JP3629883B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗濯機本体内に弾性的に支持した水受け槽内に略水平方向に設けた回転軸を中心に回転自在に配設したドラム内で洗濯物の洗濯、すすぎ、脱水を行う洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の洗濯機は図8に示すように構成していた。以下、その構成について説明する。
【0003】
図に示すように、ドラム1は、外周部に多数の通水孔2を全面に設け、水受け槽3内に回転自在に配設している。ドラム1の回転中心に回転軸4の一端を固定し、回転軸4の他端にドラムプーリー5を固定している。モータ6は、ベルト7によりドラムプーリー5と連結し、ドラム1を回転駆動する。ドラム1の開口部に蓋8を開閉自在に設けている。
【0004】
水受け槽3は、洗濯機本体9よりばね体10で吊り下げ、防振ダンパー11により脱水時の振動が洗濯機本体9に伝達されないように防振支持するとともに、脱水時の振動を低減する重り12を設けている。ヒータ13は、水受け槽3内の洗濯水を加熱するものである。制御装置14は、モータ6、ヒータ13などの動作を制御し、洗濯、すすぎ、脱水などの一連の行程を逐次制御する。
【0005】
上記構成において動作を説明すると、蓋8を開いてドラム1内に洗濯物を投入し、運転を開始すると、洗濯行程では、ドラム1はモータ6によって低速で回転駆動され、ドラム1内の洗濯物は持ち上げられて水面上に落下される。こうして洗濯行程が進行する。すすぎ行程においても洗濯行程と同様の動作を行う。脱水行程では、ドラム1は高速で回転駆動され、洗濯物は遠心脱水される。このとき、ドラム1内の洗濯物の片寄り、すなわちアンバランスが生じると、ドラム1および水受け槽3は振動するが、防振ダンパー11により振動を減衰して洗濯機本体9に伝達されることはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の構成では、ドラム1の回転数は、洗濯行程では約53rpmで、脱水行程では約1000rpmであり、洗濯行程でドラム1内の洗濯物が絡み合った状態で脱水行程に入ると、脱水行程でドラム1内の洗濯物が均等に分布しないためアンバランスを生じ、アンバランス状態で脱水を開始すると、水受け槽3などの振動共振点に対応する回転数で大きな振動を発生し、水受け槽3の振動が大きい場合に洗濯機本体9に当たり、衝撃音などの異常音が発生するという問題があり、さらに、ドラム1の回転数を振動共振点に対応する回転数より加速することができず、所定の脱水性能を得ることができないという問題を有していた。
【0007】
また、たとえ、ドラム1の回転数を振動共振点に対応する回転数より加速することができても、ドラム1を高速回転させた場合に、ドラム1内の洗濯物のアンバランスによって水受け槽3などの振動が大きくなり、この振動が洗濯機を設置している床に伝わり、床全体が振動するとともに、この振動により大きな騒音を発生するという問題を有していた。
【0008】
また、ドラム1を第2の回転数N2で駆動する脱水行程以前に、洗濯物をドラム1の内壁に張り付かせた状態で洗濯物のアンバランス状態を判定し、その後に脱水行程に移行するようにしても、ドラム1の回転数がアンバランス状態を判定してから水受け槽3などの振動共振点に対応する回転に達するまでに、洗濯物が脱水されてアンバランス状態が変わり、水受け槽3の振動が大きくなって洗濯機本体9に当たり衝撃音などの異常音が発生するという問題を有していた。
【0009】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、脱水行程で水受け槽の振動が大きくなることによる回転数上昇の低下を正確に検知して、水受け槽などの振動共振点での振動を精度よく判定し、衝撃音などの異常音の発生を防ぐことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、洗濯機本体に弾性的に支持した水受け槽にドラムを内包し、このドラム内に洗濯物を収納して略水平方向に設けた回転軸を中心にモータにより少なくとも第1の回転数と第2の回転数で回転可能とし、モータの回転数を制御手段により制御する。制御手段は、ドラムを第2の回転数で駆動する脱水行程で、水受け槽などの振動共振点に対応する回転数近傍における単位時間当たりの回転数上昇率が所定の回転数上昇率以下となった回数が所定回数に達したときに前記ドラム内の洗濯物がアンバランスであると判定するとともに、前記電源電圧検知手段で検知された電源電圧により前記所定回数を補正するようにしたものである。
【0011】
これにより、電源電圧に依存することなく、水受け槽の振動が大きくなることによる回転数上昇の低下を正確に検知して、水受け槽などの振動共振点での振動を精度よく判定することができ、水受け槽の振動が大きくなって洗濯機本体に当たることによる衝撃音などの異常音の発生を防ぐことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、洗濯物を収納し略水平方向に設けた回転軸を中心に少なくとも第1の回転数と第2の回転数で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包し洗濯機本体に弾性的に支持した水受け槽と、前記ドラムを駆動するモータと、電源電圧を検知する電源電圧検知手段と、前記モータの回転数を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記ドラムを前記第2の回転数で駆動する脱水行程において、前記水受け槽などの振動共振点に対応する回転数近傍における単位時間当たりの回転数上昇率が所定の回転数上昇率以下となった回数が所定回数に達したときに前記ドラム内の洗濯物がアンバランス であると判定するとともに、前記電源電圧検知手段で検知された電源電圧により前記所定回数を補正するようにしたものであり、電源電圧に依存することなく、水受け槽の振動が大きくなることによる回転数上昇の低下を正確に検知して、水受け槽などの振動共振点での振動を精度よく判定することができ、水受け槽の振動が大きくなって洗濯機本体に当たることによる衝撃音などの異常音の発生を防ぐことができる。
【0013】
請求項に記載の発明は、洗濯物を収納し略水平方向に設けた回転軸を中心に少なくとも第1の回転数と第2の回転数で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包し洗濯機本体に弾性的に支持した水受け槽と、前記ドラムを駆動するモータと、電源電圧を検知する電源電圧検知手段と、前記モータの回転数を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記ドラムを前記第2の回転数で駆動する脱水行程において、前記水受け槽などの振動共振点に対応する回転数近傍における単位時間当たりの回転数上昇率が所定の回転数上昇率以下となったときに前記ドラム内の洗濯物がアンバランスであると判定するとともに、前記電源電圧検知手段で検知された電源電圧により前記所定の回転数上昇率を補正するようにしたものであり、電源電圧に関係なく短時間で、水受け槽の振動が大きくなることによる回転数上昇の低下を正確に検知して、水受け槽などの振動共振点での振動を精度よく判定することができ、水受け槽の振動が大きくなって洗濯機本体に当たることによる衝撃音などの異常音の発生を防ぐことができる。
【0014】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0015】
(実施例1)
図1および図2に示すように、第1のモータ(モータ)15は、ドラム1を第1の回転数N1(たとえば、53rpm)で回転させて、洗濯またはすすぎをするものであり、第2のモータ(モータ)16は、ドラム1を第2の回転数N2(たとえば、1000rpm)で回転させて脱水する。これら第1のモータ15および第2のモータ16は、インダクションモータで構成し、それぞれベルト17、18を介して従動プーリー19に連結している。
【0016】
従動プーリー19は、2種の減速比を有しており、第1のモータ15をベルト17を介して減速比が大きい従動プーリー19aと連結し、第2のモータ16をベルト18を介して減速比が小さい従動プーリー19bと連結し、ドラム1の回転中心に一端を固定した回転軸4の他端に固定している。
【0017】
制御装置20は、第1のモータ15、第2のモータ16などを制御するもので、図3に示すように構成している。制御手段21は、マイクロコンピュータで構成し、双方向性サイリスタなどで構成したパワースイッチング手段22を介して、ヒータ13、第1のモータ15、第2のモータ16、給水弁23、排水ポンプ24などを制御し、洗濯、すすぎ、脱水の一連の行程を逐次制御する。ヒータ13は、水受け槽3内の洗濯水を加熱し、給水弁23は水受け槽3内に給水し、排水ポンプ24は水受け槽3内の洗濯水を排水するものである。
【0018】
入力設定手段25は、使用者が必要な設定コース、動作のスタートなどを入力するもので、制御手段21に入力している。表示手段26は、入力設定手段25による設定内容、動作状態などを表示する。水位検知手段27は、水受け槽3内の水位を検知し、電源電圧検知手段28は、電源電圧を検知して、それぞれ制御手段21に入力している。回転数検知手段29は、第1のモータ15の回転数を検知することでドラム1の回転数を検知し、制御手段21に入力している。記憶手段30は、一連の制御に必要なデータなどを記憶している。なお、31は商用電源、32は電源スイッチである。
【0019】
制御手段21は、ドラム1を第2の回転数N2で駆動する脱水行程の前に、図4に示すように、ドラム1を第1の回転数N1で駆動する布ほぐし行程と、第1の回転数N1から第3の回転数N3(たとえば、100rpm)に徐々に回転数を上昇させる布バランス行程と、布バランス行程の後、脱水可能な第4の回転数N4(たとえば、200rpm)で3回駆動する予備脱水行程と、予備脱水行程後に第3の回転数N3で駆動し洗濯物のアンバランスを検知し判定するアンバランス判定行程とを経て脱水行程に入るようにしている。
【0020】
布ほぐし行程でのドラム1の回転方向を布バランス行程以降の回転方向と逆方向にし、第3の回転数N3は、洗濯物がドラム1の内壁に張り付く回転数とし、脱水可能な第4の回転数N4は、水受け槽3などの振動共振点に対応する回転数N5より低い回転数とし、第4の回転数N4は第2のモータ16で駆動するようにしている。
【0021】
アンバランス判定行程では、まず、回転数検知手段29により第1のモータ15の回転数を検知し、この検知出力により第1のモータ15を第3の回転数N3に制御し、その後、このときのパワースイッチング手段22の導通角を固定して第1のモータ15を駆動する。この固定導通角により駆動するときの第1のモータ15の回転数変動幅でドラム1内の洗濯物の状態を判定し、回転数変動幅が大きいときは、ドラム1内の洗濯物がアンバランス状態であると判定するようにしている。
【0022】
続いて脱水行程では、回転数検知手段29により水受け槽3などの振動共振点に対応する回転数N5近傍を通過するときのドラム1の回転数上昇率を検知して、回転数上昇率が小さければドラム1内の洗濯物がアンバランス状態であると判定するようにしている。
【0023】
上記構成において動作を説明すると、蓋8を開いてドラム1内に洗濯物を投入し、電源スイッチ32をオンした後、入力設定手段25のスタートスイッチ(図示せず)を操作して運転を開始すると、給水弁23が動作して給水し、水位検知手段27により所定の水位を検知すると給水を停止し、第1のモータ15を駆動する。洗濯行程では、洗濯物に水が含まれるため補給水しながら、ドラム1は第1のモータ15によって第1の回転数で回転駆動され、ドラム1内の洗濯物は持ち上げられて水面上に落下される。
【0024】
洗濯行程が終了すると、排水ポンプ24が動作して水受け槽3内の洗濯水を排水する。その後、すすぎ行程を経由して脱水行程では、ドラム1は第2の回転数N2で回転駆動され、洗濯物は遠心脱水される。
【0025】
つぎに、洗濯行程またはすすぎ行程から脱水行程に入る前の動作を図4および図5を参照しながら説明する。図5のステップ40で洗濯行程またはすすぎ行程を終了して動作を開始すると、ステップ41で制御手段21に内蔵したタイマーをスタートし、ステップ42で、第1のモータ15をオンする。このとき、ドラム1の回転数を第1の回転数N1(53rpm)に設定して、回転数検知手段29により第1のモータ15の回転数を検知し、この検知出力により第1のモータ15を制御する。したがって、ドラム1は、図4に示すように、第1の回転数N1で回転し布ほぐし行程を開始する。
【0026】
ステップ43で所定時間ごと(たとえば、8秒オン、3秒オフ)に第1のモータ15をオン、オフし、ステップ44で時間t1が経過すると、布バランス行程に入る。このとき、ドラム1の回転方向は布ほぐし行程でのドラム1の回転方向と逆方向とする。
【0027】
ステップ45で時間t2が経過すると、ステップ46でドラム1の回転数を第1の上昇速度(たとえば、1秒間に5rpm上昇)で上昇させる。ステップ47で時間t3が経過すると、このときのドラム1の回転数はドラム1内の洗濯物の量が少ないときドラム1の内壁に張り付く回転数(たとえば、83rpm)に達している。
【0028】
ステップ47で時間t3が経過した後、ステップ48でドラム1の回転数を第1の上昇速度より低い第2の上昇速度(たとえば、1秒間に2rpm上昇)で上昇させ、ドラム1内の洗濯物の量が定格容量であっても、洗濯物をドラム1の内壁に均一に張り付かせることができる。ステップ49で時間t4が経過すると、このときのドラム1の回転数は第3の回転数N3に達している筈である。ステップ50でドラム1の回転数が第3の回転数N3に達していないときは、ステップ51でタイマーをリセットし、ステップ41に戻る。
【0029】
ステップ50でドラム1の回転数が第3の回転数N3に達していると、ステップ52で第1のモータ15をオフした後、予備脱水行程に入り、ステップ53で第2のモータ16をオンする。このとき、第2のモータ16は商用電源31を全導通で駆動する。このため、ドラム1内の洗濯物は脱水され、ドラム1の内壁に強固に張り付かせることができる。また、第2のモータ16はベルト17、18を介して第1のモータ15と連結されており、第2のモータ16の駆動によるドラム1の回転数は回転数検知手段29により検知している。
【0030】
ステップ54でドラム1の回転数が第4の回転数N4に達すると、ステップ55で第2のモータ16をオフし、ステップ56でドラム1の回転数がN4’(たとえば、110rpm)になると、所定回数になるまではステップ53に戻り、第2のモータ16を商用電源31を全導通で駆動し、ステップ56までの動作を繰り返して、ドラム1内の洗濯物をさらに脱水するとともに、ドラム1の内壁に強固に張り付かせる。ステップ57で所定回数(たとえば、3回)繰り返すと、予備脱水行程を終了する。
【0031】
その後、アンバランス判定行程に入り、ステップ58で第1のモータ15をオンし、ドラム1の回転数を第3の回転数N3に設定して、回転数検知手段29により第1のモータ15の回転数を検知し、この検知出力により第1のモータ15を制御してドラム1の回転数を第3の回転数N3に制御する。ステップ59で時間t5が経過すると、ステップ60で、ドラム1の回転数を第3の回転数N3に制御したときのパワースイッチング手段22の導通角を検知し、この検知した導通角に固定して第1のモータ15を駆動する。そして、ステップ61でこのときの回転数変動幅を回転数検知手段29により検知する。
【0032】
ステップ62で検知した回転数変動幅と所定値とを比較し、回転数変動幅が所定値以下のときは、脱水行程に入っても振動、騒音が大きくならないと判断して、ステップ63で時間t6が経過した後、ステップ64で次行程、すなわち脱水行程に移行する。ステップ62で検知した回転数変動幅が所定値以上のときは、脱水行程に入ると振動、騒音が大きくなると判断して、ステップ65でタイマーをリセットし、ステップ41に戻る。なお、再度行うときは、予備脱水行程の第4の回転数N4で駆動する回数は1回とする。
【0033】
そして、脱水行程に入ってからの動作を図6を参照しながら説明する。図6のステップ70で脱水が開始されると第2のモータ16をオンする。このとき第2のモータ16は商用電源31を全導通で駆動する。ステップ72で回数を数えるためのカウンタNc=0とする。
【0034】
続いてステップ73では1秒毎かどうかを判定し、以下の処理を1秒毎に行うようにしている。ステップ74およびステップ75では、回転数検知手段29により第1のモータ15の回転数を検知してドラム1の回転数を測定し、水受け槽3などの振動共振点に対応する回転数N5近傍であるかどうかを判定し、N5−30回転未満であればステップ73へもどり、N5+30回転以上であればステップ79へいって次行程に進む。
【0035】
ドラム1の回転数が水受け槽3などの振動共振点に対応する回転数N5近傍であればステップ76で、1秒間のドラム1の回転数変化がΔN1(例えば10回転)以上かどうかを判定する。ここで、ドラム1内の洗濯物のアンバランスが大きければ水受け槽3の振動が非常に大きくなり、回転数変化はΔN1未満となってステップ77へ進むこととなり、逆にアンバランスが小さければ水受け槽3の振動はほとんどなく、回転数変化はΔN1以上となってステップ73へ進む。
【0036】
ステップ77ではカウンタNcを+1し、ステップ78でNcが所定回数に達すれば、脱水行程を継続しても振動、騒音が大きくなると判断して、ステップ79でタイマーをリセットし、図5のステップ41にもどる。Ncが所定回数に達していなければステップ73にもどる。
【0037】
ここで所定回数とは、電源電圧検知手段28で検知された電源電圧に基づき、(表1)に示すように補正するようにしている。
【0038】
【表1】
Figure 0003629883
【0039】
これは、電源電圧が低いときは、第2のモータ16のトルクが低下するために、ドラム1内の洗濯物のアンバランスが小さくても回転数変化が小さくなることがあるので、これをアンバランスが大きいと誤検知しないようにするためである。
【0040】
このように本発明によれば、アンバランス状態を判定した後に脱水行程に入ってから水受け槽などの振動共振点に達するまでに、洗濯物が脱水されてアンバランス状態が変わったときに、洗濯機本体に当たって衝撃音などの異常音が発生するほどの水受け槽の振動をドラムの回転数変化が小さくなったことにより検知して脱水動作を停止し、低騒音、低振動を実現できる。
【0041】
また、脱水行程に入る前にドラム1を脱水可能な第4の回転数N4で駆動することで、ドラム1内の洗濯物を脱水するとともにドラム1の内壁に張り付かせることができ、この状態で、第3の回転数N3における回転数変動幅でドラム1内の洗濯物の状態を判定することができ、脱水行程への移行の可否を判定することができる。
【0042】
しかも、ドラム1を第4の回転数N4で複数回駆動しているため、1回目では、ドラム1内の洗濯物を脱水するとともにドラム1の内壁に張り付かせることができ、2回目以降複数回第4の回転数N4で駆動することにより、さらに脱水するとともにドラム1の内壁に強固に張り付かせることができ、第3の回転数N3における回転数変動幅でドラム内の洗濯物の状態を判定する際の判定精度を向上することができる。
【0043】
なお、本実施例では、ステップ50でドラム1の回転数が第3の回転数N3に達していると、ステップ51で第1のモータ15をオフした後、予備脱水行程に入っているが、第1のモータ15を制御してドラム1の回転数を第3の回転数N3に制御し、このときのパワースイッチング手段22の導通角を検知し、この検知した導通角に固定して第1のモータ15を駆動し、回転数変動幅を検知して所定値とを比較するアンバランス判定行程を入れれば、さらにドラム内の洗濯物の状態を判定する際の判定精度を向上することができる。
【0044】
また、第1のモータ15および第2のモータ16は、インダクションモータで構成しているが、整流子モータなどであってもよい。
【0045】
(実施例2)
図3における制御手段21は、脱水行程において所定の回転数上昇率以下となったときにドラム1内の洗濯物がアンバランスであると判定するとともに、電源電圧検知手段28で検知された電源電圧により所定の回転数上昇率を補正するようにしている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0046】
上記構成において図7を参照しながら動作を説明する。なお、ステップ70からステップ79までの動作は上記実施例1の動作と同じであるので説明を省略する。
【0047】
ステップ90で、1秒間のドラム1の回転数変化がΔNc以上かどうかを判定する。ここで、ドラム1内の洗濯物のアンバランスが大きければ水受け槽3の振動が非常に大きくなり、回転数変化はΔNc未満となってステップ79へ進むこととなり、逆にアンバランスが小さければ水受け槽3の振動はほとんどなく、回転数変化はΔNc以上となってステップ73へ進む。
【0048】
ここでΔNcは、電源電圧検知手段28で検知された電源電圧に基づき、(表2)に示すように補正するようにしている。
【0049】
【表2】
Figure 0003629883
【0050】
これは、電源電圧が低いときは、第2のモータ16のトルクが低下するために、ドラム1内の洗濯物のアンバランスが小さくても回転数変化が小さくなることがあるので、これをアンバランスが大きいと誤検知しないようにするためであり、電源電圧に関係なく短時間で、洗濯機本体に当たって衝撃音などの異常音が発生するほどの水受け槽3の振動をドラム1の回転数変化が小さくなったことにより検知して脱水動作を停止し、低騒音、低振動を実現できる。
【0051】
(実施例3)
図3における制御手段21は、アンバランス判定行程で洗濯物のアンバランスが所定値より大きいと判定したとき、および脱水行程の水受け槽3などの振動共振点に対応する回転数N5近傍でのアンバランスが大きいと判定したとき、布ほぐし行程のオン、オフ時限または反転回数を変えて、布ほぐし行程より再度行うようにし、ドラム1内の洗濯物によるアンバランスが所定値より大きいと判定した回数が所定回数(たとえば、3回)に達すると、ドラム1を第2の回転数N2で駆動する脱水行程をなくするようにしている。他の構成は上記実施例1または2と同じである。
【0052】
上記構成において動作を説明すると、ドラム1内の洗濯物のアンバランスが所定値より大きい原因の1つとして、布ほぐし行程での布ほぐしが不十分であることがあり、アンバランス判定行程で洗濯物のアンバランスが所定値より大きいと判定したとき、および脱水行程の水受け槽3などの振動共振点に対応する回転数N5近傍でのアンバランスが大きいと判定したときは、布ほぐし行程のオン、オフ時限または反転回数を変えることにより、布ほぐしを十分行い、布バランス行程と予備脱水行程とで洗濯物をドラムの内壁に均等に張り付かせることができる。
【0053】
また、ドラム1内の洗濯物によるアンバランスが所定値より大きいと判定した回数と、脱水行程の水受け槽3などの振動共振点に対応する回転数N5近傍でのアンバランスが大きいと判定した回数が所定回数に達すると、洗濯物をドラム1の内壁に均等に張り付かせることはきわめて困難であると判断し、脱水行程をなくし、次行程へ進むことで、洗濯物のアンバランスによる脱水時の振動、騒音を防止することができる。
【0054】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1に記載の発明によれば、洗濯物を収納し略水平方向に設けた回転軸を中心に少なくとも第1の回転数と第2の回転数で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包し洗濯機本体に弾性的に支持した水受け槽と、前記ドラムを駆動するモータと、電源電圧を検知する電源電圧検知手段と、前記モータの回転数を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記ドラムを前記第2の回転数で駆動する脱水行程において、前記水受け槽などの振動共振点に対応する回転数近傍における単位時間当たりの回転数上昇率が所定の回転数上昇率以下となった回数が所定回数に達したときに前記ドラム内の洗濯物がアンバランスであると判定するとともに、前記電源電圧検知手段で検知された電源電圧により前記所定回数を補正するようにしたから、電源電圧に依存することなく、水受け槽の振動が大きくなることによる回転数上昇の低下を正確に検知して、水受け槽などの振動共振点での振動を精度良く判定でき、水受け槽の振動が大きくなって洗濯機本体に当たることによる衝撃音などの異常音の発生を防ぎ、低騒音、低振動が実現できる。
【0055】
また、請求項に記載の発明によれば、洗濯物を収納し略水平方向に設けた回転軸を中心に少なくとも第1の回転数と第2の回転数で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包し洗濯機本体に弾性的に支持した水受け槽と、前記ドラムを駆動するモータと、電源電圧を検知する電源電圧検知手段と、前記モータの回転数を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記ドラムを前記第2の回転数で駆動する脱水行程において、前記水受け槽などの振動共振点に対応する回転数近傍における単位時間当たりの回転数上昇率が所定の回転数上昇率以下となったときに前記ドラム内の洗濯物がアンバランスであると判定するとともに、前記電源電圧検知手段で検知された電源電圧により前記所定の回転数上昇率を補正するようにしたから、電源電圧に関係なく短時間で、水受け槽の振動が大きくなることによる回転数上昇の低下を正確に検知して、水受け槽などの振動共振点での振動を精度よく判定することができ、水受け槽の振動が大きくなって洗濯機本体に当たることによる衝撃音などの異常音の発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の洗濯機の断面図
【図2】同洗濯機の一部切欠した背面図
【図3】同洗濯機のブロック回路図
【図4】同洗濯機の要部動作タイムチャート
【図5】同洗濯機の脱水行程に入る前の動作フローチャート
【図6】同洗濯機の脱水行程に入ってからの動作フローチャート
【図7】本発明の第2の実施例の洗濯機の脱水行程に入ってからの動作フローチャート
【図8】従来の脱水兼用洗濯機の断面図
【符号の説明】
1 ドラム
3 水受け槽
4 回転軸
9 洗濯機本体
15 第1のモータ(モータ)
16 第2のモータ(モータ)
21 制御手段

Claims (2)

  1. 洗濯物を収納し略水平方向に設けた回転軸を中心に少なくとも第1の回転数と第2の回転数で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包し洗濯機本体に弾性的に支持した水受け槽と、前記ドラムを駆動するモータと、電源電圧を検知する電源電圧検知手段と、前記モータの回転数を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記ドラムを前記第2の回転数で駆動する脱水行程において、前記水受け槽などの振動共振点に対応する回転数近傍における単位時間当たりの回転数上昇率が所定の回転数上昇率以下となった回数が所定回数に達したときに前記ドラム内の洗濯物がアンバランスであると判定するとともに、前記電源電圧検知手段で検知された電源電圧により前記所定回数を補正するようにした洗濯機。
  2. 洗濯物を収納し略水平方向に設けた回転軸を中心に少なくとも第1の回転数と第2の回転数で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包し洗濯機本体に弾性的に支持した水受け槽と、前記ドラムを駆動するモータと、電源電圧を検知する電源電圧検知手段と、前記モータの回転数を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記ドラムを前記第2の回転数で駆動する脱水行程において、前記水受け槽などの振動共振点に対応する回転数近傍における単位時間当たりの回転数上昇率が所定の回転数上昇率以下となったときに前記ドラム内の洗濯物がアンバランスであると判定するとともに、前記電源電圧検知手段で検知された電源電圧により前記所定の回転数上昇率を補正するようにした洗濯機。
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