JP4714028B2 - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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Description

本発明は、乾燥運転直前の脱水運転の内容を改良した洗濯乾燥機に関する。
従来より、洗濯乾燥機においては、洗濯物を収容する回転槽と、この回転槽を回転駆動する駆動装置と、回転槽の内部に温風を供給する温風供給装置とを備え、洗濯物を洗濯する洗濯運転から乾燥させる乾燥運転までを実行可能としている。
このものの場合、乾燥運転直前の脱水運転(最終脱水運転)において、回転槽の回転速度を最高速度まで休みなく急速に上げると、回転槽の回転による遠心力で洗濯物が回転槽の内周面に強く張り付く。そして、この状態で乾燥運転が行われると、洗濯物に対する温風の接触が少なくなり、温風が回転槽の内周面に張り付いた洗濯物の内周表面部分にしか接触しないことから、洗濯物の乾燥が効果的且つ効率良く行われないという問題がある。更に、このような状態で乾燥が行われると、洗濯物に多くのしわが付き、その上、温風の通りが洗濯物に阻害されて悪くなるという問題もある。
このような問題を解決することを目的として、例えば、特許文献1に記載されている洗濯乾燥機は、回転槽の回転速度を、停止と超低速回転を挟みながら複数の段数(例えば5段)で上昇させるように構成されている。この洗濯乾燥機によれば、乾燥運転直前の脱水運転において、まず、回転槽を、内周面に洗濯物が張り付く直前の回転速度まで回転させて洗濯物の脱水を行う。次に、回転槽を停止させた後、洗濯物を内周面から剥がすために超低速回転をさせる。その後、再び内周面に洗濯物が張り付く直前の回転速度まで回転を上げ洗濯物の脱水を行う。そして、回転槽の回転,停止,超低速回転を繰り返して実行することにより、回転槽の内周面に洗濯物を張り付かせることなく洗濯物の脱水を行うようになっている。
特開2001−212394号公報
ところで、上記した特許文献1に記載されている洗濯乾燥機では、脱水運転の内容が多段階となることから、脱水運転の所要時間が長くなってしまうという問題があった。
そこで、近年では、洗濯物の洗濯運転の直前の重量と、洗濯物の洗濯運転の直後、つまり、洗濯物が含水した状態の重量とから洗濯物の布質を判定し、この布質判定結果に基づいて脱水運転の内容を変更して実行する洗濯乾燥機が考えられている。このものによれば、例えば、吸水性が小さく乾きやすい布質のものに対しては、脱水運転の内容を段数が少ないものに切り換えることにより、脱水運転の所要時間を短くすることができ、布質に応じて洗濯物の脱水を効率良く行うことができる。
しかしながら、この構成のものでは、乾燥運転直前の脱水運転の内容を洗濯物の布質に応じて変更することはできるものの、洗濯物が含水した状態の重量を検知する行程を洗い行程とすすぎ工程との間に新たに設ける必要があることから、その分、洗濯運転から乾燥運転までの全体の行程数が増えてしまい、改善の余地があった。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、洗濯運転から乾燥運転までの全体の行程数が増えることなく乾燥運転直前の脱水運転(最終脱水運転)の内容を洗濯物の布質に応じて変更することができ、洗濯物の脱水を効率良く行うことができる洗濯乾燥機を提供することにある。
請求項1に記載の洗濯乾燥機は、洗濯物を収容する回転槽と、この回転槽を回転駆動する駆動装置と、前記回転槽の内部に温風を供給する温風供給装置とを備え、前記洗濯物を洗濯する洗濯運転から前記洗濯物を乾燥させる乾燥運転まで実行可能なものにおいて、前記洗濯物の重量を検知する重量検知手段と、前記駆動装置のトルク変動の大きさを検知するトルク変動検知手段と、前記洗濯運転前における前記重量検知手段により検知された洗濯物の重量と前記洗濯運転時における前記トルク変動検知手段により検知された前記駆動装置のトルク変動の大きさとから前記回転槽内の洗濯物の布質を判定する布質判定手段と、前記布質判定手段の布質判定結果に基づいて前記乾燥運転直前の脱水運転の回転制御の内容を変更する制御手段とを備えたことに特徴を有する。
請求項1に記載の洗濯乾燥機によれば、布質判定手段が、洗濯運転前における重量検知手段により検知された洗濯物の重量と、洗濯運転時におけるトルク変動検知手段により検知された駆動装置のトルク変動の大きさとから回転槽内の洗濯物の布質を判定する。ここで、駆動装置のトルク変動の大きさが、洗濯物の吸水性が大きい程大きくなり、洗濯物の吸水性が小さい程小さくなる挙動を示すことから、布質判定手段の布質判定結果は洗濯物の布質(吸水性)に応じて異なってくる。そして、制御手段が、この布質判定結果に基づいて、乾燥運転直前の脱水運転の回転制御の内容を変更することにより、乾燥運転直前の脱水運転の内容を洗濯物の布質に応じて変更することができ、洗濯物の脱水を効率良く行うことができる。
この場合、洗濯物が含水した状態の重量を検知する行程を洗い行程とすすぎ工程との間に新たに設ける必要がなく、洗濯運転から乾燥運転までの全体の行程数が増えることはない。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1乃至図7を参照して説明する。
まず、図2は、ドラム式の洗濯乾燥機1の内部構成を概略的に示す縦断側面図である。外箱2の内部には、水槽3がサスペンション4により弾性支持されていて、この水槽3の内部には、ドラム5(回転槽に相当)が配設されている。このドラム5は、水槽3の背部に設けられたモータ6(駆動装置に相当)の回転軸7に支持されていて、このモータ6により水槽3内を回転可能となっている。なお、この場合、水槽3及びドラム5は、前部側が若干上方に傾斜した態様で配設されている。
水槽3の前部には、これに形成された洗濯物通し口8と外箱2の前面部に形成された洗濯物出入口9とを水密につなぐベロー10が設けられている。従って、ドラム5は、洗濯物出入口9からベロー10及び洗濯物通し口8を通して洗濯物を収容可能となっている。なお、洗濯物出入口9には、これを開閉する扉11が設けられている。
水槽3の背部から上部に亘る部分には、除湿器12、送風機13及び加熱器14からなる温風供給装置15が設けられている。除湿器12には注水弁16(図3参照)が設けられていて、水槽3から入るドラム5内の空気を、注水弁16から注水する水により冷却して除湿するようになっている。そして、水槽3内(ドラム5内)の空気は、送風機13により温風供給装置15内に循環され、その途中、除湿器12で除湿され、加熱器14で加熱(温風化)されて、水槽3内(ドラム5内)に供給されるようになっている。
水槽3の下方には、水槽3内の水を機外に排出するための排水管路17が設けられていて、この排水管路17の途中には、フィルタ装置18及び排水弁19が配設されている。
次いで、上記した洗濯乾燥機1の電気的構成について図3を参照して説明する。マイクロコンピュータ20は、洗濯乾燥機1の運転全体を制御するのみならず、後に詳述するように、洗濯物の重量を検知する重量検知手段としての機能、駆動装置のトルク変動の大きさを検知するトルク変動検知手段としての機能、洗濯物の布質を判定する布質判定手段としての機能、そして、乾燥運転直前の脱水運転の回転制御の内容を変更する制御手段としての機能を担うものである。
このマイクロコンピュータ20には、図示しない操作パネルの各種操作スイッチから成るスイッチ入力部21からの各種操作信号、モータ6の回転(ドラム5の回転)を検知する回転センサ22からの回転検知信号、水槽3内の貯留水位を検知する水位センサ23からの水位検知信号、水槽3から排出された空気の温度を検知する温度センサ24からの温度検知信号が入力されるようになっている。また、詳しい構成についての説明は省略するが、マイクロコンピュータ20は、モータ6を周知のベクトル制御により回転制御するように構成されていて、ベクトル制御において得られるq軸電流に基づいてモータ6のトルク変動の大きさを検知するようになっている。
そして、マイクロコンピュータ20は、上記した各入力信号並びにあらかじめ記憶された制御プログラムに基づいて、上記した操作パネルの各種表示器から成る表示ユニット25、水槽3内に給水するように設けた給水弁26、モータ6、排水弁19、注水弁16、送風機13及び加熱器14を駆動するための駆動回路27に駆動制御信号を与えるようになっている。
次に、上記した構成の作用について図1を参照して説明する。
図1は、マイクロコンピュータ20による標準コースの制御内容を示すフローチャートである。使用者によりこの標準コースが選択されて、スイッチ入力部21の「スタート」スイッチ(図示せず)が操作されると、マイクロコンピュータ20は、制御動作を開始(スタート)して、最初に、洗濯運転前におけるドラム5内の洗濯物(含水前の洗濯物)の重量検知を実行する(ステップS1)。この重量検知では、マイクロコンピュータ20は、モータ6(ドラム5)の回転速度が所定の回転速度に上昇するまでの加速所要時間と、その後に、モータ6(ドラム5)の回転速度が惰性で所定の回転速度に下降するまでの減速所要時間との差に基づいて洗濯運転前における洗濯物の重量を検知する。
洗濯物の重量検知を終了すると、マイクロコンピュータ20は洗濯運転を実行する。この洗濯運転では、まず、マイクロコンピュータ20は、給水弁26を開放させて水槽3内(ドラム5内)に所定水位の給水を実行する(ステップS2)。この給水時には、図示しない洗剤投入用ケースに入れられた洗剤が、給水と共に押し流されて水槽3内に供給される。
その後に、マイクロコンピュータ20は、モータ6によりドラム5を正逆両方向に交互に回転させることによる洗い行程を実行する(ステップS3)。ここで、マイクロコンピュータ20は、この洗い行程において、ドラム5内の水位(水量)が洗濯運転時の所定水位(予め設定した所定水量)に達して安定した後に、q軸電流の大きさに基づいてモータ6のトルク変動の大きさを検知する。この場合、モータ6のトルク変動の大きさ(変動幅及び平均値)は、図4に示すように、洗濯物の吸水性が大きい程大きくなる。例えば、洗濯物中の綿の比率が大きい場合では、吸水性が大きいことから、モータ6のトルク変動の大きさは大きくなる(図4中a〜c参照)。また、洗濯物中の混紡類の比率が大きい場合では、洗濯物の吸水性が中間であることから、モータ6のトルク変動の大きさは中間となる(図4中d〜f参照)。更に、洗濯物中の化学繊維の比率が大きい場合では、洗濯物の吸水性が小さいことから、モータ6のトルク変動の大きさは小さくなる(図4中g〜i参照)。
洗い行程を終了すると、マイクロコンピュータ20は、洗濯物の布質の判定を実行する(ステップS4)。この布質の判定は、ステップS1での重量検知により得られた洗濯運転前の洗濯物の重量と、ステップS3でのトルク変動の大きさの検知により得られた洗濯運転時におけるモータ6のトルク変動の大きさとから判定をするものである。
具体的には、マイクロコンピュータ20は、図5に示すように、ステップS1での重量検知の結果を1000[g]毎にランク分けし、図6に示すように、モータ6のトルク変動の大きさを1/1000[mA]毎にランク分けする。そして、マイクロコンピュータ20は、洗濯物の布質の判定を、重量のランクとトルク変動のランクとを対応付けた図7に基づいて行い、例えば、重量のランクが「1」の場合において、トルク変動のランクが「3以上」の場合では、吸水性の大きい布質(例えば綿類)であると判定し、トルク変動のランクが「1」の場合では、吸水性の小さい布質(例えば化繊類)であると判定する。また、トルク変動のランクが「2」の場合では、上記した吸水性が大きいものと小さいものとは別に、吸水性が中間の布質(例えば混紡類)であると判定する。
洗濯物の布質の判定を終了すると、マイクロコンピュータ20は、排水弁19を開放させることにより水槽3内からの排水を実行し(ステップS5)、その後に、排水弁19を開放させたまま、モータ6によりドラム5を一方向に回転させて脱水を実行し(ステップS6)、洗濯運転を終了する。
洗濯運転を終了すると、マイクロコンピュータ20はすすぎ運転を実行する。このすすぎ運転では、まず、マイクロコンピュータ20は、ステップS2と同様に給水弁26を開放させて給水を実行し(ステップS7)、ステップS3と同様にドラム5を正逆両方向に交互に回転させて第1すすぎ行程を実行する(ステップS8)。次に、ステップS5と同様に排水弁19を開放させて排水を実行し(ステップS9)、ステップS6と同様にドラム5を一方向に回転させて脱水を実行する(ステップS10)。続いて、マイクロコンピュータ20は、ステップS7と同様の給水(ステップS11)、ステップS8と同様の内容の第2すすぎ行程(ステップS12)、ステップS9と同様の排水(ステップS13)を実行する。
次に、マイクロコンピュータ20は、上記したステップS4での布質判定結果に基づいて洗濯物の布質を判断し(ステップS14,S15)、後続する乾燥運転直前の脱水運転におけるモータ6の回転制御の内容(第1の実施形態では、乾燥運転直前の脱水運転の所要時間)を変更する。なお、この脱水運転で行われる「プリヒート脱水」とは、温風供給装置15によりドラム5内に温風を供給しつつ、排水弁19を開放させたまま、ドラム5を一方向に回転させることにより行うものであり、「布剥がし行程」とは、ドラム5を超低速度で回転(例えば20[rpm])させることにより、洗濯物をドラム5の内周面から剥がすものである。
まず、布質判定結果として吸水性が大きい布質である場合(ステップS14にて「YES」)、マイクロコンピュータ20は、乾燥運転直前の脱水運転を第1プリヒート脱水から第5プリヒート脱水の5段階(ステップS16,S18,S20,S22,S24)に分けて実行し、各プリヒート脱水の後には、布剥がし行程をそれぞれ実行する(ステップS17,S19,S21,S23,S25)。
この場合、ドラム5の回転速度は、第1プリヒート脱水では、排水直後の上記洗濯物(吸水性の大きい布質)がドラム5の内周面に張り付く直前の400[rpm]まで、第2プリヒート脱水では、上記第1プリヒート脱水で脱水した洗濯物がドラム5の内周面に張り付く直前の600[rpm]まで、第3プリヒート脱水では、上記第2プリヒート脱水で脱水した洗濯物がドラム5の内周面に張り付く直前の900[rpm]まで、第4プリヒート脱水では、上記第3プリヒート脱水で脱水した洗濯物がドラム5の内周面に張り付く直前の1200[rpm]まで、第5プリヒート脱水では、上記第4プリヒート脱水で脱水した洗濯物がドラム5の内周面に張り付く直前の1400[rpm]までである。また、上記した各プリヒート脱水の各所要時間は何れも5[分]である。
次に、布質判定結果として吸水性が中間の布質である場合(ステップS15にて「YES」)、マイクロコンピュータ20は、乾燥運転直前の脱水運転を第1プリヒート脱水から第5プリヒート脱水の5段階(ステップS26,S28,S30,S32,S34)に分けて実行し、各プリヒート脱水の後には、布剥がし行程をそれぞれ実行する(ステップS27,S29,S31,S33,S35)。
この場合、ドラム5の回転速度は、上記した吸水性が大きい場合と同様に、第1プリヒート脱水では400[rpm]まで、第2プリヒート脱水では600[rpm]まで、第3プリヒート脱水では900[rpm]まで、第4プリヒート脱水では1200[rpm]まで、第5プリヒート脱水では1400[rpm]までであるが、各プリヒート脱水の所要時間については、第1プリヒート脱水から第3プリヒート脱水の所要時間が何れも3[分]に変更され、乾燥運転直前の脱水運転の所要時間は吸水性が大きい場合に比べ短くなっている。
最後に、布質判定結果として吸水性が小さい布質である場合(ステップS15にて「NO」)、マイクロコンピュータ20は、乾燥運転直前の脱水運転を第1プリヒート脱水から第5プリヒート脱水の5段階(ステップS36,S38,S40,S42,S44)に分けて実行し、各プリヒート脱水の後には、布剥がし行程をそれぞれ実行する(ステップS37,S39,S41,S43,S45)。
この場合、ドラム5の回転速度は、上記した吸水性が大きい場合及び中間の場合と同様に、第1プリヒート脱水では400[rpm]まで、第2プリヒート脱水では600[rpm]まで、第3プリヒート脱水では900[rpm]まで、第4プリヒート脱水では1200[rpm]まで、第5プリヒート脱水では1400[rpm]までであるが、各プリヒート脱水の所要時間については、第1プリヒート脱水から第3プリヒート脱水の所要時間が何れも1[分]に変更され、乾燥運転直前の脱水運転の所要時間は吸水性が大きい場合に比べ更に短くなっている。
乾燥運転直前の脱水運転を終了(ステップS25、ステップS35及びステップS45を終了)すると、マイクロコンピュータ20は乾燥運転を実行する。この乾燥運転では、マイクロコンピュータ20は、ステップS1と同様の重量検知を実行し(ステップS46)、その検知結果に基づいて、乾燥運転における乾燥行程を実行する(ステップS47)。この乾燥行程では、マイクロコンピュータ20は、ドラム5を正逆両方向に往復回転させつつ、温風供給装置15によりドラム5内に温風を供給する。
この後、マイクロコンピュータ20は、温度センサ24により洗濯物の乾燥を検知すると(ステップS48)、上記乾燥行程と同様の作動を所定時間続ける仕上げ乾燥行程を実行する(ステップS49)。その後、マイクロコンピュータ20は、冷却行程(ステップS50)を実行する。この冷却行程では、ドラム5を正逆両方向に往復回転させると共に、温風供給装置15を加熱器14を作動させない状態で駆動することによりドラム5内に冷風を供給する。そして、冷却行程を終了することにより、標準コースの全運転を終了する。
以上に説明したように第1の実施形態によれば、マイクロコンピュータ20が、洗濯運転前における洗濯物の重量と洗濯運転時におけるモータ6のトルク変動の大きさとからドラム5内の洗濯物の布質を判定し、この布質判定結果に基づいて乾燥運転直前の脱水運転の回転制御の内容を変更するように構成したので、吸水性の大きい布質の洗濯物については、乾燥運転直前の脱水運転の所要時間が長くなるように変更し、一方、吸水性の小さい布質の洗濯物については、乾燥運転直前の脱水運転の所要時間が短くなるように変更することにより、洗濯物の布質に応じた所要時間で乾燥運転直前の脱水運転(最終脱水運転)を実行することができ、洗濯物の脱水を効率良く行うことができる。
この場合、洗濯運転前における洗濯物の重量と、洗濯運転から乾燥運転までの一連の行程の中で必ず実行される洗濯運転時におけるモータ6のトルク変動の大きさとから布質の判定をする構成としたので、洗濯物が含水した状態の重量を検知する行程を洗い行程とすすぎ工程との間に新たに設ける必要がなく、洗濯運転から乾燥運転までの全体の行程数が増えることはない。
また、マイクロコンピュータ20が、ドラム5内の水位が安定した後にモータ6のトルク変動の大きさを検知するように構成したので、トルク値が安定した状態でのトルク変動に基づいて布質の判定を行うことができ、布質判定の精度を向上することができる。また、この場合、マイクロコンピュータ20が、モータ6を周知のベクトル制御により回転制御するように構成し、ベクトル制御において得られるq軸電流に基づいてモータ6のトルク変動の大きさを検知するように構成したので、トルク変動の検知精度を更に向上することができ、これにより、布質判定の精度をより一層向上することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図8を参照して説明する。上記した第1の実施形態では、洗濯物の布質判定結果に基づいて乾燥運転直前の脱水運転の所要時間を変更するものを例示したが、この第2の実施形態では、洗濯物の布質判定結果に基づいて乾燥運転直前の脱水運転の段数を変更するものを示す。以下、第1の実施形態と同一の部分についての説明は省略し異なる部分についてのみ説明する。
まず、布質判定結果として吸水性が大きい布質である場合(ステップS14にて「YES」)、マイクロコンピュータ20は、乾燥運転直前の脱水運転を第1プリヒート脱水から第5プリヒート脱水の5段階(ステップS61,S63,S65,S67,S69)に分けて実行し、各プリヒート脱水の後には、布剥がし行程をそれぞれ実行する(ステップS62,S64,S66,S68,S70)。
次に、布質判定結果として吸水性が中間の布質である場合(ステップS15にて「YES」)、マイクロコンピュータ20は、乾燥運転直前の脱水運転を第1プリヒート脱水から第3プリヒート脱水の3段階(ステップS71,S73,S75)に変更し、各プリヒート脱水の後には、布剥がし行程をそれぞれ実行する(ステップS72,S74,S76)。
最後に、布質判定結果として吸水性が小さい布質である場合(ステップS15にて「NO」)、マイクロコンピュータ20は、乾燥運転直前の脱水運転を第1プリヒート脱水及び第2プリヒート脱水の2段階(ステップS77,S79)に変更し、各プリヒート脱水の後には、布剥がし行程をそれぞれ実行する(ステップS78,S80)。
以上に説明したように第2の実施形態によれば、吸水性の大きい布質の洗濯物については乾燥運転直前の脱水運転の段数が多くなるように変更し、一方、吸水性の小さい布質の洗濯物については乾燥運転直前の脱水運転の段数が少なくなるように変更することにより、乾燥運転直前の脱水運転(最終脱水運転)を洗濯物の布質に応じた段数で行うことができ、洗濯物の脱水を効率良く行うことができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について図9を参照して説明する。この第3の実施形態では、洗濯物の布質判定結果に基づいて乾燥運転直前の脱水運転におけるモータ6(ドラム5)の回転速度を変更するものを示す。なお、この場合も、上記した第1の実施形態と同一の部分についての説明は省略し異なる部分についてのみ説明する。
まず、布質判定結果として吸水性が大きい布質である場合(ステップS14にて「YES」)、マイクロコンピュータ20は、乾燥運転直前の脱水運転を第1プリヒート脱水から第3プリヒート脱水の3段階(ステップS91,S93,S95)に分けて実行し、各プリヒート脱水の後には、布剥がし行程をそれぞれ実行する(ステップS92,S94,S96)。この場合、ドラム5の回転速度は、第1プリヒート脱水では400[rpm]まで、第2プリヒート脱水では600[rpm]まで、第3プリヒート脱水では900[rpm]までである。
次に、布質判定結果として吸水性が中間の布質である場合(ステップS15にて「YES」)、マイクロコンピュータ20は、乾燥運転直前の脱水運転を第1プリヒート脱水から第3プリヒート脱水の3段階(ステップS97,S99,S101)に分けて実行し、各プリヒート脱水の後には、布剥がし行程をそれぞれ実行する(ステップS98,S100,S102)。
この場合、ドラム5の回転速度は、第1プリヒート脱水では上記した吸水性が大きい場合と同様に400[rpm]までであるが、第2プリヒート脱水では吸水性が大きい場合(ステップS93参照)よりも大きい回転速度である900[rpm]まで、第3プリヒート脱水では吸水性が大きい場合(ステップS95参照)よりも大きい回転速度である1400[rpm]までである。
最後に、布質判定結果として吸水性が小さい布質である場合(ステップS15にて「NO」)、マイクロコンピュータ20は、乾燥運転直前の脱水運転を第1プリヒート脱水及び第2プリヒート脱水の2段階(ステップS103,S105)に分けて実行し、各プリヒート脱水の後には、布剥がし行程をそれぞれ実行する(ステップS104,S106)。
この場合、ドラム5の回転速度は、第1プリヒート脱水では上記した吸水性が大きい場合(ステップS91参照)及び中間の場合(ステップS97参照)よりも大きい回転速度である900[rpm]まで、第2プリヒート脱水では吸水性が大きい場合(ステップS93参照)及び中間の場合(ステップS99参照)よりも大きい回転速度である1400[rpm]までである。
以上に説明したように第3の実施形態によれば、吸水性の大小に応じて乾燥運転直前におけるモータ6の回転速度を変更することにより、乾燥運転直前の脱水運転(最終脱水運転)を洗濯物の布質に応じた回転速度で行うことができ、洗濯物の脱水を効率よく行うことができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、次のように変形又は拡張することができる。
布質判定結果は、吸水性大,中,小の3通りに分けるものに限られず、更に木目細かく分けるようにしても良い。
乾燥運転直前の脱水運転の所要時間、段数及びモータ6の回転速度は、上記したものに限られるものではなく、適宜変更しても良い。
横軸型のドラム式洗濯乾燥機に限らず、縦軸型の洗濯乾燥機にも適用することができる。
本発明の第1の実施形態を示すものであり、制御内容を示すフローチャート 洗濯乾燥機の内部構成を概略的に示す縦断側面図 洗濯乾燥機の電気的構成を示すブロック図 洗濯運転時の経過時間とq軸電流の電流値との関係を示す図 洗濯物の重量と重量のランクの関係を示す図 トルク変動の大きさとトルク変動のランクの関係を示す図 洗濯物の布質を判定するための図 本発明の第2の実施形態を示すものであり、制御内容を示すフローチャート 本発明の第3の実施形態を示すものであり、制御内容を示すフローチャート
符号の説明
図面中、1は洗濯乾燥機、5はドラム(回転槽)、6はモータ(駆動装置)、15は温風供給装置、20はマイクロコンピュータ(重量検知手段、トルク変動検知手段、布質判定手段、制御手段)を示す。

Claims (5)

  1. 洗濯物を収容する回転槽と、この回転槽を回転駆動する駆動装置と、前記回転槽の内部に温風を供給する温風供給装置とを備え、前記洗濯物を洗濯する洗濯運転から前記洗濯物を乾燥させる乾燥運転まで実行可能なものにおいて、
    前記洗濯物の重量を検知する重量検知手段と、
    前記駆動装置のトルク変動の大きさを検知するトルク変動検知手段と、
    前記洗濯運転前における前記重量検知手段により検知された洗濯物の重量と前記洗濯運転時における前記トルク変動検知手段により検知された前記駆動装置のトルク変動の大きさとから前記回転槽内の洗濯物の布質を判定する布質判定手段と、
    前記布質判定手段の布質判定結果に基づいて前記乾燥運転直前の脱水運転の回転制御の内容を変更する制御手段とを備えたことを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 前記布質判定手段は、前記回転槽内の水位が安定した後の前記駆動装置のトルク変動の大きさを用いて前記回転槽内の洗濯物の布質を判定することを特徴とする請求項1に記載の洗濯乾燥機。
  3. 前記制御手段は、前記布質判定手段の布質判定結果に基づいて前記乾燥運転直前の脱水運転の所要時間を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の洗濯乾燥機。
  4. 前記制御手段は、前記布質判定手段の布質判定結果に基づいて前記乾燥運転直前の脱水運転の段数を変更することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の洗濯乾燥機。
  5. 前記制御手段は、前記駆動装置をベクトル制御するように構成され、
    前記トルク変動検知手段は、前記制御手段が前記駆動装置をベクトル制御するときのq軸電流に基づいて前記駆動装置のトルク変動の大きさを検知することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の洗濯乾燥機。
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