4′−ジフェニルエーテル
ジカルボン酸、4,4′−ジフェニルスルホンジカルボ
ン酸、4,4′−ジフェニルジカルボン酸、4,4′−
ジフェニルエタンジカルボン酸などを挙げることができ
る。これらのうち、テレフタル酸および2,6−ナフタ
レンジカルボン酸が好ましく、特にテレフタル酸が好ま
しい。
【0010】グリコール成分としては、アルキレングリ
コールが好ましく、例えばエチレングリコール、トリエ
チレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサ
メチレングリコール、デカメチレングリコールなどを挙
げることができる。これらのうち、エチレングリコール
が特に好ましい。
コールが好ましく、例えばエチレングリコール、トリエ
チレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサ
メチレングリコール、デカメチレングリコールなどを挙
げることができる。これらのうち、エチレングリコール
が特に好ましい。
【0011】本発明には線状ポリエステルとしてポリエ
チレンテレフタレート、ポリエチレン2,6−ナフタレ
ートが好ましく、特にポリエチレンテレフタレートが好
ましい。
チレンテレフタレート、ポリエチレン2,6−ナフタレ
ートが好ましく、特にポリエチレンテレフタレートが好
ましい。
【0012】また本発明でいう線状ポリエステルは、上
記よりなるエステルの酸成分の一部またはグリコール成
分の一部が他のジカルボン酸成分、例えばイソフタル
酸、ナトリウムスルホイソフタル酸、ジフェノキシジエ
タンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸など、ある
いは他のグリコール成分、例えばジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、
テトラメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、
1,4−シクロヘキサンジメタノール、ポリエチレング
リコール、ビスフェノールA成分などで置換された共重
合ポリエステルであってもよい。
記よりなるエステルの酸成分の一部またはグリコール成
分の一部が他のジカルボン酸成分、例えばイソフタル
酸、ナトリウムスルホイソフタル酸、ジフェノキシジエ
タンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸など、ある
いは他のグリコール成分、例えばジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、
テトラメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、
1,4−シクロヘキサンジメタノール、ポリエチレング
リコール、ビスフェノールA成分などで置換された共重
合ポリエステルであってもよい。
【0013】難燃元素(難燃性元素ともいう)とはリ
ン、ハロゲン化元素などの元素、あるいは三酸化アンチ
モン、水酸化アルミニウム、酸化スズ水和物などの難燃
性化合物となるアンチモン、アルミニウム、スズなどの
元素で、これらの難燃性元素、難燃性化合物は「プラス
チックの難燃化」(英一太著、日刊工業新聞社出版、昭
和53年発行)などに詳細に記載されている。中でもリ
ン、ハロゲン元素が好ましく、特にこれらの元素が化合
物としてポリエステルに共重合されていることが好まし
い。特にリン元素が好ましく、中でもリン元素を含むリ
ン化合物が特に好ましい。さらにポリエステル中に共重
合されているか、あるいは該共重合物と共重合されてい
ないポリエステルとの混合物であることが特に好まし
い。
ン、ハロゲン化元素などの元素、あるいは三酸化アンチ
モン、水酸化アルミニウム、酸化スズ水和物などの難燃
性化合物となるアンチモン、アルミニウム、スズなどの
元素で、これらの難燃性元素、難燃性化合物は「プラス
チックの難燃化」(英一太著、日刊工業新聞社出版、昭
和53年発行)などに詳細に記載されている。中でもリ
ン、ハロゲン元素が好ましく、特にこれらの元素が化合
物としてポリエステルに共重合されていることが好まし
い。特にリン元素が好ましく、中でもリン元素を含むリ
ン化合物が特に好ましい。さらにポリエステル中に共重
合されているか、あるいは該共重合物と共重合されてい
ないポリエステルとの混合物であることが特に好まし
い。
【0014】本発明で使用する好ましいリン化合物と
は、エステル形成性官能基を2個有するリン化合物であ
り、化7で示されるホスフェート、化8で示されるホス
フィネート、あるいは化9で示されるホスフィンオキシ
ドなどが挙げられる。
は、エステル形成性官能基を2個有するリン化合物であ
り、化7で示されるホスフェート、化8で示されるホス
フィネート、あるいは化9で示されるホスフィンオキシ
ドなどが挙げられる。
【0015】
【化7】
【化8】
【化9】 式中、R1 、R5 はそれぞれ同じかまたは異なる基であ
って炭素数が1〜18の炭化水素基をあらわし、R2 、
R3 はそれぞれ同じかまたは異なる基であって炭素数が
1〜18の炭化水素基または炭素数が1〜18のヒドロ
キシアルキル基または水素原子をあらわし、A1 、A2
は炭素数が2〜8の2価または3価の有機残基をあらわ
し、R4 はカルボキシ基またはヒドロキシル基またはそ
のエステルをあらわし、R6 はカルボキシ基またはヒド
ロキシル基またはそのエステル、あるいは互いに下記化
10で示される基を介してA2 と環を形成する2価のエ
ステル形成性官能基をあらわす。
って炭素数が1〜18の炭化水素基をあらわし、R2 、
R3 はそれぞれ同じかまたは異なる基であって炭素数が
1〜18の炭化水素基または炭素数が1〜18のヒドロ
キシアルキル基または水素原子をあらわし、A1 、A2
は炭素数が2〜8の2価または3価の有機残基をあらわ
し、R4 はカルボキシ基またはヒドロキシル基またはそ
のエステルをあらわし、R6 はカルボキシ基またはヒド
ロキシル基またはそのエステル、あるいは互いに下記化
10で示される基を介してA2 と環を形成する2価のエ
ステル形成性官能基をあらわす。
【0016】
【化10】 上記化7で示されるリン化合物の好ましい例としてフェ
ニルホスホン酸ジメチル、フェニルホスホン酸ジフェニ
ルなどが挙げられる。
ニルホスホン酸ジメチル、フェニルホスホン酸ジフェニ
ルなどが挙げられる。
【0017】上記化8で示されるリン化合物の好ましい
例としては、(2−カルボキシエチル)メチルホスフィ
ン酸、(2−メトキシカルボニルエチル)メチルホスフ
ィン酸メチル、(2−カルボキシエチル)フェニルホス
フィン酸、(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル
ホスフィン酸メチル、(4−メトキシカルボニルフェニ
ル)フェニルホスフィン酸メチル、(2−(β−ヒドロ
キシエトキシカルボニル)エチル)メチルホスフィン酸
あるいはこれらのエチレングリコールエステルなどが挙
げられる。
例としては、(2−カルボキシエチル)メチルホスフィ
ン酸、(2−メトキシカルボニルエチル)メチルホスフ
ィン酸メチル、(2−カルボキシエチル)フェニルホス
フィン酸、(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル
ホスフィン酸メチル、(4−メトキシカルボニルフェニ
ル)フェニルホスフィン酸メチル、(2−(β−ヒドロ
キシエトキシカルボニル)エチル)メチルホスフィン酸
あるいはこれらのエチレングリコールエステルなどが挙
げられる。
【0018】上記化9で示されるリン化合物の好ましい
例としては、(1,2−ジカルボキシエチル)ジメチル
ホスフィンオキシド、(2,3−ジカルボキシプロピ
ル)ジメチルホスフィンオキシド、(1,2−ジメトキ
シカルボニルエチル)ジメチルホスフィンオキシド、
(2,3−ジメトキシカルボニルエチル)ジメチルホス
フィンオキシド、(1,2−ジ(β−ヒドロキシエトキ
シカルボニル)エチル)ジメチルホスフィンオキシド、
(2,3−ジ(β−ヒドロキシエトキシカルボニル)エ
チル)ジメチルホスフィンオキシドなどが挙げられる。
例としては、(1,2−ジカルボキシエチル)ジメチル
ホスフィンオキシド、(2,3−ジカルボキシプロピ
ル)ジメチルホスフィンオキシド、(1,2−ジメトキ
シカルボニルエチル)ジメチルホスフィンオキシド、
(2,3−ジメトキシカルボニルエチル)ジメチルホス
フィンオキシド、(1,2−ジ(β−ヒドロキシエトキ
シカルボニル)エチル)ジメチルホスフィンオキシド、
(2,3−ジ(β−ヒドロキシエトキシカルボニル)エ
チル)ジメチルホスフィンオキシドなどが挙げられる。
【0019】これらの化合物の中で特に化8の化合物が
ポリエステルとの共重合反応性がよいこと、および重合
反応時の飛散が少ないことなどから好ましい。さらに他
の好ましいリン化合物としては、下記化11、化12で
示されるモノアルキルアシッドホスフェートおよびジア
ルキルアシッドホスフェートあるいはこれらの混合物で
ある。
ポリエステルとの共重合反応性がよいこと、および重合
反応時の飛散が少ないことなどから好ましい。さらに他
の好ましいリン化合物としては、下記化11、化12で
示されるモノアルキルアシッドホスフェートおよびジア
ルキルアシッドホスフェートあるいはこれらの混合物で
ある。
【0020】
【化11】
【化12】 (式中Rは炭素数1〜8のアルキル基) 上記化8の化合物のうち、特に下記化13、化14が好
ましく、これらの併用、あるいは他のリン化合物を併用
してもよい。
ましく、これらの併用、あるいは他のリン化合物を併用
してもよい。
【0021】
【化13】
【化14】 リン元素の好ましい含有量は、線状ポリエステルA、C
では0.5〜5.0重量%、より好ましくは1.0〜
2.0重量%であり、線状ポリエステルBでは0.5重
量%未満、より好ましくは0.2重量%未満である。線
状ポリエステルA、Cのリン元素含有量が0.5重量%
未満では難燃性の効果が認められず、5.0重量%を超
えると耐加水分解性、耐熱性などの低下による品質低
下、あるいは融点の低下に伴うフイルムの製膜時の延伸
ロールへの粘着などが生じ、フイルムの製膜が著しく困
難になる。線状ポリエステルBのリン元素含有量が0.
5重量%以上になると、フイルムの耐加水分解性、耐熱
性などの品質が低下し、ポリエステルフイルムの持つ優
れた特性が損なわれる。
では0.5〜5.0重量%、より好ましくは1.0〜
2.0重量%であり、線状ポリエステルBでは0.5重
量%未満、より好ましくは0.2重量%未満である。線
状ポリエステルA、Cのリン元素含有量が0.5重量%
未満では難燃性の効果が認められず、5.0重量%を超
えると耐加水分解性、耐熱性などの低下による品質低
下、あるいは融点の低下に伴うフイルムの製膜時の延伸
ロールへの粘着などが生じ、フイルムの製膜が著しく困
難になる。線状ポリエステルBのリン元素含有量が0.
5重量%以上になると、フイルムの耐加水分解性、耐熱
性などの品質が低下し、ポリエステルフイルムの持つ優
れた特性が損なわれる。
【0022】難燃元素を含む化合物をポリエステルに添
加、あるいは共重合する方法は特に限定されないが、例
えば、特開昭51−82392、特開平2−5382
1、特開昭63−133589、特開昭62−2774
29号公報などに示されている常法の重合方法にて行な
うことができる。
加、あるいは共重合する方法は特に限定されないが、例
えば、特開昭51−82392、特開平2−5382
1、特開昭63−133589、特開昭62−2774
29号公報などに示されている常法の重合方法にて行な
うことができる。
【0023】尚、本発明における線状ポリエステルには
従来公知の添加剤が本発明の目的を損なわない範囲に添
加されてもよい。例えば、ポリエステルフイルムに通常
用いられている顔料、安定化剤、可塑剤、アルキルベン
ゼンスルホン酸リチウム塩などの制電剤、滑剤などが添
加されていてもよい。
従来公知の添加剤が本発明の目的を損なわない範囲に添
加されてもよい。例えば、ポリエステルフイルムに通常
用いられている顔料、安定化剤、可塑剤、アルキルベン
ゼンスルホン酸リチウム塩などの制電剤、滑剤などが添
加されていてもよい。
【0024】本発明のポリエステルフイルムは、線状ポ
リエステルA、線状ポリエステルB、線状ポリエステル
Cが厚さ方向にA/B/Cに積層されていることが後述
するインク受容層を積層した場合、難燃性のUL−9
4、VTM−2に適合させるために必須である。A/
B、B/A/C、A/C/B、B/A/Bなどの構成で
は難燃性レベルが低下する。なお、線状ポリエステルA
とCの難燃性元素の種類、量は同じであっても、異なっ
てもよいが、同じの方が製膜上有利であり、通常の用途
ではフイルムの表裏の区別がなく好ましい。
リエステルA、線状ポリエステルB、線状ポリエステル
Cが厚さ方向にA/B/Cに積層されていることが後述
するインク受容層を積層した場合、難燃性のUL−9
4、VTM−2に適合させるために必須である。A/
B、B/A/C、A/C/B、B/A/Bなどの構成で
は難燃性レベルが低下する。なお、線状ポリエステルA
とCの難燃性元素の種類、量は同じであっても、異なっ
てもよいが、同じの方が製膜上有利であり、通常の用途
ではフイルムの表裏の区別がなく好ましい。
【0025】線状ポリエステルA、B、Cを積層させる
方法は、接着剤を用いて互いに積層させる方法、あるい
は互いのポリマを溶融状態で接着剤を介することなく直
接積層する方法などがとれるが、難燃性、フイルムとし
ての可とう性、機械特性、加工適性から溶融状態で積層
させることが最も好ましい。
方法は、接着剤を用いて互いに積層させる方法、あるい
は互いのポリマを溶融状態で接着剤を介することなく直
接積層する方法などがとれるが、難燃性、フイルムとし
ての可とう性、機械特性、加工適性から溶融状態で積層
させることが最も好ましい。
【0026】本発明のフイルムにおける線状ポリエステ
ルA、Cの厚さは、好ましくは線状ポリエステルBの厚
さの0.01〜3倍、より好ましくは0.05〜1倍で
あり、かつA、Cの具体的な厚さは好ましくは0.05
〜250μm、より好ましくは1〜200μmである。
線状ポリエステルA、Cの厚さが線状ポリエステルBの
厚さの0.01倍未満、あるいは0.05μm未満にな
ると目的とするUL−94、VTM−2に適合しなくな
り、3倍を超えるか、250μmを超えると耐熱性、耐
加水分解性などポリエステルフイルムに要求される特性
が得られなくなる。なお、線状ポリエステルAとCは同
じ厚さであっても、異なってもよいが、製膜上およびフ
イルムに表裏の差がないことからできるだけ同一厚さの
方が好ましい。また、本発明のポリエステル全体の厚さ
は特に限定されないが、10〜500μmが好ましい。
ルA、Cの厚さは、好ましくは線状ポリエステルBの厚
さの0.01〜3倍、より好ましくは0.05〜1倍で
あり、かつA、Cの具体的な厚さは好ましくは0.05
〜250μm、より好ましくは1〜200μmである。
線状ポリエステルA、Cの厚さが線状ポリエステルBの
厚さの0.01倍未満、あるいは0.05μm未満にな
ると目的とするUL−94、VTM−2に適合しなくな
り、3倍を超えるか、250μmを超えると耐熱性、耐
加水分解性などポリエステルフイルムに要求される特性
が得られなくなる。なお、線状ポリエステルAとCは同
じ厚さであっても、異なってもよいが、製膜上およびフ
イルムに表裏の差がないことからできるだけ同一厚さの
方が好ましい。また、本発明のポリエステル全体の厚さ
は特に限定されないが、10〜500μmが好ましい。
【0027】本発明において少なくとも一方向に配向し
たフイルムとは、上記積層された線状ポリエステルA/
B/Cを少なくとも一方向、好ましくは縦、横二方向に
配向させたフイルムであって、その配向度は特に限定さ
れないが、ポリエステルフイルムの特徴が発揮されるた
めには次式で定義される面配向の複屈折Δn が0.1以
上であることが好ましい。
たフイルムとは、上記積層された線状ポリエステルA/
B/Cを少なくとも一方向、好ましくは縦、横二方向に
配向させたフイルムであって、その配向度は特に限定さ
れないが、ポリエステルフイルムの特徴が発揮されるた
めには次式で定義される面配向の複屈折Δn が0.1以
上であることが好ましい。
【0028】Δn =(nγ+nβ)/2−nα ここでnは屈折率、添字αβγはポリエステルの光学的
3主軸であり、nα≦nβ≦nγと定められている。配
向したポリエステルフイルムではαが厚さ方向、β、γ
はフイルム面内にある。3方向の屈折率はアッベの屈折
計と検光子を用いて測定できる。
3主軸であり、nα≦nβ≦nγと定められている。配
向したポリエステルフイルムではαが厚さ方向、β、γ
はフイルム面内にある。3方向の屈折率はアッベの屈折
計と検光子を用いて測定できる。
【0029】次に、本発明のポリエステルフイルムの製
造方法は特に限定されないが、好ましくは線状ポリエス
テルA、B、Cをそれぞれ常法により押出機A、B、C
へ供給して、Tダイに入る前、あるいはTダイ積層口金
内でA/B/Cの3層に積層し、この溶融されたシート
をドラム表面温度10〜60℃に冷却されたドラム上に
静電気力で密着個化し、該未延伸フイルムを80〜12
0℃に加熱されたロール群に導き、長手方向に2〜5倍
縦延伸し、20〜50℃のロール群で冷却する。続い
て、90〜140℃に加熱された雰囲気で長手方向に垂
直な方向に横延伸する。延伸倍率は縦、横それぞれ2〜
5倍に延伸するがその面積倍率は6〜20倍であること
が好ましい。面積倍率が6倍未満では白色化が十分に行
なわれず、20倍を超えると延伸時に破れを生じやすく
なる。こうして二軸延伸されたフイルムは150〜24
0℃の熱固定を行ない、均一に徐冷後本発明のフイルム
を得る。
造方法は特に限定されないが、好ましくは線状ポリエス
テルA、B、Cをそれぞれ常法により押出機A、B、C
へ供給して、Tダイに入る前、あるいはTダイ積層口金
内でA/B/Cの3層に積層し、この溶融されたシート
をドラム表面温度10〜60℃に冷却されたドラム上に
静電気力で密着個化し、該未延伸フイルムを80〜12
0℃に加熱されたロール群に導き、長手方向に2〜5倍
縦延伸し、20〜50℃のロール群で冷却する。続い
て、90〜140℃に加熱された雰囲気で長手方向に垂
直な方向に横延伸する。延伸倍率は縦、横それぞれ2〜
5倍に延伸するがその面積倍率は6〜20倍であること
が好ましい。面積倍率が6倍未満では白色化が十分に行
なわれず、20倍を超えると延伸時に破れを生じやすく
なる。こうして二軸延伸されたフイルムは150〜24
0℃の熱固定を行ない、均一に徐冷後本発明のフイルム
を得る。
【0030】本発明に用いるポリエステルフイルムに
は、線状ポリエステルフイルムAおよび/またはCと受
容層をより接着せしめるために受容層と接する線状ポリ
エステルフイルムAおよび/またはCに本発明の目的を
損なわない範囲にコロナ放電処理加工、ウレタン樹脂、
アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂など公
知のアンカー処理剤を用いてアンカー処理加工を施して
もよい。
は、線状ポリエステルフイルムAおよび/またはCと受
容層をより接着せしめるために受容層と接する線状ポリ
エステルフイルムAおよび/またはCに本発明の目的を
損なわない範囲にコロナ放電処理加工、ウレタン樹脂、
アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂など公
知のアンカー処理剤を用いてアンカー処理加工を施して
もよい。
【0031】特に水酸基とリン酸の部分エステル基を含
有するビニル系共重合体とポリイソシアネート化合物と
の反応生成物を下塗りしたもの(特公昭58−3514
5公報記載)、または親水基含有ポリエステル樹脂にア
クリル系化合物をグラフト化させた共重合体と架橋結合
剤からなる組成物を下塗りしたものが、受容層とポリエ
ステルフイルム層との接着性が向上し、耐湿熱性、耐沸
水性などの耐久性に優れたフイルムとして好ましい。
有するビニル系共重合体とポリイソシアネート化合物と
の反応生成物を下塗りしたもの(特公昭58−3514
5公報記載)、または親水基含有ポリエステル樹脂にア
クリル系化合物をグラフト化させた共重合体と架橋結合
剤からなる組成物を下塗りしたものが、受容層とポリエ
ステルフイルム層との接着性が向上し、耐湿熱性、耐沸
水性などの耐久性に優れたフイルムとして好ましい。
【0032】本発明において高分子結着剤とは、公知の
ものから選んで使用できるが、中でもポリエステル系樹
脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂などが好ましい。
更に好ましくはアクリル系樹脂が好ましく、中でもポリ
(メタ)アクリル酸エステル共重合体が好ましい。
ものから選んで使用できるが、中でもポリエステル系樹
脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂などが好ましい。
更に好ましくはアクリル系樹脂が好ましく、中でもポリ
(メタ)アクリル酸エステル共重合体が好ましい。
【0033】本発明でいうポリ(メタ)アクリル酸エス
テル共重合体とは、反応性モノマーを含有するポリ(メ
タ)アクリル酸エステル共重合体である。かかる反応性
モノマーとしては公知のものから選んで使用できる。例
えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、カルボ
キシエチルアクリレート、カルボキシフェニルアクリレ
ートなどのカルボキキシル基を有するもの、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート、3−ヒドロキシブチルアクリ
レート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−ヒ
ドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート、3−ヒドロキシブチルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシブチルメタクリレート、4−ヒドロ
キシブチルメタクリレートなどの水酸基を有するもの、
アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチルアクリ
ルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−エチルメ
タクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N,N−
ジメチルアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミ
ド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N,N−ジエ
チルアクリルアミド、N,N−ジエチルメタクリルアミ
ド、N−メチロールメタクリルアミドなどのアミド基を
有するもの、グリシジルアクリレート、グリシジルメタ
クリレートなどのグリシジル基を有するもの、7−アミ
ノ−3,7−ジメチルオクチルアクリレート、2−ジメ
チルアミノエチルアクリレート、2−ジエチルアミノエ
チルアクリレート、7−アミノ−3,7−ジメチルオク
チルメタクリレート、2−ジメチルアミノエチルメタク
リレート、2−ジエチルアミノエチルメタクリレートな
どのアミノ基を有するものなどが挙げられるれる。ま
た、本発明におけるポリ(メタ)アクリル酸エステル共
重合体のモノマー単位としては、例えばメチルアクリレ
ート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、プロ
ピルアクリレート、ペンチルアクリレート、ヘキシルア
クリレート、ヘプチルアクリレート、オクチルアクリレ
ート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
ブチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、メペ
ンチルタクリレート、ヘキシルメタクリレート、ヘプチ
ルメタクリレート、オクチルメタクリレートなどが挙げ
られる。
テル共重合体とは、反応性モノマーを含有するポリ(メ
タ)アクリル酸エステル共重合体である。かかる反応性
モノマーとしては公知のものから選んで使用できる。例
えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、カルボ
キシエチルアクリレート、カルボキシフェニルアクリレ
ートなどのカルボキキシル基を有するもの、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート、3−ヒドロキシブチルアクリ
レート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−ヒ
ドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート、3−ヒドロキシブチルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシブチルメタクリレート、4−ヒドロ
キシブチルメタクリレートなどの水酸基を有するもの、
アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチルアクリ
ルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−エチルメ
タクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N,N−
ジメチルアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミ
ド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N,N−ジエ
チルアクリルアミド、N,N−ジエチルメタクリルアミ
ド、N−メチロールメタクリルアミドなどのアミド基を
有するもの、グリシジルアクリレート、グリシジルメタ
クリレートなどのグリシジル基を有するもの、7−アミ
ノ−3,7−ジメチルオクチルアクリレート、2−ジメ
チルアミノエチルアクリレート、2−ジエチルアミノエ
チルアクリレート、7−アミノ−3,7−ジメチルオク
チルメタクリレート、2−ジメチルアミノエチルメタク
リレート、2−ジエチルアミノエチルメタクリレートな
どのアミノ基を有するものなどが挙げられるれる。ま
た、本発明におけるポリ(メタ)アクリル酸エステル共
重合体のモノマー単位としては、例えばメチルアクリレ
ート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、プロ
ピルアクリレート、ペンチルアクリレート、ヘキシルア
クリレート、ヘプチルアクリレート、オクチルアクリレ
ート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
ブチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、メペ
ンチルタクリレート、ヘキシルメタクリレート、ヘプチ
ルメタクリレート、オクチルメタクリレートなどが挙げ
られる。
【0034】本発明で規定する樹脂水酸基価とは以下の
ように定義される。すなわち、試料樹脂1g中に含まれ
る水酸基のモル数に相当する水酸化カリウムのmg数で
ある。本発明において樹脂水酸基価は、反応性モノマー
を含有するポリ(メタ)アクリル酸エステルの重合過程
において仕込まれるモノマーの水酸基より計算して求め
る。
ように定義される。すなわち、試料樹脂1g中に含まれ
る水酸基のモル数に相当する水酸化カリウムのmg数で
ある。本発明において樹脂水酸基価は、反応性モノマー
を含有するポリ(メタ)アクリル酸エステルの重合過程
において仕込まれるモノマーの水酸基より計算して求め
る。
【0035】本発明に使用される反応性モノマーを含有
するポリ(メタ)アクリル酸エステルの樹脂水酸基価は
40以上であることが好ましい。樹脂水酸基価が40未
満であると、多孔質粒子との親和性に劣り、基材との密
着性、塗膜の外観性などが悪くなりやすいため好ましく
は40以上、さらに好ましくは50以上である。
するポリ(メタ)アクリル酸エステルの樹脂水酸基価は
40以上であることが好ましい。樹脂水酸基価が40未
満であると、多孔質粒子との親和性に劣り、基材との密
着性、塗膜の外観性などが悪くなりやすいため好ましく
は40以上、さらに好ましくは50以上である。
【0036】本発明における高分子結着剤には、受容層
の電気抵抗を調整するために、上記ポリ(メタ)アクリ
ル酸エステル共重合体の他に、高分子電解質を添加する
ことが好ましい。本発明において高分子電解質として
は、導電性能やポリ(メタ)アクリル酸エステル共重合
体との相溶性などの点から第4級アンモニウム塩重合物
などのカチオン系ポリマが好ましく使用される。第4級
アンモニウム塩重合物とは、繰り返し単位鎖中に少なく
とも1個の第4級アンモニウム塩を有する高分子で、例
えば、ポリ(2−ヒドロキシ−3−メタクリロキシプロ
ピルトリメチルアンモニウムクロライド)、ポリ(2−
ヒドロキシ−3−メタクリロプロピルトリエチルアンモ
ニウムクロライド)、ポリ(2−ヒドロキシ−2−アク
リロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライ
ド)、ポリ(2−ヒドロキシ−3−アクリロキシプロピ
ルトリエチルアンモニウムクロライド)、ポリ(2−メ
タクリロキシエチルトリメチルアンモニウムクロライ
ド)、ポリ(2−メタクリロキシエチルトリエチルアン
モニウムクロライド)、ポリ(2−アクリロキシエチル
トリメチルアンモニウムクロライド)、ポリ(2−アク
リロキシエチルトリエチルアンモニウムクロライド)、
ポリ(ビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロライ
ド)、ポリ(ビニルベンジルトリエチルアンモニウムク
ロライド)、ポリ(4−ビニルNメチルピリジウムクロ
ライド)、N,N−ジメチル置換−3,5−メチルピペ
リジニウムクロライド樹脂、ポリ(ジメチルジアリルア
ンモニウムクロライド)、ポリ(ジエチルジアリルアン
モニウムクロライド)、ポリエチレンイミンハイドロク
ロライドなどや界面活性剤便覧(産業図書1960年)
記載の各種第4級アンモニウム塩やピリジニウム塩の重
合物であるが、その他公知の各種第4級アンモニウム塩
を有する高分子が使用できる。
の電気抵抗を調整するために、上記ポリ(メタ)アクリ
ル酸エステル共重合体の他に、高分子電解質を添加する
ことが好ましい。本発明において高分子電解質として
は、導電性能やポリ(メタ)アクリル酸エステル共重合
体との相溶性などの点から第4級アンモニウム塩重合物
などのカチオン系ポリマが好ましく使用される。第4級
アンモニウム塩重合物とは、繰り返し単位鎖中に少なく
とも1個の第4級アンモニウム塩を有する高分子で、例
えば、ポリ(2−ヒドロキシ−3−メタクリロキシプロ
ピルトリメチルアンモニウムクロライド)、ポリ(2−
ヒドロキシ−3−メタクリロプロピルトリエチルアンモ
ニウムクロライド)、ポリ(2−ヒドロキシ−2−アク
リロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライ
ド)、ポリ(2−ヒドロキシ−3−アクリロキシプロピ
ルトリエチルアンモニウムクロライド)、ポリ(2−メ
タクリロキシエチルトリメチルアンモニウムクロライ
ド)、ポリ(2−メタクリロキシエチルトリエチルアン
モニウムクロライド)、ポリ(2−アクリロキシエチル
トリメチルアンモニウムクロライド)、ポリ(2−アク
リロキシエチルトリエチルアンモニウムクロライド)、
ポリ(ビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロライ
ド)、ポリ(ビニルベンジルトリエチルアンモニウムク
ロライド)、ポリ(4−ビニルNメチルピリジウムクロ
ライド)、N,N−ジメチル置換−3,5−メチルピペ
リジニウムクロライド樹脂、ポリ(ジメチルジアリルア
ンモニウムクロライド)、ポリ(ジエチルジアリルアン
モニウムクロライド)、ポリエチレンイミンハイドロク
ロライドなどや界面活性剤便覧(産業図書1960年)
記載の各種第4級アンモニウム塩やピリジニウム塩の重
合物であるが、その他公知の各種第4級アンモニウム塩
を有する高分子が使用できる。
【0037】また、第4級アンモニウム塩重合物は単独
でも、2種以上の混合系で用いてもよい。さらに、第4
級アンモニウム塩とスチレンやアクリル酸系エステルと
の共重合物であってもよい。ここでいうアクリル酸系エ
ステルとはアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル
を指すもので、例えば、メチルアクリレート、エチルア
クリレート、ブチルアクリレート、プロピルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルアクリレート、メチルメタク
リレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレー
ト、プロピルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレートなどが挙げられる。
でも、2種以上の混合系で用いてもよい。さらに、第4
級アンモニウム塩とスチレンやアクリル酸系エステルと
の共重合物であってもよい。ここでいうアクリル酸系エ
ステルとはアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル
を指すもので、例えば、メチルアクリレート、エチルア
クリレート、ブチルアクリレート、プロピルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルアクリレート、メチルメタク
リレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレー
ト、プロピルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレートなどが挙げられる。
【0038】本発明に使用される第4級アンモニウム塩
重合物の具体例としては、例えば、エレコンド(綜研化
学)、ケミスタット(三洋化成)、コルコート(コルコ
ート社)、SAT−5(日本純薬)、ダウECR(ダウ
・ケミカル)などが挙げられる。
重合物の具体例としては、例えば、エレコンド(綜研化
学)、ケミスタット(三洋化成)、コルコート(コルコ
ート社)、SAT−5(日本純薬)、ダウECR(ダウ
・ケミカル)などが挙げられる。
【0039】本発明における多孔質粒子とは、粒子表面
に細孔を有する多孔質状のもので、中空多孔質あるいは
非中空多孔質形態として内部に液体、固体や気体を自由
に封入、放出できるものがインク吸収性の点から好まし
い。
に細孔を有する多孔質状のもので、中空多孔質あるいは
非中空多孔質形態として内部に液体、固体や気体を自由
に封入、放出できるものがインク吸収性の点から好まし
い。
【0040】多孔質粒子を構成するものとしては、非晶
質シリカ、無水シリカ、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マ
グネシウム、ケイ酸亜鉛、ケイ酸カルシウム、ハイドロ
タルサイト、ゼオライト、サチンホワイト、酸化チタ
ン、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシ
ウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ケイ藻土、カオ
リン、タルク、酸性白土、活性白土、ベントナイト、イ
オン交換樹脂粉末、尿素樹脂粉末、ポリエチレン樹脂粉
末、尿素ホルマリン樹脂粉末、アクリル樹脂粉末、スチ
レン−アクリル樹脂粉末などが挙げられる。
質シリカ、無水シリカ、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マ
グネシウム、ケイ酸亜鉛、ケイ酸カルシウム、ハイドロ
タルサイト、ゼオライト、サチンホワイト、酸化チタ
ン、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシ
ウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ケイ藻土、カオ
リン、タルク、酸性白土、活性白土、ベントナイト、イ
オン交換樹脂粉末、尿素樹脂粉末、ポリエチレン樹脂粉
末、尿素ホルマリン樹脂粉末、アクリル樹脂粉末、スチ
レン−アクリル樹脂粉末などが挙げられる。
【0041】また、これらの多孔質粒子の吸油量は、2
00〜400ml/100gであることが必要である。
吸油量が200ml/100g未満であると、得られる
電飾用シートの油性オフセットインクの吸収性が劣り、
十分なインクセット性、インク乾燥性が得られず、40
0ml/100gを超えると得られる印刷物が淡くな
り、いわゆる沈んだ印刷物になりやすい。
00〜400ml/100gであることが必要である。
吸油量が200ml/100g未満であると、得られる
電飾用シートの油性オフセットインクの吸収性が劣り、
十分なインクセット性、インク乾燥性が得られず、40
0ml/100gを超えると得られる印刷物が淡くな
り、いわゆる沈んだ印刷物になりやすい。
【0042】本発明に用いる多孔質粒子の平均粒子径は
0.1〜25μmが好ましく、0.5〜10μmのもの
が取扱い性、塗工性、印刷適性などの点からさらに好ま
しい。
0.1〜25μmが好ましく、0.5〜10μmのもの
が取扱い性、塗工性、印刷適性などの点からさらに好ま
しい。
【0043】また、多孔質粒子の受容層内での含有量は
前記高分子結着剤100重量部に対して好ましくは20
〜100重量部、さらに好ましくは30〜70重量部で
ある。含有量が20重量部未満ではインクセット性、イ
ンク乾燥性が不十分となり、100重量部を超えると、
受容層とフィルム支持体との密着性が低下しやすい。本
発明における受容層には、適度な全光線透過率と、所望
の光学濃度を得るために隠ぺい性白色顔料が添加され
る。本発明における隠ぺい性白色顔料とは、受容層を白
色に呈する無機あるいは有機顔料であって、無機顔料と
しては、例えば炭酸亜鉛、酸化亜鉛、硫化亜鉛、タル
ク、カオリン、重質・軽質あるいは合成の炭酸カルシウ
ム、酸化チタン、シリカ、フッ化リチウム、フッ化カル
シウム、硫酸バリウム、アルミナ、ジルコニア、リン酸
カルシウム、天然あるいは合成の膨潤性あるいは非膨潤
性のマイカなどが挙げられる。また、有機顔料として
は、例えば、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ(メ
タ)アクリレート共重合体などが挙げられ、これらの中
から選ばれた少なくとも1種以上が適用される。さらに
前記顔料は樹脂に対する分散性を良化するため表面処
理、例えばグリシジル基、メチロール基などの官能基を
付加させるなどの処理が施されてもよい。
前記高分子結着剤100重量部に対して好ましくは20
〜100重量部、さらに好ましくは30〜70重量部で
ある。含有量が20重量部未満ではインクセット性、イ
ンク乾燥性が不十分となり、100重量部を超えると、
受容層とフィルム支持体との密着性が低下しやすい。本
発明における受容層には、適度な全光線透過率と、所望
の光学濃度を得るために隠ぺい性白色顔料が添加され
る。本発明における隠ぺい性白色顔料とは、受容層を白
色に呈する無機あるいは有機顔料であって、無機顔料と
しては、例えば炭酸亜鉛、酸化亜鉛、硫化亜鉛、タル
ク、カオリン、重質・軽質あるいは合成の炭酸カルシウ
ム、酸化チタン、シリカ、フッ化リチウム、フッ化カル
シウム、硫酸バリウム、アルミナ、ジルコニア、リン酸
カルシウム、天然あるいは合成の膨潤性あるいは非膨潤
性のマイカなどが挙げられる。また、有機顔料として
は、例えば、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ(メ
タ)アクリレート共重合体などが挙げられ、これらの中
から選ばれた少なくとも1種以上が適用される。さらに
前記顔料は樹脂に対する分散性を良化するため表面処
理、例えばグリシジル基、メチロール基などの官能基を
付加させるなどの処理が施されてもよい。
【0044】また、隠ぺい性白色顔料の添加量は前記高
分子結着剤100重量部に対して1〜100重量部が好
ましく、さらに好ましくは5〜60重量部である。添加
量が1重量%未満であると所望の全光線透過率と光学濃
度が得られないため、得られる電飾シートの隠ぺい性が
劣り、電飾看板として用いた場合裏側の光源が透けて見
えるため好ましくない。また、添加量が100重量部を
超えると、フィルム支持体との密着性が劣りやすいため
好ましくない。
分子結着剤100重量部に対して1〜100重量部が好
ましく、さらに好ましくは5〜60重量部である。添加
量が1重量%未満であると所望の全光線透過率と光学濃
度が得られないため、得られる電飾シートの隠ぺい性が
劣り、電飾看板として用いた場合裏側の光源が透けて見
えるため好ましくない。また、添加量が100重量部を
超えると、フィルム支持体との密着性が劣りやすいため
好ましくない。
【0045】本発明の電飾用シートの全光線透過率は3
0〜70%であることが好ましい。全光線透過率が30
%未満であると、電飾看板として使用する場合、光源か
らの光が電飾用シートを透過しずらくなり、表示が暗く
なるばかりか、看板内部の温度が上昇するため火災など
の災害を起こす可能性があるため好ましくない。また、
全光線透過率が70%を超えると、光源部分が透けて見
えやすいため好ましくない。
0〜70%であることが好ましい。全光線透過率が30
%未満であると、電飾看板として使用する場合、光源か
らの光が電飾用シートを透過しずらくなり、表示が暗く
なるばかりか、看板内部の温度が上昇するため火災など
の災害を起こす可能性があるため好ましくない。また、
全光線透過率が70%を超えると、光源部分が透けて見
えやすいため好ましくない。
【0046】また本発明の電飾用シートの光学濃度は
0.20〜0.50であることが必要である。光学濃度
が0.20未満であると、電飾看板として使用する場
合、光源部が透けて見えやすくなり、また0.50を超
えると、光源からの光が透過しずらくなりシート表面の
表示が暗くなるためである。
0.20〜0.50であることが必要である。光学濃度
が0.20未満であると、電飾看板として使用する場
合、光源部が透けて見えやすくなり、また0.50を超
えると、光源からの光が透過しずらくなりシート表面の
表示が暗くなるためである。
【0047】本発明の電飾用シートを構成する受容層の
平滑度は、好ましくは2〜5000秒、さらに好ましく
は10〜3000秒である。平滑度が本発明範囲より小
さい場合には、インク浸透速度が高すぎるため印刷物が
淡くなるので好ましくない。また、本発明範囲より大き
い場合には、インク浸透速度が低すぎるため受容層表面
にインクが残りやすく、印刷面がこすれたとき印刷面が
残留インクでよごれやすくなるため好ましくない。
平滑度は、好ましくは2〜5000秒、さらに好ましく
は10〜3000秒である。平滑度が本発明範囲より小
さい場合には、インク浸透速度が高すぎるため印刷物が
淡くなるので好ましくない。また、本発明範囲より大き
い場合には、インク浸透速度が低すぎるため受容層表面
にインクが残りやすく、印刷面がこすれたとき印刷面が
残留インクでよごれやすくなるため好ましくない。
【0048】さらに、本発明の電飾用シートを構成する
受容層の厚さは、限定されるものではないが0.5〜5
0μmが好ましく、1.0〜20μmの範囲にあるもの
が受容層の均一形成性、密着性などの点で望ましい。ま
た、受容層には必要に応じて本発明の特性を損なわない
範囲で、公知の添加剤、例えば塗布性改良剤、増粘剤、
酸化防止剤、紫外線吸収剤、染料を含有せしめてもよ
い。
受容層の厚さは、限定されるものではないが0.5〜5
0μmが好ましく、1.0〜20μmの範囲にあるもの
が受容層の均一形成性、密着性などの点で望ましい。ま
た、受容層には必要に応じて本発明の特性を損なわない
範囲で、公知の添加剤、例えば塗布性改良剤、増粘剤、
酸化防止剤、紫外線吸収剤、染料を含有せしめてもよ
い。
【0049】本発明において受容層を設ける方法として
は、 製膜工程内で基材となるフィルム支持体をあらかじめ
延伸しておき、次いで所定量に調整した液体を塗布し、
しかる後乾燥する方法 基材フィルム単膜として巻き取った後、塗布−乾燥の
工程を設ける方法 などが好ましく適用される。
は、 製膜工程内で基材となるフィルム支持体をあらかじめ
延伸しておき、次いで所定量に調整した液体を塗布し、
しかる後乾燥する方法 基材フィルム単膜として巻き取った後、塗布−乾燥の
工程を設ける方法 などが好ましく適用される。
【0050】塗布方法は特に限定されないが、高速で薄
膜コートすることが可能であるという理由からグラビア
コート法、リバースコート法、リバースグラビアコート
法、キッスコート法、ダイコート法、メタリングバーコ
ート法など公知の方法を適用できる。なお、塗布速度、
塗膜乾燥条件は特に限定されるものではないが、塗膜乾
燥条件は、被覆層や支持体の諸特性に悪影響を及ぼさな
い範囲で行うことが望ましい。
膜コートすることが可能であるという理由からグラビア
コート法、リバースコート法、リバースグラビアコート
法、キッスコート法、ダイコート法、メタリングバーコ
ート法など公知の方法を適用できる。なお、塗布速度、
塗膜乾燥条件は特に限定されるものではないが、塗膜乾
燥条件は、被覆層や支持体の諸特性に悪影響を及ぼさな
い範囲で行うことが望ましい。
【0051】
【特性の測定法】まず、本発明における各種特性の測定
法について説明する。
法について説明する。
【0052】(1)平滑度 旭精工(株)製王研式平滑度試験機(型式KB−15)
で測定した。n=5の平均で示した。
で測定した。n=5の平均で示した。
【0053】(2)受容層の密着性 受容層/支持体の密着性は、受容層上にクロスカット
(100ケ/cm2 )をいれ、該クロスカット面に対し
45°にセロテープ:CT−24(ニチバン(株)製)
を貼り、ハンドローラーを用いて約5kgの荷重で10
回往復して圧着させ、セロテープを180°方向に強制
剥離し、受容層の剥離度合を観察し評価した。判定基準
は、次の通り。
(100ケ/cm2 )をいれ、該クロスカット面に対し
45°にセロテープ:CT−24(ニチバン(株)製)
を貼り、ハンドローラーを用いて約5kgの荷重で10
回往復して圧着させ、セロテープを180°方向に強制
剥離し、受容層の剥離度合を観察し評価した。判定基準
は、次の通り。
【0054】◎:非常に良好(剥離なし) ○:良好(剥離面積5%未満) △:やや劣る(剥離面積5%以上20%未満) ×:不良(剥離面積20%以上)
【0055】(3)受容層耐水性 綿棒に水をつけ、受容層をかるくこすって評価した。判
定基準は、次の通り。
定基準は、次の通り。
【0056】◎:非常に良好(全く剥がれない) ○:良好(10〜15回こすると剥がれる) △:やや劣る(5〜9回こすると剥がれる) ×:不良(5回未満で剥がれる)
【0057】(4)耐熱性 TABAI(株)製熱風オーブン(型式PHH−20
0)を140℃に設定し、測定サンプルを1時間熱風オ
ーブンの中に入れ、変化のないものを「良好」、溶解、
変形、受容層の変化などの変化があるものを「不良」と
した。
0)を140℃に設定し、測定サンプルを1時間熱風オ
ーブンの中に入れ、変化のないものを「良好」、溶解、
変形、受容層の変化などの変化があるものを「不良」と
した。
【0058】(5)受容層厚さ マイクロメーターあるいはダイヤルゲージなどで測定し
求めた。
求めた。
【0059】(6)インクセット性 印刷適性試験機RI−2型((株)明製作所製)に、直
径6.5cm、幅4.7cmの4分割ロールをセット
し、それぞれのロールに油性オフセット印刷用インク
“TKマークファイブニュー”紅(東洋インキ(株)
製)をインキピペッターにより0.3cc盛りつけ、ベ
タ塗り印刷を行った。続いで、印刷面にOKコート(王
子製紙(株)製)のコート面を重ね合わせた上から、線
圧353g/cmの金属ロールを走行させOKコート紙
に転写しなくなるまでの時間を測定し下記判定基準によ
り判定した。
径6.5cm、幅4.7cmの4分割ロールをセット
し、それぞれのロールに油性オフセット印刷用インク
“TKマークファイブニュー”紅(東洋インキ(株)
製)をインキピペッターにより0.3cc盛りつけ、ベ
タ塗り印刷を行った。続いで、印刷面にOKコート(王
子製紙(株)製)のコート面を重ね合わせた上から、線
圧353g/cmの金属ロールを走行させOKコート紙
に転写しなくなるまでの時間を測定し下記判定基準によ
り判定した。
【0060】◎:30分未満 ○:30分以上45分未満 △:45分以上60分未満 ×:60分以上
【0061】(7)インク乾燥性 インクセット時間の測定と同様にして印刷をし、印刷面
にOKコート紙のコート面を重ね合わせ、そのままの状
態で24時間静置し、印刷面をツメでかるくこすって評
価した。判定基準は、次の通り。
にOKコート紙のコート面を重ね合わせ、そのままの状
態で24時間静置し、印刷面をツメでかるくこすって評
価した。判定基準は、次の通り。
【0062】○:剥がれない △:何回もこすると剥がれる ×:簡単に剥がれる
【0063】(8)全光線透過率 日本精密光学(株)製SPHERE METHOD M
ETER(TYPESEP−H−S)を用いて、550
nmにおける全光線透過率Tt(%)を求めた。
ETER(TYPESEP−H−S)を用いて、550
nmにおける全光線透過率Tt(%)を求めた。
【0064】(9)光学濃度 マクベス社製、マクベス濃度計TR−927を用いて測
定した。
定した。
【0065】(10)多孔質粒子の吸油量 JIS−K−5101に準じて測定し、粒子100gに
相当する吸油量(ml)を求めた。
相当する吸油量(ml)を求めた。
【0066】(11)塗膜外観 目視により、下記判定基準で判定した。
【0067】◎:ブツ、はじきがなく非常に良好 ○:ブツ、はじきがほとんどなく良好 △:ブツ、はじきが少しありやや劣る ×:ブツ、はじきが多く不良
【0068】(12)難燃性 米国アンダーライターズラボラトリーズ(UNDARW
RITERS LABORATORIES)社規格のU
L−94に準じて評価した。
RITERS LABORATORIES)社規格のU
L−94に準じて評価した。
【0069】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
る。
【0070】実施例1 テレフタル酸とエチレングリコールより直接エステル化
法でビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートおよび
その低重合体を合成し、三酸化アンチモンおよび(2−
カルボキシエチル)メチルホスフィン酸のエチレングリ
コールエステルをポリマに対しリン元素量がAおよびC
に2.0重量%添加した後、常法通り重縮合反応を行な
って極限粘度が0.64〜0.68のポリエステルを得
た。該ポリマを押出機A、Bを用いて270〜280℃
で溶融し、Tダイ中でA/B/Cの順に3層に積層後、
28℃の冷却ドラム上でシート状に成形したのち、90
℃で縦方向に3.2倍延伸し、ついで横方向に125℃
で3.3倍に延伸し、さらに225℃で熱処理を行ない
厚さ100μmの二軸延伸フイルムを得た。
法でビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートおよび
その低重合体を合成し、三酸化アンチモンおよび(2−
カルボキシエチル)メチルホスフィン酸のエチレングリ
コールエステルをポリマに対しリン元素量がAおよびC
に2.0重量%添加した後、常法通り重縮合反応を行な
って極限粘度が0.64〜0.68のポリエステルを得
た。該ポリマを押出機A、Bを用いて270〜280℃
で溶融し、Tダイ中でA/B/Cの順に3層に積層後、
28℃の冷却ドラム上でシート状に成形したのち、90
℃で縦方向に3.2倍延伸し、ついで横方向に125℃
で3.3倍に延伸し、さらに225℃で熱処理を行ない
厚さ100μmの二軸延伸フイルムを得た。
【0071】次に、得られたポリエステルフイルムのA
層面およびC層面に下記組成の受容層をグラビアコータ
で塗工した(受容層の乾燥後の塗布量は各5μmであっ
た)。
層面およびC層面に下記組成の受容層をグラビアコータ
で塗工した(受容層の乾燥後の塗布量は各5μmであっ
た)。
【0072】[受容層]冷却器、温度計、撹拌器を備え
たフラスコ中にトルエン38重量部、イソブタノール1
0.5重量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート7
重量部、n−ブチルメタクリレート10重量部、アクリ
ルアミド1重量部、メチルメタクリレート28重量部、
アクリル酸0.3重量部、アゾビスイソブチロニトリル
0.5重量部を仕込み、80℃で2時間かきまぜ重合を
完了し、樹脂水酸基価が64のポリ(メタ)アクリル酸
エステル共重合体を得た。この反応性モノマを含有する
ポリ(メタ)アクリル酸エステル共重合体70重量部、
カチオン系ポリマ“エレコンド”(綜研化学製)30重
量部と難燃剤(大八化学製“CR−509”)1重量部
と多孔質粒子として“ファインシール”(徳山曹達製
平均粒子径3.5μm 吸油量260ml/100g)
40重量部と酸化チタン40重量部をトルエン/MEK
混合溶媒(1/1)で15重量%に希釈した塗剤を得
た。
たフラスコ中にトルエン38重量部、イソブタノール1
0.5重量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート7
重量部、n−ブチルメタクリレート10重量部、アクリ
ルアミド1重量部、メチルメタクリレート28重量部、
アクリル酸0.3重量部、アゾビスイソブチロニトリル
0.5重量部を仕込み、80℃で2時間かきまぜ重合を
完了し、樹脂水酸基価が64のポリ(メタ)アクリル酸
エステル共重合体を得た。この反応性モノマを含有する
ポリ(メタ)アクリル酸エステル共重合体70重量部、
カチオン系ポリマ“エレコンド”(綜研化学製)30重
量部と難燃剤(大八化学製“CR−509”)1重量部
と多孔質粒子として“ファインシール”(徳山曹達製
平均粒子径3.5μm 吸油量260ml/100g)
40重量部と酸化チタン40重量部をトルエン/MEK
混合溶媒(1/1)で15重量%に希釈した塗剤を得
た。
【0073】かくして得られた電飾用シートは表1に示
す通り所望の全光線透過率と光学濃度を有し、耐水性、
密着性、インクセット性、インク乾燥性、塗膜外観の優
れており、難燃性もランクVTM−2を有している。
す通り所望の全光線透過率と光学濃度を有し、耐水性、
密着性、インクセット性、インク乾燥性、塗膜外観の優
れており、難燃性もランクVTM−2を有している。
【0074】実施例2 実施例1で用いたポリエステルのリン元素をAおよびC
に2.0重量%、Bに0.4重量%添加した他は、実施
例1と同様にして本発明の電飾用シートを得た。
に2.0重量%、Bに0.4重量%添加した他は、実施
例1と同様にして本発明の電飾用シートを得た。
【0075】かくして得られた電飾用シートは表1に示
す通り所望の全光線透過率と光学濃度を有し、耐水性、
密着性、インクセット性、インク乾燥性、塗膜外観の優
れており、難燃性もランクVTM−2を有している。
す通り所望の全光線透過率と光学濃度を有し、耐水性、
密着性、インクセット性、インク乾燥性、塗膜外観の優
れており、難燃性もランクVTM−2を有している。
【0076】実施例3 テレフタル酸とエチレングリコールより直接エステル化
法でビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートおよび
その低重合体を合成し、三酸化アンチモンおよび(2ー
カルボキシエチル)メチルホスフィン酸のエチレングリ
コールエステルをポリマに対しリン元素量がAおよびC
に2.0重量%添加した後、常法通り重縮合反応を行な
って極限粘度が0.64〜0.68のポリエステルを得
た。該ポリマを押出機A、Bを用いて270〜280℃
で溶融し、Tダイ中でA/B/Cの順に3層に積層後、
28℃の冷却ドラム上でシート状に成形したのち、90
℃で縦方向に3.2倍延伸した。
法でビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートおよび
その低重合体を合成し、三酸化アンチモンおよび(2ー
カルボキシエチル)メチルホスフィン酸のエチレングリ
コールエステルをポリマに対しリン元素量がAおよびC
に2.0重量%添加した後、常法通り重縮合反応を行な
って極限粘度が0.64〜0.68のポリエステルを得
た。該ポリマを押出機A、Bを用いて270〜280℃
で溶融し、Tダイ中でA/B/Cの順に3層に積層後、
28℃の冷却ドラム上でシート状に成形したのち、90
℃で縦方向に3.2倍延伸した。
【0077】次にアクリルをグラフト化させた水分散性
ポリエステル共重合体として“ペスレジン”604G
(高松油脂製)に水を加えて希釈し架橋結合剤として
“ニカラック”MW12LF(三和ケミカル製)を樹脂
固形分100重量部に対して4重量部添加し、さらに滑
剤として平均粒径0.10μmのシリカゾル“キャタロ
イド”(触媒化成製)を樹脂固形分100重量部に対し
て0.5重量部添加し、濃度を3.0重量%とした塗剤
を上記一軸延伸フイルムの片面にメタリングバー方式で
塗布したのち該塗布層を乾燥しつつ横方向に125℃で
3.3倍に延伸し、さらに225℃で熱処理を行ないア
ンカー層0.1μmが積層された厚さ100μmの二軸
延伸フイルムを得た。次に得られたポリエステルフイル
ムのアクリルをグラフトさせた親水基含有ポリエステル
樹脂を下塗りした面に、実施例1と同じ塗剤を用いて実
施例1と同様にして本発明の電飾用シートを得た。
ポリエステル共重合体として“ペスレジン”604G
(高松油脂製)に水を加えて希釈し架橋結合剤として
“ニカラック”MW12LF(三和ケミカル製)を樹脂
固形分100重量部に対して4重量部添加し、さらに滑
剤として平均粒径0.10μmのシリカゾル“キャタロ
イド”(触媒化成製)を樹脂固形分100重量部に対し
て0.5重量部添加し、濃度を3.0重量%とした塗剤
を上記一軸延伸フイルムの片面にメタリングバー方式で
塗布したのち該塗布層を乾燥しつつ横方向に125℃で
3.3倍に延伸し、さらに225℃で熱処理を行ないア
ンカー層0.1μmが積層された厚さ100μmの二軸
延伸フイルムを得た。次に得られたポリエステルフイル
ムのアクリルをグラフトさせた親水基含有ポリエステル
樹脂を下塗りした面に、実施例1と同じ塗剤を用いて実
施例1と同様にして本発明の電飾用シートを得た。
【0078】かくして得られた電飾用シートは表1に示
す通り所望の全光線透過率と光学濃度を有し、耐水性、
密着性、インクセット性、インク乾燥性、塗膜外観の優
れており、難燃性もランクVTM−2を有している。
す通り所望の全光線透過率と光学濃度を有し、耐水性、
密着性、インクセット性、インク乾燥性、塗膜外観の優
れており、難燃性もランクVTM−2を有している。
【0079】比較例1 実施例1で得られたポリエステルフイルムのみでは表1
に示すように難燃性はVTM−0と高い難燃性が得られ
たが、印刷特性は不良である。このように受容層を施さ
ない場合は、印刷特性に優れたものは得られない。
に示すように難燃性はVTM−0と高い難燃性が得られ
たが、印刷特性は不良である。このように受容層を施さ
ない場合は、印刷特性に優れたものは得られない。
【0080】比較例2 実施例1の線状ポリエステルA、C層のリン元素の添加
量をなしにした他は全く同様の方法で100μmのフイ
ルムを得た。
量をなしにした他は全く同様の方法で100μmのフイ
ルムを得た。
【0081】次に、得られたポリエステルフイルムのA
層面に実施例1と同じ塗剤を用いて実施例1と同様にし
て電飾用シートを得た。
層面に実施例1と同じ塗剤を用いて実施例1と同様にし
て電飾用シートを得た。
【0082】この電飾用シートの特性は表1に示すよう
に印刷特性は優れているが、難燃性テストではVTM−
2規格より低く、高い難燃性を得ることはできなかっ
た。
に印刷特性は優れているが、難燃性テストではVTM−
2規格より低く、高い難燃性を得ることはできなかっ
た。
【0083】
【表1】
【0084】
【発明の効果】本発明はプラスチックフイルムの少なく
とも片面に特定の受容層を積層してなる電飾用シートに
おいて特定のプラスチックフイルムを適用することによ
り良好な印刷特性や光学特性を有し、かつ高い難燃性を
有する電飾用シートを得ることができたものである。
とも片面に特定の受容層を積層してなる電飾用シートに
おいて特定のプラスチックフイルムを適用することによ
り良好な印刷特性や光学特性を有し、かつ高い難燃性を
有する電飾用シートを得ることができたものである。
Claims (10)
- 【請求項1】 プラスチックフイルムの少なくとも片面
に、高分子結着剤と、吸油量が200〜400ml/1
00gの多孔質粒子と、隠蔽性白色顔料とを含むオフセ
ットインク受容層を設けた電飾用シートであって、該電
飾用シートは、0.20〜0.50の光学濃度を有し、
該プラスチックフイルムが難燃元素を0.5〜5.0重
量%を含む線状ポリエステルA、Cと、難燃元素を0.
5重量%未満含む線状ポリエステルBとが厚さ方向にA
/B/Cの順に積層されてなるポリエステルフイルムで
あることを特徴とする難燃性電飾用シート。 - 【請求項2】 難燃元素がリンまたはハロゲンであるこ
とを特徴とする請求項1に記載の難燃性電飾用シート。 - 【請求項3】 難燃元素がリンまたはハロゲンの化合物
からなる難燃剤として、線状ポリエステルA、Cおよび
Bに共重合されていることを特徴とする請求項1または
請求項2に記載の難燃性電飾用シート。 - 【請求項4】 線状ポリエステルA、CおよびBが芳香
族ジカルボン酸を主たる酸成分とし、エチレングリコー
ルを主たるジオール成分とする線状ポリエステルである
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載
の難燃性電飾用シート。 - 【請求項5】 線状ポリエステルA、CおよびBの芳香
族ジカルボン酸がテレフタル酸または2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸であることを特徴とする請求項4に記載
の難燃性電飾用シート。 - 【請求項6】 難燃元素が下記化1、化2および化3で
示されるリン化合物から選ばれた1種以上の化合物から
なる難燃剤として含有されていることを特徴とする請求
項1〜請求項5のいずれかに記載の難燃性電飾用シー
ト。 【化1】 【化2】 【化3】 式中、R1 、R5 はそれぞれ同じかまたは異なる基であ
って炭素数が1〜18の炭化水素基をあらわし、R2 、
R3 はそれぞれ同じかまたは異なる基であって炭素数が
1〜18の炭化水素基または炭素数が1〜18のヒドロ
キシアルキル基または水素原子をあらわし、A1 、A2
は炭素数が2〜8の2価または3価の有機残基をあらわ
し、R4 はカルボキシ基またはヒドロキシル基またはそ
のエステルをあらわし、R6 はカルボキシ基またはヒド
ロキシル基またはそのエステル、あるいは互いに下記化
4で示される基を介してA2 と環を形成する2価のエス
テル形成性官能基をあらわす。 【化4】 - 【請求項7】 難燃元素が下記化5、化6で示されるモ
ノアルキルアシッドホスフェート、ジアルキルアシッド
ホスフェートのいずれかの単独、または両者の混合物か
らなる難燃剤として含有されていることを特徴とする請
求項1〜請求項5のいずれかに記載の難燃性電飾用シー
ト。 【化5】 【化6】 (式中Rは炭素数1〜8のアルキル基) - 【請求項8】 線状ポリエステルA、Cがリン元素を
1.0〜2.0重量%含有し、線状ポリエステルBがリ
ン元素を0.2重量%未満含有することを特徴とする請
求項1〜請求項6のいずれかに記載の難燃性電飾用シー
ト。 - 【請求項9】 線状ポリエステルA、Cの厚さが線状ポ
リエステルBの厚さの0.01〜3倍でかつ線状ポリエ
ステルA、Cの厚さが0.5〜200μmであることを
特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の難燃
性電飾用シート。 - 【請求項10】 線状ポリエステルA、Cの厚さが線状
ポリエステルBの厚さの0.05〜1倍でかつ線状ポリ
エステルA、Cの厚さが1〜100μmである請求項9
に記載の難燃性電飾用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25200393A JPH07101011A (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | 難燃性電飾用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25200393A JPH07101011A (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | 難燃性電飾用シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07101011A true JPH07101011A (ja) | 1995-04-18 |
Family
ID=17231216
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25200393A Pending JPH07101011A (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | 難燃性電飾用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07101011A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001053396A1 (de) * | 2000-01-20 | 2001-07-26 | Mitsubishi Polyester Film Gmbh | Weisse, flammhemmend ausgerüstete folie aus einem kristallisierbaren thermoplasten, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung |
WO2001068756A1 (de) * | 2000-03-13 | 2001-09-20 | Mitsubishi Polyester Film Gmbh | Eingefärbte, schwer entflammbare, uv-stabile, thermoformbare folie aus einem kristallisierbaren thermoplasten, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung |
EP1272551B1 (de) * | 2000-01-20 | 2004-03-24 | Mitsubishi Polyester Film GmbH | Weisse, schwerentflammbare, uv-stabile folie aus einem kristallisierbaren thermoplasten, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung |
US8011185B2 (en) | 2005-09-22 | 2011-09-06 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Boost pressure control apparatus and boost pressure control method of internal combustion engine |
-
1993
- 1993-10-07 JP JP25200393A patent/JPH07101011A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001053396A1 (de) * | 2000-01-20 | 2001-07-26 | Mitsubishi Polyester Film Gmbh | Weisse, flammhemmend ausgerüstete folie aus einem kristallisierbaren thermoplasten, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung |
EP1272551B1 (de) * | 2000-01-20 | 2004-03-24 | Mitsubishi Polyester Film GmbH | Weisse, schwerentflammbare, uv-stabile folie aus einem kristallisierbaren thermoplasten, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung |
WO2001068756A1 (de) * | 2000-03-13 | 2001-09-20 | Mitsubishi Polyester Film Gmbh | Eingefärbte, schwer entflammbare, uv-stabile, thermoformbare folie aus einem kristallisierbaren thermoplasten, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung |
US8011185B2 (en) | 2005-09-22 | 2011-09-06 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Boost pressure control apparatus and boost pressure control method of internal combustion engine |
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