JP4297331B2 - 管継手 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、地中に埋設されて電線やケーブルなどを保護する管体相互を接続するような管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に上述例の電線またはケーブル保護用の管体および管体相互を接続する管継手は地中に埋設される関係上、特に管体と管継手との間には確実かつ充分な防水構造、止水構造が要求される。
【0003】
従来、このような要求に対応して各種の管継手が既に発明されている。
すなわち、管継手の中央に中央筒を有し、この中央筒の一側および他側にそれぞれ短管部を回動自在に接続すると共に、一側の短管部には断面が台形状の螺旋凹凸条を一体形成し、他側の短管部には断面が半円形の螺旋凹凸条を一体形成し、これら両短管部の内周面に水密封止用繊維シートを融着一体化した水密封止シート付き管継手がある(特許文献1参照。)
この従来公報に開示されたものは、図8の(イ)に示すように上述の水密封止用繊維シート80は吸水膨張性の樹脂素材81を粉状と成して繊維82中に包含もしくは繊維82外周面に付着保持させたものであるから、吸水膨張性の粉状の樹脂素材81と繊維82との結合力が低く、図8の(ロ)に示すように、吸水膨張性の粉状の樹脂素材81(いわゆる吸水膨張性の樹脂粉体粒子)が水を吸水して膨張した際には、この樹脂粉体粒子81が繊維82から剥がれて脱落するので、一度使用した後の再利用が不可能であり、所謂使い捨てタイプとなる問題点があった。なお図中、83は継手本体である。
【0004】
一方、止水層を金型により成形する際、不織布に高吸水樹脂を繊維状と成して混入または保持させるもの(特許文献2参照)や、吸水性繊維不織布を止水材として用いるもの(特許文献3参照)があるが、単に高吸水性樹脂を繊維状と成す程度のものであるから、不織布の基材に対する繊維状の高吸水性樹脂の結合力が不充分で、一度使用した後の再利用が困難であった。
【0005】
【特許文献1】
実公平7−52467号公報(実用新案登録第2133706号公報)
【特許文献2】
特開2002−33086号公報
【特許文献3】
特開2003−74770号公報。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、水膨張繊維または液体吸水性樹脂が不織布の基材からほとんど脱落せず、また一度使用して吸水膨張した管継手であっても再度利用することができる管継手の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明による管継手は、管体の端部を接続する継手本体を備えた管継手であって、高融点水膨張樹脂材料が繊維化された水膨張繊維と、バインダと、基材となる樹脂製の基材繊維を、これらの合計が100wt%となるように、それぞれ70〜90wt%、2〜15wt%、さらに前記水膨張繊維と前記バインダとの混合量に応じた残部相当量の重量パーセント濃度で混合した不織布に加工され、この不織布で形成される止水層が、上記継手本体の管体との対向面に一体化し、前記バインダは、融点が120℃であるものを用い、150〜180℃である成形温度にて加工し、加工時の熱により溶融した前記バインダで前記基材繊維と前記水膨張繊維とが結合された前記止水層を形成し、管体との対向面に螺旋凹凸条が形成された螺旋管接続用である管継手であることを特徴とする。
【0008】
上記構成の高融点水膨張材料が繊維化された水膨張繊維は、加工時の熱により溶融しないもので、例えばベルオアシス(登録商標・カネボウ合繊株式会社製品)を用いてもよく、基材繊維としてはPET繊維やPE繊維を用いてもよく、さらにバインダとしては低融点PETのように加工時の熱で溶融するものを用いてもよい。
【0009】
上記構成によれば、止水層は加工時の熱により溶融したバインダーで基材繊維と水膨張繊維とが結合されているので、水膨張繊維が不織布の基材からほとんど脱落せず、また水膨張繊維が水を吸水して膨張した際にも、この水膨張繊維の脱落が極めて僅少となる。
【0010】
また上述の水膨張繊維は乾燥時に元の体積に収縮するので、管継手を一度使用した後においても再度利用することができる。
【0011】
またこの発明による管継手の製造方法は、高融点水膨張樹脂材料が繊維化された水膨張繊維と、バインダと、基材となる樹脂製の基材繊維を、これらの合計が100wt%となるように、それぞれ70〜90wt%、2〜15wt%、さらに前記水膨張繊維と前記バインダとの混合量に応じた残部相当量の重量パーセント濃度で混合して不織布を形成し、螺旋凹凸条を形成した外面を有する内金型と螺旋凹凸条を形成した内面を有する外金型とで構成される金型のうち、上記内金型に、不織布を被着し、該不織布の外周側に、上記外金型を配置し、該外金型の内面と不織布の外周面との間に、溶融した継手本体の材料である合成樹脂または合成ゴムを充填し、前記バインダの溶融温度である120℃より高い150〜180℃の成形温度にて成形し、不織布により形成された止水層が、上記継手本体の管体との対向面に一体化する管継手の製造方法であることを特徴とする。
【0012】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は管継手を示し、図1、図2において、この管継手1は連続した螺旋凹凸条2を有する合成樹脂製または合成ゴム製の継手本体3の内周面全域に止水層4が一体化されたものであって、螺旋凹凸条5を有する一方の管体6(いわゆるパイプ)と、螺旋凹凸条7を有する他方の管体8(いわゆるパイプ)とを接続するものである。
【0013】
すなわち、管継手1の他方の端部1Aが一方の管体6の端部6Aと一致するまで該管継手1を管体6に差込み接続し、次に管体6の端部6Aと他方の管体8の端部8Aとを一致または略一致させた後に、一旦ねじ込んだ管継手1をねじ込み量の約半分ねじ戻すことにより、管継手1の他方を管体8に差込み接続して、図3に示すように該管継手1で双方の管体6,8を接続するものである。
【0014】
図3に示すように管継手1の継手本体3の内周面に一体化された止水層4と各管体6,8の外周面との間には、該止水層4が水を吸水して膨張する以前と、水膨張後の乾燥時(水分放出時)においては、水流通用(水浸入用)のクリアランスC(いわゆる水の通路)が形成されている。
【0015】
これら管体6,8および管継手1は、管体6,8の内部に電線やケーブルなどを挿通させた状態で地中に埋設されるものであって、止水層4が水を吸水すると、図3に示す状態から図4に示すように、この止水層4、特に管継手1の両端部側の部分が膨張して、この吸水膨張により止水層4で継手本体3と各管体6,8の外周面との間を液密性に封止することにより、確実な止水効果を発揮するものである。
【0016】
図5は止水層4の詳細構造を示す拡大図であって、まず、高融点水膨張樹脂材が繊維化された水膨張繊維10(吸水時に膨張すると共に、周囲の湿度が低い時に水分を開放する繊維)約70〜90wt%と、低融点PETなどのバインダ11(詳しくはバインダ樹脂)約2〜15wt%と、不織布の基材となるPETなどの樹脂製の基材繊維9(前記水膨張繊維と前記バインダとの混合量に応じた)残部相当量の重量パーセント濃度とを用い、これらの合計が100wt%となるように、これらをほぼ均等に混合して不織布を形成する(不織布形成工程)。
【0019】
図5は止水層4の詳細構造を示す拡大図であって、まず、不織布の基材となるPETなどの樹脂製の基材繊維9約10〜25wt%と、高融点水膨張樹脂材が繊維化された水膨張繊維10(吸水時に膨張すると共に、周囲の湿度が低い時に水分を開放する繊維)約70〜90wt%と、低融点PETなどのバインダ11(詳しくはバインダ樹脂)約2〜15wt%とを用い、これらをほぼ均等に混合して不織布を形成する(不織布形成工程)。
【0020】
ここで上述の水膨張繊維10としては、その軟化点が約170℃のベルオアシス(登録商標・カネボウ合繊株式会社製品であって、ポリアクリル酸ナトリウム塩を主成分とするポリマーを直接紡糸し、繊維形状化させた高吸水、高吸湿繊維)を用いる。またバインダ11としては軟化点が約120℃の低融点のものを使用する。
【0021】
次に、偏平な不織布を円筒状と成して内金型(詳しくは複数分割構造で、かつ螺旋凹凸条を形成する形状面をもった内金型)に被着し、この不織布の外周側に半割り構造の外金型(詳しくは螺旋凹凸条を形成する形状面をもった外金型)を配置し、外金型内面と不織布外周面との間に継手本体3を形成する溶融状態の合成樹脂または合成ゴムを充填して、外金型を型締めして成形温度約150〜180℃で加熱、加圧すると、この加工時の熱によりバインダ11が溶融し、図5の(イ)に示すように溶融したバインダ11で基材繊維9と水膨張繊維10とが強固に結合(バインダによる結合工程)された止水層4となり、この止水層4は継手本体3に一体化(一体化工程)されるので、型ばらし後においては図1に示す管継手1となる。
【0022】
上述の止水層4における水膨張繊維10は吸水時に径方向へ膨張して図5の(ロ)の状態となって止水効果を発揮するが、この時、水膨張繊維10はバインダ11により基材繊維9に強固に結合されているので、該水膨張繊維10の脱落は極めて僅少となる。
【0023】
このように図1〜図5で示した実施例の管継手は、管体6,8の端部を接続する継手本体3を備えた管継手1であって、基材となる樹脂製の基材繊維9と、高融点水膨張樹脂材料が繊維化された水膨張繊維10と、バインダ11とを用いて不織布に加工され、加工時の熱により溶融したバインダ11で基材繊維9と水膨張繊維10とが結合された止水層4を形成し、上記継手本体3の管体6,8との対向面(この実施例では内周面)に上記止水層4が一体化されたものである。
【0024】
この構成によれば、繊維9,10同士の絡まりに加えて、止水層4は加工時の熱により溶融したバインダ11で基材繊維9と水膨張繊維10とが結合されているので、吸水以前において水膨張繊維10が不織布の基材からほとんど脱落せず、また水膨張繊維10が水を吸水して膨張した際にも、この水膨張繊維10の脱落が極めて僅少となる。
【0025】
また上述の水膨張繊維10は乾燥時に元の体積に収縮するので、管継手1を一度使用した後においても再度利用することができる。加えて止水層4に水膨張繊維10がほぼ均一に存在するため適切な止水効果を確保することができる。
【0026】
さらに、水膨張前および水膨張後の乾燥時において、上記止水層4と管体6,8との間には水流通用のクリアランスCが形成されたものである。
この構成によれば、水膨張前と水膨張後の乾燥時との両時点において止水層4と管体6,8との間には上記クリアランスCが形成されているので、管継手1の取付け、取外しの操作を極めて円滑かつ容易に行なうことができる。つまり、管継手1の取付け時、取外し時の何れにおいても止水層4と管体6,8との接触抵抗が小さく、これにより機械的外力による水膨張繊維10の脱落がさらに僅少となって、管継手1の再利用性(繰返し使用性能)がさらに向上する。
【0027】
また上記クリアランスCにより止水層4に良好に水が浸入するので、止水層4の迅速な膨張により良好な止水効果を発揮することができる。
なお、吸水膨張時においても止水層4の嵌合力に抗して、管継手1を取り外すことができるのは勿論である。
【0028】
図6は止水層4の他の実施例を示す拡大図であって、まず、不織布の基材となるPETなどの樹脂製の基材繊維9と、低融点水膨張樹脂材が繊維化された水膨張繊維12(吸水時に膨張すると共に、周囲の湿度が低い時に水分を開放する繊維)とを用い、これらをほぼ均等に混合して不織布を形成する(不織布形成工程)。
ここで、上述の水膨張繊維12としては、その軟化点が約120℃のランシール(登録商標・東洋紡績株式会社製品)を用いる。
【0029】
次に、偏平な不織布を円筒状と成して内金型(詳しくは複数分割構造で、かつ螺旋凹凸条を形成する形状面をもった内金型)に被着し、この不織布の外周側に半割り構造の外金型(詳しくは螺旋凹凸条を形成する形状面をもった外金型)を配置し、外金型内面と不織布外周面との間に継手本体3を形成する溶融状態の合成樹脂または合成ゴムを充填して、外金型を型締めして成形温度約150〜180℃で加熱、加圧すると、この加工時の熱により水膨張繊維12が図6の(イ)の状態から図6の(ロ)に示すように軟化するので、この軟化した水膨張繊維12が基材繊維9と広い面積にて強固に結合(結合工程)された止水層4となり、この止水層4は継手本体3に一体化(一体化工程)されるので、型ばらし後においては図1に示す管継手1となる。
【0030】
上述の止水層4における水膨張繊維12は給水時に径方向へ膨張して図6の(ハ)の状態となって止水効果を発揮する。つまり膨潤した繊維12が被止水面に追随して止水することになる。この時、水膨張繊維12は上述の加工時の熱で軟化して基材繊維9に広面積にて強固に結合されているので、該水膨張繊維12の脱落は極めて僅少となる。
【0031】
このように図6で示した実施例の管継手は、管体6,8の端部を接続する継手本体3を備えた管継手1であって、基材となる樹脂製の基材繊維9と、低融点水膨張樹脂材料が繊維化された水膨張繊維12とを用いて不織布に加工され(図6の(イ)参照)、加工時の熱により軟化した水膨張繊維12が基材繊維9に結合(図6の(ロ)参照)された止水層4を形成し、上記継手本体3の管体6,8との対向面に上記止水層4が一体化されたものである。
【0032】
この構成によれば、繊維9,12同士の絡まりに加えて、止水層4は加工時の熱により軟化した水膨張繊維12が図6の(ロ)に示すように基材繊維9に結合されているので、吸水以前において水膨張繊維12が不織布の基材からほとんど脱落せず、また水膨張繊維12が図6の(ハ)で示すように水を吸水して膨張した際にも、この水膨張繊維12の脱落が極めて僅少となる。
また上述の水膨張繊維12は乾燥時に元の体積に収縮するので、管継手1を一度使用した後においても再度利用することができる。加えて、止水層4に水膨張繊維12がほぼ均一に存在するので、適切な止水効果を確保することができる。
【0033】
さらに、水膨張前および水膨張後の乾燥時において、上記止水層4と管体6,8との間には水流通用のクリアランスCが形成されたものである。
この構成によれば、水膨張前と水膨張後の乾燥時との両時点において止水層4と管体6,8との間には上記クリアランスCが形成されているので、管継手1の取付け、取外しの操作を極めて円滑かつ容易に行なうことができる。つまり、管継手1の取付け時、取外し時の何れにおいても止水層4と管体6,8との接触抵抗が小さく、これにより機械的外力による水膨張繊維12の脱落がさらに僅少となって、管継手1の再利用性がさらに向上する。
また上記クリアランスCにより止水層4に良好に水が浸入するので、止水層4の迅速な膨張により良好な止水効果を発揮することができる。
【0034】
図7は止水層4の他の実施例を示す拡大図であって、まず不織布の基材となるPETなどの樹脂製の基材繊維9を用いて不織布を形成する(不織布形成工程)。
次に、この不織布に液状の吸水性樹脂13を含浸(含浸工程)させる。ここに、液状吸水性樹脂13としてはエクオス(商標・サンアッド株式会社製品)を用いる。
【0035】
次に偏平な不織布を円筒状と成して内金型(詳しくは複数分割構造で、かつ螺旋凹凸条を形成する形状面をもった内金型)に被着し、この不織布の外周側に半割り構造の外金型(詳しくは螺旋凹凸条を形成する形状面をもった外金型)を配置し、外金型内面と不織布外周面との間に継手本体3を形成する溶融状態の合成樹脂または合成ゴムを充填して、外金型を型締めして成形温度約150〜180℃で加熱、加圧して止水層4を成形する。この止水層4は継手本体3に一体化(一体化工程)されるので、型ばらし後においては図1に示す管継手1となる。
【0036】
上述の止水層4における液状吸水性樹脂13は吸水時に膨張して図7の(イ)の状態から図7の(ロ)の状態となって止水効果を発揮するが、この時、液状吸水性樹脂13は含浸により基材繊維9に広い面積でかつ強固に結合されているので、該液状吸水性樹脂13の脱落は極めて僅少となる。
【0037】
このように図7で示した実施例の管継手は、管体6,8の端部を接続する継手本体3を備えた管継手1であって、基材となる樹脂製の基材繊維9を用いて不織布に加工され、上記不織布に液状吸水性樹脂13が含浸された止水層4を形成し、上記継手本体3の管体6,8との対向面に上記止水層4が一体化されたものである。
【0038】
この構成によれば、止水層4はその基材繊維9から成る不織布に液状吸水性樹脂13が含浸され、両者9,13が強固に結合されているので、吸水以前において水膨張繊維10が不織布の基材からほとんど脱落せず、また吸水性樹脂13が水を吸水して膨張した際にも、この吸水性樹脂13の脱落が極めて僅少となる。
また上述の吸水性樹脂13は乾燥時に元の体積に収縮するので、管継手1を一度使用した後においても再度利用することができる。
【0039】
さらに、水膨張前および水膨張後の乾燥時において、上記止水層4と管体6,8との間には水流通用のクリアランスCが形成されたものである。
この構成によれば、水膨張前と水膨張後の乾燥時との両時点において止水層4と管体6,8との間には上記クリアランスCが形成されているので、管継手1の取付け、取外しの操作を極めて円滑かつ容易に行なうことができる。つまり、管継手1の取付け時、取外し時の何れにおいても止水層4と管体6,8との接触抵抗が小さく、これにより機械的外力による液状吸水性樹脂13の脱落がさらに僅少となって、管継手1の再利用性がさらに向上する。
また上記クリアランスCにより止水層4に良好に水が浸入するので、止水層4の迅速な膨張により良好な止水効果を発揮することができる。
【0040】
なお、上記実施例においては止水層4の成形前に液状吸水性樹脂13を含浸させたが、この液状吸水性樹脂13を止水層4の成形前に塗布してもよく、また止水層4の成形後において液状吸水性樹脂13を塗布してもよい。何れにしても止水層4の全体にほぼ均等に液状吸水性樹脂13が含浸または塗布されることが望ましい。また上述の水膨張繊維10,12を発泡ウレタンに加工したものを管継手1の継手本体3に一体成形して、一体化させてもよい。
【0041】
【発明の効果】
この発明によれば、水膨張繊維または液体吸水性樹脂が不織布の基材からほとんど脱落せず、また一度使用して吸水膨張した管継手であっても再度利用することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の管継手の斜視図。
【図2】 管継手および管体の斜視図。
【図3】 管継手による管体の接続状態を示す断面図。
【図4】 止水時の断面図。
【図5】 (イ)はバインダによる結合状態を示す説明図、(ロ)は繊維膨張時の説明図。
【図6】 (イ)は基材繊維と水膨張繊維の説明図、(ロ)は軟化による結合状態を示す説明図、(ハ)は繊維膨張時の説明図。
【図7】 (イ)は基材繊維と液状吸水性樹脂との結合状態を示す説明図、(ロ)は吸水性樹脂膨張時の説明図。
【図8】 (イ)は従来の止水層構造を示す説明図、(ロ)は樹脂粉体粒子の脱落を示す説明図。
【符号の説明】
1…管継手
3…継手本体
4…止水層
6,8…管体
9…基材繊維
10,12…水膨張繊維
11…バインダ
13…液状吸水性樹脂
C…クリアランス
Claims (2)
- 管体の端部を接続する継手本体を備えた管継手であって、
高融点水膨張樹脂材料が繊維化された水膨張繊維と、バインダと、基材となる樹脂製の基材繊維を、これらの合計が100wt%となるように、それぞれ70〜90wt%、2〜15wt%、さらに前記水膨張繊維と前記バインダとの混合量に応じた残部相当量の重量パーセント濃度で混合した不織布に加工され、この不織布で形成される止水層が、上記継手本体の管体との対向面に一体化し、
前記バインダは、融点が120℃であるものを用い、
150〜180℃である成形温度にて加工し、加工時の熱により溶融した前記バインダで前記基材繊維と前記水膨張繊維とが結合された前記止水層を形成し、
管体との対向面に螺旋凹凸条が形成された螺旋管接続用である
管継手。 - 高融点水膨張樹脂材料が繊維化された水膨張繊維と、バインダと、基材となる樹脂製の基材繊維を、これらの合計が100wt%となるように、それぞれ70〜90wt%、2〜15wt%、さらに前記水膨張繊維と前記バインダとの混合量に応じた残部相当量の重量パーセント濃度で混合して不織布を形成し、
螺旋凹凸条を形成した外面を有する内金型と螺旋凹凸条を形成した内面を有する外金型とで構成される金型のうち、上記内金型に、不織布を被着し、該不織布の外周側に、上記外金型を配置し、該外金型の内面と不織布の外周面との間に、溶融した継手本体の材料である合成樹脂または合成ゴムを充填し、
前記バインダの溶融温度である120℃より高い150〜180℃の成形温度にて成形し、
不織布により形成された止水層が、上記継手本体の管体との対向面に一体化する
管継手の製造方法。
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