JPH0617841Y2 - 橋梁用伸縮継手 - Google Patents

橋梁用伸縮継手

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JPH0617841Y2
JPH0617841Y2 JP1989023607U JP2360789U JPH0617841Y2 JP H0617841 Y2 JPH0617841 Y2 JP H0617841Y2 JP 1989023607 U JP1989023607 U JP 1989023607U JP 2360789 U JP2360789 U JP 2360789U JP H0617841 Y2 JPH0617841 Y2 JP H0617841Y2
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JP
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elastic body
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bridge
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JP1989023607U
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博一 藤井
剛 山本
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Nitta Corp
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Nitta Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は,橋梁の舗装アスファルト部同士を連結する際
に使用され,相隣する各舗装アスファルト部を支持する
相対向した各床版間に配設される橋梁用伸縮継手に関す
る。
(従来の技術) 橋梁における舗装アスファルト部を支持する床版は,車
両の走行等により荷重を受けて,伸縮,回転,振動等の
変位を生じる。また,季節の温度差等によって各床版お
よび舗装アスファルト部が伸縮する。このため,舗装ア
スファルト部における路面の走行性を確保するために,
舗装アスファルト部同士を連結するために,各床版間
に,上記変位を吸収し得る伸縮継手が配設される。
近時,橋梁用の伸縮継手としては,埋設型の伸縮継手が
用いられるようになっている。該埋設型の伸縮継手は,
その上方に舗装アスファルトが配設されるため,路面に
は伸縮継手が露出せず,路面の走行性が向上し,寒冷地
等のように温度変化の激しい地域に好適に用いられる。
このような埋設型の伸縮継手の一例を,第3図に示す。
該伸縮継手は,適当な間隔をあけて,橋桁上に水平状に
支持された一対の床版71および71間に,各床版71上に支
持される舗装アスファルト部72および72同士を連結すべ
く配設される。該伸縮継手は,各床版71上の舗装アスフ
ァルト部72間に挟まれるように,各床版71間に架設され
た鉄板81を有する。該鉄板81の一方の側部は,例えばア
ンカー82にて一方の床版71に固定されている。該鉄板81
の他方の側部は,該鉄板81が支持された床版71とは異な
る他方の床版71の上面に対して摺動可能になっている。
該鉄板81の上面は,ゴム製の防水シート83にて覆われて
おり,該防水シート83上に舗装アスファルト84が,各床
版71上の舗装アスファルト部72間に挟まれるように配設
される。防水シート83上の舗装アスファルト84には,各
舗装アスファルト72部との境界部分には,目地86がそれ
ぞれ設けられており,各目地86内に弾性シール材87が充
填されている。
このような構成の伸縮継手では,各舗装アスファルト部
72が周囲温度の変化により,あるいは自動車の走行によ
る振動により伸縮しても,アンカー82にて固定されてい
ない鉄板81の側部が床版71に対して摺動することによ
り,各舗装アスファルト部72の変位が吸収される。ま
た,雨等により舗装アスファルト84上に達した水分は,
ゴム製等の防水シート83により,各床版71間を通って下
方へ落下することが防止される。
(考案が解決しようとする課題) このような従来の埋設型の伸縮継手では,各床版71間に
架設された鉄板81が床版71上を摺動するため,騒音が発
生する。アスファルト84上を自動車等が走行すれば,鉄
板81の振動により床版71が叩かれることによりやはり騒
音が発生する。鉄板81が振動して床版71が叩かれること
により,床版71および鉄板81は劣化が激しく,耐久性に
問題がある。防水シート83は鉄板81の上面を覆っている
が,該防水シート83の各側部から水が各床版71間を通っ
て下方へ落下するおそれがあり,防水性に問題がある。
本考案は,上記従来の問題を解決するものであり,その
目的は,耐久性にすぐれており,しかも発生する騒音が
きわめて小さく,さらには,防水性に優れており各床版
間を通って下方に水が落下するおそれのない橋梁用伸縮
継手を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本考案の橋梁用伸縮継手は,相隣する床版の各端部に相
互に対向するようにそれぞれ取り付けられており,それ
ぞれが略鉛直状で橋梁の幅方向に延びる側壁部,および
各側壁部の上部から他方の側壁部に向けて延出してその
延出した先端部同士が上下に適当な間隔をあけて重なり
あい,各上面がアスファルトの下面にそれぞれ接する上
面部を有する一対の本体部材と,一対の上面部の重なり
あう部分に挟持され,該一対の上面部同士を相互に摺動
可能になす第1弾性体と,上方の上面部と該上面部に連
なる側壁部とで形成されるコーナ部に,該第1弾性体に
隣接して保持された第2弾性体と,軟質材からなり,下
方の上面部の下面と該第2弾性体の下面に上面が接した
状態で,各本体部材における側壁部間に充填されたシー
ル部材と,上面が該シール部材の下面に接した状態で,
各本体部材における側壁部の下部間にわたって架設さ
れ,該第2弾性体と共働して該シール材の形状を保形す
るバックアップ部材と,を具備しており,そのことによ
り上記目的が達成される。
(実施例) 以下に本考案を実施例について説明する。
本考案の橋梁用伸縮継手は,第1図および第2図に示す
ように,適当な間隔をあけて橋桁に支持された一対の床
版71および71間に架設される。各床版71は相対向する側
部同士が,橋梁の幅方向に沿って切欠されている。各床
版71上には,切欠された部分を除いて,舗装アスファル
ト72が配設される。
各床版71の切欠部には,第2図に示すように,橋梁の幅
方向に適当な間隔をあけて多数の補強鉄筋75,75,…が2
列に立設されている。各列をなすそれぞれの補強鉄筋75
には,橋梁の幅方向に延びる補強鉄筋76および76がそれ
ぞれ水平状に支持されている。この水平状の補強鉄筋76
および76に,後述の各本体部材10および20における各ア
ンカー13および23がそれぞれ支持される。
本考案の伸縮継手は,各床版71の切欠部にそれぞれ支持
される本体部材10および20を有する。各本体部材10およ
び20は各床版71の相対向する切欠部に沿って延びる側壁
部11および21と,各側壁部11および21の上部から,それ
ぞれ他方の側壁部21および11に向かって延出する水平状
の上面部12および22と,各側壁部11および21からそれぞ
れ相互に離隔する方向へ延出し橋梁幅方向に適当な間隔
をあけて並設された多数のアンカー13,13,…および23,2
3,…と,を有する。そして,各アンカー13および23が床
版71の切欠部に設けられた各補強鉄筋76にそれぞれ支持
されている。
一方の本体部材10の上面部12の先端部は,第1図に示す
ように,他方の本体部材20の上面部22先端部に対して,
適当な間隔をあけて上方に位置している。そして,両者
の間に,クロロプレンゴム等でなる弾性体30が取り付け
られている。該弾性体30は,本体部材20の上面部22先端
部上に位置する部分が,他方の本体部材10の上面部12先
端部の下面に対して摺動可能になっている。
該弾性体30が取り付けられた本体部材20における上面部
22の先端および弾性体30と他方の本体部材10の側壁部11
との間には,プラスチックフォーム等の硬質材からなる
弾性体41が充填されている。この弾性体41は,上面部材
22の伸縮を許容すると共に,次に述べるバックアップ部
材50と共働して,両者の間に充填されるシール部材40の
形状を,上面部材12,22の伸縮等にかかわらず保形す
る。すなわち,この弾性体41はシール部材40の保形に関
するバックアップ部材としても機能する。
各本体部材10および20における側壁部11および21の下部
間には,発泡ポリエチレン等のプラスチックフォームで
なるバックアップ部材50が配設されている。該バックア
ップ部材50は,各本体部材10および20における側壁部11
および21の下端部からそれぞれ他方の側壁部21および11
に向かって延出する水平状の支持部材15および25により
支持されて,該バックアップ部材50の落下を防止してい
る。該バックアップ部材50は,各本体部材10および20の
側壁部11および21の中央部に断面V字状の溝部が設けら
れている。
該バックアップ部材50と本体部材20の上面部22および弾
性体41との間には,バックアップ部材50の溝部を除い
て,ゴム等の伸縮性に富む軟質材からなるシール部材40
が充填されている。該シール部材40は両本体部材10およ
び20の側壁部11および21間を防水シールしている。シー
ル部材のシール性について,今少し説明すると,シール
部材40は,その上面と下面が弾性体41およびバックアッ
プ部材50にそれぞれ接触し,かつバックアップ部材50に
形成された溝部によってその変形部分が逃がされること
になるので,例えば,床版71,71の伸縮によってシール
部材40に圧縮力が作用した場合に,シール部材40の中間
部が盛り上がって,上面部材22の先端において切断され
る不具合を生じることがない。このように,床版71,71
の伸縮に伴う上面部12,22の摺動にもかかわらず,シー
ル部材40は,その形状が保形される。従って,常時,一
対の本体部材10,20の側壁部11,21間に所望の弾性力で密
接する。それ故,長期間にわたって均質なシール性を維
持できる。
このような構成の本考案の伸縮継手は,各床版71の切欠
部に配設された各補強鉄筋75および76にて各本体部材10
および20のアンカー13および23をそれぞれ支持した状態
で,各床版71の切欠部にコンクリート79が充填されて硬
化される。これにより,各本体部材10は,アンカー13お
よび23が各コンクリート79内にそれぞれ埋設され,各本
体部材10および20における各アンカー13および23を除く
側壁部11および21と上面部12および22とが各コンクリー
ト79間に位置される。そして,各床版71の切欠部を除く
上面に配設される舗装アスファルト部72同士を連結すべ
く,各コンクリート79上および各本体部材10および20の
上面部12および22上に舗装アスファルト78が配設され,
該伸縮継手全体が,該舗装アスファルト78内に埋設され
る。そして,該舗装アスファルト78には,上方に位置す
る本体部材10の上面部12先端に対応した上部に目地77が
形成されており,該目地77内に弾性シール材77aが充填
されている。
本考案の伸縮継手では,各床版71が,周囲の温度変化等
により伸縮すると,各本体部材10および20の上面部12お
よび22は,弾性体30を介して相互に摺動し,これによ
り,各床版71の伸縮が吸収される。相互に摺動する各本
体部材10および20の上面部12および22の間には,弾性体
30が介装されているため,騒音の発生が極力抑制され
る。また,該伸縮継手の上方に位置する舗装アスファル
ト78が,自動車等の走行により振動しても,各上面部12
および22同士が直接摺接せず,騒音の発生が確実に防止
される。舗装アスファルト78上に滲む込む水は,各本体
部材10および20間のシール部材40により確実に防水され
るため,下方に落下するおそれがない。舗装アスファル
ト78上を走行する自動車等の荷重は,各本体部材10およ
び20の小面積の上面部12および22にて支持されるため,
自動車の走行等による振動が加わる部分が小さく,耐久
性が著しく向上する。
(考案の効果) 本考案の橋梁用伸縮継手は,このように,一対の本体部
材から延出され,先端部同士が上下に重なりあう上面部
間に第1弾性体を挟持しているため,自動車等の走行に
よる振動が加わっても,騒音が発生するおそれがない。
また,自動車等の荷重を小面積の上面部で支持するの
で,振動が加わる部分が小さく,耐久性が著しく向上す
る。さらに,各本体部材の側壁部間にシール部材が充填
され,かつ該シール部材がバックアップ部材としても機
能する上方の第2弾性体と,下方のバックアップ部材に
挟まれて保形するので,シール性を長期間にわたって維
持できる。従って,耐久性の向上とあいまって,長期間
にわたって漏水が確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の橋梁用伸縮継手の一例を示す断面図,
第2図はその平面図,第3図は従来の橋梁用伸縮継手の
断面図である。 10,20…本体部材,11,21…側壁部,12,22…上面部,13,
23…アンカー,30…弾性体,40…シール部材,50…バッ
クアップ部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】相隣する床版の各端部に相互に対向するよ
    うにそれぞれ取り付けられており,それぞれが略鉛直状
    で橋梁の幅方向に延びる側壁部,および各側壁部の上部
    から他方の側壁部に向けて延出してその延出した先端部
    同士が上下に適当な間隔をあけて重なりあい,各上面が
    アスファルトの下面にそれぞれ接する上面部を有する一
    対の本体部材と, 一対の上面部の重なりあう部分に挟持され,該一対の上
    面部同士を相互に摺動可能になす第1弾性体と, 上方の上面部と該上面部に連なる側壁部とで形成される
    コーナ部に,該第1弾性体に隣接して保持された第2弾
    性体と, 軟質材からなり,下方の上面部の下面と該第2弾性体の
    下面に上面が接した状態で,各本体部材における側壁部
    間に充填されたシール部材と, 上面が該シール部材の下面に接した状態で,各本体部材
    における側壁部の下部間にわたって架設され,該第2弾
    性体と共働して該シール材の形状を保形するバックアッ
    プ部材と, を具備する橋梁用伸縮継手。
JP1989023607U 1989-02-28 1989-02-28 橋梁用伸縮継手 Expired - Lifetime JPH0617841Y2 (ja)

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