JPH11124365A - 新規なメタクリル酸エステル、その製造法及びその光学分割法、並びに新規なポリメタクリル酸エステル、その製造法及びそれからなる光学分割剤 - Google Patents

新規なメタクリル酸エステル、その製造法及びその光学分割法、並びに新規なポリメタクリル酸エステル、その製造法及びそれからなる光学分割剤

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JPH11124365A
JPH11124365A JP28493297A JP28493297A JPH11124365A JP H11124365 A JPH11124365 A JP H11124365A JP 28493297 A JP28493297 A JP 28493297A JP 28493297 A JP28493297 A JP 28493297A JP H11124365 A JPH11124365 A JP H11124365A
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methacrylic
ester
polymethacrylate
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JP28493297A
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Yoshio Okamoto
佳男 岡本
Tamaki Nakano
環 中野
Takeshi Go
健 呉
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Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユニークな機能を持つ新規な光学活性高分子
物質及びその製造法並びにそれからなる光学分割剤の提
供。 【解決手段】一般式(I)で表されるメタクリル酸エス
テル、その製造法及びその光学分割法、並びにこのメタ
クリル酸エステルから合成されるポリメタクリル酸エス
テル、その製造法並びにそれからなる光学分割剤。 【化1】 (式中、R1及びR2はそれぞれ1〜5個のハロゲン原子を
有するフェニル基を示し、R1とR2は異なる基である。R3
はピリジル基を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、嵩高く不斉なエス
テル基を持つ新規なメタクリル酸エステル、その製造法
及びその光学分割法、並びにこの新規なメタクリル酸エ
ステルを重合することによって得られる、側鎖及び主鎖
に不斉構造を持つポリメタクリル酸エステル、その製造
法及びこのポリメタクリル酸エステルからなる光学分割
剤に関するものである。
【0002】本発明によって得られる光学活性なメタク
リル酸エステルは、光学分割剤としての利用が期待出来
るとともに、これを重合することにより、光学活性な側
鎖を持つポリマーが得られると期待される。また、この
メタクリル酸エステルのラセミ体を光学活性な開始剤を
用いて合成することによっても、光学活性な側鎖を持
ち、また主鎖に一方向巻きの螺旋構造を持つ光学活性ポ
リマーが得られる。これらの光学活性ポリマーも、光学
分割剤としての利用が期待できるとともに、液晶、非線
型光学材料等の機能材料としての利用が期待される。
【0003】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】光学活
性な高分子物質は、従来から知られている。例えば、特
開昭56−106907号公報には光学活性なメタクリル酸トリ
フェニルメチルの重合体が開示され、この物質は螺旋構
造を有しており、高い旋光性を示し、光学分割剤として
有用であることが記載されている。又、特開昭56−1677
08号公報には光学活性なアクリル酸アミドの重合体が開
示され、この物質はその分子不斉に基づいて大きな旋光
性を示し、光学分割剤として有用であることが記載され
ている。更に、特開昭63−1446号公報には光学活性なポ
リ(メタ)アクリルアミド化合物が開示され、この物質
は側鎖に光学活性基を有しており、ラセミ体混合物をそ
れらの光学対掌体に分離するための吸着剤として有用な
ことが記載されている。そして、特開平1−79230 号公
報には光学活性な高分子化合物を用いた液晶組成物が開
示されている。このように、光学活性な高分子物質は、
独特の機能を有しており、いろいろな用途に応用されて
いる。そして、現在、ますます社会的ニーズが高くなっ
て、研究が盛んになされてきている。
【0004】本発明の目的は、このような背景のもと
に、ユニークな機能を持つ新規な光学活性高分子物質及
びその製造法並びにそれからなる光学分割剤を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するため、鋭意研究を重ねた結果、本発明を完
成するに至った。即ち、本発明は、下記一般式(I)で
表されるメタクリル酸エステル、その製造法及びその光
学分割法を提供するものである。
【0006】
【化4】
【0007】(式中、R1及びR2はそれぞれ1〜5個のハ
ロゲン原子を有するフェニル基を示し、R1とR2は異なる
基である。R3はピリジル基を示す。) また、本発明は、一般式(III) で表される構成単位を主
体とし、重合度が5以上であるポリメタクリル酸エステ
ル、その製造法並びにそれからなる光学分割剤を提供す
るものである。
【0008】
【化5】
【0009】(式中、R1、R2及びR3は前記と同じ意味を
示す。)
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0011】本発明に係わるメタクリル酸エステルは前
記一般式(I)で表される不斉炭素原子を有する化合物
である。一般式(I)において、R1及びR2で示される1
〜5個のハロゲン原子を有するフェニル基としては、置
換基としてフッ素原子、塩素原子等のハロゲン原子を1
〜5個有するフェニル基が挙げられ、R1が2−フルオロ
フェニル基、R2が4−フルオロフェニル基であるものが
好ましい。
【0012】また、本発明に係わるポリメタクリル酸エ
ステルは、前記一般式(III) で表される構成単位を主体
とし、重合度が5以上のものであるが、10〜1000の重合
度のものが好ましい。
【0013】一般式(I)で表されるメタクリル酸エス
テルは、2−ハロゲノピリジンと、一般式(II)
【0014】
【化6】
【0015】(式中、R1及びR2は前記と同じ意味を示
す。)で表されるベンゾフェノン誘導体とを反応させた
後、メタクリル酸ハライドと反応させることにより製造
することができる。
【0016】2−ハロゲノピリジンとしては、2−ブロ
モピリジンが好ましく、一般式(II)で表されるベンゾ
フェノン誘導体としては、2,4'−ジフルオロベンゾフェ
ノンが好ましく、メタクリル酸ハライドとしてはメタク
リル酸クロライドが好ましい。
【0017】このような方法により得られた不斉メタク
リル酸エステルから、例えば、CHIRALCEL(登
録商標)ODTM(ダイセル化学工業(株)製)と呼ばれ
る市販の光学分割用カラムを用いることによって、容易
に光学分割でき、光学活性な一般式(I)で表されるメ
タクリル酸エステルを得ることが出来る。
【0018】本発明に係わるポリメタクリル酸エステル
は、一般式(I)で表されるメタクリル酸エステルを重
合することにより製造することができる。この重合の際
に、光学活性なアニオン重合開始剤、例えばN,N'−ジフ
ェニルエチレンジアミンのモノリチウムアミドと、
(+)−1−(2−ピロリジニルメチル)ピロリジン、
(+)−2,3 −ジメトキシ−1,4 −ビス(ジメチルアミ
ノ)ブタンあるいは(−)−スパルテイン等との錯体を
用い、低温、好ましくは−70℃以下の温度で、トルエン
等のアニオン重合に支障をきたさない溶媒中で重合させ
ると、一般式(I)で表される不斉メタクリル酸エステ
ルのうち(−)−体が選択的に反応した光学活性なポリ
メタクリル酸エステルを得ることができる。
【0019】またこの重合反応で得られたポリマーを、
還流塩酸−メタノール中で加水分解した後、ジアゾメタ
ンでメチル化し、ポリメタクリル酸メチルに変換してN
MRを測定したところ、高度にイソタクチックな構造を
持っていた。さらに、これらのポリマーは、これまで報
告されている一方向巻きの螺旋状ポリメタクリル酸エス
テルと同様の、非常に大きな旋光性を示したことから、
主鎖が一方向巻きの螺旋状構造を持っていることが確認
できた。
【0020】従って、本発明により、イソタクチシチー
に富むポリメタクリル酸エステル、特に主鎖が一方向巻
きの螺旋構造を持つ光学活性ポリメタクリル酸エステル
を製造することができた。
【0021】また、本発明においては、上記のような光
学活性なアニオン重合開始剤のかわりに、[CH3CH(CH3)O
COO]2 等のラジカル重合開始剤を用いてラジカル重合を
行なうことによってもイソタクチシチーに富むポリメタ
クリル酸エステルを得ることができる。
【0022】本発明においては、上記のような光学活性
なアニオン重合開始剤を用いて重合反応を行なうと、一
般式(I)で表される不斉メタクリル酸エステルのうち
(−)−体が選択的に反応するため、停止反応後の反応
液には(+)−体が過剰に存在しており、これを分離精
製することによっても、一般式(I)で表される光学活
性なメタクリル酸エステルを得ることができる。従っ
て、この方法を一般式(I)で表されるメタクリル酸エ
ステルの光学分割に用いることができる。
【0023】本発明の光学活性なポリメタクリル酸エス
テルは、従来の一方向巻きの螺旋状ポリメタクリル酸エ
ステルと同様に高い光学分割能を有しており、種々のラ
セミ体の光学分割剤として用いることができる。
【0024】即ち、本発明に係わる光学活性なポリメタ
クリル酸エステルを乳鉢で良くすり潰し、これにラセミ
体の溶液を加えてしばらく静置した後、上澄み部分を光
学分割カラムで分析すると、上澄みには(−)−体が過
剰に存在し、(+)−体が選択的にポリマーに吸着さ
れ、ラセミ体を容易に光学分割することができる。
【0025】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、本発明がこれらの実施例に限定されるものでな
いことはいうまでもない。
【0026】実施例1:メタクリル酸エステルの合成 滴下漏斗を取り付けた1リットルのフラスコを減圧乾燥
後、窒素ガスで満たし、この中でブチルリチウムのヘキ
サン溶液(1.67M)145ml を乾燥エーテル 150mlに溶解
した。混合溶液を−78℃に冷却しよく攪拌しながら、Ca
H2で乾燥後単蒸留した2−ブロモピリジン(37.3g,0.
236mol)を30分かけて滴下した。さらに30分攪拌を続け
たのち、2,4'−ジフルオロベンゾフェノン(50.0g,0.
229mol)の乾燥エーテル (110ml)溶液を1時間かけて滴
下した。反応混合物を−40℃まで昇温し4時間攪拌した
後、塩化アンモニウム水溶液を加えて反応を停止した。
反応混合物を水/エーテルで抽出し、エーテル相から溶
媒を除くことにより褐色オイル状の粗生成物を得た。こ
れを2−プロパノール/ヘキサン(1/10)混合溶媒か
ら2回再結晶して、ラセミの2−フルオロフェニル−4
−フルオロフェニル−2−ピリジルメタノールを得た。
【0027】収量:39g(収率58%) 融点:84.5〜85.0℃ IR(KBr) :3360cm-1(OH), 1228cm-1(C-F)1 H-NMR(400MHz, CDCl3, 25℃) δ:6.9〜8.5(m,12H,aro
matic), 6.25(s,1H,OH) FD mass : m/z=297 上記の2−フルオロフェニル−4−フルオロフェニル−
2−ピリジルメタノール(13.6g,0.046mol)のテ
トラヒドロフラン(THF) (136ml)溶液を、窒素雰囲
気下、室温でNaH(重量比60%でパラフィン中に懸濁した
もの、2.2g,0.055mol)に攪拌しながら滴下した。水素
ガスの発生が終了したのを確認した後、反応混合物を0
℃に冷却して攪拌しながらメタクリル酸クロライド(6.3
ml, 0.064mol) を滴下した。滴下終了後、反応混合物を
0℃で3時間、その後さらに60℃で1時間攪拌してか
ら、水を加えて反応を停止した。反応混合物からエチル
エーテル/ベンゼン(1/1)混合溶媒で粗生成物を抽
出し、これをヘキサン/エチルエーテル(10/1)混合
溶媒から1回、ヘキサン/エチルエーテル(20/1)混
合溶媒から2回再結晶してラセミのメタクリル酸2−フ
ルオロフェニル−4−フルオロフェニル−2−ピリジル
メチルを得た。
【0028】収量:6.9g(収率41%) 融点:73.5〜74℃1 H-NMR(400MHz, CDCl3, 25℃)δ:6.9〜8.6(m,12H,aro
matic H), 5.6〜6.4(m,2H,vinyl H),2.0(s,3H,α-CH3) IR(KBr) :1636cm-1(C=C), 1725cm-1(C=O), 1236cm-1(C
-F) FD mass : m/z=365 元素分析値(C22H17O2NF2 として): 計算値 C 72.32 %、H 4.69 %、N 3.83 % 実測値 C 72.33 %、H 4.83 %、N 3.85 %。
【0029】実施例2:メタクリル酸エステルの光学分
割 実施例1で得られたメタクリル酸2−フルオロフェニル
−4−フルオロフェニル−2−ピリジルメチルのラセミ
体をHPLCで光学分割することにより光学活性なメタ
クリル酸2−フルオロフェニル−4−フルオロフェニル
−2−ピリジルメチルを得た。
【0030】カラムとしてCHIRALCEL(登録商
標)ODTM(25cm×0.46cm i.d.)、溶離液として2−プ
ロパノール/ヘキサン(1/99)混合溶媒 (0.5ml/min)
を用いた室温でのHPLCで(+)−体が先に溶出し
た。 k1'=1.83, k2'=2.93, α(k2'/k1')=1.60 (+)−体モノマーの光学純度:>99.9%e.e. 〔α〕D 25:+6°、〔α〕365 25:+27°(クロロホル
ム、c=1.0 g/dl)。
【0031】実施例3:メタクリル酸エステルの重合 重合反応は三方コックを装着したガラス封管中、窒素雰
囲気下、トルエン中で、N,N'−ジフェニルエチレンジア
ミンのモノリチウムアミド(DPEDA−Li)と、
(+)−1−(2−ピロリジニルメチル)ピロリジン
(PMP)、(+)−2,3 −ジメトキシ−1,4 −ビス
(ジメチルアミノ)ブタン(DDB)あるいは(−)−
スパルテイン(Sp)との錯体を開始剤として、−78℃
の条件で行った。
【0032】実施例1で得られたメタクリル酸2−フル
オロフェニル−4−フルオロフェニル−2−ピリジルメ
チルのラセミ体 0.5gをトルエン10mlに溶かし、これを
−78℃に冷却したのちよく振り混ぜながらPMP−DP
EDA−Li錯体のトルエン溶液(0.2mol/リットル)
を〔モノマー〕/〔開始剤〕=20(重量比)になるよう
に注射器で加え、その後重合溶液を24時間静置した。少
量のメタノールを加えて重合を停止した後、生成ポリマ
ーを大量のメタノール中に沈澱させて遠心分離により回
収し、50℃で2時間真空乾燥した。
【0033】収量 0.4g(収率98%)、〔α〕365 25
−1556° 生成ポリマーの一部を還流塩酸−メタノール中で2時間
攪拌することにより加水分解し、その後ジアゾメタンで
メチル化してPMMAに変換し、GPCと1H-NMRにより
分子量とタクチシチーを決定した。
【0034】また、開始剤として、DDB−DPEDA
−Li錯体又はSp−DPEDA−Li錯体を用い、表
1に示す反応条件以外は上記と同様にして重合を行なっ
た。更に[CH3CH(CH3)OCOO]2 を開始剤として用い、モノ
マー0.3 gをトルエン5mlに溶かし、40℃で24時間ラジ
カル重合を行なった。生成ポリマーはヘキサン中に沈澱
させて回収した。これらの結果をまとめて表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】注) *1:重量平均分子量/数平均分子量 *2:クロロホルム/2,2,2 −トリフルオロエタノール=
5/1中 *3:0.1g/dl *4:0.5g/dl 実施例4:重合によるメタクリル酸エステルモノマーの
光学分割 実施例1で得られたメタクリル酸2−フルオロフェニル
−4−フルオロフェニル−2−ピリジルメチルのラセミ
体を、実施例3に示す重合条件で、開始剤として(−)
−Sp−DPEDA−Li錯体を用いて重合した場合、
重合収率48%で未反応モノマーの光学純度は(−)−体
2.1%e.e.、開始剤として(+)−DDB−DPEDA
−Li錯体を用いて重合した場合、重合収率38%で未反
応モノマーの光学純度は(+)−体3.3 %e.e.、開始剤
として(+)−PMP−DPEDA−Li錯体を用いて
重合した場合、重合収率32%で未反応モノマーの光学純
度は(+)−体9.0 %e.e.であった。
【0037】実施例5:光学活性ポリメタクリル酸エス
テルを用いたラセミ体の光学分割 実施例3で、PMP−DPEDA−Liを開始剤として
用いて得られたポリマーを乳鉢を用いてよくすり潰し、
20mgを密栓付きガラスバイアル中に秤量した。これにト
ランススチルベンオキシドのラセミ体のヘキサン/2−
プロパノール溶液(0.5g/リットル)100μlを加え、閉
栓して3時間室温で静置した。上澄み部分の溶液を、カ
ラムとしてCHIRALCEL(登録商標)ODTM(25
cm×0.46cm i.d.)を、溶離液として2−プロパノール/
ヘキサン(1/9)混合溶媒(0.5ml/min)を用いた室温
でのHPLCで分析して、吸着しなかった部分の光学純
度を決定したところ(+)−体が優先的に吸着し、吸着
率42%、吸着しなかった部分の光学純度は(−)−体
1.4%e.e.であった。
【0038】また、トランススチルベンオキシドの代わ
りにトレガー塩基のラセミ体を用いる以外は同様に光学
分割を行なったところ、(+)−体が優先的に吸着し、
吸着率38%、吸着しなかった部分の光学純度は(−)−
体 1.6%e.e.であった。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)で表されるメタクリル酸エ
    ステル。 【化1】 (式中、R1及びR2はそれぞれ1〜5個のハロゲン原子を
    有するフェニル基を示し、R1とR2は異なる基である。R3
    はピリジル基を示す。)
  2. 【請求項2】 R1が2−フルオロフェニル基、R2が4−
    フルオロフェニル基である請求項1又は2記載のメタク
    リル酸エステル。
  3. 【請求項3】 光学活性体である請求項1記載のメタク
    リル酸エステル。
  4. 【請求項4】 2−ハロゲノピリジンと、一般式(II) 【化2】 (式中、R1及びR2は前記と同じ意味を示す。)で表され
    るベンゾフェノン誘導体とを反応させた後、メタクリル
    酸ハライドと反応させることを特徴とする請求項1又は
    2記載のメタクリル酸エステルの製造法。
  5. 【請求項5】 一般式(III) で表される構成単位を主体
    とし、重合度が5以上であるポリメタクリル酸エステ
    ル。 【化3】 (式中、R1、R2及びR3は前記と同じ意味を示す。)
  6. 【請求項6】 イソタクチシチーに富むポリメタクリル
    酸エステルである請求項5記載のポリメタクリル酸エス
    テル。
  7. 【請求項7】 主鎖が一方向巻きの螺旋構造を持つ光学
    活性ポリメタクリル酸エステルである請求項5又は6記
    載のポリメタクリル酸エステル。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のメタクリル酸エステルを
    重合することを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項
    に記載のポリメタクリル酸エステルの製造法。
  9. 【請求項9】 重合開始剤として光学活性なアニオン重
    合開始剤を用い、主鎖が一方向巻きの螺旋構造を持つ光
    学活性ポリメタクリル酸エステルを合成する請求項8記
    載の製造法。
  10. 【請求項10】 請求項1記載のメタクリル酸エステル
    の光学異性体混合物を、光学活性なアニオン重合開始剤
    を用いて重合させて、メタクリル酸エステルの一方の光
    学異性体のみを選択的に反応させることによって、未反
    応な光学活性メタクリル酸エステルを取り出すことを特
    徴とする、メタクリル酸エステルの光学分割法。
  11. 【請求項11】 請求項7記載の光学活性ポリメタクリ
    ル酸エステルからなる光学分割剤。
JP28493297A 1997-10-17 1997-10-17 新規なメタクリル酸エステル、その製造法及びその光学分割法、並びに新規なポリメタクリル酸エステル、その製造法及びそれからなる光学分割剤 Pending JPH11124365A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014015523A (ja) * 2012-07-09 2014-01-30 Daikin Ind Ltd 優れた撥水撥油性を有するアクリル酸エステル重合体、およびその製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014015523A (ja) * 2012-07-09 2014-01-30 Daikin Ind Ltd 優れた撥水撥油性を有するアクリル酸エステル重合体、およびその製造方法

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