JPH07100981A - 難燃性表面多孔質フイルム - Google Patents
難燃性表面多孔質フイルムInfo
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- JPH07100981A JPH07100981A JP5251998A JP25199893A JPH07100981A JP H07100981 A JPH07100981 A JP H07100981A JP 5251998 A JP5251998 A JP 5251998A JP 25199893 A JP25199893 A JP 25199893A JP H07100981 A JPH07100981 A JP H07100981A
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Abstract
質層を設けた積層フイルムであって、該多孔質層は孔径
分布曲線におけるピーク孔径が0.06〜2.0μmに
あり、かつ該多孔質層表面は高さ0.2μm以上のうね
りを5個/40μm以上有し、さらに該プラスチックフ
イルムが難燃元素を0.5〜5.0重量%を含む線状ポ
リエステルA、Cと、難燃元素を0.5重量%未満含む
線状ポリエステルBとが厚さ方向にA/B/Cの順に積
層されてなるポリエステルフイルムであることを特徴と
する難燃性表面多孔質フイルム。 【効果】通常のポリエステルフイルムが有する高い耐熱
性、耐加水分解性、機械特性、耐薬品性などを保持しつ
つ、優れた印刷特性を有し、かつ高い難燃性を付与で
き、UL−94でVTM−2のランクを十分に達成する
表面多孔質フイルムを提供する。
Description
関するものであり、詳しくはオフセット印刷などの印刷
用基材フイルム、インクジェット記録用基材フイルム等
として好適な表面多孔質フイルムに関するものである。
さらに詳しくは、ポリエステルの特徴を残しつつ、米国
アンダーライターズラボラトリーズ(UNDERWRI
TERS LABORATORIES)社規格UL−9
4に規定されたVTM−2相当の難燃レベルを有する難
燃性表面多孔質フイルムに関するものである。
ラベルや難燃性を要する工程管理ラベルなどの用途に適
した高い難燃性を有する難燃性表面多孔質フイルムを提
供するものである。
水性、吸油性などが不足するためオフセット印刷やイン
クジェット記録用基材として用いる場合、表面にインク
やインク中の溶媒などを吸収するための多孔質層を設け
る方法がとられている。このような表面に多孔質層を設
けたプラスチックフイルムとしては従来、タルク、炭酸
カルシウム、カオリン、クレーなどの無機系充填剤やプ
ラスチックピグメント有機系粉末の粗大粒子を多量に含
有した層を積層し、粒子間の空隙によって多孔化したも
のがよく知られている。
面多孔質フイルムは粒子間の空隙によって多孔化してい
るため孔と孔が連結した形態をとっており、孔径も不均
一であるためインクが横方向に流れ、いわゆるにじみが
発生したり、吸収性に斑が生じるという欠点がある。ま
た粗大な無機粒子を多量に充填しているため表面の平滑
性に劣り、インク転写時にピンホール状のぬけが発生し
やすく又、塗膜の強度が弱いため裁断などによって塵埃
が発生しやすいなどの欠点を有していた。
燥速度を向上させためのインクやインク中の溶媒などの
吸収性に極めて優れ、かつ表面が平滑でインクの転写
性、鮮明度に優れ、インクのにじみがなく塗膜強度に優
れ、かつ高い難燃性を有する表面多孔質フイルムを提供
することを目的とする。
に、本発明の難燃性表面多孔質フイルムは、プラスチッ
クフイルムの少なくとも片面に多孔質層を設けた積層フ
イルムであって、該多孔質層は孔径分布曲線におけるピ
ーク孔径が0.06〜2.0μmにあり、かつ該多孔質
層表面は高さ0.2μm以上のうねりを5個/40μm
以上有し、さらに該プラスチックフイルムが難燃元素を
0.5〜5.0重量%を含む線状ポリエステルA、C
と、難燃元素を0.5重量%未満含む線状ポリエステル
Bとが厚さ方向にA/B/Cの順に積層されてなるポリ
エステルフイルムであることを特徴とする難燃性表面多
孔質フイルムを要旨とするものである。
B、Cとは、芳香族ジカルボン酸を主とする酸成分とグ
リコール成分とからなる線状ポリエステルである。芳香
族ジカルボン酸としては、例えばテレフタル酸、イソフ
タル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナ
フタレンジカルボン酸、4,4′−ジフェニルエーテル
ジカルボン酸、4,4′−ジフェニルスルホンジカルボ
ン酸、4,4′−ジフェニルジカルボン酸、4,4′−
ジフェニルエタンジカルボン酸などを挙げることができ
る。これらのうち、テレフタル酸および2,6−ナフタ
レンジカルボン酸が好ましく、特にテレフタル酸が好ま
しい。
コールが好ましく、例えばエチレングリコール、トリエ
チレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサ
メチレングリコール、デカメチレングリコールなどを挙
げることができる。これらのうち、エチレングリコール
が特に好ましい。
ンテレフタレート、ポリエチレン2,6−ナフタレート
が好ましく、特にポリエチレンテレフタレートが好まし
い。
りなるエステルの酸成分の一部またはグリコール成分の
一部が他のジカルボン酸成分、例えばイソフタル酸、ナ
トリウムスルホイソフタル酸、ジフェノキシジエタンジ
カルボン酸、アジピン酸、セバシン酸など、あるいは他
のグリコール成分、例えばジエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメ
チレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−
シクロヘキサンジメタノール、ポリエチレングリコー
ル、ビスフェノールA成分などで置換された共重合ポリ
エステルであってもよい。
ン、ハロゲン化元素などの元素、あるいは三酸化アンチ
モン、水酸化アルミニウム、酸化スズ水和物などの難燃
性化合物となるアンチモン、アルミニウム、スズなどの
元素で、これらの難燃性元素、難燃性化合物は「プラス
チックの難燃化」(英一太著、日刊工業新聞社出版、昭
和53年発行)などに詳細に記載されている。中でもリ
ン、ハロゲン元素が好ましく、特にこれらの元素が化合
物としてポリエステルに共重合されていることが好まし
い。特にリン元素が好ましく、中でもリン元素を含むリ
ン化合物が特に好ましい。さらにポリエステル中に共重
合されているか、あるいは該共重合物と共重合されてい
ないポリエステルとの混合物であることが特に好まし
い。
は、エステル形成性官能基を2個有するリン化合物であ
り、化7で示されるホスフェート、化8で示されるホス
フィネート、あるいは化9で示されるホスフィンオキシ
ドなどが挙げられる。
って炭素数が1〜18の炭化水素基をあらわし、R2 、
R3 はそれぞれ同じかまたは異なる基であって炭素数が
1〜18の炭化水素基または炭素数が1〜18のヒドロ
キシアルキル基または水素原子をあらわし、A1 、A2
は炭素数が2〜8の2価または3価の有機残基をあらわ
し、R4 はカルボキシ基またはヒドロキシル基またはそ
のエステルをあらわし、R6 はカルボキシ基またはヒド
ロキシル基またはそのエステル、あるいは互いに下記化
10で示される基を介してA2 と環を形成する2価のエ
ステル形成性官能基をあらわす。
ニルホスホン酸ジメチル、フェニルホスホン酸ジフェニ
ルなどが挙げられる。
例としては、(2−カルボキシエチル)メチルホスフィ
ン酸、(2−メトキシカルボニルエチル)メチルホスフ
ィン酸メチル、(2−カルボキシエチル)フェニルホス
フィン酸、(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル
ホスフィン酸メチル、(4−メトキシカルボニルフェニ
ル)フェニルホスフィン酸メチル、(2−(β−ヒドロ
キシエトキシカルボニル)エチル)メチルホスフィン酸
あるいはこれらのエチレングリコールエステルなどが挙
げられる。
例としては、(1,2−ジカルボキシエチル)ジメチル
ホスフィンオキシド、(2,3−ジカルボキシプロピ
ル)ジメチルホスフィンオキシド、(1,2−ジメトキ
シカルボニルエチル)ジメチルホスフィンオキシド、
(2,3−ジメトキシカルボニルエチル)ジメチルホス
フィンオキシド、(1,2−ジ(β−ヒドロキシエトキ
シカルボニル)エチル)ジメチルホスフィンオキシド、
(2,3−ジ(β−ヒドロキシエトキシカルボニル)エ
チル)ジメチルホスフィンオキシドなどが挙げられる。
ポリエステルとの共重合反応性がよいこと、および重合
反応時の飛散が少ないことなどから好ましい。さらに他
の好ましいリン化合物としては、下記化11、化12で
示されるモノアルキルアシッドホスフェートおよびジア
ルキルアシッドホスフェートあるいはこれらの混合物で
ある。
ましく、これらの併用、あるいは他のリン化合物を併用
してもよい。
では0.5〜5.0重量%、より好ましくは1.0〜
2.0重量%であり、線状ポリエステルBでは0.5重
量%未満、より好ましくは0.2重量%未満である。線
状ポリエステルA、Cのリン元素含有量が0.5重量%
未満では難燃性の効果が認められず、5.0重量%を超
えると耐加水分解性、耐熱性などの低下による品質低
下、あるいは融点の低下に伴うフイルムの製膜時の延伸
ロールへの粘着などが生じ、フイルムの製膜が著しく困
難になる。線状ポリエステルBのリン元素含有量が0.
5重量%以上になると、フイルムの耐加水分解性、耐熱
性などの品質が低下し、ポリエステルフイルムの持つ優
れた特性が損なわれる。
加、あるいは共重合する方法は特に限定されないが、例
えば、特開昭51−82392、特開平2−5382
1、特開昭63−133589、特開昭62−2774
29号公報などに示されている常法の重合方法にて行な
うことができる。
公知の添加剤が本発明の目的を損なわない範囲に添加さ
れてもよい。例えば、ポリエステルフイルムに通常用い
られている顔料、安定化剤、可塑剤、アルキルベンゼン
スルホン酸リチウム塩などの制電剤、滑剤などが添加さ
れていてもよい。
リエステルA、線状ポリエステルB、線状ポリエステル
Cが厚さ方向にA/B/Cに積層されていることが後述
する多孔質層を積層した場合、難燃性のUL−94、V
TM−2に適合させるために必須である。A/B、B/
A/C、A/C/B、B/A/Bなどの構成では難燃性
レベルが低下する。なお、線状ポリエステルAとCの難
燃性元素の種類、量は同じであっても、異なってもよい
が、同じの方が製膜上有利であり、通常の用途ではフイ
ルムの表裏の区別がなく好ましい。
方法は、接着剤を用いて互いに積層させる方法、あるい
は互いのポリマを溶融状態で接着剤を介することなく直
接積層する方法などがとれるが、難燃性、フイルムとし
ての可とう性、機械特性、加工適性から溶融状態で積層
させることが最も好ましい。
ルA、Cの厚さは、好ましくは線状ポリエステルBの厚
さの0.01〜3倍、より好ましくは0.05〜1倍で
あり、かつA、Cの具体的な厚さは好ましくは0.05
〜250μm、より好ましくは1〜200μmである。
線状ポリエステルA、Cの厚さが線状ポリエステルBの
厚さの0.01倍未満、あるいは0.05μm未満にな
ると目的とするUL−94,VTM−2に適合しなくな
り、3倍を越えるか、250μmを越えると耐熱性、耐
加水分解性などポリエステルフイルムに要求される特性
が得られなくなる。なお、線状ポリエステルAとCは同
じ厚さであっても、異なってもよいが、製膜上およびフ
イルムに表裏の差がないことからできるだけ同一厚さの
方が好ましい。また、本発明のポリエステル全体の厚さ
は特に限定されないが、10〜500μmが好ましい。
たフイルムとは、上記積層された線状ポリエステルA/
B/Cを少なくとも一方向、好ましくは縦、横二方向に
配向させたフイルムであって、その配向度は特に限定さ
れないが、ポリエステルフイルムの特徴が発揮されるた
めには次式で定義される面配向の複屈折Δn が0.1以
上であることが好ましい。
3主軸であり、nα≦nβ≦nγと定められている。配
向したポリエステルフイルムではαが厚さ方向、β、γ
はフイルム面内にある。3方向の屈折率はアッベの屈折
計と検光子を用いて測定できる。
造方法は特に限定されないが、好ましくは線状ポリエス
テルA、B、Cをそれぞれ常法により押出機A、B、C
へ供給して、Tダイに入る前、あるいはTダイ積層口金
内でA/B/Cの3層に積層し、この溶融されたシート
をドラム表面温度10〜60℃に冷却されたドラム上に
静電気力で密着個化し、該未延伸フイルムを80〜12
0℃に加熱されたロール群に導き、長手方向に2〜5倍
縦延伸し、20〜50℃のロール群で冷却する。続い
て、90〜140℃に加熱された雰囲気で長手方向に垂
直な方向に横延伸する。延伸倍率は縦、横それぞれ2〜
5倍に延伸するがその面積倍率は6〜20倍であること
が好ましい。面積倍率が6倍未満では白色化が十分に行
なわれず、20倍を越えると延伸時に破れを生じやすく
なる。こうして二軸延伸されたフイルムは150〜24
0℃の熱固定を行ない、均一に徐冷後本発明のフイルム
を得る。
は、線状ポリエステルAおよび/またはCと多孔質層を
より接着せしめるために多孔質層と接する線状ポリエス
テルAおよび/またはCに本発明の目的を損なわない範
囲にコロナ放電処理加工、ウレタン樹脂、アクリル樹
脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂など公知のアンカ
ー処理剤を用いてアンカー処理加工を施してもよい。
有するビニル系共重合体とポリイソシアネート化合物と
の反応生成物を下塗りしたもの(特公昭58−3514
5公報記載)、または親水基含有ポリエステル樹脂にア
クリル系化合物をグラフト化させた共重合体と架橋結合
剤からなる組成物を下塗りしたものが、多孔質層とポリ
エステルフイルム層との接着性が向上し、耐湿熱性、耐
沸水性などの耐久性に優れたフイルムとして好ましい。
表面に空隙をもつ層構造を有するものである。この空隙
はインクなどの吸収性の点から多孔質層内においては外
部に通ずる、いわゆる貫通孔であるものが特に好まし
い。
線におけるピーク孔径は0.06〜2.0μm、好まし
くは0.08〜1.0μm、更に好ましくは0.10〜
0.5μmである。孔径分布曲線のピーク孔径が0.0
6μmに満たない場合にはインクなどの吸収性が不十分
であり、孔径分布曲線におけるピーク孔径が2.0μm
を越える場合には表面平滑性が低下し、インクの転写抜
けが発生するという欠点を生じる。
30〜75%、更に好ましくは35〜65%の範囲にあ
るのが望ましく、孔面積比が20%未満の場合にはイン
クなどの吸収性が低下する傾向にあり、85%を越える
場合には孔と孔が一部連結した形態をとりやすくなり、
にじみや鮮明度が低下する傾向になる。
れぞれが独立しており、かつその真円度r(=b/a、
a:孔の長軸径、b:孔の短軸径)が1〜5である場
合、インクのにじみが少ないので特に好ましい。この真
円度は測定点1000個以上の平均値であり、通常イメ
ージアナライザーにより求める。
りは小さい方、すなわちシャープな孔径分布であるのが
望ましく、孔数の50%以上、好ましくは60%以上、
更に好ましくは70%以上がピーク孔径±30%以内に
あるのが望ましい。
平均粗さは0.5μm以下、好ましくは0.3μm以
下、更に好ましくは0.1μm以下である場合インクの
転写性が良くピンホール状の印刷ぬけが少なくなるので
好ましい。
0.2μm以上、好ましくは0.3μm以上、更に好ま
しくは0.4μm以上のうねりを5個/40μm以上、
好ましくは7個/40μm以上、更に好ましくは10個
/40μm以上有する必要がある。高さが0.2μm以
上のうねり個数が5個/40μmに満たない場合には、
インクやインク中の溶媒などの吸収速度が遅く、枚葉印
刷などにおける印刷物の重ね積みが困難となり作業性が
低下する。
35〜0.3μm、好ましくは0.045〜0.2μ
m、更に好ましくは0.055〜0.13μmである場
合、インク溶媒などの吸収速度、印刷性などの点で好ま
しい。
法について説明するが必ずしもこれに限定されるもので
はない。
定のコロイダルシリカを特定の範囲で混合し、その混液
を塗布、乾燥することによって得られるものである。こ
こで水分散性ポリマーとは各種ポリマーの水分散体を用
いることができるが、具体例を挙げればアクリル系ポリ
マー、エステル系ポリマー、ウレタン系ポリマー、オレ
フィン系ポリマー、塩化ビニリデン系ポリマー、エポキ
シ系ポリマー、アミド系ポリマー、およびこれらの変性
物、共重合体などの水分散体を用いることができる。孔
径の分布がシャープで孔面積が大きくなることからアク
リル系ポリマー、ウレタン系ポリマーの使用が好まし
く、塗膜の機械的安定性、塗膜強度の点でアクリル系ポ
リマーが特に好ましい。
し、粒子形状を持っていることが好ましい。粒子形状を
有さない場合、すなわち水溶性ポリマー、有機溶媒など
に溶解したポリマーでは多孔化することが困難である。
粒子は一次粒子で分散されたものが好ましいが必ずしも
一次粒子で分散されている必要はなく、二次凝集粒子を
含むものであっても良い。
なアクリル系ポリマーは少なくとも40モル%以上のア
クリルモノマー、および/またはメタクリルモノマーと
これらのエステル形成モノマー、各種官能基を有するア
クリル系モノマー、例えばアクリル酸、メタクリル酸、
アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート(アル
キル基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、
イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブ
チル基、2−エチルヘキシル基、ラウリル基、ステアリ
ル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ベンジル基な
ど)、および2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレ
ートなどのヒドロキシ含有モノマー、アクリルアミド、
メタクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−メ
チルメタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミ
ド、N−メチロールメタクリルアミド、N,N−ジメチ
ロールアクリルアミド、N−メトキシメチルメタクリル
アミド、N−フェニルアクリルアミドなどのアミド基含
有モノマー、N,N−ジエチルアミノエチルアクリレー
トなどのアミノ基含有モノマー、グリシジルアクリレー
ト、グリシジルメタクリレートなどのエポキシ基含有モ
ノマー、アクリル酸、メタクリル酸の塩(ナトリウム
塩、カリウム塩、アンモニウム塩など)などからなるも
のであり、これらは多種モノマーと併用することもでき
る。多種モノマーとしては例えば、アリルグリシジルエ
ーテルなどのエポキシ基含有モノマー、スチレンスルホ
ン酸、ビニルスルホン酸およびそれらの塩(ナトリウム
塩、カリウム塩、アンモニウム塩など)などのスルホン
酸基又はその塩を含有するモノマー、クロトン酸、イタ
コン酸、マレイン酸、フマル酸、及びそれらの塩類など
のカルボキシル基又はその塩を含有するモノマー、無水
マレイン酸、無水イタコン酸などの酸無水物を含有する
モノマー、ビニルイソシアネート、アリルイソシアネー
ト、スチレン、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエ
ーテル、ビニルトリスアルコキシシラン、アルキルマレ
イン酸モノエステル、アルキルフマール酸モノエステ
ル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アルキル
イタコン酸モノエステル、塩化ビニル、塩化ビニリデン
などが挙げられる。
用いて共重合される。
90重量部と混合するコロイダルシリカは、多孔質層に
うねりを生じさせるため下記のようなシリカが好適であ
る。
に連結(複数の球状コロイダルシリカが連鎖状につなが
った形状)した長鎖の構造を有するもの、および連結し
たシリカが分岐したもの及び/または屈曲したものを用
いた場合、表面にうねり構造を有する多孔質膜を得るこ
とができる。上記コロイダルシリカは球状シリカの一次
粒子を2価以上の金属イオンを介在させ粒子−粒子間を
結合させたもので、少なくとも3個以上、好ましくは5
個以上、更に好ましくは7個以上連結したものをいい、
更には数珠状に連結した粒子が分岐したもの及び/また
は屈曲したものも包含する。
例えばアルミナ、セリア、チタニアなどとの複合あるい
は混合粒子であってもよく、これらを介在させて連結し
たものでも良い。介在させる金属イオンとしては2価以
上の金属イオンが好ましく、例えばCa2 +、Z
n2 +、Mg2 +、Ba2 +、Al3 +、Ti4 +など
である。特にCa2 +とした場合には、数珠状に連結お
よび分岐したコロイダルシリカを作製するのに好適であ
る。またコロイダルシリカの一次粒子径は5〜100n
m、好ましくは7〜50nm、更に好ましくは8〜30
nmである場合、孔形成性、孔面積比を大きくする点で
好ましい。更に多孔質層のうねりはシリカ粒子が数珠状
に連結および分岐している場合に発現するものであり、
連結したシリカの一次粒子数が多いほど好ましいが通常
は3個以上100個未満、好ましくは5個以上50個未
満、更に好ましくは7個以上30個未満であるのが望ま
しい。2個以下ではうねりの発現が不十分であり、10
0個以上の場合には数珠状に連結及び/または分岐した
シリカ粒子が増粘しやすく水分散性が悪くなる傾向にあ
る。数珠状に連結及び/または分岐したシリカ粒子の多
孔質塗膜中での含有率は3〜80重量部、好ましくは1
0〜70重量部、更に好ましくは20〜60重量部であ
る。含有率が3重量部未満では多孔質形成性がなく、う
ねりの発現もないためインクなどの吸収速度が遅くなる
傾向にある。80重量部を越えて含有させた場合には多
孔質形成性が低下したり孔径が小さくなったり、孔面積
比が低下するためインクなどの吸収速度が低下するし、
塗膜の強度も劣るため裁断時のが塵埃が発生しやすくな
るなどの欠点を生じやすくなる。
ルシリカの平均粒子径の比によって変わり、水分散性ポ
リマー平均粒子径よりコロイダルシリカ平均粒子径は小
さい必要があり、これが逆、あるいは同じ場合には多孔
化することができない。上記数珠状に連結したコロイダ
ルシリカの場合には電子顕微鏡で観察される連結粒子の
短軸方向の長さを粒子径とし、測定長100点の平均値
を平均粒子径とする。
均粒子径比は2/1〜1000/1、好ましくは5/1
〜500/1、更に好ましくは10/1〜200/1で
あるのが多孔質層の孔の形成性の点で特に好ましい。
(a1 )と水分散性ポリマーの平均粒子径(a2 )との
関係において平均粒子径比が上記範囲にあり、かつ水分
散性ポリマー粒子1個の表面を完全に被覆するに要する
コロイダルシリカの最小粒子数をα[α=2π(a1 +
a2 )2 /(31/2 ・a1 2 ]としたとき、水分散性ポ
リマー粒子1個あたり0.3α〜10αの範囲、好まし
くは0.5α〜6α、更に好ましくは0.7α〜3αの
範囲にあるような配合比とした時に本発明の効果がより
顕著に発現するので好ましい。
しない範囲内で公知の添加剤、例えば無機や有機の微粒
子、可塑剤、滑剤、界面活性剤、帯電防止剤、架橋剤、
架橋触媒、耐熱剤、耐候剤などが添加されていても良
い。特に帯電防止剤の添加は枚葉印刷などの場合の重走
を防止する点で好ましく、架橋剤や架橋触媒の添加は多
孔質層の塗膜強靭性、耐水性、耐薬品性、耐熱性が改良
されるので更に好ましい。
ンおよび/または偏平状エマルジョン粒子の添加は、イ
ンク吸収性の点から好ましい。
多孔質状のもので、中空多孔質あるいは非中空多孔質形
態として内部に液体、固体や気体を自由に封入、放出で
きるものがインク吸収性の点から好ましい。
質シリカ、無水シリカ、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マ
グネシウム、ケイ酸亜鉛、ケイ酸カルシウム、ハイドロ
タルサイト、ゼオライト、サチンホワイト、酸化チタ
ン、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシ
ウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ケイ藻土、カオ
リン、タルク、酸性白土、活性白土、ベントナイト、イ
オン交換樹脂粉末、尿素樹脂粉末、ポリエチレン樹脂粉
末、尿素ホリマリン樹脂粉末、アクリル樹脂粉末、スチ
レン−アクリル樹脂粉末などが挙げられる。
00〜400ml/100gであることが好ましい。吸
油量が200ml/100g未満であると、シンクの吸
収性が劣り、十分なインクセット性、インク乾燥性が得
られず、400ml/100gを超えると、得られる印
刷物が淡くなり、いわゆる沈んだ印刷物になりやすい。
mが好ましく、0.5〜10μmのものが取扱い性、塗
工性、印刷適性などの点から好ましい。
カルボン酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸などと共
重合可能なビニル系単量体からなる共重合体と、これと
異なる組成のビニル系単量体を重合してなる異種重合体
が混在してなる微粒子集合体エマルジョン粒子である。
ン酸と共重合可能なビニル系単量体としては、例えばス
チレン、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル
酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、酢酸ビニル、ア
クリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、N−メチロ
ール(メタ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレー
トなどが用いられる。
系単量体としては、スチレン、(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブ
チル、酢酸ビニル、アクリロニトリル、ブタジエンなど
が用いられる。
の粒子径が0.2〜3.0μmで、かつ粒子内の異種重
合体の粒子径が0.05〜0.5μmの微粒子の集合体
である。異種重合体の粒子径が0.05μm未満では多
孔質性が十分ではなく、インクなどの吸収速度が遅い。
また0.5μmを超えると微粒子の集合体が安定して得
られない。
重合体のエマルジョン粒子であって、偏平面の少なくと
も一方に凹部を有し、その偏平面の直径Dが0.1〜
5.0μmであり、かつ粒子の厚さdとの比(D/d)
が1.5〜5.0の範囲にある。粒子径が0.1μm未
満では多孔質性が十分ではなく、インクなどの吸収速度
が遅い。また5.0μmを超えると粒子の安定性が低下
する。
はビニル単量体、例えばスチレン、(メタ)アクリル酸
メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル
酸ブチル、酢酸ビニル、アクリロニトリル、塩化ビニ
ル、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、グリ
シジル(メタ)アクリレートなどを乳化重合して重合体
エマルジョンを製造し、次いでこのエマルジョンを種粒
子として、ビニル単量体と同じまたは異なる組成のビニ
ル重合体を、非水溶性有機溶剤とともに添加して乳化重
合することにより得られる。
よび偏平状エマルジョン粒子はそれぞれ単独、または併
用して用いることができる。
有効に使用される。例えば、グラビアコート、リバース
コート、バーコート、キスコート、ダイコートなどの中
から適宜選択される。
0.1〜50μm、好ましくは1〜30μm、更に好ま
しくは2〜20μm程度が良い。厚さが薄すぎるとイン
クなどの吸収能が不足し、厚すぎると塗膜の強度が不足
する傾向になる。
ンクなどの吸収速度が極めて優れ、かつインク転写性、
鮮明度がよく、塗膜強度に優れておりオフセット印刷
用、インクジェット用などの基材フイルムとして好適に
使用できるものである。
る。
キングし、Quant:met−720型イメージアナ
ライザー(イメージアナライジングコンピュータ社製)
を用いて画像処理を行ない各孔径を真円に換算した時の
最小孔径と最大孔径の間を10nm単位で分割し各分割
部における孔の個数を測定した。この測定値から縦軸を
単位面積あたりの孔数、横軸を孔径として孔径分布曲線
を描きピークにおける孔径を求めた。
を次式によって算出した。
の各分割部における平均孔直径 ni :測定面積内での孔径を10nm単位で分割した時
の各分割部における孔数 A:測定面積
5mmで測定した。
数 断面測定装置PMS−1付走査電子顕微鏡ESM−32
00(エリオニクス社製)を用いて倍率3000倍で観
察した表面の凹凸形状を測定し、その表面粗さ曲線より
高さが0.2μm以上となる山部の最隣接の谷部と谷部
を直線で結んだ時、測定長40μm中における該山部の
個数を測定し、うねり高さ0.2μm以上のうねり個数
とした。また上記表面粗さ曲線よりカットオフ10μm
における中心線平均粗さ(Ra10)、カットオフ1μm
における中心線平均粗さ(Ra1)を求め、次式により
うねり指数を算出した。
値とした。
を用いてオフセット印刷用インキであるアルポ合成紙用
紅(東華色素(株)製)の印刷を行ない以下の評価基準
で判定した。なおインク塗布量は約3μmとし、吸収性
の評価は印刷面にOKコート紙(王子製紙(株)製)の
コート面を重ね合わせた上から線圧353g/cmの金
属ロールを走行させOKコート紙にインクが転写しなく
なるまでの時間を目視判定した。
し、転写ぬけ(インクが転写しない部分)の有無につい
て下記基準で判定した。またインクのにじみは印刷部と
非印刷部の境界を100倍の光学顕微鏡で観察し境界面
でのにじみの有無を下記基準で判定した。
小なにじみが認められる △:目視で判定できる転写ぬけが1〜5個/10cm2
存在し、境界線が明確でない ×:斑点状の無数の転写ぬけがあり、にじみが大きい
ン(株)製セロテープを用いて90゜剥離テストを行な
い多孔質層の残存率から判定した。
((株)日科機製)を用いレーザーによる光散乱法によ
って粒子直径を求め10回の測定の平均値とした。この
方法によって測定できない場合には20万倍の電子顕微
鏡写真より求めた。
めた粒子比重ρよりV重量%の水分散体1ml中に含ま
れる平均粒子数を次式によって求めた。
RITERS LABORATORIES)社規格のU
L−94に準じて評価した。
るが、これに限定されるものではない。
法でビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートおよび
その低重合体を合成し、三酸化アンチモンおよび(2−
カルボキシエチル)メチルホスフィン酸のエチレングリ
コールエステルをポリマに対しリン元素量がAおよびC
に2.0重量%添加した後、常法通り重縮合反応を行な
って極限粘度が0.64〜0.68のポリエステルを得
た。該ポリマを押出機A、Bを用いて270〜280℃
で溶融し、Tダイ中でA/B/Cの順に3層に積層後、
28℃の冷却ドラム上でシート状に成形したのち、90
℃で縦方向に3.2倍延伸し、ついで横方向に125℃
で3.3倍に延伸し、さらに225℃で熱処理を行ない
厚さ100μmの二軸延伸フイルムを得た。
層面コロナ放電処理を行ない下記の塗剤を乾燥後の厚さ
が10μmになるように塗布し、130℃で2分間乾燥
させ本発明の表面多孔質フイルムを得た。
ポリマーエマルジョン(メチルメタクリレート/エチル
アクリレート/アクリル酸(60/35/5重量%)共
重合体)70重量部(固型分重量比)と分岐数珠状コロ
イダルシリカ(例えば日産化学(株)製スノーテックス
UP、平均粒子径0.015μm)30重量部と難燃剤
(大八化学製“CR−509”)1重量部を水で希釈し
て30重量%の塗剤とした。この表面多孔質フイルムの
特性を表1に示した。表1から明らかなように孔径分布
曲線における孔径ピーク、0.2μm以上の高さをもつ
うねり個数が本発明の範囲内であり、その特性は極めて
インクなどの吸収速度が速く、鮮明度、にじみともに優
れた特性を示し、塗膜強度も十分なものであり、オフセ
ット印刷用フイルムとして優れた特性を示し、難燃性も
ランクVTM−2を有している。
に2.0重量%、Bに0.4重量%添加した他は、実施
例1と同様にして本発明の表面多孔質フイルムを得た。
した。表1から明らかなように孔径分布曲線における孔
径ピーク、0.2μm以上の高さをもつうねり個数が本
発明の範囲内であり、その特性は極めてインクなどの吸
収速度が速く、鮮明度、にじみともに優れた特性を示
し、塗膜強度も十分なものであり、オフセット印刷用フ
イルムとして優れた特性を示し、難燃性もランクVTM
−2を有している。
法でビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートおよび
その低重合体を合成し、三酸化アンチモンおよび(2−
カルボキシエチル)メチルホスフィン酸のエチレングリ
コールエステルをポリマに対しリン元素量がAおよびC
に2.0重量%添加した後、常法通り重縮合反応を行な
って極限粘度が0.64〜0.68のポリエステルを得
た。該ポリマを押出機A、Bを用いて270〜280℃
で溶融し、Tダイ中でA/B/Cの順に3層に積層後、
28℃の冷却ドラム上でシート状に成形したのち、90
℃で縦方向に3.2倍延伸した。
ポリエステル共重合体として“ペスレジン”604G
(高松油脂製)に水を加えて希釈し架橋結合剤として
“ニカラック”MW12LF(三和ケミカル製)を樹脂
固形分100重量部に対して4重量部添加し、さらに滑
剤として平均粒径0.10μmのシリカゾル“キャタロ
イド”(触媒化成製)を樹脂固形分100重量部に対し
て0.5重量部添加し、濃度を3.0重量%とした塗剤
を上記一軸延伸フイルムの片面にメタリングバー方式で
塗布したのち該塗布層を乾燥しつつ横方向に125℃で
3.3倍に延伸し、さらに225℃で熱処理を行ないア
ンカー層0.1μmが積層された厚さ100μmの2軸
延伸フイルムを得た。
リルをグラフトさせた親水基含有ポリエステル樹脂を下
塗りした面に、実施例1と同じ塗剤を用いて本発明の表
面多孔質フイルムを得た。
した。表1から明らかなように孔径分布曲線における孔
径ピーク、0.2μm以上の高さをもつうねり個数が本
発明の範囲内であり、その特性は極めてインクなどの吸
収速度が速く、鮮明度、にじみともに優れた特性を示
し、塗膜強度も十分なものであり、オフセット印刷用フ
イルムとして優れた特性を示し、難燃性もランクVTM
−2を有している。
に示すように難燃性はVTM−0と高い難燃性が得られ
たが、オフセット印刷性は不良である。このように表面
多孔質層を施さない場合は、オフセット印刷性に優れた
ものは得られない。
量をなしにした他は全く同様の方法で100μmのフイ
ルムを得た。
層面に実施例1と同じ塗剤を用いて表面多孔質フイルム
を得た。
した。表1から明らかなようにオフセット印刷性は優れ
ているが、難燃性テストではVTM−2規格より低く、
高い難燃性を得ることはできなかった。
とも片面に多孔質層を積層してなる表面多孔質フイルム
において特定のプラスチックフイルムを適用することに
より、良好なオフセット印刷性を有し、かつ高い難燃性
を有する表面多孔質フイルムを得ることができたもので
ある。
ルムは優れた特性を有するので、特に家電機器や自動販
売機のコーションラベルや難燃性を要する工程管理ラベ
ルなどの用途に適した高い難燃性を付与でき、UL−9
4でVTM−2のランクを十分に達成することができ
る。
Claims (10)
- 【請求項1】 プラスチックフイルムの少なくとも片面
に多孔質層を設けた積層フイルムであって、該多孔質層
は孔径分布曲線におけるピーク孔径が0.06〜2.0
μmにあり、かつ該多孔質層表面は高さ0.2μm以上
のうねりを5個/40μm以上有し、さらに該プラスチ
ックフイルムが難燃元素を0.5〜5.0重量%を含む
線状ポリエステルA、Cと、難燃元素を0.5重量%未
満含む線状ポリエステルBとが厚さ方向にA/B/Cの
順に積層されてなるポリエステルフイルムであることを
特徴とする難燃性表面多孔質フイルム。 - 【請求項2】 難燃元素がリンまたはハロゲンであるこ
とを特徴とする請求項1に記載の難燃性表面多孔質フイ
ルム。 - 【請求項3】 難燃元素が、リンまたはハロゲンの化合
物からなる難燃剤として、線状ポリエステルA、Cおよ
びBに共重合されていることを特徴とする請求項1また
は請求項2に記載の難燃性表面多孔質フイルム。 - 【請求項4】 線状ポリエステルA、CおよびBが芳香
族ジカルボン酸を主たる酸成分とし、エチレングリコー
ルを主たるジオール成分とする線状ポリエステルである
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載
の難燃性表面多孔質フイルム。 - 【請求項5】 線状ポリエステルA、CおよびBの芳香
族ジカルボン酸がテレフタル酸または2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸であることを特徴とする請求項4に記載
の難燃性表面多孔質フイルム。 - 【請求項6】 難燃元素が下記化1、化2および化3で
示されるリン化合物から選ばれた1種以上の化合物から
なる難燃剤として含有されていることを特徴とする請求
項1〜請求項5のいずれかに記載の難燃性表面多孔質フ
イルム。 【化1】 【化2】 【化3】 式中、R1 、R5 はそれぞれ同じかまたは異なる基であ
って炭素数が1〜18の炭化水素基をあらわし、R2 、
R3 はそれぞれ同じかまたは異なる基であって炭素数が
1〜18の炭化水素基または炭素数が1〜18のヒドロ
キシアルキル基または水素原子をあらわし、A1 、A2
は炭素数が2〜8の2価または3価の有機残基をあらわ
し、R4 はカルボキシル基またはヒドロキシル基または
そのエステルをあらわし、R6 はカルボキシル基または
ヒドロキシル基またはそのエステル、あるいは互いに下
記化4で示される基を介してA2 と環を形成する2価の
エステル形成性官能基をあらわす。 【化4】 - 【請求項7】 難燃元素が下記化5、化6で示されるモ
ノアルキルアシッドホスフェート、ジアルキルアシッド
ホスフェートのいずれかの単独、または両者の混合物か
らなる難燃剤として含有されていることを特徴とする請
求項1〜請求項5のいずれかに記載の難燃性表面多孔質
フイルム。 【化5】 【化6】 (式中Rは炭素数1〜8のアルキル基) - 【請求項8】 線状ポリエステルA、Cがリン元素を
1.0〜2.0重量%含有し、線状ポリエステルBがリ
ン元素を0.2重量%未満含有することを特徴とする請
求項1〜請求項6のいずれかに記載の難燃性表面多孔質
フイルム。 - 【請求項9】 線状ポリエステルA、Cの厚さが線状ポ
リエステルBの厚さの0.01〜3倍でかつ線状ポリエ
ステルA、Cの厚さが0.5〜200μmであることを
特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の難燃
性表面多孔質フイルム。 - 【請求項10】 線状ポリエステルA、Cの厚さが線状
ポリエステルBの厚さの0.05〜1倍でかつ線状ポリ
エステルA、Cの厚さが1〜100μmであることを特
徴とする請求項9に記載の難燃性表面多孔質フイルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5251998A JPH07100981A (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | 難燃性表面多孔質フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5251998A JPH07100981A (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | 難燃性表面多孔質フイルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07100981A true JPH07100981A (ja) | 1995-04-18 |
Family
ID=17231135
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5251998A Pending JPH07100981A (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | 難燃性表面多孔質フイルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07100981A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1272551B1 (de) * | 2000-01-20 | 2004-03-24 | Mitsubishi Polyester Film GmbH | Weisse, schwerentflammbare, uv-stabile folie aus einem kristallisierbaren thermoplasten, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung |
JP2007009111A (ja) * | 2005-07-01 | 2007-01-18 | Teijin Dupont Films Japan Ltd | 難燃延伸ポリエステルフィルム |
JP2011515594A (ja) * | 2008-03-18 | 2011-05-19 | アグフア−ゲヴエルト,ナームローゼ・フエンノートシヤツプ | 印刷可能な紙、印刷可能な紙を製造する方法、およびその使用 |
-
1993
- 1993-10-07 JP JP5251998A patent/JPH07100981A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1272551B1 (de) * | 2000-01-20 | 2004-03-24 | Mitsubishi Polyester Film GmbH | Weisse, schwerentflammbare, uv-stabile folie aus einem kristallisierbaren thermoplasten, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung |
JP2007009111A (ja) * | 2005-07-01 | 2007-01-18 | Teijin Dupont Films Japan Ltd | 難燃延伸ポリエステルフィルム |
JP2011515594A (ja) * | 2008-03-18 | 2011-05-19 | アグフア−ゲヴエルト,ナームローゼ・フエンノートシヤツプ | 印刷可能な紙、印刷可能な紙を製造する方法、およびその使用 |
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