JPH11117044A - 初期なじみ性のすぐれた遊離黒鉛析出型鉄系焼結材料製軸受 - Google Patents

初期なじみ性のすぐれた遊離黒鉛析出型鉄系焼結材料製軸受

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JPH11117044A
JPH11117044A JP27882997A JP27882997A JPH11117044A JP H11117044 A JPH11117044 A JP H11117044A JP 27882997 A JP27882997 A JP 27882997A JP 27882997 A JP27882997 A JP 27882997A JP H11117044 A JPH11117044 A JP H11117044A
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Sekihin You
楊  積彬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 初期なじみ性のすぐれた遊離黒鉛析出型鉄系
焼結材料製軸受を提供する。 【解決手段】 軸受を、重量%で、C:1〜3%、S:
0.05〜1%、B:0.05〜1%、Cu:0.5〜
4%、Mn:0.4〜2%を含有し、さらに必要に応じ
て、Ni:1〜5%および/またはMo:0.5〜2%
を含有し、残りがFeと不可避不純物からなる組成、並
びに実質的にパーライト相、ベーナイト相、およびマル
テンサイト相のうちの少なくともいずれかからなる主体
相と、析出遊離黒鉛と、フェライト相と、気孔からなる
組織を有し、これらの割合が、光学顕微鏡による組織観
察で、析出遊離黒鉛:5〜35面積%、フェライト相:
3〜20面積%、気孔:2〜15面積%、主体相:残
り、を満足する遊離黒鉛析出型鉄系焼結材料で構成して
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高荷重高速摩擦
条件下ですぐれた初期なじみ性を示し、かつ強度と耐摩
耗性にもすぐれた遊離黒鉛析出型鉄系焼結材料製軸受
(以下、黒鉛析出材料軸受と云う)に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平8−41610号公
報に記載される通り、重量%で(以下、%の表示は重量
%を意味する)、 C:1.1〜4%、 S:0.02〜0.5%、 B:0.01〜0.5%、 Cu:0.5〜4%、 を含有し、残りがFeと不可避不純物からなる組成、並
びに実質的にパーライトの素地に、気孔と共に微細な遊
離黒鉛が析出した組織を有する、高強度とすぐれた耐摩
耗性を有する遊離黒鉛析出型鉄系焼結材料(以下、黒鉛
析出材料と云う)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年の各種駆動
装置の高出力化および高速化はめざましく、これに伴な
い、駆動装置の構造部材である回転軸は高負荷の状態で
高速回転することになり、この結果相手部材である軸受
は、高荷重高速摩擦条件にさらされることになるが、上
記の従来黒鉛析出材料で軸受を構成した場合、これが高
荷重高速摩擦条件下におかれると、上記の通り強度と耐
摩耗性にすぐれているものの、反面初期なじみ性の低い
ものであるために、軸受面に偏摩耗が発生し易く、発生
した偏摩耗は、特に高荷重高速摩擦条件下では、その進
行が著しく促進されるようになることから、比較的短時
間で使用寿命に至るのが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上述のような観点から、高荷重高速摩擦条件下でもすぐ
れた初期なじみ性を示す軸受を開発すべく、特に強度と
耐摩耗性のすぐれた上記の従来黒鉛析出材料に着目し、
研究を行なった結果、予め所定のS含有量としたアトマ
イズドFe−S合金粉末に、所定量の銅粉、さらに必要
に応じてNi粉末および/またはMo粉末を配合し、混
合した後、これを拡散焼鈍炉で所定温度に所定時間保持
して、前記Fe−S合金粉末の表面に銅粉、さらに必要
に応じてNi粉末および/またはMo粉末が均等に分散
分布した状態で、前記表面部に部分拡散付着した部分拡
散合金化粉末とし、これに所定量のB源としての六方晶
窒化硼素(以下、hBNで示す)粉末、および所定量の
黒鉛粉末とFe−Mn合金粉末を配合し、潤滑剤として
0.75%のステアリン酸亜鉛を添加して混合して混合
粉末とし、この混合粉末を用いて加圧成形した圧粉体
を、還元性雰囲気中、相対的に高い焼結温度である11
00〜1250℃の範囲内の所定温度に加熱して、前記
部分拡散合金化粉末に黒鉛粉末を十分に固溶させ、さら
にFe−Mn合金粉末および銅粉、必要に応じてNi粉
末および/またはMo粉末も固溶させ、この状態から望
ましくは40℃/min.以下の冷却速度で冷却する焼
結を施すことにより軸受を製造すると、前記BおよびS
が、前記焼結温度で固溶した黒鉛を冷却時に遊離黒鉛と
して析出するのを著しく促進するように作用し、一方M
nはCuとの共存においてフェライト相の形成を促進
し、Cuはそのまま固溶して強度の向上にも寄与し、さ
らに必要に応じて含有されるNiおよびMoもそれぞれ
固溶して靭性および強度を向上させることから、製造さ
れた軸受は、実質的にパーライト相、ベーナイト相、お
よびマルテンサイト相のうちの少なくともいずれかから
なる主体相と、析出遊離黒鉛と、フェライト相と、気孔
からなる組織を有する黒鉛析出材料で構成されるように
なり、この結果基本的に前記主体相と析出遊離黒鉛によ
って高強度とすぐれた耐摩耗性が確保され、また特に前
記フェライト相によってすぐれた初期なじみ性が確保さ
れることから、高荷重高速摩擦条件下でもすぐれた軸受
性能を長期に亘って発揮するという研究結果を得たので
ある。
【0005】この発明は、上記の研究結果にもとづいて
なされたものであって、 C:1〜3%、 S:0.05〜1%、 B:0.05〜1%、 Cu:0.5〜4%、 Mn:0.4〜2%、 を含有し、さらに必要に応じて、 Ni:1〜5%および/またはMo:0.5〜2%、 を含有し、残りがFeと不可避不純物からなる組成、並
びに実質的にパーライト相、ベーナイト相、およびマル
テンサイト相のうちの少なくともいずれかからなる主体
相と、析出遊離黒鉛と、フェライト相と、気孔からなる
組織を有し、これらの割合が、光学顕微鏡による組織観
察で、 析出遊離黒鉛:5〜35面積%、 フェライト相:3〜20面積%、 気孔:2〜15面積%、 主体相:残り、 を満足する黒鉛析出材料で構成してなる、初期なじみ性
のすぐれた黒鉛析出材料製軸受に特徴を有するものであ
る。
【0006】つぎに、この発明の黒鉛析出材料製軸受に
おいて、これを構成する黒鉛析出材料の成分組成および
組織割合を上記の通りに限定した理由を説明する。 (a) C C成分には、主体相を形成すると共に、BおよびSの共
存作用で微細な遊離黒鉛として析出して耐焼付性と耐摩
耗性を向上させる作用があるが、その含有量が1%未満
では、析出遊離黒鉛の割合が5面積%未満となってしま
い、前記作用に所望の効果が得られず、一方その含有量
が3%を越えると焼結材料の密度が低下するようになっ
て強度および耐摩耗性が低下することから、その含有量
を1〜3%と定めた。
【0007】(b) SおよびB これらの成分には、共存して固溶した黒鉛を冷却過程で
微細な遊離黒鉛として析出するのを促進させる作用があ
り、この場合前記作用を十分に発揮させるには、S成分
については原料粉末としてFe中にSを所定量含有させ
た溶湯からアトマイズ法により形成したFe−S合金粉
末を用い、またB成分はhBN粉末を原料粉末として用
いるのが望ましく、したがって、その含有量がSおよび
BのいずれかでもS:0.05%未満およびB:0.0
5%未満になると5面積%以上の析出遊離黒鉛の形成は
困難となることから、所望の耐摩耗性が得られないばか
りでなく、脆い粒界セメンタイトが析出するようにな
り、一方その含有量がいずれかでもS:1%およびB:
1%を越えると焼結性が阻害され、かつ析出遊離黒鉛が
35面積%を越えて高くなってしまい、強度が低下する
ようになることから、その含有量をS:0.05〜1
%、B:0.05〜1%と定めた。なお、望ましくは
S:0.1〜0.3%、B:0.05〜0.2%の含有
がよい。
【0008】(c) Cu Cu成分には、Mnとの共存においてフェライト相の形
成を促進し、もって初期なじみ性を向上させるほか、主
体相およびフェライト相に固溶して軸受の強度を向上さ
せる作用があるが、その含有量が1%未満では前記作用
に所望の向上効果が得られず、一方その含有量が4%を
越えても前記作用により一層の向上効果は現われず、加
えて焼結時の膨張量が大きくなって寸法精度低下の原因
となることから、その含有量を1〜4%と定めた。望ま
しくは1〜3%の含有がよい。
【0009】(d) Mn Mn成分には、上記の通りCuとの共存においてフェラ
イト相の形成を促進し、もって初期なじみ性を向上させ
る作用があるが、その含有量が0.4%未満ではフェラ
イト相の割合が3面積%未満となってしまい、所望の初
期なじみ性を確保することができず、一方その含有量が
2%を越えると、フェライト相の割合が20面積%を越
えて高くなり過ぎてしまい、耐摩耗性が急激に低下する
ようになることから、その含有量を0.4〜2%と定め
た。なお、望ましくは0.8〜1.5%の含有がよい。
【0010】(e) Ni Ni成分には、主体相およびフェライト相に固溶して軸
受の靭性を向上させる作用があるので、必要に応じて含
有されるが、その含有量が1%未満では所望の靭性向上
効果が得られず、一方その含有量が5%を越えると、オ
ーステナイト相が多く残留するようになり、これが強度
および耐摩耗性低下の原因となることから、その含有量
を1〜5%と定めた。望ましくは1〜3%の含有がよ
い。
【0011】(e) Mo Mo成分には、主体相およびフェライト相に固溶して軸
受の強度を向上させる作用があるので、必要に応じて含
有されるが、その含有量が0.5%未満では所望の強度
向上効果が得られず、一方その含有量が2%を越える
と、圧粉体のプレス成形性が低下し、軸受の高密度化が
図れず、所望の強度および靭性を確保することができな
くなることから、その含有量を0.5〜2%と定めた。
望ましくは1〜1.5%の含有がよい。
【0012】なお、軸受を構成する焼結材料の気孔割合
は、原則として圧粉体のプレス成形圧力によって調整す
ることができるが、その割合が15面積%を越えると軸
受の強度が急激に低下するようになり、一方その割合を
2面積%未満にすることはプレス成形だけでは技術的に
困難であることから、その割合を2〜15面積%、望ま
しくは2〜10面積%と定めた。
【0013】
【発明の実施の形態】ついで、この発明の黒鉛析出材料
製軸受を実施例により具体的に説明する。原料粉末とし
て、いずれも粒度が−300メッシュで、それぞれS含
有量が0.1%、0.2%、および0.3%のFe−S
合金粉末の表面部に、それぞれ所定量の銅粉、銅粉とN
i粉末、銅粉とMo粉末、さらに銅粉とNi粉末とMo
粉末が均一に分散分布した状態で部分拡散付着してなる
各種の部分拡散合金化粉末、hBN粉末、黒鉛粉末、F
e−Mn合金(Mn:80%含有)粉末を用意し、これ
ら原料粉末を表1,2に示される配合組成に配合し、潤
滑剤としてステアリン酸亜鉛:0.75%を加えてV型
回転混合機中で30分間混合した後、5〜7ton /
cm2 の圧力で圧粉体にプレス成形し、ついでメッシュ
ベルト式連続焼結炉にて、アンモニア分解ガス雰囲気
中、1100〜1250℃の範囲内の所定温度に25分
間保持後、35℃/min.の冷却速度で室温まで冷却
の条件で焼結することにより、実質的に上記配合組成と
同じ成分組成、並びに光学顕微鏡(倍率:100倍)で
観察した組織写真による計測で表1,2に示される割合
の組織を有し、かつJIS・Z2550に規定される寸
法の引張試験片および外径:18mm×内径:8mm×
長さ:8mmの寸法をもった本発明黒鉛析出材料製軸受
(以下、本発明軸受という)1〜19をそれぞれ製造し
た。また、比較の目的で、原料粉末として、いずれも−
300メッシュの粒度を有するBおよびSの含有量を種
々変化せしめた各種のFe−B−S合金粉末、銅粉、お
よび黒鉛粉末を用意し、これら原料粉末を表2に示され
る配合組成に配合する以外は同一の条件で従来黒鉛析出
材料製軸受(以下、従来軸受という)1〜9をそれぞれ
製造した。なお、上記従来軸受1〜9は、上記の特開平
8−41610号公報に記載される黒鉛析出材料に相当
する材料で構成されたものである。
【0014】ついで、上記引張試験片を用い、引張強さ
を測定して強度を評価し、また55mm×10mm×1
0mmの寸法をもった試験片を用いて、シャルピー衝撃
値を測定して靭性を評価した。上記の各種軸受のそれぞ
れに直径:8mm×長さ:50mmの寸法をもったS4
5Cの炭素鋼製軸を挿通し(軸受と軸間のクリアラン
ス:約25μm)、前記軸の両端部を5mmの間隔をも
って支持し、前記軸受には直下より74kgf/cm2
の面圧で高負荷をかけて定置し、潤滑剤としてグリース
を使用し、前記軸の周速を300m/min.とする高
速回転条件で摩耗試験を60分間行い、初期なじみ性を
評価した。初期なじみ性の評価は、試験後の軸受を長さ
方向に縦断し、断面下側端面にそって長さ方向に摩耗量
を連続的に測定し、最大摩耗量と最小摩耗量をピックア
ップし、これを算出することにより行った。これらの結
果を表3に示した。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】
【発明の効果】表1〜3に示される結果から、本発明軸
受1〜19は、いずれも実質的にパーライト相、ベーナ
イト相、およびマルテンサイト相のうちの少なくともい
ずれかからなる主体相と、析出遊離黒鉛と、フェライト
相と、気孔からなる組織を有する黒鉛析出材料で構成さ
れ、軸受に要求される十分な強度と靭性を具備し、さら
に高荷重高速摩耗条件にもかかわらず、軸受面における
最大摩耗量と最小摩耗量の差がきわめて小さく、これは
均等な摩耗を示し、初期なじみ性のきわめてすぐれてい
る状態を示すものであり、しかも耐摩耗性にもすぐれ、
一方従来軸受1〜9は、いずれもパーライト組織を示
し、高荷重高速摩耗条件では局部的に摩耗にバラツキが
生じ、これが偏摩耗の原因となって使用寿命の短命化を
もたらすことが明らかである。上述のように、この発明
の黒鉛析出材料軸受は、高荷重高速摩耗条件下において
もすぐれた初期なじみ性を示し、すぐれた軸受特性を長
期に亘って発揮するので、各種駆動装置の高出力化およ
び高速化に満足に対応し、かつ省力化にも役立つなど工
業上有用な特性を有するのである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、 C:1〜3%、 S:0.05〜1%、 B:0.05〜1%、 Cu:0.5〜4%、 Mn:0.4〜2%、 を含有し、残りがFeと不可避不純物からなる組成、並
    びに実質的にパーライト相、ベーナイト相、およびマル
    テンサイト相のうちの少なくともいずれかからなる主体
    相と、析出遊離黒鉛と、フェライト相と、気孔からなる
    組織を有し、これらの割合が、光学顕微鏡による組織観
    察で、 析出遊離黒鉛:5〜35面積%、 フェライト相:3〜20面積%、 気孔:2〜15面積%、 主体相:残り、 を満足する遊離黒鉛析出型鉄系焼結材料で構成したこと
    を特徴とする初期なじみ性のすぐれた遊離黒鉛析出型鉄
    系焼結材料製軸受。
  2. 【請求項2】 重量%で、 C:1〜3%、 S:0.05〜1%、 B:0.05〜1%、 Cu:0.5〜4%、 Mn:0.4〜2%、 を含有し、さらに、 Ni:1〜5%、 を含有し、残りがFeと不可避不純物からなる組成、並
    びに実質的にパーライト相、ベーナイト相、およびマル
    テンサイト相のうちの少なくともいずれかからなる主体
    相と、析出遊離黒鉛と、フェライト相と、気孔からなる
    組織を有し、これらの割合が、光学顕微鏡による組織観
    察で、 析出遊離黒鉛:5〜35面積%、 フェライト相:3〜20面積%、 気孔:2〜15面積%、 主体相:残り、 を満足する遊離黒鉛析出型鉄系焼結材料で構成したこと
    を特徴とする初期なじみ性のすぐれた遊離黒鉛析出型鉄
    系焼結材料製軸受。
  3. 【請求項3】 重量%で、 C:1〜3%、 S:0.05〜1%、 B:0.05〜1%、 Cu:0.5〜4%、 Mn:0.4〜2%、を含有し、さらに、 Mo:0.5〜2%、 を含有し、残りがFeと不可避不純物からなる組成、並
    びに実質的にパーライト相、ベーナイト相、およびマル
    テンサイト相のうちの少なくともいずれかからなる主体
    相と、析出遊離黒鉛と、フェライト相と、気孔からなる
    組織を有し、これらの割合が、光学顕微鏡による組織観
    察で、 析出遊離黒鉛:5〜35面積%、 フェライト相:3〜20面積%、 気孔:2〜15面積%、 主体相:残り、 を満足する遊離黒鉛析出型鉄系焼結材料で構成したこと
    を特徴とする初期なじみ性のすぐれた遊離黒鉛析出型鉄
    系焼結材料製軸受。
  4. 【請求項4】 重量%で、 C:1〜3%、 S:0.05〜1%、 B:0.05〜1%、 Cu:0.5〜4%、 Mn:0.4〜2%、 を含有し、さらに、 Ni:1〜5%、 Mo:0.5〜2%、 を含有し、残りがFeと不可避不純物からなる組成、並
    びに実質的にパーライト相、ベーナイト相、およびマル
    テンサイト相のうちの少なくともいずれかからなる主体
    相と、析出遊離黒鉛と、フェライト相と、気孔からなる
    組織を有し、これらの割合が、光学顕微鏡による組織観
    察で、 析出遊離黒鉛:5〜35面積%、 フェライト相:3〜20面積%、 気孔:2〜15面積%、 主体相:残り、 を満足する遊離黒鉛析出型鉄系焼結材料で構成したこと
    を特徴とする初期なじみ性のすぐれた遊離黒鉛析出型鉄
    系焼結材料製軸受。
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