JP3658105B2 - 窓枠支持装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、窓枠を建物の躯体に取り付ける際に用いられる窓枠支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の窓枠支持装置としては、例えば、特開平5−163785号公報、特開平5−202569号公報に記載のものがある。これらの窓枠支持装置は、水平板部と垂直板部とからなる断面略L字状の装置本体と、水平および垂直板部の各ボルト挿通孔にそれぞれ挿通されたボルトとを備えており、各ボルトによって、水平板部を躯体の床部に、垂直板部を窓枠の方立それぞれ固定することにより、窓枠を躯体に取り付けるようになっている。
【0003】
ところで、躯体の床部と窓枠との間の距離は、実際に施工されたものと設計値とで若干の誤差がある。このため、水平板部のボルト挿通孔を単なる円形の孔にすると、ボルトを床部に形成されたねじ孔に螺合させることができなくなるおそれがある。そこで、従来の窓枠支持装置において、水平板部のボルト挿通孔を躯体の内外方向へ延びる長孔に形成し、これによって施工時の誤差を吸収するようにしている。
【0004】
ところが、水平板部のボルト挿通孔を長孔にすると、ボルト挿通孔の長さとボルトの外径との差の分だけ装置本体が内外方向へ移動可能になる。このため、装置本体をボルトによって固定してはいるものの、窓枠およびガラスに風圧等によって内外方向への大きな押圧力が作用すると、装置本体が同方向へ移動し、ひいては窓枠が同方向へ移動してしまうおそれがある。
【0005】
そこで、特開平7−34579号公報に記載の支持装置においては、水平板部に左右方向へ延びる多数の突条を形成することにより、水平板部とボルトの座金との間の摩擦抵抗を増大させ、それによって装置本体が内外方向へ移動するのを阻止するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ボルトの座金と多数の突条との間の摩擦抵抗だけでは装置本体が内外方向へ移動するのを確実には防止することが困難であった。
また、多数の突条は、プレス、押出し成形、あるいは切削等の手段によって形成されるが、装置本体が高い強度を要求されることからステンレス鋼等の鋼材で形成されているため、いずれの手段によっても突条を形成することが困難であるという問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決するために、請求項1に係る発明は、直交する一対の取付板部からなる断面略L字状の金属製の装置本体と、上記一対の取付板部の各ボルト挿通孔にそれぞれ挿通され、押圧部によって各取付板部を建物の躯体と窓枠とにそれぞれ押圧固定するボルトとを備え、躯体の内外方向に沿って配置される一方の取付板部のボルト挿通孔が内外方向へ延びる長孔として形成された窓枠支持装置において、上記長孔とされたボルト挿通孔を有する一方の取付板部と上記ボルトの押圧部との間に上記装置本体より軟質の金属からなる第1、第2の板部材を介在させ、上記一方の取付板部と第1の板部材との接触面に互いに嵌合することによって上記一方の取付板部と上記第1の板部材との内外方向への相対移動を阻止する凹凸嵌合部を形成し、上記第1の板部材に上記長孔とされたボルト挿通孔と同方向に延び、上記ボルトが挿通される貫通長孔を形成し、上記第2の板部材に上記長孔とされたボルト挿通孔に挿通されるボルトの外径とほぼ同一の内径を有する貫通孔を形成し、上記第1、第2の板部材の互いの接触面に、左右方向に延び、かつ互いに嵌まり合う多数の突条を形成したことを特徴としている。
この場合、上記凹凸嵌合部については、上記一方の取付板部と上記第1の板部材との接触面の一方に形成され、上記貫通長孔と直交する方向に延びる凹溝と、上記接触面の他方に形成され、上記凹溝に嵌合する突出部とから構成するのが望ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図1〜図5を参照して説明する。
図1〜図3はこの発明の一実施の形態を示すものであり、図1は図2のY−Y線に沿う縦断面図、図2は図1のX−X線に沿う平断面図、図3は斜視図である。これらの図に示す実施の形態の窓枠支持装置Aは、窓枠を躯体の一部たる床スラブFに取り付けるようになっている。
【0009】
窓枠支持装置Aは、ステンレス鋼等の鋼材からなる装置本体1を備えている。この装置本体1は、互いに直交する一対の取付板部1A,1Bを有しており、全体としてL字状に形成されている。一方の取付板部1Aは、床スラブF上に水平に配置され、他方の取付板部1Bは方立Hに沿って鉛直に配置されている。そして、各取付板部1A,1Bは、ボルト2,3により次のようにして床スラブFと窓枠の方立Hとにそれぞれ固定されている。
【0010】
まず、床スラブFに対する取付板部1Aの固定について説明すると、床スラブFの外側の上端角部には、L型鋼からなる補強材Faが床スラブFに沿って配置固定されている。この補強材Faの下面には、雌ねじ部材Fbが溶接固定されており、この雌ねじ部材Fbに上記ボルト2が螺合されるようになっている。
【0011】
一方、取付板部1Aには、躯体の内外方向(図1において左右方向)に延びる複数(この実施の形態では2つ)のボルト挿通孔1aが形成されている。このボルト挿通孔1aには、上記ボルト2が長手方向へ移動可能に挿通される。また、取付板部1Aの上面には、ボルト挿通孔1aと直交する方向に延びる断面略半円状の凹溝1bが形成されている。
【0012】
上記取付板部1Aの上面には、第1の板部材4が載置されている。第1の板部材4は、装置本体1を構成する金属より軟質の金属からなるものであり、この実施の形態ではアルミニウムによって形成されている。第1の板部材4には、これを貫通する貫通長孔4aが形成されている。この貫通長孔4aは、ボルト挿通孔1aと同様に躯体の内外方向へ向かって延びており、ボルト挿通孔1aとほぼ同一の長さおよび幅を有している。また、第1の板部材4の下面には、貫通長孔4aと直交する方向に延びる断面略半円状の突出部4bが形成されている。この突出部4bが凹溝1bに嵌合することにより、第1の板部材4が取付板部1Aに躯体の内外方向へ移動不能に連結されている。
【0013】
なお、凹溝1b、突出部4bの断面形状は、半円状に限定されるものでなく、正方形状、台形状、その他の形状にしてもよい。また、取付板部1Aの上面に突出部を形成し、第1の板部材4の下面に凹溝を形成してもよい。さらに、第1の板部材4の内外方向への移動を阻止することができるものであれば、凹溝1b、突出部4bに代えて、他の凹凸嵌合を採用してもよい。
【0014】
上記第1の板部材4上には、第2の板部材5が載置されている。第2の板部材5は、装置本体1を構成する金属より軟質の金属からなるものであり、この実施の形態では第1の板部材4と同様にアルミニウムによって形成されている。第2の板部材5には、貫通孔5aが形成されている。この貫通孔5aは、ボルト2の外径とほぼ同一の内径を有している。
【0015】
上記第1の板部材4の上面と、これに接触する第2の板部材5の下面とには、ボルト挿通孔11(貫通長孔4a)と直交する方向に延びる多数の突条4c,5bがそれぞれ形成されている。突条4c,5bは、断面略三角形状に形成されているが、断面四角形、断面円弧状、その他の形状に形成してもよい。いずれにしても、各部材4,5の突条4c,5bが互いに噛み合うことにより、両板部材4,5が躯体の内外方向へ相対移動不能に連結されている。
【0016】
上記構成において、ボルト2を第2の板部材5の貫通孔5a、第1の板部材4の貫通長孔4aおよび取付板部Aのボルト挿通孔1aに挿通し、雌ねじ部材Faに螺合させる。そして、ボルト2を締め付けると、ボルト2の頭部2a(押圧部)が、ワッシャ6を介して第2の板部材5、第1の板部材4および取付板部1Aを床スラブFの補強材Faに順次押し付けて固定する。このとき、第2の板部材5の貫通孔5aの内径がボルト2の外径とほぼ同一であるから、第2の板部材5は、ボルト2によって躯体の内外方向への移動が阻止される。しかも、突条4c,5bの噛み合いにより、第1の板部材4の同方向への移動が第2の板部材5によって阻止され、さらに突出部4bと凹溝1bとの嵌合により、取付板部1Aの同方向への移動が第1の板部材4によって阻止される。したがって、装置本体1は、ボルト2により躯体の内外方向への移動が確実に阻止される。
【0017】
次に、方立Hと取付板部1Bとの固定について説明すると、方立Hには、ブラケットBがボルトS1によって固定されている。このブラケットBは、取付板部1Bと対向する固定板部Baを有している。固定板部Baには、上下に延びる長孔BbがブラケットBを挟んだ一側部と他側部とにそれぞれ形成されている。この長孔Bbには、上記ボルト3が長手方向へ移動可能に挿通される。
【0018】
一方、装置本体1の取付板部1Bには、上記ブラケットBの長孔Bbと対向す箇所に、左右に延びる当接部材7が溶接固定されている。この当接部材7の固定板部Baとの対向面は、断面円弧状に形成されている。これは、窓枠の内外方向への僅かの倒れを許容するためのものである。なお、前述した公報に記載のもののように、当接部材7を取付板部1Bと一体に形成してもよい。また、上記長孔Bbと対向する当接部材7の各端部には、左右に延びる長孔7aが形成されており、この長孔7aと対向する取付板部1Bの左右両端部には、ボルト挿通孔1cが形成されている。このボルト挿通孔1cは、長孔7aと同様に左右方向に延びて形成されている。そして、上記長孔Bb、7a,1cに上記ボルト3が挿通され、ボルト3の先端部に螺合したナット8を締め付けることにより、取付板部1BとブラケットBの固定板部Baとが連結固定されている。
【0019】
また、固定板部Baの上端部には、軸線を上下に向けた割り筒部Bcが形成されている。この筒部Bcには、ボルトS2が螺合されており、ボルトS2の下端面が取付板部1Bの上端面に突き当てられている。これによって、窓枠が装置本体1に支持されている。また、ボルトS2のねじ込み量を調節することにより、窓枠の上下方向の位置が調節されるようになっている。調節後は、ナットN1を締め付けてボルトS2が位置固定される。なお、窓枠の上下方向の位置調節を行うために、長孔Bbが形成されているのである。
【0020】
上記構成の窓枠支持装置1においては、装置本体1および第1の板部材4に、躯体の内外方向に延びるボルト挿通孔1a、貫通長孔4aが形成されているので、床スラブFと窓枠との間の距離が誤差があったとしても、ボルト2を雌ねじ部材Fbに確実に螺合させることができる。
また、ボルト2を締め付けて取付板部1Aを床スラブFに取り付けた後は、ボルト2が、取付板部材1Aの内外方向への移動を第2および第1の板部材5,4を介して防止する。したがって、装置本体が躯体の内外方向へ移動するのを防止することができ、ひいては窓枠が内外方向へ移動するのを確実に防止することができる。
【0021】
また、硬質金属たる鋼からなる装置本体1を製造するに際しては、多数の突条を形成する必要がなく、取付板部1Aに一つの凹溝1bを形成するだけで済む。したがって、装置本体1を容易に製造することができる。一方、第1、第2の板部材4,5には多数の突条4c,5bを形成する必要があるが、第1、第2の板部材4,5は装置本体1より軟質のアルミニウムで構成されているので、多数の突条4c,5bを切削、プレス成形、押し出し成形等によって容易に形成することができる。したがって、第1、第2の板部材4,5についても容易に製造することができる。
【0022】
また、この実施の形態の窓枠支持装置1のように、突条4c,5bを断面略三角形にした場合には、突条4c,5bを同一方向に向かせて第1の板部材4の上に第2の板部材5を単に載置することにより、突条4c,5bを容易に噛み合わせることができる。したがって、窓枠の取付作業を容易に行うことができる。
【0023】
次に、図4および図5に示すこの発明の他の実施の形態について説明する。この実施の形態の窓枠支持装置Bは、基本的な構成については上記の実施の形態とほぼ同様であるが、装置本体1を躯体のコンクリート柱Cに固定する一方、装置本体1に窓枠の横梁Rを連結固定するようにした点が上記の実施の形態と異なっており、固定対象の相違に対応して構成が若干相違している点を除き、上記の窓枠支持装置Aと同様である。そこで、この実施の形態の窓枠支持装置Bについては、上記の実施の形態と相違する点についてのみ説明することとする。
【0024】
この実施の形態の窓枠支持装置Bにおいては、装置本体1の取付板部1A,1Bが上下方向を向くように配置され、取付板部1Bがボルト9によりコンクリート柱Cに補強板Fcを介して押圧固定されている。勿論、補強板Fcには雌ねじ部材Fbが溶接固定されている。
【0025】
一方、取付板部1Aには、窓枠の横枠部Rが次のようにして固定されている。すなわち、横梁Rには、ブラケットB′が固定されている。このブラケットB′は、取付板部1Aと対向する鉛直部Ba′を有しており、鉛直部Ba′には貫通孔Bb′が形成されている。この貫通孔Bb′には、上記の実施の形態のボルト2に対応するボルト10が挿通されている。このボルト10は、さらに取付板部1Aのボルト挿通孔1a、第1の板部材4の貫通長孔4aおよび第2の板部材5の貫通孔5bを貫通しており、その先端部にはナット11が螺合されている。そして、このナット11を締め付けることにより、第2の板部材5、第1の板部材4および取付板部1Aが鉛直部Ba′に順次押圧され、取付板部1Aが鉛直部Ba′に固定されている。これから明らかなように、この実施の形態では、ナット11が押圧部になっている。勿論、取付板部1Aおよび第1、第2の板部材4,5をボルト10の頭部10aによって押圧するようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、窓枠が内外方向へ移動するのを確実に防止することができ、しかも装置本体および多数の突条を有する第1、第2の板部材を容易に形成することができるという効果が得られる。
請求項2に係る発明によれば、装置本体および第1の板部材をより一層容易に形成することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示す図2のY−Y断面図である。
【図2】図1のX−X断面図である。
【図3】同実施の形態の斜視図である。
【図4】この発明の他の実施の形態を示す図5のY−Y断面図である。
【図5】図4のX−X断面図である。
【符号の説明】
A 窓枠支持装置
B 窓枠支持装置
1 装置本体
1A 取付板部(一方の取付板部)
1B 取付板部
1a ボルト挿通孔(躯体の内外方向へ延びる長孔とされたボルト挿通孔)
1b 凹溝
1c ボルト挿通孔
2 ボルト
2a 頭部(押圧部)
3 ボルト
4 第1の板部材
4a 貫通長孔
4b 突出部
4c 突条
5 第2の板部材
5a 貫通孔
5b 突条
9 ボルト
10 ボルト
11 ナット(押圧部)
【発明の属する技術分野】
この発明は、窓枠を建物の躯体に取り付ける際に用いられる窓枠支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の窓枠支持装置としては、例えば、特開平5−163785号公報、特開平5−202569号公報に記載のものがある。これらの窓枠支持装置は、水平板部と垂直板部とからなる断面略L字状の装置本体と、水平および垂直板部の各ボルト挿通孔にそれぞれ挿通されたボルトとを備えており、各ボルトによって、水平板部を躯体の床部に、垂直板部を窓枠の方立それぞれ固定することにより、窓枠を躯体に取り付けるようになっている。
【0003】
ところで、躯体の床部と窓枠との間の距離は、実際に施工されたものと設計値とで若干の誤差がある。このため、水平板部のボルト挿通孔を単なる円形の孔にすると、ボルトを床部に形成されたねじ孔に螺合させることができなくなるおそれがある。そこで、従来の窓枠支持装置において、水平板部のボルト挿通孔を躯体の内外方向へ延びる長孔に形成し、これによって施工時の誤差を吸収するようにしている。
【0004】
ところが、水平板部のボルト挿通孔を長孔にすると、ボルト挿通孔の長さとボルトの外径との差の分だけ装置本体が内外方向へ移動可能になる。このため、装置本体をボルトによって固定してはいるものの、窓枠およびガラスに風圧等によって内外方向への大きな押圧力が作用すると、装置本体が同方向へ移動し、ひいては窓枠が同方向へ移動してしまうおそれがある。
【0005】
そこで、特開平7−34579号公報に記載の支持装置においては、水平板部に左右方向へ延びる多数の突条を形成することにより、水平板部とボルトの座金との間の摩擦抵抗を増大させ、それによって装置本体が内外方向へ移動するのを阻止するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ボルトの座金と多数の突条との間の摩擦抵抗だけでは装置本体が内外方向へ移動するのを確実には防止することが困難であった。
また、多数の突条は、プレス、押出し成形、あるいは切削等の手段によって形成されるが、装置本体が高い強度を要求されることからステンレス鋼等の鋼材で形成されているため、いずれの手段によっても突条を形成することが困難であるという問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決するために、請求項1に係る発明は、直交する一対の取付板部からなる断面略L字状の金属製の装置本体と、上記一対の取付板部の各ボルト挿通孔にそれぞれ挿通され、押圧部によって各取付板部を建物の躯体と窓枠とにそれぞれ押圧固定するボルトとを備え、躯体の内外方向に沿って配置される一方の取付板部のボルト挿通孔が内外方向へ延びる長孔として形成された窓枠支持装置において、上記長孔とされたボルト挿通孔を有する一方の取付板部と上記ボルトの押圧部との間に上記装置本体より軟質の金属からなる第1、第2の板部材を介在させ、上記一方の取付板部と第1の板部材との接触面に互いに嵌合することによって上記一方の取付板部と上記第1の板部材との内外方向への相対移動を阻止する凹凸嵌合部を形成し、上記第1の板部材に上記長孔とされたボルト挿通孔と同方向に延び、上記ボルトが挿通される貫通長孔を形成し、上記第2の板部材に上記長孔とされたボルト挿通孔に挿通されるボルトの外径とほぼ同一の内径を有する貫通孔を形成し、上記第1、第2の板部材の互いの接触面に、左右方向に延び、かつ互いに嵌まり合う多数の突条を形成したことを特徴としている。
この場合、上記凹凸嵌合部については、上記一方の取付板部と上記第1の板部材との接触面の一方に形成され、上記貫通長孔と直交する方向に延びる凹溝と、上記接触面の他方に形成され、上記凹溝に嵌合する突出部とから構成するのが望ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図1〜図5を参照して説明する。
図1〜図3はこの発明の一実施の形態を示すものであり、図1は図2のY−Y線に沿う縦断面図、図2は図1のX−X線に沿う平断面図、図3は斜視図である。これらの図に示す実施の形態の窓枠支持装置Aは、窓枠を躯体の一部たる床スラブFに取り付けるようになっている。
【0009】
窓枠支持装置Aは、ステンレス鋼等の鋼材からなる装置本体1を備えている。この装置本体1は、互いに直交する一対の取付板部1A,1Bを有しており、全体としてL字状に形成されている。一方の取付板部1Aは、床スラブF上に水平に配置され、他方の取付板部1Bは方立Hに沿って鉛直に配置されている。そして、各取付板部1A,1Bは、ボルト2,3により次のようにして床スラブFと窓枠の方立Hとにそれぞれ固定されている。
【0010】
まず、床スラブFに対する取付板部1Aの固定について説明すると、床スラブFの外側の上端角部には、L型鋼からなる補強材Faが床スラブFに沿って配置固定されている。この補強材Faの下面には、雌ねじ部材Fbが溶接固定されており、この雌ねじ部材Fbに上記ボルト2が螺合されるようになっている。
【0011】
一方、取付板部1Aには、躯体の内外方向(図1において左右方向)に延びる複数(この実施の形態では2つ)のボルト挿通孔1aが形成されている。このボルト挿通孔1aには、上記ボルト2が長手方向へ移動可能に挿通される。また、取付板部1Aの上面には、ボルト挿通孔1aと直交する方向に延びる断面略半円状の凹溝1bが形成されている。
【0012】
上記取付板部1Aの上面には、第1の板部材4が載置されている。第1の板部材4は、装置本体1を構成する金属より軟質の金属からなるものであり、この実施の形態ではアルミニウムによって形成されている。第1の板部材4には、これを貫通する貫通長孔4aが形成されている。この貫通長孔4aは、ボルト挿通孔1aと同様に躯体の内外方向へ向かって延びており、ボルト挿通孔1aとほぼ同一の長さおよび幅を有している。また、第1の板部材4の下面には、貫通長孔4aと直交する方向に延びる断面略半円状の突出部4bが形成されている。この突出部4bが凹溝1bに嵌合することにより、第1の板部材4が取付板部1Aに躯体の内外方向へ移動不能に連結されている。
【0013】
なお、凹溝1b、突出部4bの断面形状は、半円状に限定されるものでなく、正方形状、台形状、その他の形状にしてもよい。また、取付板部1Aの上面に突出部を形成し、第1の板部材4の下面に凹溝を形成してもよい。さらに、第1の板部材4の内外方向への移動を阻止することができるものであれば、凹溝1b、突出部4bに代えて、他の凹凸嵌合を採用してもよい。
【0014】
上記第1の板部材4上には、第2の板部材5が載置されている。第2の板部材5は、装置本体1を構成する金属より軟質の金属からなるものであり、この実施の形態では第1の板部材4と同様にアルミニウムによって形成されている。第2の板部材5には、貫通孔5aが形成されている。この貫通孔5aは、ボルト2の外径とほぼ同一の内径を有している。
【0015】
上記第1の板部材4の上面と、これに接触する第2の板部材5の下面とには、ボルト挿通孔11(貫通長孔4a)と直交する方向に延びる多数の突条4c,5bがそれぞれ形成されている。突条4c,5bは、断面略三角形状に形成されているが、断面四角形、断面円弧状、その他の形状に形成してもよい。いずれにしても、各部材4,5の突条4c,5bが互いに噛み合うことにより、両板部材4,5が躯体の内外方向へ相対移動不能に連結されている。
【0016】
上記構成において、ボルト2を第2の板部材5の貫通孔5a、第1の板部材4の貫通長孔4aおよび取付板部Aのボルト挿通孔1aに挿通し、雌ねじ部材Faに螺合させる。そして、ボルト2を締め付けると、ボルト2の頭部2a(押圧部)が、ワッシャ6を介して第2の板部材5、第1の板部材4および取付板部1Aを床スラブFの補強材Faに順次押し付けて固定する。このとき、第2の板部材5の貫通孔5aの内径がボルト2の外径とほぼ同一であるから、第2の板部材5は、ボルト2によって躯体の内外方向への移動が阻止される。しかも、突条4c,5bの噛み合いにより、第1の板部材4の同方向への移動が第2の板部材5によって阻止され、さらに突出部4bと凹溝1bとの嵌合により、取付板部1Aの同方向への移動が第1の板部材4によって阻止される。したがって、装置本体1は、ボルト2により躯体の内外方向への移動が確実に阻止される。
【0017】
次に、方立Hと取付板部1Bとの固定について説明すると、方立Hには、ブラケットBがボルトS1によって固定されている。このブラケットBは、取付板部1Bと対向する固定板部Baを有している。固定板部Baには、上下に延びる長孔BbがブラケットBを挟んだ一側部と他側部とにそれぞれ形成されている。この長孔Bbには、上記ボルト3が長手方向へ移動可能に挿通される。
【0018】
一方、装置本体1の取付板部1Bには、上記ブラケットBの長孔Bbと対向す箇所に、左右に延びる当接部材7が溶接固定されている。この当接部材7の固定板部Baとの対向面は、断面円弧状に形成されている。これは、窓枠の内外方向への僅かの倒れを許容するためのものである。なお、前述した公報に記載のもののように、当接部材7を取付板部1Bと一体に形成してもよい。また、上記長孔Bbと対向する当接部材7の各端部には、左右に延びる長孔7aが形成されており、この長孔7aと対向する取付板部1Bの左右両端部には、ボルト挿通孔1cが形成されている。このボルト挿通孔1cは、長孔7aと同様に左右方向に延びて形成されている。そして、上記長孔Bb、7a,1cに上記ボルト3が挿通され、ボルト3の先端部に螺合したナット8を締め付けることにより、取付板部1BとブラケットBの固定板部Baとが連結固定されている。
【0019】
また、固定板部Baの上端部には、軸線を上下に向けた割り筒部Bcが形成されている。この筒部Bcには、ボルトS2が螺合されており、ボルトS2の下端面が取付板部1Bの上端面に突き当てられている。これによって、窓枠が装置本体1に支持されている。また、ボルトS2のねじ込み量を調節することにより、窓枠の上下方向の位置が調節されるようになっている。調節後は、ナットN1を締め付けてボルトS2が位置固定される。なお、窓枠の上下方向の位置調節を行うために、長孔Bbが形成されているのである。
【0020】
上記構成の窓枠支持装置1においては、装置本体1および第1の板部材4に、躯体の内外方向に延びるボルト挿通孔1a、貫通長孔4aが形成されているので、床スラブFと窓枠との間の距離が誤差があったとしても、ボルト2を雌ねじ部材Fbに確実に螺合させることができる。
また、ボルト2を締め付けて取付板部1Aを床スラブFに取り付けた後は、ボルト2が、取付板部材1Aの内外方向への移動を第2および第1の板部材5,4を介して防止する。したがって、装置本体が躯体の内外方向へ移動するのを防止することができ、ひいては窓枠が内外方向へ移動するのを確実に防止することができる。
【0021】
また、硬質金属たる鋼からなる装置本体1を製造するに際しては、多数の突条を形成する必要がなく、取付板部1Aに一つの凹溝1bを形成するだけで済む。したがって、装置本体1を容易に製造することができる。一方、第1、第2の板部材4,5には多数の突条4c,5bを形成する必要があるが、第1、第2の板部材4,5は装置本体1より軟質のアルミニウムで構成されているので、多数の突条4c,5bを切削、プレス成形、押し出し成形等によって容易に形成することができる。したがって、第1、第2の板部材4,5についても容易に製造することができる。
【0022】
また、この実施の形態の窓枠支持装置1のように、突条4c,5bを断面略三角形にした場合には、突条4c,5bを同一方向に向かせて第1の板部材4の上に第2の板部材5を単に載置することにより、突条4c,5bを容易に噛み合わせることができる。したがって、窓枠の取付作業を容易に行うことができる。
【0023】
次に、図4および図5に示すこの発明の他の実施の形態について説明する。この実施の形態の窓枠支持装置Bは、基本的な構成については上記の実施の形態とほぼ同様であるが、装置本体1を躯体のコンクリート柱Cに固定する一方、装置本体1に窓枠の横梁Rを連結固定するようにした点が上記の実施の形態と異なっており、固定対象の相違に対応して構成が若干相違している点を除き、上記の窓枠支持装置Aと同様である。そこで、この実施の形態の窓枠支持装置Bについては、上記の実施の形態と相違する点についてのみ説明することとする。
【0024】
この実施の形態の窓枠支持装置Bにおいては、装置本体1の取付板部1A,1Bが上下方向を向くように配置され、取付板部1Bがボルト9によりコンクリート柱Cに補強板Fcを介して押圧固定されている。勿論、補強板Fcには雌ねじ部材Fbが溶接固定されている。
【0025】
一方、取付板部1Aには、窓枠の横枠部Rが次のようにして固定されている。すなわち、横梁Rには、ブラケットB′が固定されている。このブラケットB′は、取付板部1Aと対向する鉛直部Ba′を有しており、鉛直部Ba′には貫通孔Bb′が形成されている。この貫通孔Bb′には、上記の実施の形態のボルト2に対応するボルト10が挿通されている。このボルト10は、さらに取付板部1Aのボルト挿通孔1a、第1の板部材4の貫通長孔4aおよび第2の板部材5の貫通孔5bを貫通しており、その先端部にはナット11が螺合されている。そして、このナット11を締め付けることにより、第2の板部材5、第1の板部材4および取付板部1Aが鉛直部Ba′に順次押圧され、取付板部1Aが鉛直部Ba′に固定されている。これから明らかなように、この実施の形態では、ナット11が押圧部になっている。勿論、取付板部1Aおよび第1、第2の板部材4,5をボルト10の頭部10aによって押圧するようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、窓枠が内外方向へ移動するのを確実に防止することができ、しかも装置本体および多数の突条を有する第1、第2の板部材を容易に形成することができるという効果が得られる。
請求項2に係る発明によれば、装置本体および第1の板部材をより一層容易に形成することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示す図2のY−Y断面図である。
【図2】図1のX−X断面図である。
【図3】同実施の形態の斜視図である。
【図4】この発明の他の実施の形態を示す図5のY−Y断面図である。
【図5】図4のX−X断面図である。
【符号の説明】
A 窓枠支持装置
B 窓枠支持装置
1 装置本体
1A 取付板部(一方の取付板部)
1B 取付板部
1a ボルト挿通孔(躯体の内外方向へ延びる長孔とされたボルト挿通孔)
1b 凹溝
1c ボルト挿通孔
2 ボルト
2a 頭部(押圧部)
3 ボルト
4 第1の板部材
4a 貫通長孔
4b 突出部
4c 突条
5 第2の板部材
5a 貫通孔
5b 突条
9 ボルト
10 ボルト
11 ナット(押圧部)
Claims (2)
- 直交する一対の取付板部からなる断面略L字状の金属製の装置本体と、上記一対の取付板部の各ボルト挿通孔にそれぞれ挿通され、押圧部によって各取付板部を建物の躯体と窓枠とにそれぞれ押圧固定するボルトとを備え、躯体の内外方向に沿って配置される一方の取付板部のボルト挿通孔が内外方向へ延びる長孔として形成された窓枠支持装置において、上記長孔とされたボルト挿通孔を有する一方の取付板部と上記ボルトの押圧部との間に上記装置本体より軟質の金属からなる第1、第2の板部材を介在させ、上記一方の取付板部と第1の板部材との接触面に互いに嵌合することによって上記一方の取付板部と上記第1の板部材との内外方向への相対移動を阻止する凹凸嵌合部を形成し、上記第1の板部材に上記長孔とされたボルト挿通孔と同方向に延び、上記ボルトが挿通される貫通長孔を形成し、上記第2の板部材に上記長孔とされたボルト挿通孔に挿通されるボルトの外径とほぼ同一の内径を有する貫通孔を形成し、上記第1、第2の板部材の互いの接触面に、左右方向に延び、かつ互いに嵌まり合う多数の突条を形成したことを特徴とする窓枠支持装置。
- 上記凹凸嵌合部が、上記一方の取付板部と上記第1の板部材との接触面の一方に形成され、上記貫通長孔と直交する方向に延びる凹溝と、上記接触面の他方に形成され、上記凹溝に嵌合する突出部とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の窓枠支持装置。
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