JP2003321516A - 立体制御型メタクリル系重合体およびその製造方法 - Google Patents

立体制御型メタクリル系重合体およびその製造方法

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JP2003321516A
JP2003321516A JP2003008066A JP2003008066A JP2003321516A JP 2003321516 A JP2003321516 A JP 2003321516A JP 2003008066 A JP2003008066 A JP 2003008066A JP 2003008066 A JP2003008066 A JP 2003008066A JP 2003321516 A JP2003321516 A JP 2003321516A
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methacrylic
polymer
methacrylic polymer
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acid ester
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Hajime Yasuda
源 安田
Sukemasa Nakayama
祐正 中山
Michiharu Yamamoto
道治 山本
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トリフェニルアミノ基等を側鎖に含有するメ
タクリル酸エステルを構成単位として含有するメタクリ
ル系重合体であって、高い立体規則性を有し、かつ分子
量分布が狭く、高分子量の立体制御型メタクリル系重合
体を提供することを目的とする。 【解決手段】 少なくとも二つの芳香環に結合している
三級アミノ基を側鎖に有するメタクリル酸エステル類
(1)に基づく構成単位を50〜100モル%含有して
なるメタクリル系重合体であって、数平均分子量(M
n)が5000〜2000000、分散度(Mw/M
n)が1〜1.5であり、メタクリル系重合体における
シンジオタクチシティーが2連子表示(%rr)で70
%以上であることを特徴とする立体制御型メタクリル系
重合体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立体制御型メタク
リル系重合体およびその製造方法に関する。本発明の立
体制御型メタクリル系重合体は、少なくとも二つの芳香
環に結合している三級アミノ基を側鎖に有するメタクリ
ル酸エステル類に基づく構成単位を含む当該メタクリル
酸エステル類の単独重合体または共重合体であり、分子
量分布が狭く、かつ連鎖部が高シンジオタクチックまた
は高アイソタクチックである。かかる本発明の立体制御
型メタクリル系重合体は、ホール移動性ポリマーとして
有用であり、エレクトロルミネッセンス材料及びフォト
リフラクティブ材料などに用いることができる。
【0002】
【従来の技術】メタクリル酸エステル類の代表例である
メタクリル酸メチルは、低温ラジカル重合、低温アニオ
ン重合により高い立体規則性をもつ重合体が得られるこ
とが知られている。このようにして得られたメタクリル
系重合体は、通常のラジカル重合法で合成されたメタク
リル系重合体よりも高い立体規則性を有し、かつ分子量
分布が狭く、成形性が優れていると同時に、特異な特性
を有していることが知られている。
【0003】従来、メタクリル酸メチルの立体規則性重
合については様々な研究がなされている。例えば、エチ
レンビスインデニルにZrMe2 (なお、本明細書にお
いて、MeはCH3 を意味する。)またはZr(C2
52 、さらには、B(C653 を加えて、メタク
リル酸メチルの重合を行うとアイソタクチックリッチな
重合体が得られるが、その数平均分子量は2万、収率は
38%と低い(K.Soga,H.Deng,T.Ya
no,T.Shion Macromolecule
s,27,7938,1994.)。また、グリニャー
ル試薬を用いた例、液体アンモニア中リチウムを開始剤
として用いた例、1,1−ジフェニルヘキシルリチウム
を用いた例が知られている。しかし、これらの例は比較
的単分散(Mw/Mn〜約1.5)のポリメタクリル酸
メチルが得られるものの、高分子量で、より狭い分子量
分布、かつ高タクチシティーの重合体を得るのには十分
な方法ではなかった。
【0004】前記問題を改良するために種々の研究がな
されている。たとえば、近年、安田らにより、(メタ)
アクリル酸メチルの重合触媒として、三価のランタノイ
ド錯体を用いることが開示されている(特開平3−26
3412号公報)。この方法では、収率が98%で、分
散度が1.04と極めて狭く、かつ高分子量(Mn=1
94000)のポリ(メタ)アクリル酸エステルであっ
てシンジオタクチシティーが3連子表示(%rr)で8
0%以上のものが製造可能である。
【0005】また、同じく、安田らにより、立体規則性
が高く、分子量分布が狭い、高アイソタクチシティー型
のポリメタクリル酸エステルを与える重合用触媒とし
て、M[C(SiR)3n (Mは希土類、Rは水素原
子あるいはアルキル基、アリール基、シクロアルキル
基、アリールアルキル基、nは2または3)などが開示
されている(特開平10−265517号公報)。
【0006】一方、トリフェニルアミノ基を側鎖に含有
するポリマーは優れた有機光導電性、より具体的には高
いホール移動性を有する材料であるため、近年、オプト
エレクトロニクス有機ポリマー材料として注目されてい
る。例えば、特開平10−333195号公報に開示さ
れているように、トリフェニルアミノ基を側鎖に含有す
るポリマーが優れたホール移動性を与えることが分かっ
てきている。
【0007】このようなホール移動性を与えるポリマー
を用いることにより、電子写真感光材料、エしクトロル
ミネッセンス材料やフォトリフラクテフィブ材料などに
応用されることが知られている。しかし、今まで、高い
立体規則性を有し、かつ分子量分布が狭く、高分子量の
トリフェニルアミノ基を側鎖に含有するメタクリル酸系
重合体を効率よく製造する方法は知られていなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、トリフェニ
ルアミノ基等を側鎖に含有するメタクリル酸エステルを
構成単位として含有するメタクリル系重合体であって、
高い立体規則性を有し、、かつ高分子量の立体制御型メ
タクリル系重合体を提供することを目的とする。
【0009】また本発明は、トリフェニルアミノ基等を
側鎖に含有するメタクリル酸エステルを構成単位として
含有する、高い立体規則性を有する立体制御型メタクリ
ル系重合体の製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討した結果、下記立体制御型
メタクリル系重合体およびその製造方法を見出し、本発
明を完成するに至った。
【0011】すなわち本発明は、少なくとも二つの芳香
環に結合している三級アミノ基を側鎖に有するメタクリ
ル酸エステル類(1)に基づく構成単位を50〜100
モル%含有してなるメタクリル系重合体であって、数平
均分子量(Mn)が5000〜2000000、分散度
(Mw/Mn)が1〜1.5であり、メタクリル系重合
体におけるシンジオタクチシティーが3連子表示(%r
r)で70%以上であることを特徴とする立体制御型メ
タクリル系重合体(以下これを、メタクリル系シンジオ
タクチック重合体(I)ともいう。)、に関する。
【0012】上記本発明のメタクリル酸エステル類
(1)に基づく構成単位を有するメタクリル系シンジオ
タクチック重合体(I)は、数平均分子量(Mn)が5
000〜2000000であり、高分子量体を製造可能
である。また重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn)との比である分散度(Mw/Mn)は、1〜
1.5であり、分子量分布が狭い。分散度(Mw/M
n)は、1〜1.2であるものが分子量分布が狭く好ま
しい。なお、数平均分子量、重量平均分子量は分子量既
知のポリメタクリル酸メチルを基準としたゲルパーミエ
ション(GPC,溶媒:テトラヒドロフラン)法によ
り、換算することにより求められる分子量である。詳し
くは実施例に記載の方法による。
【0013】また、メタクリル系シンジオタクチック重
合体(I)のシンジオタクチシティーは、2連子表示
(%r)で70%以上であり、立体規則性がよい。シン
ジオタクチシティーは、2連子表示(%r)で80%以
上であるものが好ましい。なお、シンジオタクチシティ
ーは13C−NMR法により求められる。詳しくは実施例
に記載の方法による。
【0014】また本発明は、一般式(2):(C5 (R
25213(式中、M1 はSc、Yまたはラン
タニド原子を示し、R2 、R3 はそれぞれ独立して水素
原子、炭素数1〜5の炭化水素基またはケイ素原子を含
む炭素数1〜5の炭化水素基を示す。)で表される有機
金属触媒の存在下に、少なくとも二つの芳香環に結合し
ている三級アミノ基を側鎖に有するメタクリル酸エステ
ル類(1)を含有するメタクリル系単量体を重合するこ
とを特徴とする立体制御型メタクリル系重合体の製造方
法、に関する。
【0015】上記一般式(2)で表される有機金属触媒
を開始剤とする配位アニオン重合によれば、立体制御型
メタクリル系重合体を製造できる。上記製造方法は、特
にシンジオタクチシティーが50%以上の、シンジオタ
クチックリッチな立体制御型メタクリル系重合体の製造
に好適である。かかる製造方法により、たとえば、上記
メタクリル系シンジオタクチック重合体(I)を得るこ
とができる。
【0016】また本発明は、少なくとも二つの芳香環に
結合している三級アミノ基を側鎖に有するメタクリル酸
エステル類(1)に基づく構成単位を50〜100モル
%含有してなるメタクリル系重合体であって、数平均分
子量(Mn)が5000〜2000000であり、メタ
クリル系重合体におけるアイソタクチシティーが2連子
表示(%m)で70%以上であることを特徴とする立体
制御型メタクリル系重合体(以下これを、メタクリル系
アイソタクチック重合体(II)ともいう。)、に関す
る。
【0017】上記本発明のメタクリル酸エステル類
(1)に基づく構成単位を有するメタクリル系アイソタ
クチック重合体(II)は、数平均分子量(Mn)が50
00〜2000000であり、高分子量体を製造可能で
ある。なお、数平均分子量は分子量既知のポリメタクリ
ル酸メチルを基準としたゲルパーミエション(GPC,
溶媒:テトラヒドロフラン)法により、換算することに
より求められる分子量である。詳しくは実施例に記載の
方法による。
【0018】また、メタクリル系アイソタクチック重合
体(II)のアイソタクチシティーは、2連子表示(%
m)で70%以上であり、立体規則性がよい。アイソタ
クチシティーは、2連子表示(%m)で80%以上であ
るものが好ましい。なお、アイソタクチシティーは13
−NMR法により求められる。詳しくは実施例に記載の
方法による。
【0019】また本発明は、一般式(3):M2 [C
(Si(R4332 (式中、M2 はSc、Yまたはランタニド系を示し、R
4 はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜5の炭
化水素基を示す。)で表される有機金属触媒の存在下
に、少なくとも二つの芳香環に結合している三級アミノ
基を側鎖に有するメタクリル酸エステル類(1)を含有
するメタクリル系単量体を重合することを特徴とする立
体制御型メタクリル系重合体の製造方法、に関する。
【0020】上記一般式(2)で表される有機金属触媒
を開始剤とする配位アニオン重合によれば、立体制御型
メタクリル系重合体を製造できる。上記製造方法は、特
にアイソタクチシティーが50%以上の、アイソタクチ
ックリッチな立体制御型メタクリル系重合体の製造に好
適である。かかる製造方法により、たとえば、上記メタ
クリル系アイソタクチック重合体(II)を得ることがで
きる。
【0021】前記本発明の立体制御型メタクリル系重合
体およびその製造方法において用いられる、メタクリル
酸エステル類 (1) としては、いずれも、一般式
(1):
【化5】 (式中、nは1〜12の整数を示し、Xは−O−または
単結合を示し、R1 はそれぞれ独立して水素原子、炭素
数1〜12のアルキル基または炭素数1〜12のアルキ
ル基を含有するアルキルエーテル基を示す。)で表され
るメタクリル酸エステル類のいずれか少なくとも1種が
好適に用いられる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の立体制御型メタクリル系
重合体{メタクリル系シンジオタクチック重合体(I)
およびメタクリル系アイソタクチック重合体(II)}は
前記メタクリル酸エステル類(1)を構成単位として含
有する。メタクリル酸エステル類(1)は、少なくとも
二つの芳香環に結合している三級アミノ基を側鎖に有す
るものを特に制限なく使用することができる。かかるメ
タクリル酸エステル類(1)の有する三級アミノ基とし
ては、カルバゾール基、トリフェニルアミノ基、テトラ
フェニルジアミノビフェニル基等を例示できる。メタク
リル酸エステル類(1)としては前記一般式(1):
【化6】 (式中、nは1〜12の整数を示し、Xは−O−または
単結合を示し、R1 はそれぞれ独立して水素原子、炭素
数1〜12のアルキル基または炭素数1〜12のアルキ
ル基を含有するアルキルエーテル基を示す。)で表す化
合物を例示できる。アルキル基は直鎖または分岐のいず
れでもよい。
【0023】一般式(1)で表されるメタクリル酸エス
テル類(1)の具体例としては、たとえば、カルバゾイ
ルプロピルメタクリレート、カルバゾイルエチルメタク
リレート、カルバゾイルヘキシルメタクリレート、カル
バゾイルラウリルメタクリレート、4−(N,N−ジフ
ェニルアミノ)−フェニルオキシプロピルメタクリレー
ト、N−(メタクロイルオキシプロピルオキシフェニ
ル)−N,N′,N′−トリフェニル−(1,1′−ジ
フェニル)−4,4′−ジアミン、N−(メタクロイル
オキシプロピルオキシフェニル)−N−フェニル−
N′,N′−ビス(4−メチルフェニル)−(1,1′
−ジフェニル)−4,4′−ジアミン、およびN−(メ
タクロイルオキシプロピルオキシフェニル)−N′−フ
ェニル−N,N′−ビス(4−ブトキシフェニル)−
(1,1′−ジフェニル)−4,4′−ジアミンなどが
あげられる。これらは1種を単独で、または2種以上を
組合せて用いることができる。
【0024】本発明の立体制御型メタクリル系重合体は
前記メタクリル酸エステル類(1)の単独重合体でもよ
く、前記メタクリル酸エステル類(1)に基づく構成単
位を50モル%以上含有し、これと他のメタクリル酸エ
ステル類を構成単位として含む共重合体であってもよ
い。当該他のメタクリル酸エステル類は、特に限定され
ず、たとえば、アルキル基の炭素数が1〜12のメタク
リル酸アルキルエステルがあげられる。アルキル基は直
鎖または分岐のいずれでもよい。メタクリル酸アルキル
エステルとしては、例えば、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリ
ル酸イソプロピル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリ
ル酸n−へキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタ
クリル酸n−オクチル、メタクリル酸イソオクチル、メ
タクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸デシル等
があげられる。その他に、メタクリル酸エステル類とし
ては、アリール基、脂環族炭化水素基、さらには、ハロ
ゲン原子、窒素原子、酸素原子等を含む各種の炭化水素
基をエステル基とするものがあげられる。これらは1種
を単独で、または2種以上を組合せて用いることができ
る。
【0025】本発明のメタクリル系シンジオタクチック
重合体(I)は、たとえば、前記一般式(2):(C5
(R25213(式中、M1 はSc、Yまたは
ランタニド原子を示し、R2 、R3 はそれぞれ独立して
水素原子、炭素数1〜5の炭化水素基またはケイ素基を
有する炭素数1〜5の炭化水素基を示す。)で表される
有機金属触媒の存在下に、前記メタクリル酸エステル類
(1)を含むメタクリル系単量体を重合することにより
製造することができる。メタクリル系単量体の重合は、
前記メタクリル酸エステル類(1)を単独重合してもよ
く、前記メタクリル酸エステル類(1)と他のメタクリ
ル酸エステル類を含むメタクリル系単量体を共重合して
もよい。
【0026】前記一般式(2)で表される有機金属触媒
は、前記構造を有するものを特に制限なく使用できる。
一般式(2)で表される有機金属触媒は、溶媒存在下に
おいては下式:
【化7】 (式中、M1 、R2 、R3 は前記と同じ。Dは溶媒分子
であり、mは0〜3の整数である。)で表される錯体構
造体として用いられ、溶媒不存在下においては、下式:
【化8】 (式中、M1 、R2 、R3 は前記と同じ。)で表される
二量化した錯体構造体として用いられる。
【0027】一般式(2)で表される有機金属触媒にお
けるランタニド原子の具体例としては、たとえば、L
a、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、T
b、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu等があげられ
る。前記M1 としてはSmが好適である。なお、R2
3 の炭素数1〜5の炭化水素基としてはメチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基、t −ブチル基などの直
鎖または分岐鎖のアルキル基があげられる。
【0028】上記一般式(2)で表される有機金属触媒
は、前記構造式を満足する化合物を特に制限なく使用す
ることができる。その具体例としては、たとえば、ビス
シクロペンタジエニルルテチウムハイドライド、ビスシ
クロペンタジエニルルテチウムメチル、ビスシクロペン
タジエニルルテチウムビストリメチルシリルメチル、ビ
スペンタメチルシクロペンタジエニルルテチウムハイド
ライド、ビスペンタメチルシクロペンタジエニルルテチ
ウムメチル、ビスペンタメチルシクロペンタジエニルル
テチウムビストリメチルシリルメチル、ビスシクロペン
タジエニルイッテルビュウムハイドライド、ビスシクロ
ペンタジエエルイッテルビュウムメチル、ビスシクロペ
ンタジエニルイツテルビュウムビストリメチルシリルメ
チル、ビスペンタメチルシクロペンタジエニルイッテル
ビュウムハイドライド、ビスペンタメチルシクロペンタ
ジエニルイッテルビュウムメチル、ビスペンタメチルシ
クロペンタジエニルイッテルビュウムビストリメチルシ
リルメチル、ビスシクロペンタジエニルサマリウムハイ
ドライド、ビスシクロペンタジエニルサマリウムメチ
ル、ビスシクロペンタジエニルサマリウムビストリメチ
ルシリルメチル、ビスペンタメチルシクロペンタジエニ
ルサマリウムハイドライド、ビスペンタメチルシクロペ
ンタジエニルサマリウムメチル、ビスペンタメチルシク
ロペンタジエニルサマリウムビストリメチルシリルメチ
ル、ビスシクロペンタジエニルヨーロピウムハイドライ
ド、ビスシクロペンタジエニルヨーロピウムメチル、ビ
スシクロペンタジエニルヨーロピウムビストリメチルシ
リルメチル、ビスペンタメチルシクロペンタジエニルヨ
ーロピウムハイドライド、ビスペンタメチルシクロペン
タジエニルヨーロピウムメチル、ビスペンタメチルシク
ロペンタジエニルヨーロピウムビストリメチルシリルメ
チル、ビスシクロペンタジエニルスカンジウムハイドラ
イド、ビスシクロペンタジエニルスカンジウムメチル、
ビスシクロペンタジエニルスカンジウムビストリメチル
シリルメチル、ビスペンタメチルシクロペンタジエニル
スカンジウムハイドライド、ビスペンタメチルシクロペ
ンタジエニルスカンジウムメチル、ビスペンタメチルシ
クロペンタジエニルスカンジウムビストリメチルシリル
メチル、ビス[ビス(トリメチルシリル)シクロペンタ
ジエニル]ルテチウムハイドライド、ビス[ビス(トリ
メチルシリル)シクロペンタジエニル]ルテチウムメチ
ル、ビス[ビス(トリメチルシリル)シクロペンタジエ
ニル]ルテチウムビストリメチルシリルメチル、ビス
[(トリメチルシリル)シクロペンタジエニル]ルテチ
ウムハイドライド、ビス[(トリメチルシリル)ペンタ
ジエニル]ルテチウムメチル、ビス[(トリメチルシリ
ル)シクロペンタジエニル]ルテチウムビストリメチル
シリルメチル、ビス[ビス(トリメチルシリル)シクロ
ペンタジエニル]イッテルビュウムハイドライド、ビス
[ビス(トリメチルシリル)シクロペンタジエニル]イ
ッテルビュウムメチル、ビス[ビス(トリメチルシリ
ル)シクロペンタジエニル]イツテルビュウムビストリ
メチルシリルメチル、ビス[(トリメチルシリル)シク
ロペンタジエニル]イッテルビュウムハイドライド、ビ
ス[(トリメチルシリル)シクロペンタジエニル]イッ
テルビュウムメチル、ビス[(トリメチルシリル)シク
ロペンタジエニル]イッテルビュウムビストリメチルシ
リルメチル、ビス[ビス(トリメチルシリル)シクロペ
ンタジエニル]サマリウムハイドライド、ビス[ビス
(トリメチルシリル)シクロペンタジエニル]サマリウ
ムメチル、ビス[ビス(トリメチルシリル)シクロペン
タジエニル]サマリウムビストリメチルシリルメチル、
ビス[(トリメチルシリル)シクロペンタジエニル]サ
マリウムハイドライド、ビス[(トリメチルシリル)シ
クロペンタジエニル]サマリウムメチル、ビス[(トリ
メチルシリル)シクロペンタジエニル]サマリウムビス
トリメチルシリルメチル、ビス[ビス(トリメチルシリ
ル)シクロペンタジエニル]ヨーロピウムハイドライ
ド、ビス[ビス(トリメチルシリル)シクロペンタジエ
ニル]ヨーロピウムメチル、ビス[ビス(トリメチルシ
リル)シクロペンタジエニル]ヨーロピウムビストリメ
チルシリルメチル、ビス[(トリメチルシリル)シクロ
ペンタジエニル]ヨーロピウムハイドライド、ビス
[(トリメチルシリル)シクロペンタジエニル]ヨーロ
ピウムメチル、ビス[(トリメチルシリル)シクロペン
タジエニル]ヨーロピウムビストリメチルシリルメチ
ル、ビス[ビス(トリメチルシリル)ペンタジエニル]
スカンジウムハイドライド、ビス[ビス(トリメチルシ
リル)シクロペンタジエニル]スカンジウムメチル、ビ
ス「ビス(トリメチルシリル)シクロペンタジエニル]
スカンジウムビストリメチルシリルメチル、ビス[(ト
リメチルシリル)シクロペンタジエニル]スカンジウム
ハイドライド、ビス[(トリメチルシリル)シクロペン
タジエニル]スカンジウムメチル、ビス[(トリメチル
シリル)シクロペンタジエニル]スカンジウムビストリ
メチルシリルメチル、等が挙げられる。
【0029】上記一般式(2)で表される有機金属化合
物の製造方法は特に限定されない。たとえば、ジャーナ
ル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサエティー
(J.Am.Chem.Sco.,トビン・ジェイ・マ
ークス(Tobin J.Marks),107巻,8
091頁,1985年)、ジャーナル・オブ・ジ・アメ
リカン・ケミカル・ソサエティー(ウィリアム・ジェイ
・エバンス(William J.Evans),10
5巻,1401頁,1983年)、アメリカン・ケミカ
ル・ソサエティー・シンポジウム(A.C.S.Sy
p.,ピー・エル・ワトソン(P.L.Watoso
n),495頁,1983年)や、WO86/0578
8(トビン・ジェイ・マークス)、特開平3−2634
12号公報、特開平6−256419号公報等に記載さ
れているような公知の方法等により製造することができ
る。
【0030】前記一般式(2)で表される有機金属触媒
の使用量は、特に制限されず、メタクリル系シンジオタ
クチック重合体(I)の分子量に応じて適宜に調整でき
る。通常、メタクリル系単量体1モルに対して、0.0
01〜100ミリモル部程度が好ましく、さらには0.
01〜10ミリモルが好ましい。0.001ミリモル未
満では、重合活性が低下し易く、100ミリモルを超え
ると、生成する重合体の分子量が低くなり,所望の物性
が得られにくくなる。
【0031】また上記メタクリル系単量体の重合は、不
活性ガス雰囲気下において、溶媒中で行うのが好まし
い。上記不活性ガスとしては特に限定されず、たとえ
ば、窒素、アルゴン、ヘリウムがあげられる。重合装置
内のガス容易置換性の点から、アルゴンが好ましい。上
記溶媒としては、たとえば、ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素;へキサン、ヘプタン等の脂肪
族炭化水素;シクロへキサン、シクロへプタン等の脂環
族炭化水素;塩化メチレン、四塩化炭素等のハロゲン化
炭化水素テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエ
ーテル類;酢酸エチル等のエステル類等があげられる。
高いシンジオタクチシティーを与える理由からトルエ
ン、キシレンなどの非極性溶剤を用いることが好まし
い。溶媒は、充分に脱水、脱気されたものが好ましい。
溶媒の使用量は特に制限されないが、原料のメタクリル
系単量体10容量部に対し、10〜500容量部の割合
で用いるが好ましく、さらには100〜200容量部で
あるのが好ましい。
【0032】前記重合は、メタクリル系単量体を含む溶
媒中に一般式(2)で示される有機金属化合物を添加し
ながら重合してもよく、一般式(2)で示される有機金
属化合物解を含む溶媒中にメタクリル系単量体を添加し
ながら重合してもよく、またメタクリル系単量体と一般
式(2)で示される有機金属化合物を含む溶媒から重合
を行ってもよい。
【0033】なお、上記メタクリル系単量体は、上記溶
剤に溶解し、モレキュラーシーブ等の乾燥剤により充分
乾燥させた後、重合直前に乾燥剤を除去して用いること
が望ましい。また、上記有機金属化合物についても、原
料のメタクリル系単量体を重合させる前に予め溶媒中に
溶解させておくことが望ましい。
【0034】上記重合において、その重合温度は特に制
限されないが、溶媒を使用する場合には、溶媒の融点か
ら沸点の間に調整される。重合温度は、通常、−100
〜100℃程度に設置するのが好ましい。重合温度は、
より好ましくは、−100〜50℃、更に好ましくは、
−100〜25℃である。重合温度が低くなりすぎる
と、重合溶媒の粘度が高くなり重合制御が難しくなる場
合がある。一方、重合温度が高くなりすぎると、重合溶
媒の沸点又はそれに近い温度になり重合制御が難しくな
る場合がある。また上記重合は、常圧または加圧下に行
うことができる。重合圧力は、通常、1〜50気圧程度
が好ましい。より好ましくは1〜5気圧である。重合時
間は、メタクリル系シンジオタクチック重合体(I)の
分子量に応じて適宜に調整できる。通常、全重合時間は
10分〜100時間である。好ましくは3時間〜30時
間である。
【0035】他方、本発明のメタクリル系アイソタクチ
ック重合体(II)は、たとえば、前記一般式(3):M
2 [C(Si(R4332(式中、M2 はSc、
Yまたはランタニド系を示し、R4 はそれぞれ独立して
水素原子または炭素数1〜5の炭化水素基を示す。)で
表される有機金属触媒の存在下に、前記メタクリル酸エ
ステル類(1)を含むメタクリル系単量体を重合するこ
とにより製造することができる。メタクリル系単量体の
重合は、前記メタクリル酸エステル類(1)を単独重合
してもよく、前記メタクリル酸エステル類(1)と他の
メタクリル酸エステル類を含むメタクリル系単量体を共
重合してもよい。
【0036】前記一般式(3)で表される有機金属触媒
は詳しくは、下式
【化9】 (式中、M2 はSc、Yまたはランタニド原子を示し、
4 はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜5の
炭化水素基を示す。)で表される。
【0037】一般式(3)で表される有機金属触媒にお
けるM2 :ランタニド原子の具体例としては、たとえ
ば、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、G
d、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu等があ
げられる。前記M2 としてはYbが好適である。なお、
4 の炭素数1〜5の炭化水素基としてはメチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基、t −ブチル基などの直
鎖または分岐鎖のアルキル基があげられる。R4 は原料
の入手性及び活性が高いことからメチル基が好ましい。
2 、R4 の組み合わせとしては、M2 がYb、R4
全てメチル基であることが原料の入手性及び活性が高い
ことから最も好ましい。
【0038】上記一般式(3)で表される有機金属触媒
は、前記構造式を満足する化合物を特に制限なく使用す
ることができる。その具体例としては、たとえば、ビス
{トリス(トリメチルシリル)メチル}イッテリビウ
ム、ビス{トリス(トリエチルシリル)メチル}イッテ
リビウム、ビス{トリス(トリプロピルシリル)メチ
ル}イッテリビウム、ビス{トリス(トリブチルシリ
ル)メチル}イツテリビウム、ビス{トリス(トリメチ
ルシリル)メチル}サマリウム、ビス{トリス(トリエ
チルシリル)メチル}サマリウム、ビス{トリス(トリ
プロピルシリル)メチル}サマリウム、ビス{トリス
(トリブチルシリル)メチル}サマリウム、ビス{トリ
ス(トリメチルシリル)メチル}ルテチウム、ビス{ト
リス(トリエチルシリル)メチル}ルテチウム、ビス
{トリス(トリプロピルシリル)メチル}ルテチウム、
ビス{トリス(トリブチルシリル)メチル}ルテチウ
ム、ビス{トリス(トリメチルシリル)メチル}ヨーロ
ピウム、ビス{トリス(トリエチルシリル)メチル}ヨ
ーロピウム、ビス{トリス(トリプロピルシリル)メチ
ル}ヨーロピウム、ビス{トリス(トリブチルシリル)
メチル}ヨーロピウム、ビス{トリス(トリメチルシリ
ル)メチル}イットリウム、ビス{トリス(トリエチル
シリル)メチル}イットリウム、ビス{トリス(トリプ
ロピルシリル)メチル}イットリウム、ビス{トリス
(トリブチルシリル)メチル}イットリウム、等があげ
られる。
【0039】上記一般式(3)で表される有機金属化合
物の製造方法は特に限定されない。たとえば、公知の方
法(Colin Eaborn,Peter B.Hi
tchcock,Kenith Izod,J.Dav
id Smith,J.Am.Chem.Soc.11
6,12071,1994.)または特開平10−26
5517号公報等に記載の方法により合成することがで
きる。
【0040】前記一般式(3)で表される有機金属触媒
の使用量は、特に制限されず、メタクリル系アイソタク
チック重合体(II)の分子量に応じて適宜に調整でき
る。通常、メタクリル系単量体1モルに対して、0.0
01〜100ミリモル部程度が好ましく、さらには0.
01〜10ミリモルが好ましい。0.001ミリモル未
満では、重合活性が低下し易く、100ミリモルを超え
ると、生成する重合体の分子量が低くなり,所望の物性
が得られにくくなる。
【0041】また上記メタクリル系単量体の重合は、不
活性ガス雰囲気下において、溶媒中で行うのが好まし
い。上記不活性ガスとしては特に限定されず、たとえ
ば、窒素、アルゴン、ヘリウムがあげられる。重合装置
内のガス容易置換性の点から、アルゴンが好ましい。上
記溶媒としては、たとえば、ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素;へキサン、ヘプタン等の脂肪
族炭化水素;シクロへキサン、シクロへプタン等の脂環
族炭化水素;クロロホルム、塩化メチレン、四塩化炭素
等のハロゲン化炭化水素;テトラヒドロフラン、ジエチ
ルエーテル等のエーテル類;酢酸エチル等のエステル類
等があげられる。溶媒は充分に脱水、脱気されたもので
が好ましい。高いアイソタクチシティーを与える理由か
ら、トルエン、キシレンなどの非極性溶剤を用いること
が好ましい。溶媒の使用量は特に制限されないが、原料
のメタクリル系単量体10容量部に対し、10〜500
容量部の割合で用いるが好ましく、さらには100〜2
00容量部であるのが好ましい。
【0042】前記重合は、メタクリル系単量体を含む溶
媒中に一般式(3)で示される有機金属化合物を添加し
ながら重合してもよく、一般式(3)で示される有機金
属化合物解を含む溶媒中にメタクリル系単量体を添加し
ながら重合してもよく、またメタクリル系単量体と一般
式(3)で示される有機金属化合物を含む溶媒から重合
を行ってもよい。
【0043】なお、上記メタクリル系単量体は、上記溶
剤に溶解し、モレキュラーシーブ等の乾燥剤により充分
乾燥させた後、重合直前に乾燥剤を除去して用いること
が望ましい。また、上記有機金属化合物についても、原
料のメタクリル系単量体を重合させる前に予め溶媒中に
溶解させておくことが望ましい。
【0044】上記重合において、その重合温度は特に制
限されないが、溶媒を使用する場合には、溶媒の融点か
ら沸点の間に調整される。重合温度は、通常、−100
〜40℃程度に設置するのが好ましい。更に好ましく
は、−78℃〜0℃である。重合温度が低くなりすぎる
と、重合速度が低下する傾向にある。一方、重合温度が
高くなりすぎるとメタクリル系アイソタクチック重合体
(II)の立体規則性が低下し易くなる。
【0045】また上記重合は、常圧または加圧下に行う
ことができる。重合圧力は、通常、1〜50気圧程度が
好ましい。より好ましくは1〜5気圧である。重合時間
は、メタクリル系アイソタクチック重合体(II)の分子
量に応じて適宜に調整できる。通常、全重合時間は10
分〜100時間である。好ましくは3時間〜30時間で
ある。
【0046】
【発明の効果】上記の様にして得られた本発明の立体制
御型メタクリル系重合体であるメタクリル系シンジオタ
クチック重合体(I)は高い立体規則性を有し、高分子
量で、分子量分布が狭い。またメタクリル系アイソタク
チック重合体(II)は高い立体規則性を有し、高分子量
である。本発明の立体制御型メタクリル系重合体は、そ
の優れた立体規則性のために、高いホール移動性を与え
るものと考えられる。優れたホール移動性を与える理由
は明確ではないが、隣接する側鎖のπ電子が効率よく重
なり合い、その結果、高いホール移動性を与えるものと
考えられる。その優れたホール移動性を活用し、電子写
真感光材料、エレクトロルミネッセンス材料やフォトリ
フラクティブ材料などの高応答性オプトエレクトロニク
ス有機ポリマー材料に応用できる。
【0047】
【実施例】以下に本発明の実施例をあげて更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。
【0048】なお、実施例中の数平均分子量(Mn)お
よび分散度(Mw/Mn)は、東ソー(株)製、SC−
8010/TSKゲルG2000,3000,400
0,5000の複合カラム型ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィー(GPC)装置を用い、テトラヒドロフ
ランを溶媒として40℃にて測定した。実施例中の2連
子表示([%r]、[%m])は、日本電子(株)製の
JNM−LA400を用いて13C−NMRを測定し、直
鎖分岐のメチル基のシグナルの積分比から計算した。
【0049】<合成例1:カルバゾイルプロピルメタク
リレートの合成>カルバゾール(16.7g,100m
mol)と3−ブロモプロパノール(15.3g,11
0mmol)をジメチルホルムアミド(100ml)に
溶解した後、t−ブトキシカリウム(12.3g,11
0mmol)を加え、50℃で12時間撹拌した。この
反応溶液に、水(100ml)を加え、得られた化合物
を塩化メチレン(200ml)で抽出した。塩化メチレ
ン層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥
剤を除去後、溶剤を減圧除去し、粗生成物を得た。この
粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィ法により精製
し、目的の中間体のカルバゾールアルコールを得た。
【0050】得られたカルバゾールアルコール(20.
3g,90mmol)を乾燥テトラヒドロフラン(以下
THFという,100ml)に溶解し、氷冷下にメタク
ロイルクロリド(10.5g,100mmol)とトリ
エチルアミン(10.1g,100mmol)を滴下し
た。室温に戻し、1時間反応させた後、この反応溶液に
水を加え、得られた化合物をジエチルエーテル(200
ml)で抽出した。エーテル層を水で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を除去後、溶剤を減圧除去
し、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルクロマ
トグラフィ法により精製し、目的の中間体のカルバゾイ
ルプロピルメタクリレート(19.5g,収率67%)
を得た。
【0051】<合成例2:カルバゾイルエチルメタクリ
レートの合成>実施例1において、3−ブロモプロパノ
ールの代わりに2−ブロモエタノールを用いたこと以外
は実施例1と同様の操作を行い、カルバゾイルエチルメ
タクリレートを合成した。
【0052】<合成例3:カルバゾイルブチルメタクリ
レートの合成>実施例1において、3−ブロモプロパノ
ールの代わりに4−ブロモブタノールを用いたこと以外
は実施例1と同様の操作を行い、カルバゾイルブチルメ
タクリレートを合成した。
【0053】<合成例4:N−(メタクロイルオキシプ
ロピルオキシフェニル)‐N,N′,N′−トリフェニ
ル−(1,1′−ジフェニル)‐4,4‐ジアミン:T
PDメタクリレートの合成> ジフェニルベンジジン(33.6g,100mmol)
とヨードベンゼン(20.4g,100mmol)とp
−メトキシヨードベンゼン(23.4g,100mmo
l)をドデカン(300ml)に溶解し、さらに炭酸カ
リウム(69g,500mmol)と銅粉(1g)を混
合した後、アルゴン雰囲気下で200℃で3日間撹拌し
た。冷却後、溶媒を減圧溜去し、残渣を塩化メチレン
(300ml)で抽出した。塩化メチレン層を水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を除去後、溶
剤を減圧除去し、粗生成物を得た。この粗生成物からシ
リカゲルクロマトグラフィ法により目的の中間体である
トリフェニル−メトキシフェニルベンジジンのみを単離
した。
【0054】得られたトリフェニル−メトキシフェニル
ベンジジン(26.0g、50mmol)を乾燥THF
(260ml)に溶解し、氷冷下、トリメチルシリルヨ
ーダイド(16g,80mmol)を滴下し、50℃で
48時間反応させた後、反応溶液に水を加え、得られた
化合物をジエチルエーテル(300ml)で抽出した。
エーテル層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、乾燥剤を除去後、溶剤を減圧除去し、粗生成物を得
た。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィ法によ
り精製した。さらに得られたこの中間体を乾燥THF
(200ml)に溶解し、氷冷下、3−ブロモプロパノ
ール(7.7g,55mmol)とt−ブトキシカリウ
ム(6.2g,55mmol)を加え、50℃で12時
間撹拌した。この反応溶液に水を加え、得られた化合物
をジエチルエーテル(200ml)で抽出した。エーテ
ル層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥
剤を除去後,溶剤を減圧除去し、粗生成物を得た。この
粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィ法により精製し
た。得られたトリフェニル−ヒドロキシプロピルオキシ
フェニルベンジジン(22.5g,40mmol)を乾
燥THF(200ml)に溶解し、氷冷下、メタクロイ
ルクロリド(5.3g,50mmol)とトリエチルア
ミン(5.0g,50mmol)を滴下した。室温に戻
し、1時間反応させたのち、反応溶液に水を加え、得ら
れた化合物をジエチルエーテル(200ml)で抽出し
た。エーテル層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、乾燥剤を除去後、溶剤を減圧除去し、粗生成物を
得た。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィ法に
より精製し、目的のTPDメタクリレート(18.3
g,収率29%)を得た。
【0055】<合成例5:一般式(2)で表される有機
金属触媒の合成>アルゴン置換した1L容のフラスコ
に、SmI2 を3.9616gとTHF330mlを加
えて撹拌しながら、ペンタメチルシクロペンタジエニル
カリウム塩:(C5 Me5 )K、を45.858g加
え、室温で反応させた。その後、THFを減圧除去して
得られた固形物にトルエンを加え、上澄みを回収し、減
圧乾燥させた後、THFとへキサンで、(C5 Me5
Sm(THF)2 の再結晶を行なった。再結晶した、
(C5 Me5 )Sm(THF)2 、2.5gをトルエン
60mlに溶解し、トリメチルアルミニウム2.2ml
加え、撹拌して反応を行なった。沈殿物を除去した後、
再結晶を行ない、(C5 Me5 )SmMe2 AlMe
2 、を単離した。これをTHFとへキサンから再結晶す
ることにより、(C5Me5 )SmMe(THF)を得
た。
【0056】<メタクリル系シンジオタクチック重合体
(I)の合成> 実施例1 アルゴン置換した200mlフラスコに、前記合成例5
で調製した有機金属触媒:(C5 Me5 )SmMe(T
HF)を186mg(0.336mmol)、カルバゾ
イルエチルメタクリレート11.0g(39.6mmo
l)および脱気脱水処理したTHF100mlを加え、
脱気処理し、−20℃で24時間重合反応を行なった。
反応溶液を乾燥後、11.5gのメタクリル系重合体を
得た(収率99%以上)。
【0057】得られたメタクリル系重合体の分子量をG
PCにて測定したところ、重量平均分子量16.5万、
数平均分子量16.2万、分散度1.02であった。ま
たメタクリル系重合体における連鎖部のシンジオタクチ
シティーが2連子表示(%r)で90%であった。メタ
クリル系重合体のGPCチャートを図1に、13C−NM
Rチャートを図2に示す。
【0058】実施例2 アルゴン置換した200mlフラスコに、前記合成例5
で調製した有機金属触媒:(C5 Me5 )SmMe(T
HF)を166mg(0.327mmol)、カルバゾ
イルプロピルメタクリレート9.5g(32.3mmo
l)および及び脱気脱水処理したトルエン100mlを
加え、脱気処理し、−20℃で24時間重合反応を行っ
た。反応溶液を乾燥後、9.9gのメタクリル系重合体
を得た(収率99%)。
【0059】得られたメタクリル系重合体の分子量をG
PCにて測定したところ、重量平均分子量2.1万、数
平均分子量1.9万、分散度1.07であった。またメ
タクリル系重合体における連鎖部のシンジオタクチシテ
ィーが2連子表示(%r)で84%であった。メタクリ
ル系重合体のGPCチャートを図3に、13C−NMRチ
ャートを図4に示す。
【0060】実施例3 アルゴン置換した200mlフラスコに、前記合成例5
で調製した有機金属触媒:(C5 Me5 )SmMe(T
HF)を156mg(0.311mmol)、カルバゾ
イルブチルメタクリレート10g(31.1mmol)
および脱気脱水処理したトルエン100mlを加え、脱
気処理し、−20℃で24時間重合反応を行った。反応
溶液を乾燥後、9.9gのメタクリル系重合体を得た
(収率39%)。
【0061】得られたメタクリル系重合体の分子量をG
PCにて測定したところ、重量平均分子量2.3万、数
平均分子量1.8万、分散度1.29であった。またメ
タクリル系重合体における連鎖部のシンジオタクチシテ
ィーが2連子表示(%r)で85%であった。メタクリ
ル系重合体のGPCチャートを図5に、13C−NMRチ
ャートを図6に示す。
【0062】実施例4 実施例2において、カルバゾイルプロピルメタクリレー
トに代えて、合成例4で調製したTPDメタクリレート
を10g用いたこと以外は実施例2と同様にしてメタク
リル系重合体(収率66%)を得た。
【0063】得られたメタクリル系重合体の分子量をG
PCにて測定したところ、重量平均分子量5.1万、数
平均分子量4.8万、分散度1.07であった。またメ
タクリル系重合体における連鎖部のシンジオタクチシテ
ィーが2連子表示(%r)で86%であった。メタクリ
ル系重合体のGPCチャートを図7に、13C−NMRチ
ャートを図8に示す。
【0064】上記の結果から明らかなように、実施例1
〜4の重合方法によれば、分子量が高く、分子量分布幅
が狭くて、シンジオタクチシティーの高いメタクリル連
鎖部を有するメタクリル系重合体が得られることがわか
る。
【0065】<合成例6:一般式(3)で表される有機
金属触媒の合成>アルゴン置換した500mlのフラス
コにリチウム粉末151mmolと脱気乾燥したジエチ
ルエーテル100mlを入れ、系内を−78℃まで冷却
した。これを撹拌しながら、ジエチルエーテル90ml
に溶解したトリストリメチルシリルメチルアイオダイド
(IC(TMS)3 :TMSはSiMe3 )41.2m
molをゆっくり加えた。
【0066】これを、−78℃で6時間撹拌した後、0
℃で1時間撹拌し、アルゴン気流下、ガラスウールによ
り濾過した。濾液に、t−ブトキシカリウム45.9m
molのジエチルエーテル90ml溶液を0℃で加え
た。12時間撹拌した後、溶媒のジエチルエーテルを留
去し、脱気乾燥したへキサン30mlで3回洗った。得
られた白色の固体を脱気乾燥したベンゼン90mlに溶
解させた。
【0067】このベンゼン溶液に、別途合成したイッテ
リビウムジアイオダイド(YbI2)8.04mmol
を含む脱気乾燥ベンゼン溶液60mlを加えた。この溶
液を室温で48時間撹拌した後、ベンゼンを完全に留去
した。これに、乾燥脱気したへキサン120mlを加え
た後、上澄み液を分離した。この上澄み溶液を約1/4
に濃縮し、−20℃にて24時間静置して燈色のビス
{トリス(トリメチルシリル)メチル}イッテリビウム
を得た(収率30%)。得られた化合物の 1H−NMR
(C66 ,25℃、400MHz)で分析したとこ
ろ、δ0.20(s,18H)であった。また、13C−
NMR(C66 ,25℃、100MHz)で分析した
ところ、δ6.17(Me)、δ25.8(SiC)で
あった。
【0068】<メタクリル系アイソタクチック重合体
(II)の合成> 実施例5 200mlのフラスコ内をアルゴンガスで置換したの
ち、カルバゾイルエチルメタクリレート10.0g(3
5.8mmol)を脱気乾燥したトルエン100mlに
溶解し、−78℃に冷却した。この溶液に上記合成例6
で調製した有機金属触媒:ビス{トリス(トリメチルシ
リル)メチル}イッテリビウム0.358mmolを撹
拌しながら加え、0℃で24時間撹拌した。これを室温
に戻してからメタノールに注ぎ、重合を停止した後、析
出した白色沈澱を濾過した。濾液を減圧乾燥してメタク
リル系重合体を得た(収率94%)。
【0069】得られたメタクリル系重合体の分子量をG
PCにて測定したところ、数平均分子量0.67万であ
った。またメタクリル系重合体における連鎖部のアイソ
タクチシティーが2連子表示(%m)で90%以上であ
った。メタクリル系重合体のGPCチャートを図9に、
13C−NMRチャートを図10に示す。
【0070】比較例 30mlのフラスコ内をアルゴンガスで置換したのち、
カルバゾイルプロピルメタクリレート2.7gを脱気乾
燥したTHF10mlに溶解した。この溶液にアゾビス
イソブチロニトリル34mgを加え、70℃で4時間撹
拌した。これを50mlのメタノールに注ぎ、重合を停
止した後、沈殿した重合体を100mlのクロロホルム
に溶解た。さらにメタノール50mlを撹拌しながらゆ
っくり加えて析出した白色沈澱を濾過した。濾液を減圧
乾燥してメタクリル系重合体を得た(収率95%)。
【0071】得られたメタクリル系重合体の分子量をG
PCにて測定したところ、重量平均分子量2.3万、数
平均分子量12.9万、分散度5.58であった。ま
た、このメタクリル系重合体には立体規則性はなく、完
全にアタクチックであった。
【0072】上記の結果から明らかなように、実施例1
〜4の重合方法によれば、分子量が高く、分子量分布幅
が狭くて、シンジオタクチシティーの高いメタクリル連
鎖部を有するメタクリル系重合体が得られることが分か
る。また実施例5の重合方法によれば、アイソタクチシ
ティーの高いメタクリル連鎖部を有するメタクリル系重
合体が得られることが分かる。これに対して、比較例に
示した従来方法では、分子量分布幅は広く、かつ分子量
が低く、しかもタクチシティーのない、アタクチックな
メタクリル系重合体しか製造できないものであることが
分かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られたメタクリル系重合体のGP
Cチャートである。
【図2】実施例1で得られたメタクリル系重合体の13
−NMRチャートである。
【図3】実施例2で得られたメタクリル系重合体のGP
Cチャートである。
【図4】実施例2で得られたメタクリル系重合体の13
−NMRチャートである。
【図5】実施例3で得られたメタクリル系重合体のGP
Cチャートである。
【図6】実施例3で得られたメタクリル系重合体の13
−NMRチャートである。
【図7】実施例4で得られたメタクリル系重合体のGP
Cチャートである。
【図8】実施例4で得られたメタクリル系重合体の13
−NMRチャートである。
【図9】実施例5で得られたメタクリル系重合体のGP
Cチャートである。
【図10】実施例5で得られたメタクリル系重合体の13
C−NMRチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 道治 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 4J015 DA04 DA37 4J100 AL08P BA27P BC43P BC65P CA01 DA01 DA04 FA10 JA43 4J128 AA01 AC49 AD05 AD11 AE15 BA01A BB01A BC15A EA01 EB25 FA02 GA01 GA06 GA12

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも二つの芳香環に結合している
    三級アミノ基を側鎖に有するメタクリル酸エステル類
    (1)に基づく構成単位を50〜100モル%含有して
    なるメタクリル系重合体であって、 数平均分子量(Mn)が5000〜2000000、分
    散度(Mw/Mn)が1〜1.5であり、 メタクリル系重合体におけるシンジオタクチシティーが
    2連子表示(%r)で70%以上であることを特徴とす
    る立体制御型メタクリル系重合体。
  2. 【請求項2】 メタクリル酸エステル類 (1) が、一般
    式(1): 【化1】 (式中、nは1〜12の整数を示し、Xは−O−または
    単結合を示し、R1 はそれぞれ独立して水素原子、炭素
    数1〜12のアルキル基または炭素数1〜12のアルキ
    ル基を含有するアルキルエーテル基を示す。)で表され
    るメタクリル酸エステル類のいずれか少なくとも1種で
    あることを特徴とする請求項1記載の立体制御型メタク
    リル系重合体。
  3. 【請求項3】 一般式(2):(C5 (R252
    13 (式中、M1 はSc、Yまたはランタニド原子を示し、
    2 、R3 はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜5
    の炭化水素基またはケイ素原子を含む炭素数1〜5の炭
    化水素基を示す。)で表される有機金属触媒の存在下
    に、少なくとも二つの芳香環に結合している三級アミノ
    基を側鎖に有するメタクリル酸エステル類(1)を含有
    するメタクリル系単量体を重合することを特徴とする立
    体制御型メタクリル系重合体の製造方法。
  4. 【請求項4】 シンジオタクチックリッチな立体制御型
    メタクリル系重合体を製造することを特徴とする請求項
    3記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 −100〜100℃の温度で重合を行う
    ことを特徴とする請求項3または4記載の立体制御型メ
    タクリル系重合体の製造方法。
  6. 【請求項6】 メタクリル酸エステル類 (1) が、一般
    式(1): 【化2】 (式中、nは1〜12の整数を示し、Xは−O−または
    単結合を示し、R1 はそれぞれ独立して水素原子、炭素
    数1〜12のアルキル基または炭素数1〜12のアルキ
    ル基を含有するアルキルエーテル基を示す。)で表され
    るメタクリル酸エステル類のいずれか少なくとも1種で
    あることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の
    立体制御型メタクリル系重合体の製造方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも二つの芳香環に結合している
    三級アミノ基を側鎖に有するメタクリル酸エステル類
    (1)に基づく構成単位を50〜100モル%含有して
    なるメタクリル系重合体であって、 数平均分子量(Mn)が5000〜2000000であ
    り、 メタクリル系重合体におけるアイソタクチシティーが2
    連子表示(%m)で70%以上であることを特徴とする
    立体制御型メタクリル系重合体。
  8. 【請求項8】 メタクリル酸エステル類 (1) が、一般
    式(1): 【化3】 (式中、nは1〜12の整数を示し、Xは−O−または
    単結合を示し、R1 はそれぞれ独立して水素原子、炭素
    数1〜12のアルキル基または炭素数1〜12のアルキ
    ル基を含有するアルキルエーテル基を示す。)で表され
    るメタクリル酸エステル類のいずれか少なくとも1種で
    あることを特徴とする請求項7記載の立体制御型メタク
    リル系重合体。
  9. 【請求項9】 一般式(3):M2 [C(Si(R4
    332 (式中、M2 はSc、Yまたはランタニド原子を示し、
    4 はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜5の
    炭化水素基を示す。)で表される有機金属触媒の存在下
    に、少なくとも二つの芳香環に結合している三級アミノ
    基を側鎖に有するメタクリル酸エステル類(1)を含有
    するメタクリル系単量体を重合することを特徴とする立
    体制御型メタクリル系重合体の製造方法。
  10. 【請求項10】 アイソタクチックリッチな立体制御型
    メタクリル系重合体を製造することを特徴とする請求項
    9記載の製造方法。
  11. 【請求項11】 −100〜40℃の温度で重合を行う
    ことを特徴とする請求項9または10記載の立体制御型
    メタクリル系重合体の製造方法。
  12. 【請求項12】 メタクリル酸エステル類 (1) が、一
    般式(1): 【化4】 (式中、nは1〜12の整数を示し、Xは−O−または
    単結合を示し、R1 はそれぞれ独立して水素原子、炭素
    数1〜12のアルキル基または炭素数1〜12のアルキ
    ル基を含有するアルキルエーテル基を示す。)で表され
    るメタクリル酸エステル類のいずれか少なくとも1種で
    あることを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載
    の立体制御型メタクリル系重合体の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009545006A (ja) * 2006-07-25 2009-12-17 日東電工株式会社 長時間の回折格子持続性を有する非線形光学装置
JP2009545007A (ja) * 2006-07-25 2009-12-17 日東電工株式会社 緑色レーザーに敏感な非線形光学装置
JP2011502202A (ja) * 2007-10-30 2011-01-20 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 高屈折率接着剤

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