JPH11118072A - 断熱ホース - Google Patents

断熱ホース

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JPH11118072A
JPH11118072A JP30374597A JP30374597A JPH11118072A JP H11118072 A JPH11118072 A JP H11118072A JP 30374597 A JP30374597 A JP 30374597A JP 30374597 A JP30374597 A JP 30374597A JP H11118072 A JPH11118072 A JP H11118072A
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JP
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hose
heat insulating
heat
insulating layer
peripheral surface
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JP30374597A
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English (en)
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Akio Nagayoshi
昭夫 永吉
Seiji Nagayoshi
清治 永吉
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UC SANGYO KK
Original Assignee
UC SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調器の断熱ドレーンホースとして適した断
熱ホースであって、接着剤による接着が困難な発泡ポリ
エチレン樹脂よりなる断熱層を表面に露出させているに
もかかわらず、両端部に樹脂製継手用短管を強固に装着
させることができると共に結露による水滴の発生を抑制
し得る断熱ホースを提供する。 【解決手段】 軟質塩化ビニル樹脂製内管1の外周面に
発泡ポリエチレン樹脂よりなる断熱層2を設けてなる断
熱ホースAの両端部に塩化ビニル樹脂製の継手用短管8
を接着剤9を介して被嵌させ、該接着剤9を上記断熱層
2の外周面に開口している無数の発泡空隙部2a内に充
填、係止させることにより断熱層2と継手用短管8とを
一体化させると共にホースの表面に全面的に露出してい
る断熱層2の上記発泡空隙部2aに結露水を吸収させて水
滴の発生を防止するように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調器の断熱ドレ
ーンホースや各種機器に配管される断熱ダクトとして使
用する断熱ホースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種の断熱ホースとしては、
図8に示すように、芯線24を内装した中空螺旋突条25を
一体に設けてなる軟質塩化ビニル樹脂製内管21の外周面
に螺旋状仕切壁23を介して発泡ポリエチレン樹脂よりな
る断熱材を螺旋状に巻回して断熱層26を形成し、この断
熱層26の外周面を軟質塩化ビニル樹脂よりなる外管22で
被覆してなる断熱ホースや、上記軟質塩化ビニル樹脂よ
りなる外管に代えて断熱層と同質のポリエチレン樹脂よ
りなる外管を設けてなる断熱ホースが広く知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者の断熱ホースにお
いては、断熱層26の外周面を軟質塩化ビニル樹脂よりな
る外管22で被覆しているので、一定の長さに切断した断
熱ホースの両端部に塩化ビニル樹脂製の継手用短管(図
示せず)を接着剤によって一体に固着させることができ
るという利点を有する反面、この断熱ホースを空調器用
断熱ドレーンホースとして使用し、空調器のドレーンパ
ンと本体ケーシングとの隙間に配設した場合、空調器の
本体ケーシングはスチロール製のものが多用されている
と共にドレーンパンの断熱材には発泡スチロールが使用
されているために、外管22を形成している軟質塩化ビニ
ル樹脂に含んでいる可塑剤がこれらの本体ケーシングや
ドレーンパンに移行して本体ケーシングやドレーンパン
を変形させたり変色させたりするという問題点がある。
さらに、断熱層26を被覆している軟質塩化ビニル樹脂製
の外管22の表面に結露が生じ易く、平滑な表面を伝って
水滴となって滴下し、機器を汚損したりする等の問題点
がある。
【0004】一方、後者の断熱ホースによれば、外管を
ポリエチレン樹脂より形成しているので、上記のような
可塑剤による弊害をなくすることができるが、ポリエチ
レン樹脂は接着性が悪いために、その両端部にエアコン
機器類と接続するための継手用短管を接続しようとして
も、強固に一体化させることが困難であるという問題点
がある。さらに、この断熱ホースにおいても、断熱層の
外周面を表面が平滑な外管で被覆しているので、結露に
よる水滴が生じ易くて機器に悪影響を及ぼすことにな
る。
【0005】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは結露が生じ難く且つ
生じても水滴となって滴下するのを抑制することがで
き、また、両端に合成樹脂製の継手用短管を確実に装
着、固定し得ると共に軟質塩化ビニル樹脂製外管を備え
た断熱ホースのような可塑剤による弊害などは生じる虞
れのない断熱ホースを提供するにある。
【0006】
【課題を解決るための手段】上記目的を達成するために
本発明の請求項1に記載の断熱ホースは、断熱ホースは
軟質合成樹脂製内管の外周面に発泡オレフィン系樹脂よ
りなる断熱層を設けてなり、この断熱ホースの両端部に
被嵌した合成樹脂製の継手用短管の内周面に一体に接着
している接着剤を上記発泡オレフィン系樹脂よりなる断
熱層の露出面に開口している発泡空隙部内に充填、係止
させてなる構造を有している。上記断熱ホースにおい
て、請求項2に係る発明は、断熱ホースの断熱層の表面
スキン層をブラッシングすることによってその露出外周
面を無数の発泡空隙部が開口した粗面に形成しているこ
とを特徴とする。
【0007】また、請求項3に係る断熱ホースは、軟質
合成樹脂製内管の外周面に発泡オレフィン系樹脂よりな
る断熱層を設けていると共にこの断熱層の外周面を不織
布製外筒によって被覆してなり、この断熱ホースの両端
部に被嵌した合成樹脂製の継手用短管の内周面と該内周
面で被覆された上記不織布とを接着剤によって一体に固
着してなる構造を有している。
【0008】請求項4に係る発明は、断熱ホースは軟質
樹脂製内管の外周面に発泡オレフィン系樹脂よりなる断
熱層を設けていると共にこの断熱層の外周面を可撓性を
有する合成樹脂製筒状ネットにより被覆してなり、この
断熱ホースの両端部に被嵌した樹脂製の継手用短管の内
周面に一体に接着している接着剤を上記合成樹脂製筒状
ネットの網目に接着させると共に該網目から露出してい
る断熱層の上記発泡空隙部内に充填、係止させて該継手
用短管を断熱ホースの端部に一体に固着してなる構造を
有している。
【0009】
【作用効果】請求項1に係る発明によれば、断熱ホース
は軟質合成樹脂製内管の外周面に発泡オレフィン系樹脂
よりなる断熱層を設けてなるものであるから、柔軟性、
可撓性を有して空調器の断熱ドレーンホースとして使用
した場合、空調器の狭い空間部でも作業性よく配設し得
るのは勿論、軟質塩化ビニル樹脂等の樹脂製外管によっ
て被覆することなく、発泡ポリエチレン樹脂やEVA樹
脂等の発泡オレフィン系樹脂よりなる断熱層を表面に露
出させているので、軟質塩化ビニル樹脂のような可塑剤
による障害などは生じる虞れもない。
【0010】さらに、断熱ホースは接着性が悪い発泡オ
レフィン系樹脂からなる断熱層を露出しているが、その
露出表面には無数の発泡空隙部を開口させているので、
端部に塩化ビニル樹脂製等の継手用短管を接着剤によっ
て固着させる際に、接着剤が該発泡空隙部内に浸透、充
填して食い込み、その状態で固化してアンカー作用を発
揮し、継手用短管を強固に一体化させることができる。
その上、断熱ホースの露出表面に開口している上記無数
の発泡空隙部内に結露水が吸着、拡散されて水滴が生じ
難く、且つ生じても露出表面が粗面であるために表面を
伝うのを防止でき、従って、水分が移動しながら互いに
結合するのをなくすることができて水滴の滴下が生じ難
くなるものである。
【0011】このような発泡オレフィン系樹脂からなる
断熱層と接着剤との固着性や表面における水滴の発生の
抑制は、請求項2に記載したように、上記断熱ホースの
断熱層の露出した外周面のスキン層をブラッシングによ
り剥離させて無数の発泡空隙部が開口した粗面に形成し
ておくことで、一層効果的に行うことができる。
【0012】また、請求項3に係る断熱ホースは、軟質
合成樹脂製内管の外周面に接着剤との接着性が悪い発泡
オレフィン系樹脂よりなる断熱層を設けてなる断熱ホー
スを不織布製外筒によって被覆してなるものであるか
ら、接着剤が該不織布製外筒の繊維間に浸透して断熱ホ
ースの端部に合成樹脂製の継手用短管を該接着剤によっ
て強固に固着させることができる。
【0013】この請求項3に記載した断熱ホースにおい
ても、軟質塩化ビニル樹脂のような可塑剤による障害な
どは生じる虞れがないのは勿論、不織布製外筒によって
水分をその繊維間に吸収、拡散させて結露水の発生や水
滴が生じるのを確実に防止することができると共に断熱
層を保護することができる。
【0014】請求項4に係る発明によれば、軟質合成樹
脂製内管の外周面に発泡オレフィン系樹脂よりなる断熱
層を設けてなる断熱ホースを可撓性を有する合成樹脂製
筒状ネットにより被覆してなるものであるから、断熱ホ
ース全体の可撓性、柔軟性は保持し得るのは勿論、断熱
ホースの端部に接着剤を介して継手用短管を装着した場
合、接着剤が合成樹脂製筒状ネットの網目に充填した状
態で固化すると共にこの網目から露出している断熱層の
上記発泡空隙部内に充填、係止してアンカー作用を奏
し、継手用短管を強固に固着させることができる。
【0015】この請求項4に記載した断熱ホースにおい
ても、軟質塩化ビニル樹脂のような可塑剤による障害な
どは生じる虞れがないのは勿論、結露が生じても水分が
筒状ネットの網目から露出している断熱層の上記無数の
発泡空隙部内に吸着されて水滴が生じ難く、且つ生じて
も露出表面が粗面であると共に筒状ネットによって表面
を伝うのを防止でき、水滴となって滴下するのを抑制し
て機器の汚損や腐食の発生をなくすることができるもの
である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の具体的な実施例を図面に
ついて説明すると、図1、図2において、1は軟質塩化
ビニル樹脂よりなる一定の肉厚を有する内管で、その内
周面を全長に亘って同一径の平坦な面に形成していると
共に外周面に該内管1と同一材料よりなる中空螺旋突条
5を長さ方向に一定の巻きピッチでもって全長に亘って
連続的に形成してあり、この中空螺旋突条5内に断面円
形ないしは楕円形のポリプロピレン、ポリエチレン等の
適度な弾性を有するオレフィン系樹脂又は硬質塩化ビニ
ル樹脂よりなる可撓性芯材4を該中空螺旋突条5内に内
装してある。
【0017】2は内管1の外周面に設けた所定の肉厚を
有する発泡ポリエチレン樹脂よりなる断熱層で、断面平
行四辺形状の帯状断熱材2'を内管1の外周面に上記中空
螺旋突条5の螺旋ピッチと同一ピッチでもって先に巻回
した断熱材と次に巻回した断熱材との密着面の少なくと
も一部を互いに接着させながら螺旋状に巻回することに
より形成されてあり、その外周面は被覆されることなく
全面的に露出3させている。
【0018】この露出面3は、上記帯状断熱材2'を螺旋
巻きした時にホースの外周面に露出する端面が連続する
ことによって形成されるが、通常、この帯状断熱材2'の
上記端面は製造時において平滑な薄い膜(スキン層)に
形成されているため、発泡樹脂よりなる断熱材であるに
もかかわらず、その発泡空隙部2aが殆どホースの表面
(外周面)に開口していないため、結露水の防止作用が
充分に行われない。そのため、この露出面3はブラシや
ヤスリ、或いは研磨ペーパによって擦られて上記スキン
層を除去し、発泡材の無数の発泡空隙部2aを表面に開口
させた粗面に形成している。
【0019】このように、軟質塩化ビニル樹脂製内管1
の外周面に芯材4を内装した中空螺旋突条5を介して軟
質塩化ビニル樹脂とは非接着性の発泡ポリエチレン樹脂
よりなる断熱層2を設けてなる一定長さの断熱ホースA
において、この断熱ホースAの両端部に硬質塩化ビニル
製継手用短管6、6を固着することにより断熱ドレーン
ホースを形成しているものである。
【0020】この継手用短管6は、内径が断熱ホースA
の内管1の内径に略等しく形成してなる短管部6aの一端
に外径方向に突出したリング状フランジ部6bを有してい
ると共に該リング状フランジ部6bの内外端に短管部6aの
突出方向とは反対方向に向かって内外筒部6c、6dを突設
してなるもので、この内外筒部6c、6d間に断熱ホースA
の端部を嵌入して外筒部6cの内周面に断熱層2の端部外
周面を、内筒部6dの外周面に内管1の端部内周面をそれ
ぞれ密接させた状態で接着剤7により一体的に固着され
ているものである。
【0021】この時、接着剤7は継手用短管6の内外筒
部6c、6dと断熱ホースAの軟質塩化ビニル樹脂製内管1
に対して強固に接着する一方、接着剤による接着が困難
な発泡ポリエチレン樹脂よりなる断熱層2に対しては、
その表面(外周面)に開口している無数の発泡空隙部2a
内に接着剤7が浸透、充填した状態で固化し、発泡空隙
部2a内に食い込んでアンカー作用を奏して抜け止め状態
で係止し、断熱層2の端部外周面が継手用短管6の外筒
部6cの内周面に強固に固着するものである。
【0022】このように構成した断熱ホースAは、発泡
ポリエチレン樹脂よりなる断熱層2の外周面が全面的に
露出していると共にその露出面3を無数の発泡空隙部2a
が表面に開口している粗面に形成しているので、結露が
生じても水分が該断熱層2の発泡空隙部(気泡部)に拡
散状態に保有されて水滴が発生し難いものである。
【0023】図3、図4に示す断熱ホースA1は上述した
断熱ホースAに全長に亘って不織布製外筒8を被覆し、
断熱ホースA1の両端部を被覆した不織布製外筒8の両端
部外周面に硬質塩化ビニル製継手用短管6、6を接着剤
7によって一体に固着してなるものである。
【0024】即ち、断熱ホースA1は、軟質塩化ビニル樹
脂よりなる一定の肉厚を有する内管1の外周面に該内管
1と同一材料よりなる中空螺旋突条5を長さ方向に一定
の巻きピッチでもって全長に亘って連続的に形成し、こ
の中空螺旋突条5内にポリプロピレン、ポリエチレン等
の適度な弾性を有するオレフィン系樹脂又は硬質塩化ビ
ニル樹脂よりなる可撓性芯材4を該中空螺旋突条5内に
内装していると共に内管1の外周面に一定の肉厚を有す
る発泡ポリエチレン樹脂よりなる上記断熱層2を設けて
なるものであり、この断熱ホースA1を不織布製外筒8に
よって被覆している。
【0025】上記不織布製外筒8は断熱ホースA1の断熱
層2の外周面に接着させることなく被覆しておいてもよ
いが、例示したものは断熱層2に断熱層2と同質の薄い
ポリエチレン樹脂層10を融着させ、このポリエチレン樹
脂層10の外周面に該樹脂層10と同質のポリエチレン樹脂
よりなる不織布製外筒8の内周面を融着させている。こ
のような構造は、断熱ホースA1の製造時において、半溶
融状態のポリエチレン樹脂の薄い帯状材を断熱層2の外
周面に螺旋巻きすることによりその溶融熱によって断熱
層2と一体に融着させて上記ポリエチレン樹脂層10を形
成すると共に断熱層2上に螺旋巻きする上記半溶融状態
のポリエチレン樹脂の薄い帯状材上に一定幅を有するポ
リエチレン樹脂よりなる帯状不織布を螺旋巻きして帯状
材の溶融熱によりこの帯状材に帯状不織布を一体に融着
させて不織布製外筒8を形成している。この不織布製外
筒8で被覆された断熱ホースA1の両端部に継手用短管
6、6を固着して断熱ドレーンホースを形成しているも
のである。
【0026】継手用短管6は、上述したように内径が断
熱ホースA1の内管1の内径に略等しく形成してなる短管
部6aの一端に外径方向に突出したリング状フランジ部6b
を有していると共に該リング状フランジ部6bの内外端に
短管部6aの突出方向とは反対方向に向かって内外筒部6
c、6dを突設してなるもので、この内外筒部6c、6d間に
不織布製外筒8で被覆された断熱ホースA1の端部を嵌入
して外筒部6cの内周面に不織布製外筒8の端部外周面
を、内筒部6dの外周面に内管1の端部内周面をそれぞれ
密接させた状態で接着剤7により一体的に固着されてい
るものである。
【0027】この時、接着剤7は継手用短管6の内外筒
部6c、6dと断熱ホースA1の軟質塩化ビニル樹脂製内管1
とに対して強固に接着する一方、断熱ホースA1の端部を
被覆している不織布製外筒8に対しては、その繊維間に
接着剤7が浸透した状態で固化し、継手用短管6の外筒
部6cの内周面に強固に固着するものである。
【0028】このように構成した断熱ホースA1は、その
表面に結露が生じ難いと共に生じても水分が該不織布製
外筒8の繊維間に浸透、保有されて水滴が発生し難いも
のである。このように、不織布製外筒8によって水滴の
発生を抑制し得るので、この断熱ホースA1においては、
上述したように断熱層2の表面のスキン層を必ずしもブ
ラッシングにより除去する必要はない。
【0029】図5、図6で示した断熱ホースA2は、図
1、図2にで示した断熱ホースAに全長に亘って可撓性
を有する合成樹脂製筒状ネット9を接着することなく被
覆し、断熱ホースA2の両端部を被覆した該筒状ネット9
に硬質塩化ビニル製継手用短管6、6を接着剤7によっ
て一体に固着してなるものである。
【0030】この断熱ホースA2は、図1、図2に示す断
熱ホースAと同一構造を有しているものであって、上述
したように、軟質塩化ビニル樹脂よりなる一定の肉厚を
有する内管1の外周面に該内管1と同一材料よりなる中
空螺旋突条5を長さ方向に一定の巻きピッチでもって全
長に亘って連続的に形成し、この中空螺旋突条5内にポ
リプロピレン、ポリエチレン等の適度な弾性を有するオ
レフィン系樹脂又は硬質塩化ビニル樹脂よりなる可撓性
芯材4を該中空螺旋突条5内に内装していると共に内管
1の外周面に一定の肉厚を有する発泡ポリエチレン樹脂
よりなる上記断熱層2を設けてなるものであり、この断
熱ホースA2の両端部に継手用短管6、6を装着して断熱
ドレーンホースを形成しているものである。
【0031】継手用短管6は、上述したように内径が断
熱ホースAの内管1の内径に略等しく形成してなる短管
部6aの一端に外径方向に突出したリング状フランジ部6b
を有していると共に該リング状フランジ部6bの内外端に
短管部6aの突出方向とは反対方向に向かって内外筒部6
c、6dを突設してなるもので、この内外筒部6c、6d間に
筒状ネット9で被覆された断熱ホースA2の端部を嵌入し
て外筒部6cの内周面に筒状ネット9の端部外周面を、内
筒部6dの外周面に内管1の端部内周面をそれぞれ密接さ
せた状態で接着剤7により一体的に固着されている。
【0032】この時、接着剤7は継手用短管6の内外筒
部6c、6dと断熱ホースA2の軟質塩化ビニル樹脂製内管1
とに対して強固に接着する一方、断熱ホースA2の端部を
被覆している筒状ネット9に対してはその網目に接着剤
7が充填した状態で固化すると共に網目から露出してい
る発泡層2の発泡空隙部2a内に接着剤7が浸透、充填し
た状態で固化してアンカー作用を奏し、断熱ホースA2の
端部外周面に対して継手用短短6の外筒部6cの内周面が
抜け止め状態で強固に固着するものである。
【0033】このように構成した断熱ホースA2は、その
表面に筒状ネット9を接着させることなく単に被覆した
構造であるので、ホースの可撓性、柔軟性を損なう虞れ
はないと共に結露が生じても水分が筒状ネット9の網目
から露出している断熱層2の上記無数の発泡空隙部2a内
に吸着、保有されて水滴が生じ難く、且つ生じても露出
表面が粗面であると共に筒状ネット9によって表面を伝
うのを防止できるものである。
【0034】上記断熱ホースA、A1、A2の製造方法を簡
単に説明すると、まず、一定幅を有する半溶融状態の軟
質塩化ビニルよりなる帯状材1'を成形ノズル(図示せ
ず)から押し出しながら公知のように成形用回転軸(図
示せず)上に螺旋状に巻回する時に、図7に示すよう
に、帯状材1'の水平一側部1a上に上記可撓性芯材4を一
定のピッチでもって螺旋状に巻装していき、その水平一
側部に連なる該帯状材1'の水平他側部を先に巻装した帯
状材1'の水平一側部上に重ね合わせて融着、一体化させ
ることにより内管1を形成していく。その際、帯状材1'
の中間部を先に巻装した芯材4上に接着させることなく
被覆させて中空螺旋突条5を形成していく。
【0035】さらに、隣接する中空螺旋突条5、5間の
内管部分の外周面に上記発泡ポリエチレン樹脂よりなる
断面平行四辺形の帯状断熱材2'を中空螺旋突条5と同一
螺旋ピッチでもって連続螺旋状に巻回していく。この
時、先に螺旋方向に1巻きした断熱材部分の後面に次の
螺旋方向に1巻きする断熱材部分の前面を順次重ね合わ
せ状態に接合し、その接合部分を発泡ポリエチレン樹脂
の溶融温度に加熱することにより互いに融着して断熱層
2を形成していく。なお、帯状断熱材2'を巻装する前に
加熱してその溶融温度に保持させた状態で巻装し、接合
面を一体に融着させてもよく、又、融着させることなく
前後に隣接する断熱材の接合面に適宜な接着剤を塗布し
て断熱材に露出する無数の発泡空隙部2aに接着材を浸
透、充填させることによりアンカー作用を発揮させて接
着一体化してもよい。
【0036】なお、上記いずれの実施例においても、内
管1や中空螺旋突条5は軟質塩化ビニル樹脂以外の軟質
合成樹脂より形成しておいてもよく、また、上記断熱層
2としては発泡ポリエチレン樹脂に限定されることな
く、接着剤によって接着が困難なEVA樹脂、ポリプロ
ピレン樹脂等の発泡オレフィン系樹脂であればよい。さ
らに、継手用短管6も硬質塩化ビニル樹脂製以外に、接
着剤と容易に接着可能な硬質合成樹脂から形成されても
のであればよい。また、断熱層2に樹脂層10を介して不
織布製外筒8を融着させてなる断熱ホースA1において、
これらの不織布製外筒8や樹脂層10としては上記断熱層
2と同様にポリエチレン樹脂以外にEVA樹脂やポリプ
ロピレン樹脂等のオレフィン系樹脂からなるものであれ
ばよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の断熱ホースの一部分を断面した簡略側
面図、
【図2】その継手用短管の取付部分の拡大断面図、
【図3】本発明の別な断熱ホースの一部分を断面した簡
略側面図、
【図4】その継手用短管の取付部分の拡大断面図、
【図5】本発明のさらに別な断熱ホースの一部分を断面
した簡略側面図、
【図6】その継手用短管の取付部分の拡大断面図、
【図7】製造方法を説明するための断面図、
【図8】従来例を示す一部の拡大断面図。
【符号の説明】
1 内管 2 断熱層 2a 発泡空隙部 4 芯材 5 中空螺旋突条 6 継手用短管 7 接着剤 8 不織布製外筒 9 筒状ネット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱ホースは軟質合成樹脂製内管の外周
    面に発泡オレフィン系樹脂よりなる断熱層を設けてな
    り、この断熱ホースの両端部に被嵌した合成樹脂製の継
    手用短管の内周面に一体に接着している接着剤を上記発
    泡オレフィン系樹脂よりなる断熱層の露出面に開口して
    いる発泡空隙部内に充填、係止させて該継手用短管を断
    熱層に一体に固着していることを特徴とする断熱ホー
    ス。
  2. 【請求項2】 上記断熱ホースの断熱層の露出した外周
    面はブラッシングにより断熱層表面のスキン層が剥離さ
    れて無数の発泡空隙部が開口した粗面に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の断熱ホース。
  3. 【請求項3】 断熱ホースは軟質合成樹脂製内管の外周
    面に発泡オレフィン系樹脂よりなる断熱層を設けている
    と共にこの断熱層の外周面を不織布製外筒によって被覆
    してなり、この断熱ホースの両端部に被嵌した合成樹脂
    製の継手用短管の内周面と該内周面で被覆された上記不
    織布とを接着剤によって一体に固着していることを特徴
    とする断熱ホース。
  4. 【請求項4】 断熱ホースは軟質樹脂製内管の外周面に
    発泡オレフィン系樹脂よりなる断熱層を設けていると共
    にこの断熱層の外周面を可撓性を有する合成樹脂製筒状
    ネットにより被覆してなり、この断熱ホースの両端部に
    被嵌した樹脂製の継手用短管の内周面に一体に接着して
    いる接着剤を上記合成樹脂製筒状ネットの網目に接着さ
    せると共に該網目から露出している断熱層の上記発泡空
    隙部内に充填、係止させて該継手用短管を断熱ホースの
    端部に一体に固着していることを特徴とする断熱ホー
    ス。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005325877A (ja) * 2004-05-13 2005-11-24 Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp 断熱チューブ
JP2009162362A (ja) * 2008-01-10 2009-07-23 Sumisho Metalex Corp 熱媒導管の配管用保護管

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