JPH10298925A - 道路橋の遊間部構造 - Google Patents

道路橋の遊間部構造

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JPH10298925A
JPH10298925A JP9104298A JP10429897A JPH10298925A JP H10298925 A JPH10298925 A JP H10298925A JP 9104298 A JP9104298 A JP 9104298A JP 10429897 A JP10429897 A JP 10429897A JP H10298925 A JPH10298925 A JP H10298925A
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JP
Japan
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play
elastic body
pavement
elastic
bridge
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JP9104298A
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English (en)
Inventor
Yasuharu Kawaguchi
安治 川口
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊間を跨ぐように設けられた舗装材の耐久性
を高める。 【解決手段】 桁22,24同士の間の遊間36に弾性
体72が配置され、アンカーボルト80によって弾性体
72が桁22,24の一方に連結されている。弾性体7
2には上下方向に貫通する空洞部が設けられている。弾
性体72の上面は桁22,24の上面と同一面となって
おり、その上に遊間36を跨ぐようにして弾性板状体及
びアスファルト系舗装材料よりなる舗装材が設けられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は道路橋の遊間部構造
に係り、特に遊間を跨いで舗装が施されている該構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】道路橋の桁端部同士の間あるいは桁と橋
台との間には遊間と称される間隙があいている。この遊
間を跨ぐように(即ち一方の桁から他方の桁又は橋台に
連続して)舗装を施す場合、桁上にスライディングシー
トを敷設し、その上に網状の応力伝達部材を埋設したア
スファルト混合物を積層して舗装部を形成することが行
われている。この応力伝達部材は、遊間を跨いで水平状
に展開するようにアスファルト中に埋設されている。
【0003】このような方法によって、橋桁と橋台との
間又は橋桁と橋桁との間の伸縮遊間付近の舗装が施工さ
れていると、スライディングシートの表面が水平方向の
滑り面となる。従って桁が伸縮し遊間が変化したとき
に、この遊間上の舗装部のみに大きな歪が生じるのでは
なく、伸縮遊間の両側の舗装部にも歪みが分散される。
これにより、舗装部には局部的な過大な変形や応力が発
生せず、伸縮遊間の両側にわたって連続して舗装部を形
成しても平坦で耐久性のある走行面を維持することがで
きる。
【0004】なお、アスファルト混合物の中に埋設され
た上記網状の応力伝達部材は桁が伸縮したときに舗装部
に作用する応力をスライディングシートが敷設された範
囲全体に伝達し、局部的に大きな応力が生じないように
分散させると共にアスファルト混合物からなる舗装部を
補強する役割を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらスライデ
ィングシートにも摩擦があり、この摩擦力によって歪み
が十分には分散されず、伸縮遊間付近で舗装部に作用す
る水平方向の応力度が最も大きくなる。また、車輛が通
過することによる輪荷重によっても水平方向の応力が作
用する。これらの応力により伸縮遊間付近では他の部分
に比べて舗装部に微細なひび割れを生じやすくなる。そ
して、繰り返し輪荷重が作用することによって、ひび割
れが拡大する。
【0006】本発明は上記のような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、橋梁の伸縮遊間の両側にわたって連続
して設けた舗装に充分な耐久性を与えることができる道
路橋の遊間部構造を提供することを目的とする。本発明
は、とくに地震時における大きな遊間変位に追随するこ
とが可能な遊間部構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の道路橋の遊間部
構造は、桁の端部同士の間又は桁の端部と橋台との間の
遊間を跨いで舗装が施されている道路橋の遊間部構造に
おいて、該遊間に弾性体を設け、該弾性体によって前記
舗装を支持した構造であって、1個の弾性体は該遊間に
臨む一方の桁又は橋台にのみ連結されていることを特徴
とするものである。
【0008】かかる道路橋の遊間部構造においては、弾
性体が舗装を支持しているため、遊間上の舗装の耐久性
が格段に向上する。また、弾性体を遊間に配置したこと
により、地震時等における遊間を狭める方向の桁、橋台
の変位を小さくすることができ、これによっても遊間上
の舗装の耐久性を向上させることができる。
【0009】本発明では、1個の弾性体は遊間に臨む桁
又は橋台の一方にのみ連結されているため、地震時等に
おける遊間を拡げる方向あるいは橋軸と直交方向の大き
な変位に追随することができる。
【0010】この弾性体に上下方向に貫通する空洞部を
設けることにより、弾性体の弾性率を調節できる。ま
た、空洞部が上下方向に設けられているため、雨水や異
物が空胴部内に溜ることが防止される。
【0011】弾性体を遊間に臨む桁又は橋台の一方にの
み連結する場合、一方の桁又は橋台に連結された弾性体
と、他方の桁又は橋台に連結された弾性体とが橋軸直角
方向に交互に配列されているようにしても良い。このよ
うにした場合、弾性体と、それに相対する桁又は橋台と
の間に間隙が生じる場合であっても、遊間内における弾
性体同士の間の空隙が細かく分散したものとなり、(即
ち、過度に大きな幅の間隙がなくなり)、遊間上の舗装
の耐久性を向上させることができる。
【0012】本発明において、舗装は、前記遊間を跨い
でいる弾性板状体と、この弾性板状体を覆っているアス
ファルト系舗装材料層とを有することが好ましい。この
ように弾性板状体を基層として用いることにより、遊間
の変位がアスファルト系舗装材料層に伝達することを緩
衝でき、アスファルト系舗装材料層のひび割れを防止し
て耐久性を高めることができる。
【0013】なお、本発明において、弾性体や弾性板状
体としてはゴム及び/又は軟質合成樹脂よりなるもの、
これらを主体としたものなどが好適である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。第1図は実施の形態において
遊間に配置された弾性体を示す平面図であり、第2図は
その水平断面図である。第3図はこの遊間部構造を示す
縦断面図であり、第1,2図のIII-III 線に沿う部分の
断面を示している。第4図は第3図のIV-IV 線に沿う断
面図、第5図はこの弾性体の斜視図である。
【0015】第5図に示す通り、この弾性体12は、V
字形状部14と、このV字形状部14の両端からそれぞ
れ離反方向に延出するフランジ部16とを有した略Ω字
形状のものである。このフランジ部16には補強金属板
18が埋設されており、この補強金属板18を貫通する
ようにボルト挿通孔20が設けられている。桁22,2
4の鉄板30に固着されたアンカーボルト26がこのボ
ルト挿通孔20に挿通され、これによって弾性体12が
桁22,24に連結されている。
【0016】この実施の形態においては、橋軸直角方向
において桁22に連結された弾性体12と桁24に連結
された弾性体12とが1個ずつ交互に配置されている。
各弾性体12の上面は、桁22,24の上面と同一面と
なっており、桁22,24上の舗装材を支持している。
【0017】なお、第2,3図に示すように、この実施
の形態にあっては、桁22,24はコンクリート製であ
り、遊間に臨む端面とその上側部分に回り込むようにL
字形断面形状の鉄板30がアンカー部材32によって固
定されている。前記アンカーボルト26はこの鉄板30
に固着されている。34はV字形状部14と桁22、2
4の端面との間に形成された空洞部を示す。
【0018】桁22,24の遊間36を跨ぐように弾性
板状体38が配置され、この弾性板状体38を覆うよう
にアスファルト系舗装材料40が施工されている。
【0019】なお、弾性体12の下側にはゴム製の水受
け部材42が設けられている。この水受け部材42はU
字形断面形状のものであり、スタッドボルト44を利用
して鉄板30に取り付けられている。
【0020】このように構成された道路橋の遊間部構造
においては、弾性板状体38及びアスファルト系舗装材
料40よりなる舗装材が遊間36の部分において弾性体
12に支持されており、この舗装材の遊間36部分にお
ける耐久性が良好である。また、弾性体12が遊間36
に挿入され、桁22,24の接近方向の変位が小さいた
め、これによっても舗装材の耐久性が向上される。この
実施の形態においては、V字形状部14が弾性体1個毎
にV字の向きを逆にして橋軸直角方向に配列されてお
り、遊間36における空間部の幅が小さい。これによ
り、舗装材に対し局部的に大きな応力がかかることが防
止され、舗装材の耐久性が更に高いものとなる。
【0021】なお、アスファルト系舗装材料40の下側
に遊間36を跨ぐようにして弾性板状体38を設けてい
るため、遊間36の変位によって舗装材料40に加えら
れる応力が該弾性板状体38によって広い範囲に分散さ
れるようになり、アスファルト系舗装材料40の耐久性
がさらに向上される。
【0022】この弾性体12はV字形状部14の肉厚を
変えることにより、弾性体の弾性率を調節できる。ま
た、空洞部34が上下方向に貫通するように設けられて
いるため、雨水や異物が空胴部34内に溜ることが防止
される。
【0023】第6図は本発明の別の実施の形態に係る構
造を示すものであり、第6図(a)は弾性体90の斜視
図、第6図(b)は前記第1図と同様の箇所の平面図で
ある。
【0024】この実施の形態にあっては、弾性体52
は、円筒部54と、この円筒部54から接線方向に延出
するフランジ部56とを有した略Ω字形状のものであ
る。このフランジ部56には補強金属板(図示略)が埋
設されており、この補強金属板を貫通するようにボルト
挿通孔58が設けられている。桁22,24の鉄板30
に固着されたアンカーボルト26がこのボルト挿通孔に
挿通され、これによって弾性体52が桁22,24に連
結されている。60は円筒部54の貫通した内孔よりな
る空洞部を示す。
【0025】この実施の形態においては、橋軸直角方向
において桁22に連結された弾性体52と桁24に連結
された弾性体52とが1個ずつ交互に配置されている。
各弾性体52の上面は、桁22,24の上面と同一面と
なっており、桁22,24上の舗装材を支持している。
【0026】このように構成された実施の形態において
も、第1図〜第5図の遊間部構造と同様の作用効果が奏
され、遊間36を跨ぐように設けられた舗装材の耐久性
がきわめて高いものとなる。
【0027】上記実施の形態はいずれも本発明の一例で
あって、本発明は図示以外の形態をも取りうる。例え
ば、弾性体の形状は図示以外のものであっても良く、空
洞部の形状も図示以外のものとされても良いことは明ら
かである。
【0028】また、上記実施の形態の遊間は桁の端部同
士の間のものであるが、桁の端面と橋台との間の遊間に
ついても同様に本発明を適用できる。
【0029】
【発明の効果】以上の通り、本発明によると、遊間を跨
ぐ舗装の耐久性がきわめて良好なものとなる。
【0030】なお、遊間に配材される材料が弾性体であ
るため、この弾性体が押し上げられるような変位が生じ
た場合であっても遊間上の舗装が突き破られることがな
いという効果も奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る構造を示すものであり、舗装
材を取り除いた状態における平面図である。
【図2】遊間に配置された弾性体を示す水平断面図であ
る。
【図3】図2のIII-III 線に沿う断面図である。
【図4】図3のIV-IV 線に沿う断面図である。
【図5】弾性体12の斜視図である。
【図6】別の実施の形態を示す弾性体と遊間部の平面図
である。
【符号の説明】
12 弾性体 22,24 桁 34 空洞部 36 遊間 38 弾性板状体 40 アスファルト系舗装材料 42 水受け部材 52 弾性体 60 空洞部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 桁の端部同士の間又は桁の端部と橋台と
    の間の遊間を跨いで舗装が施されている道路橋の遊間部
    構造において、 該遊間に弾性体を設け、該弾性体によって前記舗装を支
    持した構造であって、1個の弾性体は該遊間に臨む一方
    の桁又は橋台にのみ連結されていることを特徴とする道
    路橋の遊間部構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記弾性体に沿って
    上下方向に貫通する空洞部が設けられていることを特徴
    とする道路橋の遊間部構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、一方の桁又は
    橋台に連結された弾性体と、他方の桁又は橋台に連結さ
    れた弾性体とが橋軸直角方向に交互に配列されているこ
    とを特徴とする道路橋の遊間部構造。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、前記舗装は、前記遊間を跨いでいる弾性板状体と、
    この弾性板状体を覆っているアスファルト系舗装材料層
    とを有することを特徴とする道路橋の遊間部構造。
JP9104298A 1997-04-22 1997-04-22 道路橋の遊間部構造 Pending JPH10298925A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110593089A (zh) * 2019-08-28 2019-12-20 中建钢构有限公司 一种绿道高架段桥面伸缩缝铺装结构及其施工方法

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