JP2923586B2 - 橋梁や道路などの伸縮継手構造 - Google Patents

橋梁や道路などの伸縮継手構造

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JP2923586B2
JP2923586B2 JP6619092A JP6619092A JP2923586B2 JP 2923586 B2 JP2923586 B2 JP 2923586B2 JP 6619092 A JP6619092 A JP 6619092A JP 6619092 A JP6619092 A JP 6619092A JP 2923586 B2 JP2923586 B2 JP 2923586B2
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英治 白石
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HIITO ROTSUKU KOGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、橋梁や一般道路などの
構造物に採用する橋梁や道路などの伸縮継手構造に係る
ものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】橋梁や
一般道路などの構造物に使用されてる伸縮継手及び伸縮
目地材として種々の製品又は材料が開発されている。
【0003】伸縮目地材は、交通車輌などで繰り返し荷
重や衝撃を受ける路面上に位置するため、製品や材料の
摩擦や損傷が激しく、特に交通量の激しい道路では短期
間の内に部材の補修や交換に迫られ、補修に際しては交
通渋滞が生じたり、また次第に補修維持状態が悪化した
りし、車輌の通過と共に伸縮継手及び伸縮目地部より発
生する振動や騒音が大きくなり、特に都市部においては
社会問題化している。
【0004】このようなニーズから最近では継手目地部
の継続や連結を高伸縮性の舗装系材料で舗装部分と伸縮
部分を一体化せしめ、舗装路面の連続性を保持した形式
の伸縮継手や伸縮目地が着目され普及しはじめている。
【0005】従来の一般的な伸縮継手構造としては、次
のような方式が実施されている。
【0006】 (1)鋼製の継手を介存せしめる方式 (2)ゴム製の継手を介存せしめる方式 (3)舗装部に盲目地を設ける方式 (4)舗装部に目地を設ける方式 上記(1)(2)の方式では舗装と異なる材質が路面に露出す
る構造であるため、摩耗率の極端な差から路面段差が生
じ、振動・騒音の発生原因となり、構造そのものの破損
が進行する欠点がある。
【0007】上記(3)(4)の方式では目地材や舗装自体に
伸縮や振動を吸収する作用は期待できず、短期に舗装端
部の破損が進行する欠点がある。
【0008】この改善策として図1,2に示すような連
続舗装の伸縮部を形成する方式がある。
【0009】このA,B方式はともに接着と付着力のみ
で固定されているので、伸縮部の伸長と共に発生する応
力は上辺部に集中するため、図3,4のように舗装層端
部にひびわれが生じる欠点がある。
【0010】また、伸縮部が収縮方向に可動しようとし
た場合には図5,6のように底辺部付着界面が剥離し、
伸縮材の隆起現象を生ずる欠点がある。
【0011】これらの点に着眼して床版と伸縮性舗装部
との双方を補強筋のような金具で一体に連継することに
より上記欠点を解決し本発明を完成した。
【0012】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0013】左右の床版1・1の上面に舗装層5が設け
られた橋梁や道路などの伸縮継手構造であって、左右の
床版1・1の継合部上面1'・1'に夫々床版1・1内
に埋設した補強筋2・2の一部露出状態突設され、
また、該床版1・1の継合部上面1'・1'には夫々伸縮
性舗装部3が互いに連結状態で固着され、この夫々の伸
縮性舗装部3には係止体4・4が埋設され,前記補強筋
2・2の突出部2'・2'と係止体4・4とは継合されて
いることを特徴とする橋梁や道路などの伸縮継手構造
係るものである。
【0014】また、左右の床版1・1の上面に舗装層5
が設けられた橋梁や道路などの伸縮継手構造であって、
左右の床版1・1の継合部上面1'・1'には夫々床版1
・1内に埋設した補強筋2・2の一部が露出状態で突設
され、また、該床版1・1の継合部上面1'・1'には夫
々伸縮性舗装部3が互いに連結状態で固着され、この夫
々の伸縮性舗装部3には係止体4・4が埋設され,前記
補強筋2・2の突出部2'・2'と係止体4・4とは一体
的に継合され、夫々の床版1・1上に設けられ る前記舗
装層5は、前記伸縮性舗装部3と当接状態に配設されて
いることを特徴とする橋梁や道路などの伸縮継手構造に
係るものである。
【0015】また、左右の床版1・1の上面に舗装層5
が設けられた橋梁や道路などの伸縮継手構造であって、
左右の床版1・1の継合部上面1'・1'には夫々床版1
・1内に埋設した補強筋2・2の一部が露出状態で突設
され、また、該床版1・1の継合部上面1'・1'には夫
々伸縮性舗装部3が互いに連結状態で固着され、この夫
々の伸縮性舗装部3には係止体4・4が埋設され,前記
補強筋2・2の突出部2'・2'と係止体4・4とは一体
的に継合され、前記舗装層5は継合部上面1'・1'部位
においては存せず、該継合部上面1'・1'の前記伸縮性
舗装部3は両側に位置する舗装層5と面一となる厚さに
設定されていることを特徴とする橋梁や道路などの伸縮
継手構造に係るものである。
【0016】
【作用】床版1・1側より突出した補強筋2・2の突出
部2'・2'と、左右の伸縮性舗装部3に埋設した係止体
4・4と継合せしめたから温度変化に伴う床版1・1
の伸縮や、常時発生する振動やねじれ運動などは床版1
・1と共動する継合体(補強筋2・2及び係止体4・
4)を介して伸縮性舗装部3内に伝達され、伸縮性舗装
部3の安定した伸縮作用により緩和吸収されるから界面
のひび割れ現象や隆起現象阻止される。
【0017】
【実施例】図面は本発明の好適な実施例を示すものであ
る。
【0018】図7,9に図示した第一実施例は左右の床
版1・1の上面に舗装層5が設けられた橋梁や道路など
の伸縮継手構造であって、左右の床版1・1の継合部上
面1'・1'には夫々床版1・1内に埋設した補強筋2・
2の一部が露出状態で突設され、また、該床版1・1の
継合部上面1'・1'には夫々伸縮性舗装部3が互いに連
結状態で固着され、この夫々の伸縮性舗装部3には係止
体4・4が埋設され, 前記補強筋2・2の突出部2'・
2'と係止体4・4とは一体的に継合され、夫々の床版
1・1上に設けられる前記舗装層5は、前記伸縮性舗装
部3と当接状態に配設されている構造である。
【0019】図8に図示した第二実施例は左右の床版1
・1の上面に舗装層5が設けられた橋梁や道路などの伸
縮継手構造であって、左右の床版1・1の継合部上面
1'・1'には夫々床版1・1内に埋設した補強筋2・2
の一部が露出状態で突設され、また、該床版1・1の継
合部上面1'・1'には夫々伸縮性舗装部3が互いに連結
状態で固着され、この夫々の伸縮性舗装部3には係止体
4・4が埋設され,前記補強筋2・2の突出部2'・2'
と係止体4・4とは一体的に継合され、前記舗装層5は
継合部上面1'・1'部位においては存せず、該継合部上
面1'・1'の前記伸縮性舗装部3は両側に位置する舗装
層5と面一となる厚さに設定されている構造である。
【0020】第一,第二実施例はともに、U状の補強筋
2・2の上部を継合部上面1'・1'より突出させ、この
突出部2'・2'に横筋7を溶接した係止体4・4を溶
た場合を図示している。
【0021】図中符号8は床版1・1間の間隙10を塞く
ゴム板、9は支承板である。
【0022】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、床
版が伸縮してもまた伸縮性舗装部に振動やねじれ運動が
加わっても床版より突出した補強筋と伸縮性舗装部に埋
設した係止体とが継合されている為、常に伸縮性舗装部
の伸縮作用により緩和吸収され舗装のひび割れ現象や隆
起現象を阻止し、よって、確実に舗装の平坦性を保持す
る橋梁や道路などの伸縮継手構造となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】A方式の伸縮部の断面図である。
【図2】B方式の伸縮部の断面図である。
【図3】A方式の伸長状態の断面図である。
【図4】B方式の伸長状態の断面図である。
【図5】A方式の隆起現象の断面図である。
【図6】B方式の隆起現象の断面図である。
【図7】第一実施例の伸縮性舗装部の断面図である。
【図8】第二実施例の伸縮性舗装部部の断面図である。
【図9】第一実施例の伸縮部の平面図である。
【符号の説明】
1 床版 1' 継合部上面 2 補強筋 2' 突出部 3 伸縮性舗装部 4 係止体 舗装層

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の床版の上面に舗装層が設けられた
    橋梁や道路などの伸縮継手構造であって、左右の床版の
    継合部上面に夫々床版内に埋設した補強筋の一部
    出状態突設され、また、該床版の継合部上面には夫々
    伸縮性舗装部が互いに連結状態で固着され、この夫々の
    伸縮性舗装部には係止体が埋設され,前記補強筋の突出
    部と係止体とは継合されていることを特徴とする橋梁や
    道路などの伸縮継手構造
  2. 【請求項2】 左右の床版の上面に舗装層が設けられた
    橋梁や道路などの伸縮継手構造であって、左右の床版の
    継合部上面には夫々床版内に埋設した補強筋の一部が露
    出状態で突設され、また、該床版の継合部上面には夫々
    伸縮性舗装部が互いに連結状態で固着され、この夫々の
    伸縮性舗装部には係止体が埋設され,前記補強筋の突出
    部と係止体とは一体的に継合され、夫々の床版上に設け
    られる前記舗装層は、前記伸縮性舗装部と当接状態に配
    設されていることを特徴とする橋梁や道路などの伸縮継
    手構造。
  3. 【請求項3】 左右の床版の上面に舗装層が設けられた
    橋梁や道路などの伸縮継手構造であって、左右の床版の
    継合部上面には夫々床版内に埋設した補強筋の一部が露
    出状態で突設され、また、該床版の継合部上面には夫々
    伸縮性舗装部が互いに連結状態で固着され、この夫々の
    伸縮性舗装部には係止体が埋設され,前記補強筋の突出
    部と係止体とは一体的に継合され、前記舗装層は継合部
    上面部位においては存せず、該継合部上面の前記伸縮性
    舗装部は両側に位置する舗装層と面一となる厚さに設定
    されていることを特徴とする橋梁や道路などの伸縮継手
    構造。
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