JPH09229242A - 断熱ホース - Google Patents

断熱ホース

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JPH09229242A
JPH09229242A JP8056801A JP5680196A JPH09229242A JP H09229242 A JPH09229242 A JP H09229242A JP 8056801 A JP8056801 A JP 8056801A JP 5680196 A JP5680196 A JP 5680196A JP H09229242 A JPH09229242 A JP H09229242A
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JP
Japan
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layer
hose
wire
heat insulating
inner layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP8056801A
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English (en)
Inventor
Koki Fukui
弘毅 福井
Hiroyuki Masui
宏之 桝井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOUTAKU KOGYO KK
Original Assignee
TOUTAKU KOGYO KK
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  • Thermal Insulation (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリプロピレン樹脂の硬質線材がもつ自己復
元性を生かしながら、ホースを弯曲させても弯曲部でホ
ースの内径が狭小化することがなく、ホースの内周面が
滑らかな連続した弧状を維持し、流体の流れを停滞させ
ることなく円滑に流通させることができる断熱ホースを
得ること。 【解決手段】 ポリ塩化ビニール製帯材11によって略
円筒状に形成された内層1と、この上に所定の間隔を隔
てて螺旋巻きされた硬質樹脂製の補強線2と、この補強
線2と同一ピッチで同補強線上に螺旋巻きされた発泡樹
脂帯31製の断熱層3と、その外周を被覆するポリ塩化
ビニール帯41製の外皮層4とからなる断熱ホースであ
って、前記補強線2がポリプロピレン製の芯線21の外
周に軟質ポリ塩化ビニール製の被覆層22を形成された
2層線とし、該被覆層22を接着剤を使用しまたは熱融
着により前記内層1と接着させてあるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷暖房機器におけ
る空気の移送や結露水の排水等に適した断熱ホースに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の断熱ホースは、一般的な
ものとしては、ホースの内層上に補強線と発泡断熱材と
を螺旋状に巻き付け、発泡断熱材の外周に外皮層を形成
してある構造としたものである。そして、補強線は鉄線
か硬質合成樹脂線で形成されており、例えば図7に示し
たように、硬質合成樹脂線62をポリオレフィン系樹脂
で形成し、内層61に空洞部65を形成してこの空洞部
65内に内層61とは非接着状態に遊嵌内装させるよう
にしたものも提案されている(特開平5ー187594
号公報参照)。
【0003】この図7は、同公報において図2として、
ホースを弯曲させた場合の変形状態を示す図として示さ
れている図であって、同図7における符号63はスポン
ジ断熱材、符号64はホースの外周壁、符号CLはホー
スのセンターラインを示したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】而して、この種の補強
線を使用したホースにおいて、ホースを誤って踏み付け
たり大きな外圧を与えると容易に塑性変形し自己復元し
にくい鉄線や鋼線等の金属補強線に代えて、ポリオレフ
ィン系樹脂の硬質線材を補強線として使用することは古
くから知られている公知事項であるが、この先行技術の
ように、ポリオレフィン系樹脂製の硬質線材62を管壁
に形成した空洞部65内に非接着状態で遊嵌内装させる
と、図7にみられるように、ホースを弯曲させると弯曲
部分の内面側において、線材62を包囲する内面側の壁
部分66がホースのセンターラインSL側に向かって突
出することとなり、ホースの内径を著しく狭小化する。
したがって、この弯曲部分において流体に大きな抵抗を
与え、円滑な流れを阻害することとなる。そのため、必
要以上に内径の大きなホースを使用しなければならない
という課題を有するものである。
【0005】そこで、本発明の目的は、このようなポリ
オレフィン系樹脂の硬質線材がもつ利点を生かしなが
ら、ホースを弯曲させても弯曲部においてホースの内径
が狭小化することがなく、ホースの内周面が滑らかな連
続した弧状となり、流体の流れを停滞させることなく円
滑に流通させることができ、ひいては、弯曲配管させて
も直線状配管の場合と同様の所定内径のホースを使用す
ることができる構造とした断熱ホースを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】該目的を達成するための
本発明の構成を実施例に使用した符号を用いて説明する
と、本発明にいう断熱ホースHは、軟質ポリ塩化ビニー
ル製帯材11によって略円筒状に形成された内層1と、
この上に所定の間隔を隔てて螺旋巻きされた硬質樹脂製
の補強線2と、この補強線2と同一ピッチで同補強線上
に螺旋巻きされた発泡樹脂帯31製の断熱層3と、その
外周を被覆する軟質ポリ塩化ビニール帯41製の外皮層
4とからなる断熱ホースであって、前記補強線2がポリ
プロピレン製の芯線21の外周にポリ塩化ビニール製の
被覆層22を形成された2層線とし、該被覆層22を接
着剤を使用しまたは熱融着により前記内層1と接着させ
てある構造としたものである。
【0007】本発明にいう断熱ホースHは、このような
構造とすることによって、ホースを弯曲させたとき、こ
の弯曲部において補強線2が弯曲小径側の外側に向かっ
て移行しようとする作用を利用し、該補強線2と内層1
との接着部5を介して、内層1がホースのセンターライ
ン側に向かって突出しようとする作用を阻止させて弯曲
小径側の外側に吊り上げさせるようにし、弯曲部におけ
る内層1を滑らかな弧状となるようにしたものである。
この補強線2を、ポリオレフィン系樹脂線を裸線のまま
直接内層1と接着させる構成を採用せず、ポリプロピレ
ン(以下PPという)製の芯線21の外周をポリ塩化ビ
ニール(以下PVCという)樹脂によって被覆させた2
層線としたのは、同質の軟質PVC製の内層1と接着剤
を使用した接着も熱融着による接着も容易に確実に行い
得ることと、ホースの踏み付けや外圧による変形時に芯
線21が被覆層22内で自由に摺動し自己復元する作用
を阻害しないためである。
【0008】
【発明の実施の形態】実施に当たっては、前記外皮層4
を形成するための軟質PVC帯41を、その一側縁を前
記内層1上に接着させ、前記断熱層3を形成する発泡樹
脂帯31の隣接間を通って同樹脂帯31の外周面上にお
いて他側縁を先行巻回帯の上に接着させ、発泡樹脂帯3
1を内層1上において包み込む構造としたり、前記内層
1と外皮層4とを広幅の軟質PVC樹脂帯材11Aによ
って一連一体状に形成したり、また、前記発泡樹脂帯3
1の素材として独立気泡状態に発泡させた独立気泡帯を
使用して実施することができる。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例について図面に基づいて
説明する。図1乃至図4は、本発明の第1実施例を示す
図であって、図1は一部を縦断して断面形状と外形とを
表し、図2は壁部分の構造を拡大して示し、図3は斜視
形状を示し、図4は弯曲部における壁部分の形状を示し
た図である。
【0010】該実施例に示したホースHは、内層1を形
成する樹脂帯材11,補強線2の被覆層22,外皮層4
を形成する樹脂帯41をそれぞれ軟質PVC素材製のも
のとし、補強線2の芯線21の形成素材は硬質のPP素
材とし、断熱層3を形成する発泡樹脂帯31は、例えば
ポリエチレン(PE)を、密度約33kg/m3,引張
強度1.7kg/cm2程度に独立気泡発泡させたものを
使用する。
【0011】而して、この実施例は、例えば内径を13
mm、螺旋ピッチを15mmとした空調用ドレンホース
Hについて説明する。図外の合成樹脂押出機から直径1
3mmのホース形成用マンドレル上に、幅約19mm,
肉厚0.7〜1mmの軟質PVCの帯材11を押し出し
その側縁どうしを重合融着させながら螺旋状に巻回して
略円筒状の内層1を形成する。このPVC帯材11の略
中間部分上において、直径1.5〜2.5mmの硬質PP
線を芯線21としその外周面に0.3〜0.5mm厚の軟
質PVC被覆層22を形成しその一部を直線状とした補
強線2を当該直線状部分に接着剤5を塗布して接着さ
せ、この上に幅約15mm,厚さ約8mmの前記独立発
泡樹脂帯31を螺旋巻きし、この発泡樹脂帯31を包み
込むようにして、別途樹脂押出機から押し出した幅約4
3mm,肉厚0.3〜0.6mmの軟質PVC帯41を、
その一側縁3〜5mmを前記PVC帯材11の重合融着
部上ににおいて融着させ、他側部分を先行巻回した同帯
41の上面に融着接着させて形成する。図2において符
号12は内層形成PVC帯材11の重合接着部である。
【0012】このようにして形成したホースHは、PV
C帯材11によって形成された内層1と、この上に接着
剤5によって接着された補強線2と、その上に螺旋巻き
された発泡樹脂帯31の断熱層3と、これを包み込むよ
うにして形成されたPVC帯41の外皮層4とからなる
断熱ホースが得られる。
【0013】この断熱ホースHは、補強線2が接着剤5
によって内層1に接着されているので、図4にみられる
ように、ホースHを弯曲させてもこの弯曲部においてホ
ースHの内層1がホースHのセンターラインCL側に飛
び出すことがなく、ホースの内径がこの弯曲部において
狭小化することがなく、滑らかな連続した弧状の内周面
を維持する。
【0014】図5及び図6は、それぞれ別実施例を示し
たものであって、図5に示したホースHは、補強線2の
軟質PVC被覆層22を芯線21に対して均等肉厚に被
覆させて丸線としたものであり、図6に示したホースH
は、補強線2の軟質PVC被覆層22を上半部を円弧状
とし下半部を台形状としたものである。また、該図5の
実施例では、補強線2を、内層1を形成するPVC帯材
11の重合接着部分12上において内層1と接着させて
ある構造としてあり、その他の点については前記第1実
施例と同様としたものである。また、図6の実施例のホ
ースHは、一連の広幅の樹脂帯材11Aを使用し、この
広幅帯材の一端側部分を重合接着(融着を含む)させて
内層1を形成すると同時に、中間部分と他端側寄り部分
によって発泡樹脂帯31を包み込ませその他端側を先行
巻回帯材11Aの外周面に接着させることによって、内
層1と外皮層4とを一連一体状に形成してある構造とし
たものである。
【0015】以上本発明の代表的と思われる実施例につ
いて説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造
のもののみに限定されるものではなく、例えば補強線2
についても樹脂押出装置から押し出して内層1に対して
融着させたり、逆に内層形成帯材11や外皮層形成帯4
1を予め形成した既製の帯を使用して接着剤を用いて接
着する等の手段によって形成することができるものであ
って、本発明にいう前記の構成要件を備え、かつ、本発
明にいう目的を達成し、以下にいう効果を有する範囲内
において適宜改変して実施することができるものであ
る。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の断熱ホースは、ホースを構成する補強線としてPPの
硬質線材を使用しているので、ホースを誤って踏み付け
たりホースに不測の大きな外圧がかかっても容易に塑性
変形することがなく自己復元するという利点を有してい
るものでありながら、PVCとは接着性の悪いPP線を
PVC樹脂でこれを被覆することによって2重層の線材
とし、このPVC被覆層を利用してPVCの内層と接着
させるようにしたものであるから、内層との接着が容易
で確実にでき、ホースを弯曲配管させても弯曲部におい
てホースの内周面を滑らかな連続した弧状に維持させて
おくことができ、ホースの内径が狭小化することを回避
させることができるので、流体の流れを停滞させること
なく円滑に流通させることができ、そのため、弯曲配管
させても直線状配管の場合と同様の所定内径のホースを
使用することができるという顕著な効果を期待すること
ができるに至ったのである。
【0017】更に、本発明にいう断熱ホースの製造に当
たっては、特別の装置を必要とすることなく、従来の断
熱ホースの製造装置をそのまま利用して容易に能率良く
連続生産することができるという利点をも備えているも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のホースを示す一部縦断正面図。
【図2】同ホースの管壁部分の拡大断面図。
【図3】同ホースの一部縦断斜視図。
【図4】同ホースの弯曲部の状態を示す断面図。
【図5】第2実施例を示す図2相当の断面図。
【図6】第3実施例を示す図2相当の断面図。
【図7】従来例を示す図4相当の断面図。
【符号の説明】
1 内層 2 補強線 3 断熱層 4 外皮層 11 内層形成樹脂帯材 21 芯線 22 被覆層 31 発泡樹脂帯 41 外皮層形成樹脂帯 H ホース

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質ポリ塩化ビニール製帯材(11)によっ
    て略円筒状に形成された内層(1)と、この上に所定の間
    隔を隔てて螺旋巻きされた硬質樹脂製の補強線(2)と、
    この補強線(2)と同一ピッチで同補強線上に螺旋巻きさ
    れた発泡樹脂帯(31)製の断熱層(3)と、その外周を被覆
    する軟質ポリ塩化ビニール帯(41)製の外皮層(4)とから
    なる断熱ホースであって、前記補強線(2)がポリプロピ
    レン製の芯線(21)の外周にポリ塩化ビニール製の被覆層
    (22)を形成された2層線とし、該被覆層(22)を接着剤を
    使用しまたは熱融着により前記内層(1)と接着させてあ
    る断熱ホース。
  2. 【請求項2】 前記外皮層形成帯(41)が、その一側縁が
    前記内層(1)上に接着され、前記発泡樹脂帯(31)の隣接
    間を通って発泡樹脂帯(31)の外周面上において他側縁が
    先行巻回帯と接着させてある請求項1に記載の断熱ホー
    ス。
  3. 【請求項3】 前記内層(1)と前記外皮層(4)とを一連の
    広幅の軟質ポリ塩化ビニール製帯材(11A)によって形成
    してある請求項1に記載の断熱ホース。
  4. 【請求項4】 前記発泡樹脂帯(31)が独立気泡状態に発
    泡させた素材である請求項1乃至3の何れかに記載の断
    熱ホース。
JP8056801A 1996-02-19 1996-02-19 断熱ホース Pending JPH09229242A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011149575A (ja) * 2010-01-19 2011-08-04 Evuc Kk 消音ダクト

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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