JP2002292194A - 回転式洗濯脱液乾燥機、および回転ドラムによる遠心脱液方法 - Google Patents
回転式洗濯脱液乾燥機、および回転ドラムによる遠心脱液方法Info
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- JP2002292194A JP2002292194A JP2001096817A JP2001096817A JP2002292194A JP 2002292194 A JP2002292194 A JP 2002292194A JP 2001096817 A JP2001096817 A JP 2001096817A JP 2001096817 A JP2001096817 A JP 2001096817A JP 2002292194 A JP2002292194 A JP 2002292194A
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- liquid
- rotating drum
- washed
- drum
- washing
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- Pending
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Landscapes
- Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
- Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 脱水工程で洗濯物が偏って回転ドラムに異常
振動が発生したときに使用者の手を煩わせることなく機
械側で処理する。 【解決手段】 洗濯物の重心偏りによる回転ドラム10
の振れを検出するアンバランス検出手段22と、回転ド
ラムに向けて水を噴射する水噴射口31とを設け、脱水
工程中、アンバランス検出手段からの信号により制御装
置が回転ドラムの異常振動を検出すると、水噴射口から
回転ドラムに水を、重心偏り方向とは反対側に位置する
洗濯物に含浸させる状態で噴射し、被洗物に含浸した液
の重量により重心偏りを抑制する。
振動が発生したときに使用者の手を煩わせることなく機
械側で処理する。 【解決手段】 洗濯物の重心偏りによる回転ドラム10
の振れを検出するアンバランス検出手段22と、回転ド
ラムに向けて水を噴射する水噴射口31とを設け、脱水
工程中、アンバランス検出手段からの信号により制御装
置が回転ドラムの異常振動を検出すると、水噴射口から
回転ドラムに水を、重心偏り方向とは反対側に位置する
洗濯物に含浸させる状態で噴射し、被洗物に含浸した液
の重量により重心偏りを抑制する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてコインラ
ンドリー、寮、病院、老人ホーム等の施設に設置して使
用するに適した回転式洗濯脱水乾燥機、及び回転ドラム
による遠心脱水方法に関する。
ンドリー、寮、病院、老人ホーム等の施設に設置して使
用するに適した回転式洗濯脱水乾燥機、及び回転ドラム
による遠心脱水方法に関する。
【0002】
【従来の技術】回転ドラム内に洗濯物を収容し、この回
転ドラムを回動することにより洗濯工程を行い、洗濯工
程が終了すると洗浄液を排出してから回転ドラムを高速
回転して脱水工程を行い、その後に回転ドラム内に送風
しながら回転ドラムを回転して乾燥工程を行う回転式洗
濯脱水乾燥機は公知であり、そのほとんどが業務用であ
った。
転ドラムを回動することにより洗濯工程を行い、洗濯工
程が終了すると洗浄液を排出してから回転ドラムを高速
回転して脱水工程を行い、その後に回転ドラム内に送風
しながら回転ドラムを回転して乾燥工程を行う回転式洗
濯脱水乾燥機は公知であり、そのほとんどが業務用であ
った。
【0003】この回転式洗濯脱水機は、回転ドラムが横
向きなので、脱水工程を行う際に回転ドラムを回転して
も洗濯物を内周面に一様に分散させることが困難であ
る。回転ドラム内の洗濯物が均一に分散していない状態
で回転ドラムを高速回転して遠心脱水を行うと、洗濯物
全体の重心の位置が回転ドラムの中心から偏った状態
(アンバランス状態)であるので、回転ドラムが大きく
振動する。この大きな振動を緩やかに吸収するために、
従来の回転式洗濯脱水機は、回転ドラムを収納するシェ
ルとフレームとの間に大きなコイルスプリングを介在さ
せてシェルを支持し、このコイルスプリングにより振動
を吸収し、また、フレームとシェルとの間に設けたダン
パーにより振動を減衰させる構成を採っていた。
向きなので、脱水工程を行う際に回転ドラムを回転して
も洗濯物を内周面に一様に分散させることが困難であ
る。回転ドラム内の洗濯物が均一に分散していない状態
で回転ドラムを高速回転して遠心脱水を行うと、洗濯物
全体の重心の位置が回転ドラムの中心から偏った状態
(アンバランス状態)であるので、回転ドラムが大きく
振動する。この大きな振動を緩やかに吸収するために、
従来の回転式洗濯脱水機は、回転ドラムを収納するシェ
ルとフレームとの間に大きなコイルスプリングを介在さ
せてシェルを支持し、このコイルスプリングにより振動
を吸収し、また、フレームとシェルとの間に設けたダン
パーにより振動を減衰させる構成を採っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、大きな
コイルスプリングやダンパを介してシェルを支えること
により振動を緩和させる構成を採ると、振幅が大きいの
で、装置全体が嵩張り大型になってしまう。このため、
広い設置スペースが必要となる。
コイルスプリングやダンパを介してシェルを支えること
により振動を緩和させる構成を採ると、振幅が大きいの
で、装置全体が嵩張り大型になってしまう。このため、
広い設置スペースが必要となる。
【0005】また、従来の回転式洗濯脱水機で脱水する
ときに、洗濯物によるアンバランスが過大で振動の振幅
が異常に大きい場合には、作業者が回転ドラムを一旦停
止させ、洗濯物を手で分散させてから再度回転ドラムを
回転して脱水していた。しかしながら、これは業務用で
あって、異常を感知して対処できる専門の作業者が操作
していることによって初めてなし得たことであり、一般
人が操作する施設用の装置ではできない。すなわち、コ
インランドリー、病院、学生寮、社員寮などの施設に設
置した場合には、一般人が操作するので、異常な振幅を
感知することができないし、また、回転ドラムを停止し
て対処することもできない。
ときに、洗濯物によるアンバランスが過大で振動の振幅
が異常に大きい場合には、作業者が回転ドラムを一旦停
止させ、洗濯物を手で分散させてから再度回転ドラムを
回転して脱水していた。しかしながら、これは業務用で
あって、異常を感知して対処できる専門の作業者が操作
していることによって初めてなし得たことであり、一般
人が操作する施設用の装置ではできない。すなわち、コ
インランドリー、病院、学生寮、社員寮などの施設に設
置した場合には、一般人が操作するので、異常な振幅を
感知することができないし、また、回転ドラムを停止し
て対処することもできない。
【0006】このため、専門の作業者ではない一般人が
操作しても、洗濯物のアンバランスに起因する異常振動
が発生した場合には、人の手を煩わせることなく機械側
で対処することができる回転式洗濯脱水乾燥機の開発が
望まれていた。
操作しても、洗濯物のアンバランスに起因する異常振動
が発生した場合には、人の手を煩わせることなく機械側
で対処することができる回転式洗濯脱水乾燥機の開発が
望まれていた。
【0007】本発明は上記した事情に鑑み提案されたも
ので、その目的は、脱液工程において被洗物が回転ドラ
ム内で大きくアンバランス状態で付着したことに起因し
て回転ドラムの振幅が過大になった場合には、回転ドラ
ムの回転を停止して使用者が被洗物を手で分散させるこ
となくアンバランスを減少させることができる回転式洗
濯脱水機、および回転ドラムによる遠心脱水方法を提供
しようとするものである。
ので、その目的は、脱液工程において被洗物が回転ドラ
ム内で大きくアンバランス状態で付着したことに起因し
て回転ドラムの振幅が過大になった場合には、回転ドラ
ムの回転を停止して使用者が被洗物を手で分散させるこ
となくアンバランスを減少させることができる回転式洗
濯脱水機、および回転ドラムによる遠心脱水方法を提供
しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたもので、請求項1に記載のもの
は、被洗物を収容する回転ドラムと、回転ドラムを収納
するとともに溜めた液で回転ドラム内の被洗物を浸漬さ
せるシェルと、シェル内の液の供給・排出を行う液給排
機構と、回転ドラムを回転駆動するモータと、回転ドラ
ム内に送風する送風機構と、これらを制御する制御装置
とを備え、回転ドラム内に被洗物を収容した状態でシェ
ル内に液を溜め、この状態で回転ドラムを回動すること
により被洗物を洗濯する洗濯工程と、シェル内の液を排
出した状態で回転ドラムを回転して遠心脱液する脱液工
程と、回転ドラム内に送風して被洗物を乾燥する乾燥工
程とを行う回転式洗濯脱液乾燥機において、被洗物の重
心偏りによる回転ドラムの振れを検出するアンバランス
検出手段と、回転ドラム内に液を注入する液注入手段
と、を設け、脱液工程中、アンバランス検出手段からの
信号により制御装置が回転ドラムの異常振動を検出する
と、上記液注入手段が回転ドラム内に液を、重心偏り方
向とは反対側に位置する被洗物に含浸させる状態で注入
し、被洗物に含浸した液の重量により重心偏りを抑制す
るようにしたことを特徴とする回転式洗濯脱液乾燥機で
ある。
するために提案されたもので、請求項1に記載のもの
は、被洗物を収容する回転ドラムと、回転ドラムを収納
するとともに溜めた液で回転ドラム内の被洗物を浸漬さ
せるシェルと、シェル内の液の供給・排出を行う液給排
機構と、回転ドラムを回転駆動するモータと、回転ドラ
ム内に送風する送風機構と、これらを制御する制御装置
とを備え、回転ドラム内に被洗物を収容した状態でシェ
ル内に液を溜め、この状態で回転ドラムを回動すること
により被洗物を洗濯する洗濯工程と、シェル内の液を排
出した状態で回転ドラムを回転して遠心脱液する脱液工
程と、回転ドラム内に送風して被洗物を乾燥する乾燥工
程とを行う回転式洗濯脱液乾燥機において、被洗物の重
心偏りによる回転ドラムの振れを検出するアンバランス
検出手段と、回転ドラム内に液を注入する液注入手段
と、を設け、脱液工程中、アンバランス検出手段からの
信号により制御装置が回転ドラムの異常振動を検出する
と、上記液注入手段が回転ドラム内に液を、重心偏り方
向とは反対側に位置する被洗物に含浸させる状態で注入
し、被洗物に含浸した液の重量により重心偏りを抑制す
るようにしたことを特徴とする回転式洗濯脱液乾燥機で
ある。
【0009】請求項2に記載のものは、前記回転ドラム
が周面に複数の穴を有する横向きのドラムであって、シ
ェル側に設ける液注入手段の液噴出口を、上記回転ドラ
ムの穴の軌跡に向けて設け、上記液噴出口から噴出した
液を穴を通して回転ドラム内の被洗物に含浸させること
を特徴とする請求項1に記載の回転式洗濯脱液乾燥機で
ある。
が周面に複数の穴を有する横向きのドラムであって、シ
ェル側に設ける液注入手段の液噴出口を、上記回転ドラ
ムの穴の軌跡に向けて設け、上記液噴出口から噴出した
液を穴を通して回転ドラム内の被洗物に含浸させること
を特徴とする請求項1に記載の回転式洗濯脱液乾燥機で
ある。
【0010】請求項3に記載のものは、被洗物を収容す
る回転ドラムと、回転ドラムを収納するとともに溜めた
液で回転ドラム内の被洗物を浸漬させるシェルと、シェ
ル内の液の供給・排出を行う液給排機構と、回転ドラム
を回転駆動するモータと、回転ドラム内に送風する送風
機構と、これらを制御する制御装置とを備え、回転ドラ
ム内に被洗物を収容した状態でシェル内に液を溜め、こ
の状態で回転ドラムを回動することにより被洗物を洗濯
する洗濯工程と、シェル内の液を排出した状態で回転ド
ラムを回転して遠心脱液する脱液工程と、回転ドラム内
に送風して被洗物を乾燥する乾燥工程とを行う回転式洗
濯脱液乾燥機において、被洗物のアンバランスによる回
転ドラムの振れを検出するアンバランス検出手段を設
け、脱液工程中、アンバランス検出手段からの信号によ
り制御装置が回転ドラムの異常振動を検出すると、制御
装置が液給排機構を作動してシェル内に液を供給して回
転ドラム内の被洗物を液中に遊泳させ、この状態で制御
装置がモータを作動して被洗物を回転ドラムの内面に再
度付着させ、シェル内の液を排出して遠心脱液すること
を特徴とする回転式洗濯脱液乾燥機である。
る回転ドラムと、回転ドラムを収納するとともに溜めた
液で回転ドラム内の被洗物を浸漬させるシェルと、シェ
ル内の液の供給・排出を行う液給排機構と、回転ドラム
を回転駆動するモータと、回転ドラム内に送風する送風
機構と、これらを制御する制御装置とを備え、回転ドラ
ム内に被洗物を収容した状態でシェル内に液を溜め、こ
の状態で回転ドラムを回動することにより被洗物を洗濯
する洗濯工程と、シェル内の液を排出した状態で回転ド
ラムを回転して遠心脱液する脱液工程と、回転ドラム内
に送風して被洗物を乾燥する乾燥工程とを行う回転式洗
濯脱液乾燥機において、被洗物のアンバランスによる回
転ドラムの振れを検出するアンバランス検出手段を設
け、脱液工程中、アンバランス検出手段からの信号によ
り制御装置が回転ドラムの異常振動を検出すると、制御
装置が液給排機構を作動してシェル内に液を供給して回
転ドラム内の被洗物を液中に遊泳させ、この状態で制御
装置がモータを作動して被洗物を回転ドラムの内面に再
度付着させ、シェル内の液を排出して遠心脱液すること
を特徴とする回転式洗濯脱液乾燥機である。
【0011】請求項4に記載のものは、周面に穴を開設
した回転ドラム内に被洗物を収納し、回転ドラムを回転
することにより被洗物の脱液を行う遠心脱液方法におい
て、被洗物の重心偏りによる回転ドラムの異常振れが生
じた際に、回転ドラム内に液を、重心偏り方向とは反対
側に注入して当該側の被洗物に含浸させて当該側の重量
を増加し、この重量増加により重心偏りを減少させるこ
とを特徴とする回転ドラムによる遠心脱液方法である。
した回転ドラム内に被洗物を収納し、回転ドラムを回転
することにより被洗物の脱液を行う遠心脱液方法におい
て、被洗物の重心偏りによる回転ドラムの異常振れが生
じた際に、回転ドラム内に液を、重心偏り方向とは反対
側に注入して当該側の被洗物に含浸させて当該側の重量
を増加し、この重量増加により重心偏りを減少させるこ
とを特徴とする回転ドラムによる遠心脱液方法である。
【0012】請求項5に記載のものは、周面に穴を開設
した回転ドラム内に被洗物を収納し、回転ドラムを回転
することにより被洗物の脱液を行う遠心脱液方法におい
て、被洗物の重心偏りによる回転ドラムの異常振れが生
じた際に、回転ドラムを収納しているシェル内に液を供
給して回転ドラム内の被洗物を液中に遊泳させ、この状
態で回転ドラムを回転して被洗物を回転ドラムの内面に
再度付着させて重心偏りを減少させ、シェル内の液を排
出して回転ドラムを高速回転することを特徴とする回転
ドラムによる遠心脱液方法である。
した回転ドラム内に被洗物を収納し、回転ドラムを回転
することにより被洗物の脱液を行う遠心脱液方法におい
て、被洗物の重心偏りによる回転ドラムの異常振れが生
じた際に、回転ドラムを収納しているシェル内に液を供
給して回転ドラム内の被洗物を液中に遊泳させ、この状
態で回転ドラムを回転して被洗物を回転ドラムの内面に
再度付着させて重心偏りを減少させ、シェル内の液を排
出して回転ドラムを高速回転することを特徴とする回転
ドラムによる遠心脱液方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は回転式洗濯脱液乾燥機の一
種であって、洗浄用の液として水を使用して洗濯する回
転式洗濯脱水乾燥機1の正面図と側面図、図2はその内
部構成を示す概略構成図、図3は主要部を示す背面図で
ある。
に基づいて説明する。図1は回転式洗濯脱液乾燥機の一
種であって、洗浄用の液として水を使用して洗濯する回
転式洗濯脱水乾燥機1の正面図と側面図、図2はその内
部構成を示す概略構成図、図3は主要部を示す背面図で
ある。
【0014】回転式洗濯脱水乾燥機1は、図1に示すよ
うに、筺体2の前面のほぼ中央に開閉扉3を設け、その
上方に、希望コースを洗濯したりする操作パネル4と硬
貨等の貨幣を投入する貨幣投入部5を設けてある。希望
するコースとしては、洗濯と乾燥コース、洗濯のみコー
ス、乾燥のみコースの他に,乾燥時間を異ならせたコー
スを設定してある。そして、筺体2内には、図2及び図
3に示すように、フレーム6上に、支持バネ7を介して
シェル9を設け、このシェル9内に回転ドラム10を収
納し、回転ドラム10の背面板から後方に突出した回転
軸11をシェル9の背面側に設けた軸受で支持し、軸受
から後方に突出した回転軸11に第1プーリー12を取
り付け、シェル9の下端に設けたインバータ式モータ1
3の出力軸に第2プーリー14を取り付け、この第2プ
ーリー14と上記第1プーリー12にタイミングベルト
15を掛け渡して接続し、制御装置16の制御の下でモ
ータ13を作動することにより回転ドラム10を任意の
回転速度で回転できるように構成されている。なお、筺
体2の前面に設けた開閉扉3を開くと、被洗物である洗
濯物を回転ドラム10内に投入したり、あるいは洗濯・
乾燥が終了した洗濯物を取り出せるようにしてある。ま
た、制御装置16には、インバータモータ13を制御す
るベクトルインバータ制御装置が内蔵されており、これ
については後述する。
うに、筺体2の前面のほぼ中央に開閉扉3を設け、その
上方に、希望コースを洗濯したりする操作パネル4と硬
貨等の貨幣を投入する貨幣投入部5を設けてある。希望
するコースとしては、洗濯と乾燥コース、洗濯のみコー
ス、乾燥のみコースの他に,乾燥時間を異ならせたコー
スを設定してある。そして、筺体2内には、図2及び図
3に示すように、フレーム6上に、支持バネ7を介して
シェル9を設け、このシェル9内に回転ドラム10を収
納し、回転ドラム10の背面板から後方に突出した回転
軸11をシェル9の背面側に設けた軸受で支持し、軸受
から後方に突出した回転軸11に第1プーリー12を取
り付け、シェル9の下端に設けたインバータ式モータ1
3の出力軸に第2プーリー14を取り付け、この第2プ
ーリー14と上記第1プーリー12にタイミングベルト
15を掛け渡して接続し、制御装置16の制御の下でモ
ータ13を作動することにより回転ドラム10を任意の
回転速度で回転できるように構成されている。なお、筺
体2の前面に設けた開閉扉3を開くと、被洗物である洗
濯物を回転ドラム10内に投入したり、あるいは洗濯・
乾燥が終了した洗濯物を取り出せるようにしてある。ま
た、制御装置16には、インバータモータ13を制御す
るベクトルインバータ制御装置が内蔵されており、これ
については後述する。
【0015】シェル9は、回転ドラム10を収納するこ
とができる大きさの横向き円筒体状であり、下部に洗浄
液を溜める槽20を有し、その左右に設けたブラケット
21を支持バネ7の上端に止着すると共にダンパー8を
接続することによりフレーム6上で、ある程度の振幅で
上下左右方向に移動可能な状態で取りつけられている。
そして、このシェル9には脱水する洗濯物の重心偏り
(即ち、アンバランス)による回転ドラム10の振れを
検出するアンバランス検出手段22を備える。
とができる大きさの横向き円筒体状であり、下部に洗浄
液を溜める槽20を有し、その左右に設けたブラケット
21を支持バネ7の上端に止着すると共にダンパー8を
接続することによりフレーム6上で、ある程度の振幅で
上下左右方向に移動可能な状態で取りつけられている。
そして、このシェル9には脱水する洗濯物の重心偏り
(即ち、アンバランス)による回転ドラム10の振れを
検出するアンバランス検出手段22を備える。
【0016】図4に示すアンバランス検出手段22は、
許容される振幅に対応した大きさの開口部23を開設し
た検出板24をシェル9の上部に固定し、筺体2あるい
はフレーム6などの静止側にリミットスイッチ25を固
定し、このリミットスイッチ25の棒状アクチュエータ
26を上記検出板24の開口部23内に挿通し、シェル
9の振動により検出板24が移動し、この検出板24の
振動が許容振幅を超えると、開口部23の開口内縁がア
クチュエータ26を揺動させることによりリミットスイ
ッチ25から異常振動発生信号を送出するようにしてあ
る。なお、本実施形態では検出板24が10mm移動した
ときにアクチュエータ26に当たって異常振動発生信号
が送出されるように開口部23の大きさとアクチュエー
タ26の太さを設定してある。また、リミットスイッチ
25をシェル9側に、検出板24をフレーム6等の静止
側に取り付けてもよいが、リミットスイッチ25の耐久
性を考慮すると前記の配置が望ましい。
許容される振幅に対応した大きさの開口部23を開設し
た検出板24をシェル9の上部に固定し、筺体2あるい
はフレーム6などの静止側にリミットスイッチ25を固
定し、このリミットスイッチ25の棒状アクチュエータ
26を上記検出板24の開口部23内に挿通し、シェル
9の振動により検出板24が移動し、この検出板24の
振動が許容振幅を超えると、開口部23の開口内縁がア
クチュエータ26を揺動させることによりリミットスイ
ッチ25から異常振動発生信号を送出するようにしてあ
る。なお、本実施形態では検出板24が10mm移動した
ときにアクチュエータ26に当たって異常振動発生信号
が送出されるように開口部23の大きさとアクチュエー
タ26の太さを設定してある。また、リミットスイッチ
25をシェル9側に、検出板24をフレーム6等の静止
側に取り付けてもよいが、リミットスイッチ25の耐久
性を考慮すると前記の配置が望ましい。
【0017】また、シェル9には、図2に示すように、
頂部から少しずれた上部に水供給口30を、回転ドラム
10の中心とほぼ同じ高さの側面に水噴射口31を夫々
設け、給水管32の途中に設けた水供給弁33を開く
と、水供給口30から洗濯工程やすすぎ工程で使用する
水を内部に供給して溜めることができ、また給水管32
の途中から分岐した分岐管34の途中に設けた水噴射弁
35を開くと、分岐管34の先端に接続した水噴射口3
1から水をシェル9内に噴射することができるようにし
てある。したがって、本実施形態では、水噴射口31と
水噴射弁35が液注入手段として機能する。なお、水の
噴射については後述する。
頂部から少しずれた上部に水供給口30を、回転ドラム
10の中心とほぼ同じ高さの側面に水噴射口31を夫々
設け、給水管32の途中に設けた水供給弁33を開く
と、水供給口30から洗濯工程やすすぎ工程で使用する
水を内部に供給して溜めることができ、また給水管32
の途中から分岐した分岐管34の途中に設けた水噴射弁
35を開くと、分岐管34の先端に接続した水噴射口3
1から水をシェル9内に噴射することができるようにし
てある。したがって、本実施形態では、水噴射口31と
水噴射弁35が液注入手段として機能する。なお、水の
噴射については後述する。
【0018】また、水噴射口31の反対側には、洗剤投
入口36と柔軟剤投入口37を接続し、洗剤ポンプ39
を作動すると洗剤タンク40内の洗剤を、柔軟剤ポンプ
41を作動すると柔軟剤タンク42内の柔軟剤をそれぞ
れシェル9内に投入できるようにしてある。
入口36と柔軟剤投入口37を接続し、洗剤ポンプ39
を作動すると洗剤タンク40内の洗剤を、柔軟剤ポンプ
41を作動すると柔軟剤タンク42内の柔軟剤をそれぞ
れシェル9内に投入できるようにしてある。
【0019】そして、槽20に接続した排水管43に排
水弁44を設け、排水弁44を開くとシェル9内の水を
排出できるように構成してある。したがって、本実施形
態では、排水管43、排水弁44、給水管32、給水弁
33、水供給口30が、シェル9内の液の供給・排出を
行う液給排機構として機能する。
水弁44を設け、排水弁44を開くとシェル9内の水を
排出できるように構成してある。したがって、本実施形
態では、排水管43、排水弁44、給水管32、給水弁
33、水供給口30が、シェル9内の液の供給・排出を
行う液給排機構として機能する。
【0020】また、図2に示すように、温風発生器50
に連通した温風供給ダクト51と、排気ファン52に連
通した排気ダクト53をシェル9に接続してある。した
がって、本実施形態では、上記した温風発生器50、温
風供給ダクト51、排気ファン52、及び排気ダクト5
3が本発明の送風機構として機能し、乾燥工程において
は、排気ファン52を作動すると、温風発生器50によ
り発生した温風を温風供給ダクト51からシェル9内に
吸引して回転ドラム10内の洗濯物を乾燥し、排気ダク
ト53を通して湿った空気を外部に排気することができ
る。なお、符号54は温風の温度を検出する温度センサ
であり、符号55は排気温度を検出する温度センサであ
り、両温度センサ54,55からの信号により制御装置
16が温風と排気の温度を監視して、効率の良い乾燥を
安全に行うことができる。
に連通した温風供給ダクト51と、排気ファン52に連
通した排気ダクト53をシェル9に接続してある。した
がって、本実施形態では、上記した温風発生器50、温
風供給ダクト51、排気ファン52、及び排気ダクト5
3が本発明の送風機構として機能し、乾燥工程において
は、排気ファン52を作動すると、温風発生器50によ
り発生した温風を温風供給ダクト51からシェル9内に
吸引して回転ドラム10内の洗濯物を乾燥し、排気ダク
ト53を通して湿った空気を外部に排気することができ
る。なお、符号54は温風の温度を検出する温度センサ
であり、符号55は排気温度を検出する温度センサであ
り、両温度センサ54,55からの信号により制御装置
16が温風と排気の温度を監視して、効率の良い乾燥を
安全に行うことができる。
【0021】上記したシェル9内に収納されて回転する
回転ドラム10は、周面に無数の貫通した穴(図示せ
ず)を開設し、内面には断面略山形のハット56を軸方
向に沿って取り付けた円筒体であり、前方は開口してい
るが、背面は閉塞されている。周面の穴は、洗濯工程や
すすぎ工程においてはシェル9内に供給した水を速やか
に回転ドラム10内に導入して洗濯物を浸漬させたり、
脱水工程では洗濯物に含まれていた水を外部に排出する
機能を有するばかりでなく、シェル9側に設けた水噴射
口31から噴出された水を回転ドラム10内に通して直
ちに洗濯物に含浸させる機能も有する。したがって、水
噴射口31の先方を通る穴は、他の穴(8〜9φ)より
も多少大きめ(10〜12φ)に開口することが望まし
く、また、水噴射口31は穴の軌跡に向けて設けること
が望ましい。
回転ドラム10は、周面に無数の貫通した穴(図示せ
ず)を開設し、内面には断面略山形のハット56を軸方
向に沿って取り付けた円筒体であり、前方は開口してい
るが、背面は閉塞されている。周面の穴は、洗濯工程や
すすぎ工程においてはシェル9内に供給した水を速やか
に回転ドラム10内に導入して洗濯物を浸漬させたり、
脱水工程では洗濯物に含まれていた水を外部に排出する
機能を有するばかりでなく、シェル9側に設けた水噴射
口31から噴出された水を回転ドラム10内に通して直
ちに洗濯物に含浸させる機能も有する。したがって、水
噴射口31の先方を通る穴は、他の穴(8〜9φ)より
も多少大きめ(10〜12φ)に開口することが望まし
く、また、水噴射口31は穴の軌跡に向けて設けること
が望ましい。
【0022】次に、上記した構成からなる回転式洗濯脱
水機の作用について説明する。先ず、開閉扉3を開いて
洗濯物を回転ドラム10内に投入し、すべてを投入した
ならば開閉扉3を閉める。次に、操作パネル4を操作し
て希望コースを選択するとともに、柔軟剤が不要であれ
ば不要操作を行い、選択したコースに応じた貨幣を貨幣
投入部5の投入口に投入する。そして、投入された貨幣
が適正であると、制御装置16が洗濯工程を開始する。
水機の作用について説明する。先ず、開閉扉3を開いて
洗濯物を回転ドラム10内に投入し、すべてを投入した
ならば開閉扉3を閉める。次に、操作パネル4を操作し
て希望コースを選択するとともに、柔軟剤が不要であれ
ば不要操作を行い、選択したコースに応じた貨幣を貨幣
投入部5の投入口に投入する。そして、投入された貨幣
が適正であると、制御装置16が洗濯工程を開始する。
【0023】洗濯工程では、制御装置16からの信号に
より水供給弁33が開いてシェル9内に水を供給して溜
めるとともに、洗剤ポンプ39を作動して所定量の洗剤
を投入する。なお、本実施形態では、圧力センサ57に
より槽20内の水圧を検出してシェル9内の水位を検出
し、これにより必要量の水が溜まるまで給水を続ける。
また、洗濯の効率を向上させるために、給湯弁59を開
いて給湯し、水温センサ60により洗浄液が所定の温度
まで給湯するように構成しても良い。
より水供給弁33が開いてシェル9内に水を供給して溜
めるとともに、洗剤ポンプ39を作動して所定量の洗剤
を投入する。なお、本実施形態では、圧力センサ57に
より槽20内の水圧を検出してシェル9内の水位を検出
し、これにより必要量の水が溜まるまで給水を続ける。
また、洗濯の効率を向上させるために、給湯弁59を開
いて給湯し、水温センサ60により洗浄液が所定の温度
まで給湯するように構成しても良い。
【0024】上記した給水によりシェル9内に所定水位
まで水が溜まって洗濯物が浸漬したならば、モータ13
を正逆回転することにより回転ドラム10を正逆転回動
して洗濯する。そして、所定の洗濯時間が経過したなら
ば、回転ドラム10を停止するとともに、排水弁44を
開いて、シェル9内の洗浄液を排水し、すすぎ工程に移
行する。
まで水が溜まって洗濯物が浸漬したならば、モータ13
を正逆回転することにより回転ドラム10を正逆転回動
して洗濯する。そして、所定の洗濯時間が経過したなら
ば、回転ドラム10を停止するとともに、排水弁44を
開いて、シェル9内の洗浄液を排水し、すすぎ工程に移
行する。
【0025】すすぎ工程では、排水弁44を閉じた状態
で水供給弁33を開いてシェル9内に給水し、使用者の
コース洗濯に応じて柔軟剤を投入し、回転ドラム10を
回転しながらすすぎを行う。そして、所定のすすぎ時間
が経過したならば、回転ドラム10を停止するととも
に、排水弁44を開いて、シェル9内の水を排水し、脱
水工程(本発明の遠心脱液方法を行う脱液工程)に移行
する。
で水供給弁33を開いてシェル9内に給水し、使用者の
コース洗濯に応じて柔軟剤を投入し、回転ドラム10を
回転しながらすすぎを行う。そして、所定のすすぎ時間
が経過したならば、回転ドラム10を停止するととも
に、排水弁44を開いて、シェル9内の水を排水し、脱
水工程(本発明の遠心脱液方法を行う脱液工程)に移行
する。
【0026】脱水工程では排水弁44を開いた状態で回
転ドラム10を回転して遠心脱水する。本実施形態で
は、回転ドラム10が横向きなので、すすぎ工程が終了
すると、殆どの洗濯物が落下しており、この状態で回転
ドラム10を回転して次第に速度を高めると、すべての
洗濯物が遠心力の作用により回転ドラム10の内周面に
付着する。
転ドラム10を回転して遠心脱水する。本実施形態で
は、回転ドラム10が横向きなので、すすぎ工程が終了
すると、殆どの洗濯物が落下しており、この状態で回転
ドラム10を回転して次第に速度を高めると、すべての
洗濯物が遠心力の作用により回転ドラム10の内周面に
付着する。
【0027】回転ドラム10の内周面に洗濯物がほとん
ど均等に付着した場合には、バランスがとれて回転ドラ
ム10に大きな振動が発生しないので、回転ドラム10
は所定時間高速回転を継続し、これにより洗濯物に含ま
れていた水が遠心力を受けて穴から回転ドラム10の外
に排出され、洗濯物の遠心脱水が行われる。
ど均等に付着した場合には、バランスがとれて回転ドラ
ム10に大きな振動が発生しないので、回転ドラム10
は所定時間高速回転を継続し、これにより洗濯物に含ま
れていた水が遠心力を受けて穴から回転ドラム10の外
に排出され、洗濯物の遠心脱水が行われる。
【0028】一方、回転ドラム10の内周面に付着した
洗濯物がある所に集中した場合など、洗濯物全体として
の重心が回転ドラム10の中心から大きく偏ってしまう
と、このアンバランス(重心偏り)に起因して、回転ド
ラム10が回転した際に大きな振動が発生する。
洗濯物がある所に集中した場合など、洗濯物全体として
の重心が回転ドラム10の中心から大きく偏ってしまう
と、このアンバランス(重心偏り)に起因して、回転ド
ラム10が回転した際に大きな振動が発生する。
【0029】回転ドラム10の振動が予め許容した範囲
の振幅であれば、前記した検出板24がリミットスイッ
チ25に作用することはないが、許容範囲を超えて振動
すると、検出板24の開口縁がリミットスイッチ25に
作用するので、これによりリミットスイッチ25から異
常振動発生信号が制御装置16に送出される。制御装置
16は、この信号を受けると、バランス処理を行う。
の振幅であれば、前記した検出板24がリミットスイッ
チ25に作用することはないが、許容範囲を超えて振動
すると、検出板24の開口縁がリミットスイッチ25に
作用するので、これによりリミットスイッチ25から異
常振動発生信号が制御装置16に送出される。制御装置
16は、この信号を受けると、バランス処理を行う。
【0030】このバランス処理は、回転ドラム10のア
ンバランス方向(重心偏り方向)を検知し、アンバラン
ス方向とは反対側に位置する洗濯物に水を含ませて重量
増加を図り、これにより洗濯物の重心の偏りを抑制して
振動を低減する。
ンバランス方向(重心偏り方向)を検知し、アンバラン
ス方向とは反対側に位置する洗濯物に水を含ませて重量
増加を図り、これにより洗濯物の重心の偏りを抑制して
振動を低減する。
【0031】本実施形態では、回転ドラム10のモータ
13を直接制御しているベクトルインバータ制御装置
(本発明における制御装置の一部であり、前記制御装置
16内に内蔵)により負荷に応じた電流を監視し、この
電流の変化によりアンバランス方向を検知する。
13を直接制御しているベクトルインバータ制御装置
(本発明における制御装置の一部であり、前記制御装置
16内に内蔵)により負荷に応じた電流を監視し、この
電流の変化によりアンバランス方向を検知する。
【0032】回転ドラム10内における洗濯物の全部の
重量の重心が回転ドラム10の中心から偏るとモータ1
3に偏心負荷がかかり、本実施形態では、この偏った側
(前記アンバランス方向)が最下位置から次第に上昇す
る時に重力が作用しても速度低下しないようにトルク指
令を高める。すなわち、インバータ式モータ13のベク
トル電流を増大する。この状態を「電動状態」とする
と、図5(b)に示すように、回転ドラム10が回転し
て、洗濯物が偏った側が最下位置Aから上昇すると、こ
れに伴ってベクトル電流が増加していき、偏った側が回
転ドラム10の中心と同じ高さBに位置する時にベクト
ル電流が最大となり、ここからベクトル電流が低下し
て、最上位置Cで零になる。そして、偏った側(アンバ
ランス方向)が最上位置から下降するときには重力Gが
下方に作用しているので「回生状態」となり、回転ドラ
ム10の中心と同じ高さDでベクトル電流が最低にな
り、偏った側が最下位置Aに戻るとベクトル電流が零に
なる。したがって、上記したベクトル電流の変化を監視
することにより、回転ドラム10のアンバランス方向を
検知することができる。
重量の重心が回転ドラム10の中心から偏るとモータ1
3に偏心負荷がかかり、本実施形態では、この偏った側
(前記アンバランス方向)が最下位置から次第に上昇す
る時に重力が作用しても速度低下しないようにトルク指
令を高める。すなわち、インバータ式モータ13のベク
トル電流を増大する。この状態を「電動状態」とする
と、図5(b)に示すように、回転ドラム10が回転し
て、洗濯物が偏った側が最下位置Aから上昇すると、こ
れに伴ってベクトル電流が増加していき、偏った側が回
転ドラム10の中心と同じ高さBに位置する時にベクト
ル電流が最大となり、ここからベクトル電流が低下し
て、最上位置Cで零になる。そして、偏った側(アンバ
ランス方向)が最上位置から下降するときには重力Gが
下方に作用しているので「回生状態」となり、回転ドラ
ム10の中心と同じ高さDでベクトル電流が最低にな
り、偏った側が最下位置Aに戻るとベクトル電流が零に
なる。したがって、上記したベクトル電流の変化を監視
することにより、回転ドラム10のアンバランス方向を
検知することができる。
【0033】なお、アンバランス方向を検出するために
は、洗濯物がすべて回転ドラム10の内周面に付着した
状態であることが必要であり、したがって、付着最低回
転数よりも少し速いことが望ましい。なお、この回転数
は回転ドラムの直径が大きくなると遠心力が強く作用す
るので比較的低くても良く、直径が小さいとより高回転
が必要であるが、本実施形態では75〜80rpmに設
定してある。
は、洗濯物がすべて回転ドラム10の内周面に付着した
状態であることが必要であり、したがって、付着最低回
転数よりも少し速いことが望ましい。なお、この回転数
は回転ドラムの直径が大きくなると遠心力が強く作用す
るので比較的低くても良く、直径が小さいとより高回転
が必要であるが、本実施形態では75〜80rpmに設
定してある。
【0034】この回転数で回転ドラム10を数回転(例
えば4〜5回転)することによりアンバランス方向を特
定したならば、ベクトルインバータ制御装置を内蔵した
制御装置16の制御により、アンバランス方向とは反対
側に水を噴射して、その側に付着している洗濯物の含水
量を増やすことにより重量を高める。具体的に説明する
と、図5(b)に示すように、アンバランス方向がDの
位置に到達するタイミングでその反対側に配置してある
水噴射口31から水をワンショット噴射する。水噴射口
31から水をワンショットだけ噴射するには、制御装置
16が水噴射弁35を短時間だけ開いて水を噴射する。
なお、この噴射時も回転ドラム10は回転しているの
で、図5(b)に示すように、例えばアンバランス方向
の部分が図中a〜bに移動する間(約30°)に亘って
噴射される。噴射された水は、その一部が回転ドラム1
0の穴を通って、回転ドラム10の内周面に付着してい
る洗濯物に染み込み、穴を通らなかった水は遠心力によ
り回転ドラム10から離れてシェル9の槽20内に回収
されて外部に排水される。
えば4〜5回転)することによりアンバランス方向を特
定したならば、ベクトルインバータ制御装置を内蔵した
制御装置16の制御により、アンバランス方向とは反対
側に水を噴射して、その側に付着している洗濯物の含水
量を増やすことにより重量を高める。具体的に説明する
と、図5(b)に示すように、アンバランス方向がDの
位置に到達するタイミングでその反対側に配置してある
水噴射口31から水をワンショット噴射する。水噴射口
31から水をワンショットだけ噴射するには、制御装置
16が水噴射弁35を短時間だけ開いて水を噴射する。
なお、この噴射時も回転ドラム10は回転しているの
で、図5(b)に示すように、例えばアンバランス方向
の部分が図中a〜bに移動する間(約30°)に亘って
噴射される。噴射された水は、その一部が回転ドラム1
0の穴を通って、回転ドラム10の内周面に付着してい
る洗濯物に染み込み、穴を通らなかった水は遠心力によ
り回転ドラム10から離れてシェル9の槽20内に回収
されて外部に排水される。
【0035】この様にして、アンバランス方向とは反対
側に位置する洗濯物に含水させると、洗濯物全体の重量
の重心が回転ドラム10の中心に近付くので、回転ドラ
ム10の振動が減少する。アンバランスの程度に応じて
数回水の噴射を繰り返すと、アンバランスの度合が低減
するので、回転ドラム10の振幅も小さくなり、回転ド
ラム10の回転数を所定の回転数(例えば、900rp
m)まで無理なく高めることができ、遠心脱水を行うこ
とができる。
側に位置する洗濯物に含水させると、洗濯物全体の重量
の重心が回転ドラム10の中心に近付くので、回転ドラ
ム10の振動が減少する。アンバランスの程度に応じて
数回水の噴射を繰り返すと、アンバランスの度合が低減
するので、回転ドラム10の振幅も小さくなり、回転ド
ラム10の回転数を所定の回転数(例えば、900rp
m)まで無理なく高めることができ、遠心脱水を行うこ
とができる。
【0036】遠心脱水すると、洗濯物に含まれていた水
が抜けて洗濯物全体の重量が大きく軽減されるので、洗
濯物の分布が偏っていても、回転ドラム10が回転する
上での振動は含水時に比較して遥かに小さくなり、異常
振動は発生しない。このため、所定時間高速回転を維持
して脱水が終了したならば、回転ドラム10の回転をそ
のまま減速しても何ら支障がない。
が抜けて洗濯物全体の重量が大きく軽減されるので、洗
濯物の分布が偏っていても、回転ドラム10が回転する
上での振動は含水時に比較して遥かに小さくなり、異常
振動は発生しない。このため、所定時間高速回転を維持
して脱水が終了したならば、回転ドラム10の回転をそ
のまま減速しても何ら支障がない。
【0037】この様にして脱水工程が終了したならば、
乾燥工程に移行する。乾燥工程では排気ファン52を作
動しながら温風発生器50を作動することにより、温風
発生器50からの温風をシェル9内に供給し、この温風
により回転ドラム10内の洗濯物を乾燥し、湿った空気
を排気ダクト53から外部に排気する。なお、この乾燥
工程では、回転ドラム10を緩やかに回転することによ
り、洗濯物を満遍なく効率良く乾燥する。
乾燥工程に移行する。乾燥工程では排気ファン52を作
動しながら温風発生器50を作動することにより、温風
発生器50からの温風をシェル9内に供給し、この温風
により回転ドラム10内の洗濯物を乾燥し、湿った空気
を排気ダクト53から外部に排気する。なお、この乾燥
工程では、回転ドラム10を緩やかに回転することによ
り、洗濯物を満遍なく効率良く乾燥する。
【0038】乾燥工程が終了したならば、操作パネル4
等の洗濯が終了した旨を表示したり、終了音やメッセー
ジを発するなどして使用者に報知する。使用者は、洗濯
が終了したことを確認したならば、開閉扉3を開いて、
回転ドラム10内の洗濯物を取り出す。
等の洗濯が終了した旨を表示したり、終了音やメッセー
ジを発するなどして使用者に報知する。使用者は、洗濯
が終了したことを確認したならば、開閉扉3を開いて、
回転ドラム10内の洗濯物を取り出す。
【0039】この様に、本実施形態における回転式洗濯
脱水乾燥機1においては、一旦始動したならば、脱水工
程において洗濯物が偏っても装置を止めることなく、装
置側で偏りに対処することができる。したがって、専門
知識や専門技術のない普通の人が使用しても、安全に洗
濯することができる。
脱水乾燥機1においては、一旦始動したならば、脱水工
程において洗濯物が偏っても装置を止めることなく、装
置側で偏りに対処することができる。したがって、専門
知識や専門技術のない普通の人が使用しても、安全に洗
濯することができる。
【0040】なお、前記した実施形態ではシェル9内に
水を供給する液給排機構の一部として機能する水供給口
30と、回転ドラム10内に水を注入する水噴射口31
を別個に設けたが、両方を兼用した水注入口を設け、こ
の水注入口から注入した水を使用して洗濯工程、すすぎ
工程を行い、また、脱水工程でアンバランスを抑制する
ための水を水注入口から送出して狙った位置(アンバラ
ンス方向とは反対側)にある洗濯物に含水させるように
構成しても良い。
水を供給する液給排機構の一部として機能する水供給口
30と、回転ドラム10内に水を注入する水噴射口31
を別個に設けたが、両方を兼用した水注入口を設け、こ
の水注入口から注入した水を使用して洗濯工程、すすぎ
工程を行い、また、脱水工程でアンバランスを抑制する
ための水を水注入口から送出して狙った位置(アンバラ
ンス方向とは反対側)にある洗濯物に含水させるように
構成しても良い。
【0041】前記実施形態では、脱水工程中に、洗濯物
の重心偏りにより異常振動が発生したときには、重心偏
りとは反対側に位置する洗濯物に含水させることにより
アンバランスを低減したが、被洗物の重心偏りによる回
転ドラム10の異常振れが生じた際に、回転ドラム10
を収納しているシェル9内に液を供給して回転ドラム1
0内の被洗物を液中に遊泳させ、この状態で回転ドラム
10を回転して被洗物を回転ドラム10の内面に再度付
着させて重心偏りを減少させ、シェル9内の液を排出し
て回転ドラム10を高速回転しても良い。
の重心偏りにより異常振動が発生したときには、重心偏
りとは反対側に位置する洗濯物に含水させることにより
アンバランスを低減したが、被洗物の重心偏りによる回
転ドラム10の異常振れが生じた際に、回転ドラム10
を収納しているシェル9内に液を供給して回転ドラム1
0内の被洗物を液中に遊泳させ、この状態で回転ドラム
10を回転して被洗物を回転ドラム10の内面に再度付
着させて重心偏りを減少させ、シェル9内の液を排出し
て回転ドラム10を高速回転しても良い。
【0042】次に、この遠心脱液方法とそれを行う回転
式洗濯脱液乾燥機について説明する。
式洗濯脱液乾燥機について説明する。
【0043】この遠心脱液工程を行う回転式洗濯脱水乾
燥機1は、前記実施形態と同様に、被洗物を収容する回
転ドラム10と、回転ドラム10を収納するとともに溜
めた液で回転ドラム10内の被洗物を浸漬させるシェル
9と、シェル9内の液の供給・排出を行う液給排機構
と、回転ドラム10を回転駆動するモータ13と、回転
ドラム10内に送風する送風機構と、これらを制御する
制御装置16とを備え、又、被洗物のアンバランスによ
る回転ドラム10の振れを検出するアンバランス検出手
段22を設けている。しかし、水噴射口31は不要であ
る。なお、制御装置16は、前記実施形態と比較する
と、脱水工程におけるバランス処理のプログラムが異な
り、その他は同様である。
燥機1は、前記実施形態と同様に、被洗物を収容する回
転ドラム10と、回転ドラム10を収納するとともに溜
めた液で回転ドラム10内の被洗物を浸漬させるシェル
9と、シェル9内の液の供給・排出を行う液給排機構
と、回転ドラム10を回転駆動するモータ13と、回転
ドラム10内に送風する送風機構と、これらを制御する
制御装置16とを備え、又、被洗物のアンバランスによ
る回転ドラム10の振れを検出するアンバランス検出手
段22を設けている。しかし、水噴射口31は不要であ
る。なお、制御装置16は、前記実施形態と比較する
と、脱水工程におけるバランス処理のプログラムが異な
り、その他は同様である。
【0044】アンバランス検出手段22は、前記と同様
の構成であり、予め設定した許容振幅を超えると検出板
24がリミットスイッチ25に作用して異常振動の信号
を制御装置16に送る。
の構成であり、予め設定した許容振幅を超えると検出板
24がリミットスイッチ25に作用して異常振動の信号
を制御装置16に送る。
【0045】この回転式洗濯脱水乾燥機1は、前記実施
形態における洗濯工程、すすぎ工程、および乾燥工程に
関しては同様であり、脱水工程におけるバランス処理だ
けが異なるので、このバランス処理について説明する。
形態における洗濯工程、すすぎ工程、および乾燥工程に
関しては同様であり、脱水工程におけるバランス処理だ
けが異なるので、このバランス処理について説明する。
【0046】脱水工程を開始して、洗濯物の重心偏りに
起因して回転ドラム10が振動し、アンバランス検出手
段22であるリミットスイッチ25から制御装置16に
異常振動発生信号が送られると、制御装置16はバラン
ス処理を行う。このバランス処理は、シェル9内に水を
溜め、この水で回転ドラム10内の洗濯物を浮遊させ、
その後に再度回転ドラム10の内面に付着させることに
よりアンバランスを低減させるものである。
起因して回転ドラム10が振動し、アンバランス検出手
段22であるリミットスイッチ25から制御装置16に
異常振動発生信号が送られると、制御装置16はバラン
ス処理を行う。このバランス処理は、シェル9内に水を
溜め、この水で回転ドラム10内の洗濯物を浮遊させ、
その後に再度回転ドラム10の内面に付着させることに
よりアンバランスを低減させるものである。
【0047】具体的には、回転ドラム10が数回転して
アンバランスによる異常振動が確認されると、制御装置
16は、排水弁44を閉じるとともに、水供給弁33を
開いて水供給口30から水をシェル9内に供給する。シ
ェル9内に水が溜まって次第に水位が上昇すると、回転
ドラム10内の洗濯物がその内周面から離れて水中に浮
遊する。この状態で回転ドラム10の回転数を上昇して
いき、浮遊していた洗濯物を内周面に再度付着させる。
この様にして洗濯物の付着位置を変更することができた
ならば、シェル9内の水は不要なので、排水弁44を開
いて排水する。なお、排水開始時はすべての洗濯物が付
着する前でも良い。
アンバランスによる異常振動が確認されると、制御装置
16は、排水弁44を閉じるとともに、水供給弁33を
開いて水供給口30から水をシェル9内に供給する。シ
ェル9内に水が溜まって次第に水位が上昇すると、回転
ドラム10内の洗濯物がその内周面から離れて水中に浮
遊する。この状態で回転ドラム10の回転数を上昇して
いき、浮遊していた洗濯物を内周面に再度付着させる。
この様にして洗濯物の付着位置を変更することができた
ならば、シェル9内の水は不要なので、排水弁44を開
いて排水する。なお、排水開始時はすべての洗濯物が付
着する前でも良い。
【0048】この様に、水中で浮遊している洗濯物を付
着しなおすと、すすぎ工程が終了した時点から回転ドラ
ム10を回転し始めて付着させる最初の付着に比較し
て、洗濯物が均等に分布し易い。したがって、洗濯物の
重心偏りが少なくなり、これにより回転ドラム10の振
幅も小さくなり、回転ドラム10の回転数を所定の回転
数(例えば、900rpm)まで無理なく高めることが
でき、遠心脱水を行うことができる。そして、上記脱水
工程が終了したならば、前記実施形態と同様に、乾燥工
程に移行する。
着しなおすと、すすぎ工程が終了した時点から回転ドラ
ム10を回転し始めて付着させる最初の付着に比較し
て、洗濯物が均等に分布し易い。したがって、洗濯物の
重心偏りが少なくなり、これにより回転ドラム10の振
幅も小さくなり、回転ドラム10の回転数を所定の回転
数(例えば、900rpm)まで無理なく高めることが
でき、遠心脱水を行うことができる。そして、上記脱水
工程が終了したならば、前記実施形態と同様に、乾燥工
程に移行する。
【0049】この様に、本実施形態における回転式洗濯
脱水乾燥機1においては、一旦始動したならば、脱水工
程において洗濯物が偏っても使用者は何らの操作を行う
ことなく、機械側で偏りに対処することができる。した
がって、専門知識や専門技術のない普通の人が使用して
も、安全に洗濯することができる。また、洗濯物を再度
付着させるので、洗濯物が大きく偏ったとしても対処が
容易である。
脱水乾燥機1においては、一旦始動したならば、脱水工
程において洗濯物が偏っても使用者は何らの操作を行う
ことなく、機械側で偏りに対処することができる。した
がって、専門知識や専門技術のない普通の人が使用して
も、安全に洗濯することができる。また、洗濯物を再度
付着させるので、洗濯物が大きく偏ったとしても対処が
容易である。
【0050】なお、前記した2つの実施形態において
は、いずれも液として水を使用したが、本発明における
液は水に限定されるものではなく、例えば石油系溶剤を
使用することもできる。また、前記実施形態における回
転ドラム10は横向きであるが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、縦方向の回転ドラムでもよい。さら
に、前記した脱液方法は、回転式洗濯脱水乾燥機に限ら
ず、回転式の脱液装置であればそのまま使用することが
できる。
は、いずれも液として水を使用したが、本発明における
液は水に限定されるものではなく、例えば石油系溶剤を
使用することもできる。また、前記実施形態における回
転ドラム10は横向きであるが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、縦方向の回転ドラムでもよい。さら
に、前記した脱液方法は、回転式洗濯脱水乾燥機に限ら
ず、回転式の脱液装置であればそのまま使用することが
できる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、回
転ドラムを回転させて脱液工程が開始された際に、被洗
物の重心が偏っているために回転ドラムに異常振動が発
生した場合でも、使用者の手を煩わせることなく機械側
で対処することができる。したがって、コインランドリ
ーや寮などの施設で安心して使用することができる。
転ドラムを回転させて脱液工程が開始された際に、被洗
物の重心が偏っているために回転ドラムに異常振動が発
生した場合でも、使用者の手を煩わせることなく機械側
で対処することができる。したがって、コインランドリ
ーや寮などの施設で安心して使用することができる。
【図1】(a)は回転式洗濯脱水乾燥機の正面図、
(b)はその側面図、(c)はその背面図である。
(b)はその側面図、(c)はその背面図である。
【図2】回転式洗濯脱水乾燥機の内部の概略構成を示す
説明図である。
説明図である。
【図3】シェルの背面図である。
【図4】アンバランス検出手段の一実施形態の斜視図で
ある。
ある。
【図5】(a)はインバータ式モータのトルク指令を示
す説明図、(b)洗濯物の重心偏りを示す回転ドラムの
正面図、(c)は回転ドラムの回転位相とベクトル電流
との関係の説明図である。
す説明図、(b)洗濯物の重心偏りを示す回転ドラムの
正面図、(c)は回転ドラムの回転位相とベクトル電流
との関係の説明図である。
1 回転式洗濯脱水乾燥機 2 筺体 3 開閉扉 4 操作パネル 5 貨幣投入部 6 フレーム 7 支持バネ 8 ダンパー 9 シェル 10 回転ドラム 11 回転軸 12 第1プーリー 13 モータ 14 第2プーリー 15 タイミングベルト 16 制御装置 20 槽 21 ブラケット 22 アンバランス検出手段 23 開口部 24 検出板 25 リミットスイッチ 26 アクチュエータ 30 水供給口 31 水噴射口 32 給水管 33 水供給弁 34 分岐管 35 水噴射弁 36 洗剤投入口 37 柔軟剤投入口 39 洗剤ポンプ 40 洗剤タンク 41 柔軟剤ポンプ 42 柔軟剤タンク 43 排水管 44 排水弁 50 温風発生器 51 温風供給ダクト 52 排気ファン 53 排気ダクト 54,55 温度センサ 56 ハット 57 圧力センサ 59 給湯弁 60 水温センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B155 AA06 BA04 BB01 BB18 CA02 CB07 CC01 FA21 HB02 HB05 HB10 KA35 LA02 LA14 MA01 MA02 MA05
Claims (5)
- 【請求項1】 被洗物を収容する回転ドラムと、回転ド
ラムを収納するとともに溜めた液で回転ドラム内の被洗
物を浸漬させるシェルと、シェル内の液の供給・排出を
行う液給排機構と、回転ドラムを回転駆動するモータ
と、回転ドラム内に送風する送風機構と、これらを制御
する制御装置とを備え、回転ドラム内に被洗物を収容し
た状態でシェル内に液を溜め、この状態で回転ドラムを
回動することにより被洗物を洗濯する洗濯工程と、シェ
ル内の液を排出した状態で回転ドラムを回転して遠心脱
液する脱液工程と、回転ドラム内に送風して被洗物を乾
燥する乾燥工程とを行う回転式洗濯脱液乾燥機におい
て、 被洗物の重心偏りによる回転ドラムの振れを検出するア
ンバランス検出手段と、 回転ドラム内に液を注入する液注入手段と、 を設け、脱液工程中、アンバランス検出手段からの信号
により制御装置が回転ドラムの異常振動を検出すると、
上記液注入手段が回転ドラム内に液を、重心偏り方向と
は反対側に位置する被洗物に含浸させる状態で注入し、
被洗物に含浸した液の重量により重心偏りを抑制するよ
うにしたことを特徴とする回転式洗濯脱液乾燥機。 - 【請求項2】 前記回転ドラムが周面に複数の穴を有す
る横向きのドラムであって、シェル側に設ける液注入手
段の液噴出口を、上記回転ドラムの穴の軌跡に向けて設
け、上記液噴出口から噴出した液を穴を通して回転ドラ
ム内の被洗物に含浸させることを特徴とする請求項1に
記載の回転式洗濯脱液乾燥機。 - 【請求項3】 被洗物を収容する回転ドラムと、回転ド
ラムを収納するとともに溜めた液で回転ドラム内の被洗
物を浸漬させるシェルと、シェル内の液の供給・排出を
行う液給排機構と、回転ドラムを回転駆動するモータ
と、回転ドラム内に送風する送風機構と、これらを制御
する制御装置とを備え、回転ドラム内に被洗物を収容し
た状態でシェル内に液を溜め、この状態で回転ドラムを
回動することにより被洗物を洗濯する洗濯工程と、シェ
ル内の液を排出した状態で回転ドラムを回転して遠心脱
液する脱液工程と、回転ドラム内に送風して被洗物を乾
燥する乾燥工程とを行う回転式洗濯脱液乾燥機におい
て、 被洗物のアンバランスによる回転ドラムの振れを検出す
るアンバランス検出手段を設け、 脱液工程中、アンバランス検出手段からの信号により制
御装置が回転ドラムの異常振動を検出すると、制御装置
が液給排機構を作動してシェル内に液を供給して回転ド
ラム内の被洗物を液中に遊泳させ、この状態で制御装置
がモータを作動して被洗物を回転ドラムの内面に再度付
着させ、シェル内の液を排出して遠心脱液することを特
徴とする回転式洗濯脱液乾燥機。 - 【請求項4】 周面に穴を開設した回転ドラム内に被洗
物を収納し、回転ドラムを回転することにより被洗物の
脱液を行う遠心脱液方法において、 被洗物の重心偏りによる回転ドラムの異常振れが生じた
際に、回転ドラム内に液を、重心偏り方向とは反対側に
注入して当該側の被洗物に含浸させて当該側の重量を増
加し、この重量増加により重心偏りを減少させることを
特徴とする回転ドラムによる遠心脱液方法。 - 【請求項5】 周面に穴を開設した回転ドラム内に被洗
物を収納し、回転ドラムを回転することにより被洗物の
脱液を行う遠心脱液方法において、 被洗物の重心偏りによる回転ドラムの異常振れが生じた
際に、回転ドラムを収納しているシェル内に液を供給し
て回転ドラム内の被洗物を液中に遊泳させ、この状態で
回転ドラムを回転して被洗物を回転ドラムの内面に再度
付着させて重心偏りを減少させ、シェル内の液を排出し
て回転ドラムを高速回転することを特徴とする回転ドラ
ムによる遠心脱液方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001096817A JP2002292194A (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | 回転式洗濯脱液乾燥機、および回転ドラムによる遠心脱液方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001096817A JP2002292194A (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | 回転式洗濯脱液乾燥機、および回転ドラムによる遠心脱液方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002292194A true JP2002292194A (ja) | 2002-10-08 |
Family
ID=18950688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001096817A Pending JP2002292194A (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | 回転式洗濯脱液乾燥機、および回転ドラムによる遠心脱液方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002292194A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101240262B1 (ko) * | 2006-06-08 | 2013-03-07 | 엘지전자 주식회사 | 세탁기의 탈수제어방법 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0316592A (ja) * | 1989-06-14 | 1991-01-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 全自動洗濯機の制御装置 |
JPH07171288A (ja) * | 1993-12-17 | 1995-07-11 | Sharp Corp | ドラム式洗濯機および洗濯方法 |
JPH10272285A (ja) * | 1997-03-31 | 1998-10-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 洗濯機 |
JPH11114278A (ja) * | 1997-10-13 | 1999-04-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ランドリー機器 |
-
2001
- 2001-03-29 JP JP2001096817A patent/JP2002292194A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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