JP2602362B2 - 厚壁と梁、または床版の接合工法 - Google Patents
厚壁と梁、または床版の接合工法Info
- Publication number
- JP2602362B2 JP2602362B2 JP2321023A JP32102390A JP2602362B2 JP 2602362 B2 JP2602362 B2 JP 2602362B2 JP 2321023 A JP2321023 A JP 2321023A JP 32102390 A JP32102390 A JP 32102390A JP 2602362 B2 JP2602362 B2 JP 2602362B2
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- Japan
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- concrete
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本願発明は原子力関連施設の建屋等の厚い壁や床を構
築する場合における壁または梁、床の接合工法に係るも
のである。
築する場合における壁または梁、床の接合工法に係るも
のである。
（従来の技術） 原子力関連施設の建屋等大規模構造物の厚い壁や梁床
を構築する場合、従来の工法では、すべて現場におい
て、片側の壁型枠を配設し壁鉄筋を配筋したのち、対面
の壁型枠を配設して、壁コンクリートを打設する。次い
で梁床支保工、同梁床型枠の設置、配筋、梁床のコンク
リートを打設する工程を繰り返している。
を構築する場合、従来の工法では、すべて現場におい
て、片側の壁型枠を配設し壁鉄筋を配筋したのち、対面
の壁型枠を配設して、壁コンクリートを打設する。次い
で梁床支保工、同梁床型枠の設置、配筋、梁床のコンク
リートを打設する工程を繰り返している。
（発明が解決しようとする課題） しかしながら工数が非常に多く、作業が輻輳し、又、
現場技能者も多数必要で労務、安全、品質管理に難があ
り、又、工期が長くかかるなどの難点があった。
現場技能者も多数必要で労務、安全、品質管理に難があ
り、又、工期が長くかかるなどの難点があった。
（課題を解決するための手段） 本願発明は前記従来技術の有する問題点を解決するた
めに提案されたもので、構造材である一双の半PC壁型枠
を壁厚分だけ間隔をおいて建て込み、同両型枠内の中空
部に上部を余してコンクリートを打設して厚壁を立設し
たのち、同壁の半PC壁型枠上に半PC梁を同壁と直交方向
に載荷し、次いで同半PC梁と直交方向に半PC床型枠の端
部を前記半PC梁の上に載荷し、次いで前記壁の上部の中
空部内に壁継手筋を挿入配置するとともに、前記壁の両
側の半PC梁間に亘って梁上端筋を配置し、前記壁と梁の
接合部、並びに半PC梁及び半PC床型枠の上部に夫々コン
クリートを打設することを特徴とするものである。
めに提案されたもので、構造材である一双の半PC壁型枠
を壁厚分だけ間隔をおいて建て込み、同両型枠内の中空
部に上部を余してコンクリートを打設して厚壁を立設し
たのち、同壁の半PC壁型枠上に半PC梁を同壁と直交方向
に載荷し、次いで同半PC梁と直交方向に半PC床型枠の端
部を前記半PC梁の上に載荷し、次いで前記壁の上部の中
空部内に壁継手筋を挿入配置するとともに、前記壁の両
側の半PC梁間に亘って梁上端筋を配置し、前記壁と梁の
接合部、並びに半PC梁及び半PC床型枠の上部に夫々コン
クリートを打設することを特徴とするものである。
請求項２の発明は構造材である一双の半PC壁型枠を壁
厚分だけ間隔をおいて建て込み、同両型枠内の中空部に
上部を余してコンクリートを打設して厚壁を立設したの
ち、同壁の半PC壁型枠上に小梁付きの半PC床型枠の端部
を前記壁と直交方向に載荷し、次いで前記壁の上部の中
空部内に壁継手筋を挿入配置するとともに、前記壁の両
側の半PC床型枠間に亘って前記壁を跨ぐ床版の継手筋及
び床版の上端筋を各々配置し、前記壁と床版の接合部及
び半PC床型枠の上部にコンクリートを打設することを特
徴とするものである。
厚分だけ間隔をおいて建て込み、同両型枠内の中空部に
上部を余してコンクリートを打設して厚壁を立設したの
ち、同壁の半PC壁型枠上に小梁付きの半PC床型枠の端部
を前記壁と直交方向に載荷し、次いで前記壁の上部の中
空部内に壁継手筋を挿入配置するとともに、前記壁の両
側の半PC床型枠間に亘って前記壁を跨ぐ床版の継手筋及
び床版の上端筋を各々配置し、前記壁と床版の接合部及
び半PC床型枠の上部にコンクリートを打設することを特
徴とするものである。
（作用） 本発明によれば前記したように、構造材である一双の
半PC壁型枠を壁厚分だけ間隔をおいて建て込み、同両型
枠の中空部間に上部を余してコンクリートを打設し、同
打設コンクリートと前記半PC壁型枠とが一体化された鉄
筋コンクリート構造の厚壁を所定位置に立設する。
半PC壁型枠を壁厚分だけ間隔をおいて建て込み、同両型
枠の中空部間に上部を余してコンクリートを打設し、同
打設コンクリートと前記半PC壁型枠とが一体化された鉄
筋コンクリート構造の厚壁を所定位置に立設する。
次いで同厚壁に半PC梁を載荷し、同半PC梁と直交方向
に半PC床型枠の端部を載荷し、次いで前記壁上部の中空
部内に壁継手筋を挿入配置するとともに、前記厚壁の両
側に半PC梁間に亘って梁上端筋を配筋して、前記壁と梁
の接合部、及び前記半PC梁及び半PC床型枠の上部にコン
クリートを打設することによって前記厚壁と梁とを接合
するものである。
に半PC床型枠の端部を載荷し、次いで前記壁上部の中空
部内に壁継手筋を挿入配置するとともに、前記厚壁の両
側に半PC梁間に亘って梁上端筋を配筋して、前記壁と梁
の接合部、及び前記半PC梁及び半PC床型枠の上部にコン
クリートを打設することによって前記厚壁と梁とを接合
するものである。
本願発明はまた前記厚壁を立設したのち、同厚壁の前
記各半PC壁型枠上に小梁付きの半PC床型枠の端部を前記
壁と直交方向に載荷し、前記壁上部の中空部内に壁継手
筋を挿入配置するとともに、前記壁の両側の半PC床型枠
間に亘って前記壁を跨ぐ床版継手筋及び床版の上端筋を
配置し、前記厚壁と床版との接合部、及び前記半PC床型
枠の上部にコンクリートを打設することによって、厚壁
と床版とを接合するものである。
記各半PC壁型枠上に小梁付きの半PC床型枠の端部を前記
壁と直交方向に載荷し、前記壁上部の中空部内に壁継手
筋を挿入配置するとともに、前記壁の両側の半PC床型枠
間に亘って前記壁を跨ぐ床版継手筋及び床版の上端筋を
配置し、前記厚壁と床版との接合部、及び前記半PC床型
枠の上部にコンクリートを打設することによって、厚壁
と床版とを接合するものである。
（実施例） 以下本発明を図示の実施例について説明する。
第１図は梁と壁の接合工法を示し、１は構造材として
の半PC壁型枠で、相対する一双の同半PC壁型枠１を壁厚
分だけ間隔を置いて建て込んだのち、同両半PC壁型枠の
中空部内に上部を余してコンクリート２を打設して鉄筋
コンクリート造厚壁３を立設する。
の半PC壁型枠で、相対する一双の同半PC壁型枠１を壁厚
分だけ間隔を置いて建て込んだのち、同両半PC壁型枠の
中空部内に上部を余してコンクリート２を打設して鉄筋
コンクリート造厚壁３を立設する。
図中４は前記半PC壁型枠１に内蔵された鉄筋である。
次いで前記壁３の壁型枠１の上部に半PC梁５を載荷
し、次いで半PC梁５と直交方向に構造材としての半PC床
型枠６を載荷し、上方より前記壁３上部空間内に、壁継
手筋７を挿入配置し、同壁継手筋７を前記壁３の上端面
より、上階に向けて突出せしめる。
し、次いで半PC梁５と直交方向に構造材としての半PC床
型枠６を載荷し、上方より前記壁３上部空間内に、壁継
手筋７を挿入配置し、同壁継手筋７を前記壁３の上端面
より、上階に向けて突出せしめる。
次いで壁３の両側の半PC梁５間に前記壁３を跨いで半
PC梁５に内蔵されている相隣る梁下端筋８を溶接ｗし、
次いで、壁の両側の半PC梁間に亘って前記壁を跨ぐ梁上
端筋8aを配設し、しかるのち壁３と梁20の接合部、前記
半PC梁５及び半PC床型枠６の上部にコンクリート９を打
設し、前記壁３と、梁及び床版とを一体的に接合する。
PC梁５に内蔵されている相隣る梁下端筋８を溶接ｗし、
次いで、壁の両側の半PC梁間に亘って前記壁を跨ぐ梁上
端筋8aを配設し、しかるのち壁３と梁20の接合部、前記
半PC梁５及び半PC床型枠６の上部にコンクリート９を打
設し、前記壁３と、梁及び床版とを一体的に接合する。
図中8bは半PC梁に内蔵されている腹筋、8cは肋筋、ａ
は梁及び床天端である。
は梁及び床天端である。
第２図は床版と壁との接合工法を示し、一双の半PC壁
型枠１内にコンクリート２を打設して所定位置に立設し
た厚壁に構成された壁３に、小梁10が一体に成形された
半PC床型枠11を壁３と直交方向に載荷し、同床型枠11間
に床版継手筋12を壁３を跨いで配設し、壁継手筋７が挿
入配置された半PC壁型枠１上部と壁床接合部及び半PC床
型枠11上部にコンクリート９を打設して、壁３、床版13
を一体化する。尚、以上の手順を繰り返して上階を構築
していく。
型枠１内にコンクリート２を打設して所定位置に立設し
た厚壁に構成された壁３に、小梁10が一体に成形された
半PC床型枠11を壁３と直交方向に載荷し、同床型枠11間
に床版継手筋12を壁３を跨いで配設し、壁継手筋７が挿
入配置された半PC壁型枠１上部と壁床接合部及び半PC床
型枠11上部にコンクリート９を打設して、壁３、床版13
を一体化する。尚、以上の手順を繰り返して上階を構築
していく。
第１、２図中14はPC床型枠11に内蔵された床版の下端
筋、15、15aは夫々床筋及び壁筋定着用鋼板、16は同定
着ナット、17は床版上端筋、ａは床天端である。
筋、15、15aは夫々床筋及び壁筋定着用鋼板、16は同定
着ナット、17は床版上端筋、ａは床天端である。
（発明の効果） 本発明は半PC壁型枠を壁厚分だけ間隔をおいて所定位
置に建て込んで、同半PC壁型枠内にコンクリートを打設
して、鉄筋コンクリート構造の厚壁を立設し、同厚壁の
上部に載荷された相対する一双の半PC床型枠間、または
半PC梁間の前記壁の上部に挿筋状の壁継手筋を挿入定着
するとともに、壁の両側の前記半PC床型枠間及び半PC梁
間に亘って前記厚壁を跨ぐ床版継手筋及び梁上端筋を配
筋して壁と、床版及び梁の接合部、前記版PC梁及び床型
枠の上部にコンクリートを打設し、前記各継手筋を介し
て壁と、梁、床版を一体に接合するようにしたものであ
り、構造的に信頼性のある接合部構造を構成するもので
ある。
置に建て込んで、同半PC壁型枠内にコンクリートを打設
して、鉄筋コンクリート構造の厚壁を立設し、同厚壁の
上部に載荷された相対する一双の半PC床型枠間、または
半PC梁間の前記壁の上部に挿筋状の壁継手筋を挿入定着
するとともに、壁の両側の前記半PC床型枠間及び半PC梁
間に亘って前記厚壁を跨ぐ床版継手筋及び梁上端筋を配
筋して壁と、床版及び梁の接合部、前記版PC梁及び床型
枠の上部にコンクリートを打設し、前記各継手筋を介し
て壁と、梁、床版を一体に接合するようにしたものであ
り、構造的に信頼性のある接合部構造を構成するもので
ある。
また前記半PC壁型枠は、型枠内蔵筋と別個に配筋され
た壁継手筋を介して前記各部材を接合するようにしたの
で、厚い壁と床梁の施工に際して、前記半PC型枠部材の
組立、ハンドリングが容易になり施工効率が大巾に向上
する。
た壁継手筋を介して前記各部材を接合するようにしたの
で、厚い壁と床梁の施工に際して、前記半PC型枠部材の
組立、ハンドリングが容易になり施工効率が大巾に向上
する。
第１図は本発明に係る接合工法における壁と梁との接合
に適用した実施例を示す縦断面図である。 第２図は本発明の接合工法を壁と床版との接合に適用し
た実施例を示す縦断面図である。 第３図は半PC型枠の組立状態を示す斜視図である。 第４図は壁継手筋及び床版筋の施工状態を示す斜視図で
ある。 第５図は壁と床版との接合部の施工状態を示す斜視図で
ある。 １……半PC壁型枠、２……コンクリート、３……壁、５
……半PC梁、６……半PC床型枠、７……壁継手筋、８…
…梁下端筋、8a……梁上端筋、11……半PC床型枠、12…
…床版継手筋、13……床版、17……床版上端筋。
に適用した実施例を示す縦断面図である。 第２図は本発明の接合工法を壁と床版との接合に適用し
た実施例を示す縦断面図である。 第３図は半PC型枠の組立状態を示す斜視図である。 第４図は壁継手筋及び床版筋の施工状態を示す斜視図で
ある。 第５図は壁と床版との接合部の施工状態を示す斜視図で
ある。 １……半PC壁型枠、２……コンクリート、３……壁、５
……半PC梁、６……半PC床型枠、７……壁継手筋、８…
…梁下端筋、8a……梁上端筋、11……半PC床型枠、12…
…床版継手筋、13……床版、17……床版上端筋。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 狭間 盛二 東京都新宿区西新宿１丁目25番１号 大 成建設株式会社内 (72)発明者 浜 育雄 東京都新宿区西新宿１丁目25番１号 大 成建設株式会社内 (72)発明者 渡辺 浩作 東京都新宿区西新宿１丁目25番１号 大 成建設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−121249（ＪＰ，Ａ)
Claims (2)
- 【請求項１】構造材である一双の半PC壁型枠を壁厚分だ
け間隔をおいて建て込み、同両型枠内の中空部に上部を
余してコンクリートを打設して厚壁を立設したのち、同
壁の半PC壁型枠上に半PC梁を同壁と直交方向に載荷し、
次いで同半PC梁と直交方向に半PC床型枠の端部を前記半
PC梁の上に載荷し、次いで前記壁の上部の中空部内に壁
継手筋を挿入配置するとともに、前記壁の両側の半PC梁
間に亘って梁上端筋を配置し、前記壁と梁の接合部、並
びに半PC梁及び半PC床型枠の上部に夫々コンクリートを
打設することを特徴とする厚壁と梁の接合工法。 - 【請求項２】構造材である一双の半PC壁型枠を壁厚分だ
け間隔をおいて建て込み、同両型枠内の中空部に上部を
余してコンクリートを打設して厚壁を立設したのち、同
壁の半PC壁型枠上に小梁付きの半PC床型枠の端部を前記
壁と直交方向に載荷し、次いで前記壁の上部の中空部内
に壁継手筋を挿入配置するとともに、前記壁の両側の半
PC床型枠間に亘って前記壁を跨ぐ床版の継手筋及び床版
の上端筋を各々配置し、前記壁と床版の接合部及び半PC
床型枠の上部にコンクリートを打設することを特徴とす
る厚壁と床版の接合工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2321023A JP2602362B2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | 厚壁と梁、または床版の接合工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2321023A JP2602362B2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | 厚壁と梁、または床版の接合工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04194136A JPH04194136A (ja) | 1992-07-14 |
| JP2602362B2 true JP2602362B2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=18127934
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2321023A Expired - Lifetime JP2602362B2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | 厚壁と梁、または床版の接合工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2602362B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62121249A (ja) * | 1985-11-19 | 1987-06-02 | 鹿島建設株式会社 | 柱・梁の施工方法 |
-
1990
- 1990-11-27 JP JP2321023A patent/JP2602362B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04194136A (ja) | 1992-07-14 |
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