JPH05170704A - (メタ)アクリレート - Google Patents

(メタ)アクリレート

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JPH05170704A
JPH05170704A JP34150891A JP34150891A JPH05170704A JP H05170704 A JPH05170704 A JP H05170704A JP 34150891 A JP34150891 A JP 34150891A JP 34150891 A JP34150891 A JP 34150891A JP H05170704 A JPH05170704 A JP H05170704A
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meth
acrylate
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Toshio Kawaguchi
俊夫 川口
Takeshi Sato
猛 佐藤
Masayuki Aizawa
将之 相澤
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Tokuyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 産業上有用な新規(メタ)アクリレートを提
供する。 【構成】 一般式 【化1】 (式中、R1 はH又はCH3 、hは2又は3の整数、i
は0又は1の整数である)で示される(メタ)アクリレ
ート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な(メタ)アクリ
レートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多官能の(メタ)アクリレートは
重合体原料に用いられ、すでに種々の化合物が知られて
いる。例えば、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、トリエチレングリコールジメタクリレート、トリメ
チロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリ
スリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の脂肪族(メ
タ)アクリレート、ビスフェノールAジグリシジル(メ
タ)アクリレート、ビスフェノールAポリエトキシ(メ
タ)アクリレートなどの芳香族(メタ)アクリレートが
挙げられる。
【0003】上記記載の脂肪族及び芳香族(メタ)アク
リレートの重合体又は共重合体は、一般に電子部品材
料、光学材料、歯科材料、各種高分子の架橋材料等に使
用される。しかし、脂肪族系(メタ)アクリレートは、
一般に重合性に優れるものの強度、耐久性が低く、芳香
族系(メタ)アクリレートはその欠点をある程度改善す
る事ができたものの未だ満足の出来るものではなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題に
鑑み重合体又は共重合体の物理的強度、耐久性に優れた
モノマー材料を提供することを目的とする。
【0005】
【問題を解決するための手段】即ち、本発明は、一般式
(I)
【0006】
【化2】
【0007】(式中、R1 はH又はCH3 、hは2又は
3の整数、iは0又は1の整数である)で示される(メ
タ)アクリレートである。
【0008】本発明で提供する上記(メタ)アクリレー
トは上記一般式で示されるものであればよいが、特に良
好なものを具体的に例示すると次ぎのものである。
【0009】
【化3】
【0010】
【化4】
【0011】
【化5】
【0012】
【化6】
【0013】前記一般式で示される本発明の(メタ)ア
クリレートは常温、常圧で粘稠な液体であり、アルコー
ル、アセトンなどの通常の有機溶媒に可溶であるが水に
は不溶である。また、その沸点は非常に高く2〜3mm
Hgの減圧下でも100℃以上の加熱を必要とする。ま
た、本発明の(メタ)アクリレートは、以下(a)〜
(d)のような方法で分析を行い確認することが出来
る。
【0014】(a)赤外吸収スペクトル(I.R) 本発明の前記一般式で示される(メタ)アクリレートを
I.R.分析すると、(メタ)アクリレートのカルボニ
ル基の吸収が1718cm-1に、二重結合による吸収が
1640cm-1にビフェニル基に直接結合したカルボニ
ル基の吸収が1730cm-1に現われる。又、ベンゼン
環に基づく吸収が1608cm-1に現われる。
【0015】従って、I.R.分析によってメタクリル
基、ビフェニル基、ビフェニル基に直結したガルボニル
基についての確認ができる。
【0016】(b) 1H核磁気共鳴スペクトル 1 Hの化学シフトを調べる事によって生成物を同定する
ことが出来る。本発明の化合物についての具体的な同定
については後述する実施例で述べるが、本発明の化合物
が何であるかは 1H核磁気共鳴スペクトルで確認するこ
とができる。
【0017】(c)質量スペクトル フィールドイオン−質量スペクトル法を用いて、前記一
般式で示される(メタ)アクリレートを測定することに
より、分子イオンピークM+ を確認することができる。
【0018】(d)元素分析 本発明の(メタ)アクリレートの同定は、前記 1H核磁
気共鳴スペクトルで判明するが、該化合物におけるH.
C.N各元素の理論計算値と実際に得られる化合物との
各元素分析結果を比較することにより更に明確な同定が
可能となる。
【0019】以上(a)〜(d)に述べたような分析手
段で本発明の(メタ)アクリレートを同定することがで
きる。
【0020】本発明の(メタ)アクリレートは、前記し
たように新規物質であり、ポリマーの一般的な原料とし
て広く利用できる。
【0021】上記化合物は、中心骨格に剛直なビフェニ
ル構造を持ち、その両端にアルキレンのフレキシブルな
構造を有するためモノマー間で配向性を示し、その結果
得られたポリマーが従来よりも高強度となる。
【0022】本発明の(メタ)アクリレートの製法は特
に限定されず如何なる方法で製造してもよい。一般に好
適に採用しうる代表的な製法を挙げると次のような方法
である。
【0023】本発明の(メタ)アクリレートの代表的な
製造方法を以下に説明する。
【0024】一般式(II)
【0025】
【化7】
【0026】(式中、R1 はH又はCH3 、hは2又は
3の整数、iは0又は1の整数である)で示される多官
能(メタ)アクリレートと、下記式(III)の化合物を適
当な塩基性触媒下で反応させて本発明の前記一般式
(I)の(メタ)アクリレート化合物が得られる。
【0027】
【化8】
【0028】製造方法についてさらに具体的に説明する
と、まず一般式(II)で表される水酸基含有の多官能
(メタ)アクリレートと一般式(III)で表される酸クロ
ライドを無溶媒下、あるいはTHF、クロロホルム、ベ
ンゼン等の適当な溶媒中で氷冷下攪拌しながら1時間反
応させ、その後室温まで徐々に温度を上げさらに1〜2
時間反応を行う。反応終了後、沈殿物の濾過と反応物の
水洗を繰り返すことにより前記一般式(I)の本発明の
化合物が得られる。
【0029】本発明の前記一般式(I)で示される化合
物は新規な化合物であり、それ自身単独で或いは他の共
重合可能なコモノマーと混合して重合させて強度の優れ
た材料となる。例えば本発明の(メタ)アクリレート
は、単独あるいは他のモノマーで希釈し、無機フィラー
および触媒を添加する事で、歯科用充填材に使う事がで
きる。その場合従来のモノマーに比べ2割以上の強度向
上が可能である。従って本発明の(メタ)アクリレート
は重合体を得るためのモノマーとして優れた原料とな
る。
【0030】
【実施例】本発明を具体的に説明するために以下実施例
を挙げて説明するが本発明はこれらの実施例に限定され
るものではない。
【0031】実施例1 100mlのナス型フラスコに4,4′ビフェニルジカ
ルボニルクロリド2.79g(0.01mol)、テト
ラヒドロフラン70ml、ジterブチルメチルフェノ
ール0.001gを加え、攪拌しながらグリセリンジメ
タクリレート5.02g(0.022mol)、ピリジ
ン1.58g(0.02mol)のテトラヒドロフラン
5ml溶液を0.5時間かけて滴下した後、3時間加熱
還流した。
【0032】生じた沈殿物を炉別した後、炉液を濃縮
し、水とクロロホルムを加えて抽出洗浄した。有機層を
濃縮して下記構造式の粘稠液体4.7gを得た。収率は
71.0%であった。
【0033】得られた反応生成物の赤外吸収スペクトル
によれば、3400cm-1付近の OH基に基因する吸
収が消失し1730cm-1にフェニル基に直結したカル
ボン酸エステルのカルボニル基による吸収が観察され
た。又、メタクリレートのカルボニル基およびc=cの
吸収が1718cm-1と1636cm-1に、ビフェニル
基の吸収が1608cm-1に観察された。
【0034】次に、生成物の 1H核磁気共鳴スペクトル
を用いて同定を行った。結果は以下の通りである。
【0035】
【化9】
【0036】(a)=5.69,6.07ppm(ダブ
レット8H) (b)=1.88ppm(シングレット12H) (c)=4.12ppm(シングレット8H) (d)+(e)=7.97〜8.33ppm(マルチプ
レット8H) (f)=4.53〜4.58ppm(マルチプレット2
H) 更にまた生成物の質量分析スペクトルによりm/e=6
62の分子イオンピークが観察された。
【0037】更にまた生成物の元素分析の結果を表1に
示す。
【0038】
【表1】
【0039】以上の結果より、反応生成物は上記構造式
の化合物であることが確認できた。 実施例2 100mlのナス型フラスコに4,4′ビフェニルジカ
ルボニルクロリド2.79g(0.01mol)、テト
ラヒドロフラン70ml、ジterブチルメチルフェノ
ール0.001gを加え、攪拌しながらペンタエリスリ
トールトリアクリレート6.56g(0.022mo
l)、ピリジン1.58g(0.02mol)のテトラ
ヒドロフラン5ml溶液を0.5時間かけて滴下した
後、3時間加熱還流した。
【0040】反応溶液を実施例1の場合と同様に、沈殿
物の炉別、炉液の濃縮、水とクロロホルムによる抽出洗
浄を行い、下記構造式の粘稠液体3.4gを得た。収率
は42.9%であった。この生成物の赤外吸収スペクト
ルは実施例1と同様な吸収を示した。次に生成物の 1
核磁気共鳴スペクトルを用いて同定を行った。結果は次
の通りであった。
【0041】
【化10】
【0042】(a)+(b)=5.81〜6.23pp
m(マルチプレット18H) (c)+(d)=3.72〜4.43ppm(マルチプ
レット16H) (e)+(f)=7.88〜8.45ppm(マルチプ
レット8H) 更にまた生成物の元素分析の結果は表2に示す通りであ
った。
【0043】
【表2】
【0044】また、生成物の質量分析スペクトルにより
m/e=802の分子イオンピークが観察された。
【0045】以上の結果より、反応生成物は前記構造式
の化合物であることが確認できた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式、 【化1】 (式中、R1 はH又はCH3 、hは2又は3の整数、i
    は0又は1の整数である)で示される(メタ)アクリレ
    ート
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005298665A (ja) * 2004-04-12 2005-10-27 Toyo Ink Mfg Co Ltd 高屈折率材料
JP2016504433A (ja) * 2012-11-21 2016-02-12 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングMerck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung 重合性化合物、および液晶ディスプレイにおけるその使用

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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