JPH11117204A - 鉄道車両走行用路面の伸縮継手 - Google Patents
鉄道車両走行用路面の伸縮継手Info
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- JPH11117204A JPH11117204A JP27879797A JP27879797A JPH11117204A JP H11117204 A JPH11117204 A JP H11117204A JP 27879797 A JP27879797 A JP 27879797A JP 27879797 A JP27879797 A JP 27879797A JP H11117204 A JPH11117204 A JP H11117204A
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- corrugated vertical
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Abstract
(57)【要約】
【課題】浮上式車両の車輪が継目を通過するときの落ち
込みを抑えてこれを円滑に通過させることができるよう
にし、その走行性を良好なものにする。 【解決手段】各々ジグザグに曲折しながら継目長手方向
に延び互いの凹部と凸部とを向かい合わせることによっ
て波形の遊隙8を形成するように対設された一対の波形
縦板5,5と、この波形縦板5,5の対向する内面に両
側面を固着して上記波形遊隙を埋めるように設けられた
ゴム継手6とを備え、波形縦板5の背部にはコンクリー
ト7が打設されてコンクリート走行路面が形成され、該
コンクリート走行路と当該波形縦板5とが一体に形成さ
れ、この波形縦板5の上端面及びゴム継手6の上面が上
記コンクリート走行路面と実質的に面一になるように設
けられている。
込みを抑えてこれを円滑に通過させることができるよう
にし、その走行性を良好なものにする。 【解決手段】各々ジグザグに曲折しながら継目長手方向
に延び互いの凹部と凸部とを向かい合わせることによっ
て波形の遊隙8を形成するように対設された一対の波形
縦板5,5と、この波形縦板5,5の対向する内面に両
側面を固着して上記波形遊隙を埋めるように設けられた
ゴム継手6とを備え、波形縦板5の背部にはコンクリー
ト7が打設されてコンクリート走行路面が形成され、該
コンクリート走行路と当該波形縦板5とが一体に形成さ
れ、この波形縦板5の上端面及びゴム継手6の上面が上
記コンクリート走行路面と実質的に面一になるように設
けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両走行用路
面の伸縮継手に関する。
面の伸縮継手に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両の一種である浮上式車両は、軌
道を浮上走行する他、該軌道に設けられた走行路を車輪
によって走行することがある。この走行路には所定スパ
ンごとに該走行路の温度による長手方向の伸縮を許容す
るための継目(不連続部)が設けられている。従って、
上記車輪による走行の場合には、走行路の継目を円滑に
通過することができるように伸縮継手を設ける必要があ
る。
道を浮上走行する他、該軌道に設けられた走行路を車輪
によって走行することがある。この走行路には所定スパ
ンごとに該走行路の温度による長手方向の伸縮を許容す
るための継目(不連続部)が設けられている。従って、
上記車輪による走行の場合には、走行路の継目を円滑に
通過することができるように伸縮継手を設ける必要があ
る。
【0003】そのような伸縮継手としては、継目遊間を
跨ぐようにゴム板を架け渡して該ゴム板の上面を走行路
面と面一にする方式、継目遊間の両側にゴム材を敷いて
その上に金属板を架け渡し、該金属板の両側に遊隙を形
成する方式、一対の金属製櫛形フェイスプレートを噛み
合わせる方式等が提案されている。
跨ぐようにゴム板を架け渡して該ゴム板の上面を走行路
面と面一にする方式、継目遊間の両側にゴム材を敷いて
その上に金属板を架け渡し、該金属板の両側に遊隙を形
成する方式、一対の金属製櫛形フェイスプレートを噛み
合わせる方式等が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ゴム板を架け
渡す方式の場合、ゴム板が輪荷重によって沈み、良好な
走行性の確保という面で不利になる。ゴム材を敷いてそ
の上に金属板を架け渡す方式の場合も、輪荷重によって
ゴム材が変形し金属板が沈むという問題があり、さらに
車体の着地時等においてタイヤが金属板によって損傷す
ることがある。さらに、浮上式車両には車輪としてゴム
タイヤが設けられる他、該タイヤがパンクしたときのた
めにそれよりも小径の金属製補助輪が設けられ、さらに
は緊急着地用の金属製車輪も設けられることがある。こ
のような金属製車輪はゴムタイヤのようには衝撃を吸収
することができないため、伸縮継手には車輪の落ち込み
を招くような広い遊間を形成することはできない。
渡す方式の場合、ゴム板が輪荷重によって沈み、良好な
走行性の確保という面で不利になる。ゴム材を敷いてそ
の上に金属板を架け渡す方式の場合も、輪荷重によって
ゴム材が変形し金属板が沈むという問題があり、さらに
車体の着地時等においてタイヤが金属板によって損傷す
ることがある。さらに、浮上式車両には車輪としてゴム
タイヤが設けられる他、該タイヤがパンクしたときのた
めにそれよりも小径の金属製補助輪が設けられ、さらに
は緊急着地用の金属製車輪も設けられることがある。こ
のような金属製車輪はゴムタイヤのようには衝撃を吸収
することができないため、伸縮継手には車輪の落ち込み
を招くような広い遊間を形成することはできない。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記金属板橋架方式及び
櫛形フェイスプレートはいずれも金属板を横にして用い
る横型であるが、本発明は、金属板を縦にして用いる縦
型継手方式を採用し、これにゴム継手を組み合わせるこ
とによって、上記問題を解決した。
櫛形フェイスプレートはいずれも金属板を横にして用い
る横型であるが、本発明は、金属板を縦にして用いる縦
型継手方式を採用し、これにゴム継手を組み合わせるこ
とによって、上記問題を解決した。
【0006】すなわち、この出願の発明は、浮上式車両
の車輪が走行する走行路の所定スパンごとに設けられる
継目に設けられ、該走行路の温度変化に基づく長手方向
の伸縮を許容しながら浮上式車両の車輪を円滑に走行さ
せるための伸縮継手であって、各々ジグザグに曲折しな
がら継目長手方向に延び、互いの凹部と凸部とを向かい
合わせることによって波形の遊隙を形成するように対設
された一対の波形縦板と、上記一対の波形縦板の対向す
る内面に両側面を固着して上記波形遊隙の上端開口部を
埋めるように設けられたゴム継手とを備え、上記波形縦
板は、その背部に打設された上記走行路の路面を形成す
るコンクリートと一体に結合され、上記波形縦板の上端
面及びゴム継手の上面が上記コンクリート走行路面と実
質的に面一になるように設けられていることを特徴とす
る。
の車輪が走行する走行路の所定スパンごとに設けられる
継目に設けられ、該走行路の温度変化に基づく長手方向
の伸縮を許容しながら浮上式車両の車輪を円滑に走行さ
せるための伸縮継手であって、各々ジグザグに曲折しな
がら継目長手方向に延び、互いの凹部と凸部とを向かい
合わせることによって波形の遊隙を形成するように対設
された一対の波形縦板と、上記一対の波形縦板の対向す
る内面に両側面を固着して上記波形遊隙の上端開口部を
埋めるように設けられたゴム継手とを備え、上記波形縦
板は、その背部に打設された上記走行路の路面を形成す
るコンクリートと一体に結合され、上記波形縦板の上端
面及びゴム継手の上面が上記コンクリート走行路面と実
質的に面一になるように設けられていることを特徴とす
る。
【0007】これによれば、一方の波形縦板による凸部
と他方の波形縦板による凸部とが波形遊隙を存して言わ
ば噛み合った状態になっているから、浮上式車両の車輪
は継目を通過するときに波形遊隙のゴム継手に大きな荷
重をかけることなく、従って、波形遊隙への車輪の実質
的な落ち込みを招くことなく、一方の凸部から他方の凸
部へと円滑に移行することができる。また、上記波形縦
板を金属によって形成しても、その路面への露出面積は
僅かであり、車体着地時にタイヤが損傷することを避け
るうえで有利である。
と他方の波形縦板による凸部とが波形遊隙を存して言わ
ば噛み合った状態になっているから、浮上式車両の車輪
は継目を通過するときに波形遊隙のゴム継手に大きな荷
重をかけることなく、従って、波形遊隙への車輪の実質
的な落ち込みを招くことなく、一方の凸部から他方の凸
部へと円滑に移行することができる。また、上記波形縦
板を金属によって形成しても、その路面への露出面積は
僅かであり、車体着地時にタイヤが損傷することを避け
るうえで有利である。
【0008】上記波形遊隙はゴム継手によって塞がれて
いるが、ゴム自体は変形可能であるから、走行路の伸縮
(波形遊隙の伸縮)は許容され、また、この波形遊隙に
異物が嵌まることがゴム継手によって防がれる。
いるが、ゴム自体は変形可能であるから、走行路の伸縮
(波形遊隙の伸縮)は許容され、また、この波形遊隙に
異物が嵌まることがゴム継手によって防がれる。
【0009】上記ゴム継手の上面には、上記波形縦板に
沿って継目長手方向に延びる伸縮溝を形成することが、
走行路の伸縮を許容するうえで有利である。
沿って継目長手方向に延びる伸縮溝を形成することが、
走行路の伸縮を許容するうえで有利である。
【0010】また、上記波形縦板は、その全体を非金属
製とすることもできるが、強度等を考慮し、波形縦板の
下部を金属によって形成し、上部を非金属、例えばセラ
ミックスによって形成することが好適である。
製とすることもできるが、強度等を考慮し、波形縦板の
下部を金属によって形成し、上部を非金属、例えばセラ
ミックスによって形成することが好適である。
【0011】この出願のさらに他の発明は、浮上式車両
の車輪が走行する走行路の所定スパンごとに設けられる
継目に設けられ、該走行路の温度変化に基づく長手方向
の伸縮を許容しながら浮上式車両の車輪を円滑に走行さ
せるための伸縮継手であって、各々ジグザグに曲折しな
がら継目長手方向に延び、互いの凹部と凸部とを向かい
合わせることによって波形の遊隙を形成するように対設
された一対の金属製波形縦板と、上記一対の波形縦板の
対向する内面に両側面を固着して上記波形遊隙の上端開
口部を埋めるように設けられたゴム継手とを備え、上記
波形縦板は、その背部に打設された上記走行路の路面を
形成するコンクリートと一体に結合され、上記波形縦板
の上端面は上記コンクリート走行路面よりも低く形成さ
れ、上記ゴム継手より側方に張り出したフランジが波形
縦板の上面を覆っており、該ゴム継手の上面が上記コン
クリート走行路面と実質的に面一に形成されていること
を特徴とする。
の車輪が走行する走行路の所定スパンごとに設けられる
継目に設けられ、該走行路の温度変化に基づく長手方向
の伸縮を許容しながら浮上式車両の車輪を円滑に走行さ
せるための伸縮継手であって、各々ジグザグに曲折しな
がら継目長手方向に延び、互いの凹部と凸部とを向かい
合わせることによって波形の遊隙を形成するように対設
された一対の金属製波形縦板と、上記一対の波形縦板の
対向する内面に両側面を固着して上記波形遊隙の上端開
口部を埋めるように設けられたゴム継手とを備え、上記
波形縦板は、その背部に打設された上記走行路の路面を
形成するコンクリートと一体に結合され、上記波形縦板
の上端面は上記コンクリート走行路面よりも低く形成さ
れ、上記ゴム継手より側方に張り出したフランジが波形
縦板の上面を覆っており、該ゴム継手の上面が上記コン
クリート走行路面と実質的に面一に形成されていること
を特徴とする。
【0012】すなわち、この発明では、波形縦板の上端
を若干下げ、その上をゴム継手のフランジで覆うように
したものである。このようにしても、ゴム継手自体は継
目長手方向にジグザグに曲折して延びたものであるか
ら、先に説明したように、車輪が継目を通過するときに
は一方の凸部から他方の凸部へと移行しゴム継手の上に
は大きな荷重を及ぼすことはないから、車輪の落ち込み
は防がれる。また、ゴム継手はそのフランジによって波
形縦板に支持されるから、該波形縦板からの脱落防止に
有利になる。
を若干下げ、その上をゴム継手のフランジで覆うように
したものである。このようにしても、ゴム継手自体は継
目長手方向にジグザグに曲折して延びたものであるか
ら、先に説明したように、車輪が継目を通過するときに
は一方の凸部から他方の凸部へと移行しゴム継手の上に
は大きな荷重を及ぼすことはないから、車輪の落ち込み
は防がれる。また、ゴム継手はそのフランジによって波
形縦板に支持されるから、該波形縦板からの脱落防止に
有利になる。
【0013】
【発明の効果】従って、本発明によれば、一対の波形縦
板による縦型継手方式にゴム継手を組み合わせたから、
車輪が継目を通過するときの落ち込みを抑えてこれを円
滑に通過させることができ、浮上式車両の走行性を良好
なものにすることができ、しかも、車体着地時のタイヤ
の損傷を防ぐことができる。
板による縦型継手方式にゴム継手を組み合わせたから、
車輪が継目を通過するときの落ち込みを抑えてこれを円
滑に通過させることができ、浮上式車両の走行性を良好
なものにすることができ、しかも、車体着地時のタイヤ
の損傷を防ぐことができる。
【0014】
<実施形態1>図1に示す浮上式車両用のコンクリート
製軌道(ガイドウエイ)において、1は浮上式車両の車
輪が走行する一段高くなった走行路、2は該軌道の所定
スパンごとに設けられた継目、3は側壁であり、走行路
1の継目部に波形の伸縮継手4が設けられている。側壁
3には地上側コイルが設けられる(図示省略)。
製軌道(ガイドウエイ)において、1は浮上式車両の車
輪が走行する一段高くなった走行路、2は該軌道の所定
スパンごとに設けられた継目、3は側壁であり、走行路
1の継目部に波形の伸縮継手4が設けられている。側壁
3には地上側コイルが設けられる(図示省略)。
【0015】図2及び図3に示すように、上記走行路1
の伸縮継手4は、一対の波形縦板5,5、ゴム継手6、
後打ちコンクリート部7等によって構成されている。波
形縦板5は、垂直な板面を台形波状にジグザグに曲折さ
せて継目長手方向(走行路と交差する方向)に延びた非
磁性のステンレス製波板によって形成されている。この
波形縦板5は鋼板その他の金属板によって形成すること
も可能である。この一対の波形縦板5,5は、互いの凹
部と凸部とを向かい合わせることによってその両者間に
波形の遊隙8を形成している。また、波形縦板5の上端
面は上方へ若干凸になったアールがつけられ一方の側面
から他方の側面にわたって角がないように滑らかに形成
されている。
の伸縮継手4は、一対の波形縦板5,5、ゴム継手6、
後打ちコンクリート部7等によって構成されている。波
形縦板5は、垂直な板面を台形波状にジグザグに曲折さ
せて継目長手方向(走行路と交差する方向)に延びた非
磁性のステンレス製波板によって形成されている。この
波形縦板5は鋼板その他の金属板によって形成すること
も可能である。この一対の波形縦板5,5は、互いの凹
部と凸部とを向かい合わせることによってその両者間に
波形の遊隙8を形成している。また、波形縦板5の上端
面は上方へ若干凸になったアールがつけられ一方の側面
から他方の側面にわたって角がないように滑らかに形成
されている。
【0016】なお、この明細書では、相手側へ突出した
部分を凸部といい、相対的に凹んだ部分を凹部といって
いる。波形縦板5の凸部の下面には底板9が設けられ、
また、波形縦板5の背面にはアンカー10が突出してい
る。
部分を凸部といい、相対的に凹んだ部分を凹部といって
いる。波形縦板5の凸部の下面には底板9が設けられ、
また、波形縦板5の背面にはアンカー10が突出してい
る。
【0017】ゴム継手6は、上記波形遊隙8に介装され
てその両側面が上記波形縦板5,5の対向する内面に焼
き付け接着された中実体であって、下部は下方へいくに
従って幅狭になるように形成されている。このゴム継手
6は波形遊隙8と同様にジグザグに曲折して継目長手方
向に延びている。
てその両側面が上記波形縦板5,5の対向する内面に焼
き付け接着された中実体であって、下部は下方へいくに
従って幅狭になるように形成されている。このゴム継手
6は波形遊隙8と同様にジグザグに曲折して継目長手方
向に延びている。
【0018】このゴム継手6の中央には、同様にジグザ
グに曲折して継目長手方向に延びる波形伸縮溝11が形
成されている。また、このゴム継手6の継目長手方向に
直線状に延びる部分には波形伸縮溝11に沿ってその両
側に直線状に延びる直線伸縮溝12,12が形成されて
いる。ゴム継手6の継目長手方向に対して斜めに延びる
部分には、図4にも示すように波形伸縮溝11のみが設
けられている。
グに曲折して継目長手方向に延びる波形伸縮溝11が形
成されている。また、このゴム継手6の継目長手方向に
直線状に延びる部分には波形伸縮溝11に沿ってその両
側に直線状に延びる直線伸縮溝12,12が形成されて
いる。ゴム継手6の継目長手方向に対して斜めに延びる
部分には、図4にも示すように波形伸縮溝11のみが設
けられている。
【0019】左右の直線伸縮溝12は中央の波形伸縮溝
11よりも浅くなっている。これら伸縮溝11,12は
いずれもゴム継手6の上面に開口している。
11よりも浅くなっている。これら伸縮溝11,12は
いずれもゴム継手6の上面に開口している。
【0020】後打ちコンクリート部7は、波形縦板5の
背部に該波形縦板5とアンカー10を介して一体に結合
するように打設されている。この後打ちコンクリート部
7の上面と走行路1の本体コンクリート部1aの上面と
は面一に形成されていて、この両者はコンクリート走行
路面を形成している。また、上記波形縦板5及びゴム継
手6の上面は当該コンクリート走行路面と面一に形成さ
れている。
背部に該波形縦板5とアンカー10を介して一体に結合
するように打設されている。この後打ちコンクリート部
7の上面と走行路1の本体コンクリート部1aの上面と
は面一に形成されていて、この両者はコンクリート走行
路面を形成している。また、上記波形縦板5及びゴム継
手6の上面は当該コンクリート走行路面と面一に形成さ
れている。
【0021】上記伸縮継手4は、走行路1の継目2を存
して相対する本体コンクリート部1a,1aに段下げ部
1b,1bを形成し、その中央に上記波形縦板5,5及
びゴム継手6を備えてなる継手部材を配置し、各波形縦
板5の背部の上記段下げ部1bにコンクリートを打設す
ることによって構築することができる。
して相対する本体コンクリート部1a,1aに段下げ部
1b,1bを形成し、その中央に上記波形縦板5,5及
びゴム継手6を備えてなる継手部材を配置し、各波形縦
板5の背部の上記段下げ部1bにコンクリートを打設す
ることによって構築することができる。
【0022】この実施形態の場合、ゴム継手6の継目長
手方向に直線状に延びる部分には波形伸縮溝11だけで
なく、直線伸縮溝12,12が形成されているから、伸
縮性が高い。このことは、ゴム継手6の波形縦板5から
の剥離防止に有利に働く。すなわち、当該直線状に延び
る部分では、走行路1の伸縮によって波形縦板5とゴム
継手6との接着面に剥離方向(接着面に対して垂直の方
向)の力が作用するが、上述の如くその部分ではゴム継
手6自体の伸縮性が高いから、剥離し難いものである。
手方向に直線状に延びる部分には波形伸縮溝11だけで
なく、直線伸縮溝12,12が形成されているから、伸
縮性が高い。このことは、ゴム継手6の波形縦板5から
の剥離防止に有利に働く。すなわち、当該直線状に延び
る部分では、走行路1の伸縮によって波形縦板5とゴム
継手6との接着面に剥離方向(接着面に対して垂直の方
向)の力が作用するが、上述の如くその部分ではゴム継
手6自体の伸縮性が高いから、剥離し難いものである。
【0023】これに対して、ゴム継手6の継目長手方向
に対して斜めに延びる部分には波形伸縮溝11のみしか
設けられていないが、この部分では走行路1の伸縮は波
形縦板5とゴム継手6との接着面に対して剥離方向では
なく剪断方向の力として作用するため、本来が剥離し難
く、波形伸縮溝11だけで当該伸縮を吸収することがで
きる。また、この斜めに延びる部分では、ゴム継手6が
剪断方向の変形をすることができるから、ゴム継手6自
体の伸縮許容量が大きい。
に対して斜めに延びる部分には波形伸縮溝11のみしか
設けられていないが、この部分では走行路1の伸縮は波
形縦板5とゴム継手6との接着面に対して剥離方向では
なく剪断方向の力として作用するため、本来が剥離し難
く、波形伸縮溝11だけで当該伸縮を吸収することがで
きる。また、この斜めに延びる部分では、ゴム継手6が
剪断方向の変形をすることができるから、ゴム継手6自
体の伸縮許容量が大きい。
【0024】なお、上記波形伸縮溝11については、そ
の複数本を平行に設けることができ、また、上記斜めに
延びる部分に直線伸縮溝12を設けることもできる。こ
の点は次の実施形態2,3も同様である。
の複数本を平行に設けることができ、また、上記斜めに
延びる部分に直線伸縮溝12を設けることもできる。こ
の点は次の実施形態2,3も同様である。
【0025】<実施形態2>本形態については、図5に
その要部のみを示す。すなわち、この形態は、波形縦板
5の下部が鋼板によって形成され、その上端部がセラミ
ックスよりなる非金属部5aによって形成されているこ
とを特徴とする。従って、浮上式車両の金属車輪が波形
縦板5の金属部に直接接触することが避けられる。
その要部のみを示す。すなわち、この形態は、波形縦板
5の下部が鋼板によって形成され、その上端部がセラミ
ックスよりなる非金属部5aによって形成されているこ
とを特徴とする。従って、浮上式車両の金属車輪が波形
縦板5の金属部に直接接触することが避けられる。
【0026】<実施形態3>本形態については、図6に
その要部のみを示す。すなわち、この形態は、波形縦板
5,5の上端がコンクリート走行路面よりも低く形成さ
れ、この波形縦板5,5の上にゴム継手6の上部より左
右に張り出したフランジ6a,6aが被さっている点に
特徴がある。波形縦板5の上端面は斜めに且つ外側から
内側へ向かって円弧状に下降するように形成されてい
る。ゴム継手6の上面は、そのフランジ6a,6aを含
めてコンクリート走行路面と面一に形成されている。
その要部のみを示す。すなわち、この形態は、波形縦板
5,5の上端がコンクリート走行路面よりも低く形成さ
れ、この波形縦板5,5の上にゴム継手6の上部より左
右に張り出したフランジ6a,6aが被さっている点に
特徴がある。波形縦板5の上端面は斜めに且つ外側から
内側へ向かって円弧状に下降するように形成されてい
る。ゴム継手6の上面は、そのフランジ6a,6aを含
めてコンクリート走行路面と面一に形成されている。
【0027】従って、ゴム継手6はそのフランジ6a,
6aによって波形縦板5,5に支持されるから、該波形
縦板5,5からの脱落が防止される。また、波形縦板5
の上端面は斜めに且つ円弧状に形成されているから、ゴ
ム継手6のフランジ6aに輪荷重が加わっても、そのゴ
ム切れが防止される。
6aによって波形縦板5,5に支持されるから、該波形
縦板5,5からの脱落が防止される。また、波形縦板5
の上端面は斜めに且つ円弧状に形成されているから、ゴ
ム継手6のフランジ6aに輪荷重が加わっても、そのゴ
ム切れが防止される。
【0028】なお、ゴム継手6のフランジ6aを波形縦
板5の上端面を越えてその外側へさらに延長し、その延
長端を波形縦板5の外面に当接させること、換言すれ
ば、フランジ6aの下面に溝を形成して、該溝を波形縦
板5の上端部に上から嵌め込むようにすることもでき
る。その場合、波形縦板5の上端面は、その両側の角を
おとして丸みをもたせること、ひいては上端部全体を上
方へ凸の円弧状に形成することが、上記ゴム切れを防止
するうえで好適である。フランジ6aの波形縦板5の外
側への突出量は数cm以下にすること、特に1cm前後
にすることが、浮上式車両の良好な走行性を確保すると
いう観点から好ましい。
板5の上端面を越えてその外側へさらに延長し、その延
長端を波形縦板5の外面に当接させること、換言すれ
ば、フランジ6aの下面に溝を形成して、該溝を波形縦
板5の上端部に上から嵌め込むようにすることもでき
る。その場合、波形縦板5の上端面は、その両側の角を
おとして丸みをもたせること、ひいては上端部全体を上
方へ凸の円弧状に形成することが、上記ゴム切れを防止
するうえで好適である。フランジ6aの波形縦板5の外
側への突出量は数cm以下にすること、特に1cm前後
にすることが、浮上式車両の良好な走行性を確保すると
いう観点から好ましい。
【図1】浮上式車両用のコンクリート製軌道を示す一部
断面にした斜視図。
断面にした斜視図。
【図2】伸縮継手の平面図。
【図3】図2のA−A線断面図。
【図4】図2のB−B線断面図。
【図5】伸縮継手の他の例を示す図3と同様の断面図。
【図6】伸縮継手のさらに他の例を示す図3と同様の断
面図。
面図。
1 鉄道車両走行用路面 1a 本体コンクリート部 1b 段下げ部 2 継目 3 側壁 4 伸縮継手 5 波形縦板 5a 非金属部 6 ゴム継手 6a フランジ 7 後打ちコンクリート部 8 波形遊隙 9 底板 10 アンカー 11 波形伸縮溝 12 直線伸縮溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新井 元之助 兵庫県芦屋市岩園町22番37号 中外道路株 式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 浮上式車両の車輪が走行する走行路の所
定スパンごとに設けられる継目に設けられ、該走行路の
温度変化に基づく長手方向の伸縮を許容しながら浮上式
車両の車輪を円滑に走行させるための伸縮継手であっ
て、 各々ジグザグに曲折しながら継目長手方向に延び、互い
の凹部と凸部とを向かい合わせることによって波形の遊
隙を形成するように対設された一対の波形縦板と、 上記一対の波形縦板の対向する内面に両側面を固着して
上記波形遊隙の上端開口部を埋めるように設けられたゴ
ム継手とを備え、 上記波形縦板は、その背部に打設された上記走行路の路
面を形成するコンクリートと一体に結合され、 上記波形縦板の上端面及びゴム継手の上面が上記コンク
リート走行路面と実質的に面一になるように設けられて
いることを特徴とする鉄道車両走行用路面の伸縮継手。 - 【請求項2】 請求項1に記載されている鉄道車両走行
用路面の伸縮継手において、 上記ゴム継手の上面に上記波形縦板に沿って継目長手方
向に延びる伸縮溝が形成されていることを特徴とする鉄
道車両走行用路面の伸縮継手。 - 【請求項3】 請求項1に記載されている鉄道車両走行
用路面の伸縮継手において、 上記波形縦板は、下部が金属によって形成され、上部が
非金属によって形成されていることを特徴とする鉄道車
両走行用路面の伸縮継手。 - 【請求項4】 浮上式車両の車輪が走行する走行路の所
定スパンごとに設けられる継目に設けられ、該走行路の
温度変化に基づく長手方向の伸縮を許容しながら浮上式
車両の車輪を円滑に走行させるための伸縮継手であっ
て、 各々ジグザグに曲折しながら継目長手方向に延び、互い
の凹部と凸部とを向かい合わせることによって波形の遊
隙を形成するように対設された一対の金属製波形縦板
と、 上記一対の波形縦板の対向する内面に両側面を固着して
上記波形遊隙の上端開口部を埋めるように設けられたゴ
ム継手とを備え、 上記波形縦板は、その背部に打設された上記走行路の路
面を形成するコンクリートと一体に結合され、 上記波形縦板の上端面は上記コンクリート走行路面より
も低く形成され、上記ゴム継手より側方に張り出したフ
ランジが波形縦板の上端面を覆っており、該ゴム継手の
上面が上記コンクリート走行路面と実質的に面一に形成
されていることを特徴とする鉄道車両走行用路面の伸縮
継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27879797A JP3335111B2 (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | 鉄道車両走行用路面の伸縮継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27879797A JP3335111B2 (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | 鉄道車両走行用路面の伸縮継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11117204A true JPH11117204A (ja) | 1999-04-27 |
JP3335111B2 JP3335111B2 (ja) | 2002-10-15 |
Family
ID=17602316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27879797A Expired - Fee Related JP3335111B2 (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | 鉄道車両走行用路面の伸縮継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3335111B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002154763A (ja) * | 2000-11-09 | 2002-05-28 | Otis Elevator Co | エレベータ昇降路及びエレベータ装置 |
CN105672067A (zh) * | 2016-01-21 | 2016-06-15 | 中铁第四勘察设计院集团有限公司 | 一种中低速磁悬浮交通工程承轨梁低置线路与高架桥过渡段结构 |
CN113373785A (zh) * | 2021-06-30 | 2021-09-10 | 中铁第四勘察设计院集团有限公司 | 一种大跨度高速磁浮桥梁的梁缝分散结构 |
-
1997
- 1997-10-13 JP JP27879797A patent/JP3335111B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|---|---|---|
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CN105672067A (zh) * | 2016-01-21 | 2016-06-15 | 中铁第四勘察设计院集团有限公司 | 一种中低速磁悬浮交通工程承轨梁低置线路与高架桥过渡段结构 |
CN113373785A (zh) * | 2021-06-30 | 2021-09-10 | 中铁第四勘察设计院集团有限公司 | 一种大跨度高速磁浮桥梁的梁缝分散结构 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3335111B2 (ja) | 2002-10-15 |
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