JP3885294B2 - 道路橋の遊間部構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は道路橋の遊間部構造に係り、特に遊間を跨いで舗装が施されている該構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
道路橋の桁端部同士の間あるいは桁と橋台との間には遊間と称される間隙があいている。この遊間を跨ぐように(即ち一方の桁から他方の桁又は橋台に連続して)舗装を施す場合、桁上にスライディングシートを敷設し、その上に網状の応力伝達部材を埋設したアスファルト混合物を積層して舗装部を形成することが行われている。この応力伝達部材は、遊間を跨いで水平状に展開するようにアスファルト中に埋設されている。
【0003】
このような方法によって、橋桁と橋台との間又は橋桁と橋桁との間の伸縮遊間付近の舗装が施工されていると、スライディングシートの表面が水平方向の滑り面となる。従って桁が伸縮し遊間が変化したときに、この遊間上の舗装部のみに大きな歪が生じるのではなく、伸縮遊間の両側の舗装部にも歪みが分散される。これにより、舗装部には局部的な過大な変形や応力が発生せず、伸縮遊間の両側にわたって連続して舗装部を形成しても平坦で耐久性のある走行面を維持することができる。
【0004】
なお、アスファルト混合物の中に埋設された上記網状の応力伝達部材は桁が伸縮したときに舗装部に作用する応力をスライディングシートが敷設された範囲全体に伝達し、局部的に大きな応力が生じないように分散させると共にアスファルト混合物からなる舗装部を補強する役割を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらスライディングシートにも摩擦があり、この摩擦力によって歪みが十分には分散されず、伸縮遊間付近で舗装部に作用する水平方向の応力度が最も大きくなる。また、車輛が通過することによる輪荷重によっても水平方向の応力が作用する。これらの応力により伸縮遊間付近では他の部分に比べて舗装部に微細なひび割れを生じやすくなる。そして、繰り返し輪荷重が作用することによって、ひび割れが拡大する。
【0006】
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、橋梁の伸縮遊間の両側にわたって連続して設けた舗装に充分な耐久性を与えることができる道路橋の遊間部構造を提供することを目的とする。また、本発明は、地震時等における遊間の橋軸方向の拡大、縮小あるいは橋軸直角方向の変位を小さくすることができる遊間部構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の道路橋の遊間部構造は、桁の端部同士の間又は桁の端部と橋台との間の遊間を跨いで舗装が施されている道路橋の遊間部構造において、該遊間に免震部材を配置し、該免震部材を遊間に臨む双方の桁又は橋台に連結した道路橋の遊間部構造であって、前記舗装は、アスファルト系舗装材料層を有しており、前記免震部材によって前記舗装を支持したことを特徴とするものである。
【0008】
本発明では、免震部材を遊間に臨む桁又は橋台の双方に連結したことにより、地震時等における橋軸方向及び橋軸直角方向の変位を小さくすることができ、遊間上の舗装の耐久性を向上させることができる。
【0009】
本発明の道路橋の遊間部構造においては、免震部材によって舗装を支持する。このようにすることにより、遊間上の舗装に加えられる輪荷重を受けることができる。
【0010】
本発明では、免震部材は、ゴム又は樹脂と補強板との積層構造を有しているものが好ましい。
【0011】
本発明において、舗装は、前記遊間を跨いでいる弾性板状体と、この弾性板状体を覆っているアスファルト系舗装材料層とを有することが好ましい。このように弾性板状体を基層として用いることにより、遊間の変位がアスファルト系舗装材料層に伝達することを緩衝でき、アスファルト系舗装材料層のひび割れを防止して耐久性を高めることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。第1図は実施の形態に係る遊間部構造を示すものであり、舗装材を取り除いた状態の平面図である。第2図は免震部材の斜視図である。第3図はこの遊間部構造を示す縦断面図であり、第1図のIII-III 線に沿う部分の断面を示している。第4図は第3図のIV-IV 線に沿う断面図である。
【0013】
第2図に示す通り、この免震部材10は、略直方体形状のブロック状のものであり、ゴム又は軟質合成樹脂等よりなる軟質部12と、該軟質部12と積層された補強板14,16とで構成されている。この補強板14,16は金属板(例えばステンレスなどの鋼板)や硬質樹脂板(例えばPTFE)が好ましい。軟質部としては、クロロプレン系合成ゴム、スチレンブタジエン系合成ゴム、天然ゴムなどを好適に用いることができる。
【0014】
免震部材10のコーナー部からはフランジ部18が延設されており、このフランジ部18にボルト挿通孔20が設けられている。なお、補強板16は免震部材10の両端面に沿って配置され、フランジ部18内にまで延在している。前記ボルト挿通孔20はこの補強板16を貫通するように設けられている。
【0015】
この免震部材10が桁22,24の端面同士の間に配置され、アンカーボルト(スタッドボルト)26及び該アンカーボルト26に締め込まれたナット28によって免震部材10が桁22,24の双方に連結されている。
【0016】
なお、第3図に示すように、この実施の形態にあっては、桁22,24はコンクリート製であり、遊間に臨む端面とその上側部分に回り込むようにL字形断面形状の鉄板30がアンカー部材31によって固定されている。前記アンカーボルト26はこの鉄板30に固着されている。
【0017】
この免震部材10は、その上面が桁22,24の上面と同一面を形成するように桁22,24に取り付けられている。桁22,24の遊間36を跨ぐように弾性板状体38が配置され、この弾性板状体38を覆うようにアスファルト系舗装材料40が施工されている。
【0018】
なお、免震部材10の下側にはゴム製の水受け部材42が設けられている。この水受け部材42はU字形断面形状のものであり、スタッドボルト44を利用して鉄板30に取り付けられている。
【0019】
このように構成された道路橋の遊間部構造においては、弾性板状体38及びアスファルト系舗装材料40よりなる舗装材が遊間36の部分において免震部材10に支持されており、輪荷重が免震部材10によって受け止められるため、この舗装材の遊間36部分における耐久性が良好である。また、免震部材10が遊間36に挿入され、桁22,24の双方に連結されており、地震時における遊間の橋軸方向及び橋軸直角方向の変位が極めて小さいため、これによっても舗装材の耐久性が向上される。
【0020】
なお、アスファルト系舗装材料40の下側に遊間36を跨ぐようにして弾性板状体38を設けているため、遊間36の変位によって舗装材料40に加えられる応力が該弾性板状体38によって広い範囲に分散されるようになり、アスファルト系舗装材料40の耐久性がさらに向上される。
【0021】
上記実施の形態はいずれも本発明の一例であって、本発明は図示以外の形態をも取りうる。例えば、免震部材の形状は図示以外のものであっても良く、補強板の枚数も図示以外のものとされても良いことは明らかである。また、免震部材は、図示のように補強板が軟質部中に埋設された被覆タイプのほかに、補強板が免震部材の側面に現われた切断加工タイプのものであっても良い。
【0022】
また、上記実施の形態の遊間は桁の端部同士の間のものであるが、桁の端面と橋台との間の遊間についても同様に本発明を適用できる。
【0023】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によると、地震時における遊間の橋軸方向及び橋軸直角方向の変位を小さくする免震効果を有しており、該舗装の耐久性がきわめて良好なものとなる。本発明によると、遊間部の鋪装に加えられる輪荷重を免震部材で受けることにより鋪装の耐久性をさらに高めることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る構造を示すものであり、舗装材を取り除いた状態における平面図である。
【図2】遊間に配置される免震部材を示す斜視図である。
【図3】図1のIII-III 線に沿う断面図である。
【図4】図3のIV-IV 線に沿う断面図である。
【符号の説明】
10 免震部材
12 軟質部
14,16 補強板
18 フランジ部
22,24 桁
36 遊間
38 弾性板状体
40 アスファルト系舗装材料
42 水受け部材

Claims (3)

  1. 桁の端部同士の間又は桁の端部と橋台との間の遊間を跨いで舗装が施されている道路橋の遊間部構造において、
    該遊間に免震部材を配置し、該免震部材を遊間に臨む双方の桁又は橋台に連結した道路橋の遊間部構造であって、
    前記舗装は、アスファルト系舗装材料層を有しており、
    前記免震部材によって前記舗装を支持したことを特徴とする道路橋の遊間部構造。
  2. 請求項1において、前記免震部材はゴム又は樹脂と補強板との積層構造を有していることを特徴とする道路橋の遊間部構造。
  3. 請求項1又は2において、前記舗装は、前記遊間を跨いでいる弾性板状体と、この弾性板状体を覆っている前記アスファルト系舗装材料層とを有することを特徴とする道路橋の遊間部構造。
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