JP2945368B1 - 断熱パイプ - Google Patents

断熱パイプ

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JP2945368B1 JP7832698A JP7832698A JP2945368B1 JP 2945368 B1 JP2945368 B1 JP 2945368B1 JP 7832698 A JP7832698 A JP 7832698A JP 7832698 A JP7832698 A JP 7832698A JP 2945368 B1 JP2945368 B1 JP 2945368B1
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昭夫 永吉
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Abstract

【要約】 【課題】 製作が容易で且つ優れた品質を備え、また、
切り口から断熱材の飛び出しや引き出しが生じない安定
した構造を有すると共に結露の発生を防止し得る内管が
硬質合成樹脂製の断熱パイプを提供する。 【解決手段】 内管1は半溶融状態の硬質合成樹脂製帯
状材1'を螺旋巻きすることよって形成され、この内管1
上に該硬質合成樹脂製内管1とは非接着性又は接着が困
難な発泡ポリエチレン樹脂製の帯状断熱材2'が同じく螺
旋巻きすることによって断熱層2が形成されていると共
に先に巻回した帯状断熱材部分と次に巻回した帯状断熱
材部分との接合面における内外端部同士が互いに融着す
ることによって一体に接着4、5してあり、さらにこの
断熱層2の表面を全面的に露出させるか或いはその表面
を不織布製外筒3'で被覆して水分を吸収させることによ
り結露の発生を防止するように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調機器等に配管
される断熱ドレーンパイプなどの内管が硬質合成樹脂よ
りなる直管の断熱パイプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からこのような直管の合成樹脂製断
熱パイプとしては、押出成形によって得られた硬質塩化
ビニル樹脂製内管の外周面に発泡ポリエチレン樹脂より
なる円筒形状の断熱材を被嵌して断熱層を形成し、さら
に、この断熱層の外周面を軟質塩化ビニル樹脂よりなる
外管で被覆してなる断熱パイプが広く知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造の断熱パイプでは、押出成形によって得られた
硬質塩化ビニル樹脂製内管を円筒形状の断熱材に挿嵌す
るか、或いは、硬質塩化ビニル樹脂製内管に半円筒状の
断熱材を一対、互いに円筒形状となるように被せて一体
に接合、接着し、しかるのち、この断熱材に軟質塩化ビ
ニル樹脂製のシート状物を筒状に成形しながら被覆する
ことにより製造されるものであるから、その製造が煩雑
で手間を要するばかりでなく、硬質塩化ビニル樹脂製内
管に断熱材を被嵌させる際に、該円筒形状の断熱材が長
さ方向に伸長したり収縮したりする部分が生じて全ての
断熱パイプを略均質なものにすることが困難であるとい
う問題点がある。
【0004】また、内管を形成している塩化ビニル樹脂
と断熱層を形成している発泡ポリエチレン樹脂とは接着
性が悪く、接着剤や融着によって一体化させることが困
難であるために、上記円筒形状に形成された硬質塩化ビ
ニル製内管に同じく円筒形状の断熱材を被せた構造にす
ると、内管と断熱材との間に隙間が生じて円筒形状の断
熱材から硬質塩化ビニル樹脂製の内管が抜け出し易くな
る虞れがあり、また、上記隙間に結露が発生して耐久性
を低下させることになる。
【0005】この抜け出しの問題点等は、円筒形状の硬
質塩化ビニル製内管上に帯状の発泡ポリエチレン樹脂製
断熱材を螺旋巻きして断熱層を形成すれば、その巻付け
による締付力でもって解消し得るが、このような帯状材
の螺旋巻きによる断熱層を有する断熱パイプでは、所望
長さのパイプに切断した場合、パイプの切口から断熱材
が飛び出し易くなると共に内外管に対して断熱層が周方
向や長さ方向に妄動して歪みが発生し、形態が不安定と
なって商品価値が低下することなる。
【0006】さらに、断熱層の外周面を軟質塩化ビニル
樹脂よりなる外管で被覆しているので、この外管の表面
に結露が生じ易く、外管の表面を伝って該結露が滴下し
て機器を汚損したり機器に悪影響を及ぼす虞れがある。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、結
露の発生を抑制し得ると共に製造が容易で且つ品質並び
に形態の安定した内管が剛直な硬質合成樹脂製からなる
断熱パイプの提供を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決るための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の断熱パイプは、円筒形状の硬質合成樹脂製
内管の外周面に発泡樹脂よりなる断熱材を螺旋状に巻回
して断熱層を形成してなる直管の断熱パイプにおいて、
上記硬質合成樹脂製内管は、半溶融状態の硬質合成樹脂
の帯状材を螺旋巻きすることによって形成されたもので
あり、この硬質合成樹脂製内管上に巻層した上記断熱層
はオレフィン系発泡樹脂製であって、先に巻回した断熱
材部分と次に巻回した断熱材部分との接合面における少
なくとも内端部又は外端部同士を一体に接着してあり、
さらに、該断熱層の外周面を全面的に露出させた構造
している。
【0008】このように構成した断熱パイプにおいて、
請求項2に係る発明は、上記断熱層の露出した外周面を
帯状ネットを螺旋巻きすることによって形成された筒状
網体によって被覆してなる構造としている。
【0009】また、請求項1に記載の断熱パイプにおい
て、請求項3に係る発明は上記断熱層の露出した外周面
を螺旋巻きしてなる不織布よりなる外管で被覆してなる
ことを特徴としている。
【0010】
【作用】従来の可撓性を有する断熱パイプと同様に、成
形用回転軸上に半溶融状態の硬質合成樹脂の帯状材と帯
状の断熱材及び必要に応じて帯状ネットや不織布を順
次、重合させながら螺旋巻きすることによって剛直な硬
質合成樹脂内管を有する均質な断熱パイプを能率よく製
造し得る。この際、半溶融状の硬質合成樹脂製帯状材と
して薄肉で且つ帯状断熱材よりも広幅なものを成形用回
転軸上に上記帯状断熱材と同一ピッチでもって螺旋巻き
することにより、硬質合成樹脂製帯状材が数層重なり合
って一定厚みをなした内外周面が平坦な硬質合成樹脂製
内管を得ることができる。
【0011】さらに、この硬質合成樹脂製内管上に帯状
断熱材を螺旋巻きすることによって断熱層が形成されて
いるので、帯状断熱材が硬質合成樹脂製内管に巻締めに
よって強固に固定した形態を維持し、該帯状断熱材が内
管を形成している合成樹脂とは非接着性または接着が困
難な発泡ポリエチレン樹脂等のオレフィン系樹脂発泡樹
脂よりなる場合であっても、円筒形状に巻層された断熱
層から硬質合成樹脂製の内管が抜け出す虞れがない。
【0012】また、断熱パイプは発泡ポリエチレン樹脂
等の発泡樹脂よりなる断熱層を表面に露出させているの
で、水分が該断熱層の気泡内に浸透、吸収されて表面に
結露が発生するのを抑制し得るものであり、その上、こ
の断熱層の外周面(表面)を筒状網体によって被覆して
おくことにより、断熱層を保護して損傷したりするのを
防止することができる。なお、このような結露の発生や
断熱層の保護は、請求項3に記載したように断熱層を不
織布よりなる外管で被覆しておくことによっても防止す
ることができる。
【0013】また、本発明の断熱パイプを一定長毎に切
断した際に、或いは、空調器などの機器に断熱パイプを
定寸に切断して取り付ける際に、螺旋状に巻回してなる
断熱材は先に巻回した断熱材部分と次に巻回した断熱材
部分との接合面の一部を一体的に接着しているので、パ
イプの切口から断熱材が飛び出すのを防止することがで
きると共に断熱材が部分的に長さ方向や周方向に妄動す
るのを阻止され、安定した形態を維持する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の具体的な実施の形態を図
面について説明すると、図1は剛直な直管に形成されて
いる断熱パイプの一部を断面した簡略側面図であって、
1は硬質塩化ビニル樹脂又はABS樹脂などの硬質合成
樹脂よりなる一定の肉厚を有する内管で、半溶融状態の
硬質合成樹脂製帯状材を回転成形軸上に螺旋巻きするこ
とによって形成されたものであり、その内外周面は全長
に亘って同一径の平坦な面に形成されている。なお、塩
化ビニル樹脂は焼却によってダイオキシンを発生させる
虞れがあるので内管としては硬質ABS樹脂によって形
成することが望ましい。この硬質合成樹脂製内管1の外
周面には発泡ポリエチレン樹脂よりなる断面縦長平行四
辺形の帯状断熱材2'を上記硬質合成樹脂製帯状材と同一
ピッチでもって螺旋状に巻回することによって断熱層2
が形成され、該断熱層2の表面(外周面)を全面的に露
出させている。
【0015】上記硬質合成樹脂製内管1は図2に示すよ
うに、断熱層2を形成した発泡ポリエチレン樹脂製の帯
状断熱材2'の上下側の辺長よりも幅広く且つ厚みがフィ
ルム状又はシート状の薄肉に形成された半溶融状態の硬
質合成樹脂製帯状材1'を成形用回転軸(図示せず)上に
先に巻回した帯状材部分に対して1/2以上の重なり幅
でもって次の帯状材部分を螺旋巻きすることにより厚み
方向に少なくとも3層の帯状材部分が長さ方向にずれた
状態で重なりあって一体化した一定の肉厚を有する内管
に形成されている。
【0016】一方、上記断熱層2を形成した帯状断熱材
2'は、一定幅を有する互いに平行な前後面2a、2bと、こ
れらの前後面2a、2bよりも幅狭い内外端面2c、2dとで断
面平行四辺形に形成されており、その前後面2a、2bをホ
ースの中心線に対して一定角度長さ方向に傾斜させた状
態で先に巻回した断熱材部分の傾斜後面2bに次に巻回す
る断熱材部の傾斜前面2aを接合させ、さらに、この前後
接合面2a、2bにおける内外両端部のみを一体に接着4、
5してこれらの接着部4、5間の接合面を接着すること
なく接合させている。
【0017】このように構成した断熱パイプは、硬質合
成樹脂製内管1によって撓みの生じない剛直な直管形状
を維持しているものであり、その上、内管1を形成して
いる塩化ビニル樹脂やABS樹脂と断熱層3を形成して
いる発泡ポリエチレン樹脂とは非接着性又は接着が困難
であるが、硬質合成樹脂製内管1上に断熱層3を形成し
た断熱材2'が螺旋巻き時における圧締めによって強固に
圧着しているので、円筒形状に形成された断熱層3から
同じく円筒形状の内管1が抜け出る虞れもないものであ
る。
【0018】さらに、この断熱パイプを所望の長さ寸法
に切断した際に、螺旋状に巻回してなる断熱材2’は先
に巻回した断熱材部分と次に巻回した断熱材部分との接
合面における内外両端部を一体的に接着4、5している
ので、パイプの切口から帯状断熱材2'の端部が飛び出し
たりする虞れがなく、さらに、螺旋状に巻回した断熱材
部分同士は接着部4、5を介してホースの長さ方向や外
径方向に分離することがない上に、周方向にも互いに妄
動するのを阻止し合って常に安定した形態を維持するも
のである。
【0019】螺旋状に巻回した帯状断熱材2'において、
先に巻回した断熱材部分と次に巻回した断熱材部分との
前後接合面における内外両端部を接着4、5するには、
適宜な接着剤を使用して行ってもよいが、製造時におい
て該帯状断熱材2'の接合端部を加熱することにより溶融
させ、冷却後に固着させた接着構造としているものであ
る。なお、この接着部分は螺旋状に巻回した帯状断熱材
2'の全長に連続的に設けておいてもよく、又、断続的に
接着した構造であってもよいが、螺旋状に巻回した帯状
断熱材2'において、先に螺旋方向に一巻きした断熱材部
分とこの断熱材部分に重ねるようにして次に螺旋方向に
一巻きした断熱材部分との少なくとも一か所を接着して
おく必要があるものである。
【0020】上記断熱パイプにおいては、硬質合成樹脂
製内管1を被覆した発泡ポリエチレン樹脂製断熱層2の
表面を全面的に露出させて断熱層2の気泡内に水分を浸
透、吸収させ、表面に結露が発生するのを防止している
が、図3に示すようにこの発泡ポリエチレン樹脂製断熱
層2の表面に帯状ネットを螺旋巻きすることによって該
断熱層2の表面を被覆した筒状網体3を設けておいても
よい。このよううに断熱層2の表面を筒状網体3によっ
て被覆しておけば、断熱層2の形態を一層安定させるこ
とができると共に断熱パイプの取扱時や運搬時、或いは
配管時に部分的に欠損したり損傷したりするのを防止し
得るものである。
【0021】また、この筒状網体3に替えて図4に示す
ように、断熱層2の表面全面を帯状不織布を螺旋巻きす
ることにより不織布製外管3'で被覆しておいてもよい。
この場合も、該不織布製外管3'によって断熱層2を保護
すると共に不織布に水分を吸収させて結露の発生を防止
し得るものである。
【0022】次に、このような構造を有する断熱パイプ
の製造方法を簡単に説明すると、まず、一定幅と厚みを
有する半溶融状態の硬質合成樹脂よりなる帯状材1'を成
形ノズル(図示せず)から押し出しながら公知のように
成形用回転軸(図示せず)上に螺旋状に巻回する時に、
先に巻回した帯状材1'に次に巻回する帯状材1'が1/2
〜2/3の幅部分同士が重なり合うように螺旋状に巻装
し、重合した部分を融着、一体化させることによって硬
質合成樹脂製内管1を形成していく。
【0023】さらに、内管1を形成する帯状材1'の外周
面に従来の可撓性断熱パイプのように芯線を内蔵した中
空螺旋突状を形成することなく、上記発泡ポリエチレン
樹脂よりなる断面縦長平行四辺形の帯状断熱材2'を直
接、上記帯状材1'と同一螺旋ピッチでもって連続螺旋状
に巻回していく。この時、先に螺旋方向に一巻きした断
熱材部分の傾斜後面2bに次に螺旋方向に一巻きする断熱
材部分の傾斜前面2aを順次重ね合わせ状態に接合して断
熱層2を形成していくと共に互いに接合した前後面2a、
2bの内周側端部を接着一体化する。この接着部5は上記
硬質合成樹脂製内管1を形成する半溶融状態の帯状材1'
上に帯状断熱材2'を巻回する際に、該帯状材1'の温度を
発泡ポリエチレン樹脂の溶融温度に保持させておくこと
によって行われ、この高温帯状材1'の熱によって互いに
接合した帯状断熱材部分の接合面の内周側端部を融着さ
せて上記内端部側の接着部5を形成するものである。
【0024】次いで、必要に応じて該断熱層2の外周面
に一定幅を有する帯状ネット又は帯状不織布を先に巻回
した帯状材部分の後端縁部上に次に巻回する帯状材部分
の前端縁部を重合させて一体に接着させながら上記帯状
断熱材2'と同一ピッチでもって螺旋状に巻回することに
より筒状網体3又は不織布製外管3'を形成していく。こ
の際、帯状ネットや不織布が熱可塑性合成樹脂材よりな
る場合であって、螺旋巻きする際に互いに重ね合わされ
た端縁部同士を熱融着させることにより一体に接着させ
る場合には、その高熱によって帯状断熱材2'同士の外端
部を同時に融着させて上記接着部4を形成するものであ
る。
【0025】上記製造方法においては発泡ポリエチレン
樹脂よりなる帯状断熱材2'の互いに接合した断熱材部分
の接合面の内外端部を溶着したが、接合面の内外端部の
少なくともいずれか一方を融着一体化しておけばよい。
このような断熱材部分の接合面の内外端部の少なくとも
いずれか一方を融着一体化させる手段としては、上記の
ような内外管側の熱を利用して行う以外に適宜な加熱手
段を用いて内外管1、3'を形成する帯状材を強制的に加
熱することにより行ってもよく、また、適宜な接着剤を
断熱パイプの製造時に断熱材部分の接合面の適所に塗布
することによって接合面の一部を互いに接着一体化させ
てもよい。さらに、帯状断熱材2'としては上記のような
断面縦長平行四辺形状に限らず、矩形状の断面形状であ
ってもよい。また、断熱層2を形成する樹脂としては、
発泡ポリエチレン樹脂以外に発泡ポリプロピレンなどの
オレフィン系発泡樹脂であればよい。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明の断熱パイプによれ
ば、円筒形状の硬質合成樹脂製内管の外周面に発泡樹脂
よりなる断熱材を螺旋状に巻回して断熱層を形成してな
る直管の断熱パイプにおいて、上記硬質合成樹脂製内管
は、半溶融状態の硬質合成樹脂の帯状材を螺旋巻きする
ことによって形成されたものであると共に上記断熱層の
外周面を全面的に露出させた構造を有しているので、成
形用回転軸上に半溶融状態の硬質合成樹脂の帯状材と帯
状の断熱材及び必要に応じて帯状ネットや不織布を順
次、重合させながら螺旋巻きすることによって剛直な硬
質合成樹脂製内管を有する断熱パイプを容易に且つ能率
よく製造することができると共に品質の安定した断熱パ
イプを提供し得るものである。
【0027】さらに、この硬質合成樹脂製内管上に帯状
断熱材を螺旋巻きすることによって断熱層が形成されて
いるので、帯状断熱材が硬質合成樹脂製内管に巻締めに
よって強固に圧着しており、従って、該帯状断熱材が内
管を形成している合成樹脂とは非接着性または接着が困
難な発泡ポリエチレン樹脂等のオレフィン系樹脂よりな
る場合であっても、円筒形状に巻層された断熱層から硬
質合成樹脂製の内管が抜け出す虞れがない。
【0028】また、断熱パイプは発泡ポリエチレン樹脂
等の発泡樹脂よりなる断熱層を表面に露出させているの
で、水分が該断熱層の気泡内に浸透、吸収されて表面に
結露が発生するのを抑制し得るものであり、その上、こ
の断熱層の表面を筒状網体によって被覆しておくことに
より、該筒状網体によって断熱層2の形態を一層安定に
させることができるばかりでなく、結露が発生してもこ
の網体の網目内に保持させて断熱パイプの外表面面を伝
って滴下するのを防止でき、さらに、断熱パイプの取扱
時や運搬時、或いは配管時に部分的に欠損したり損傷し
たりするのを防止し得るものである。また、このような
筒状網体に替えて不織布よりなる外管で断熱層を被覆し
ておいてもよく、この場合においても、該不織布によっ
て水分を吸収させて結露の発生を防止し得ると共に断熱
層を保護することができるものである。
【0029】また、螺旋状に巻回してなる発泡ポリエチ
レン樹脂等のオレフィン系樹脂よりなる断熱材は先に巻
回した断熱材部分と次に巻回した断熱材部分との接合面
の一部を一体的に接着しているので、内管が該オレフィ
ン系発泡樹脂とは非接着性又は接着が困難な合成樹脂よ
り形成されているにも拘わらず、この断熱パイプを所望
長さに切断した際に、パイプの切口から帯状断熱材が飛
び出したり引き出されるのを確実に防止することができ
ると共に断熱材が部分的に長さ方向や周方向に妄動する
のも阻止することができ、常に安定した形態を維持して
配管作業が正確且つ能率よく行えるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】断熱パイプの一部分を断面した簡略側面図、
【図2】その一部の拡大断面図、
【図3】断熱層を筒状網体で被覆してなる断熱パイプの
一部拡大断面図、
【図4】断熱層を不織布よりなる外管で被覆してなる断
熱パイプの一部拡大断面図。
【符号の説明】
1 硬質合成樹脂製内管 1' 硬質合成樹脂製帯状材 2 発泡ポリエチレン樹脂製断熱層 2' 帯状断熱材 3 筒状網体 3' 不織布製外管 4 外端接着部 5 内端接着部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16L 9/12 B29D 23/00 B32B 1/08 F16L 59/147

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形状の硬質合成樹脂製内管の外周面
    に発泡樹脂よりなる断熱材を螺旋状に巻回して断熱層を
    形成してなる直管の断熱パイプにおいて、上記硬質合成
    樹脂製内管は、半溶融状態の硬質合成樹脂の帯状材を螺
    旋巻きすることによって形成されたものであり、この硬
    質合成樹脂製内管上に巻層した上記断熱層はオレフィン
    系発泡樹脂製であって、先に巻回した断熱材部分と次に
    巻回した断熱材部分との接合面における少なくとも内端
    部又は外端部同士を一体に接着してあり、さらに、該
    熱層の外周面を全面的に露出させていることを特徴とす
    る断熱パイプ。
  2. 【請求項2】 上記断熱層の露出した外周面を帯状ネッ
    トを螺旋巻きすることによって形成された筒状網体によ
    って被覆してなることを特徴とする請求項1に記載の断
    熱パイプ。
  3. 【請求項3】 上記断熱層の露出した外周面を螺旋巻き
    してなる不織布よりなる外管で被覆してなることを特徴
    とする請求項1に記載の断熱パイプ。
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