JP3269038B2 - 道路橋埋設ジョイント用閉塞手段の構造 - Google Patents
道路橋埋設ジョイント用閉塞手段の構造Info
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Description
ト用閉塞手段の構造に関する。
ョイント構造がある。これは、ジョイント部材を舗装下
に埋設したジョイント、換言すれば、道路橋の継目遊間
を閉塞手段によって塞いで舗装を床版や橋台の上だけで
なく閉塞手段の上にも連続して施したジョイント構造で
ある。
72804号公報に記載されている。この埋設ジョイン
ト構造では、継目遊間がシート状弾性体によって覆わ
れ、その上に舗装が施されている。このシート状弾性体
は、橋長方向へ一定の張力が付与された状態でその両端
部が相対する床版に固定されている。継目遊間にはバッ
クアップ材が介装され、その上に目地材が設けられてい
る。また、シート状弾性体の上記継目遊間を覆う部分に
は荷重支持部材が埋設されている。この埋設ジョイント
構造は、シート状弾性体に上記張力を付与しておくこと
によって、継目遊間の伸縮に伴って舗装に発生する応力
を当該シート状弾性体上の舗装全体に分散させようとす
るものである。
ックアップ材を単に嵌めただけでは、該継目遊間の拡大
に伴ってバックアップ材が脱落して目地材が外れ、雨水
などが橋下に漏れる不具合がある。また、バックアップ
材の脱落を防止すべく、これを圧縮させた状態で継目遊
間に挿入して床版端面に接着剤で固着することが考えら
れるが、床版端面には微小凹凸があるからその固着は難
しく、固着することができた場合でも接着剤が劣化して
バックアップ材が脱落し易くなる。本発明の課題はこの
ようなバックアップ材の脱落、漏水に対策することにあ
る。
路橋の継目遊間が閉塞手段によって塞がれ、該閉塞手段
を覆うように橋面舗装が一連に施されている道路橋埋設
ジョイント用閉塞手段の構造であって、上記閉塞手段
は、各々相対して継目長手方向に延び且つ互いの下部の
間隔が下方へ行くに従って漸次狭くなった一対の縦板
と、該両縦板の相対する下部に支持されたバックアップ
材と、該両縦板間を塞ぐように該バックアップ材の上に
充填されたシール材とを備えてなり、上記閉塞手段は、
道路橋又は橋台のコンクリート部によって形成された当
該継目遊間に嵌め込まれ、該閉塞手段の縦板の上部背面
とコンクリート部端面との間に隙間を生じないように固
定されることを特徴とする。
が舗装のひび割れ等を伝って閉塞手段の上に浸透してき
ても、縦板の上部背面とコンクリート部端面とが隙間な
く接しているから、この両者の間からの漏水が防がれ、
また、相対する縦板間もシール材によって塞がれている
から、この縦板間からの漏水も防がれる。継目遊間が拡
大すると、それに伴って両縦板間も拡大する。しかし、
この両縦板の下部間隔は下方へ行くに従って漸次狭くな
っているから、その最下端の間隔が最も拡がるときの当
該間隔よりもバックアップ材の径を大きくしておけば、
該バックアップ材はその位置が下がる程度でその脱落す
ることがない。
峙しているから、相対する道路橋本体同士又は道路橋本
体と橋台とが橋桁の回転等によって相対的に上下して
も、この縦板同士の干渉はなく、その破損が防止され
る。すなわち、両縦板の下部同士を互いに相手側へL字
状に曲げて上下に重ねた場合でも、上記バックアップ材
の脱落は防止されるが、それでは上記相対的な上下動を
生じたときに両縦板の重なった部分同士が干渉して破損
することになる。本発明によれば、このような問題が解
決される。
ら、コンクリート面に直に接する場合と違って高い水密
性を得るに有利になる。
びシール材を設けることによって閉塞手段を形成してお
き、該閉塞手段を道路橋の継目遊間に嵌め込んで舗装を
施すが、その際に継目遊間が予想に反して狭い場合で
も、閉塞手段の下部が先端に行くに従って漸次幅狭にな
っているから、該幅狭の下端部を継目遊間に嵌めて該閉
塞手段を上から叩けば、該閉塞手段を継目遊間に簡単に
嵌めることができる。
の閉塞手段を下部の間隔が下方へ行くに従って漸次狭く
なった一対の縦板と、この両縦板の下部に支持されたバ
ックアップ材と、その上に充填されたシール材とによっ
て構成したから、バックアップ材の脱落を防止して恒久
的な止水を確保することができるとともに、相対する道
路橋本体同士又は道路橋本体と橋台とが橋桁の回転等に
よって相対的に上下しても、縦板等の破損が避けられ、
しかも施工が容易である、という格別な効果が得られ
る。
に基づいて説明する。
おいて、1は床版(道路橋本体)、2は床版1,1の継
目遊間3を閉塞する閉塞手段、4は舗装である。この舗
装4は床版上面だけでなく閉塞手段2の上を含めて一連
に施されている。5は瀝青シートである。
と、この両縦板6,6間に設けられたバックアップ材
7、ゴムシール材8,9及びウレタンフォーム10とを
備えてなる。また、各縦板6の背部からアンカー11が
突出している。縦板6,6は、各々継目長手方向に延
び、上部同士は垂直になって相対し、各々の下部は下端
が互いに相手側に近づくように傾斜し、そのことによっ
て当該下部間隔は下方へ行くに従って漸次狭くなってい
る。すなわち、先窄みになっている。
エチレン系の発泡材によって形成された円柱状のもので
あって継目長手方向に延びている。このバックアップ材
7は、両縦板6,6の間隔が狭くなった相対する下部の
最下端よりも上側位置に、圧縮させた状態で嵌め込まれ
ている。バックアップ材の自由状態における直径は、両
縦板6,6の最下端の間隔が最も拡がるときの当該間隔
よりも大きくなっている。このバックアップ材7の上に
ゴムシール材8が充填され、その上にウレタンフォーム
10が嵌め込まれ、その上にゴムシール材9が充填され
ている。
後打ちコンクリート部12に上記アンカー11によって
固定されている。縦板6の上部背面は後打ちコンクリー
ト部12の端面に隙間なく接触している。瀝青シート5
は上記閉塞手段2及びその両側の後打ちコンクリート部
12,12を覆うように幅広く敷設されている。
造においては、舗装4に浸透した雨水は閉塞手段2によ
って遮られ、橋下への漏水が防止される。床版1の収縮
によって継目遊間3が拡大し、従って、縦板6,6間が
拡大すると、それに伴ってバックアップ材7は圧縮力が
開放されて膨張し、場合によってはその位置が少し下が
るが、縦板6,6間からの脱落は生じない。継目遊間3
が狭くなってきたときには、バックアップ材7が縦板
6,6の下部のテーパによって押し上げられることにな
る。相対する床版1,1の相対的な上下動は縦板6,6
の相対的な上下動によって許容され、縦板6の破損を招
くことがない。
ような円柱状ではなく角柱状にしてもよい。また、両縦
板6,6間にはウレタンフォーム10を設けず、ゴムシ
ール材のみを充填するようにしてもよい。両縦板6,6
の上にこの両者に跨るように荷重支持板を渡して輪荷重
による舗装4の陥没を防止するようにしてもよい。ま
た、上記実施形態では両縦板6,6の下部を共に相手側
へ傾斜させたが、いずれか一方の縦板6のみについてそ
の下部を相手側へ傾斜させ、他方の縦板6についてはそ
の全体を垂直に形成してもよい。
Claims (1)
- 【請求項1】 道路橋の継目遊間が閉塞手段によって塞
がれ、該閉塞手段を覆うように橋面舗装が一連に施され
ている道路橋埋設ジョイント用閉塞手段の構造であっ
て、上記閉塞手段は、 各々相対して継目長手方向に延び且つ
互いの下部の間隔が下方へ行くに従って漸次狭くなった
一対の縦板と、該両縦板の相対する下部に支持されたバ
ックアップ材と、該両縦板間を塞ぐように該バックアッ
プ材の上に充填されたシール材とを備えてなり、上記閉塞手段は、 道路橋又は橋台のコンクリート部によ
って形成された当該継目遊間に嵌め込まれ、該閉塞手段
の縦板の上部背面とコンクリート部端面との間に隙間を
生じないように固定されることを特徴とする道路橋埋設
ジョイント用閉塞手段の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01152799A JP3269038B2 (ja) | 1999-01-20 | 1999-01-20 | 道路橋埋設ジョイント用閉塞手段の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01152799A JP3269038B2 (ja) | 1999-01-20 | 1999-01-20 | 道路橋埋設ジョイント用閉塞手段の構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000212903A JP2000212903A (ja) | 2000-08-02 |
JP3269038B2 true JP3269038B2 (ja) | 2002-03-25 |
Family
ID=11780450
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01152799A Expired - Fee Related JP3269038B2 (ja) | 1999-01-20 | 1999-01-20 | 道路橋埋設ジョイント用閉塞手段の構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (4)
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JP4787717B2 (ja) * | 2006-10-23 | 2011-10-05 | 正敏 大倉 | 橋梁用伸縮継手及びその施工方法 |
JP2009249907A (ja) * | 2008-04-07 | 2009-10-29 | Masatoshi Okura | 橋梁用伸縮継手及びその施工方法 |
JP5902468B2 (ja) * | 2011-12-21 | 2016-04-13 | 株式会社ネクスコ東日本エンジニアリング | 埋設ジョイント構造の施工方法および埋設ジョイント構造ならびに埋設ジョイント施工金具組立体 |
-
1999
- 1999-01-20 JP JP01152799A patent/JP3269038B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2000212903A (ja) | 2000-08-02 |
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