JPH11124806A - 道路橋の伸縮継手 - Google Patents
道路橋の伸縮継手Info
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- JPH11124806A JPH11124806A JP28826597A JP28826597A JPH11124806A JP H11124806 A JPH11124806 A JP H11124806A JP 28826597 A JP28826597 A JP 28826597A JP 28826597 A JP28826597 A JP 28826597A JP H11124806 A JPH11124806 A JP H11124806A
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- Japan
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- joint
- corrugated
- expansion
- corrugated vertical
- vertical plates
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Abstract
(57)【要約】
【課題】車両の車輪が継目を通過するときの落ち込みを
抑えてこれを円滑に通過させることができるようにし、
その走行性を良好なものにする。 【解決手段】各々ジグザグに曲折しながら継目長手方向
に延び互いの凹部と凸部とを向かい合わせることによっ
て波形の遊隙8を形成するように対設された一対の波形
縦板5,5と、この波形縦板5,5の対向する内面に両
側面を固着して上記波形遊隙を埋めるように設けられた
ゴム継手6とを備え、波形縦板5の背部にはコンクリー
ト7が打設されてコンクリート路面が形成され、該コン
クリート7と当該波形縦板5とが一体に形成されてい
る。
抑えてこれを円滑に通過させることができるようにし、
その走行性を良好なものにする。 【解決手段】各々ジグザグに曲折しながら継目長手方向
に延び互いの凹部と凸部とを向かい合わせることによっ
て波形の遊隙8を形成するように対設された一対の波形
縦板5,5と、この波形縦板5,5の対向する内面に両
側面を固着して上記波形遊隙を埋めるように設けられた
ゴム継手6とを備え、波形縦板5の背部にはコンクリー
ト7が打設されてコンクリート路面が形成され、該コン
クリート7と当該波形縦板5とが一体に形成されてい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路橋の伸縮継手
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】道路橋には、該道路橋の温度による長手
方向の伸縮を許容するための継目(不連続部)が所定ス
パンごとに設けられており、この継目には車両が該継目
を円滑に通過することができるように伸縮継手を設ける
必要がある。
方向の伸縮を許容するための継目(不連続部)が所定ス
パンごとに設けられており、この継目には車両が該継目
を円滑に通過することができるように伸縮継手を設ける
必要がある。
【0003】そのような伸縮継手としては、継目遊間を
跨ぐようにゴム板を架け渡して該ゴム板の上面を路面と
面一にする方式、継目遊間の両側に一対の金属製櫛形フ
ェイスプレートを固定しこの両プレートを噛み合わせる
方式、一対の波形縦板を対峙させその間にU字状のゴム
シールを設けて溝を形成する方式などが提案されてい
る。
跨ぐようにゴム板を架け渡して該ゴム板の上面を路面と
面一にする方式、継目遊間の両側に一対の金属製櫛形フ
ェイスプレートを固定しこの両プレートを噛み合わせる
方式、一対の波形縦板を対峙させその間にU字状のゴム
シールを設けて溝を形成する方式などが提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ゴム板を架け
渡す方式の場合、ゴム板が輪荷重によって沈み、良好な
走行性の確保という面で不利になる。金属製櫛形フェイ
スプレート方式では、路面の雨水が両プレート間に入る
ため、その下に樋を別途設ける必要があり、構造が複雑
になるとともに、樋に堆積する異物の除去も難しい。波
形縦板方式では、止水に関しては良好であるものの、U
字状の溝に異物が嵌まって伸縮性を妨げることがあり、
また、この溝の上を車両のゴムタイヤが通過するときに
溝内の空気が加圧されて吐き出されるときに異音を発す
ることがある。さらに、この波形縦板方式及び上記フェ
イスプレート方式のいずれにおいても、車両の乗員は両
波形縦板間あるいはフェイスプレート間に形成された開
口を目にすることになり、不快感ないしは不安感を与え
る。
渡す方式の場合、ゴム板が輪荷重によって沈み、良好な
走行性の確保という面で不利になる。金属製櫛形フェイ
スプレート方式では、路面の雨水が両プレート間に入る
ため、その下に樋を別途設ける必要があり、構造が複雑
になるとともに、樋に堆積する異物の除去も難しい。波
形縦板方式では、止水に関しては良好であるものの、U
字状の溝に異物が嵌まって伸縮性を妨げることがあり、
また、この溝の上を車両のゴムタイヤが通過するときに
溝内の空気が加圧されて吐き出されるときに異音を発す
ることがある。さらに、この波形縦板方式及び上記フェ
イスプレート方式のいずれにおいても、車両の乗員は両
波形縦板間あるいはフェイスプレート間に形成された開
口を目にすることになり、不快感ないしは不安感を与え
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】これに対して、本発明
は、波形縦板方式においてその両波形縦板間の開口をゴ
ム継手によって埋めて塞ぐことによって、上記問題を解
決した。
は、波形縦板方式においてその両波形縦板間の開口をゴ
ム継手によって埋めて塞ぐことによって、上記問題を解
決した。
【0006】すなわち、この出願の発明は、道路橋の所
定スパンごとに設けられる継目に設けられ、該道路橋の
温度変化に基づく長手方向の伸縮を許容しながら車両を
円滑に走行させるための伸縮継手であって、各々ジグザ
グに曲折しながら継目長手方向に延び、互いの凹部と凸
部とを向かい合わせることによって波形の遊隙を形成す
るように対設された一対の波形縦板と、上記一対の波形
縦板の対向する内面に両側面を固着して上記波形遊隙の
上端開口部を埋めるように、つまり波形縦板間が路面に
対する開口とならないように設けられたゴム継手とを備
え、上記波形縦板は、その背部に打設された上記道路橋
の路面を形成するコンクリートと一体に結合されている
ことを特徴とする。
定スパンごとに設けられる継目に設けられ、該道路橋の
温度変化に基づく長手方向の伸縮を許容しながら車両を
円滑に走行させるための伸縮継手であって、各々ジグザ
グに曲折しながら継目長手方向に延び、互いの凹部と凸
部とを向かい合わせることによって波形の遊隙を形成す
るように対設された一対の波形縦板と、上記一対の波形
縦板の対向する内面に両側面を固着して上記波形遊隙の
上端開口部を埋めるように、つまり波形縦板間が路面に
対する開口とならないように設けられたゴム継手とを備
え、上記波形縦板は、その背部に打設された上記道路橋
の路面を形成するコンクリートと一体に結合されている
ことを特徴とする。
【0007】これによれば、一方の波形縦板による凸部
と他方の波形縦板による凸部とが波形遊隙を存して言わ
ば噛み合った状態になっているから、車両の車輪は継目
を通過するときに波形遊隙のゴム継手に大きな荷重をか
けることなく、従って、波形遊隙への車輪の実質的な落
ち込みを招くことなく、一方の凸部から他方の凸部へと
円滑に移行することができる。
と他方の波形縦板による凸部とが波形遊隙を存して言わ
ば噛み合った状態になっているから、車両の車輪は継目
を通過するときに波形遊隙のゴム継手に大きな荷重をか
けることなく、従って、波形遊隙への車輪の実質的な落
ち込みを招くことなく、一方の凸部から他方の凸部へと
円滑に移行することができる。
【0008】上記波形遊隙はゴム継手によって塞がれて
いるが、ゴム自体は変形可能であるから、道路橋の伸縮
(波形遊隙の伸縮)は許容され、また、この波形遊隙に
異物が嵌まることがゴム継手によって防がれる。また、
波形縦板間には実質的な溝が形成されていないため、車
両のゴムタイヤが通過するときの異音の発生が防止され
る。しかも、波形縦板間が開口になっていないから、車
両の乗員に対して不快感ないしは不安感を与えることが
少ない。
いるが、ゴム自体は変形可能であるから、道路橋の伸縮
(波形遊隙の伸縮)は許容され、また、この波形遊隙に
異物が嵌まることがゴム継手によって防がれる。また、
波形縦板間には実質的な溝が形成されていないため、車
両のゴムタイヤが通過するときの異音の発生が防止され
る。しかも、波形縦板間が開口になっていないから、車
両の乗員に対して不快感ないしは不安感を与えることが
少ない。
【0009】上記ゴム継手の上面には、上記波形縦板に
沿って継目長手方向に延びる伸縮溝を形成することが、
走行路の伸縮を許容するうえで有利である。
沿って継目長手方向に延びる伸縮溝を形成することが、
走行路の伸縮を許容するうえで有利である。
【0010】また、上記波形縦板は、その全体を非金属
製とすることもできるが、強度等を考慮し、波形縦板の
下部を金属によって形成し、上部を非金属、例えばセラ
ミックスによって形成することもできる。
製とすることもできるが、強度等を考慮し、波形縦板の
下部を金属によって形成し、上部を非金属、例えばセラ
ミックスによって形成することもできる。
【0011】この出願のさらに他の発明は、道路橋の所
定スパンごとに設けられる継目に設けられ、該道路橋の
温度変化に基づく長手方向の伸縮を許容しながら車両を
円滑に走行させるための伸縮継手であって、各々ジグザ
グに曲折しながら継目長手方向に延び、互いの凹部と凸
部とを向かい合わせることによって波形の遊隙を形成す
るように対設された一対の金属製波形縦板と、上記一対
の波形縦板の対向する内面に両側面が固着されたゴム継
手とを備え、上記波形縦板は、その背部に打設された上
記走行路の路面を形成するコンクリートと一体に結合さ
れ、上記両波形縦板の上端面は上記コンクリート路面よ
りも低く形成され、上記ゴム継手は上面が該両波形縦板
の上端よりも高くなるように形成されていて、該両波形
縦板間が路面に対する開口とならないように上記波形遊
隙の上端開口部を埋め且つ両側に張り出したフランジが
両側の波形縦板の上端面を覆っていることを特徴とす
る。
定スパンごとに設けられる継目に設けられ、該道路橋の
温度変化に基づく長手方向の伸縮を許容しながら車両を
円滑に走行させるための伸縮継手であって、各々ジグザ
グに曲折しながら継目長手方向に延び、互いの凹部と凸
部とを向かい合わせることによって波形の遊隙を形成す
るように対設された一対の金属製波形縦板と、上記一対
の波形縦板の対向する内面に両側面が固着されたゴム継
手とを備え、上記波形縦板は、その背部に打設された上
記走行路の路面を形成するコンクリートと一体に結合さ
れ、上記両波形縦板の上端面は上記コンクリート路面よ
りも低く形成され、上記ゴム継手は上面が該両波形縦板
の上端よりも高くなるように形成されていて、該両波形
縦板間が路面に対する開口とならないように上記波形遊
隙の上端開口部を埋め且つ両側に張り出したフランジが
両側の波形縦板の上端面を覆っていることを特徴とす
る。
【0012】すなわち、この発明では、波形縦板の上端
を若干下げ、その上をゴム継手のフランジで覆うように
したものである。このようにしても、ゴム継手自体は継
目長手方向にジグザグに曲折して延びたものであるか
ら、先に説明したように、車輪が継目を通過するときに
は一方の凸部から他方の凸部へと移行しゴム継手の上に
は大きな荷重を及ぼすことはなく、先に説明した発明と
同様の作用効果が得られる。また、ゴム継手はそのフラ
ンジによって波形縦板に支持されるから、該波形縦板か
らの脱落防止に有利になる。
を若干下げ、その上をゴム継手のフランジで覆うように
したものである。このようにしても、ゴム継手自体は継
目長手方向にジグザグに曲折して延びたものであるか
ら、先に説明したように、車輪が継目を通過するときに
は一方の凸部から他方の凸部へと移行しゴム継手の上に
は大きな荷重を及ぼすことはなく、先に説明した発明と
同様の作用効果が得られる。また、ゴム継手はそのフラ
ンジによって波形縦板に支持されるから、該波形縦板か
らの脱落防止に有利になる。
【0013】
【発明の効果】従って、本発明によれば、一対の波形縦
板にゴム継手を組み合わせ、該ゴム継手によって波形縦
板間が路面に対する開口とならないように波形遊隙の上
端開口部を埋めているから、車輪が継目を通過するとき
の落ち込みを抑えてこれを円滑に通過させることができ
るとともに、波形縦板間に異物が挟まることを防止して
円滑な伸縮性を得ることができ、しかも、ゴムタイヤが
通過する際の異音の発生を防止することができる。
板にゴム継手を組み合わせ、該ゴム継手によって波形縦
板間が路面に対する開口とならないように波形遊隙の上
端開口部を埋めているから、車輪が継目を通過するとき
の落ち込みを抑えてこれを円滑に通過させることができ
るとともに、波形縦板間に異物が挟まることを防止して
円滑な伸縮性を得ることができ、しかも、ゴムタイヤが
通過する際の異音の発生を防止することができる。
【0014】
<実施形態1>図1において、1は車両が走行する道路
橋、2は該道路橋の所定スパンごとに設けられた継目で
あり、該継目に波形の伸縮継手4が設けられている。
橋、2は該道路橋の所定スパンごとに設けられた継目で
あり、該継目に波形の伸縮継手4が設けられている。
【0015】上記伸縮継手4は、一対の波形縦板5,
5、ゴム継手6、後打ちコンクリート部7等によって構
成されている。波形縦板5は、垂直な板面を図2に示す
ように、台形波状にジグザグに曲折させて継目長手方向
(橋軸と交差する方向)に延びた波板によって形成され
ている。この波形縦板5は鋼板その他の金属板によって
形成することができる。この一対の波形縦板5,5は、
互いの凹部と凸部とを向かい合わせることによってその
両者間に波形の遊隙8を形成している。また、波形縦板
5の上端面は上方へ若干凸になったアールがつけられ一
方の側面から他方の側面にわたって角がないように滑ら
かに形成されている。
5、ゴム継手6、後打ちコンクリート部7等によって構
成されている。波形縦板5は、垂直な板面を図2に示す
ように、台形波状にジグザグに曲折させて継目長手方向
(橋軸と交差する方向)に延びた波板によって形成され
ている。この波形縦板5は鋼板その他の金属板によって
形成することができる。この一対の波形縦板5,5は、
互いの凹部と凸部とを向かい合わせることによってその
両者間に波形の遊隙8を形成している。また、波形縦板
5の上端面は上方へ若干凸になったアールがつけられ一
方の側面から他方の側面にわたって角がないように滑ら
かに形成されている。
【0016】なお、この明細書では、相手側へ突出した
部分を凸部といい、相対的に凹んだ部分を凹部といって
いる。波形縦板5の凸部の下面には底板9が設けられ、
また、波形縦板5の背面にはアンカー10が突出してい
る。
部分を凸部といい、相対的に凹んだ部分を凹部といって
いる。波形縦板5の凸部の下面には底板9が設けられ、
また、波形縦板5の背面にはアンカー10が突出してい
る。
【0017】ゴム継手6は、上記波形遊隙8に介装され
てその両側面が上記波形縦板5,5の対向する内面に焼
き付け接着された中実体であって、下部は下方へいくに
従って幅狭になるように形成されている。このゴム継手
6は、波形遊隙8と同様にジグザグに曲折して継目長手
方向に延びており、両波形縦板8,8の間が路面に対す
る開口とならないように波形遊隙8の上端開口部を埋め
ている。すなわち、ゴム継手6の上面は波形縦板8の上
端と同じ高さに形成されている。
てその両側面が上記波形縦板5,5の対向する内面に焼
き付け接着された中実体であって、下部は下方へいくに
従って幅狭になるように形成されている。このゴム継手
6は、波形遊隙8と同様にジグザグに曲折して継目長手
方向に延びており、両波形縦板8,8の間が路面に対す
る開口とならないように波形遊隙8の上端開口部を埋め
ている。すなわち、ゴム継手6の上面は波形縦板8の上
端と同じ高さに形成されている。
【0018】このゴム継手6の中央には、同様にジグザ
グに曲折して継目長手方向に延びる波形伸縮溝11が形
成されている。また、このゴム継手6の継目長手方向に
直線状に延びる部分には波形伸縮溝11に沿ってその両
側に直線状に延びる直線伸縮溝12,12が形成されて
いる。ゴム継手6の継目長手方向に対して斜めに延びる
部分には、図3にも示すように波形伸縮溝11のみが設
けられている。
グに曲折して継目長手方向に延びる波形伸縮溝11が形
成されている。また、このゴム継手6の継目長手方向に
直線状に延びる部分には波形伸縮溝11に沿ってその両
側に直線状に延びる直線伸縮溝12,12が形成されて
いる。ゴム継手6の継目長手方向に対して斜めに延びる
部分には、図3にも示すように波形伸縮溝11のみが設
けられている。
【0019】左右の直線伸縮溝12は中央の波形伸縮溝
11よりも浅くなっている。これら伸縮溝11,12は
いずれもゴム継手6の上面に開口している。
11よりも浅くなっている。これら伸縮溝11,12は
いずれもゴム継手6の上面に開口している。
【0020】後打ちコンクリート部7は、波形縦板5の
背部に該波形縦板5とアンカー10を介して一体に結合
するように打設されている。この後打ちコンクリート部
7の上面と道路橋の本体部の上面とは面一に形成されて
いる。後打ちコンクリート部7はセメントコンクリー
ト、樹脂コンクリート、樹脂モルタル、アスファルトコ
ンクリートその他のコンクリートによって形成される。
道路橋本体部は、セメントコンクリート部(床版)1a
の上に舗装1cが設けられてなり、舗装1cはセメント
コンクリートやアスファルトコンクリート等によって形
成される。
背部に該波形縦板5とアンカー10を介して一体に結合
するように打設されている。この後打ちコンクリート部
7の上面と道路橋の本体部の上面とは面一に形成されて
いる。後打ちコンクリート部7はセメントコンクリー
ト、樹脂コンクリート、樹脂モルタル、アスファルトコ
ンクリートその他のコンクリートによって形成される。
道路橋本体部は、セメントコンクリート部(床版)1a
の上に舗装1cが設けられてなり、舗装1cはセメント
コンクリートやアスファルトコンクリート等によって形
成される。
【0021】上記波形縦板5及びゴム継手6の上面は後
打ちコンクリート部7の上面(路面)よりも若干低く形
成されている。これは路面の轍ぼり等による摩耗を考慮
したものである。
打ちコンクリート部7の上面(路面)よりも若干低く形
成されている。これは路面の轍ぼり等による摩耗を考慮
したものである。
【0022】上記伸縮継手4は、走行路1の継目2を存
して相対するコンクリート部1a,1aに段下げ部1
b,1bを形成し、その中央に上記波形縦板5,5及び
ゴム継手6を備えてなる継手部材を配置し、各波形縦板
5の背部の上記段下げ部1bにコンクリートを打設する
ことによって構築することができる。
して相対するコンクリート部1a,1aに段下げ部1
b,1bを形成し、その中央に上記波形縦板5,5及び
ゴム継手6を備えてなる継手部材を配置し、各波形縦板
5の背部の上記段下げ部1bにコンクリートを打設する
ことによって構築することができる。
【0023】この実施形態の場合、ゴム継手6の継目長
手方向に直線状に延びる部分には波形伸縮溝11だけで
なく、直線伸縮溝12,12が形成されているから、伸
縮性が高い。このことは、ゴム継手6の波形縦板5から
の剥離防止に有利に働く。すなわち、当該直線状に延び
る部分では、走行路1の伸縮によって波形縦板5とゴム
継手6との接着面に剥離方向(接着面に対して垂直の方
向)の力が作用するが、上述の如くその部分ではゴム継
手6自体の伸縮性が高いから、剥離し難いものである。
手方向に直線状に延びる部分には波形伸縮溝11だけで
なく、直線伸縮溝12,12が形成されているから、伸
縮性が高い。このことは、ゴム継手6の波形縦板5から
の剥離防止に有利に働く。すなわち、当該直線状に延び
る部分では、走行路1の伸縮によって波形縦板5とゴム
継手6との接着面に剥離方向(接着面に対して垂直の方
向)の力が作用するが、上述の如くその部分ではゴム継
手6自体の伸縮性が高いから、剥離し難いものである。
【0024】これに対して、ゴム継手6の継目長手方向
に対して斜めに延びる部分には波形伸縮溝11のみしか
設けられていないが、この部分では道路橋の伸縮は波形
縦板5とゴム継手6との接着面に対して剥離方向ではな
く剪断方向の力として作用するため、本来が剥離し難
く、波形伸縮溝11だけで当該伸縮を吸収することがで
きる。また、この斜めに延びる部分では、ゴム継手6が
剪断方向の変形をすることができるから、ゴム継手6自
体の伸縮許容量が大きい。
に対して斜めに延びる部分には波形伸縮溝11のみしか
設けられていないが、この部分では道路橋の伸縮は波形
縦板5とゴム継手6との接着面に対して剥離方向ではな
く剪断方向の力として作用するため、本来が剥離し難
く、波形伸縮溝11だけで当該伸縮を吸収することがで
きる。また、この斜めに延びる部分では、ゴム継手6が
剪断方向の変形をすることができるから、ゴム継手6自
体の伸縮許容量が大きい。
【0025】なお、上記波形伸縮溝11については、そ
の複数本を平行に設けることができ、また、上記斜めに
延びる部分に直線伸縮溝12を設けることもできる。こ
の点は次の実施形態2,3も同様である。
の複数本を平行に設けることができ、また、上記斜めに
延びる部分に直線伸縮溝12を設けることもできる。こ
の点は次の実施形態2,3も同様である。
【0026】<実施形態2>本形態については、図4に
その要部のみを示す。すなわち、この形態は、波形縦板
5の下部が鋼板によって形成され、その上端部がセラミ
ックスよりなる非金属部5aによって形成されているこ
とを特徴とする。
その要部のみを示す。すなわち、この形態は、波形縦板
5の下部が鋼板によって形成され、その上端部がセラミ
ックスよりなる非金属部5aによって形成されているこ
とを特徴とする。
【0027】<実施形態3>本形態については、図5に
その要部のみを示す。すなわち、この形態は、波形縦板
5,5の上端が路面よりも低く形成され、この波形縦板
5,5の上にゴム継手6の上部より左右に張り出したフ
ランジ6a,6aが被さっている点に特徴がある。波形
縦板5の上端面は斜めに且つ外側から内側へ向かって円
弧状に下降するように形成されている。ゴム継手6は上
面が両波形縦板5,5の上端よりも高くなるように形成
され且つ両側に張り出したフランジ6a,6aが両側の
波形縦板5,5の上端面を覆っている。
その要部のみを示す。すなわち、この形態は、波形縦板
5,5の上端が路面よりも低く形成され、この波形縦板
5,5の上にゴム継手6の上部より左右に張り出したフ
ランジ6a,6aが被さっている点に特徴がある。波形
縦板5の上端面は斜めに且つ外側から内側へ向かって円
弧状に下降するように形成されている。ゴム継手6は上
面が両波形縦板5,5の上端よりも高くなるように形成
され且つ両側に張り出したフランジ6a,6aが両側の
波形縦板5,5の上端面を覆っている。
【0028】従って、ゴム継手6はそのフランジ6a,
6aによって波形縦板5,5に支持されるから、該波形
縦板5,5からの脱落が防止される。また、波形縦板5
の上端面は斜めに且つ円弧状に形成されているから、ゴ
ム継手6のフランジ6aに輪荷重が加わっても、そのゴ
ム切れが防止される。
6aによって波形縦板5,5に支持されるから、該波形
縦板5,5からの脱落が防止される。また、波形縦板5
の上端面は斜めに且つ円弧状に形成されているから、ゴ
ム継手6のフランジ6aに輪荷重が加わっても、そのゴ
ム切れが防止される。
【0029】なお、ゴム継手6のフランジ6aを波形縦
板5の上端面を越えてその外側へさらに延長し、その延
長端を波形縦板5の外面に当接させること、換言すれ
ば、フランジ6aの下面に溝を形成して、該溝を波形縦
板5の上端部に上から嵌め込むようにすることもでき
る。その場合、波形縦板5の上端面は、その両側の角を
おとして丸みをもたせること、ひいては上端部全体を上
方へ凸の円弧状に形成することが、上記ゴム切れを防止
するうえで好適である。フランジ6aの波形縦板5の外
側への突出量は数cm以下にすること、特に1cm前後
にすることが、車両の良好な走行性を確保するという観
点から好ましい。
板5の上端面を越えてその外側へさらに延長し、その延
長端を波形縦板5の外面に当接させること、換言すれ
ば、フランジ6aの下面に溝を形成して、該溝を波形縦
板5の上端部に上から嵌め込むようにすることもでき
る。その場合、波形縦板5の上端面は、その両側の角を
おとして丸みをもたせること、ひいては上端部全体を上
方へ凸の円弧状に形成することが、上記ゴム切れを防止
するうえで好適である。フランジ6aの波形縦板5の外
側への突出量は数cm以下にすること、特に1cm前後
にすることが、車両の良好な走行性を確保するという観
点から好ましい。
【図1】道路橋の継目部構造を示す断面図(図2のA−
A線断面図)。
A線断面図)。
【図2】同構造の平面図。
【図3】図2のB−B線断面図。
【図4】伸縮継手の他の例を示す図1と同様の断面図。
【図5】伸縮継手のさらに他の例を示す図1と同様の断
面図。
面図。
1 道路橋 1a セメントコンクリート部 1b 段下げ部 1c 舗装 2 継目 4 伸縮継手 5 波形縦板 5a 非金属部 6 ゴム継手 6a フランジ 7 後打ちコンクリート部 8 波形遊隙 9 底板 10 アンカー 11 波形伸縮溝 12 直線伸縮溝
Claims (3)
- 【請求項1】 道路橋の所定スパンごとに設けられる継
目に設けられ、該道路橋の温度変化に基づく長手方向の
伸縮を許容しながら車両を円滑に走行させるための伸縮
継手であって、 各々ジグザグに曲折しながら継目長手方向に延び、互い
の凹部と凸部とを向かい合わせることによって波形の遊
隙を形成するように対設された一対の波形縦板と、 上記一対の波形縦板の対向する内面に両側面が固着され
該両波形縦板間が路面に対する開口とならないように上
記波形遊隙の上端開口部を埋めているゴム継手とを備
え、 上記波形縦板は、その背部に打設された上記道路橋の路
面を形成するコンクリートと一体に結合されていること
を特徴とする道路橋の伸縮継手。 - 【請求項2】 請求項1に記載されている道路橋の伸縮
継手において、 上記ゴム継手の上面に上記波形縦板に沿って継目長手方
向に延びる伸縮溝が形成されていることを特徴とする道
路橋の伸縮継手。 - 【請求項3】 道路橋の所定スパンごとに設けられる継
目に設けられ、該道路橋の温度変化に基づく長手方向の
伸縮を許容しながら車両を円滑に走行させるための伸縮
継手であって、 各々ジグザグに曲折しながら継目長手方向に延び、互い
の凹部と凸部とを向かい合わせることによって波形の遊
隙を形成するように対設された一対の金属製波形縦板
と、 上記一対の波形縦板の対向する内面に両側面が固着され
たゴム継手とを備え、 上記波形縦板は、その背部に打設された上記走行路の路
面を形成するコンクリートと一体に結合され、 上記両波形縦板の上端面は上記コンクリート路面よりも
低く形成され、上記ゴム継手は上面が該両波形縦板の上
端よりも高くなるように形成されていて、該両波形縦板
間が路面に対する開口とならないように上記波形遊隙の
上端開口部を埋め且つ両側に張り出したフランジが両側
の波形縦板の上端面を覆っていることを特徴とする道路
橋の伸縮継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28826597A JPH11124806A (ja) | 1997-10-21 | 1997-10-21 | 道路橋の伸縮継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28826597A JPH11124806A (ja) | 1997-10-21 | 1997-10-21 | 道路橋の伸縮継手 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11124806A true JPH11124806A (ja) | 1999-05-11 |
Family
ID=17727955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28826597A Pending JPH11124806A (ja) | 1997-10-21 | 1997-10-21 | 道路橋の伸縮継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11124806A (ja) |
-
1997
- 1997-10-21 JP JP28826597A patent/JPH11124806A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20040929 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040929 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051025 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20060307 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |