JP3915036B2 - 橋梁用伸縮継手の設置構造 - Google Patents

橋梁用伸縮継手の設置構造 Download PDF

Info

Publication number
JP3915036B2
JP3915036B2 JP2004312203A JP2004312203A JP3915036B2 JP 3915036 B2 JP3915036 B2 JP 3915036B2 JP 2004312203 A JP2004312203 A JP 2004312203A JP 2004312203 A JP2004312203 A JP 2004312203A JP 3915036 B2 JP3915036 B2 JP 3915036B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
expansion joint
mounting table
bridges
bridge
installation structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004312203A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006124978A (ja
Inventor
俊成 小田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitta Corp
Original Assignee
Nitta Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitta Corp filed Critical Nitta Corp
Priority to JP2004312203A priority Critical patent/JP3915036B2/ja
Publication of JP2006124978A publication Critical patent/JP2006124978A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3915036B2 publication Critical patent/JP3915036B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Road Paving Structures (AREA)
  • Bridges Or Land Bridges (AREA)

Description

この発明は、レベル2地震動(橋の共用期間中に発生する確率は低いが大きな強度をもつ地震動)が発生しても対向する上部構造(橋桁及び床版をいう)相互が衝突しないよう
に設計された大遊間用の橋梁用伸縮継手の設置構造に関するものである。
道路橋を構成する上部構造相互間(その他、上部構造と橋台相互間)には環境温度変化に伴う上部構造の伸縮や地震等による上部構造相互の接近・離反を吸収するための遊間が設けられており、前記遊間を塞ぐべく橋梁用伸縮継手が設置されている。
そして、上記遊間の寸法は、レベル2地震動(橋の共用期間中に発生する確率は低いが大きな強度をもつ地震動)が発生しても、対向する上部構造相互が衝突しないように大きく設定されている。
ところで、上記橋梁用伸縮継手としては、例えば、図9や図10に示すようなものがある。
図9に示す橋梁用伸縮継手8は、ゴムと鋼材の一体構造であり、上部構造H,H相互間に掛け渡される鋼板80aが埋設された中央部80と、前記中央部80の橋軸方向両側に延設された端部81,81とを備えて成るものがある(例えば、特許文献1。)。
この橋梁用伸縮継手では、中央部80の鋼板80aにより車両が遊間U上を移動する際の輪荷重を受け、各端部81に形成された剪断変形部81a,81aの剪断変形により環境温度変化に伴う上部構造の伸縮や地震等による上部構造相互の接近・離反を吸収する。
また、図10に示す橋梁用伸縮継手9は、ほぼ全部材が鋼材により構成され、上部構造H,H相互間に掛け渡される角材状の複数の中央部90と、隣合う櫛歯91a,91aにより前記中央90の端部を移動可能に挟み込む櫛型状に形成され且つ上部構造H,HにアンカーAで固定された端部91とを備えて成るものがある。
この橋梁用伸縮継手では、中央部90により遊間U上を移動する輪荷重を受け、中央部90と端部91との橋軸方向の相対移動により環境温度変化に伴う上部構造の伸縮や地震等による上部構造相互の接近・離反を吸収する。
しかしながら、上記橋梁用伸縮継手は上述した如くレベル2地震動でも上部構造相互が衝突しないような大きな遊間Uを塞ぐものであるから、中央部80(90)が長くなってしまい、橋軸方向の全長が大きくなる。その結果、上記橋梁用伸縮継手は、製品コストが高くなり、施工性も悪いという問題が発生する。
特開2000−226806号
そこで、この発明は、橋梁用伸縮継手の製品コストを低くでき且つ施工性を向上せしめる橋梁用伸縮継手の設置構造を提供することを課題とする。
(請求項1記載の発明)
この発明は、対向する上部構造と上部構造相互間、又は上部構造と橋台相互間にできる遊間上域を覆うべく橋梁用伸縮継手を設置する構造であって、橋梁用伸縮継手は中央部とこれの橋軸方向両側に延設された端部とからなり、前記中央部に配置された鋼材が、遊間内部に張り出す一対の載置台相互間に平面視で掛け渡され、前記端部に設けた固定鋼板と接着されている剪断変形部の下面域において、前記鋼板と床板或いは載置台がボルト止め又接着一体化されている。
(請求項2記載の発明)
この発明は、対向する上部構造と上部構造相互間、又は上部構造と橋台相互間にできる遊間上域を覆うべく橋梁用伸縮継手を設置する構造であって、橋梁用伸縮継手は中央部とこれの橋軸方向両側に延設された端部とからなり、前記中央部に配置された鋼材が、遊間内部に張り出す一対の載置台相互間に平面視で掛け渡され、橋軸方向中央部を基準として二個の剪断変形部が対称に配されており、各剪断変形部の底部分を、これの近傍に位置する載置台又は/及び当該載置台と一体の床板に接着一体化してある。
(請求項3記載の発明)
この発明は、対向する上部構造と上部構造相互間、又は上部構造と橋台相互間にできる遊間上域を覆うべく橋梁用伸縮継手を設置する構造であって、橋梁用伸縮継手は中央部とこれの橋軸方向両側に延設された端部とからなり、前記中央部に配置された鋼材が、遊間内部に張り出す一対の載置台相互間に平面視で掛け渡され、橋軸方向中央部を基準として二個を一組とした剪断変形部が対称に配されており、各組の外側の剪断変形部の底部分を、これの近傍に位置する載置台又は/及び当該載置台と一体の床板に接着一体化してある。
(請求項4記載の発明)
この発明の橋梁用伸縮継手の設置構造は、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の発明に関し、載置台は、アンカーを介して上部構造と上部構造、又は上部構造と橋台に固定されている。
(請求項5記載の発明)
この発明の橋梁用伸縮継手の設置構造は、上記請求項1乃至4のいずれかに記載の発明に関し、対向する載置台の平面形状が、それぞれ橋軸直角方向に凸部と凹部が交互に配置されて成るものとしてあり、一方の載置台の凸部と他方の載置台の凹部とが橋軸方向に対向するようになっている。
(請求項6記載の発明)
この発明の橋梁用伸縮継手の設置構造は、上記請求項5記載の発明に関し、載置台の凸部と凹部の平面視形状が、台形歯、円弧歯、方形歯、櫛歯である。
(請求項7記載の発明)
この発明の橋梁用伸縮継手の設置構造は、上記請求項1乃至6のいずれかに記載の発明に関し、挟持板を載置台の下面側相互間に掛け渡し、バネの付勢力により載置台が中央部に配置された鋼材と挟持板で挟み込まれているものとし、これにより橋梁用伸縮継手の中央部が載置台の上面から浮き上がることを抑制している。
この発明の橋梁用伸縮継手の設置構造では、橋梁用伸縮継手の製品コストを低くでき且つ施工性を向上させることができる。
以下にこの発明の橋梁用伸縮継手の設置構造を実施するための最良の形態としての実施例について詳細に説明する。
図1はこの発明の実施例1の橋梁用伸縮継手Jの設置の構造を示す断面斜視図である。
(この橋梁用伸縮継手Jが設置される部分、及び遊間について)
橋梁用伸縮継手Jは、図1に示すように、対向する上部構造H,Hの端部上層に形成された凹み部7,7及びこれら相互間の遊間U部分に設置される。
前記凹み部7,7は、図1に示すように、その底面に配置される床板70、遊間Uに張り出す載置台71及び床版H2の端面を覆う垂下板72を備えている。前記床板70、載置台71及び垂下板72は鋼材により一体的に形成されており、鋼材により構成されたアンカー板73により上部構造Hに固定されている。なお、上記した床板70の上面には、雄ネジ74が橋軸直角方向に一定間隔で設けてある。
ここで、上部構造H,H相互間である遊間Uはレベル2地震動(橋の共用期間中に発生する確率は低いが大きな強度をもつ地震動)が発生しても、橋軸方向に対向する上部構造相互が衝突しない程度の寸法に設定されており、また、載置台71,71相互間の小遊間U1は、雰囲気温度の変化等に伴う常時伸縮移動量及びレベル1地震動(橋の共用期間中に発生する確率が高い地震動)時の移動量により載置台相互が衝突しない程度の寸法(遊間Uよりも100〜400mm程度小さい)に設定してある。
(この橋梁用伸縮継手Jの構成について)
この橋梁用伸縮継手Jは、図1に示すように、対向する上部構造H,H相互間にできる遊間Uの上端域を覆うべく設置されるものであって、中央部1と、前記中央部1の両端部に一体成形された端部2,2とから構成されている。なお、この橋梁用伸縮継手Jは、図1に示すように基本的にはゴム材に鋼板を埋設させた構造としてあり、全体としては厚肉の帯板状に形成されている。
中央部1は、図1に示すように、中央が上方に向かって湾曲する隆起部10aと、前記隆起部10aの各端部に延設された平坦部10b,10bとから形成された鋼板10(本件発明の鋼材に相当する)を有するものであり、前記鋼板10はゴム材G内に埋設されている。ここで、この中央部1は図1に示すように、その一端部が一方の載置台71に、他端部が他方の載置台71に、それぞれ載せ置かれる長さに設定してある。
端部2,2は、図1に示すように、端部に位置するアンカー止め部20と、前記アンカー止め部20から内側に向かって連続形成された二つの剪断変形部21,21とから構成されている。アンカー止め部20は、図1に示すように、ゴム材G内に、橋軸方向端部から底面部分に伸びる断面L字状の固定鋼板22を設けて成るものであり、前記固定鋼板22には上記雄ネジ74が挿通される孔22aを設けると共に雄ネジ74と対応するゴム材G部分には前記雄ネジ74に螺入されるナット75が挿入・回動できる程度の大きさの孔23を設けてある。また、上記剪断変形部21,21は図1に示すようにゴム材Gにより構成されており、その上部域に輪荷重を受ける鋼板24を埋設してあると共に、外側の剪断変形部21の下部を固定鋼板22上に位置させ、内側の剪断変形部21の下部を平坦部10b上に位置させてある。なお、剪断変形部21,21は、図1に示すように、ゴム材Gにおける上面側に形成した溝部M1,M2と、下面側に形成した溝部M3の存在により形成されている。
(この橋梁用伸縮継手Jの設置について)
この橋梁用伸縮継手Jの設置は、図1に示すように、対向する上部構造H,Hの端部上層に形成された凹み部7,7及びこれら相互間の遊間U部分に橋梁用伸縮継手Jを嵌め込み、雄ネジ74を孔22aに挿通させた状態で当該雄ネジ74にナット75を螺入する。
この状態において、鋼板10の各平坦部10bは、図1に示すように、その一方が左側の載置台71に載せ置かれ、他方が右側の載置台71に載せ置かれている。つまり、鋼板10は上部構造H,Hに架設されてなくても遊間U上において輪荷重を従来の構造のものと同様にしっかりと受けている。
(この橋梁用伸縮継手Jの設置構造の優れた効果について)
この実施例の橋梁用伸縮継手Jの設置構造では、遊間U内に張り出した載置台71,71に中央部1を架設する態様を採っているので、鋼板10を有する中央部1の橋軸方向の長さを、従来の設置構造と比較してかなり短くすることができる。
したがって、この橋梁用伸縮継手Jでは、製品コストが低くなり、その他、床版H2端部のハツリ量の減少により施工性も向上する。
(レベル2地震動が生じた場合について)
レベル2の地震動が生じた場合、この橋梁用伸縮継手Jの設置構造では、載置台71,71相互は衝突する可能性はあるが、この場合においても載置台71,71が損傷するだけで、橋桁H1,H1が損傷するような大それた事態になる可能性は低い。
(前記構造に類似する橋梁用伸縮継手Jの設置構造について)
(1) 図2に示す橋梁用伸縮継手Jの設置構造では、図1に示すものよりも、アンカー止め部20の分だけ橋軸方向の長さを減少させるために、固定鋼板22の水平部分を厚手にすると共に前記固定鋼板22における外側の剪断変形部21の下面対応部に雌ネジ22bを形成し、他方、前記雌ネジ22bと対向する床板70部分に孔70aを形成し、孔70aを介して雌ネジ22bにボルトBを螺入するようにしている。
この構造によると、以下に示すような作用・効果を奏する。
A.孔23を形成するための橋軸方向のゴム幅が無くなるので、橋梁用伸縮継手Jの橋軸方向の寸法を更に小さくできる。したがって、更に、製品コストが低く且つ上記施工性が向上する。
B.上記図1や図2に示すような形態の橋梁用伸縮継手Jでは、橋軸方向の圧縮時において固定鋼板22の橋軸方向の内端側を、雄ネジ74又はボルトBを支点として床板70から浮き上がらそうとする力が作用するが、図2の橋梁用伸縮継手Jは、固定鋼板22における外側の剪断変形部21の下面対応部に雌ネジ22bを形成すると共に前記雌ネジ22bと対向する床板70部分に孔70aを形成し、孔70aを介して雌ネジ22bにボルトBを螺入するようにしているから、固定鋼板22の内端からボルトBの位置までの距離が図1のものと比べて非常に短くなっている。したがって、固定鋼板22の内端側が床板70から浮き上がるのを抑制できるため、車両通過時に発生し得る固定鋼板22の浮き上がった内端側部分による床板70の叩き現象が大きく抑制される。その結果、騒音が大きく抑制される。
なお、床板70と固定鋼板22とを溶接により一体化したものでもよい。
(2) 図3に示す橋梁用伸縮継手Jでは、床板70にアンカー板73を溶接してなり、橋梁用伸縮継手Jの端部2に位置する剪断変形部21の底部分が、床板70に接着一体化されている。この橋梁用伸縮継手Jによると、製品コストが低く且つ施工性も向上することになるのは明らかであり、また、固定鋼板22が無いので床板70を叩く現象は起こり得ない。
(3) 図4に示す橋梁用伸縮継手Jの設置構造では、基本的には図1のものと同じであるが、上部構造H,Hが接近したときに橋梁用伸縮継手Jの中央部1が浮き上がらない又は浮き上がりにくくするための浮き上がり防止手段3を設けている。前記浮き上がり防止手段3は、図4に示すように、鋼板10の中央下面に垂設された雄ネジ30と、前記雄ネジ30の下部にネジ止めされたバネ鋼製の挟持板31(板バネ)とを備えており、前記挟持板31自身のバネ力により当該挟持板31と鋼板10とにより載置台71,71を挟み込むようにしてある。したがって、対向する上部構造H,Hの端部相互が接近した際に、橋梁用伸縮継手Jの中央部分の載置台71,71からの浮き上がりは抑制されることとなるので、車両通過時における叩き音も抑制される。また、固定されていない橋梁用伸縮継手Jの中央部が車両通過時の衝撃により動く(浮き上がり含む)ことも抑制され、この際に生じる音も抑制される。
また、上記浮き上がり防止手段3にかえて、図5の構成を採ることができる。すなわち、浮き上がり防止手段3は、図5に示すように、鋼板10の中央下面に垂設された雄ネジ30’と、前記雄ネジ30’の下部が貫通せしめられ且つ載置台71,71の下面側に掛け渡されている挟持板31’と、前記挟持板31’から貫通突出した雄ネジ30’部分に抜け止め状態に外挿されているコイルバネ33’とを備えており、前記コイルバネ33’の弾性復帰力により挟持板31’と鋼板10により載置台71,71を挟み込むようにしてある。したがって、この橋梁用伸縮継手Jにおいても、その中央部分が載置台71,71から浮き上がりにくいものとなる。
(4) 図6に示す橋梁用伸縮継手Jは、図1のものと基本的には同じ構成としてあるが、載置台71,71の平面形状が、それぞれ橋軸直角方向に凸部71aと凹部71bが交互に配置されており、一方の載置台71の凸部71aと他方の載置台71の凹部71bとが橋軸方向に対向するようになっている。
したがって、この橋梁用伸縮継手Jでは図6の(b)に示すように、凸部71aの最突出部と凹部71bの最凹み部との相互間距離を小遊間U1とすることができ、その結果、この形態の橋梁用伸縮継手Jは図1に示された実施例1のそれよりも、橋軸方向の長さを寸法Lだけ短くすることができる。
なお、上記凸部71aと凹部71bの平面視形状は、台形歯、円弧歯、方形歯、櫛歯等とすることができる。
(5) 実施例1の基本形に上記(1) 〜(4) のうちの一つの構成を採ることは勿論のこと、2つ、3つ、又は全ての構成を採ることができる。
この実施例2の橋梁用伸縮継手Jは、図7に示すように、中央部1の上域に鋼板10(本件発明の鋼材に相当する)を有し、橋軸方向中央部を基準として二個の剪断変形部21が対称に配されているものである。なお、前記剪断変形部21は図7に示すように、溝部M1と溝部M4相互間であり且つ固定鋼板22と鋼板10相互間であるゴム材G部分により形成されている。
また、この橋梁用伸縮継手Jでは、図7に示すように、固定用鋼板22の内端部が載置台71に載せ置かれると共に、中央部1の上域に埋設された鋼板10が遊間U内部に張り出す一対の載置台71,71相互間に平面視で掛け渡されるようになっている。
ここで、この実施例2においても、実施例1の欄で記載した(1)(2)の構成を採ることができる。また、実施例2の基本形及び実施例2を前記(1) の構成としたものに、実施例1の欄で記載した(4) の構成を採ることができる。
(参考形態)
図8はこの参考形態の橋梁用伸縮継手Jの設置の構造を示す断面斜視図である。
(この橋梁用伸縮継手Jが設置される部分、及び遊間について)
橋梁用伸縮継手Jは、図8に示すように、対向する上部構造H,Hの端部上層に形成された凹み部7,7及びこれら相互間の遊間U部分に設置される。
前記凹み部7,7は、図8に示すように、その底面に配置される床板70、遊間Uに張り出す載置台71及び床版H2の端面を覆う垂下板72を備えている。前記床板70、載置台71及び垂下板72は鋼材により一体的に形成されており、鋼材により構成されたアンカー板73により上部構造Hに固定されている。
ここで、上部構造H,H相互間である遊間Uはレベル2地震動(橋の共用期間中に発生する確率は低いが大きな強度をもつ地震動)が発生しても、橋軸方向に対向する上部構造相互が衝突しない程度の寸法に設定されており、また、載置台71,71相互間の小遊間U1は、雰囲気温度の変化等に伴う常時伸縮移動量及びレベル1地震動(橋の共用期間中に発生する確率が高い地震動)時の移動量により載置台相互が衝突しない程度の寸法(遊間Uよりも100〜400mm小さい)に設定してある。
(この橋梁用伸縮継手Jの構成について)
この橋梁用伸縮継手Jは、ほぼ全部材が鋼材により構成され、上部構造H,H相互間に掛け渡される角材状の中央部4(本件発明の鋼材に相当する)と、隣合う櫛歯5a,5aにより前記中央部4の端部を移動可能に挟み込む櫛型状に形成され且つアンカー板73で上部構造H,Hに固定された端部5とを備えて成る。なお、上記中央部4の各端部下面には滑りを良くするための樹脂製の滑動板40を取り付けてある。また、この橋梁用伸縮継手Jの設置構造においも、浮き上がり防止手段3を設けてある。
(この橋梁用伸縮継手Jの設置構造の優れた効果について)
この橋梁用伸縮継手Jの設置構造では、遊間Uに張り出した載置台71,71相互間に中央部4を載せ置く構成を採っているので、中央部4の橋軸方向の長さを、従来の設置構造と比較して載置台71の橋軸方向の長さ×2だけ短くすることができる。
したがって、この橋梁用伸縮継手Jにおいても、橋軸方向の全長が小さくできるので、製品コストが低くなり、その他、床版H2端部のハツリ量の減少により施工性も向上する。
(その他)
この橋梁用伸縮継手Jの設置構造においても、実施例1の欄で記載した(3)又は/及び(4) の構成を採ることができる。
〔その他の実施の形態〕
上記実施の形態は、対向する上部構造と上部構造相互間への橋梁用伸縮継手Jの設置構造であるが、これに限定されることなく、上部構造と橋台相互間への橋梁用伸縮継手Jの設置構造にもこの発明を採ることができる。
この発明の実施例1の橋梁用伸縮継手の設置構造の断面斜視図。 実施例1に類似する橋梁用伸縮継手の設置構造の断面斜視図。 実施例1に類似する橋梁用伸縮継手の設置構造の断面斜視図。 実施例1に類似する橋梁用伸縮継手の設置構造の断面斜視図。 実施例1に類似する橋梁用伸縮継手の設置構造の断面斜視図。 実施例1に類似する橋梁用伸縮継手の設置構造の断面斜視図。 この発明の実施例2の橋梁用伸縮継手の設置構造の断面図。 参考形態の橋梁用伸縮継手の設置構造の断面斜視図。 従来の橋梁用伸縮継手の設置構造の断面斜視図。 従来の橋梁用伸縮継手の設置構造の断面斜視図。
符号の説明
H 上部構造
U 遊間
U1 小遊間
J 橋梁用伸縮継手
1 中央部
2 端部
10 鋼板
71 載置台
22 固定鋼板

Claims (7)

  1. 対向する上部構造と上部構造相互間、又は上部構造と橋台相互間にできる遊間上域を覆うべく橋梁用伸縮継手を設置する構造であって、橋梁用伸縮継手は中央部とこれの橋軸方向両側に延設された端部とからなり、前記中央部に配置された鋼材が、遊間内部に張り出す一対の載置台相互間に平面視で掛け渡され、前記端部に設けた固定鋼板と接着されている剪断変形部の下面域において、前記鋼板と床板或いは載置台がボルト止め又は接着一体化されていることを特徴とする橋梁用伸縮継手の設置構造。
  2. 対向する上部構造と上部構造相互間、又は上部構造と橋台相互間にできる遊間上域を覆うべく橋梁用伸縮継手を設置する構造であって、橋梁用伸縮継手は中央部とこれの橋軸方向両側に延設された端部とからなり、前記中央部に配置された鋼材が、遊間内部に張り出す一対の載置台相互間に平面視で掛け渡され、橋軸方向中央部を基準として二個の剪断変形部が対称に配されており、各剪断変形部の底部分を、これの近傍に位置する載置台又は/及び当該載置台と一体の床板に接着一体化してあることを特徴とする橋梁用伸縮継手の設置構造。
  3. 対向する上部構造と上部構造相互間、又は上部構造と橋台相互間にできる遊間上域を覆うべく橋梁用伸縮継手を設置する構造であって、橋梁用伸縮継手は中央部とこれの橋軸方向両側に延設された端部とからなり、前記中央部に配置された鋼材が、遊間内部に張り出す一対の載置台相互間に平面視で掛け渡され、橋軸方向中央部を基準として二個を一組とした剪断変形部が対称に配されており、各組の外側の剪断変形部の底部分を、これの近傍に位置する載置台又は/及び当該載置台と一体の床板に接着一体化してあることを特徴とする橋梁用伸縮継手の設置構造。
  4. 載置台は、アンカーを介して上部構造と上部構造、又は上部構造と橋台に固定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の橋梁用伸縮継手の設置構造。
  5. 対向する載置台の平面形状が、それぞれ橋軸直角方向に凸部と凹部が交互に配置されて成るものとしてあり、一方の載置台の凸部と他方の載置台の凹部とが橋軸方向に対向するようになっていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の橋梁用伸縮継手の設置構造。
  6. 載置台の凸部と凹部の平面視形状が、台形歯、円弧歯、方形歯、櫛歯であることを特徴とする請求項5記載の橋梁用伸縮継手の設置構造。
  7. 挟持板を載置台の下面側相互間に掛け渡し、バネの付勢力により載置台が中央部に配置された鋼材と挟持板で挟み込まれているものとし、これにより橋梁用伸縮継手の中央部が載置台の上面から浮き上がることを抑制していることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の橋梁用伸縮継手の設置構造。
JP2004312203A 2004-10-27 2004-10-27 橋梁用伸縮継手の設置構造 Active JP3915036B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004312203A JP3915036B2 (ja) 2004-10-27 2004-10-27 橋梁用伸縮継手の設置構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004312203A JP3915036B2 (ja) 2004-10-27 2004-10-27 橋梁用伸縮継手の設置構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006124978A JP2006124978A (ja) 2006-05-18
JP3915036B2 true JP3915036B2 (ja) 2007-05-16

Family

ID=36719982

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004312203A Active JP3915036B2 (ja) 2004-10-27 2004-10-27 橋梁用伸縮継手の設置構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3915036B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITUA20162899A1 (it) * 2016-04-26 2017-10-26 Mauro Scaramuzza Giunto di dilatazione con migliorate proprietà di scorrimento

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006124978A (ja) 2006-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5055028B2 (ja) プレキャスト床版の接合構造
JP2006226449A (ja) ゴム支承装置
JP3915036B2 (ja) 橋梁用伸縮継手の設置構造
KR101037134B1 (ko) 입체복합도로용 내진 신축이음장치
KR100448486B1 (ko) 교좌장치
KR100948681B1 (ko) 오목 볼록 결합구조를 이용하여 복합 거동을 수용할 수 있는 복합 탄성 받침
KR101105642B1 (ko) 일체형 교량받침
KR200222439Y1 (ko) 낙교방지장치를 가진 교좌장치
JP2010059739A (ja) すべりゴム支承
JPH0235850Y2 (ja)
JPH02194204A (ja) 構造物用中段せん断ストッパ付きゴム支承装置
JP2005048390A (ja) 伸縮継手装置
JP4689371B2 (ja) 橋梁伸縮継手
KR100419252B1 (ko) 교좌장치
JP2005090131A (ja) 轍防止装置及び伸縮継手装置
KR200245130Y1 (ko) 교좌장치
JP2019052505A (ja) 道路橋伸縮装置用間詰め構造
JP2005076303A (ja) 伸縮継手装置
JPH0349124Y2 (ja)
JP4496101B2 (ja) 道路、橋梁又は高架橋用伸縮継手
KR200256833Y1 (ko) 교좌장치
JP2006249765A (ja) 床用エキスパンションジョイント
JP3536241B2 (ja) 橋梁用伸縮継手
JP4808503B2 (ja) 床スラブの耐震ジョイント構造
KR100633736B1 (ko) 경사진 탄성블록을 갖는 반고정식 교좌장치

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060828

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061225

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070123

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3915036

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100216

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110216

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120216

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120216

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130216

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140216

Year of fee payment: 7