JPH10306886A - 断熱ホース - Google Patents

断熱ホース

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JPH10306886A
JPH10306886A JP9127904A JP12790497A JPH10306886A JP H10306886 A JPH10306886 A JP H10306886A JP 9127904 A JP9127904 A JP 9127904A JP 12790497 A JP12790497 A JP 12790497A JP H10306886 A JPH10306886 A JP H10306886A
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JP
Japan
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heat insulating
heat
insulating material
insulating layer
wound
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JP9127904A
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English (en)
Inventor
Akio Nagayoshi
昭夫 永吉
Seiji Nagayoshi
清治 永吉
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U C SANGYO KK
Original Assignee
U C SANGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結露の発生による水滴の滴下を防止できると
共に屈曲性に優れ且つ切り口からの断熱材の飛び出しを
防止した断熱ホースを提供する。 【解決手段】 軟質塩化ビニル樹脂製内管1に該軟質塩
化ビニル樹脂とは難接着性の発泡ポリエチレン樹脂製断
熱材2'を螺旋状に巻回して断熱層2を設けてあり、この
断熱層2の露出表面を無数の発泡空隙部が該表面に開口
した粗面3に形成して該粗面3により水分を吸収させて
結露による水滴の発生を抑制していると共に内管1と断
熱層2とが接着していないので、良好な屈曲性を発揮
し、さらに、断熱層2を形成する断熱材2'において、先
に巻回した断熱材部分と次に巻回した断熱材部分との接
合面の一部を接着することにより切り口からの断熱材の
飛び出しや妄動を防止している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調器の断熱ドレ
ーンホースその他の各種機器の断熱ダクトとしての使用
に適した断熱ホースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種の断熱ホースとしては、
図7に示すように、芯線14を内装した中空螺旋突条15を
一体に設けてなる軟質塩化ビニル樹脂製内管11の外周面
に発泡ポリエチレン樹脂よりなる断熱材を螺旋状に巻回
して断熱層12を形成し、この断熱層12の外周面を軟質塩
化ビニル樹脂よりなる外管13で被覆してなる断熱ホース
や、図8に示すように、軟質塩化ビニル樹脂よりなる内
外管壁11、13間に同一材料よりなる螺旋状仕切壁17を介
して発泡ポリエチレン樹脂よりなる断熱材を螺旋状に巻
回して断熱層12を形成してなる断熱ホースが広く知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、断熱材
を螺旋状に巻回してなる断熱層12においては、先に巻回
した断熱材部分と次に巻回した断熱材部分とは接着する
ことなく単に接合しているだけであり、その上、この断
熱層12を形成している発泡ポリエチレン樹脂と、内外管
11、13を形成している軟質塩化ビニル樹脂とは接着性が
悪く、接着剤や融着によって一体化させることができな
いために、前者の断熱ホースによれば所望長さのホース
に切断した場合、ホースの切口から断熱層12の端部が飛
び出し易くなると共に断熱層12が部分的に妄動して歪み
が発生し、形態が不安定となって商品価値が低下すると
いう問題点がある。さらに、断熱層12の外周面を軟質塩
化ビニル樹脂よりなる外管13で被覆しているので、この
外管13の表面に結露が生じ易く、外管13の表面を伝って
水滴が滴下して機器を汚損したり悪影響を及ぼす虞れが
ある。
【0004】一方、後者の断熱ホースによれば断熱層12
を形成している断熱材が内外管11、13と一体の仕切壁17
を介して螺旋状に巻回しているので、仕切壁17によって
断熱材がホースの切口から飛び出したり或いは妄動した
りするのを防止することができるが、螺旋状に巻回した
仕切壁の内外端は内外管11、13に一体的に連設している
ので、ホースを屈曲させると、外側湾曲部においては仕
切壁17に引張力が働いて外管を内径方向に引き寄せる作
用と断熱層を圧縮する作用とが生じ、従って、屈曲抵抗
が大きくなって円滑な屈曲が困難となる上にホースの屈
曲部が断面偏平状に変形して内部を流動する流体の流れ
を妨げるという問題点があった。さらにこの断熱ホース
においても、断熱層12の外周面を軟質塩化ビニル樹脂よ
りなる外管13で被覆しているので、上述したようにその
表面に結露による水滴が生じ易くて機器に悪影響を及ぼ
すことになる。
【0005】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは結露が生じ難く且つ
結露が生じても水滴となって滴下するのを抑止すること
ができ、また、ホースの切口からの断熱材の飛び出しや
断熱材の妄動を防止し得ると共に可撓性に優れた断熱ホ
ースを提供するにある。
【0006】
【課題を解決るための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る断熱ホースは、芯線を内装
した中空螺旋突条を有する樹脂製内管の外周面に発泡樹
脂よりなる断熱材を、先に巻回した断熱材部分と次に巻
回した断熱材部分との接合面を一体的に接着した状態で
螺旋状に巻回して断熱層を形成してあり、この断熱層の
外周面を被覆することなく露出させていると共に無数の
発泡空隙部が開口した粗面に形成している構造を有す
る。
【0007】請求項2に係る発明は、芯線を内装した中
空螺旋突条を有する樹脂製内管の外周面に発泡樹脂より
なる断熱材を、先に巻回した断熱材部分と次に巻回した
断熱材部分との接合面を一体的に接着した状態で螺旋状
に巻回して断熱層を形成してあり、この断熱層の外周面
を筒状ネットで被覆して該筒状ネットの網目を通じて断
熱層を露出させた構造としているものであり、この発明
において、断熱層の外周面を請求項3に記載したよう
に、上記請求項1の発明と同じく、無数の発泡空隙部が
開口した粗面に形成しておいてもよい。
【0008】請求項4に係る発明は上記内管と断熱層と
の具体的な形成材料に関するものであって、軟質塩化ビ
ニル樹脂よりなる一方、断熱層は該軟質塩化ビニル樹脂
とは難接着性の発泡ポリエチレン樹脂よりなることを特
徴としている。
【0009】又、請求項5に係る発明は、上記断熱層を
形成している螺旋状に巻回した断熱材において、先に巻
回した断熱材部分と次に巻回した断熱材部分との接合面
における一部を一体的に接着し、他の部分を遊離可能に
接合していることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】上記断熱ホースはその発泡ポリエチレン樹脂等
の発泡樹脂よりなる断熱層を表面に露出させているの
で、結露が生じ難いと共に生じてもその水分が該断熱層
の気泡に保有されて水滴となる虞れは殆どない。この場
合、請求項1に係る発明によれば、断熱層の露出外周面
を無数の発泡空隙部が開口した粗面に形成しているの
で、これらの発泡空隙部内に水分が拡散された状態で保
持されて水滴が一層生じ難くなると共にホースが傾斜状
態に配設されていても粗面によって水分が移動するのを
阻止され、水滴となって滴下する虞れがなくなる。
【0011】請求項2に係る発明によれば、断熱層の外
周面を筒状ネットで被覆しているので、結露が生じても
水分が断熱層の気泡と該ネットに大きく拡散された状態
で付着、保持されて表面に水滴が発生し難くなると共に
ホースが傾斜状態に配設されていてもネットによって水
分が表面を伝うのを阻止され、水滴となって滴下するの
を抑制し得るものであり、その上、このネットによって
断熱層の形崩れや損傷を防止することができる。また、
この場合、請求項3に記載したように断熱層の外周面を
無数の発泡空隙部が開口した粗面に形成しておくことに
より、一層、水分の保有性を維持し得る。
【0012】また、上記請求項1又は請求項2に係る発
明によれば、製造される断熱ホースを一定長毎に切断し
た際に、或いは空調器などの機器に断熱ホースを定寸に
切断して取り付ける際に、螺旋状に巻回してなる断熱材
は先に巻回した断熱材部分と次に巻回した断熱材部分と
の接合面の少なくとも一部を一体的に接着しているの
で、ホースの切口から断熱層の一部の断熱材が飛び出す
のを防止することができると共に内管の外周面に突設し
ている芯線を内装した中空螺旋突条に螺旋状に巻回した
断熱材の内周面が係止して長さ方向や周方向に断熱層が
妄動するのを阻止し、安定した形態を維持する。
【0013】さらに、請求項4に記載したように、内管
は軟質塩化ビニル樹脂よりなる一方、断熱層は該軟質塩
化ビニル樹脂とは難接着性の発泡ポリエチレン樹脂より
形成しているので、内管の外周面に対して断熱層の内周
面が遊離可能に密接した構造となり、従って、ホースを
屈曲させた場合、内管の外周面に作用する引張力や圧縮
力は断熱層の内周面に殆ど作用しなく、断熱層が独立し
た屈曲を行ってホース全体が良好な屈曲性を発揮すると
共に屈曲部の断面が偏平状に変形し難くて内部を流動す
る流体の流れを円滑に行わせることができるものであ
る。
【0014】さらにまた、請求項5に記載したように、
断熱層を形成している螺旋状に巻回した断熱材におい
て、先に巻回した断熱材部分と次に巻回した断熱材部分
との接合面における一部を一体的に接着し、他の部分を
遊離可能に接合させた構造としておくことにより、ホー
ス全体の屈曲性が一層良好となるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の具体的な実施例を図面に
ついて説明すると、図1、図2において、1は軟質塩化
ビニル樹脂よりなる一定の肉厚を有する内管で、その内
周面を全長に亘って同一径の平坦な面に形成していると
共に外周面に該内管1と同一材料よりなる中空螺旋突条
5を一定の巻きピッチでもって全長に亘って連続的に形
成してあり、この中空螺旋突条5内に断面円形ないしは
楕円形のポリプロピレン、ポリエチレン等の適度な弾性
と硬度を有するオレフィン系樹脂よりなる可撓性芯材4
を該中空螺旋突条5の内壁に接着させることなく内装し
てある。
【0016】2は内管1の外周面に設けた所定の肉厚を
有する発泡ポリエチレン樹脂よりなる断熱層で、断面縦
長平行四辺形の帯状断熱材2'を内管1の外周面に上記中
空螺旋突条6の螺旋ピッチと同一ピッチでもって螺旋状
に巻回することにより形成されてあり、その外周面は被
覆されることなく全面的に露出3させている。この露出
面3は、上記帯状断熱材2'の端面によって形成される
が、通常、この帯状断熱材2'の上記端面は製造時におい
て平滑な薄い膜(スキン層)に形成されているため、発
泡樹脂よりなる断熱材であるにもかかわらず、その発泡
空隙部が殆ど開口していないため、結露の防止作用が充
分に行われない。そのため、この露出面3はブラシやヤ
スリ、或いは研磨ペーパによって擦られて上記薄い膜を
除去し、発泡材の無数の発泡空隙部を表面側に開口させ
た粗面に形成されている。
【0017】上記断熱層2を形成した帯状断熱材2'は、
図2に示すように一定幅を有する互いに平行な前後面2
a、2bと、これらの前後面2a、2bよりも幅狭い内外端面2
c、2dとで断面平行四辺形に形成されており、内端面2d
を隣接する中空螺旋突条5、5間の内管部分の外周面上
に密接させると共にその前後面2a、2bをホースの中心線
に対して一定角度長さ方向に傾斜させた状態で先に巻回
した断熱材部分の傾斜後面2bに次に巻回する断熱材部分
の傾斜前面2aを接合させて一体に接着6しているもので
ある。
【0018】この際、先に巻回した断熱材部分と次に巻
回する断熱材部分との傾斜前後面2a、2bを全面的に接着
した構造としてもよいが、図3に示すようにこれらの前
後接合面2a、2bにおける内外両端部のみを一体に接着6
a、6bして該接着部6a、6b間の接合面を接着することな
く遊離可能に接合させた構造としてもよく、要するに前
後接合面2a、2bの一部を接着した構造としておいてもよ
い。なお、内管1は上述したように軟質塩化ビニル樹脂
からなる一方、断熱層2を形成した断熱材2'は発泡ポリ
エチレン樹脂よりなるので、内管1と断熱層2とは接着
することなく該内管1の外周面に断熱層2の内周面が密
接し、且つ上記可撓性芯材4を内装した中空螺旋突条5
に圧接した内周面部分が圧縮してこの中空螺旋突条5に
係止した状態となっている。
【0019】上記のように、内管1の外周面に螺旋状に
巻回した断熱材2'において、先に巻回した断熱材部分と
次に巻回する断熱材部分との傾斜前後面2a、2bの内外両
端部のみを一体に接着した構造としておくと、この断熱
ホースを屈曲させた場合には引っ張りや圧縮が作用する
部分において、その作用力に応じて図4に示すように互
いに接合した断熱材部分の接着部6a、6b以外の接合面が
遊離7し、屈曲性が良好となるものである。同様に、例
えば、先に巻回した断熱材部分と次に巻回する断熱材部
分との傾斜前後面2a、2bの内端部のみを一体に接着6bし
た構造としておくと、この断熱ホースを屈曲させた場合
には、互いに接合した断熱材部分の接着部6b以外の接合
面が遊離7して一層良好な屈曲性が得られるものであ
る。
【0020】先に巻回した断熱材部分と次に巻回した断
熱材部分との接合面における内外両端部または内外いず
れか一方の端部同士を一体に接着するには、適宜な接着
剤を使用して行ってもよいが、製造時において端部を加
熱することにより溶融させ、冷却後に融着させた接着構
造としている。なお、この接着部分は螺旋状に巻回した
帯状断熱材2'の全長に連続的に設けておいてもよく、
又、断続的に接着した構造であってもよいが、螺旋状に
巻回した帯状断熱材2'において、先に螺旋方向に一巻き
した断熱材部分とこの断熱材部分に重ねるようにして次
に螺旋方向に一巻きした断熱材部分との少なくとも一か
所を接着しておく必要があるものである。
【0021】このように構成した断熱ホースは、発泡ポ
リエチレン樹脂よりなる断熱層2の外周面が露出3して
いると共にその露出面3を無数の発泡空隙部が表面に開
口している粗面に形成しているので、結露が生じても水
分が該断熱層2の発泡空隙部(気泡部)に拡散状態に保
有されて水滴が発生し難くなり、その上、断熱ホースが
傾斜状態に配設されてもその傾斜面を伝って水滴となっ
て滴下する虞れもなくなる。
【0022】また、所望の長さ寸法に切断された際に、
螺旋状に巻回してなる断熱材2’は先に巻回した断熱材
部分と次に巻回した断熱材部分との接合面の一部を一体
的に接着しているので、ホースの切口から帯状断熱材2'
の端部が飛び出す虞れがなく、さらに、螺旋状に巻回し
た断熱材部分同士は接着部分を介してホースの長さ方向
に分離することがない上に、周方向にも互いに妄動する
のを阻止し合って常に安定した形態を維持するものであ
る。
【0023】図5、図6は本発明の別な断熱ホースを示
すもので、上記断熱ホースの断熱層2の外周面に合成樹
脂製の筒状ネット8を被覆して該筒状ネット8の網目8a
を通じて断熱層2を露出3させているものである。即
ち、この断熱ホースは軟質塩化ビニル樹脂よりなる一定
の肉厚を有する内管1の外周面に該内管1と同一材料よ
りなる中空螺旋突条5を一定の巻きピッチでもって全長
に亘って連続的に形成してあり、この中空螺旋突条内に
断面円形ないしは楕円形のポリプロピレン、ポリエチレ
ン等の適度な弾性を有するオレフィン系樹脂よりなる可
撓性芯材4を該中空螺旋突条5の内壁に接着させること
なく内装していると共にこの中空螺旋突条5を設けてい
る内管1の外周面に発泡ポリエチレン樹脂よりなる断面
縦長平行四辺形の帯状断熱材2'を上記中空螺旋突条5の
螺旋ピッチと同一ピッチでもって螺旋状に巻回すると共
に先に巻回した断熱材部分と次に巻回した断熱材部分と
の接合面における少なくとも一部を一体的に接着するこ
とにより断熱層2を形成し、この断熱層2の外周面に塩
化ビニール樹脂等の軟質合成樹脂よりなる筒状ネット8
を断熱層2に接着することなく、又は接着させて被覆し
てなるものである。
【0024】筒状ネット8はその内周面を断熱層2の外
周面に接した状態で断熱層2を被覆してあり、従って、
断熱層2の表面(外周面)に結露が生じても水分が断熱
層2の気泡と該ネット8に付着、保持されて拡散した状
態となり、そのため、表面に大きな水滴が生じ難くなる
と共に水分がホースを伝って互いに集合して水滴となる
のをネット8の糸状物によって阻止されるものである。
なお、断熱層2の外周面を平滑な膜(スキン層)に形成
しておいてもよいが、この場合、上記図1、図2に示し
た断熱ホースと同様に、ブラシや研磨ペーパ等によって
無数の発泡空隙部(気泡部)が表面に開口した露出粗面
3に形成してネット8とあいまって上述したように水分
の保有性を一層良好にして水滴の発生を防止している。
【0025】以上のいずれの断熱ホースにおいても、断
熱層2としては断面縦長平行四辺形の帯状断熱材2'を螺
旋状に巻回して先に巻回した断熱材部分と次に巻回する
断熱材部分との接合面が傾斜した構造となるように構成
したが、断面四角形状の帯状断熱材2'を螺旋状に巻回し
て先に巻回した断熱材部分と次に巻回する断熱材部分と
の接合面が起立状態となった構造の断熱ホースであって
もよい。この場合においても、先に巻回した断熱材部分
と次に巻回した断熱材部分との接合面の少なくとも一部
を一体的に接着していると共に断熱層2の外周面を全面
的に露出3させているものである。
【0026】また、以上の実施例においては、内管1と
して塩化ビニル樹脂よりなるものを示したが、ポリエチ
レン樹脂やポリプロピレン樹脂その他の軟質、硬質樹脂
製であってもよく、断熱層2としても発泡ポリエチレン
樹脂以外に発泡塩化ビニル樹脂や発泡ゴム製であっても
よいものであり、要するに、断熱層2の発泡面が全面的
に露出して該露出面を粗面に形成しておくことにより、
その無数の発泡空隙部内に水分を拡散状態に保有させる
ようにして結露による水滴の発生を防止できるようにし
ておけばよい。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に係る断
熱ホースによれば、芯線を内装した中空螺旋突条を有す
る樹脂製内管の外周面に発泡樹脂よりなる断熱材を、先
に巻回した断熱材部分と次に巻回した断熱材部分との接
合面を一体的に接着した状態で螺旋状に巻回して断熱層
を形成してあり、この断熱層の外周面を被覆することな
く露出させているので、露出した断熱層の表面には結露
が生じ難いばかりでなく結露が生じてもその水分が該断
熱層の気泡に保有されて水滴となる虞れは殆どないもの
であり、さらに、断熱層の露出外周面を無数の発泡空隙
部が開口した粗面に形成しているので、これらの発泡空
隙部内に水分が拡散された状態で保持されて水滴が一層
生じ難くなると共にホースが傾斜状態に配設されていて
も粗面によって水分が移動するのを阻止され、水分がホ
ースを伝いながら水滴となって滴下する虞れがなくな
り、従って、水滴による機器の汚損や腐食の発生を抑制
し得るものである。
【0028】請求項2に係る発明によれば、断熱層の外
周面を筒状ネットで被覆しているので、結露が生じても
水分が断熱層の気泡と該ネットに大きく拡散された状態
で付着、保持されて表面に水滴が発生し難くなると共に
ホースが傾斜状態に配設されていてもネットによって水
分が表面を伝うのを阻止され、水滴となって滴下するの
を抑制して機器の汚損や腐食の発生を抑制し得るもので
ある。また、この請求項2に係る発明においても、請求
項3に記載したように断熱層の外周面を無数の発泡空隙
部が開口した粗面に形成しているので、上記ネットとあ
いまって一層、水分の保有性を維持し得る。
【0029】さらに、上記請求項1又は請求項2に係る
発明によれば、製造される断熱ホースを一定長毎に切断
した際に、或いは空調器などの機器に断熱ホースを定寸
に切断して取り付ける際に、螺旋状に巻回してなる断熱
材は先に巻回した断熱材部分と次に巻回した断熱材部分
との接合面の少なくとも一部を一体的に接着しているの
で、ホースの切口から帯状断熱材の端部が飛び出したり
断熱材が部分的に分離したりするのを防止することがで
きると共に、内管の外周面に突設している芯線を内装し
た中空螺旋突条に断熱層の内周面が係止しているので、
長さ方向や周方向に断熱材が妄動するのをなくすること
ができ、形崩れの生じない常に安定した形態を維持し得
るものである。
【0030】また、請求項4に記載したように、断熱ホ
ースの内管は発泡ポリエチレン樹脂等の発泡樹脂よりな
る断熱層とは非接着性または接着が困難な軟質塩化ビニ
ル樹脂等の樹脂よりなるので、内管の外周面に対して断
熱層の内周面が遊離可能に密接した構造となり、従っ
て、ホースを屈曲させた場合、内管の外周面に作用する
引張力や圧縮力は断熱層の内周面に殆ど作用しなく、断
熱層が独立した屈曲を行ってホース全体が良好な屈曲性
を発揮すると共に屈曲部の断面が偏平状に変形し難くて
内部を流動する流体の流れを円滑に行わせることができ
るものである。
【0031】さらにまた、請求項5に記載したように、
断熱層を形成している螺旋状に巻回した断熱材におい
て、先に巻回した断熱材部分と次に巻回した断熱材部分
との接合面における一部を一体的に接着し、他の部分を
遊離可能に接合させた構造としておくことにより、ホー
ス全体の屈曲性が一層良好となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】断熱ホースの一部の縦断側面図、
【図2】その一部拡大縦断面図、
【図3】互いに接合した断熱材部分の内外端部を接着し
た場合の一部の縦断面図、
【図4】屈曲させた場合の縦断面図、
【図5】本発明の別な断熱ホースの一部縦断簡略側面
図、
【図6】その一部拡大縦断側面図、
【図7】従来例を示す一部の拡大断面図、
【図8】別な従来例を示す一部の拡大断面図。
【符号の説明】
1 内管 2 断熱層 2' 帯状断熱材 3 露出面 4 可撓性芯材 5 中空螺旋突条 6a 接着部 6b 接着部 7 遊離部 8 筒状ネット 8a 網目

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯線を内装した中空螺旋突条を有する樹
    脂製内管の外周面に発泡樹脂よりなる断熱材を、先に巻
    回した断熱材部分と次に巻回した断熱材部分との接合面
    を一体的に接着した状態で螺旋状に巻回して断熱層を形
    成してあり、この断熱層の外周面を被覆することなく露
    出させていると共に無数の発泡空隙部が開口した粗面に
    形成していることを特徴とする断熱ホース。
  2. 【請求項2】 芯線を内装した中空螺旋突条を有する樹
    脂製内管の外周面に発泡樹脂よりなる断熱材を、先に巻
    回した断熱材部分と次に巻回した断熱材部分との接合面
    を一体的に接着した状態で螺旋状に巻回して断熱層を形
    成してあり、この断熱層の外周面を筒状ネットで被覆し
    て該筒状ネットの網目を通じて断熱層を露出させている
    ことを特徴とする断熱ホース。
  3. 【請求項3】 筒状ネットで被覆された断熱層の外周面
    を無数の発泡空隙部が開口した粗面に形成していること
    を特徴とする請求項2に記載の断熱ホース。
  4. 【請求項4】 上記内管は軟質塩化ビニル樹脂よりなる
    一方、断熱層は該軟質塩化ビニル樹脂とは難接着性の発
    泡ポリエチレン樹脂よりなることを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の断熱ホース。
  5. 【請求項5】 断熱層を形成している螺旋状に巻回した
    断熱材において、先に巻回した断熱材部分と次に巻回し
    た断熱材部分との接合面における一部を一体的に接着
    し、他の部分を遊離可能に接合していることを特徴とす
    る請求項1、請求項2又は請求項4に記載の断熱ホー
    ス。
JP9127904A 1997-04-30 1997-04-30 断熱ホース Pending JPH10306886A (ja)

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