JP2003327625A - 軸不斉架橋構造化合物 - Google Patents

軸不斉架橋構造化合物

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JP2003327625A
JP2003327625A JP2002132281A JP2002132281A JP2003327625A JP 2003327625 A JP2003327625 A JP 2003327625A JP 2002132281 A JP2002132281 A JP 2002132281A JP 2002132281 A JP2002132281 A JP 2002132281A JP 2003327625 A JP2003327625 A JP 2003327625A
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less carbon
axially asymmetric
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JP2002132281A
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Yoshio Okamoto
佳男 岡本
Shigeki Habagami
茂樹 幅上
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Daicel Corp
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Daicel Chemical Industries Ltd
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  • Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学分割剤として使用できる重合体が得られ
る軸不斉架橋構造化合物の提供。 【解決手段】 下記一般式(I)で示される、架橋構造
がヘテロ環である軸不斉架橋構造化合物。 【化1】 (Arは芳香族環状化合物、Xは酸素等、Y及びZはA
r−1及びAr−2と共に軸不斉構造を形成させる原子
団、Wはオキソ基(=O)、チオキソ基(=S)等、R
は水素等、nはゼロ以上の整数を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架橋構造とその架
橋構造上に重合性二重結合を有する軸不斉架橋構造化合
物、その重合体に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】光学分
割剤、液晶、非線形光学材料等の機能材料として利用さ
れている高分子物質は、従来から多く知られている。例
えば、特開昭56−106907号公報には光学活性な
メタクリル酸トリフェニルメチルの重合体が開示され、
この物質はらせん構造を有しており、高い旋光性を示
し、光学分割剤として有用であることが記載されてい
る。また、昭特開56−167708号公報には光学活
性なアクリル酸アミドの重合体が開示され、この物質は
その分子不斉に基づいて大きな旋光性を示し、光学分割
剤として有用であることが記載されている。更に特開昭
63−1446号公報には光学活性なポリ(メタ)アク
リルアミド化合物が開示され、この物質は側鎖に光学活
性基を有しており、ラセミ体混合物をそれらの光学対掌
体に分離するための吸着剤として有用なことが記載され
ている。そして、特開平1−79230号公報には光学
活性な高分子化合物を用いた液晶組成物が開示されてい
る。
【0003】本発明の課題は、このような背景の下に、
ユニークな光学的機能を持つ新規な軸不斉架橋構造化合
物とその重合体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題の解
決手段として、下記一般式(I)で示される、架橋構造
がヘテロ環である軸不斉架橋構造化合物を提供する。
【化6】 (式中の各記号の意味は下記のとおり。Arは、芳香族
環状化合物を示し、Ar−1とAr−2は、同一でも異
なっていてもよい。Xは、酸素、硫黄、セレン、窒素、
燐、アンチモン、ケイ素から選ばれるものを示す。Y及
びZは、Ar−1及びAr−2と共に軸不斉構造を形成
させる原子団を示す。Wは架橋構造上の官能基を示し、
水素、炭素数30以下のアルキル基、炭素数30以下の
アリール基、炭素数30以下のアラルキル基、ヒドロキ
シ基、アミノ基、アルコキシ基、オキソ基(=O)、チオ
キソ基(=S)、カルボニル基及びハロゲンから選ばれる
ものを示す。R、Rは、水素、炭素数30以下のア
ルキル基、炭素数30以下のアリール基、炭素数30以
下のアラルキル基、ヒドロキシ基、アミノ基、アルコキ
シ基、シロキシ基及びアセトキシ基から選ばれるもので
あり、置換しうるすべての部位に何個置換してもよく、
同一でも異なっていてもよい。nはゼロ以上の整数を示
す。)
【0005】更に本発明は、上記課題の他の解決手段と
して、下記一般式(II)で示される、架橋構造がクラウ
ンエーテル構造である軸不斉架橋構造化合物を提供す
る。
【0006】
【化7】
【0007】(式中の各記号の意味は上記と同じであ
る。) 更に本発明は、上記課題の他の解決手段として、下記一
般式(III)で示される、架橋構造がクラウンエーテル
構造である軸不斉架橋構造化合物を提供する。
【0008】
【化8】
【0009】(式中の各記号の意味は上記と同じであ
る。) 更に本発明は、上記課題の他の解決手段として、下記一
般式(IV)で示される、光学活性なクラウンエーテル構
造を有する軸不斉架橋構造化合物を提供する。
【0010】
【化9】
【0011】(式中のnの意味は上記と同じである。) また本発明は、上記他の課題の解決手段として、下記一
般式(V)で示される、架橋構造がクラウンエーテル構
造である軸不斉架橋構造化合物重合体を提供する。
【0012】
【化10】
【0013】(式中、mは5以上の整数を示し、他の記
号の意味は上記と同じである。)
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一般式(I)〜(IV)で
表される軸不斉架橋構造化合物は上記のとおりのもので
あり、各記号の詳細は下記のとおりである。
【0015】Arは、芳香族環状化合物を示し、Ar−
1とAr−2は、同一でも異なっていてもよく、特に炭
素数6〜14から構成される芳香族環状化合物が好まし
い。
【0016】Xは、酸素、硫黄、セレン、窒素、燐、ア
ンチモン、ケイ素から選ばれる1又は2以上のものを示
し、酸素が好ましい。
【0017】Y及びZは、Ar−1及びAr−2と共に
軸不斉構造を形成させる原子団を示し、1,1’−ビナ
フチル単位を形成するもの、6,6’−ジメチル−1,
1’−ビフェニル単位を形成するもの等を挙げることが
できる。
【0018】Wは架橋構造上の官能基を示し、水素、炭
素数30以下のアルキル基、炭素数30以下のアリール
基、炭素数30以下のアラルキル基、ヒドロキシ基、ア
ミノ基、アルコキシ基、オキソ基(=O)、チオキソ基
(=S)、カルボニル基及びハロゲンから選ばれるものを
示し、特に好ましくはオキソ基(=O)、チオキソ基(=
S)である。
【0019】R、Rは、水素、炭素数30以下のア
ルキル基、炭素数30以下のアリール基、炭素数30以
下のアラルキル基、ヒドロキシ基、アミノ基、アルコキ
シ基、シロキシ基及びアセトキシ基から選ばれるもので
あり、置換しうるすべての部位に何個置換してもよく、
同一でも異なっていてもよい。R、Rは、水素、ヒ
ドロキシ基、アルコキシ基が好ましい。
【0020】nはゼロ以上の整数を示し、好ましくは0
〜5の整数、より好ましくは0〜3の整数である。
【0021】一般式(V)で表される軸不斉架橋構造化
合物重合体は、一般式(I)〜(IV)で表される軸不斉
架橋構造化合物を重合して得られる。
【0022】重合方法は、一般式(I)〜(IV)で表さ
れる化合物を有機溶媒に溶解させた後、−100〜25
℃、好ましくは−80℃〜−50℃の温度範囲におい
て、重合開始剤を加えて重合する方法を適用できる。有
機溶媒は、ラジカル捕捉効果のない通常のいかなる有機
溶媒でも使用することができるが、好ましくはテトラヒ
ドロフラン(THF)、トルエン、塩化メチレン、クロ
ロホルム、ヘキサン、ジエチルエーテル等を使用する。
【0023】重合開始剤としては、通常のアニオン重合
に用いるいかなるものでも使用できるが、好ましくはn
-BuLi(ブチルリチウム)、PhNLi−TME
DA(リチウムジフェニルアミド−N,N,N’,N’-テトラ
メチルエチレンジアミン)、K-biphenylide(カリウム
ビフェニリド)等を用いることができる。
【0024】重合開始剤の使用量は、使用したモノマー
(一般式(I)〜(IV)の化合物)に対するモル比(重
合開始剤/モノマー)が1/10〜1/50、好ましく
は1/30〜1/250の範囲である。
【0025】本発明の軸不斉架橋構造化合物重合体は、
イオン・分子認識能、光学分割能等を有する機能性高分
子としての利用できる。
【0026】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0027】実施例1(化合物1の合成)
【0028】
【化11】
【0029】窒素置換した反応容器に(R)-2,2’-ビス
(3-ヒドロキシプロポキシ)-1,1’-ビナフチル(16.9
g,42.0mmol)、エチル−α-(ブロモメチル)ア
クリレート(3.25g, 16.8mmol)及び乾燥T
HF(40ml)を導入し、0℃に冷却した後、ゆっくり
とトリエチルアミン(EtN)(5.9ml,42.3
mmol)を加え、撹拌した。28時間後、1N−HC
l(50ml)を加えて反応を停止した。更に水100m
lを加え、酢酸エチルで抽出し、有機層をNaSO
で乾燥した。溶媒を減圧除去し、残渣をカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒:ヘキサン-酢酸エチル)で精製
した。
【0030】上記生成物(5.05g,9.81mmo
l)にTHF(35ml)を加え、0℃に冷却した後、1
N−NaOH水溶液(35ml)を加え、室温で21時間
激しく撹拌した。氷浴で冷やしながら1N−HCl(4
5ml)を加えて反応を停止し、酢酸エチルを加えて生
成物を抽出した後、有機層にNaSOを加えて撹拌
し、乾燥後、溶媒を減圧除去した。
【0031】窒素置換した500mlの三口フラスコに
2-クロロ-1-メチルピリジニウムヨーダイド(10.0
g,39.3mmol)と乾燥CHCN(210ml)を
加えて撹拌し、溶解させ、これに、上記生成物及びEt
N(11.0ml,78.9mmol)の乾燥CH
N(40ml)溶液を、還流下、ゆっくりと滴下漏斗を用
いて滴下させた(約3.5時間)。滴下後、更に2.5時
間還流させた。溶媒を減圧除去した後、残留物をヘキサ
ン-酢酸エチル混合溶媒に落とし撹拌した。不溶物をろ
過により取り除き、溶媒を減圧除去し、残渣をカラムク
ロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン-酢酸エチル)
で精製して、化合物1を得た。
【0032】収率:16%。
【0033】m.p.69.5-70.1℃ H−NMR:δ=1.45-1.82(4H,m,-CH2-),3.18(1H,m,-
OCH2-),3.28(1H,m,-OCH2-),3.59(1H,m,-OCH2-),3.90-4.
20(6H,m,-OCH2-),4.35(1H,m,-OCH2-),5.65(1H,s,viny
l),6.23(1H,s,vinyl),7.14-7.23(4H,m,aromatic),7.29
-7.34(2H,m,aromatic),7.41(2H,m,aromatic),7.86(2H,
m,aromatic),7.94(2H,m,aromatic) IR(neat,cm-1):2925,1720,1620,1592,1508,1459,143
0,1308,1265,1177,1097,1054,1009,909,809,729 Mass(FAB)m/z:468 [α]D 25=+234°(c=1.0,CHCl3),[α]365 25=+1453°(c=1.
0, CHCl3) 実施例2(化合物2の合成)
【0034】
【化12】
【0035】窒素置換した反応容器に化合物3(10.
7g,23.2mmol)、エチル−α-(ブロモメチル)
アクリレート(1.79g,9.27mmol)及び乾燥
THF(5ml)を導入し、0℃に冷却した後、ゆっくり
とEtN(3.3ml,23.7mmol)を加え、撹
拌した。21時間後、1N−HCl(50ml)を加えて
反応を停止した。更に水100mlを加え、酢酸エチル
で抽出し、有機層をNa SOで乾燥した。溶媒を減
圧除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒:ヘキサン-酢酸エチル)で精製した。
【0036】上記生成物(5.74g,9.99mmo
l)にTHF(20ml)を加え、0℃に冷却した後、1
N−NaOH水溶液(20ml)を加え、室温で7時間激
しく撹拌した。氷浴で冷やしながら1N−HCl(30
ml)を加えて反応を停止し、酢酸エチルを加えて生成
物を抽出した後、有機層にNaSOを加えて撹拌
し、乾燥後、溶媒を減圧除去した。
【0037】窒素置換した500mlの三口フラスコに
2-クロロ-1-メチルピリジニウムヨーダイド(9.35
g,36.6mmol)と乾燥CHCN(240ml)を
加えて撹拌し、溶解させ、これに、上記生成物及びEt
N(10.2ml,73.2mmol)の乾燥CH
N(60ml)溶液を、還流下、ゆっくりと滴下漏斗を用
いて滴下させた(約3.5時間)。滴下後、更に1時間還
流させた。溶媒を減圧除去した後、残留物をヘキサン-
酢酸エチル混合溶媒に落とし撹拌した。不溶物をろ過に
より取り除き、溶媒を減圧除去し、残渣をカラムクロマ
トグラフィー(展開溶媒:ヘキサン-酢酸エチル)で精
製して、化合物2を得た。
【0038】収率:13%。
【0039】H−NMR:δ=3.22-4.31(26H,m,-OCH2
-),5.90(1H,m,vinyl),6.33(1H,m,vinyl),7.14(2H,m,ar
omatic),7.18-7.24(2H,m,aromatic),7.29-7.34(2H,m,ar
omatic),7.45(2H,m,aromatic),7.85(2H,m,aromatic),
7.92(2H,m,aromatic) IR(neat,cm-1):2925,1720,1621,1592,1508,1459,127
0,1128,809,750 元素分析:計算値(wt.%)C 70.11,H 6.54, Mass(FAB) m/z:616 [α]D 25=+64°(c=1.0,CHCl3),[α]365 25=+497°(c=1.0,
CHCl3) 実施例3(化合物4の合成)
【0040】
【化13】
【0041】窒素置換した反応容器に化合物5(21.
4g,38.9mmol)、エチル−α-(ブロモメチル)
アクリレート(3.00g,15.5mmol)及び乾燥
THF(3ml)を導入し、0℃に冷却した後、ゆっくり
とEtN(5.5ml,39.5mmol)を加え、撹
拌した。37時間後、1N−HCl(50ml)を加えて
反応を停止した。更に水100mlを加え、酢酸エチル
で抽出し、有機層をNa SOで乾燥した。溶媒を減
圧除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒:ヘキサン-酢酸エチル)で精製した。
【0042】上記生成物(0.809g,1.22mmo
l)にTHF(3ml)を加え、0℃に冷却した後、1N
−NaOH水溶液(3ml)を加え、室温で21時間激し
く撹拌した。氷浴で冷やしながら1N−HCl(10m
l)を加えて反応を停止し、酢酸エチルを加えて生成物
を抽出した後、有機層にNaSOを加えて撹拌し、
乾燥後、溶媒を減圧除去した。
【0043】窒素置換した500mlの三口フラスコ
に、2-クロロ-1-メチルピリジニウムヨーダイド(1.2
5g,4.89mmol)と乾燥CHCN(30ml)を
加えて撹拌し、溶解させ、これに、上記生成物及びEt
N(1.36ml,9.76mmol)の乾燥CH
N(20ml)溶液を、還流下、ゆっくりと滴下漏斗を用
いて滴下させた(約3.5時間)。滴下後、更に3時間還
流させた。溶媒を減圧除去した後、残留物をヘキサン-
酢酸エチル混合溶媒に落とし撹拌した。不溶物をろ過に
より取り除き、溶媒を減圧除去し、残渣をカラムクロマ
トグラフィー(展開溶媒:ヘキサン-酢酸エチル)で精
製して、化合物4を得た。
【0044】収率:19%。
【0045】H−NMR:δ=3.18-4.26(18H,m,-OCH2
-),5.78(1H,m,vinyl),6.33(1H,m,vinyl),7.14-7.49(8
H,m,aromatic),7.86(2H,m,aromatic),7.93(2H,m,aroma
tic)IR(neat,cm-1):2870,1722,1621,1592,1507,145
2,1086,808,750 元素分析:計算値(wt.%)C 72.71,H 6.10 Mass(FAB) m/z:528 [α]D 25=+123°(c=1.0,CHCl3),[α]365 25=+896°(c=1.
0, CHCl3) 実施例4−1〜4−3(実施例1で合成された化合物1
から得られるポリマー6の製造)
【0046】
【化14】
【0047】乾燥窒素雰囲気下、ガラスアンプルにモノ
マーのTHF溶液(1.0mol/L)を加え、−78℃
に冷却した後、モノマー1に対する開始剤比(モル比)
が20となるようにアニオン開始剤を加えることによ
り、重合を開始した。48時間後、少量のメタノールを
添加することにより重合を停止した。反応混合物を大量
のメタノールに注ぎ、不溶部をポリマーとして遠心分離
・真空乾燥することにより回収し、ポリマー6を得た。
【0048】
【表1】
【0049】表1中の各記号の意味は次のとおり。以下
の実施例においても同様である。
【0050】 a):メタノール可溶分 b):SEC(ポリスチレン基準)により測定 c):クロロホルム中 d):クロロホルム可溶分 ポリマー6は、H−NMR及びDSCによる分析か
ら、用いた開始剤の違いによる立体規則性の違いが認め
られた。
【0051】実施例5−1〜5−2(実施例2で合成さ
れた化合物2から得られるポリマー7の製造)
【0052】
【化15】
【0053】乾燥窒素雰囲気下、ガラスアンプルにモノ
マーのTHF溶液(0.5mol/L)を加え、−78
℃に冷却した後、モノマー1に対する開始剤比(モル
比)が20となるようにアニオン開始剤を加えることに
より、重合を開始した。48時間後、少量のメタノール
を添加することにより重合を停止した。反応混合物を大
量のメタノールに注ぎ、不溶部をポリマーとして遠心分
離・真空乾燥することにより回収し、ポリマー7を得
た。
【0054】
【表2】
【0055】実施例6−1〜6−3(実施例3で合成さ
れた化合物4から得られるポリマー8の製造)
【0056】
【化16】
【0057】乾燥窒素雰囲気下、ガラスアンプルにモノ
マーのTHF溶液(0.5mol/L)を加え、−78℃
に冷却した後、モノマー1に対する開始剤比(モル比)
が20となるようにアニオン開始剤を加えることによ
り、重合を開始した。48時間後、少量のメタノールを
添加することにより重合を停止した。反応混合物を大量
のメタノールに注ぎ、不溶部をポリマーとして遠心分離
・真空乾燥することにより回収し、ポリマー8を得た。
【0058】
【表3】
【0059】試験例1(ポリマー6を用いた不斉吸着試
験) trans−スチルベンオキシドのヘキサン/2−プロパノ
ール(99/1)溶液を用い、不斉吸着実験を行った結果
(ポリマー6を10mg; trans−スチルベンオキシド
を0.05mg)、リチウム及びカリウム反応剤を用い
て得られたポリマー6は、それぞれ、(-)−体及び(+)−
体をより選択的に認識することが分かった。
【0060】
【表4】
【0061】
【発明の効果】本発明の軸不斉架橋構造化合物重合体
は、高い光学分割能等を有している。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で示される、架橋構造
    がヘテロ環である軸不斉架橋構造化合物。 【化1】 (式中の各記号の意味は下記のとおり。Arは、芳香族
    環状化合物を示し、Ar−1とAr−2は、同一でも異
    なっていてもよい。Xは、酸素、硫黄、セレン、窒素、
    燐、アンチモン、ケイ素から選ばれるものを示す。Y及
    びZは、Ar−1及びAr−2と共に軸不斉構造を形成
    させる原子団を示す。Wは架橋構造上の官能基を示し、
    水素、炭素数30以下のアルキル基、炭素数30以下の
    アリール基、炭素数30以下のアラルキル基、ヒドロキ
    シ基、アミノ基、アルコキシ基、オキソ基(=O)、チオ
    キソ基(=S)、カルボニル基及びハロゲンから選ばれる
    ものを示す。R、Rは、水素、炭素数30以下のア
    ルキル基、炭素数30以下のアリール基、炭素数30以
    下のアラルキル基、ヒドロキシ基、アミノ基、アルコキ
    シ基、シロキシ基及びアセトキシ基から選ばれるもので
    あり、置換しうるすべての部位に何個置換してもよく、
    同一でも異なっていてもよい。nはゼロ以上の整数を示
    す。)
  2. 【請求項2】 下記一般式(II)で示される、架橋構造
    がクラウンエーテル構造である軸不斉架橋構造化合物。 【化2】 (式中の各記号の意味は上記と同じである。)
  3. 【請求項3】 下記一般式(III)で示される、架橋構
    造がクラウンエーテル構造である軸不斉架橋構造化合
    物。 【化3】 (式中の各記号の意味は上記と同じである。)
  4. 【請求項4】 下記一般式(IV)で示される、光学活性
    なクラウンエーテル構造を有する軸不斉架橋構造化合
    物。 【化4】 (式中のnの意味は上記と同じである。)
  5. 【請求項5】 下記一般式(V)で示される、架橋構造
    がクラウンエーテル構造である軸不斉架橋構造化合物重
    合体。 【化5】 (式中、mは5以上の整数を示し、他の記号の意味は上
    記と同じである。)
  6. 【請求項6】 光学分割に用いられる請求項5記載の軸
    不斉架橋構造化合物重合体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019156783A (ja) * 2018-03-15 2019-09-19 新日本理化株式会社 新規な環式ジオール化合物

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JP2019156783A (ja) * 2018-03-15 2019-09-19 新日本理化株式会社 新規な環式ジオール化合物
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