JP2528435B2 - 平行に架設した桁材を有する構造物におけるプレストレス導入補強構造 - Google Patents
平行に架設した桁材を有する構造物におけるプレストレス導入補強構造Info
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Description
ートからなる複数の桁材を、横方向に近接して架設する
と共に、隣り合う桁材の間に接合部コンクリートを打設
した型式の橋梁等の構造物において、その接合部コンク
リートにプレストレスを導入して強化する平行に架設し
た桁材を有する構造物のプレストレス導入補強構造に関
するものである。
向に近接して架設し、隣り合う桁材の間に打設した桁間
コンクリートにより各桁材を一体化した構造物におい
て、その構造物の耐荷重性能を向上させる必要が生じた
場合は、その構造物の上部に厚さを増加させるためのコ
ンクリートを打設している。前記従来の方法の場合は、
死荷重が大きくなる割に、耐荷重性能がそれ程改善され
ないという欠点がある。
方法として桁材の下側に、ＰＣ鋼材張設用の補強支持材
を介してＰＣ鋼材を緊張して配設することが考えられる
が、桁材の下側にＰＣ鋼材を張設すれば、その分さらに
実質な梁成が増大して桁下のデッドスペースが増大する
という不具合があり、さらに桁材には鉄筋が埋設されて
いるので、ＰＣ鋼材挿通孔の穿孔が難しく、円滑なＰＣ
鋼材の張設ができないという問題がある。本発明は前記
の課題を解決した平行に架設した桁材を有する構造物に
おけるプレストレス導入補強構造を提供することを目的
とする。
するために、本発明の平行に架設した桁材を有する構造
物のプレストレス導入補強構造においては、複数のコン
クリート製桁材１を横方向に近接して配設し、隣り合う
桁材１の間に打設した桁間コンクリート２により各桁材
１を一体化した構造物において、前記桁材１の下部側面
に、隣り合うフランジ間で小間隙１５が形成されるよう
にしてフランジ１０を設け、前記桁間コンクリート２
は、このフランジ１０の上側に打設されており、かつこ
の桁間コンクリート２の両端部に、桁材１の両端側下面
から桁材１の端部上面に向かって傾斜上昇するＰＣ鋼材
挿通孔３が穿設されており、前記複数の桁間コンクリー
ト２の下側に形成される複数の前記小間隙１５に複数の
ＰＣ鋼材６を配設し、かつその両端部を前記ＰＣ鋼材挿
通孔３に挿通し、桁材１の両端部上面に形成された凹部
４内において前記ＰＣ鋼材挿通孔３から導出した前記Ｐ
Ｃ鋼材６の端部をアンカープレート５を介して定着装置
７により緊張定着し、前記凹部４内に無収縮硬化性材料
８を充填して前記桁材１上面を平らに形成した構成を特
徴とする。
１５を利用して配置でき、かつ桁間コンクリート２に張
力を加えることで複数の桁材１からなる構造物全体を複
数本の前記ＰＣ鋼材６で補強でき、かつＰＣ鋼材６の張
設のために構造物の一部が外方に突出するようなことが
ない。
であって、中空部９を有するプレキャストコンクリート
製桁材１が、複数本（図示の場合は５本）横方向に近接
して並べて配置されると共に、間隔をおいて配置された
橋台１４に架設され、前記桁材１の下部側面のフランジ
１０は、小間隙１５をおいて配置され、かつ隣り合う桁
材１のフランジ１０の上面にわたって、型枠（図示を省
略した）が載置され、前記桁材１の長手方向に間隔をお
いて配置された複数組の横締め用シース１１は、各桁材
１にわたって挿通され、次いで前記型枠の上部におい
て、隣り合う桁材１の間に桁間コンクリート２が打設さ
れる。
その桁間コンクリート２の両端近くの位置の上部に、Ｐ
Ｃ鋼材挿通孔３に直角なアンカープレート支承面１２を
有する凹部４が、はつり取りにより設けられる。
角なＰＣ鋼材挿通孔３が、桁間コンクリート２の両端の
上部からその桁間コンクリート２の中間側の下面に向か
って斜め下方に傾斜するように穿設される。
が、桁間コンクリート２の中間部下面に沿って、かつ小
間隙１５に位置して延長すると共に、前記桁間コンクリ
ート２の長手方向の両端側のＰＣ鋼材挿通孔３に挿通さ
れ、前記ＰＣ鋼材６の両端部は、アンカープレート支承
面１２に当接されたアンカープレート５に挿通されてい
る。
ンカープレート５に係合する定着装置７により定着さ
れ、次に桁間コンクリート２の凹部４に、無収縮コンク
リートからなる無収縮硬化性材料８が充填されて、その
無収縮硬化性材料８によりアンカープレート５および定
着装置７が被覆される。
にわたって挿通されている各横締め用シース１１にわた
って、横締めＰＣ鋼材１３を挿通し、その横締めＰＣ鋼
材１３の両端部に、座金を嵌設すると共にナットを螺合
し（それぞれ図示を省略した）、そのナットを緊締し
て、各桁材１および各桁間コンクリート２の横締めを行
なう。
からなる構造物を道路として使用する場合は、その構造
物の上面に舗装が施される。
鋼材６を定着する場合について説明する。まずＰＣ鋼材
６に螺合したナットからなる定着装置７を緊締して、Ｐ
Ｃ鋼材６に引張力を与えると共に、桁材１および桁間コ
ンクリート２に圧縮力を与え、次いで凹部４内に無収縮
硬化性材料８を充填して、その無収縮硬化性材料８によ
り、定着装置７の弛緩回転を防止する。
て、ＰＣ鋼材６に引張力を与える場合、その定着装置７
を回転する回動用駆動装置としては、例えばラチエット
式レンチを使用する。
桁材１を横方向に近接して配設し、隣り合う桁材１の間
に打設した桁間コンクリート２により各桁材１を一体化
した構造物において、前記桁間コンクリート２の下面に
沿い、かつ隣り合う桁材１間に形成される小間隙１５に
ＰＣ鋼材６を配置し、桁間コンクリート２の両端部にお
いて桁材１の両端側下面から桁材１の端部上面に向かっ
て傾斜上昇するＰＣ鋼材挿通孔３にＰＣ鋼材６の両端部
を挿通し、その両端を桁間コンクリート２の両端部上面
において定着具で定着するものであるから、複数の小間
隙１５を利用して複数のＰＣ鋼材６により桁材１を円滑
に補強でき、かつ、下向きに凸の弓張状に張設されるＰ
Ｃ鋼材６が構造物の下面に突出せず、したがって構造物
を例えば橋台４間等に配設した場合、その下面にいわゆ
るデッドスペースが形成されないので、構造物下面の制
限高さを高くできるという効果がある。さらに桁間コン
クリート２には、桁材１におけるような鉄筋が埋設され
ていないので、ＰＣ鋼材挿通孔３の円滑な穿孔が可能で
あり、しかも凹部４内に、無収縮硬化性材料８を充填す
るので、桁材１に大きな断面欠損を生じさせることな
く、複数の桁材１および桁間コンクリート２からなる構
造物を強力に補強することができる。
クリートを打設し、その桁間コンクリートにＰＣ鋼材挿
通孔を設けた状態を示す縦断側面図である。
物の右側部分を中間位置で切断した状態を示す縦断正面
図である。
付近を示す縦断側面図である。
充填した状態を示す縦断側面図である。
ある。
Claims (1)
- 【請求項１】 複数のコンクリート製桁材１を横方向に
近接して配設し、隣り合う桁材１の間に打設した桁間コ
ンクリート２により各桁材１を一体化した構造物におい
て、前記桁材１の下部側面に、隣り合うフランジ間で小
間隙１５が形成されるようにしてフランジ１０を設け、
前記桁間コンクリート２は、このフランジ１０の上側に
打設されており、かつこの桁間コンクリート２の両端部
に、桁材１の両端側下面から桁材１の端部上面に向かっ
て傾斜上昇するＰＣ鋼材挿通孔３が穿設されており、前
記複数の桁間コンクリート２の下側に形成される複数の
前記小間隙１５に複数のＰＣ鋼材６を配設し、かつその
両端部を前記ＰＣ鋼材挿通孔３に挿通し、桁材１の両端
部上面に形成された凹部４内において、前記ＰＣ鋼材挿
通孔３から導出した前記ＰＣ鋼材６の端部をアンカープ
レート５を介して定着装置７により緊張定着し、前記凹
部４内に無収縮硬化性材料８を充填して前記桁材１上面
を平らに形成した構成を特徴とする、平行に架設した桁
材を有する構造物におけるプレストレス導入補強構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5345674A JP2528435B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 平行に架設した桁材を有する構造物におけるプレストレス導入補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5345674A JP2528435B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 平行に架設した桁材を有する構造物におけるプレストレス導入補強構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07180110A JPH07180110A (ja) | 1995-07-18 |
| JP2528435B2 true JP2528435B2 (ja) | 1996-08-28 |
Family
ID=18378203
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5345674A Expired - Lifetime JP2528435B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 平行に架設した桁材を有する構造物におけるプレストレス導入補強構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2528435B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
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| KR100888926B1 (ko) * | 2008-06-11 | 2009-03-16 | 노윤근 | 교량 유지관리용 정착부 시공방법 |
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| CN104453230B (zh) * | 2014-11-28 | 2018-01-19 | 李广浩 | 预应力预制预埋式组合结构 |
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Family Cites Families (1)
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|---|---|---|---|---|
| JPH0772444B2 (ja) * | 1987-07-16 | 1995-08-02 | 株式会社竹中工務店 | 床の補強方法 |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP5345674A patent/JP2528435B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07180110A (ja) | 1995-07-18 |
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