JPH11117527A - 型枠用角度調節装置および型枠 - Google Patents

型枠用角度調節装置および型枠

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JPH11117527A
JPH11117527A JP35940897A JP35940897A JPH11117527A JP H11117527 A JPH11117527 A JP H11117527A JP 35940897 A JP35940897 A JP 35940897A JP 35940897 A JP35940897 A JP 35940897A JP H11117527 A JPH11117527 A JP H11117527A
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JP
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formwork
mold
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angle
adjusting device
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JP35940897A
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English (en)
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Masatoshi Sato
征寿 佐藤
Noriyuki Sato
教之 佐藤
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Daizen KK
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Daizen KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 型枠設置面の凹凸もしくは傾斜を吸収して、
型枠を正常な状態に設置し得る型枠用角度調節装置およ
び型枠を提供する。 【解決手段】 型枠取り付け部材21は型枠1に結合さ
れる。角度可変機構23は型枠取り付け部材21と、型
枠1との間のの相対角度を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート打設に用
いられる型枠の設置角度を調節する装置およびこの装置
を備える型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】土木工事または建築工事において、コン
クリート打設を行なう場合、従来は、型枠(パネル)を
用いて、コンクリート打設領域を画定し、このようにし
て画定された領域内に生コンクリートを打設していた。
【0003】しかしながら、型枠を設置する面は、例え
ば、既に打設されたコンクリート面または地面等であ
り、これらの面は凹凸面となっているのが普通である。
このような凹凸面に型枠を設置した場合、本来、コンク
リート面または地面に対して垂直に保たれていなければ
ならない型枠が、凹凸面の傾斜に対応して、傾斜して配
置され、連続して縦続的に配置される型枠間に隙間が生
じてしまう。このような隙間があると、打設された生コ
ンクリートが隙間を通して漏洩してしまう。このような
不具合を生じないようにするために、型枠の傾斜を修正
する作業が必要であり、型枠設置作業の煩わしさを招
く。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、型枠
設置面の凹凸もしくは傾斜を吸収して、型枠を正常な状
態に設置し得る型枠用角度調節装置およびそのような装
置を備えた型枠を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係る型枠用角度調節装置は、可動部材
と、角度可変機構とを含む。前記可動部材は、型枠の一
辺に可動的に結合される。前記角度可変機構は、前記型
枠の前記一辺に対する前記可動部材の相対角度を調節す
る。
【0006】本発明に係る型枠用角度調節装置は、型枠
への適用に当たって、型枠本体の下端縁に備えられる。
本発明に係る型枠用角度調節装置は、可動部材を有して
いるので、可動部材を用いて、型枠本体に取り付け得
る。
【0007】本発明に係る型枠用角度調節装置におい
て、可動部材は、型枠の一辺に可動的に結合され、角度
可変機構は、型枠の一辺に対する可動部材の相対角度を
調節する。従って、型枠設置面が凹凸面または傾斜面と
なっているため、その凹凸または傾斜に対応して型枠が
傾斜した場合、角度可変機構によって、可動部材の角度
を修正し、型枠設置面の凹凸または傾斜に起因する型枠
の傾斜を吸収することができる。これにより、型枠設置
面の凹凸もしくは傾斜を吸収し、型枠を正常な状態に設
置することができる。
【0008】一つの態様として、角度可変機構は、回転
機構と、締め付け機構とを含む。前記回転機構は、前記
可動部材を、前記型枠取り付け部材に回転可能に軸止め
する。前記締め付け機構は、前記可動部材を前記型枠取
り付け部材に固定し、または、固定を解除する。
【0009】別の態様として、角度可変機構は、回転締
め付け機構を含んでいてもよい。前記回転締め付け機構
は、前記可動部材を、前記型枠取り付け部材に回転可能
に軸止めし、前記可動部材を前記型枠取り付け部材に固
定し、または、固定を解除する。
【0010】更に別の態様として、前記可動部材は、前
記型枠の枠部に対応する長さを有する棒状であって、長
さ方向の両端に凹溝を有しており、前記角度可変機構
は、少なくとも2つのバネを含み、前記2つのバネは前
記可動部材の前記凹溝内に収納され、前記型枠と前記可
動部材との間で撓む構成も有効である。
【0011】この場合、望ましくは、前記角度可変機構
は、押しねじを含み、前記押しねじは、前記型枠と、前
記可動部材との間に備えられ、前記バネの撓み量を制御
する。
【0012】本発明の他の目的、特徴及び利点は、図面
を参照して更に具体的に説明する。但し、図面は本発明
の単なる例を示すに過ぎない。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る角度調節装置
を備えた型枠の分解斜視図、図2は図1に示した型枠の
組立状態を示す斜視図、図3は本発明に係る角度調節装
置の部分の拡大図、図4は図3の4ー4線に沿った断面
図、図5は図3の5ー5線に沿った断面図である。本発
明に係る型枠は、型枠本体1と、角度調節装置2とを含
む。
【0014】図示された型枠本体1は、第1の型枠部材
3と、第2の型枠部材4と、調整部材5とを含む。但
し、本発明の適用される型枠本体1は、ここに述べる実
施例には限定されない。例えば、型枠本体1は第1の型
枠部材3および第2の型枠部材4を一体化した一枚構成
であってもよい。
【0015】第1の型枠部材3および第2の型枠部材4
は、それぞれの一端が互いに嵌め込まれて組み合わされ
ている。調整部材5は、第1の型枠部材3および第2の
型枠部材4の間に備えられ、両者間の嵌め込み位置を調
整する。
【0016】上述のように、第1の型枠部材3および第
2の型枠部材4は、それぞれの一端が互いに嵌め込まれ
て組み合わされ、調整部材5は第1の型枠部材3および
第2の型枠部材3の間に備えられ、両者間の嵌め込み位
置を調整する。従って、第1の型枠部材3および第2の
型枠部材4の嵌め込み位置を、調整部材5を操作するこ
とによって調整し、コンクリート打設領域において要求
される高さHに任意に調整設定し得る。
【0017】第1の型枠部材3は、縦枠部321〜32
3と、横枠部33とを含み、第2の型枠部材4は、縦枠
部421〜423を含む。縦枠部321〜323は、横
枠部33の長さ方向に沿って間隔を隔てて併設され、か
つ、横枠部33と一体化されている。縦枠部421〜4
23は、縦枠部321〜323と同一の配置ピッチで併
設されている。
【0018】このような第1の型枠部材3および第2の
型枠部材4は、例えば、プラスチック成形品、アルミニ
ウム成形品、木材またはこれらの組み合わせとして容易
に実現できる。全体を、上述した材料を用いて一体成形
する場合のみならず、上述した材料を用いて、各部分を
構成し、それらを組み合わせる構造であってもよい。一
例として、横枠部横枠部33を木材で構成し、縦枠部
(321〜323)、(421〜423)をアルミニウ
ム等の金属材料で構成する場合を挙げることができる。
第1の型枠部材3および第2の型枠部材4に適したプラ
スチック材料としては、特開平5ー85767号公報に
記載された化学的耐久性ガラス繊維を挙げることができ
る。
【0019】第1の型枠部材3は、嵌め込み方向と直交
する方向の一面側に面板31を有し、第2の型枠部材4
は、嵌め込み方向と直交する方向の一面側に面板41を
有する。かかる構造によれば、コンクリート打設領域を
画定するパネルとして、直ちに用いることができる。但
し、面板31、41は工事現場において取り付けること
もできる。また、面板31、41は、例えばプラスチッ
成形品またはアルミニウム成形品として、第1の型枠部
材3および第2の型枠部材4と一体成形してもよい。
【0020】第1の型枠部材3および第2の型枠部材4
は、縦枠部321〜323の一端と、421〜423の
一端とが互いに嵌め込まれる。実施例では、第1の型枠
部材3および第2の型枠部材4の嵌め込みを実現する具
体的手段として、第1の型枠部材3の縦枠部321〜3
23および第2の型枠部材4の縦枠部421〜423を
断面矩形状の筒体とし、第1の型枠部材3の縦枠部32
1〜323に第2の型枠部材4の縦枠部421〜423
が嵌め込まれている。但し、第1の型枠部材3の縦枠部
321〜323および第2の型枠部材4の縦枠部421
〜423の形状は、図示された断面矩形状に限定されな
い。他の角形状であってもよいし、あるいは、断面円筒
状等であってもよい。
【0021】第1の型枠部材3の縦枠部321〜323
および第2の型枠部材4の縦枠部421〜423の一端
が互いに嵌め込まれている構造を採用する場合、調整部
材5は、第1の型枠部材3および第2の型枠部材4にお
いて、互いに嵌め込まれる対の縦枠部の少なくとも1つ
に備えられる。
【0022】図示された調整部材5は、雄ねじ体51
と、雌ねじ体52、53とを含む。雌ねじ体52は、第
1の型枠部材3の縦枠部322の外面に固定して設けら
れる。雌ねじ体53は、第1の型枠部材3の縦枠部42
2の外面に固定して設けられる。雄ねじ体51は、一端
311側が雌ねじ体52にねじ結合され、他端側が雌ね
じ体53にねじ結合されている。
【0023】上記構造において、雌ねじ体52、53の
ねじ方向が同一方向である場合、雄ねじ体51は、軸方
向の中間部に、回転駆動部510を有し、回転駆動部5
10の両側において、ねじ方向が互いに逆方向である。
この構造によれば、回転駆動部510を、手または工具
で回転することにより、その回転方向に応じて、第1の
型枠部材3および第2の型枠部材4を、互いに接近する
方向にも、あるいは遠ざかる方向にも、任意に位置決め
できる。
【0024】図示では、2個の雌ねじ体52、53を有
しているが、雌ねじ体52、53の一方を、雄ねじ体5
1の一端が自由に回転し得る孔(いわゆるばか穴)を有
する単なる支持体としてもよい。但し、この場合は、同
一高さ調整量を得るのに、図示実施例と比較して、雄ね
じ体51を余分に回転させる必要がある。
【0025】角度調節装置2は、型枠本体1の下端縁に
備えられている。角度調節装置2は、全体として、適当
な金属材料で構成されている。角度調節装置2は、図3
〜図5に詳しく図示されている。これらの図を参照する
に、角度調節装置2は、型枠取り付け部材21と、可動
部材22と、角度可変機構23とを含む。型枠取り付け
部材21は、型枠本体1に結合される部分である。実施
例に示された型枠取り付け部材21は、基部210と、
嵌め込み部211とを有し、基部210の先端部に嵌め
込み部211を溶接等の手段によって固定してある。嵌
め込み部211は基部210よりも小径になっており、
第2の型枠部材4に備えられた縦枠部422に嵌め込ま
れる。更に、型枠取り付け部材21には突起27が設け
られている。突起27には、固定片28が掛け止められ
る。
【0026】型枠取り付け部材21と、縦枠部422と
の間には、結合部材213が備えられている。この結合
部材213は、雄ねじ体214と、雌ねじ体215、2
16とを含む。雌ねじ体215は、第2の型枠部材4の
縦枠部222の外面に固定して設けられる。雌ねじ体2
16は、型枠取り付け部材21に備えられた基部210
の外面に固定して設けられる。雄ねじ体214は、一端
側が雌ねじ体215にねじ結合され、他端側が雌ねじ体
216にねじ結合されている。
【0027】上記構造において、雌ねじ体215、21
6のねじ方向が同一方向である場合、雄ねじ体214
は、軸方向の中間部に、回転駆動部217を有し、回転
駆動部217の両側において、ねじ方向が互いに逆方向
である。この構造によれば、回転駆動部217を、手ま
たは工具で回転することにより、その回転方向に応じ
て、第2の型枠部材4および角度調節装置2を、互いに
接近する方向にも、あるいは遠ざかる方向にも、任意に
位置決めできる。
【0028】可動部材22は、型枠取り付け部材21に
可動的に取り付けられている。可動部材22は断面矩形
状の金属パイプ等によって構成できる。
【0029】角度可変機構23は、型枠取り付け部材2
1と、可動部材22との間に設けられ、両者21ー22
間の相対角度を調節し、かつ、固定する。図示された角
度可変機構23は、回転機構24と、締め付け機構25
とを含む。
【0030】回転機構24は、型枠取り付け部材21
を、可動部材22に回転可能に軸止めする。回転機構2
4は、図4に示すように、軸体241、ナット242お
よびスリーブ243等を備える。軸体241は一端部が
可動部材22を貫通し、かつ可動部材22にかけ止めら
れており、他端部が取り付け部材21を貫通し、先端部
のねじ部にナット242がねじ結合されている。
【0031】締め付け機構25は、型枠取り付け部材2
1を可動部材22に固定し、または、固定を解除する。
具体的には、図3および図5に図示するように、腕片2
51、締め付けナット252およびボルト253等を備
える。腕片251は、一辺が溶接等の手段によって、型
枠取り付け部材21を構成する基部に固定されており、
自由端側に長孔254が設けられている。ボルト253
は、一端が可動部材22に溶接等の手段によって固定さ
れ、可動部材22を貫通して突出する先端部に締め付け
ナット252がねじ結合されている。締め付けナット2
52は、駆動腕255、256を有する。
【0032】締め付けナット252の駆動腕255、2
56に力を加えて、締め付けナット252を例えば矢印
a1の方向に回転させると、締め付けナット252が緩
み、腕片251が締め付けナット252による締め付け
固定から開放される。このため、型取り付け部材21が
回転機構24の軸体241を中心にして、矢印b1また
はb2の方向に回転できるようになる。型取り付け部材
21に結合されている第2の型枠部材4も、同方向に回
転する。締め付けナット252を逆方向a2に回転させ
ると、腕片251が締め付け固定される。
【0033】再び図2を参照すると、実際の工事に適応
する手段として、補助面板6を備える。補助面板6は、
工事に供される前であれば、何れの段階でも取り付ける
ことができる。この補助面板6は第1の型枠部材3およ
び第2の型枠部材4の間に生じる間隔Dを埋める。
【0034】第1の型枠部材3および第2の型枠部材4
の嵌め込み位置を調整することによって高さHを調整す
るので、第1の型枠部材3および第2の型枠部材4の間
に嵌め込み位置に対応した間隔Dが生じる。補助面板6
は、この間隔Dを埋めるために用いられる。補助面板6
は、プラスチック、金属または木質の薄い板によって構
成できる。従って、第1の型枠部材3および第2の型枠
部材4の間の嵌め込み位置に対応して、両者に生じる間
隔に起因するコンクリート段差を実質的に無視できる程
度まで小さくすることができる。また、角度調節装置2
の角度調節に起因して、第2の型枠部材4の面板41
と、角度調節機構2の可動部材22との間に生じる隙間
を埋める手段として、同様の補助面板26を有する。
【0035】図6は本発明に係る角度調節装置を組み込
んだ型枠の使用状態を示す斜視図である。高さ調節の済
んだ複数枚の型枠A1〜A3を、できるだけ密着した状
態で、コンクリート面または地面等でなる型枠設置面8
の上に、一列に縦続的に配置する。各型枠A1〜A3
は、突起27にかけ止められた固定片28に、釘等の固
定具29を打ち込んで固定する。同様にして、複数枚の
型枠A1〜A3の群と、間隔Rを隔てて、複数の型枠B
1〜B3を建て込み、コンクリート打設領域9を画定す
る。型枠A1〜A3、B1〜B3の枚数はコンクリート
打設領域9の長さに対応する。このようにして画定され
たコンクリート打設領域9の内部に、生コンクリートを
打設する。
【0036】既に述べたように、型枠A1〜A2、B1
〜B3は、その高さを任意に調整設定し得る。このた
め、工事現場の状況に応じて、高さの異なる種々の型枠
を用意するという煩わしさから開放される。
【0037】型枠A1〜A3、B1〜B3を建て込む場
合、図7に示すように、型枠設置面8が凹凸面または傾
斜面となっていることがある。このような場合、このよ
うな凹凸面または傾斜面となっている型枠設置面8に型
枠A1〜A3、B1〜B3を設置した場合、本来、型枠
設置面8に対して鉛直に保たれていなければならない型
枠A1〜A3、B1〜B3が、型枠設置面8の傾斜に対
応して、傾斜して配置され、連続して縦続的に配置され
る型枠A1ーA2ーA3間に隙間が生じてしまう。この
ような隙間があると、打設された生コンクリートが隙間
を通して漏洩してしまう。本発明に係る角度調節装置2
は、角度可変機構23を含んでいるので、このような不
具合を解消できる。
【0038】既に述べたように、角度可変機構23は、
型枠取り付け部材21と、可動部材22との間に設けら
れ、両者21ー22間の相対角度を調節し、かつ、固定
する。従って、図7に示すように、型枠設置面8が凹凸
面または傾斜面となっているため、可動部材22がその
凹凸または傾斜に対応して、水平面から角度θだけ傾斜
した場合、角度可変機構23によって、型枠取り付け部
材21に対する可動部材22の角度を修正し、型枠設置
面8の凹凸または傾斜に起因する可動部材22の傾斜を
吸収することができる。
【0039】具体的には、締め付けナット252の駆動
腕255、256に力を加えて、締め付けナット252
を矢印a1の方向に回転させる。これにより、締め付け
ナット252が緩み、腕片251が締め付けナット25
2による締め付け固定から開放される。
【0040】次に、型取り付け部材21を、回転機構2
4の軸体241を中心にして、矢印b2の方向に回転さ
せ、型枠取り付け部材21を鉛直方向Vに合わせる。こ
れによって、型取り付け部材21に結合されている第2
の型枠部材4も、鉛直方向Vに設定され、型枠A1〜A
3、B1〜B3が正常な鉛直方向に設置される。型枠A
1〜A3、B1〜B3の角度設定後は、締め付けナット
252を矢印a2の方向に回転させ、腕片251を締め
付けナット252によって締め付け固定する。この後、
図6で説明したように、コンクリート打設を行なう。
【0041】図8は本発明の他の実施例を示す図、図9
は図8の9ー9線に沿った断面図である。図において、
図1〜図5と同一の構成部分には同一の参照符号を付
し、説明は省略する。角度可変機構23は、回転締め付
け機構を構成している。回転締め付け機構は、可動部材
22を型枠取り付け部材21に回転可能に軸止めすると
共に、固定し、または、固定を解除する。
【0042】具体的には、回転締め付け機構23は、軸
体231、固定ナット232および締め付けナット23
4等を備える。締め付けナット234は、駆動腕23
5、236を有する。軸体231は、支持腕22を貫通
して備えられると共に、支持腕22に掛け止められる。
軸体231は、更に、型枠取り付け部材21の面板21
3を緩く貫通し、更に、先端が面板213と空間を隔て
て対向する面板214を貫通する。軸体231の先端部
にはねじが設けてあって、この先端部のねじに固定ナッ
ト232がねじ結合されている。面板213と面板21
4との間に位置する軸体231の中間部には、ねじが設
けてあって、このねじに締め付けナット234がねじ結
合されている。
【0043】締め付けナット234の駆動腕235、2
36に力を加えて、締め付けナット234を例えば矢印
a1の方向に回転させると、締め付けナット234が緩
み、型枠取り付け部材21の基部210を構成する面板
213が締め付けナット234による締め付け固定から
開放される。このため、型取り付け部材21が軸体23
1を中心にして、矢印b1またはb2の方向に回転でき
るようになる。型取り付け部材21に結合されている第
2の型枠部材4も、同方向に回転できるようになる。締
め付けナット234を逆方向a2に回転させると、面板
213が締め付け固定される。
【0044】従って、この実施例の場合も、型枠設置面
8が凹凸面または傾斜面となっている場合、角度可変機
構23を構成する回転締め付け機構によって、型枠取り
付け部材21に対する可動部材22の角度を修正し、型
枠設置面8の凹凸または傾斜に起因する型枠傾斜を修正
することができる。
【0045】図10は本発明に係る型枠の更に別の実施
例を示す分解斜視図、図11は図10に示した型枠の組
立状態を示す斜視図、図12は図10及び図11に示し
た型枠の一部拡大断面図である。図において、図1及び
図2と同一の構成部分については、同一の参照符号を付
してある。
【0046】この実施例では、第1の型枠部材3は、4
本の縦枠部321〜324と、横枠部33とを含む。第
2の型枠部材4も、4本の縦枠部421〜424を含
み、更に横枠43を含む。縦枠部321〜324は、横
枠部33の長さ方向に沿って間隔を隔てて併設され、か
つ、横枠部33と一体化されている。縦枠部421〜4
24は、縦枠部321〜324と同一の配置ピッチで併
設され、横枠43と一体化されている。
【0047】第1の型枠部材3は、嵌め込み方向と直交
する方向の一面側に面板31を有し、第2の型枠部材4
は、嵌め込み方向と直交する方向の一面側に面板41を
有する。第1の型枠部材3および第2の型枠部材4は、
縦枠部321〜324の一端と、縦枠部421〜424
の一端とが互いに嵌め込まれる。
【0048】調整部材5は、雄ねじ体51と、雌ねじ体
52と、支持片50とを含む。雄ねじ体51は、一端側
が第2の型枠部材4の横枠部43によって支持されてお
り、他端側(先端部)が自由端となっている。雄ねじ体
51は、一端側が横枠部43に固定したナット431に
ねじ結合され、更に、先端部に固定片28が、例えば溶
接等の手段によって固定して備えられている。
【0049】雌ねじ体52は雄ねじ体51にねじ結合さ
れている。図示された雌ねじ体52は、両端にねじ部5
21、522を有するとともに、ねじ部521、522
を、スリーブ523によって一体的に結合した構造とな
っている。スリーブ523の外径はねじ部521、52
2の外径よりも小径である。
【0050】支持片50は、雌ねじ体52のスリーブ5
23にフリー状態で結合され、ねじ体521、522よ
って、両側から、脱落しないように、抑えられている。
支持片50は、雄ねじ体51に十字状に交差しており、
その両端が第2の型枠部材4の縦枠部422、423の
相対向面に設けられたガイド溝44、45に挿入されて
いる。そして、縦枠部422、423の内部で、第1の
型枠部材3の縦枠部322、323の先端を支持してい
る。
【0051】角度調節装置2は、可動部材22と、押し
ねじ220、230と、バネ240、250とを含む。
可動部材22は、棒状であって、第2の型枠部材4に備
えられた横枠部43の内部空間430の内部に、緩く嵌
め合わされている。
【0052】押しねじ220、230及びバネ240、
250は角度可変機構を構成する。押しねじ220、2
30は、互いに間隔を隔てて配置されている。これらの
押しねじ220、230は、横枠部43に固定されたナ
ット432にねじ結合され、先端部が横枠部43の内部
空間430の内部に突出している。押しねじ220、2
30は、型枠と、可動部材22との間に備えられ、バネ
の撓み量を制御する。
【0053】バネ240、250は、押しねじ220、
230の外側において、可動部材22と、横枠部43の
面板431との間に備えられている。実施例において、
可動部材22には、凹溝211、212が設けられてお
り、バネ240、250はこれらの凹溝211、212
の内部に挿入されている。押しねじ220、230を回
転調整した場合、可動部材22と当接する押しねじの2
20、230の先端位置に対応して、バネ240、25
0の撓み量が制御される。
【0054】図13は、上述した型枠部材において、第
2の型枠部材4に対する第1の型枠部材3の位置調整操
作を示す図である。図13に示すように、雌ねじ体52
を、手または工具で、矢印C1またはC2の方向に回転
することにより、その回転方向に応じて、雌ねじ体52
及び支持片50を、雄ねじ体51に沿って、上下方向に
移動させることができる。支持片50の上下方向への移
動に追従して、第1の型枠部材3の縦枠部322、32
3が上下方向に移動する。
【0055】例えば、図12に示された状態で、第1の
型枠部材3の縦枠部322、323の下端が位置P0に
あったとすると、支持片50が上方向に変位量△Hだけ
移動した場合、図13に示すように、縦枠部322、3
23の下端が位置P1まで押し上げられる。これによ
り、第2の型枠部材4に対する第1の型枠部材3の位置
が調整される。
【0056】図14は角度調節操作を示す図である。図
14に示すように、押しねじ230を矢印d2の方向に
回転させると、押しねじ230の先端位置が前進し、可
動部材22が押し下げられ、角度θで傾斜する。可動部
材22が押しねじ230によって押し下げられたとき、
バネ250が延び、バネ240(図10参照)が縮む。
押しねじ230を矢印d1の方向に回転させると、可動
部材22は傾斜角度θは小さくなる方向に変位する。押
しねじ220(図10)を回転調整した場合は、可動部
材22は、図14とは逆方向に傾斜する。
【0057】従って、この実施例の場合も、図7で既に
説明したように、型枠設置面が凹凸面または傾斜面とな
っている場合、型枠傾斜を修正し、型枠を凹凸面または
傾斜面となっている型枠設置面に追従させることができ
る。
【0058】図示は省略したが、明細書に記載された実
施例および変形例、更に図示された各実施例を任意に組
み合わせることが可能であることは勿論である。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、型
枠設置面の凹凸もしくは傾斜を吸収して、型枠を正常な
状態に設置し得る型枠用角度調節装置および型枠を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る角度調節装置を備えた型枠の分解
斜視図である。
【図2】図1に示した型枠の組立状態を示す斜視図であ
る。
【図3】本発明に係る角度調節装置の部分の拡大図であ
る。
【図4】図3の4ー4線に沿った断面図である。
【図5】図3の5ー5線に沿った断面図である。
【図6】本発明に係る型枠の使用状態を示す斜視図であ
る。
【図7】本発明に係る型枠用角度調節装置による角度調
節作用を説明する図である。
【図8】本発明に係る型枠の別の実施例を示す斜視図で
ある。
【図9】図8の9ー9線に沿った断面図である。
【図10】本発明に係る型枠の更に別の実施例を示す分
解斜視図である。
【図11】図10に示した型枠の組立状態を示す斜視図
である。
【図12】図10及び図11に示した型枠の一部拡大断
面図である。
【図13】図10及び図11に示した型枠部材において
第2の型枠部材に対する第1の型枠部材の位置調整操作
を説明する一部拡大断面図である。
【図14】図10及び図11に示した型枠部材において
角度調節操作を説明する一部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 型枠本体 2 角度調節装置 3 第1の型枠部材 4 第2の型枠部材 21 型枠取り付け部材 22 支持部材 23 角度可変機構

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動部材と、角度可変機構とを含む型枠
    用角度調節装置であって、 前記可動部材は、型枠の一辺に可動的に結合され、 前記角度可変機構は、前記型枠の前記一辺に対する前記
    可動部材の相対角度を調節する型枠用角度調節装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された型枠用角度調節装
    置であって、 更に、型枠取り付け部材を含んでおり、 前記型枠取り付け部材は、前記可動部材を支持する部分
    であり、 前記角度可変機構は、前記可動部材と、前記型枠取り付
    け部材との間に設けられ、両者間の相対角度を調節し、
    かつ、固定する型枠用角度調節装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された型枠用角度調節装
    置であって、 前記角度可変機構は、回転機構と、締め付け機構とを含
    み、 前記回転機構は、前記可動部材を、前記型枠取り付け部
    材に回転可能に軸止めし、 前記締め付け機構は、前記可動部材を前記型枠取り付け
    部材に固定し、または、固定を解除する型枠用角度調節
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載された型枠用角度調節装
    置であって、 前記角度可変機構は、回転締め付け機構を含み、 前記回転締め付け機構は、前記可動部材を、前記型枠取
    り付け部材に回転可能に軸止めし、前記可動部材を前記
    型枠取り付け部材に固定し、または、固定を解除する型
    枠用角度調節装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載された型枠用角度調節装
    置であって、 前記可動部材は、前記型枠の枠部に対応する長さを有す
    る棒状であって、長さ方向の両端に凹溝を有しており、 前記角度可変機構は、少なくとも2つのバネを含み、 前記2つのバネは前記可動部材の前記凹溝内に収納さ
    れ、前記型枠と前記可動部材との間で撓む型枠用角度調
    節装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載された型枠用角度調節装
    置であって、 前記角度可変機構は、押しねじを含み、前記押しねじ
    は、前記型枠と、前記可動部材との間に備えられ、前記
    バネの撓み量を制御する型枠用角度調節装置。
  7. 【請求項7】 型枠本体と、型枠用角度調節装置とを含
    む型枠であって、 前記型枠用角度調節装置は、請求項1乃至6の何れかに
    記載されたものでなり、前記型枠本体の下端縁に備えら
    れている型枠。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載された型枠であって、 前記型枠本体は、第1の型枠部材と、第2の型枠部材
    と、少なくとも1つの調整部材とを含んでおり、 前記第1の型枠部材および前記第2の型枠部材は、それ
    ぞれの一端が互いに嵌め込まれて組み合わされており、 前記調整部材は、前記第1の型枠部材および前記第2の
    型枠部材の間に備えられ、両者間の嵌め込み位置を調整
    する型枠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111794507A (zh) * 2020-08-14 2020-10-20 中冶建工集团有限公司 一种型钢混凝土斜撑模板安装方法
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