JPH05170705A - ラジカル重合性2官能(メタ)アクリレート - Google Patents

ラジカル重合性2官能(メタ)アクリレート

Info

Publication number
JPH05170705A
JPH05170705A JP34150991A JP34150991A JPH05170705A JP H05170705 A JPH05170705 A JP H05170705A JP 34150991 A JP34150991 A JP 34150991A JP 34150991 A JP34150991 A JP 34150991A JP H05170705 A JPH05170705 A JP H05170705A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meth
acrylate
mol
formula
ppm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP34150991A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3021152B2 (ja
Inventor
Masayuki Aizawa
将之 相澤
Takeshi Sato
猛 佐藤
Toshio Kawaguchi
俊夫 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokuyama Corp filed Critical Tokuyama Corp
Priority to JP3341509A priority Critical patent/JP3021152B2/ja
Publication of JPH05170705A publication Critical patent/JPH05170705A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3021152B2 publication Critical patent/JP3021152B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 産業上有用な新規な(メタ)アクリレートを
提供する。 【構成】 一般式 【化1】 (式中R1 はHまたはCH3 、lは0または1、mは2
〜4、nは2〜12である)で示されるラジカル重合性
2官能(メタ)アクリレート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なラジカル重合性
2官能(メタ)アクリレートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多官能の(メタ)アクリレートは
一般に重合体原料に使用され、すでに種々の化合物が知
られている。例えば、ヘキサンジオールジ(メタ)アク
リレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート
などの脂肪族(メタ)アクリレートモノマー、ビスフェ
ノールAジグリシジル(メタ)アクリレート、ビスフェ
ノールAポリエトキシ(メタ)アクリレートなどの芳香
族(メタ)アクリレートが挙げられる。
【0003】上記記載の脂肪族及び芳香族(メタ)アク
リレートの重合体又は共重合体は、一般に電子部品材
料、光学材料、歯科材料、各種高分子の架橋材料等に使
用される。しかし、脂肪族系(メタ)アクリレートは、
一般に重合性に優れるものの強度、耐久性が低く、芳香
族系(メタ)アクリレートはその欠点をある程度改善す
る事ができたものの未だ満足の出来るものではなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題に
鑑み、重合体又は共重合体の物理的強度、耐久性に優れ
たモノマー材料を提供することを目的とする。
【0005】
【問題を解決するための手段】即ち、本発明は、一般式
【0006】
【化2】
【0007】(式中R1 は−Hまたは−CH3 、lは0
または1、mは2〜4、nは2〜12である。)で示さ
れるラジカル重合性2官能(メタ)アクリレートであ
る。
【0008】本発明で提供する上記(メタ)アクリレー
トは上記一般式で示されるものであればよいが、特に良
好なものを具体的に例示すると次ぎのものである。
【0009】
【化3】
【0010】
【化4】
【0011】前記一般式で示される本発明の(メタ)ア
クリレートは常温、常圧で白色固体であり、アルコー
ル、テトラヒドロフラン、アセトンなどの通常の有機溶
媒に可溶であるが水には不溶である。
【0012】本発明の(メタ)アクリレートは、以下
(a)〜(d)のような方法で分析を行い確認すること
が出来る。
【0013】(a) 赤外吸収スペクトル(I.R) 本発明の前記一般式で示される(メタ)アクリレートを
I.R.分析すると、(メタ)アクリレートのカルボニ
ル基の吸収が1718cm-1に、二重結合による吸収が
1640cm-1に、ビフェニル基に直接結合したカルボ
ニル基の吸収が1730cm-1に、ウレタン結合のカル
ボニル基の吸収が1640cm-1に現われる。又、ベン
ゼン環に基づく吸収が1608cm-1に現われる。
【0014】従って、I.R.分析によってメタクリル
基、ビフェニル基、ビフェニル基に直結したカルボニル
基、ウレタン結合の有無についての確認ができる。
【0015】(b) 1H核磁気共鳴スペクトル 1 Hの化学シフトを調べる事によって生成物を同定する
ことが出来る。本発明の化合物についての具体的な同定
については後述する実施例で述べるが、本発明の化合物
が何であるかは 1H核磁気共鳴スペクトルで確認するこ
とができる。
【0016】(c) 質量スペクトル フィールドイオン−質量スペクトル法を用いて前記一般
式で示される(メタ)アクリレートを測定することによ
り分子イオンピークM+ を確認することができる。
【0017】(d) 元素分析 本発明の(メタ)アクリレートの同定は、前記 1H核磁
気共鳴スペクトルで判明するが、該化合物におけるH、
C、N各元素の理論計算値と実際に得られる化合物との
各元素分析結果を比較することにより更に明確な同定が
可能となる。
【0018】以上(a)〜(d)に述べたような分析手
段で本発明の(メタ)アクリレートを同定することがで
きる。
【0019】本発明の(メタ)アクリレートは、前記し
たように新規物質であり、ポリマーの一般的な原料とし
て広く利用できる。
【0020】上記化合物は、中心骨格に剛直なビフェニ
ル構造を持ち、その両端にアルキレンのフレキシブルな
構造を有するためモノマー間で配向性を示し、その結果
得られたポリマーが従来よりも高強度となる。
【0021】本発明の(メタ)アクリレートの製法は特
に限定されず如何なる方法で製造してもよい。一般に好
適に採用しうる代表的な製法を挙げると次のような方法
である。
【0022】本発明の(メタ)アクリレートの代表的な
製造方法を以下に説明する。先ず一般式(1) HO−(CH2 n −OH (1) で表されるアルキルジオールと(メタ)アクリル酸クロ
ライドあるいは、一般式(2)
【0023】
【化5】
【0024】(式中R2 は−Hあるいは−CH3 、m=
2〜4)で表されるイソシアナートアルキル(メタ)ア
クリレートを反応させて下記式(3)の化合物を得る。
【0025】
【化6】
【0026】(式中Rは−H、−CH3 、lはCまたは
1、m=2〜4、n=2〜12である)この化合物と下
記式(4)の化合物を適当な塩基性触媒下で反応させて
前記一般式で示される新規化合物の(メタ)アクリレー
トが得られる。
【0027】
【化7】
【0028】製造方法についてさらに具体的に説明する
とまず、(メタ)アクリル酸クロライドあるいは、前記
一般式(2)で表されるイソシアナートアルキル(メ
タ)アクリレートを(メタ)アクリル酸クロライドの場
合ピリジン、トリエチルアミン等の塩基性触媒下で、イ
ソシアナートアルキル(メタ)アクリレートの場合ジブ
チル錫ラウレートを触媒として、前記一般式(1)で表
されるジオールと無溶媒下、あるいはテトラヒドロフラ
ン(THF)、クロロホルム、ベンゼン等適当な溶媒中
で氷冷下攪拌しながら1時間反応させ、その後室温まで
徐々に温度を上げさらに1〜2時間反応を行う。反応終
了後、余剰のジオールを水洗により除去して前記一般式
(3)の化合物を得る。さらにこの化合物と前記一般式
(4)の化合物をピリジン、トリエチルアミン等の塩基
性触媒下で反応させた後、アルコール、エーテル等適宜
溶媒を用いて再結晶を繰り返すことにより前記一般式で
示される本発明の(メタ)アクリレートが得られる。
【0029】本発明の(メタ)アクリレートは、それ自
身単独で重合させて強度の優れた材料となりえるが、反
応性希釈剤として他のモノマーと共重合させても優れた
特性を示す。従って本発明の(メタ)アクリレートは重
合体を得るためのモノマーとして優れた原料となる。例
えば本発明の(メタ)アクリレートは、単独あるいは他
のモノマーで希釈し無機フィラーおよび触媒を添加し
て、歯科用充填材などに使う事ができる。その場合従来
のモノマーに比べ2割以上の強度向上が可能である。
【0030】
【実施例】本発明を具体的に説明するために以下実施例
を挙げて説明するが本発明はこれらの実施例に限定され
るものではない。
【0031】実施例1 100mlのナス型フラスコに4,4′ビフェニルジカ
ルボニルクロリド2.79g(0.01mol)、テト
ラヒドロフラン70ml、ジ−terブチルメチルフェ
ノール0.001gを加え、攪拌しながらヒドロキシエ
チルメタクリレート2.86g(0.022mol)、
ピリジン1.58g(0.02mol)のテトラヒドロ
フラン5ml溶液を0.5時間攪拌した後、3時間加熱
還流した。反応液をろ過し、テトラヒドロフランを除去
した後、得られた固体をエタノールにて再結晶すること
により目的とする下記構造式の白色結晶2.3gを得
た。収率は、49.6%であった。
【0032】得られた反応生成物の赤外吸収スペクトル
によれば、3400cm-1付近のOH基に基因する吸収
が消失し1730cm-1にフェニル基に直結したカルボ
ン酸エステルのカルボニル基による吸収が観察された。
又、メタクリレートのカルボニル基およびC=Cの吸収
が1718cm-1と1636cm-1に、ビフェニル基の
吸収が1608cm-1に観察された。
【0033】次に、生成物の 1H核磁気共鳴スペクトル
を用いて同定を行った。結果は以下の通りである。
【0034】
【化8】
【0035】(a)=5.51,6.07ppm(ダブ
レット(doblet)、4H) (b)=1.93ppm(シングレット (singlet)、6
H) (c)+(d)=4.57ppm(シングレット (sing
let)、8H) (e)+(f)=7.63〜8.22ppm(テトラプ
レット (tetraplet)、8H) 更にまた生成物の質量分析スペクトルによりm/e=4
66の分子イオンピークが観察された。
【0036】更にまた生成物の元素分析の結果を以下に
示す。
【0037】
【表1】
【0038】これらの結果より反応生成物は、
【0039】
【化9】
【0040】であることが確認できた。
【0041】実施例2 300mlの三つ口フラスコに、1,6−ヘキサンジオ
ール29.7g(0.251mol)、トリエチレルア
ミン105.6g(0.104mol)、テトラヒドロ
フラン200mlを加え、氷冷下メタクリル酸クロリド
109g(0.104mol)を滴下した。滴下終了後
40℃に加熱し、15時間反応させた。生じた沈澱物を
炉別した後、炉液を濃縮し、水とベンゼンを加えて抽出
洗浄した。有機層を濃縮し、n−ヘキサンで洗浄した後
さらに濃縮して6−メタクリロキシヘキサノール1を得
た。収率は52%であった。
【0042】別の100mlのナス型フラスコに4,
4′ビフェニルジカルボニルクロリド2.79g(0.
01mol)、テトラヒドロフラン70ml、ジ−te
rブチルメチルフェノール0.001gを加え、攪拌し
ながら前記で得た6−メタクリロキシヘキサノール4.
92g(0.022mol)、ピリジン1.58g
(0.02mol)のテトラヒドロフラン5ml溶液を
加え、0.5時間攪拌した後、3時間加熱還流した。反
応液をろ過し、テトラヒドロフランを除去した後、得ら
れた固体をエタノールにて再結晶することにより下記構
造の白色結晶2.51gを得た。収率は、33.3%で
あった。
【0043】この生成物の赤外吸収スペクトルは実施例
1と同様な吸収を示した。次に生成物の 1H核磁気共鳴
スペクトルを用いて同定を行った。
【0044】結果は、次の通りであった。
【0045】
【化10】
【0046】(a)=5.52,6.08ppm(ダブ
レット(doblet)、4H) (b)=1.93ppm(シングレット (singlet)、6
H) (c)+(e)=4.07〜4.35ppm(マルチプ
レット (multiplet)、8H) (d)=1.53〜1.79ppm(マルチプレット
(multiplet)、16H) (f)+(g)=7.61〜8.20ppm(テトラプ
レット (tetraplet)、8H) 更にまた生成物の元素分析の結果は以下に示す通りであ
った。
【0047】
【表2】
【0048】また、生成物の質量分析スペクトルにより
m/e=578の分子イオンピークが観察された。
【0049】以上の結果より反応生成物が上記構造式で
示されるメタクリレートであることが確認できた。
【0050】実施例3 300mlの三つ口フラスコに、1,10−デカンジオ
ール6.35g(0.0251mol)、トリエチレル
アミン10.56g(0.0104mol)、テトラヒ
ドロフラン200mlを加え、氷冷下メタクリル酸クロ
リド109g(0.0104mol)滴下した。滴下終
了後40℃に加熱し、15時間反応させた。生じた沈澱
物を炉別した後、炉液を濃縮し、水とベンゼンを加えて
抽出洗浄した。有機層を濃縮し、n−ヘキサンで洗浄し
た後さらに濃縮して10−メタクリロキシヘキサノール
を得た。収率は52%であった。
【0051】別の100mlのナス型フラスコに4,
4′ビフェニルジカルボニルクロリド2.79g(0.
01mol)、テトラヒドロフラン70ml、ジter
ブチルメチルフェノール0.001gを加え、攪拌しな
がら上記で得られた10−メタクリロキシヘキサノール
2.86g(0.022mol)、ピリジン1.58g
(0.02mol)のテトラヒドロフラン5ml溶液を
加え0.5時間攪拌した後、3時間加熱還流した。反応
液をろ過し、テトラヒドロフランを除去した後、得られ
た固体をエタノールにて再結晶することにより下記構造
式の白色結晶3.44gを得た。収率は、39.7%で
あった。
【0052】この生成物の赤外吸収スペクトルは実施例
1と同様な吸収を示した。次に生成物の 1H核磁気共鳴
スペクトルを用いて同定を行った。
【0053】結果は次の通りであった。
【0054】
【化11】
【0055】(a)=5.53,6.09ppm(ダブ
レット(doblet)、4H) (b)=1.94ppm(シングレット (singlet)、6
H) (c)+(e)=4.10〜4.39ppm(マルチプ
レット (multiplet)、8H) (d)=1.51〜1.79ppm(マルチプレット
(multiplet)、32H) (f)+(g)=7.61〜8.21ppm(テトラプ
レット (tetraplet)、8H) 更にまた生成物の元素分析の結果は以下に示す通りであ
った。
【0056】
【表3】
【0057】また、生成物の質量分析スペクトルにより
m/e=690の分子イオンピークが観察された。
【0058】以上の結果より反応生成物が上記構造式で
示されるメタクリレートであることが確認できた。
【0059】実施例4 300mlの三つ口フラスコに、1,6−ヘキサンジオ
ール29.7g(0.0251mol)、トリエチレル
アミン10.56g(0.0104mol)、テトラヒ
ドロフラン200mlを加え、氷冷下アクリル酸クロリ
ド10.9g(0.0104mol)滴下した。滴下終
了後40℃に加熱し、15時間反応させた。生じた沈澱
物を炉別した後、炉液を濃縮し、水とベンゼンを加えて
抽出洗浄した。有機層を濃縮し、n−ヘキサンで洗浄し
た後さらに濃縮して6−アクリロキシヘキサノール1を
得た。収率は52%であった。
【0060】別の100mlのナス型フラスコに4,
4′ビフェニルジカルボニルクロリド2.79g(0.
01mol)、テトラヒドロフラン70ml、ジter
ブチルメチルフェノール0.001gを加え、攪拌しな
がら上記で得られた6−アクリロキシヘキサノール2.
86g(0.022mol)、ピリジン1.58g
(0.02mol)のテトラヒドロフラン5ml溶液を
加え0.5時間攪拌した後、3時間加熱還流した。反応
液をろ過し、テトラヒドロフランを除去した後、得られ
た固体をエタノールにて再結晶することにより下記構造
式の白色結晶2.10gを得た。収率は、28.9%で
あった。
【0061】この生成物の赤外吸収スペクトルは実施例
1と同様な吸収を示した。次に生成物の 1H核磁気共鳴
スペクトルを用いて同定を行った。
【0062】結果は次の通りであった。
【0063】
【化12】
【0064】(a)+(b)=5.84〜6.37pp
m(マルチプレット (multiplet)、6H) (c)+(e)=3.95〜4.28ppm(マルチプ
レット (multiplet)、8H) (d)=1.44〜1.83ppm(マルチプレット
(multiplet)、24H) (f)+(g)=7.05〜8.21ppm(テトラプ
レット (tetraplet)、8H) 更にまた生成物の元素分析の結果は以下に示す通りであ
った。
【0065】
【表4】
【0066】また、生成物の質量分析スペクトルにより
m/e=606の分子イオンピークが観察された。
【0067】以上の結果より反応生成物が上記構造式で
示されるアクリレートであることが確認された。
【0068】実施例5 300mlの三つ口フラスコに、1,6−ヘキサンジオ
ール29.7g(0.0251mol)、ジブチル錫ラ
ウレート0.01molとテトラヒドロフラン200m
lを加え、氷冷下イソシアナト(0.0104mol)
滴下した。滴下終了後40℃に加熱し、3時間反応させ
た。生じた沈澱物を炉別した後、炉液を濃縮し、水とベ
ンゼンを加えて抽出洗浄した。有機層を濃縮し、n−ヘ
キサンで洗浄した後さらに濃縮して下記化合物(a)を
得た。
【0069】
【化13】
【0070】収率は52%であった。
【0071】別の100mlのナス型フラスコに4,
4′ビフェニルジカルボニルクロリド2.79g(0.
01mol)、テトラヒドロフラン70ml、ジ−te
rブチルメチルフェノール0.001gを加え、攪拌し
ながら上記化合物(a)6.0g(0.022mo
l)、ピリジン1.58g(0.02mol)のテトラ
ヒドロフラン5ml溶液を加え、0.5時間攪拌した
後、3時間加熱還流した。反応液をろ過し、テトラヒド
ロフランを除去した後、得られた固体をエタノールにて
再結晶することにより下記構造式の白色結晶5.10g
を得た。収率は、55.0%であった。
【0072】この生成物の赤外吸収スペクトルは、実施
例1とほぼ同様な吸収を示し、更にウレタン結合に由来
するカルボニル基の吸収が1640cm-1に現われてい
た。次に生成物の 1H核磁気共鳴スペクトルを用いて同
定を行った。
【0073】結果は次の通りであった。
【0074】
【化14】
【0075】(a)=5.54,6.08ppm(ダブ
レット(doblet)、4H) (b)=1.94ppm(シングレット (singlet)、6
H) (c)+(e)+(g)=3.96〜4.38ppm
(マルチプレット (multiplet)、12H) (d)=3.02〜3.46ppm(マルチプレット
(multiplet)、4H) (f)=1.52〜1.78ppm(マルチプレット
(multiplet)、16H) (h)+(i)=7.62〜8.22ppm(テトラプ
レット (tetraplet)、8H) (j)=4.78ppm(ブロード (browd)、2H) 更にまた生成物の元素分析の結果は以下に示す通りであ
った。
【0076】
【表5】
【0077】また、生成物の質量分析スペクトルにより
m/e=752の分子イオンピークが観察された。
【0078】以上の結果より反応生成物が上記構造式で
示されるメタクリレートであることが確認出来た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式、 【化1】 (式中R1 は−Hまたは−CH3 、lは0または1、m
    は2〜4、nは2〜12である)で示されるラジカル重
    合性2官能(メタ)アクリレート
JP3341509A 1991-12-24 1991-12-24 ラジカル重合性2官能(メタ)アクリレート Expired - Fee Related JP3021152B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3341509A JP3021152B2 (ja) 1991-12-24 1991-12-24 ラジカル重合性2官能(メタ)アクリレート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3341509A JP3021152B2 (ja) 1991-12-24 1991-12-24 ラジカル重合性2官能(メタ)アクリレート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05170705A true JPH05170705A (ja) 1993-07-09
JP3021152B2 JP3021152B2 (ja) 2000-03-15

Family

ID=18346618

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3341509A Expired - Fee Related JP3021152B2 (ja) 1991-12-24 1991-12-24 ラジカル重合性2官能(メタ)アクリレート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3021152B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7794917B2 (en) 2006-09-25 2010-09-14 Fujifilm Corporation Curable composition, color filter and manufacturing method thereof
WO2010048067A3 (en) * 2008-10-22 2011-05-19 3M Innovative Properties Company Dental composition comprising biphenyl di(meth)acrylate monomer comprising urethane moieties
US20150275026A1 (en) * 2012-10-29 2015-10-01 Ariste Medical, Inc. Polymer coating compositions and coated products
CN106661152A (zh) * 2014-08-26 2017-05-10 德山齿科株式会社 聚合性单体、固化性组合物以及树脂部件
JP2017110162A (ja) * 2015-12-18 2017-06-22 株式会社トクヤマデンタル ポリアリールエーテルケトン樹脂材料用接着性組成物
US10729820B2 (en) 2014-04-22 2020-08-04 Ariste Medical, Llc Methods and processes for application of drug delivery polymeric coatings

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20080221291A1 (en) 2007-03-07 2008-09-11 3M Innovative Properties Company Microstructured optical films comprising biphenyl difunctional monomers

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7794917B2 (en) 2006-09-25 2010-09-14 Fujifilm Corporation Curable composition, color filter and manufacturing method thereof
WO2010048067A3 (en) * 2008-10-22 2011-05-19 3M Innovative Properties Company Dental composition comprising biphenyl di(meth)acrylate monomer comprising urethane moieties
US8389599B2 (en) 2008-10-22 2013-03-05 3M Innovative Properties Company Dental composition comprising biphenyl di(meth)acrylate monomer comprising urethane moieties
CN107043561A (zh) * 2012-10-29 2017-08-15 阿里斯特医疗有限责任公司 聚合物涂料组合物和涂覆的产品
US9605175B2 (en) * 2012-10-29 2017-03-28 Ariste Medical, Llc Polymer coating compositions and coated products
AU2013338051B2 (en) * 2012-10-29 2017-05-04 Ariste Medical, Llc. Polymer coating compositions and coated products
AU2013338051C1 (en) * 2012-10-29 2017-08-10 Ariste Medical, Llc. Polymer coating compositions and coated products
US20150275026A1 (en) * 2012-10-29 2015-10-01 Ariste Medical, Inc. Polymer coating compositions and coated products
US10314912B2 (en) 2012-10-29 2019-06-11 Ariste Medical, Llc Polymer coating compositions and coated products
EP2912121B1 (en) * 2012-10-29 2019-09-25 Ariste Medical, LLC Polymer coating compositions and coated products
CN107043561B (zh) * 2012-10-29 2019-10-11 阿里斯特医疗有限责任公司 聚合物涂料组合物和涂覆的产品
US10729820B2 (en) 2014-04-22 2020-08-04 Ariste Medical, Llc Methods and processes for application of drug delivery polymeric coatings
CN106661152A (zh) * 2014-08-26 2017-05-10 德山齿科株式会社 聚合性单体、固化性组合物以及树脂部件
EP3187515A4 (en) * 2014-08-26 2018-05-30 Tokuyama Dental Corporation Polymerizable monomer, curable composition and resin member
JP2017110162A (ja) * 2015-12-18 2017-06-22 株式会社トクヤマデンタル ポリアリールエーテルケトン樹脂材料用接着性組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP3021152B2 (ja) 2000-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH01272551A (ja) 重合性2官能アクリレートモノマー
JP2716527B2 (ja) 感放射線性の共重合可能なエチレン系不飽和有機化合物およびその製造法
US4199526A (en) Allyl-acrylic monomers, their preparation and polymers derived therefrom
JPH05170705A (ja) ラジカル重合性2官能(メタ)アクリレート
US7319132B2 (en) Polymer compounds containing oxetane and maleimide functionality
JP2860549B2 (ja) モノエチレン性不飽和化合物及びそれらのポリマー
JP2008274239A (ja) ハイパーブランチポリカーボネートおよびその製造方法
EP0617110A1 (en) Liquid crystal monomer compound and polymer obtained therefrom
Iyo et al. Synthesis and photochemical reaction of novel p‐alkylcalix [6] arene derivatives containing acryloyl or methacryloyl groups
JP5446109B2 (ja) ヒドロキシ安息香酸誘導体及び重合性化合物の製造方法
JPH0834768A (ja) 新規なジメタクリレート
JP3071280B2 (ja) 2官能(メタ)アクリレート
JPH05229990A (ja) 2官能(メタ)アクリレート
JP4283524B2 (ja) オキセタン環含有(メタ)アクリル酸エステル及びその製法
Avci et al. Photopolymerization studies of alkyl and aryl ester derivatives of ethyl α‐hydroxymethylacrylate
JPH05170704A (ja) (メタ)アクリレート
WO2006123473A1 (ja) (メタ)アクリロイロオキシテトラヒドロフランおよびその製造方法
JP2514455B2 (ja) 分子内に二重結合と三重結合を含有するカ―ボネ―ト化合物
JP3871480B2 (ja) 1,3−ジオキサン−2−オン−5−イル(メタ)アクリレートおよびその製造方法
JP2867644B2 (ja) 反応性樹脂の製造方法
JP5177374B2 (ja) (メタ)アクリル酸エステルおよびその製造方法
JP2003321516A (ja) 立体制御型メタクリル系重合体およびその製造方法
JP2832858B2 (ja) 新規ビニルエーテル、その製法及び重合体
JPH10195170A (ja) 新規なウレタン(メタ)アクリレートおよびその重合性組成物
JP2854096B2 (ja) 新規シラン化合物およびその製造法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees