JP2006124587A - 粘着紙 - Google Patents
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Abstract
【課題】 NIPプリンタでの印刷が可能であり、重送や紙詰まりを解消でき、プリンタ適性に優れた粘着紙を提供する。
【解決手段】 表面基材2は、表面2aがノンインパクトプリンタによる印字が可能なシートであり、剥離紙3は、表面が粘着剤に対して剥離可能に構成されており、剥離紙裏面3aには滑剤が塗工または含浸されている。剥離紙裏面3aは、表面基材2の表面2aに対する動摩擦係数および静摩擦係数が0.05〜0.5である。アクリロニトリルブタジエンゴムに対する動摩擦係数および静摩擦係数は0.05〜0.5である。滑剤の塗工量または含浸量は、0.1〜3.0g/m2 である。表面基材2の裏面には、加圧によって接着性を発揮するとともに接着後に剥離可能に構成された接着剤層を有し、接着剤層と粘着剤との間には、紙または樹脂フィルムにて形成された基材が介在していてもよい。
【選択図】 図1
【解決手段】 表面基材2は、表面2aがノンインパクトプリンタによる印字が可能なシートであり、剥離紙3は、表面が粘着剤に対して剥離可能に構成されており、剥離紙裏面3aには滑剤が塗工または含浸されている。剥離紙裏面3aは、表面基材2の表面2aに対する動摩擦係数および静摩擦係数が0.05〜0.5である。アクリロニトリルブタジエンゴムに対する動摩擦係数および静摩擦係数は0.05〜0.5である。滑剤の塗工量または含浸量は、0.1〜3.0g/m2 である。表面基材2の裏面には、加圧によって接着性を発揮するとともに接着後に剥離可能に構成された接着剤層を有し、接着剤層と粘着剤との間には、紙または樹脂フィルムにて形成された基材が介在していてもよい。
【選択図】 図1
Description
本発明は、粘着紙に関し、特に、ノンインパクトプリンタでの使用が可能であり、ラベル用紙や配送伝票として好適に使用できる粘着紙に関する。
近年、インクジェット方式や感熱記録方式等の印字方式を採用したノンインパクトプリンタ(以下、NIPプリンタと称す)が普及している。NIPプリンタでの印字では、従来より行われている連続紙への印字に代えて、所定の大きさに切断された用紙、いわゆるカット紙への印字が広まっており、カット紙には上質紙等の一般的な印刷用紙だけでなく、粘着紙も用いられている。
粘着紙とは、印字が行われる表面基材の裏面に粘着剤を塗工し、この粘着剤の塗工面を粘着剤に対して剥離可能に構成された剥離紙で覆うことで一枚もののシートとしたものである。表面基材に印字が施された粘着紙は、剥離紙を剥離して粘着剤の塗工面を露出させることで、粘着剤により紙やダンボール箱等の各種の物品に貼付できることから、物流・配送分野で利用される宛名ラベルや、配送伝票として利用されている。特に、配送伝票に利用される粘着紙としては、表面基材の裏面に、疑似接着剤層と呼ばれる、圧着性と易剥離性とを兼ね備えた接着剤層を有し、この疑似接着剤層と粘着剤との間に、紙または樹脂フィルムにて形成された基材が介在するものが知られている(例えば、特許文献1)。
図4は、疑似接着剤層を有する粘着紙により形成された配送伝票(以下、1パート配送伝票と称す)の構成を示す断面図である。図4において、1パート配送伝票40は、剥離紙41、粘着剤層42、基材43、疑似接着剤層44、および表面基材45を備える。基材43は、1パート配送伝票40のベースとなるものであり、この基材43の一方の面には、粘着剤が塗工されて粘着剤層42が形成されている。粘着剤層42を覆う剥離紙41は、粘着剤層42と接する面に剥離剤が塗工されており、必要に応じて粘着剤層42から容易に剥離することができる。基材43の他方の面には、疑似接着剤層44が形成されている。疑似接着剤層44は、上述のように圧着性と易剥離性とを兼ね備えたものであり、疑似接着剤層44上に圧着された表面基材45は、圧着後であっても必要に応じて容易に剥離することができる。なお、表面基材45には、あらかじめオフセット印刷機等により配送部46と受領部47とが印刷されている。疑似接着剤層44の上に圧着された表面基材45には、配送部46と受領部47との間にスリット48等が形成されており、配送部46のみ、あるいは受領部47のみを単独で剥離できるように構成されている。
上記のように構成された1パート配送伝票40は、例えば、以下のようにして使用される。まず、表面基材45に形成された配送部46および受領部47に、例えば、配送先の住所や氏名等の可変情報がNIPプリンタにより印字される。印字後の1パート配送伝票40は、剥離紙41が剥離されて配送品に貼付される。配送者は、配送先で受領部47に受領印を受け、受領部47のみを疑似接着剤層44から剥離して、受領証として持ち帰る。配送部46は、配送品に貼付した状態でそのまま受取人に渡される伝票となる。
特開2004−1268号公報
ところで、NIPプリンタを用いたカット紙への印字は、例えば、A3サイズやA4サイズといった所定の大きさの用紙を、数百枚〜千枚程度重ねてプリンタの給紙部に供給し、この給紙部から一枚づつ用紙を印字部に送り出すことにより行われる。このとき、各用紙は、印字面がそろうように積層されている。粘着紙の場合には、重なりあう用紙同士は、印字面である表面基材45の表面と剥離紙裏面41aとが向かい合うようにして積層され、給紙部に供給される。
しかしながら、このような状態でプリンタの給紙部に供給された粘着紙は、上質紙等のように一般的な印刷用紙とは異なり、複数の用紙が重なり合った状態で印字部に供給される、重送と呼ばれる現象が生じやすいという問題がある。粘着紙に重送が生じやすい理由は定かではないが、給紙部において重なり合う用紙の向かい合う面、すなわち、表面基材45の表面と剥離紙裏面41aとの間の摩擦抵抗が影響しているものと考えられる。例えば、上質紙等のように、表面と裏面とが同じ材質で構成された印刷用紙であれば、給紙部において重なり合う用紙間の摩擦抵抗は送り出しに適した値となっているが、粘着紙は、剥離紙41と表面基材45とが異なる材質で構成されており、また、両者が同じ材質で構成されているものであっても、通常は、表面基材45には抜き加工やカス仕上げ等の加工処理が施されているため、剥離紙裏面41aと表面基材45との間の摩擦抵抗が大きくなっているものと思われる。
また、粘着紙には、重送が生じやすいという問題だけでなく、プリンタの印字部に備えられたロール部において紙詰まりが生じやすいという問題がある。これは、粘着紙の剥離紙裏面41aとプリンタ内のローラとの摩擦抵抗が大きいことから生じるものと思われる。このように、重送や紙詰まり等のプリンタ適性に関する問題は、上記した疑似接着剤層44を有する粘着紙にて構成された1パート配送伝票40だけでなく、宛名ラベル等に利用される疑似接着剤層44のない粘着紙においても同様に生じている。
それ故に、本発明は、NIPプリンタでの印字が可能であり、カット紙の状態で用紙を給紙部に供給しても重送等がなく、プリンタ適性に優れた粘着紙を提供することを目的とする。
上記課題を解決する発明は、表面基材の裏面と剥離紙の表面とが粘着剤を介して一体化された粘着紙に向けられており、表面基材は、表面がNIPプリンタによる印字が可能なシートである。剥離紙は、表面が前記粘着剤に対して剥離可能に構成されており、裏面には滑剤が塗工または含浸されている。この剥離紙の裏面は、表面基材の表面に対する動摩擦係数が0.05〜0.5の範囲であり、かつ、静摩擦係数が0.05〜0.5の範囲である。これにより、重送を解消して、NIPプリンタでの印字を良好に行える、プリンタ適性に優れた粘着紙を提供できる。
また、滑剤が塗工または含浸された剥離紙の裏面は、アクリロニトリルブタジエンゴムに対する動摩擦係数が0.05〜0.5の範囲であり、かつ、静摩擦係数が0.05〜0.5の範囲であると、NIPプリンタを用いて印刷する際に、重送を解消できるだけでなく、ローラ部での紙詰まりを解消できる。剥離紙に対する滑剤の塗工量または含浸量は、0.1〜3.0g/m2 の範囲であることが好ましい。滑剤としては、炭化水素系ワックスが好適に使用できる。
また、本発明に係る粘着紙は、表面基材の裏面に、加圧によって接着性を発揮するとともに接着後に剥離可能に構成された接着剤層を有し、この接着剤層と粘着剤との間に紙または樹脂フィルムにて形成された基材が介在するように構成されていても良い。このような粘着紙であってもNIPプリンタで良好に印字を行うことができる。また、このような粘着紙は、特に、配送伝票として好適に使用できる。
以上のように本発明によれば、剥離紙の裏面に滑剤を塗工または含浸させて、剥離紙裏面の表面基材表面に対する動摩擦係数および静摩擦係数を所定の値とした粘着紙とすることで、重送を生じることなく、NIPプリンタによる印字を良好に行うことができる。また、剥離紙裏面のアクリロニトリルブタジエンゴムに対する摩擦係数を所定の値とすれば、さらにローラ部での紙詰まりも解消できる。
(第1の実施形態)
以下に、本発明の粘着紙を配送品の宛名ラベルとして用いた例を挙げて、本発明を詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る粘着紙にて形成された宛名ラベルの構成を示す断面図である。図1において、宛名ラベル1は、表面基材2の裏面と剥離紙3の表面とが粘着剤層4を介して一体化された粘着紙10により形成されている。表面基材2には、表面にNIPプリンタによる印字を行うことができるシートが用いられる。表面基材2の裏面には、粘着剤が塗工されてなる粘着剤層4が設けられている。粘着剤層4は、粘着剤に対して剥離可能に構成された剥離紙3で覆われている。剥離紙3は、ベースとなる基材7と、粘着剤に対する剥離性を付与するための剥離剤層8とを有し、剥離剤層8が粘着剤層4と接するように配置される。
以下に、本発明の粘着紙を配送品の宛名ラベルとして用いた例を挙げて、本発明を詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る粘着紙にて形成された宛名ラベルの構成を示す断面図である。図1において、宛名ラベル1は、表面基材2の裏面と剥離紙3の表面とが粘着剤層4を介して一体化された粘着紙10により形成されている。表面基材2には、表面にNIPプリンタによる印字を行うことができるシートが用いられる。表面基材2の裏面には、粘着剤が塗工されてなる粘着剤層4が設けられている。粘着剤層4は、粘着剤に対して剥離可能に構成された剥離紙3で覆われている。剥離紙3は、ベースとなる基材7と、粘着剤に対する剥離性を付与するための剥離剤層8とを有し、剥離剤層8が粘着剤層4と接するように配置される。
ここで、本実施形態の特徴部分である剥離紙3は、剥離剤層8が形成された面とは反対側の面(以下、剥離紙裏面と称す)3aに、滑剤が塗工または含浸されている。この剥離紙裏面3aの表面基材2の表面2aに対する動摩擦係数は、0.05〜0.5の範囲である。また、剥離紙裏面3aの表面基材2の表面2aに対する静摩擦係数は、0.05〜0.5の範囲である。剥離紙裏面3aの表面基材2の表面2aに対する動摩擦係数および静摩擦係数の少なくとも一方が、0.05よりも小さくなると、NIPプリンタにより印字を行うときに、給紙部において重なり合う宛名ラベル1同士が密着し易くなるため、重送が生じやすくなる。また、剥離紙裏面3aの表面基材2の表面2aに対する動摩擦係数および静摩擦係数の少なくとも一方が、0.5よりも大きくなると、給紙部において重なり合う宛名ラベル1同士の摩擦抵抗が大きくなりすぎて、やはり重送が生じやすくなる。したがって、本実施形態においては、剥離紙裏面3aの表面基材2の表面2aに対する動摩擦係数が0.1〜0.35の範囲であり、かつ、静摩擦係数が、0.1〜0.35の範囲であることがより好ましく、剥離紙裏面3aの表面基材2の表面2aに対する動摩擦係数が0.2〜0.3の範囲であり、かつ、静摩擦係数が、0.2〜0.35範囲であることがさらに好ましい。
このように、剥離紙裏面3aの表面基材2の表面2aに対する動摩擦係数および静摩擦係数が、所定の値となることで、宛名ラベル1を印字面がそろうように数百〜数千枚程度積層してNIPプリンタの給紙部に供給し、印字を行っても、給紙部において重なり合う宛名ラベル1の剥離紙裏面3aと表面基材2の表面2aとの間の摩擦抵抗は適切な値となるため、重送が解消される。
また、上記のような物性を有する剥離紙裏面3aは、アクリロニトリルブタジエンゴム(以下、NBRと称す)に対する動摩擦係数が0.05〜0.5の範囲であり、かつ、静摩擦係数が0.05〜0.5の範囲であることが好ましい。NBRは、プリンタのローラ部に使用されるゴムとして一般的なものであり、剥離紙裏面3aがNBRに対してこのような動摩擦係数および静摩擦係数を有することで、ローラ部での紙詰まりが解消できる。剥離紙裏面3aのNBRに対する動摩擦係数および静摩擦係数の少なくとも一方が0.05よりも小さくなると、剥離紙裏面3aとローラ部との間の摩擦抵抗が小さすぎて印字面の印字にむらが生じ、印刷適性に劣る傾向にある。また、剥離紙裏面3aのNBRに対する動摩擦係数および静摩擦係数の少なくとも一方が0.5よりも大きくなると、剥離紙裏面3aとローラ部との間の摩擦抵抗が大きくなりすぎて紙詰まりが生じやすくなる。したがって、本実施形態においては、剥離紙裏面3aのNBRに対する動摩擦係数が、0.1〜0.4の範囲であり、かつ、静摩擦係数が、0.1〜0.4の範囲であることがより好ましく、剥離紙裏面3aのNBRに対する動摩擦係数が、0.2〜0.3の範囲であり、かつ、静摩擦係数が、0.2〜0.3の範囲であることがさらに好ましい。
剥離紙裏面3aに対する滑剤の塗工量または含浸量は、0.1〜3.0g/m2 の範囲であることが好ましい。滑剤の塗工量および含浸量は、剥離紙3および表面基材2の材質に応じて適宜設定されるものであるが、滑剤の塗工量または含浸量が0.1g/m2 よりも少ないと、剥離紙裏面3aに均一に滑剤を塗工あるいは含浸することができず、滑剤の塗工量または含浸量が3.0g/m2 を超えると、平滑性が上がりすぎて給紙部において重なり合う宛名ラベル1同士が密着し易くなるため、重送が生じやすくなる。
滑剤は、剥離紙裏面3aに直接に塗工または含浸させても良いが、通常、剥離紙裏面3aには、水、保水剤、およびアクリル樹脂水溶液等を塗工してカールを抑制するため、滑剤をこのような溶液中に添加して剥離紙裏面3aに塗工することが好ましい。これにより、工程数を増やすことなく簡易な方法により滑剤の塗工が行える。なお、使用する溶液としては、安価でしかも環境負荷が小さいことから、水が好適に使用できる。
滑剤の種類は特に限定されるものではないが、炭化水素系ワックス、オレフィン系ワックス、合成エステル系ワックス等が使用できる。中でも、上記のように滑剤を水に分散させて使用することを考慮すると、水に対する分散性が良いことから、炭化水素系ワックスが好適に利用できる。
本実施形態に係る表面基材2としては、上述のように、表面にNIPプリンタによる印字を行えるシートであればよく、具体的には、上質紙等の天然紙、キャストコート紙やアート紙やコート紙等の塗工紙、感熱紙、ホイル紙、合成紙、ポリエステルや塩化ビニルやポリプロピレン等の合成樹脂製のフィルム等が使用できる。中でも、プリンタ適性を考慮すると、JIS−P8119に記載のベック法により測定した平滑度が、40〜100秒の範囲である紙が好適に使用できる。
本実施形態に係る剥離紙3を構成する基材7としては、特に限定されるものでなく、例えば、上質紙等の天然紙、キャストコート紙やアート紙やコート紙等の塗工紙、感熱紙、ホイル紙、グラシン紙やクラフト紙等の合成紙、ポリエステルや塩化ビニルやポリプロピレン等からなる合成樹脂製のフィルム等が使用でき、これらの中でも、密度が0.8〜1.0g/cm3の範囲であるものが特に好適に使用できる。
本実施形態に係る剥離紙3を構成する剥離剤層8は、例えば、基材7の一方の面にシリコーン等の剥離剤を塗工することにより形成される。シリコーンの塗工量は、シリコーンの粘度等にもよるが、0.1〜5g/m2 の範囲であることが好ましく、0.5〜2g/m2 の範囲であることがより好ましい。シリコーンの塗工量が少なすぎると、基材7の表面に均一な膜厚のシリコーン皮膜が形成されず、剥離性が低下する。また、シリコーンを過剰に塗工することは、製品のコスト高につながるため好ましくない。基材7と剥離剤層8との間には、必要に応じてアクリル樹脂等を塗工して、基材7へのシリコーンのしみ込みを防止するとともに剥離力を制御するための目止め層を形成しても良い。
本実施形態に係る粘着剤層4は、アクリル系粘着剤、天然ゴムや合成ゴム等のゴム系粘着剤、およびシリコーン系粘着剤等の粘着剤を、表面基材2の裏面または剥離紙3の剥離剤層8上に塗工することにより形成される。
アクリル系粘着剤としては、ベースポリマーとして2エチルヘキシルアクリレート等を用い、このベースポリマーにアクリル酸系やスチレン系等の粘着付与樹脂等を配合したものが好適に使用できる。ベースポリマーに配合する粘着付与樹脂などは、単独で配合しても良く、各種組み合わせて配合しても良い。また、ゴム系粘着剤としては、ベースポリマーとしてスチレン−イソプレン−スチレンブロック(SIS)供重合体や、スチレン−エチレンブチレン−スチレンブロック(SEBS)供重合体等を用い、このベースポリマーに、ロジン系、クマロン−インデン系、テルペン系、石油樹脂系、スチレン系、フェノール系、およびキシレン系等の粘着付与樹脂等を配合したものが好適に使用できる。ベースポリマーに配合する粘着付与樹脂などは、単独で配合しても良く、各種組み合わせて配合しても良い。シリコーン系粘着剤としては、シリコーンゴムとシリコーンレジンで構成されたポリマーを、トルエン、キシレンおよびヘキサン等の有機溶剤に溶解した粘着剤が挙げられる。なお、このシリコーン系粘着剤は、対象物に塗工して乾燥した後に架橋処理が施される。
以下に、本実施形態に係る粘着紙10およびこれを用いた宛名ラベル1の製造方法について、一例を挙げて説明する。まず、表面基材2と同じ幅である帯状の剥離紙3の剥離剤層8に、粘着剤を塗工して粘着剤層4を形成する。この粘着剤層4を覆うように、表面基材2を貼り合せる。表面基材2の表面には、あらかじめオフセット印刷機等により、宛名ラベルとしての枠等が印刷されている。そして、表面基材2と剥離紙3とが貼り合わされた帯状の用紙を、例えば、縦297mm×横210mmのシート形状に切断する。本実施形態においては、1枚のシートに1枚のラベルが入るように切断する。そして、表面基材2に対して、印刷を行った後に剥離紙3から剥がしやすくするための「抜き加工」を行った後、不要な部分を除去するための「カス上げ」を行う。これにより、表面基材2にはスリット11が形成され、ラベルが剥離可能に構成された宛名ラベル1が得られる。
上記のようにして作製された宛名ラベル1は、例えば、表面基材2の表面2aと剥離紙裏面3aとが向かい合うように1000枚程度を積層して、NIPプリンタの給紙部に供給する。NIPプリンタでは、宛名ラベル1の表面基材2に配送先の住所や氏名等が印字される。このとき、本実施形態に係る宛名ラベル1は、重なり合うラベル同士の摩擦抵抗が適度に保たれているため、重送を生じることなく良好に印刷を行える。また、NBRに対する摩擦抵抗も適度に保たれているため、紙詰まりを生じることもない。
(第2の実施形態)
以下に、本発明の粘着紙を配送伝票として用いた例を挙げて、本発明を詳細に説明する。なお、上記実施形態と同様の構成をなすものには、同一の符号をつけてその説明を省略する。図2は、本実施形態に係る粘着紙15にて形成された1パート配送伝票9の構成を示す断面図である。図2において、1パート配送伝票9は、基材6、疑似接着剤層5、表面基材2、粘着剤層4、および剥離紙3を備えた粘着紙15にて形成されている。基材6の一方の面には、疑似接着剤層5が形成されており、疑似接着剤層5の上には表面基材2が圧着されている。また、基材6の他方の面には、粘着剤層4が形成されており、粘着剤層4は剥離紙3で覆われている。
以下に、本発明の粘着紙を配送伝票として用いた例を挙げて、本発明を詳細に説明する。なお、上記実施形態と同様の構成をなすものには、同一の符号をつけてその説明を省略する。図2は、本実施形態に係る粘着紙15にて形成された1パート配送伝票9の構成を示す断面図である。図2において、1パート配送伝票9は、基材6、疑似接着剤層5、表面基材2、粘着剤層4、および剥離紙3を備えた粘着紙15にて形成されている。基材6の一方の面には、疑似接着剤層5が形成されており、疑似接着剤層5の上には表面基材2が圧着されている。また、基材6の他方の面には、粘着剤層4が形成されており、粘着剤層4は剥離紙3で覆われている。
図3は、図2に示す1パート配送伝票9の構成を示す斜視図である。図3において、表面基材2には、配送部20と受領部21とが形成されており、両者の間に形成されたスリット22により分離可能に構成されている。また、表面基材2には、抜き加工やカス上げに加えて、メクリしろ23を付ける等の加工も施されている。
疑似接着剤層5は、常圧では接着性はないが加圧によって接着性を発揮する圧着性と、接着後に容易に剥離できる易剥離性とを兼ね備えたものである。配送部20および受領部21が形成された表面基材2は、圧着により疑似接着剤層5に接着されるが、必要に応じて疑似接着剤層5から容易に剥離することができる。疑似接着剤層5は、表面基材2の裏面に直接に形成されていてもよいが、基材6の側に形成されていることが好ましい。基材6の上に形成された疑似接着剤層5は、加圧前であれば接着性を発揮していないため、必要に応じてオフセット印刷機等により印刷を施すことができる。これにより、例えば、配送部20あるいは受領部21を剥離すると、疑似接着剤層5に印刷された広告等が露出するように構成することも可能である。
疑似接着剤層5を形成する接着剤のバインダー成分としては、天然ゴム、合成ゴム、および合成樹脂等の感圧性接着剤の中から任意に選択して用いることができるが、特に、天然ゴムを無硫黄加硫処理してメタアクリル酸メチルと混合した天然ゴムラテックス、天然ゴムにメタアクリル酸メチルをグラフト重合させて得られた天然ゴムラテックス、アクリル変性ゴムラテックス、並びにゴムラテックスと保護コロイド系アクリル供重合エマルジョンとの混合物が好ましい。これらは、耐経時劣化性やインク着肉性等の点から好適に使用できる。
基材6は、特に限定されるものではなく、紙または樹脂フィルムにて形成されたものであれば良い。具体的には、上質紙等の天然紙、キャストコート紙やアート紙やコート紙等の塗工紙、感熱紙、ホイル紙、合成紙、ポリエステルや塩化ビニルやポリプロピレン等の合成樹脂製のフィルム等が使用できる。
以下に、本実施形態に係る粘着紙15およびこれを用いた1パート配送伝票9の製造方法について、一例を挙げて説明する。まず、帯状の基材6の片面に感圧性の接着剤を塗工して擬似接着剤層5を形成する。次いで、基材6と同じ幅を有する帯状の剥離紙3の剥離剤層8に粘着剤を塗工して粘着剤層4を形成する。この粘着剤層4を覆うように、基材6の他方の面を貼り合せる。疑似接着剤層5には、必要に応じてオフセット印刷機等により企業広告等を印刷しておく。次に、疑似接着剤層5の上に表面基材2を積層して、9,800N程度の圧力をかけることにより、表面基材2を圧着する。この表面基材2には、あらかじめオフセット印刷機等により配送部20と受領部21とが印刷される。そして、この帯状の用紙を所定の大きさに切断することにより、例えば、縦297mm×横210mmの1パート配送伝票9を作成する。表面基材2には、抜き加工やカス仕上げを施してスリット22を形成し、さらに、表面基材2を剥離しやすくするためのメクリしろ23を形成する。
上記のように構成された1パート配送伝票9は、例えば、表面基材2の表面2aと剥離紙裏面3aとが向かい合うように1000枚程度積層して、NIPプリンタの給紙部に供給される。そして、1パート配送伝票9の配送部20および受領部21に、配送先の住所や氏名といった個人情報等の可変情報が、NIPプリンタにより印字される。
このような1パート配送伝票9においても、上記実施形態と同様に、剥離紙裏面3aに滑剤が塗工されることにより剥離紙裏面3aと表面基材2の表面2aとの間の動摩擦係数および静摩擦係数が所定の値とされているので、NIPプリンタによる印字を行っても、重送を生じることなく印字することができる。また、剥離紙裏面3aのNBRに対する動摩擦係数および静摩擦係数も規定されていれば、ローラ部での紙詰まりも解消できる。印字が行われた1パート配送伝票9は、剥離紙3が剥離されて、粘着剤層4が配送物に当接するように貼付される。配送者は、荷受け者から受領部21上に受領印をもらって、受領部21のみを疑似接着剤層5から剥がして持ち帰り、それをそのまま管理伝票として利用する。配送部17aは、配送品に貼付した状態でそのまま受取人に渡される伝票となる。
以上のように本実施形態によると、表面基材の下に疑似接着剤層が設けられた粘着紙であっても、NIPプリンタにより、重送や紙詰まり等を生じることなく良好に印刷を行うことができて、このようにプリンタ適性に優れた粘着紙は、1パート配送伝票として好適に使用できる。
次に、実施例に基づき本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、以下の実施例、比較例における各種物性値の測定は、以下の方法により実施した。
(1)動摩擦係数および静摩擦係数(−):剥離紙裏面の表面基材表面に対する動摩擦係数および静摩擦係数を、JIS−P8157に記載の方法に準じて測定した。また、剥離紙裏面のNBRに対する動摩擦係数および静摩擦係数についても、同様にして測定した。すなわち、剥離紙裏面の表面基材に対する動摩擦係数および静摩擦係数は、以下のようにして測定した。まず、剥離紙を切断して縦70mm×横200mmの試験片Aを作製し、表面基材を切断して縦60mm×横50mmの試験片Bを作製した。試験片Bの端部には、200gのおもりを付けた。次に、試験片Aを、剥離剤層が形成されていない面(剥離紙裏面)が上になるようにして、水平面上に配置した。試験片Aの上には、表面基材の表面となる面が試験片Aの上面と当接するように、おもりを付けた試験片Bを配置し、この試験片Bを移動速度600mm/minで試験片Aの長手方向に沿って移動させた。そして、試験片Bに繋がれたおもりが移動し始める瞬間に示す力の最初のピークを静摩擦力、おもりが移動している間に示す力を動摩擦力とした。摩擦係数は、下記(i)式に示すように、得られた静摩擦力または動摩擦力をおもりの重さ(200g)で除すことにより求めた。なお、剥離紙紙面のNBRに対する動摩擦係数および静摩擦係数の測定は、NBRより縦50mm×横49mm×厚み3mmの試験片Cを作製し、試験片Bの代わりに試験片Cを用いて、上記と同様の方法により測定した。
摩擦係数=摩擦力/200g (i)
(2)平滑度(秒):表面基材の平滑度を、JIS−P8119に記載のベック法により測定した。試験片は、縦100mm×横100mmの大きさの試験片を3枚作成し、各試験片について平滑度を測定し、その平均値を平滑度とした。
(3)プリンタ適性:試験片として縦297mm、横210mmの1パート配送伝票を200枚作成した。そして、1パート配送伝票をNIPプリンタ(富士通社製、型番XL−6700)の給紙部に供給して印刷を行った。プリンタ適性は、以下のように評価した。
◎:重送がなく、ローラ部での紙詰まりも生じなかった。
○:重送は生じなかったが、ローラ部では3枚以下の紙詰まりが生じた。
×:1枚以上の重送が生じた。
(1)動摩擦係数および静摩擦係数(−):剥離紙裏面の表面基材表面に対する動摩擦係数および静摩擦係数を、JIS−P8157に記載の方法に準じて測定した。また、剥離紙裏面のNBRに対する動摩擦係数および静摩擦係数についても、同様にして測定した。すなわち、剥離紙裏面の表面基材に対する動摩擦係数および静摩擦係数は、以下のようにして測定した。まず、剥離紙を切断して縦70mm×横200mmの試験片Aを作製し、表面基材を切断して縦60mm×横50mmの試験片Bを作製した。試験片Bの端部には、200gのおもりを付けた。次に、試験片Aを、剥離剤層が形成されていない面(剥離紙裏面)が上になるようにして、水平面上に配置した。試験片Aの上には、表面基材の表面となる面が試験片Aの上面と当接するように、おもりを付けた試験片Bを配置し、この試験片Bを移動速度600mm/minで試験片Aの長手方向に沿って移動させた。そして、試験片Bに繋がれたおもりが移動し始める瞬間に示す力の最初のピークを静摩擦力、おもりが移動している間に示す力を動摩擦力とした。摩擦係数は、下記(i)式に示すように、得られた静摩擦力または動摩擦力をおもりの重さ(200g)で除すことにより求めた。なお、剥離紙紙面のNBRに対する動摩擦係数および静摩擦係数の測定は、NBRより縦50mm×横49mm×厚み3mmの試験片Cを作製し、試験片Bの代わりに試験片Cを用いて、上記と同様の方法により測定した。
摩擦係数=摩擦力/200g (i)
(2)平滑度(秒):表面基材の平滑度を、JIS−P8119に記載のベック法により測定した。試験片は、縦100mm×横100mmの大きさの試験片を3枚作成し、各試験片について平滑度を測定し、その平均値を平滑度とした。
(3)プリンタ適性:試験片として縦297mm、横210mmの1パート配送伝票を200枚作成した。そして、1パート配送伝票をNIPプリンタ(富士通社製、型番XL−6700)の給紙部に供給して印刷を行った。プリンタ適性は、以下のように評価した。
◎:重送がなく、ローラ部での紙詰まりも生じなかった。
○:重送は生じなかったが、ローラ部では3枚以下の紙詰まりが生じた。
×:1枚以上の重送が生じた。
(実施例1)
図3に示したものと同様に構成された、縦297mm、横210mmの大きさの1パート配送伝票9を200枚作成した。具体的には、基材6としては、厚み55μm、平滑度70秒の上質紙を用いた。基材6の一方の面には、主剤であるアクリル系粘着剤100質量部に対して、シリカ47質量部、小麦澱粉12質量部、ラテックス4.7質量部、およびポリビニルアルコール(PVA)4.1質量部が配合された組成を有する接着剤を塗工して、110℃で乾燥処理を行うことにより、厚み9μmの疑似接着剤層5を形成した。
図3に示したものと同様に構成された、縦297mm、横210mmの大きさの1パート配送伝票9を200枚作成した。具体的には、基材6としては、厚み55μm、平滑度70秒の上質紙を用いた。基材6の一方の面には、主剤であるアクリル系粘着剤100質量部に対して、シリカ47質量部、小麦澱粉12質量部、ラテックス4.7質量部、およびポリビニルアルコール(PVA)4.1質量部が配合された組成を有する接着剤を塗工して、110℃で乾燥処理を行うことにより、厚み9μmの疑似接着剤層5を形成した。
剥離紙3としては、厚み62μmの上質紙を用いた。剥離紙3の剥離剤層8が形成された面には、アクリル系粘着剤を15.0g/m2の塗工量で塗工することにより粘着剤層4を形成した。粘着剤層4は、上記のように構成された基材6の疑似接着剤層5が形成された面とは反対側の面で覆った。疑似接着剤層5の上には、表面基材2を積層し、9,800Nで加圧することにより、表面基材2を疑似接着剤層5に圧着した。なお、表面基材2には、米坪64.0g/m2 、紙厚73μm、および平滑度57秒の上質紙を用いた。
剥離紙裏面3aには、水に滑剤として炭化水素系ワックス(三洋化成社製、品番パーマリンFP−528−150)を分散した溶液を、塗工量が0.2g/m2となるように塗工した。次いで、表面基材2に、オフセット印刷機を用いて配送部20および受領部21を印刷するとともに、両者の間にスリットを形成した。得られた1パート配送伝票9を、表面基材2が印字面となるように200枚積層して、NIPプリンタ(富士通製、型番XL−6700)の給紙部に供給し、印刷を行った。そして、上記評価基準に基づきプリンタ適性を評価した。得られた測定結果および各種物性値を表1に示す。
(実施例2)
剥離紙裏面3aに塗工する滑剤の塗工量を、2.8g/m2 とした。そしてそれ以外は実施例1と同様にして、1パート配送伝票9を作製し、その物性を測定した。得られた評価結果を表1に示す。
剥離紙裏面3aに塗工する滑剤の塗工量を、2.8g/m2 とした。そしてそれ以外は実施例1と同様にして、1パート配送伝票9を作製し、その物性を測定した。得られた評価結果を表1に示す。
(実施例3)
剥離紙の裏面に塗工する滑剤の塗工量を0.3g/m2 とした。そしてそれ以外は実施例1と同様にして、1パート配送伝票9の物性を測定した。得られた評価結果を表1に示す。
剥離紙の裏面に塗工する滑剤の塗工量を0.3g/m2 とした。そしてそれ以外は実施例1と同様にして、1パート配送伝票9の物性を測定した。得られた評価結果を表1に示す。
(実施例4)
剥離紙の裏面に塗工する滑剤の塗工量を3.0g/m2 とした。そしてそれ以外は実施例1と同様にして、1パート配送伝票9の物性を測定した。得られた評価結果を表1に示す。
剥離紙の裏面に塗工する滑剤の塗工量を3.0g/m2 とした。そしてそれ以外は実施例1と同様にして、1パート配送伝票9の物性を測定した。得られた評価結果を表1に示す。
実施例1および実施例2は、剥離紙の裏面に滑剤が塗工されており、この剥離紙の裏面は、表面基材の表面に対する動摩擦係数および静摩擦係数が本発明の範囲内であったため、所定の大きさのカット紙を、NIPプリンタを用いて印刷を行っても、重送を生じることなく良好に印刷を行えた。実施例3および実施例4は、剥離紙裏面の表面基材の表面に対する動摩擦係数および静摩擦係数が本発明の範囲内であることに加えて、さらにNBRに対する動摩擦係数および静摩擦係数が本発明の好適な範囲内であったため、ローラ部での紙詰まりも改善され、よりプリンタ適性に優れたものが得られた。
(比較例1)
剥離紙裏面3aには、滑剤を塗工しなかった。ただし、カールを抑制するために、カール抑制剤として保水剤を0.1g/m2 だけ塗工した。そして、それ以外は実施例1と同様にして1パート配送伝票9(大王製紙社製、型番5Aナウ21)を得た。得られた1パート配送伝票9の物性を表1に示す。
剥離紙裏面3aには、滑剤を塗工しなかった。ただし、カールを抑制するために、カール抑制剤として保水剤を0.1g/m2 だけ塗工した。そして、それ以外は実施例1と同様にして1パート配送伝票9(大王製紙社製、型番5Aナウ21)を得た。得られた1パート配送伝票9の物性を表1に示す。
(比較例2)
剥離紙裏面3aには、滑剤を塗工しなかった。ただし、カールを抑制するために、カール抑制剤としてアクリル樹脂を0.28g/m2 だけ塗工した。そして、それ以外は実施例1と同様にして1パート配送伝票(大王製紙社製、型番5Aナウ21)を得た。得られた1パート配送伝票9の物性を表1に示す。
剥離紙裏面3aには、滑剤を塗工しなかった。ただし、カールを抑制するために、カール抑制剤としてアクリル樹脂を0.28g/m2 だけ塗工した。そして、それ以外は実施例1と同様にして1パート配送伝票(大王製紙社製、型番5Aナウ21)を得た。得られた1パート配送伝票9の物性を表1に示す。
比較例1は、剥離紙裏面の表面基材に対する動摩擦係数および静摩擦係数がいずれも本発明の範囲よりも小さく、比較例2は、剥離紙裏面の表面基材に対する動摩擦係数および静摩擦係数がいずれも本発明の範囲よりも大きかったため、いずれもプリンタの給紙部において重送が生じやすく、プリンタ適性に劣るものとなった。
本発明は、NIPプリンタで印刷を行うときのプリンタ適性に優れるという特徴を有するので、配送品の搬送作業において利用される配送伝票や宛名ラベル等として特に好適に利用できる。
1 宛名ラベル
2 表面基材
3 剥離紙
3a 剥離紙裏面
4 粘着剤層
5 疑似接着剤層
6 基材
7 基材
8 剥離剤層
9 1パート配送伝票
10 粘着紙
15 粘着紙
20 配送部
21 受領部
22 スリット
23 メクリしろ
2 表面基材
3 剥離紙
3a 剥離紙裏面
4 粘着剤層
5 疑似接着剤層
6 基材
7 基材
8 剥離剤層
9 1パート配送伝票
10 粘着紙
15 粘着紙
20 配送部
21 受領部
22 スリット
23 メクリしろ
Claims (5)
- 表面基材の裏面と剥離紙の表面とが粘着剤を介して一体化された粘着紙であって、
前記表面基材は、表面がノンインパクトプリンタによる印字が可能なシートであり、
前記剥離紙は、表面が前記粘着剤に対して剥離可能に構成されており、裏面には滑剤が塗工または含浸されており、当該剥離紙の裏面は、前記表面基材の表面に対する動摩擦係数が0.05〜0.5の範囲であり、かつ、静摩擦係数が0.05〜0.5の範囲であることを特徴とする、粘着紙。 - 前記剥離紙の裏面は、アクリロニトリルブタジエンゴムに対する動摩擦係数が0.05〜0.5の範囲であり、かつ、静摩擦係数が0.05〜0.5の範囲であることを特徴とする、請求項1に記載の粘着紙。
- 前記滑剤の塗工量または含浸量は、0.1〜3.0g/m2 の範囲であることを特徴とする、請求項1に記載の粘着紙。
- 前記滑剤は、炭化水素系ワックスであることを特徴とする、請求項1に記載の粘着紙。
- 表面基材の裏面には、加圧によって接着性を発揮するとともに接着後に剥離可能に構成された接着剤層を有し、
前記接着剤層と前記粘着剤との間には、紙または樹脂フィルムにて形成された基材が介在することを特徴とする、請求項1に記載の粘着紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004317224A JP2006124587A (ja) | 2004-10-29 | 2004-10-29 | 粘着紙 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008239681A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Oji Tac Hanbai Kk | 接着シート及び表面シート付き接着シート |
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-
2004
- 2004-10-29 JP JP2004317224A patent/JP2006124587A/ja active Pending
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