JP2001114828A - 光学活性メタクリル酸エステル重合体及びその製造方法 - Google Patents

光学活性メタクリル酸エステル重合体及びその製造方法

Info

Publication number
JP2001114828A
JP2001114828A JP29832299A JP29832299A JP2001114828A JP 2001114828 A JP2001114828 A JP 2001114828A JP 29832299 A JP29832299 A JP 29832299A JP 29832299 A JP29832299 A JP 29832299A JP 2001114828 A JP2001114828 A JP 2001114828A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optically active
formula
same
polymer
embedded image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29832299A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Okamoto
佳男 岡本
Tamaki Nakano
環 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daicel Chemical Industries Ltd filed Critical Daicel Chemical Industries Ltd
Priority to JP29832299A priority Critical patent/JP2001114828A/ja
Publication of JP2001114828A publication Critical patent/JP2001114828A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F20/00Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride, ester, amide, imide or nitrile thereof
    • C08F20/02Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms, Derivatives thereof
    • C08F20/10Esters
    • C08F20/26Esters containing oxygen in addition to the carboxy oxygen
    • C08F20/30Esters containing oxygen in addition to the carboxy oxygen containing aromatic rings in the alcohol moiety
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F20/00Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride, ester, amide, imide or nitrile thereof
    • C08F20/02Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms, Derivatives thereof
    • C08F20/10Esters
    • C08F20/12Esters of monohydric alcohols or phenols
    • C08F20/16Esters of monohydric alcohols or phenols of phenols or of alcohols containing two or more carbon atoms
    • C08F20/18Esters of monohydric alcohols or phenols of phenols or of alcohols containing two or more carbon atoms with acrylic or methacrylic acids

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた光学的物性が期待できる、新規な高分
子化合物及びその製造方法の提供。 【解決手段】 式(I)で表される繰り返し単位を有す
る光学活性メタクリル酸エステル重合体及びその製造方
法。 【化1】 [式中、R1は 【化2】 【化3】 は同一又は異なって、炭素数6〜14の2価の芳香族環
を示し、R2及びR3は同一又は異なって、炭素数1〜1
2のアルキル基を示し、X及びX’は同一又は異なっ
て、炭素又は窒素を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学活性メタクリ
ル酸エステル重合体及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】光学分
割用分離剤、液晶、非線形光学材料などの機能材料とし
て利用されている光学活性な合成高分子物質は、従来か
ら多く知られている。例えば、特開昭56−10690
7号公報には光学活性なメタクリル酸トリフェニルメチ
ルの重合体が開示され、この物質は螺旋構造を有してお
り、高い旋光度を示し、光学分割剤として有用であるこ
とが記載されている。また、特開昭56−167708
号公報には光学活性なアクリル酸アミドの重合体が開示
され、この物質は、その分子不斉に基づいて大きな旋光
性を示し、光学分割用分離剤に用いられることが記載さ
れている。さらに、特開昭63−1446号公報には光
学活性なポリ(メタ)アクリルアミド化合物が開示さ
れ、この物質は側鎖に光学活性基を有しており、ラセミ
体混合物をそれらの光学対掌体に分離するための吸着剤
として有用であることが記載されている。そして、特開
平1−79230号公報には、光学活性な合成高分子化
合物を用いた液晶組成物が開示されている。
【0003】また、メタクリル酸エステルとしては、こ
れまでにメタクリル酸トリフェニルメチル(特開昭56
−142216号公報参照)やメタクリル酸ジフェニル
−2−ピリジルメチル(特開昭57−209908号公
報参照)、メタクリル酸シクロブチルジフェニルメチル
などの側鎖に嵩高いエステル基を有するメタクリル酸エ
ステルを不斉なアニオン重合開始剤を用いて重合すると
左右どちらか一方巻きの螺旋構造を有するポリマーが得
られ、このポリマーは高度なイソタクチシチーを有する
ことが知られている。しかしながら、これらの合成高分
子はそれぞれ特異な性質を有するが、得意とする応用範
囲は自ずと狭いものである。例えば、上記の合成高分子
化合物を応用した光学分割剤にしても分離対象とするラ
セミ体化合物や使用できる溶媒は限られている。従っ
て、このような応用範囲を広げるためには、特異な性質
を有する新規な高分子化合物の種類を増やすことが必要
である。
【0004】このような背景に基づき、本発明が解決し
ようとする課題は、優れた光学的物性が期待できる、新
規な高分子化合物及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意研究を重ねた結果、高度なイソタク
チシチーを有する新規な光学活性メタクリル酸エステル
重合体を見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明は、式(I)で表される繰り
返し単位を有する光学活性メタクリル酸エステル重合体
及びその製造方法を提供するものである。
【0007】
【化6】
【0008】(式中、R1
【0009】
【化7】
【0010】
【化8】
【0011】は同一又は異なって、炭素数6〜14の2
価の芳香族環を示し、R2及びR3は同一又は異なって、
炭素数1〜12のアルキル基を示し、X及びX’は同一
又は異なって、炭素原子又は窒素原子を示す。)
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0013】本発明の式(I)で表される繰り返し単位
を有する光学活性メタクリル酸エステル重合体におい
て、
【0014】
【化9】
【0015】は同一又は異なって炭素数6〜14の2価
の芳香族環を示すが、具体的にはフェニレン基やナフチ
レン基が例示され、好ましくはフェニレン基である。
【0016】R2及びR3は同一又は異なって炭素数1〜
12のアルキル基を示すが、好ましくは炭素数1〜8の
アルキル基であり、さらに好ましくは炭素数1〜4のア
ルキル基である。
【0017】本発明の光学活性メタクリル酸エステル重
合体の重合度は5以上が好ましく、さらに好ましくは1
0〜1000である。
【0018】なお本発明における重合度はゲル・パーミ
エーション・クロマトグラフィー法(GPC法)で測定
するが、不溶性重合体については、重合体を加水分解
し、ポリメタクリル酸とし、これをさらにメチルエステ
ル化してポリメタクリル酸メチルに変換し測定する。
【0019】本発明の式(I)で表される繰り返し単位
を有する光学活性メタクリル酸エステル重合体は、下記
式(II)で表されるメタクリル酸エステルを光学活性なア
ニオン重合開始剤を用いて低温でアニオン不斉重合する
か、又はラジカル重合開始剤を用いてラジカル重合する
ことによって得ることができる。
【0020】
【化10】
【0021】(式中、R1は前記と同じ意味を示す。)
また式(II)で表されるメタクリル酸エステルは、下記式
(III)又は(IV)で表される3級アルコールのカリウムア
ルコキシドに、メタクリル酸クロリドを反応させること
により容易に得ることができる。
【0022】
【化11】
【0023】(式中、
【0024】
【化12】
【0025】R2、R3、X及びX’は前記と同じ意味を
示す。) また、上記式(III)で表される3級アルコールは、下記
反応式(A)に示すように常法に従って、一般式(V)で
表される化合物に、一般式(VI)で表される化合物の金属
ハロゲナイドを作用させることにより得ることができ
る。
【0026】また、上記式(IV)で表される3級アルコー
ルは、下記反応式(B)に示すように常法に従って、一
般式(VII)で表される化合物に、一般式(VI)で表される
化合物の金属ハロゲナイドを作用させることにより得る
ことができる。
【0027】
【化13】
【0028】
【化14】
【0029】(式中、
【0030】
【化15】
【0031】R2、R3、X及びX’は前記を同じ意味を
示し、Mは金属ハロゲナイドを示す。) 本発明に用いられる光学活性なアニオン重合開始剤とし
ては、有機金属化合物と不斉配位子との錯体等が挙げら
れ、具体的には下記式(VIII)で表されるN,N’−ジフ
ェニルエチレンジアミンのモノリチウムアミド(DPE
DA−LI)と、下記式(IX)で表される(+)−2,3
−ジメトキシ−1,4−ビス(ジメチルアミノ)ブタン
(DDB)、下記式(X)で表される(+)−1−(2−
ピロリジニルメチル)ピロリジン(PMP)又は下記式
(XI)で表される(−)−スパルテイン(Sp)等の不斉
配位子との錯体が挙げられる。
【0032】
【化16】
【0033】また、本発明に用いられるラジカル重合開
始剤としては、ジイソプロピルパーオキシジカーボネー
ト(DPC)又はアゾビスイソブチロニトリル(AIB
N)等が挙げられる。
【0034】
【発明の効果】本発明で得られた光学活性メタクリル酸
エステル重合体は、高度にイソタクチシチーを有するた
め光学分割用分離剤として最適である。
【0035】
【実施例】以下、本発明を詳細に説明するが、本発明が
これらの実施例に限定されるものではないことは言うま
でもない。
【0036】合成例1:9−フェニル−10,10−ジ
メチル−9,10−ジヒドロアントラセン−9−オール
(DMPAOH)の合成 窒素雰囲気下、ジエチルエーテル(50ml)とマグネシ
ウム片(5.7g、0.234mol)の入ったフラスコ
にブロモベンゼンのジエチルエーテル溶液(1.61
M、96.3ml、0.155mol)を1時間かけて加
え、さらに1時間還流した。室温まで冷却した後、1
0,10−ジメチルアントロン(23g、0.103mo
l)のジエチルエーテル(300ml)溶液を加え、2時
間撹拌した。反応液に水100mlを加え、撹拌後ジエチ
ルエーテル層を取り出した。ジエチルエーテル層から再
結晶により下記式(XII)で表される目的化合物を得た。 収量:18.7g(収率:60.5%) 融点:145.5〜146.5℃ IR(KBr):3552cm-1(OH)1 H−NMR(400MHz,CDCl3,25℃)δ:
1.76(s,3H),1.80(s,3H),2.7
9(s,1H),7.07〜7.23(m,5H),
7.27〜7.35(m,4H),7.54〜7.58
(m,4H)
【0037】
【化17】
【0038】合成例2:メタクリル酸9−(9−フェニ
ル−10,10−ジメチル−9,10−ジヒドロキシア
ントラセニル(DMPAMA)の合成 窒素雰囲気下、フラスコにKH(35重量%、14.8
g、0.127mol)とTHF(30ml)を入れ、撹拌
懸濁後静置し、上澄み液を除去した。このTHFを加え
て上澄みを除去する操作を3回行った後、THF(20
ml)を加え、懸濁液とした。ここに合成例1で得られた
DMPAOH(19g、0.063mol)のTHF(2
00ml)溶液を1時間かけて加え、さらに3時間還流し
た。水素ガスの発生が終了したのを確認した後、0℃に
冷却し、メタクリル酸塩化物(7.4ml、0.076mo
l)のTHF(70ml)溶液を遮光下で30分かけて加
えた。さらに30分撹拌した後、水を加えた。反応液を
水とジエチルエーテルで分液し、ジエチルエーテル層を
取り出した。ジエチルエーテル層から溶媒を除去して粗
結晶を得、ベンゼン/ジエチルエーテル、ベンゼン/ヘ
キサン、ヘキサンで順に再結晶を行い、下記式(XIII)で
表される目的化合物を得た。 収量:7.9g(収率:34.1%) 融点:165.5〜166.3℃ IR(KBr):1725cm-1(C=O)1 H−NMR(400MHz,CDCl3,25℃)δ:
1.85(s,3H),1.87(s,3H),1.9
7(s,3H),5.58(m,1H),6.25
(m,1H),7.06〜7.38(m,11H),
7.54〜7.60(m,2H) 元素分析値(C26242): 計算値 C 87.57%、 H 6.56% 実測値 C 87.57%、 H 6.55% FD Mass:計算値 m/z=368.2、実測値
m/z=368.2
【0039】
【化18】
【0040】実施例1:メタクリル酸9−(9−フェニ
ル−10,10−ジメチル−9,10−ジヒドロキシア
ントラセニル(DMPAMA)の重合 窒素雰囲気下、メタクリル酸9−(9−フェニル−1
0,10−ジメチル−9,10−ジヒドロアントラセニ
ル(DMPAMA)(0.3g)のトルエン(6ml)溶
液を−78℃に冷却し、N,N’−ジフェニルエチレン
ジアミンのモノリチウムアミド(DPEDA−Li)と
(+)−2,3−ジメトキシ−1,4−ビス(ジメチル
アミノ)ブタン(DDB)との錯体のトルエン溶液
(0.2M)を[モノマー]/[錯体]=20(モル
比)になるように加えた。24時間後、少量のメタノー
ルを添加した後、反応液を大量のメタノール中に入れ、
メタノール不溶分を遠心分離により回収し、60℃で1
2時間真空乾燥した。収量:0.26g(収率:88.
0%)。
【0041】得られた重合体(100mg)を少量の塩酸
を含むメタノール中で48時間還流した後、溶媒を留去
した。残渣を少量のメタノールに溶解し、多量のジエチ
ルエーテルに投入して不溶分を遠心分離により回収し
た。回収分を乾燥後、ベンゼン中ジアゾメタンで処理
し、溶媒を留去した。残渣を少量のベンゼンに溶解し、
多量のヘキサンに投入し不溶分を遠心分離により回収し
た。回収分を乾燥し、GPCと1H−NMRにより重合
度(DP)と立体規則性(タクチシチー)を決定した。
DP=76、重量平均分子量/数平均分子量(Mw/M
n)=1.92(PMMA)、立体規則性:mm/mr
/rr=>99/<1/0。
【0042】このように光学活性なアニオン重合開始剤
として、N,N’−ジフェニルエチレンジアミンのモノ
リチウムアミド(DPEDA−Li)と(+)−2,3
−ジメトキシ−1,4−ビス(ジメチルアミノ)ブタン
(DDB)などの不斉配位子を用いた系では重合の立体
制御能が高く、高度なイソタクチシチーを有する重合体
が得られた。また、ラジカル重合においてもほぼ完全に
イソタクチックな重合体が得られた。
【0043】合成例3:9−フェニル−10,10−ジ
ブチル−9,10−ジヒドロアントラセン−9−オール
(DBPAOH)の合成 窒素雰囲気下、ジエチルエーテル(20ml)とマグネシ
ウム片(2.7g、0.11mol)の入ったフラスコに
ブロモベンゼンのジエチルエーテル溶液(1.08M、
67.7ml、0.073mol)を30分かけて加え、さ
らに1時間還流した。室温まで冷却した後、10,10
−ジブチルアントロン(15g、0.049mol)のジ
エチルエーテル(120ml)溶液を加え、2時間撹拌し
た。反応液に水50mlを加え、撹拌後ジエチルエーテル
層を取り出した。ジエチルエーテル層から再結晶により
下記式(XIV)で表される目的化合物を得た。 収量:8.0g(収率:42.5%) 融点:110.5〜111.5℃ IR(KBr):3552cm-1(OH)1 H−NMR(400MHz,CDCl3,25℃)δ:
0.62〜0.68(t,3H),0.71〜0.76
(t,3H),0.80〜0.92(m,4H),1.
00〜1.20(m,4H),2.00〜2.08
(m,2H),2.18〜2.26(m,2H),2.
27(s,1H),7.12〜7.33(m,9H)
【0044】
【化19】
【0045】合成例4:メタクリル酸9−(9−フェニ
ル−10,10−ジブチル−9.10−ジヒドロキシア
ントラセニル(DBPAMA)の合成 窒素雰囲気下、フラスコにKH(35重量%、5.0
g、0.044mol)とTHF(20ml)を入れ、撹拌
懸濁後静置し、上澄み液を除去した。このTHFを加え
て上澄みを除去する操作を3回行った後、THF(20
ml)を加え、懸濁液とした。ここに合成例3で得られた
DBPAOH(7.9g、0.021mol)のTHF
(80ml)溶液を1時間かけて加え、さらに3時間還流
した。水素ガスの発生が終了したのを確認した後、0℃
に冷却し、メタクリル酸塩化物(2.4ml、0.025
mol)のTHF(20ml)溶液を遮光下で15分かけて
加えた。さらに30分撹拌した後、水を加えた。反応液
を水とジエチルエーテルで分液し、ジエチルエーテル層
を取り出した。ジエチルエーテル層から溶媒を除去して
粗結晶を得、ベンゼン/ジエチルエーテル、ベンゼン/
ヘキサン、ヘキサンで順に再結晶を行い、下記式(XV)で
表される目的化合物を得た。 収量:5.5g(収率:59.3%) 融点:133.9〜134.8℃ IR(KBr):1722cm-1(C=O)1 H−NMR(400MHz,CDCl3,25℃)δ:
0.70〜0.76(t,3H),0.77〜0.82
(t,3H),0.99〜1.25(m,8H),1.
91〜1.98(m,5H),2.22〜2.29
(m,2H),5.58(m,1H),6.22(m,
1H),7.11〜7.23(m,5H),7.28〜
7.34(m,4H),7.40〜7.45(m,2
H),7.49〜7.54(m,2H) 元素分析値(C31362): 計算値 C 84.91%、 H 8.02% 実測値 C 84.92%、 H 8.03% FD Mass:計算値 m/z=452.3、実測値
m/z=452.3
【0046】
【化20】
【0047】実施例2:メタクリル酸9−(9−フェニ
ル−10,10−ジブチル−9,10−ジヒドロアント
ラセニル(DBPAMA)の重合 窒素雰囲気下、メタクリル酸9−(9−フェニル−1
0,10−ジブチル−9,10−ジヒドロアントラセニ
ル(DBPAMA)(0.2g)のトルエン溶液に0℃
にてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を[モノ
マー]/[開始剤]=50(モル比)になるように加え
た。24時間後、−78℃に冷却した後、反応液を大量
のヘキサン中に入れ、不溶分を遠心分離により回収し、
60℃で12時間真空乾燥した。収量:0.13g(収
率:66.2%)。
【0048】得られた重合体(100mg)を少量の塩酸
を含むメタノール中で48時間還流した後、溶媒を留去
した。残渣を少量のメタノールに溶解し、多量のジエチ
ルエーテルに投入して不溶分を遠心分離により回収し
た。回収分を乾燥後、ベンゼン中ジアゾメタンで処理
し、溶媒を留去した。残渣を少量のベンゼンに溶解し、
多量のヘキサンに投入し不溶分を遠心分離により回収し
た。回収分を乾燥し、GPCと1H−NMRにより重合
度(DP)と立体規則性(タクチシチー)を決定した。 DP=974、重量平均分子量/数平均分子量(Mw/
Mn)=3.25(PMMA)、立体規則性:mm/m
r/rr=98.2/1.0/0.8。 実施例3:IDPDMAの重合 窒素雰囲気下、式(XVI)
【0049】
【化21】
【0050】で表されるIDPDMA(0.3g)のト
ルエン(9ml)溶液を−78℃に冷却し、N,N’−ジ
フェニルエチレンジアミンのモノリチウムアミド(DP
EDA−Li)と(+)−2,3−ジメトキシ−1,4
−ビス(ジメチルアミノ)ブタン(DDB)との錯体の
トルエン溶液(0.2M)を[モノマー]/[錯体]=
20(モル比)になるように加えた。24時間後、少量
のメタノールを添加した後、反応液を大量のメタノール
中に入れ、メタノール不溶分を遠心分離により回収し、
60℃で12時間真空乾燥した。収量:0.07g(収
率:24.0%)得られた重合体(50mg)を少量の塩
酸を含むメタノール中で48時間還流した後、溶媒を留
去した。残渣を少量のメタノールに溶解し、多量のジエ
チルエーテルに投入して不溶分を遠心分離により回収し
た。回収分を乾燥後、ベンゼン中ジアゾメタンで処理
し、溶媒を留去した。残渣を少量のベンゼンに溶解し、
多量のヘキサンに投入し不溶分を遠心分離により回収し
た。回収分を乾燥し、GPCと1H−NMRにより重合
度(DP)と立体規則性(タクチシチー)を決定した。 DP=48、重量平均分子量/数平均分子量(Mw/M
n)=1.28(PMMA)、立体規則性:mm/mr
/rr=>99/<1/0。
【0051】このように光学活性なアニオン重合開始剤
として、N,N’−ジフェニルエチレンジアミンのモノ
リチウムアミド(DPEDA−Li)と(+)−2,3
−ジメトキシ−1,4−ビス(ジメチルアミノ)ブタン
(DDB)などの不斉配位子を用いた系では重合の立体
制御能が高く、高度にイソタクチシチーを有する重合体
が得られた。
【0052】実施例4:HDPDMAの重合 窒素雰囲気下、式(XVII)
【0053】
【化22】
【0054】で表されるHDPDMA(0.1g)のト
ルエン(2ml)溶液を−78℃に冷却し、N,N’−ジ
フェニルエチレンジアミンのモノリチウムアミド(DP
EDA−Li)と(+)−2,3−ジメトキシ−1,4
−ビス(ジメチルアミノ)ブタン(DDB)との錯体の
トルエン溶液(0.2M)を[モノマー]/[錯体]=
20(モル比)になるように加えた。24時間後、少量
のメタノールを添加した後、反応液を大量のメタノール
中に入れ、メタノール不溶分を遠心分離により回収し、
60℃で12時間真空乾燥した。収量:0.009g
(収率:8.9%)。
【0055】得られた重合体(5mg)を少量の塩酸を含
むメタノール中で48時間還流した後、溶媒を留去し
た。残渣を少量のメタノールに溶解し、多量のジエチル
エーテルに投入して不溶分を遠心分離により回収した。
回収分を乾燥後、ベンゼン中ジアゾメタンで処理し、溶
媒を留去した。残渣を少量のベンゼンに溶解し、多量の
ヘキサンに投入し不溶分を遠心分離により回収した。回
収分を乾燥し、GPCと 1H−NMRにより重合度(D
P)と立体規則性(タクチシチー)を決定した。DP=
40、重量平均分子量/数平均分子量(Mw/Mn)=
1.12(PMMA)、立体規則性:mm/mr/rr
=>99/<1/0。
【0056】このように光学活性なアニオン重合開始剤
として、N,N’−ジフェニルエチレンジアミンのモノ
リチウムアミド(DPEDA−Li)と(+)−2,3
−ジメトキシ−1,4−ビス(ジメチルアミノ)ブタン
(DDB)などの不斉配位子を用いた系では重合の立体
制御能が高く、高度にイソタクチシチーを有する重合体
が得られた。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I)で表される繰り返し単位を有す
    る光学活性メタクリル酸エステル重合体。 【化1】 (式中、R1は 【化2】 【化3】 は同一又は異なって、炭素数6〜14の2価の芳香族環
    を示し、R2及びR3は同一又は異なって、炭素数1〜1
    2のアルキル基を示し、X及びX’は同一又は異なっ
    て、炭素原子又は窒素原子を示す。)
  2. 【請求項2】 【化4】 がフェニレン基である請求項1記載の光学活性メタクリ
    ル酸エステル重合体。
  3. 【請求項3】 重合度が5以上である請求項1又は2記
    載の光学活性メタクリル酸エステル重合体。
  4. 【請求項4】 式(II)で表されるメタクリル酸エステル
    を光学活性なアニオン重合開始剤又はラジカル重合開始
    剤を用いて重合することを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか一項に記載の光学活性メタクリル酸エステル重合
    体の製造方法。 【化5】 (式中、R1は前記と同じ意味を示す。)
  5. 【請求項5】 光学活性なアニオン重合開始剤がN,
    N’−ジフェニルエチレンジアミンのモノリチウムアミ
    ドと(+)−2,3−ジメトキシ−1,4−ビス(ジメ
    チルアミノ)ブタンとの錯体、N,N’−ジフェニルエ
    チレンジアミンのモノリチウムアミドと(+)−1−
    (2−ピロリジニルメチル)ピロリジンとの錯体又は
    N,N’−ジフェニルエチレンジアミンのモノリチウム
    アミドと(−)−スパルテインとの錯体である請求項4
    記載の製造方法。
JP29832299A 1999-10-20 1999-10-20 光学活性メタクリル酸エステル重合体及びその製造方法 Pending JP2001114828A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29832299A JP2001114828A (ja) 1999-10-20 1999-10-20 光学活性メタクリル酸エステル重合体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29832299A JP2001114828A (ja) 1999-10-20 1999-10-20 光学活性メタクリル酸エステル重合体及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001114828A true JP2001114828A (ja) 2001-04-24

Family

ID=17858163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29832299A Pending JP2001114828A (ja) 1999-10-20 1999-10-20 光学活性メタクリル酸エステル重合体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001114828A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006109560A1 (ja) * 2005-04-07 2006-10-19 Nara Institute Of Science And Technology 光学活性な共重合体、その製造方法及びその共重合体を用いたクロマトグラフィー用充填剤
WO2007034962A1 (ja) * 2005-09-26 2007-03-29 Japan Science And Technology Agency 不斉構造を有する組成物およびその製造方法
WO2011136059A1 (en) * 2010-04-26 2011-11-03 Canon Kabushiki Kaisha Novel 10,10-dialkylanthrone compound and organic light-emitting device including the same
JP2015114556A (ja) * 2013-12-12 2015-06-22 富士フイルム株式会社 感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物、パターン形成方法、電子デバイスの製造方法、電子デバイス
CN107068911A (zh) * 2016-04-25 2017-08-18 中节能万润股份有限公司 一种含有蒽酮类化合物的有机电致发光器件及其应用

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006109560A1 (ja) * 2005-04-07 2006-10-19 Nara Institute Of Science And Technology 光学活性な共重合体、その製造方法及びその共重合体を用いたクロマトグラフィー用充填剤
WO2007034962A1 (ja) * 2005-09-26 2007-03-29 Japan Science And Technology Agency 不斉構造を有する組成物およびその製造方法
JPWO2007034962A1 (ja) * 2005-09-26 2009-04-02 国立大学法人 奈良先端科学技術大学院大学 不斉構造を有する組成物およびその製造方法
WO2011136059A1 (en) * 2010-04-26 2011-11-03 Canon Kabushiki Kaisha Novel 10,10-dialkylanthrone compound and organic light-emitting device including the same
JP2011231033A (ja) * 2010-04-26 2011-11-17 Canon Inc 新規10,10−ジアルキルアントロン化合物及びこれを有する有機発光素子
JP2015114556A (ja) * 2013-12-12 2015-06-22 富士フイルム株式会社 感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物、パターン形成方法、電子デバイスの製造方法、電子デバイス
CN107068911A (zh) * 2016-04-25 2017-08-18 中节能万润股份有限公司 一种含有蒽酮类化合物的有机电致发光器件及其应用
CN107068911B (zh) * 2016-04-25 2019-05-14 中节能万润股份有限公司 一种含有蒽酮类化合物的有机电致发光器件及其应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5187825B2 (ja) ハイパーブランチポリマー及びその製造方法
JP5268644B2 (ja) ハイパーブランチポリマー及びその製造方法
GB2247686A (en) Process for producing a macromolecular monomer
JP2001114828A (ja) 光学活性メタクリル酸エステル重合体及びその製造方法
JP5496114B2 (ja) 立体規則性の高い多官能性ポリマー及びその製造方法
JP4876346B2 (ja) 光学活性マレイミド誘導体、光学活性ポリマレイミド誘導体、その製造方法、その光学活性ポリマレイミド誘導体からなる分離剤及びそれを用いた光学活性化合物の分離方法
JP2004018831A (ja) 重合体の製造方法および薄膜成形体
JP2509274B2 (ja) 光架橋性含フツ素スチレン系重合体
JP3184620B2 (ja) 光学活性なメタクリル酸の重合体
JP4567147B2 (ja) ラクトン環を側鎖に有する(メタ)アクリル酸重合体及びその製造方法
JPH07292037A (ja) 新規な光学活性ポリアセチレン誘導体及びその製造方法
JP2707687B2 (ja) ポリシランブロック共重合化合物
JP4325097B2 (ja) 光学活性ポリ(n−メチルベンジルマレイミド)及びその製造法
JPH11116627A (ja) 光学活性メタクリル酸エステル重合体、その製造法及びそれからなる光学分割用分離剤
JP4021018B2 (ja) 新規な光学活性アクリル酸エステル及び光学活性ポリアクリル酸エステル並びにその製造法
JP4689216B2 (ja) アルケニルフェノール系スターポリマー
JP2003327625A (ja) 軸不斉架橋構造化合物
JP2001114832A (ja) 新規なメタクリル酸エステル及びその製法、並びに新規なポリメタクリル酸エステル及びその製法
JP7411598B2 (ja) シロキサン化合物及びその製造方法
JP4661029B2 (ja) 光学活性マレイミド誘導体、光学活性ポリマレイミド誘導体、その製造方法、その光学活性ポリマレイミド誘導体からなる分離剤及びそれを用いた光学活性化合物の分離方法
JP3615633B2 (ja) 光学活性な芳香族イソシアナートの重合体及びその製造法
JP2001247628A (ja) 不斉炭素を含有する新規な光学活性アレン化合物及びその重合体並びにその製造方法
JPH0475898B2 (ja)
JP4306296B2 (ja) 光学活性マレイミド誘導体、光学活性ポリマレイミド誘導体、その製造方法、その光学活性ポリマレイミド誘導体からなる分離剤及びそれを用いた光学活性化合物の分離方法
JPH11124365A (ja) 新規なメタクリル酸エステル、その製造法及びその光学分割法、並びに新規なポリメタクリル酸エステル、その製造法及びそれからなる光学分割剤