JPH11117441A - ハニカム型デッキプレート - Google Patents

ハニカム型デッキプレート

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JPH11117441A
JPH11117441A JP28050597A JP28050597A JPH11117441A JP H11117441 A JPH11117441 A JP H11117441A JP 28050597 A JP28050597 A JP 28050597A JP 28050597 A JP28050597 A JP 28050597A JP H11117441 A JPH11117441 A JP H11117441A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deck plate
sections
deck
honeycomb
plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP28050597A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Isoda
和彦 磯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP28050597A priority Critical patent/JPH11117441A/ja
Publication of JPH11117441A publication Critical patent/JPH11117441A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量でロングスパンに対応できるようにした
ハニカム型デッキプレートを提供する。 【解決手段】 2枚のデッキプレートを上下対称に重ね
合わせ、その重合部を溶接することにより一体化し、デ
ッキプレートの凸条部同士で断面六角形の空洞部を形成
してハニカム構造とする。上側のデッキプレートの端部
に取り合い部を設け、この取り合い部を梁の上に載せて
敷き込み、開口端部をエンドクローズド処理又は小口塞
ぎする。ハニカム型デッキプレートの上に配筋し、コン
クリートを打設して床スラブを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハニカム型デッキ
プレートに関する。
【0002】
【従来の技術】デッキプレートは、周知のごとくコンク
リートスラブの型枠や床板として用いられる波形薄鋼板
であり、サポートが不要なため特に高層建築物の床に多
用されており、床の軽量化及び工業化、並びに工期の短
縮化が図れる等の利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】建物の柱スパンは通常
6.0m以上であり、オフィスビルではスプリンクラー
等の防災上の配慮から6.4mを基準モジュールとする
ことが多い。しかしながら、従来のデッキプレートは、
3.2m程度のスパンにしか対応しておらず、デッキプ
レートのために小梁が必要になっていた。一方、床の工
業化方法としてロングスパンに対応できるようにしたハ
ーフPCが従来存在するが、これはコンクリート系であ
るため重量が大きく、現場での揚重作業に問題が生じて
おり、もっと軽量でロングスパンに対応できるものが要
望されていた。
【0004】本発明は、このような従来の要望に応える
べくなされたもので、軽量でロングスパンに充分対応で
きるようにしたハニカム型デッキプレートを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の具体的手段として、本発明は、2枚のデッキプレート
を上下対称に重ね合わせ、その重合部を溶接することに
より一体化し、デッキプレートの凸条部同士で断面六角
形の空洞部を形成したハニカム型デッキプレートを要旨
とする。又、このハニカム型デッキプレートにおいて、
上側のデッキプレートの端部に取り合い部を設け、この
取り合い部を梁の上に載せて敷き込み、開口端部をエン
ドクローズド処理又は小口塞ぎしたことを要旨とするも
のである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳説する。図1は、本発明に係るハニカ
ム型デッキプレートDの一例であり、2枚のU形デッキ
プレート1、2を上下対称に重ね合わせ、その重合部を
溶接(例えばスポット溶接)3することにより一体化し
て形成する。この場合、デッキプレート1の凸条部1a
とデッキプレート2の凸条部2aとで、断面六角形の空
洞部4が形成されたハニカム構造のものとなる。
【0007】前記2枚のデッキプレート1、2は通常の
デッキプレートの長さより2倍程度のロングスパン(例
えば6.4mの柱スパン)に対応できるようにする。
又、上側のデッキプレート1の両端部は、下側のデッキ
プレート2の両端部より張り出させて図2のように梁H
との取り合い部5を設ける。
【0008】このように構成されたハニカム型デッキプ
レートDは、工業化製品として工場製作が可能であり、
これを用いて床を構築するには、先ず前記取り合い部5
を梁Hのフランジ上に載せて敷き込むと共に、傾斜した
開口端部5aつまり上側のデッキプレート1の凸条部1
aと梁Hのフランジとで囲まれた空洞部の端部をエンド
クローズド処理又は小口塞ぎする。この際、取り合い部
5は、梁Hに対する掛かり代Kが確保されるように予め
設定される。
【0009】次に、ハニカム型デッキプレートD上に配
筋後、コンクリートCを打設して床スラブを形成する。
Bは梁Hのフランジ面に溶接されたスタッドジベルであ
り、コンクリートスラブとの一体効果を増大させるため
のものである。これ以降は、通常の床工事と同じ工程と
なる。尚、コンクリートCの打設時のたわみに対応して
キャンバー(むくり)をとることも容易にできる。
【0010】ハニカム型デッキプレートDは、通常のデ
ッキプレートの2倍のスパンに対応でき、鉄骨系のオフ
ィス、ホテル、物販等の床スラブに適用した場合は、柱
スパン6.4mに充分対応することができる。
【0011】通常のデッキプレートと比較すれば2倍の
重量(約30kg/m2 )であるが、従来のロングスパ
ン対応のハーフPC版の重量(約200kg/m2 )に
比べれば圧倒的に軽量であり、現場での揚重作業に問題
が生じることはなく、敷き込み作業もし易い。又、従来
必要とされた小梁も省略できる。
【0012】[実施例]図4に示すようなハニカム型デ
ッキプレートDの実施例を以下に示す。ここで、ハニカ
ム型デッキプレートDを構成する上下のデッキプレート
1、2の寸法は、a=142、b=88、q=112、
r=118、h=75、p=230、板厚は共に2.3
であり、重合部をスポット溶接3して全体幅は690と
した(単位はmm)。
【0013】デッキプレート1枚当りの断面積A、断面
二次モーメントI、断面係数Z、中立軸位置xn は次の
ようになる。 A=24.6/0.69=35.7cm2 /m I=318cm4 /m Z=79.5cm3 /m xn =I/Z=4.0cm
【0014】組立材としてのハニカム型デッキプレート
Dの断面積A、断面二次モーメントJ、断面係数Z、中
立軸の片側にある断面一次モーメントSは次のようにな
る。 A=35.7×2=71.4cm2 /m J=(318×2)+(35.7×4.02 ×2)=1
778cm4 /m Z=J/7.5=237cm3 /m S=(0.23×11.2×7.4+0.23×7.5
×7.5)/0.23=139cm3 /m
【0015】施工時の自重と積載荷重の和を0.62t
/m2 とすると、このハニカム型デッキプレートに作用
する応力は下記のように得られる。スパン中央で生じる
最大曲げモーメントM0 は、 M0 =(1/8)×0.62×6.42 =3.17tm
/m スパン端部で生じる最大剪断力Qは、 Q=(1/2)×0.62×6.4=1.99t/m このハニカム型デッキプレートDの断面検定によると、 σb =Mo /Z=317/237=1.34t/cm2 σb /ft =1.34/1.6=0.84(<1.0) ここで、σb は曲げによる応力度、ft は許容応力度で
ある。又、前記スポット溶接3の間隔を150mmとす
ると、1箇所当りに作用する剪断力fは、スポット溶接
の許容剪断力を0.7tとして、 f=(QS/J)×0.15×23=0.54t(<
0.7t) 更に、たわみδは、 δ=(5×0.62×6.44 ×106 )/(384×
2100×1778)=3.63cm ゆえに、2.7cmのキャンバー(むくり)をとると、
たわみは1cm以内となる。
【0016】次に、ハニカム型デッキプレートDの上に
図3のようにコンクリートを打設して床スラブを完成し
た状態での検討を行う(但し、全ての応力をハニカム型
デッキプレートDで負担した場合で計算する)。ここ
で、打設コンクリートCの厚さe=150mm(上部デ
ッキプレート1の高さh=75mm分を含めると全厚さ
は225mm)であり、床スラブの全体の厚さg=30
0mmとなる。そして、打設コンクリートCの重量は4
32、上下デッキプレート1、2の重量は19、施工時
の積載荷重(LL)は150、全重量は620となる
(単位はkg/m2 )。 LL=300kg/m2 、仕上げ天井等30kg/m2
とすると、 TL=470+330=800kg/m2 ΔM=1/24×(0.8−0.62)×6.42
0.31tm/m σb ≦(317+31)/237=1.47(<1.
6)t/cm2 ΔQ=1/2×(0.8−0.62)×6.4=0.5
7t/m f≦[(1.99+0.57)/1778]×139×
0.15×23=0.69(<0.7)t M=1/12×0.33×6.42 =1.13tm/m ここで、TLは固定荷重と積載荷重を加えた全体荷重、
ΔMは中央部モーメント増分、ΔQは端部剪断力増分、
Mは端部曲げモーメントである。又、スラブ厚150m
m、有効せいd=110mm、応力中心間距離j=(7
/8)d=96mmとすると、必要鉄筋量at は次式で
求められる(鉄筋はSD295A、許容応力度ft
2.0t/cm2 )。 at =M/(ft ×j)=113/(2.0×9.6)
=5.89cm2 /m→D13@200 以上のことから、ハニカム型デッキプレートDは、柱ス
パン6.4mの場合に問題なく使えることが判明した。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、一般的な安価なデ
ッキプレートを使用して、簡単な加工で曲げ性能の大き
なロングスパン対応のハニカム型デッキプレートを構成
し、これを床に組み込むことで次のような優れた効果を
期待することができる。 床スラブのスパンが大きく(通常のデッキの2倍の
スパンに対応可能)できるため、小梁を省略でき、コス
トメリットが図れる。又、小梁が邪魔にならないため、
ダクト等の設備配管スペースを充分確保することができ
る。 軽量であるため、揚重が困難になるといった問題が
なく、特別な機器を使用しなくても人力による移動や敷
き込みが可能であり、通常のデッキ床と同様に作業効率
が良い。 デッキ敷き込み後の現場作業は、小口塞ぎや配筋作
業など通常のデッキ床工事と同様に進めることができ、
特別な作業を必要としない。 ハニカム型デッキプレートは、工場で薄板のスポッ
ト溶接を行うだけなのでローコストに生産できる。又、
コンクリートの打設時のたわみに対応してキャンバー
(むくり)をとることも容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハニカム型デッキプレートの一部
斜視図である。
【図2】ハニカム型デッキプレートを床スラブに組み込
んだ状態を示す説明図である。
【図3】同、要部の断面図である。
【図4】ハニカム型デッキプレートの要部の断面図であ
る。
【符号の説明】
1、2…デッキプレート 3…スポット溶接 4…空洞部 5…取り合い部 B…スタッドジベル C…コンクリート D…ハニカム型デッキプレート H…梁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚のデッキプレートを上下対称に重ね合
    わせ、その重合部を溶接することにより一体化し、デッ
    キプレートの凸条部同士で断面六角形の空洞部を形成し
    たことを特徴とするハニカム型デッキプレート。
  2. 【請求項2】上側のデッキプレートの端部に取り合い部
    を設け、この取り合い部を梁の上に載せて敷き込み、開
    口端部をエンドクローズド処理又は小口塞ぎした請求項
    1記載のハニカム型デッキプレート。
JP28050597A 1997-10-14 1997-10-14 ハニカム型デッキプレート Pending JPH11117441A (ja)

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JP28050597A JPH11117441A (ja) 1997-10-14 1997-10-14 ハニカム型デッキプレート

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JP28050597A JPH11117441A (ja) 1997-10-14 1997-10-14 ハニカム型デッキプレート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11117441A true JPH11117441A (ja) 1999-04-27

Family

ID=17626036

Family Applications (1)

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JP28050597A Pending JPH11117441A (ja) 1997-10-14 1997-10-14 ハニカム型デッキプレート

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JP (1) JPH11117441A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100376486B1 (ko) * 1998-12-09 2003-05-17 주식회사 포스에이씨 종합감리 건축사사무소 층고저감형 철골보 및 그 결합구조
KR100502584B1 (ko) * 2002-11-22 2005-07-20 한국건설기술연구원 복합소재로 제작된 구조용 부재
KR100877040B1 (ko) 2007-08-27 2008-12-31 현대제철 주식회사 높이 조절이 가능한 데크 플레이트
KR100890119B1 (ko) 2007-08-27 2009-03-24 현대제철 주식회사 슬라브 구조체
KR101674561B1 (ko) * 2016-03-11 2016-11-09 김은주 강구조 건축물용 건식 상부층 평슬라브 시공 방법
KR20220077475A (ko) * 2020-12-02 2022-06-09 삼정캐리월드(주) 보강부재가 구비된 콘크리트 슬래브

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