JPH11114278A - ランドリー機器 - Google Patents

ランドリー機器

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JPH11114278A
JPH11114278A JP9278409A JP27840997A JPH11114278A JP H11114278 A JPH11114278 A JP H11114278A JP 9278409 A JP9278409 A JP 9278409A JP 27840997 A JP27840997 A JP 27840997A JP H11114278 A JPH11114278 A JP H11114278A
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laundry
drum
rotation speed
cloth
motor
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Shoichi Matsui
正一 松井
Hisashi Hagiwara
久 萩原
武人 ▲高▼橋
Taketo Takahashi
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水受け槽内に水平軸を中心に回転自在に配設
したドラム内で洗濯物の洗濯、すすぎ、脱水、乾燥を行
うランドリー機器において、ドラム内の洗濯物の布質を
判定して、洗濯物の布質に適した洗濯を行うようにし
て、布質に関係なく所定の洗浄効果が得られるようにす
る。 【解決手段】 ランドリー機器本体9に弾性的に支持し
た水受け槽3にドラム1を内包し、このドラム1内に洗
濯物を収納して水平軸4を中心に、第1のモータ15と
第2のモータ16により少なくとも第1の回転数と第2
の回転数で回転可能とし、第1のモータ15と第2のモ
ータ16の回転数を制御手段により制御する。ドラム1
の回転数を回転数検知手段で検知し、水受け槽3内の水
位を水位検知手段で検知するようにして、制御手段は、
布質判別手段の判別結果により、ドラム1の回転数を変
えるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、略水平方向に設け
た回転軸を中心に回転自在に配設した回転ドラム内で洗
濯物を洗濯、または乾燥、または洗濯と乾燥を行うラン
ドリー機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のランドリー機器は図12
に示すように構成していた。以下、その構成について説
明する。
【0003】図に示すように、ドラム1は、外周部に多
数の通水孔2を全面に設け、水受け槽3内に回転自在に
配設している。ドラム1の回転中心に水平軸4の一端を
固定し、水平軸4の他端にドラムプーリー5を固定して
いる。モータ6は、ベルト7によりドラムプーリー5と
連結し、ドラム1を回転駆動する。ドラム1の開口部に
蓋8を開閉自在に設けている。
【0004】水受け槽3は、ランドリー機器本体9より
ばね体10で吊り下げ、防振ダンパー11により脱水時
の振動がランドリー機器本体9に伝達されないように防
振支持するとともに、脱水時の振動を低減する重り12
を設けている。ヒータ13は、水受け槽3内の洗濯水を
加熱するものである。制御装置14は、モータ6、ヒー
タ13などの動作を制御し、洗濯、すすぎ、脱水などの
一連の行程を逐次制御する。
【0005】上記構成において動作を説明すると、蓋8
を開いてドラム1内に洗濯物を投入し、運転を開始する
と、洗濯行程では、ドラム1はモータ6によって低速で
回転駆動され、ドラム1内の洗濯物は持ち上げられて水
面上に落下される。こうして洗濯行程が進行する。すす
ぎ行程においても洗濯行程と同様の動作を行う。脱水行
程では、ドラム1は高速で回転駆動され、洗濯物は遠心
脱水される。このとき、ドラム1内の洗濯物の片寄り、
すなわちアンバランスが生じると、ドラム1および水受
け槽3は振動するが、防振ダンパー11により振動を減
衰してランドリー機器本体9に伝達されることはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では、洗濯行程でのドラム1の回転数は、通常約53r
/minであり、綿類が多い洗濯の場合には、綿類は吸
水性が高く洗濯物の自重が重くなるので、洗濯物に働く
重力と遠心力のバランスがとれて、洗濯物は持ち上げら
れた後に水面上に落下されて、いわゆるたたき洗い効果
により所定の洗浄効果が得られる。一方、化繊類が多い
洗濯の場合には、化繊類は吸水性が低く洗濯物の自重が
軽くなるので、洗濯物に働く重力よりも遠心力の方が相
対的に大きくなり、洗濯物がドラム1内に張り付いてし
まってたたき洗い状態ではなくなり、所定の洗浄効果が
得られないという問題を有していた。
【0007】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、ドラム内の洗濯物の布質を判定して、洗濯物の布質
に適した洗濯を行うようにして、布質に関係なく所定の
洗浄効果が得られるようにすることを第1の目的として
いる。
【0008】また、洗濯物の布質に適した乾燥を行うよ
うにして、布傷みのない乾燥を行うようにすることを第
2の目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1の目的
を達成するために、ランドリー機器本体に弾性的に支持
した水受け槽にドラムを内包し、このドラム内に洗濯物
を収納して水平軸を中心にモータにより少なくとも第1
の回転数と第2の回転数で回転可能とし、ドラムの回転
数を検知する回転数検知手段の検知結果と洗濯物の布質
を判別する布質判別手段の判別結果を制御手段に入力
し、モータの回転数を制御する。制御手段は、布質判別
手段の判別結果によりドラムの回転数を変えるようにし
たものである。
【0010】これにより、綿類が多い場合には、ドラム
回転数を通常の回転数(たとえば53r/min)設定
することにより、洗濯物がたたき洗い状態となって所定
の洗浄効果が得られ、一方化繊類が多い場合には、ドラ
ム回転数を通常より低く(たとえば45r/min)設
定することにより、洗濯物がドラム内に張り付くことな
く、持ち上げられた後に水面上に落下され、たたき洗い
状態となって所定の洗浄効果が得られる。
【0011】また、上記第2の目的を達成するために、
ランドリー機器本体に弾性的に支持した水受け槽にドラ
ムを内包し、このドラム内に洗濯物を収納して水平軸を
中心にモータにより少なくとも第1の回転数と第2の回
転数で回転可能とし、洗濯物の布質を判別する布質判別
手段の判別結果を制御手段に入力し、モータ、ドラムに
熱風を供給する熱風供給手段などの動作を制御して、洗
濯物を洗い、すすぎ、脱水する洗濯行程と洗濯物を乾燥
する乾燥行程とを制御する。制御手段は、布質判別手段
の判別結果により乾燥行程の熱風供給手段の供給能力を
変えるようにしたものである。
【0012】これにより、布質判別手段で化繊類が多い
と判定された場合には、熱風供給手段の供給能力を通常
よりも下げることにより熱風温度を下げることができ、
布傷みのない乾燥を行えるとともに、消費電力も低減で
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、洗濯物を収納し水平軸を中心に少なくとも第1の回
転数と第2の回転数で回転可能なドラムと、前記ドラム
を内包しランドリー機器本体に弾性的に支持した水受け
槽と、前記ドラムを駆動するモータと、前記ドラムの回
転数を検知する回転数検知手段と、洗濯物の布質を判別
する布質判別手段と、前記回転数検知手段の検知結果と
前記布質判別手段の判別結果を入力し前記モータの回転
数を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記
布質判別手段の判別結果により洗濯時のドラム回転数を
変えるようにしたものであり、布質判別手段で綿類が多
いと判定された場合には、ドラム回転数を通常の回転数
に設定することにより、洗濯物がたたき洗い状態となっ
て所定の洗浄効果が得られ、一方化繊類が多いと判定さ
れた場合には、ドラム回転数を通常よりも低く設定する
ので、洗濯物がドラム内に張り付くことなく、持ち上げ
られた後に水面上に落下されてたたき洗い状態となり、
洗濯物の布質に影響を受けることなく所定の洗浄効果が
得られる。
【0014】請求項2に記載の発明は、洗濯物を収納し
水平軸を中心に少なくとも第1の回転数と第2の回転数
で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包しランドリー
機器本体に弾性的に支持した水受け槽と、前記ドラムを
駆動するモータと、前記水受け槽内の水位を検知する水
位検知手段と、洗濯物の布質を判別する布質判別手段
と、前記水位検知手段の検知結果と前記布質判別手段の
判別結果を入力し洗濯時の水位を制御する制御手段とを
備え、前記制御手段は、前記布質判別手段の判別結果に
より洗濯時の水位を変えるようにしたものであり、布質
判別手段で化繊類が多いと判定された場合には、洗濯時
の水位を通常よりも高く設定することで、洗濯物がドラ
ム内に張り付くことなく、洗濯物が浸水した状態で洗濯
でき、洗濯物の布質に影響を受けることなく所定の洗浄
効果が得られる。
【0015】請求項3に記載の発明は、洗濯物を収納し
水平軸を中心に少なくとも第1の回転数と第2の回転数
で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包しランドリー
機器本体に弾性的に支持した水受け槽と、前記ドラムを
駆動するモータと、前記ドラムの回転数を検知する回転
数検知手段と、洗濯物の布質を判別する布質判別手段
と、前記回転数検知手段の検知結果と前記布質判別手段
の判別結果を入力し前記モータの回転数を制御する制御
手段とを備え、前記制御手段は、前記布質判別手段の判
別結果により第2の回転数で駆動する脱水運転の時間を
変えるようにしたものであり、布質判別手段で化繊類が
多いと判定された場合には、脱水運転時間を通常よりも
短く設定することにより、化繊類は綿類よりも脱水効率
がよいので、所定の脱水性能を維持しつつ脱水運転時間
を短縮でき、洗濯時間を短縮できて消費電力も低減でき
る。
【0016】請求項4に記載の発明は、洗濯物を収納し
水平軸を中心に少なくとも第1の回転数と第2の回転数
で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包しランドリー
機器本体に弾性的に支持した水受け槽と、前記ドラムを
駆動するモータと、前記ドラムの回転数を検知する回転
数検知手段と、洗濯物の布質を判別する布質判別手段
と、前記回転数検知手段の検知結果と前記布質判別手段
の判別結果を入力し前記モータの回転数を制御する制御
手段とを備え、前記制御手段は、前記布質判別手段の判
別結果により脱水時のドラム回転数を変えるようにした
ものであり、布質判別手段で化繊類が多いと判定された
場合には、脱水時のドラム回転数を通常よりも低く設定
する。一般的に、ドラム内の洗濯物のアンバランスによ
って水受け槽が振動し、この振動がランドリー機器を設
置している床に伝わり、床全体が振動するとともに、こ
の振動により騒音が発生するが、この振動や騒音はドラ
ム回転数を高くするほど大きくなる。本発明によれば、
化繊類は綿類よりも脱水効率がよいので、所定の脱水性
能を維持しつつ脱水時のドラム回転数を低くでき、ドラ
ム内の洗濯物がアンバランスであっても振動や騒音を低
減できる。
【0017】請求項5に記載の発明は、洗濯物を収納し
水平軸を中心に少なくとも第1の回転数と第2の回転数
で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包しランドリー
機器本体に弾性的に支持した水受け槽と、前記ドラムを
駆動するモータと、前記ドラムの回転数を検知する回転
数検知手段と、洗濯物の布質を判別する布質判別手段
と、前記回転数検知手段の検知結果と前記布質判別手段
の判別結果を入力し前記モータの回転数を制御して、ド
ラムを第1の回転数で駆動する布ほぐし行程と、第1の
回転数から第3の回転数に徐々に回転数を上昇させる布
バランス行程と、布バランス行程の後第3の回転数で駆
動して洗濯物のアンバランスを判定するアンバランス判
定行程とを有し、アンバランス判定行程での洗濯物のア
ンバランスが所定値より大きいと判定したときに布ほぐ
し行程より再度行う制御手段とを備え、前記制御手段
は、前記布質判別手段の判別結果によりアンバランス判
定行程での所定値を変えるようにしたものであり、布質
判別手段で化繊類が多いと判定された場合には、アンバ
ランス判定行程での所定値を通常より高く設定する。化
繊類が多い場合は綿類が多い場合に比べ、脱水前の含水
率が低く、また脱水中の脱水量も少ないので、アンバラ
ンス判定行程から脱水行程までの洗濯物のアンバランス
状態は変化しにくく、アンバランス判定が精度よくおこ
なえる。そしてアンバランス判定行程での所定値を高く
設定しても振動や騒音が大きくなることはない。本発明
によれば、化繊類が多い場合にアンバランス判定行程で
の所定値を高くして布ほぐし行程からのやり直しをしな
いようにすることにより、振動や騒音を悪化させること
なく運転時間を短縮でき、消費電力も低減できる。
【0018】請求項6に記載の発明は、洗濯物を収納し
水平軸を中心に少なくとも第1の回転数と第2の回転数
で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包しランドリー
機器本体に弾性的に支持した水受け槽と、前記ドラムを
駆動するモータと、前記ドラムの回転数を検知する回転
数検知手段と、洗濯物の布質を判別する布質判別手段
と、前記回転数検知手段の検知結果と前記布質判別手段
の判別結果を入力し前記モータの回転数を制御して、ド
ラムを第1の回転数で駆動する布ほぐし行程と、第1の
回転数から第3の回転数に徐々に回転数を上昇させる布
バランス行程と、布バランス行程の後第4の回転数で駆
動する第1の予備脱水行程と、第1の予備脱水行程の後
第3の回転数で駆動して洗濯物のアンバランスを判定す
るアンバランス判定行程とを有する制御手段を備え、前
記制御手段は、前記布質判別手段の判別結果により第1
の予備脱水行程の有無を決めるようにしたものであり、
布質判別手段で化繊類が多いと判定された場合には、第
1の予備脱水行程を行わないようにする。第1の予備脱
水行程は、次のアンバランス判定行程での判定精度を向
上するために洗濯物をドラム内に強固に張り付けるのが
目的であるが、化繊類が多い場合は綿類が多い場合に比
べ、脱水前の含水率が低くまた脱水中の脱水量も少ない
ので、アンバランス判定行程から脱水行程までの洗濯物
のアンバランス状態は変化しにくく、第1の予備脱水行
程がなくてもアンバランス判定が精度良くおこなえる。
本発明によれば、化繊類が多い場合に第1の予備脱水行
程を行わないようにすることにより、振動や騒音を悪化
させることなく運転時間を短縮でき、消費電力も低減で
きる。
【0019】請求項7に記載の発明は、洗濯物を収納し
水平軸を中心に少なくとも第1の回転数と第2の回転数
で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包しランドリー
機器本体に弾性的に支持した水受け槽と、前記ドラムを
駆動するモータと、前記ドラムの回転数を検知する回転
数検知手段と、前記ドラムに熱風を供給する熱風供給手
段と、洗濯物の布質を判別する布質判別手段と、前記回
転数検知手段の検知結果と前記布質判別手段の判別結果
を入力し前記モータ、前記熱風供給手段などの動作を制
御して、洗濯物を洗い、すすぎ、脱水する洗濯行程と洗
濯物を乾燥する乾燥行程とを制御する制御手段とを備
え、前記制御手段は、洗濯行程に続いて乾燥行程を行う
とき、第2の回転数で駆動する洗濯行程の最終脱水の前
に、第2の回転数とは異なる回転数の第2の予備脱水を
複数回行うようにし、前記布質判別手段の判別結果によ
り第2の予備脱水の回数を変えるようにしたものであ
り、布質判別手段で化繊類が多いと判定された場合に
は、第2の予備脱水の回数を減らすようにする。洗濯に
続いて乾燥運転する場合、洗濯行程の最終脱水でいきな
り第2の回転数で脱水すると、洗濯物に強い遠心力が働
いてドラム内に強固に張り付いてしまい、これが乾燥行
程になってもはがれ落ちず乾燥できなくなる。この問題
を解決するために、第2の予備脱水を複数回行うように
するが、化繊類が多い場合は、脱水前の含水率が低いの
で、洗濯物に働く遠心力は弱く、ドラム内に強固に張り
付くことはなく、第2の予備脱水の回数を減らせる。本
発明によれば、化繊類が多い場合に第2の予備脱水の回
数を減らすことにより、乾燥性能を低下させることな
く、洗濯運転時間を短縮でき、消費電力も低減できる。
【0020】請求項8に記載の発明は、洗濯物を収納し
水平軸を中心に少なくとも第1の回転数と第2の回転数
で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包しランドリー
機器本体に弾性的に支持した水受け槽と、前記ドラムを
駆動するモータと、前記ドラムに熱風を供給する熱風供
給手段と、洗濯物の布質を判別する布質判別手段と、前
記布質判別手段の判別結果を入力し前記モータ、前記熱
風供給手段などの動作を制御して、洗濯物を洗い、すす
ぎ、脱水する洗濯行程と洗濯物を乾燥する乾燥行程とを
制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記布質
判別手段の判別結果により乾燥行程の熱風供給手段の供
給能力を変えるようにしたものであり、布質判別手段で
化繊類が多いと判定された場合には、熱風供給手段の供
給能力を通常よりも下げることにより熱風温度を下げる
ことができ、衣類にやさしい乾燥がおこなえるととも
に、消費電力も低減できる。
【0021】請求項9に記載の発明は、洗濯物を収納し
水平軸を中心に少なくとも第1の回転数と第2の回転数
で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包しランドリー
機器本体に弾性的に支持した水受け槽と、前記ドラムを
駆動するモータと、前記ドラムに熱風を供給する熱風供
給手段と、洗濯物の布質を判別する布質判別手段と、前
記布質判別手段の判別結果を入力し前記モータ、前記熱
風供給手段などの動作を制御して、洗濯物を洗い、すす
ぎ、脱水する洗濯行程と洗濯物を乾燥する乾燥行程とを
制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記布質
判別手段の判別結果により乾燥行程の運転時間を変える
ようにしたものであり、布質判別手段で化繊類が多いと
判定された場合には、乾燥運転時間を短くすることによ
り消費電力を低減できる。
【0022】請求項10に記載の発明は、上記請求項1
〜9に記載の発明において、運転コースなどを設定する
入力設定手段を備え、布質判別手段は、前記入力設定手
段で設定された内容により洗濯物の布質を判別するよう
にしたものであり、たとえば、化繊を洗って乾燥させる
ための「化繊コース」を入力設定手段として設け、使用
者に設定してもらうようにすることにより、洗濯物が化
繊であることを確実に判別できる。
【0023】請求項11に記載の発明は、上記請求項1
〜9に記載の発明において、水受け槽内の水位を検知す
る水位検知手段と、洗濯物の量を検知する洗濯物量検知
手段とを備え、布質判別手段は、前記洗濯物量検知手段
の検知結果と前記水位検知手段で検知された水位の洗濯
中の変動量とにより洗濯物の布質を判別するようにした
ものであり、簡単な構成で精度良く布質を判別すること
が可能となり、しかも洗濯行程の当初に布質を判別でき
て、化繊が多めの洗濯物である場合に洗濯時間および乾
燥時間を大幅に短縮できる。
【0024】請求項12に記載の発明は、上記請求項1
〜9に記載の発明において、布質判別手段は、洗濯物が
乾いた状態と濡れた状態とでの第5の回転数からの惰性
回転時間の比により洗濯物の布質を判別するようにした
ものであり、簡単な構成で精度よく布質を判別すること
が可能となり、しかも洗濯行程の当初に布質を判別でき
て、化繊が多めの洗濯物である場合に洗濯時間および乾
燥時間を大幅に短縮できる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同
一符号を付して説明を省略する。
【0026】(実施例1)図1および図2に示すよう
に、第1のモータ(モータ)15は、ドラム1を第1の
回転数N1 (たとえば、53r/min)で回転させ
て、洗濯またはすすぎをするものであり、第2のモータ
(モータ)16は、ドラム1を第2の回転数N2 (たと
えば、1000r/min)で回転させて脱水する。こ
れら第1のモータ15および第2のモータ16は、イン
ダクションモータで構成し、それぞれベルト17、18
を介して従動プーリー19に連結している。
【0027】従動プーリー19は、2種の減速比を有し
ており、第1のモータ15をベルト17を介して減速比
が大きい従動プーリー19aと連結し、第2のモータ1
6をベルト18を介して減速比が小さい従動プーリー1
9bと連結し、ドラム1の回転中心に一端を固定した水
平軸4の他端に固定している。
【0028】送風ファン20は、乾燥用ヒータ21とと
もに温風供給手段22を構成するもので、ファンモータ
23により駆動され、一端を熱交換器24を通してドラ
ム1に連通し、他端を送風ダクト25を通してドラム1
に連通している。
【0029】制御装置26は、第1のモータ15、第2
のモータ16などを制御するもので、図3に示すように
構成している。制御手段27は、マイクロコンピュータ
で構成し、双方向性サイリスタなどで構成したスイッチ
ング手段28を介して、洗濯用ヒータ13、第1のモー
タ15、第2のモータ16、乾燥用ヒータ21、ファン
モータ23、給水弁29、排水ポンプ30などを制御
し、洗濯、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程を逐次制御
する。洗濯用ヒータ13は、水受け槽3内の洗濯水を加
熱し、給水弁29は洗濯のために水受け槽3内に給水す
るとともに乾燥時には熱交換器24に給水し、排水ポン
プ30は水受け槽3内の洗濯水を排水するものである。
【0030】入力設定手段31は、使用者が必要な設定
コース、動作のスタートなどを入力するもので、制御手
段27に入力している。表示手段32は、入力設定手段
31による設定内容、動作状態などを表示する。水位検
知手段33は、水受け槽3内の水位を検知し、水温検知
手段34は、水受け槽3内の水温を検知して、それぞれ
制御手段27に入力している。回転数検知手段35は、
第1のモータ15の回転数を検知することでドラム1の
回転数を検知し、制御手段27に入力している。
【0031】洗濯物量検知手段36は回転数検知手段3
5で検知されたドラム1の回転数を入力してドラム1内
の洗濯物量を検知し、制御手段27に入力している。布
質判別手段37は入力設定手段31や水位検知手段3
3、回転数検知手段35からのデータを入力して布質を
判別し、その判別結果を制御手段27に入力している。
記憶手段38は、一連の制御に必要なデータなどを記憶
している。なお、39は電源スイッチ、40は商用電源
である。
【0032】入力設定手段31は、図4に示すように、
「洗濯行程と乾燥行程とを運転」、「洗濯行程を運
転」、「乾燥行程を運転」を設定する洗濯・乾燥設定ス
イッチ31aと、洗濯行程での異なる洗い時間、すすぎ
回数、脱水時間を有する「標準コース」、「スピーディ
ーコース」、「毛布コース」、「化繊コース」などを設
定するコース設定スイッチ31bと、動作のスタート・
一時停止を入力するスタート・一時停止スイッチ31c
と、洗い時間、すすぎ回数、脱水時間、乾燥時間をそれ
ぞれ個別に設定する洗いスイッチ31d、すすぎスイッ
チ31e、脱水スイッチ31f、乾燥スイッチ31gと
で構成している。
【0033】表示手段32は、洗濯・乾燥設定スイッチ
31aにより設定された行程と動作状態を表示する行程
表示ランプ32aと、コース設定スイッチ31bにより
設定されたコースを表示するコース表示ランプ32b
と、洗いスイッチ31d、すすぎスイッチ31e、脱水
スイッチ31f、乾燥スイッチ31gにより個別に設定
された洗い時間、すすぎ回数、脱水時間、乾燥時間を表
示する洗い時間表示ランプ32c、すすぎ回数表示ラン
プ32d、脱水時間表示ランプ32e、乾燥時間表示ラ
ンプ32fと、運転終了までの残時間を表示する残時間
表示ランプ32gとで構成している。
【0034】上記構成において動作を説明すると、蓋8
を開いてドラム1内に洗濯物を投入し、電源スイッチ3
9をオンし、入力設定手段31の洗濯・乾燥設定スイッ
チ31aにより「洗濯行程」を運転するよう設定し、ま
た洗濯物の種類に応じてコース設定スイッチ31bによ
り「標準コース」や「化繊コース」などを設定して、ス
タート・一時停止スイッチ31cを操作して運転を開始
すると、給水弁29が動作して水受け槽3内に給水し、
水位検知手段33により所定の水位を検知すると給水を
停止し、第1のモータ15を駆動する。洗濯時には、洗
濯物に水が含まれるため補給水しながら、ドラム1は第
1のモータ15によって回転数N1 で所定の時限(たと
えば20秒オン3秒オフ)毎に左右反転され、ドラム1
内の洗濯物は持ち上げられて水面上に落下されて洗濯を
行う。
【0035】このとき、布質判別手段37はコース設定
スイッチ31bで設定されたコースにより布質を判別
し、「標準コース」であれば通常の衣類、「化繊コー
ス」であれば化繊多めと判別するようにしている。そし
て、ドラム1の回転数N1 は(表1)に示すように、コ
ースにより変えるようにしている。
【0036】
【表1】
【0037】このように本実施例によれば、通常の衣類
を洗濯するための「標準コース」であれば53r/mi
n、化繊を洗濯するための「化繊コース」であれば45
r/minで洗濯するので、洗濯物の布質に関係なく持
ち上げられた後に水面上に落下されて、たたき洗い状態
となり、所定の洗浄効果が得られる。
【0038】なお、本実施例では、第1のモータ15お
よび第2のモータ16は、インダクションモータ2つで
構成しているが、整流子モータなど1つであってもよ
い。
【0039】(実施例2)図3における制御手段27
は、スタート・一時停止スイッチ31cを操作して運転
を開始すると、給水弁29を動作させて水受け槽3内に
給水し、水位検知手段33により所定の水位(たとえ
ば、ドラム内水位が50mm)を検知すると給水を停止
し、第1のモータ15を駆動して洗濯を開始する。洗濯
時には洗濯物に水が含まれるため、(表2)に示すよう
に、コース毎に決められた水位まで補給水しながら第1
のモータ15を駆動する。
【0040】
【表2】
【0041】このように本実施例によれば、通常の衣類
を洗濯するための「標準コース」であれば、ドラム内水
位が50mmになるように、化繊を洗濯するための「化
繊コース」であれば、ドラム内水位が150mmになる
ように補給水しながら洗濯するので、洗濯物が化繊であ
ってもドラム1内に張り付くことなく、洗濯物が浸水し
た状態で洗濯でき、所定の洗浄効果が得られる。
【0042】(実施例3)図3における制御手段27
は、ドラム1を第2の回転数N2 で駆動する脱水行程の
前に、図5に示すように、ドラム1を第1の回転数N1
で駆動する布ほぐし行程と、第1の回転数N1 から第3
の回転数N3 (たとえば、100r/min)に徐々に
回転数を上昇させる布バランス行程と、布バランス行程
の後、脱水可能な第4の回転数N4 (たとえば、200
r/min)で駆動する第1の予備脱水行程と、第1の
予備脱水行程後に第3の回転数N3 で駆動し洗濯物のア
ンバランスを検知し判定するアンバランス判定行程とを
経て脱水行程に入るようにしている。
【0043】布ほぐし行程でのドラム1の回転方向を布
バランス行程以降の回転方向と逆方向にし、第3の回転
数N3 は、洗濯物がドラム1の内壁に張り付く回転数と
し、第1の予備脱水行程の第4の回転数N4 は、水受け
槽3などの振動共振点に対応する回転数より低い回転数
とし、第4の回転数N4 は第2のモータ16で駆動する
ようにしている。
【0044】アンバランス判定行程では、まず、回転数
検知手段35により第1のモータ15の回転数を検知
し、この検知結果により第1のモータ15を第3の回転
数N3に制御し、その後、このときのスイッチング手段
28の導通角を固定して第1のモータ15を駆動する。
この固定導通角により駆動するときの第1のモータ15
の回転数変動幅でドラム1内の洗濯物の状態を判定し、
回転数変動幅が所定値より小さいときは脱水行程に進
み、回転数変動幅が大きいときは、ドラム1内の洗濯物
がアンバランス状態であると判定し、ドラム1を一旦停
止させた後に布ほぐし行程からやり直すようにしてい
る。
【0045】この布ほぐし行程から脱水行程までの一連
の動作において、脱水時間、アンバランスと判定する回
転数変動幅、第1の予備脱水の有無の3項目について、
(表3)に示すように、コース毎に変えるようにしてい
る。
【0046】
【表3】
【0047】このように本実施例によれば、通常の衣類
を洗濯するための「標準コース」であれば脱水時間5
分、化繊を洗濯するための「化繊コース」であれば脱水
時間1分とするので、洗濯物が化繊である場合は、所定
の脱水性能を維持しつつ脱水運転時間を短縮でき、そし
て洗濯時間が短縮できて消費電力も低減できる。
【0048】また、アンバランス判定行程でのアンバラ
ンスと判定する回転数変動幅を「標準コース」であれば
5r/min、「化繊コース」であれば10r/min
とすることでも、洗濯物が化繊である場合に、振動や騒
音を悪化させることなく運転時間を短縮でき、消費電力
も低減できる。
【0049】また、第1の予備脱水行程を「標準コー
ス」であれば有り、「化繊コース」であれば無しとする
ことでも、洗濯物が化繊である場合に、振動や騒音を悪
化させることなく運転時間を短縮でき、消費電力も低減
できる。
【0050】(実施例4)図3における制御手段27
は、ドラム1を第2の回転数N2 で駆動する脱水行程に
おいて、脱水回転数N2 を(表4)に示すように、コー
ス毎に変えるようにしている。
【0051】
【表4】
【0052】このように本実施例によれば、通常の衣類
を洗濯するための「標準コース」であれば脱水回転数を
1000r/min、化繊を洗濯するための「化繊コー
ス」であれば脱水回転数を600r/minとするの
で、所定の脱水性能を維持しつつ脱水時のドラム回転数
を低くでき、ドラム内の洗濯物がアンバランスであって
も振動や騒音を低減することができる。
【0053】(実施例5)図3における制御手段27
は、図6に示すように、洗濯行程に続いて乾燥行程を実
行できるようにしている。洗い行程の後、中間脱水と給
水とすすぎを1サイクルとして、3サイクルのためすす
ぎを行うようにし、そして第2の予備脱水を行った後に
最終脱水を行い、乾燥行程を行うようにしている。
【0054】ここで、第2の予備脱水は、図7に示すよ
うに、布ほぐし行程、布バランス行程、アンバランス判
定行程、予備脱水行程を1サイクルとして、3サイクル
行うようにしており、また、予備脱水でのドラム1の回
転数は、1回目がN5 (たとえば、400r/mi
n)、2回目がN6 (たとえば、500r/min)、
3回目がN7 (たとえば、600r/min)とするこ
とにより、予備脱水のたびに洗濯物をドラム1の内壁か
ら剥離するとともに、洗濯物の含水率を徐々に低減する
ことができ、最終脱水終了時には洗濯物を簡単に剥離す
ることができ、乾燥行程で洗濯物がドラム1の内壁に張
り付いたままということなく、しわがなくふんわりと乾
燥することができる。
【0055】なお、それぞれのサイクルの中でのアンバ
ランス判定行程で、洗濯物がアンバランスであると判定
されたときは、そのサイクルの布ほぐし行程にもどるよ
うにして、確実に予備脱水を行うようにしている。
【0056】また、図3における布質判別手段37は、
洗濯物の布質を、綿多め、普通、化繊多めの3段階に判
別するようにし、制御手段27は、布質判別結果により
(表5)に示すパターンで第2の予備脱水を行うように
している。
【0057】
【表5】
【0058】このように本実施例によれば、綿類が多い
場合にはドラム1の回転数がN5 、N6 、N7 の第2の
予備脱水を3回行うことにより、洗濯物をドラム1の内
壁から剥離するとともに洗濯物の含水率を徐々に低減す
ることができ、最終脱水終了時には洗濯物を簡単に剥離
することができ、乾燥行程で洗濯物がドラム1の内壁に
張り付いたままということなく確実に乾燥することがで
きる。
【0059】逆に、化繊類が多い場合は、脱水前の含水
率が低いので第2の予備脱水が1回でも最終脱水終了時
には洗濯物を簡単に剥離することができ、しかも洗濯運
転時間を短縮できて消費電力も低減できる。
【0060】(実施例6)図3における布質判別手段3
7は、洗濯物の布質を、綿多め、普通、化繊多めの3段
階に判別するようにし、また、図3における洗濯物量検
知手段36は、洗濯開始時の洗濯物が乾いた状態で、回
転数検知手段35の出力を入力し、ドラム1を第2のモ
ータ16で洗濯物がドラム1の内壁に張り付く回転数
(たとえば、600r/min)で駆動し、第2のモー
タ16を遮断した後、ドラム1の惰性回転数の変化(た
とえば、500r/minから6秒後の回転数の変化)
でドラム1内の洗濯物の量を検知するようにしている。
【0061】このとき、ドラム1の惰性回転数の変化
は、ベルト17、18のテンション、周囲温度などによ
り変化するため、第2のモータ16で駆動したときのド
ラム1の立ち上がりの回転数の変化(たとえば、200
r/minから3秒後の回転数の変化)で補正するよう
にしている。すなわち、ベルト17、18のテンション
が高いと、第2のモータ16を遮断した後のドラム1の
惰性回転数の変化が大きく、立ち上がりの回転数の変化
が小さい。また、周囲温度が低いと、第2のモータ16
を遮断した後のドラム1の惰性回転数の変化が大きく、
立ち上がりの回転数の変化が小さい。したがって、立ち
上がりの回転数の変化と惰性回転数の変化の両方を調べ
ることで、ベルト17、18のテンションと周囲温度の
影響を補正することができる。
【0062】さらに、第2のモータ16で駆動したとき
のドラム1の立ち上がりの回転数の変化は、商用電源4
0の電圧により変化するため、商用電源40の電圧を検
知する電圧検知手段(図示せず)の出力により補正する
ようにしている。すなわち、商用電源40の電圧が高い
と、立ち上がりの回転数の変化が大きくなる。したがっ
て、電圧検知手段の出力により補正することができる。
【0063】制御手段27は、洗濯物量検知手段36で
の検知結果と布質判別手段37での判別結果を入力し
て、乾燥行程を制御する。すなわち、乾燥用ヒータ21
をオン、オフ制御して熱風供給手段22の供給能力を制
御するものであり、(表6)に示すように、布質判別結
果により、乾燥用ヒータ21を常にオンする場合から3
0秒オン、30秒オフの間欠動作する場合に分けてい
る。
【0064】
【表6】
【0065】また、乾燥時間は、洗濯物量検知結果と布
質判別結果により、(表7)に示すようにしている。
【0066】
【表7】
【0067】このように本実施例によれば、化繊類が多
いと判定された場合には、乾燥用ヒータ21を30秒オ
ン、30秒オフの間欠運転とすることにより、熱風温度
を下げることができ、衣類にやさしい乾燥がおこなえる
とともに、消費電力も低減できる。
【0068】また、洗濯物量検知手段36で検知された
布量に基づき基本的な乾燥時間を定め、さらに布質判別
手段で化繊類が多いと判定された場合には、基本的な乾
燥時間を短くするようにして消費電力を低減することが
できる。
【0069】なお、本実施例では、熱風供給手段の供給
能力を変える方法として、乾燥用ヒータ21をオン、オ
フするようにしたが、これは乾燥用ヒータ21を複数に
分割してオンする数を制御するようにしてもよく、また
ファンモータ23の回転数を制御するようにしてもよ
い。
【0070】(実施例7)図3における布質判別手段3
7は、洗濯物量検知手段36で検知される布量と水位検
知手段33で検知されるドラム1内の水位を入力し、洗
濯物の布質を、綿多め、化繊多めと判別するようにして
いる。制御手段27は、スタート・一時停止スイッチ3
1cを操作して運転を開始すると、給水弁29を動作さ
せて水受け槽3内に給水し、図8に示すように、水位検
知手段33により所定の水位(たとえば、hi)を検知
すると給水を停止し、第1のモータ15を駆動して、た
とえば20秒オン3秒オフの時限で正転反転を行い洗濯
する。
【0071】このとき、洗濯物は徐々に吸水するために
水位は下がるが、この水位の低下量は洗濯物の量と質に
より変わる。また、回転の起動時と停止時には、負圧が
加わったり洗濯物に吸水された水が滴下したりして、多
少変動する。そこで、洗濯物量が多い場合と少ない場合
とに分けて、正転反転を1回行った後のドラム1内の水
位により洗濯物の布質を判別するようにしている。
【0072】図8は洗濯物量が多い場合の洗濯開始時の
水位低下を示しており、t13時点でのドラム1内の水位
は、曲線aで示す化繊多めの場合がhaで、曲線bで示
す綿類多めの場合がhbであり、ha>hbである。し
たがって、水位haと水位hbの中間にしきい値を設定
すれば、化繊多めか綿類多めかの判別が可能となる。
【0073】また、図9は洗濯物量が少ない場合を示し
ており、曲線cは化繊多めの場合であり、曲線dは綿類
多めの場合である。洗濯物量が多い場合と同様に、hc
とhdの中間にしきい値を設定すれば、化繊多めか綿類
多めかの判別が可能となる。
【0074】このように本実施例によれば、簡単な構成
で精度良く布質を判別することが可能となり、しかも洗
濯行程の当初に布質を判別できて、化繊が多めの洗濯物
である場合に洗濯時間および乾燥時間を大幅に短縮でき
る。
【0075】なお、本実施例では、正転反転を1回行っ
た後のドラム1内の水位により洗濯物の布質を判別する
ようにしたが、初期のドラム1内の水位をhiよりも高
く設定して、複数回正転反転を行ってから布質を判別す
るようにしてもよい。
【0076】(実施例8)図3における布質判別手段3
7は、回転数検知手段35で検知されるドラム1の回転
数を入力し、洗濯物が乾いた状態と濡れた状態での第5
の回転数N5 (たとえば500r/min)からの惰性
回転時間の比により、洗濯物の布質を、綿多め、化繊多
めと判別するようにしている。
【0077】図10に示すように、制御手段27は、ス
タート・一時停止スイッチ31cを操作して運転を開始
すると、ドラム1を第2のモータ16で洗濯物がドラム
1の内壁に張り付く回転数(たとえば、600r/mi
n)で駆動する洗濯物量検知を行う。つづいて給水、洗
い、排水をおこなった後に、ドラム1の回転数がたとえ
ば1000r/minの中間脱水1をおこなうようにし
ている。
【0078】ここで、洗濯物量検知の段階では洗濯物は
乾いており、中間脱水1の段階では濡れているので、第
2のモータ16をオフした後のドラム回転数は、図11
に示すように、 洗濯物量検知での回転数変化は曲線a
に示すようになり、中間脱水1での回転数変化は曲線b
に示すようになる。
【0079】それぞれ第2のモータ16をオフした後
に、第5の回転数N5 からドラム1が停止するまでの惰
性回転時間を測定し、図11に示すように、洗濯物量検
知の段階での惰性回転時間をta、中間脱水1の段階で
の惰性回転時間をtbとする。化繊類は脱水率が高く綿
類は脱水率が低いので、綿類の方が脱水後の残水率が高
くなり、惰性回転時間も長くなる。すなわち、tb/t
aの値が大きいほど綿類が多いと判定する。
【0080】このように本実施例によれば、簡単な構成
で精度良く布質を判別することが可能となり、しかも洗
濯行程の当初に布質を判別できて、化繊が多めの洗濯物
である場合に洗濯時間および乾燥時間を大幅に短縮でき
る。
【0081】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、洗濯物を収納し水平軸を中心に少なくと
も第1の回転数と第2の回転数で回転可能なドラムと、
前記ドラムを内包しランドリー機器本体に弾性的に支持
した水受け槽と、前記ドラムを駆動するモータと、前記
ドラムの回転数を検知する回転数検知手段と、洗濯物の
布質を判別する布質判別手段と、前記回転数検知手段の
検知結果と前記布質判別手段の判別結果を入力し前記モ
ータの回転数を制御する制御手段とを備え、前記制御手
段は、前記布質判別手段の判別結果により洗濯時のドラ
ム回転数を変えるようにしたから、洗濯物の布質に影響
を受けることなく所定の洗浄効果が得られる。
【0082】また、請求項2に記載の発明によれば、洗
濯物を収納し水平軸を中心に少なくとも第1の回転数と
第2の回転数で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包
しランドリー機器本体に弾性的に支持した水受け槽と、
前記ドラムを駆動するモータと、前記水受け槽内の水位
を検知する水位検知手段と、洗濯物の布質を判別する布
質判別手段と、前記水位検知手段の検知結果と前記布質
判別手段の判別結果を入力し洗濯時の水位を制御する制
御手段とを備え、前記制御手段は、前記布質判別手段の
判別結果により洗濯時の水位を変えるようにしたから、
洗濯物の布質に影響を受けることなく所定の洗浄効果が
得られる。
【0083】また、請求項3に記載の発明によれば、洗
濯物を収納し水平軸を中心に少なくとも第1の回転数と
第2の回転数で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包
しランドリー機器本体に弾性的に支持した水受け槽と、
前記ドラムを駆動するモータと、前記ドラムの回転数を
検知する回転数検知手段と、洗濯物の布質を判別する布
質判別手段と、前記回転数検知手段の検知結果と前記布
質判別手段の判別結果を入力し前記モータの回転数を制
御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記布質判
別手段の判別結果により第2の回転数で駆動する脱水運
転の時間を変えるようにしたから、化繊類が多いと判定
された場合には脱水運転時間を短縮でき、そして洗濯時
間が短縮できて消費電力も低減できる。
【0084】また、請求項4に記載の発明によれば、洗
濯物を収納し水平軸を中心に少なくとも第1の回転数と
第2の回転数で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包
しランドリー機器本体に弾性的に支持した水受け槽と、
前記ドラムを駆動するモータと、前記ドラムの回転数を
検知する回転数検知手段と、洗濯物の布質を判別する布
質判別手段と、前記回転数検知手段の検知結果と前記布
質判別手段の判別結果を入力し前記モータの回転数を制
御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記布質判
別手段の判別結果により脱水時のドラム回転数を変える
ようにしたから、化繊類が多いと判定された場合には、
所定の脱水性能を維持しつつ脱水時のドラム回転数を低
くでき、ドラム内の洗濯物がアンバランスであっても振
動や騒音を低減できる。
【0085】また、請求項5に記載の発明によれば、洗
濯物を収納し水平軸を中心に少なくとも第1の回転数と
第2の回転数で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包
しランドリー機器本体に弾性的に支持した水受け槽と、
前記ドラムを駆動するモータと、前記ドラムの回転数を
検知する回転数検知手段と、洗濯物の布質を判別する布
質判別手段と、前記回転数検知手段の検知結果と前記布
質判別手段の判別結果を入力し前記モータの回転数を制
御して、ドラムを第1の回転数で駆動する布ほぐし行程
と、第1の回転数から第3の回転数に徐々に回転数を上
昇させる布バランス行程と、布バランス行程の後第3の
回転数で駆動して洗濯物のアンバランスを判定するアン
バランス判定行程とを有し、アンバランス判定行程での
洗濯物のアンバランスが所定値より大きいと判定したと
きに布ほぐし行程より再度行う制御手段とを備え、前記
制御手段は、前記布質判別手段の判別結果によりアンバ
ランス判定行程での所定値を変えるようにしたから、化
繊類が多い場合にアンバランス判定行程での所定値を高
くして布ほぐし行程からのやり直しをしないようにする
ことにより、振動や騒音を悪化させることなく運転時間
を短縮でき、消費電力も低減できる。
【0086】また、請求項6に記載の発明によれば、洗
濯物を収納し水平軸を中心に少なくとも第1の回転数と
第2の回転数で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包
しランドリー機器本体に弾性的に支持した水受け槽と、
前記ドラムを駆動するモータと、前記ドラムの回転数を
検知する回転数検知手段と、洗濯物の布質を判別する布
質判別手段と、前記回転数検知手段の検知結果と前記布
質判別手段の判別結果を入力し前記モータの回転数を制
御して、ドラムを第1の回転数で駆動する布ほぐし行程
と、第1の回転数から第3の回転数に徐々に回転数を上
昇させる布バランス行程と、布バランス行程の後第4の
回転数で駆動する第1の予備脱水行程と、第1の予備脱
水行程の後第3の回転数で駆動して洗濯物のアンバラン
スを判定するアンバランス判定行程とを有する制御手段
を備え、前記制御手段は、前記布質判別手段の判別結果
により第1の予備脱水行程の有無を決めるようにしたか
ら、化繊類が多い場合に第1の予備脱水行程を行わない
ようにすることにより、振動や騒音を悪化させることな
く運転時間を短縮でき、消費電力も低減できる。
【0087】また、請求項7に記載の発明によれば、洗
濯物を収納し水平軸を中心に少なくとも第1の回転数と
第2の回転数で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包
しランドリー機器本体に弾性的に支持した水受け槽と、
前記ドラムを駆動するモータと、前記ドラムの回転数を
検知する回転数検知手段と、前記ドラムに熱風を供給す
る熱風供給手段と、洗濯物の布質を判別する布質判別手
段と、前記回転数検知手段の検知結果と前記布質判別手
段の判別結果を入力し前記モータ、前記熱風供給手段な
どの動作を制御して、洗濯物を洗い、すすぎ、脱水する
洗濯行程と洗濯物を乾燥する乾燥行程とを制御する制御
手段とを備え、前記制御手段は、洗濯行程に続いて乾燥
行程を行うとき、第2の回転数で駆動する洗濯行程の最
終脱水の前に、第2の回転数とは異なる回転数の第2の
予備脱水を複数回行うようにし、前記布質判別手段の判
別結果により第2の予備脱水の回数を変えるようにした
から、化繊類が多い場合に第2の予備脱水の回数を減ら
すことにより、乾燥性能を低下させることなく、洗濯運
転時間を短縮でき、消費電力も低減できる。
【0088】また、請求項8に記載の発明によれば、洗
濯物を収納し水平軸を中心に少なくとも第1の回転数と
第2の回転数で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包
しランドリー機器本体に弾性的に支持した水受け槽と、
前記ドラムを駆動するモータと、前記ドラムに熱風を供
給する熱風供給手段と、洗濯物の布質を判別する布質判
別手段と、前記布質判別手段の判別結果を入力し前記モ
ータ、前記熱風供給手段などの動作を制御して、洗濯物
を洗い、すすぎ、脱水する洗濯行程と洗濯物を乾燥する
乾燥行程とを制御する制御手段とを備え、前記制御手段
は、前記布質判別手段の判別結果により乾燥行程の熱風
供給手段の供給能力を変えるようにしたから、化繊類が
多い場合には、熱風供給手段の供給能力を通常よりも下
げることにより熱風温度を下げることができ、衣類にや
さしい乾燥がおこなえるとともに、消費電力も低減でき
る。
【0089】また、請求項9に記載の発明によれば、洗
濯物を収納し水平軸を中心に少なくとも第1の回転数と
第2の回転数で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包
しランドリー機器本体に弾性的に支持した水受け槽と、
前記ドラムを駆動するモータと、前記ドラムに熱風を供
給する熱風供給手段と、洗濯物の布質を判別する布質判
別手段と、前記布質判別手段の判別結果を入力し前記モ
ータ、前記熱風供給手段などの動作を制御して、洗濯物
を洗い、すすぎ、脱水する洗濯行程と洗濯物を乾燥する
乾燥行程とを制御する制御手段とを備え、前記制御手段
は、前記布質判別手段の判別結果により乾燥行程の運転
時間を変えるようにしたから、化繊類が多い場合には、
乾燥運転時間を短くすることにより消費電力を低減でき
る。
【0090】また、請求項10に記載の発明によれば、
運転コースなどを設定するための入力設定手段を備え、
布質判別手段は、前記入力設定手段で設定された内容に
より洗濯物の布質を判別するようにしたから、たとえ
ば、化繊を洗って乾燥させるための「化繊コース」を入
力設定手段として設け、使用者に設定してもらうように
することにより、洗濯物が化繊であることを確実に判別
できる。
【0091】また、請求項11に記載の発明によれば、
水受け槽内の水位を検知する水位検知手段と、洗濯物の
量を検知する洗濯物量検知手段とを備え、布質判別手段
は、前記洗濯物量検知手段の検知結果と前記水位検知手
段で検知された水位の洗濯中の変動量とにより洗濯物の
布質を判別するようにしたから、簡単な構成で精度良く
布質を判別することが可能となり、しかも洗濯行程の当
初に布質を判別できて、化繊が多めの洗濯物である場合
に洗濯時間および乾燥時間を大幅に短縮できる。
【0092】また、請求項12に記載の発明によれば、
布質判別手段は、洗濯物が乾いた状態と濡れた状態とで
の第5の回転数からの惰性回転時間の比により洗濯物の
布質を判別するようにしたから、簡単な構成で精度良く
布質を判別することが可能となり、しかも洗濯行程の当
初に布質を判別できて、化繊が多めの洗濯物である場合
に洗濯時間および乾燥時間を大幅に短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のランドリー機器の断面
【図2】同ランドリー機器の一部切欠した斜視図
【図3】同ランドリー機器のブロック回路図
【図4】同ランドリー機器の操作表示部の正面図
【図5】本発明の第3の実施例のランドリー機器の要部
動作タイムチャート
【図6】本発明の第5の実施例のランドリー機器のシー
ケンス説明図
【図7】同ランドリー機器のシーケンスの要部詳細説明
【図8】本発明の第7の実施例のランドリー機器の洗濯
物量が多いときの特性図
【図9】同ランドリー機器の洗濯物量が少ないときの特
性図
【図10】本発明の第8の実施例のランドリー機器のシ
ーケンスの要部説明図
【図11】同ランドリー機器の洗濯物量検知時のドラム
回転数の特性図
【図12】従来のランドリー機器の断面図
【符号の説明】
1 ドラム 3 水受け槽 4 水平軸 9 ランドリー機器本体 15 第1のモータ(モータ) 16 第2のモータ(モータ) 27 制御手段 35 回転数検知手段 37 布質判別手段

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯物を収納し水平軸を中心に少なくと
    も第1の回転数と第2の回転数で回転可能なドラムと、
    前記ドラムを内包しランドリー機器本体に弾性的に支持
    した水受け槽と、前記ドラムを駆動するモータと、前記
    ドラムの回転数を検知する回転数検知手段と、洗濯物の
    布質を判別する布質判別手段と、前記回転数検知手段の
    検知結果と前記布質判別手段の判別結果を入力し前記モ
    ータの回転数を制御する制御手段とを備え、前記制御手
    段は、前記布質判別手段の判別結果により洗濯時のドラ
    ム回転数を変えるようにしたランドリー機器。
  2. 【請求項2】 洗濯物を収納し水平軸を中心に少なくと
    も第1の回転数と第2の回転数で回転可能なドラムと、
    前記ドラムを内包しランドリー機器本体に弾性的に支持
    した水受け槽と、前記ドラムを駆動するモータと、前記
    水受け槽内の水位を検知する水位検知手段と、洗濯物の
    布質を判別する布質判別手段と、前記水位検知手段の検
    知結果と前記布質判別手段の判別結果を入力し洗濯時の
    水位を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前
    記布質判別手段の判別結果により洗濯時の水位を変える
    ようにしたランドリー機器。
  3. 【請求項3】 洗濯物を収納し水平軸を中心に少なくと
    も第1の回転数と第2の回転数で回転可能なドラムと、
    前記ドラムを内包しランドリー機器本体に弾性的に支持
    した水受け槽と、前記ドラムを駆動するモータと、前記
    ドラムの回転数を検知する回転数検知手段と、洗濯物の
    布質を判別する布質判別手段と、前記回転数検知手段の
    検知結果と前記布質判別手段の判別結果を入力し前記モ
    ータの回転数を制御する制御手段とを備え、前記制御手
    段は、前記布質判別手段の判別結果により第2の回転数
    で駆動する脱水運転の時間を変えるようにしたランドリ
    ー機器。
  4. 【請求項4】 洗濯物を収納し水平軸を中心に少なくと
    も第1の回転数と第2の回転数で回転可能なドラムと、
    前記ドラムを内包しランドリー機器本体に弾性的に支持
    した水受け槽と、前記ドラムを駆動するモータと、前記
    ドラムの回転数を検知する回転数検知手段と、洗濯物の
    布質を判別する布質判別手段と、前記回転数検知手段の
    検知結果と前記布質判別手段の判別結果を入力し前記モ
    ータの回転数を制御する制御手段とを備え、前記制御手
    段は、前記布質判別手段の判別結果により脱水時のドラ
    ム回転数を変えるようにしたランドリー機器。
  5. 【請求項5】 洗濯物を収納し水平軸を中心に少なくと
    も第1の回転数と第2の回転数で回転可能なドラムと、
    前記ドラムを内包しランドリー機器本体に弾性的に支持
    した水受け槽と、前記ドラムを駆動するモータと、前記
    ドラムの回転数を検知する回転数検知手段と、洗濯物の
    布質を判別する布質判別手段と、前記回転数検知手段の
    検知結果と前記布質判別手段の判別結果を入力し前記モ
    ータの回転数を制御して、ドラムを第1の回転数で駆動
    する布ほぐし行程と、第1の回転数から第3の回転数に
    徐々に回転数を上昇させる布バランス行程と、布バラン
    ス行程の後第3の回転数で駆動して洗濯物のアンバラン
    スを判定するアンバランス判定行程とを有し、アンバラ
    ンス判定行程での洗濯物のアンバランスが所定値より大
    きいと判定したときに布ほぐし行程より再度行う制御手
    段とを備え、前記制御手段は、前記布質判別手段の判別
    結果によりアンバランス判定行程での所定値を変えるよ
    うにしたランドリー機器。
  6. 【請求項6】 洗濯物を収納し水平軸を中心に少なくと
    も第1の回転数と第2の回転数で回転可能なドラムと、
    前記ドラムを内包しランドリー機器本体に弾性的に支持
    した水受け槽と、前記ドラムを駆動するモータと、前記
    ドラムの回転数を検知する回転数検知手段と、洗濯物の
    布質を判別する布質判別手段と、前記回転数検知手段の
    検知結果と前記布質判別手段の判別結果を入力し前記モ
    ータの回転数を制御して、ドラムを第1の回転数で駆動
    する布ほぐし行程と、第1の回転数から第3の回転数に
    徐々に回転数を上昇させる布バランス行程と、布バラン
    ス行程の後第4の回転数で駆動する第1の予備脱水行程
    と、第1の予備脱水行程の後第3の回転数で駆動して洗
    濯物のアンバランスを判定するアンバランス判定行程と
    を有する制御手段を備え、前記制御手段は、前記布質判
    別手段の判別結果により第1の予備脱水行程の有無を決
    めるようにしたランドリー機器。
  7. 【請求項7】 洗濯物を収納し水平軸を中心に少なくと
    も第1の回転数と第2の回転数で回転可能なドラムと、
    前記ドラムを内包しランドリー機器本体に弾性的に支持
    した水受け槽と、前記ドラムを駆動するモータと、前記
    ドラムの回転数を検知する回転数検知手段と、前記ドラ
    ムに熱風を供給する熱風供給手段と、洗濯物の布質を判
    別する布質判別手段と、前記回転数検知手段の検知結果
    と前記布質判別手段の判別結果を入力し前記モータ、前
    記熱風供給手段などの動作を制御して、洗濯物を洗い、
    すすぎ、脱水する洗濯行程と洗濯物を乾燥する乾燥行程
    とを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、洗濯
    行程に続いて乾燥行程を行うとき、第2の回転数で駆動
    する洗濯行程の最終脱水の前に、第2の回転数とは異な
    る回転数の第2の予備脱水を複数回行うようにし、前記
    布質判別手段の判別結果により第2の予備脱水の回数を
    変えるようにしたランドリー機器。
  8. 【請求項8】 洗濯物を収納し水平軸を中心に少なくと
    も第1の回転数と第2の回転数で回転可能なドラムと、
    前記ドラムを内包しランドリー機器本体に弾性的に支持
    した水受け槽と、前記ドラムを駆動するモータと、前記
    ドラムに熱風を供給する熱風供給手段と、洗濯物の布質
    を判別する布質判別手段と、前記布質判別手段の判別結
    果を入力し前記モータ、前記熱風供給手段などの動作を
    制御して、洗濯物を洗い、すすぎ、脱水する洗濯行程と
    洗濯物を乾燥する乾燥行程とを制御する制御手段とを備
    え、前記制御手段は、前記布質判別手段の判別結果によ
    り乾燥行程の熱風供給手段の供給能力を変えるようにし
    たランドリー機器。
  9. 【請求項9】 洗濯物を収納し水平軸を中心に少なくと
    も第1の回転数と第2の回転数で回転可能なドラムと、
    前記ドラムを内包しランドリー機器本体に弾性的に支持
    した水受け槽と、前記ドラムを駆動するモータと、前記
    ドラムに熱風を供給する熱風供給手段と、洗濯物の布質
    を判別する布質判別手段と、前記布質判別手段の判別結
    果を入力し前記モータ、前記熱風供給手段などの動作を
    制御して、洗濯物を洗い、すすぎ、脱水する洗濯行程と
    洗濯物を乾燥する乾燥行程とを制御する制御手段とを備
    え、前記制御手段は、前記布質判別手段の判別結果によ
    り乾燥行程の運転時間を変えるようにしたランドリー機
    器。
  10. 【請求項10】 運転コースなどを設定するための入力
    設定手段を備え、布質判別手段は、前記入力設定手段で
    設定された内容により洗濯物の布質を判別するようにし
    た請求項1〜9のいずれか1項に記載のランドリー機
    器。
  11. 【請求項11】 水受け槽内の水位を検知する水位検知
    手段と、洗濯物の量を検知する洗濯物量検知手段とを備
    え、布質判別手段は、前記洗濯物量検知手段の検知結果
    と前記水位検知手段で検知された水位の洗濯中の変動量
    とにより洗濯物の布質を判別するようにした請求項1〜
    9のいずれか1項に記載のランドリー機器。
  12. 【請求項12】 布質判別手段は、洗濯物が乾いた状態
    と濡れた状態とでの第5の回転数からの惰性回転時間の
    比により洗濯物の布質を判別するようにした請求項1〜
    9のいずれか1項に記載のランドリー機器。
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