JP3536566B2 - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP3536566B2
JP3536566B2 JP01089097A JP1089097A JP3536566B2 JP 3536566 B2 JP3536566 B2 JP 3536566B2 JP 01089097 A JP01089097 A JP 01089097A JP 1089097 A JP1089097 A JP 1089097A JP 3536566 B2 JP3536566 B2 JP 3536566B2
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正一 松井
貞之 玉江
久 萩原
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Panasonic Holdings Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B40/00Technologies aiming at improving the efficiency of home appliances, e.g. induction cooking or efficient technologies for refrigerators, freezers or dish washers

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転自在に配設
、洗濯物を回転により持ち上げて落下させることによ
り洗濯するドラム内で洗濯物の洗濯、すすぎ、脱水を行
う洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の洗濯機は図9に示すよう
に構成していた。以下、その構成について説明する。
【0003】図に示すように、ドラム1は、外周部に多
数の通水孔2を全面に設け、水受け槽3内に回転自在に
配設している。ドラム1の回転中心に水平軸4の一端を
固定し、水平軸4の他端にドラムプーリー5を固定して
いる。モータ6は、ベルト7によりドラムプーリー5と
連結し、ドラム1を回転駆動する。ドラム1の開口部に
蓋8を開閉自在に設けている。
【0004】水受け槽3は、洗濯機本体9よりばね体1
0で吊り下げ、防振ダンパー11により脱水時の振動が
洗濯機本体9に伝達されないように防振支持するととも
に、脱水時の振動を低減する重り12を設けている。ヒ
ータ13は、水受け槽3内の洗濯水を加熱するものであ
る。制御装置14は、モータ6、ヒータ13などの動作
を制御し、洗濯、すすぎ、脱水などの一連の行程を逐次
制御する。
【0005】上記構成において動作を説明すると、蓋8
を開いてドラム1内に洗濯物を投入し、運転を開始する
と、洗濯行程では、ドラム1はモータ6によって低速で
回転駆動され、ドラム1内の洗濯物は持ち上げられて水
面上に落下される。こうして洗濯行程が進行する。すす
ぎ行程においても洗濯行程と同様の動作を行う。脱水行
程では、ドラム1は高速で回転駆動され、洗濯物は遠心
脱水される。このとき、ドラム1内の洗濯物の片寄り、
すなわちアンバランスが生じると、ドラム1および水受
け槽3は振動するが、防振ダンパー11により振動を減
衰して洗濯機本体9に伝達されることはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では、ドラム1の回転数は、洗濯行程では約53rpm
で、脱水行程では約1000rpmであり、洗濯行程で
ドラム1内の洗濯物が絡み合った状態で脱水行程に入る
と、脱水行程でドラム1内の洗濯物が均等に分布しない
ためアンバランスを生じ、アンバランス状態で脱水を開
始すると、水受け槽3などの振動共振点に対応する回転
数で大きな振動を発生し、水受け槽3の振動が大きい場
合に洗濯機本体9に当たり、衝撃音などの異常音が発生
するとともに、ドラム1の回転数を振動共振点に対応す
る回転数より加速することができず、所定の脱水性能を
得ることができないという問題を有していた。
【0007】また、たとえ、ドラム1の回転数を振動共
振点に対応する回転数より加速することができても、ド
ラム1を高速回転させた場合に、ドラム1内の洗濯物の
アンバランスによって水受け槽3などの振動が大きくな
り、この振動が洗濯機を設置している床に伝わり、床全
体が振動するとともに、この振動により大きな騒音を発
生するという問題を有していた。
【0008】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、脱水行程に入る前にドラム内の洗濯物の状態を検知
して脱水行程で大きな振動、騒音を発生しないようにす
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、ドラム内に洗濯物を収納しその洗濯物を回
転により持ち上げて落下させることにより洗濯するよう
回転可能とし、回転数検知手段によりモータの回転数
を検知し、回転数検知手段からの信号を入力するととも
モータの回転数を制御手段により制御する。制御手段
は、ドラムが水受け槽などの振動共振点に対応する回転
数より低くかつ洗濯物がドラムの内壁に張り付く所定の
回転数で回転するように制御したときのパワースイッチ
ング手段の導通角を検知し、この導通角で前記モータを
駆動したときの前記モータの回転数変動幅と所定値を比
較することにより、ドラム内の洗濯物によるアンバラン
の状態を判定するアンバランス判定行程を有するよう
にしたものである。
【0010】これにより、脱水行程に入る前にドラム内
の洗濯物の状態をドラムの回転数変動幅によって精度よ
く検知することができ、脱水行程への移行の可否を判定
し、脱水行程で大きな振動、騒音を発生しないようにす
ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、洗濯物を収納しその洗濯物を回転により持ち上げて
落下させることにより洗濯する回転可能なドラムと、前
記ドラムを駆動するモータと、前記ドラムを内包し洗濯
機本体に防振支持された水受け槽と、前記モータを駆動
するパワースイッチング手段と、前記モータの回転数を
検知する回転数検知手段と、前記回転数検知手段からの
信号を入力するとともに前記パワースイッチング手段の
導通角を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、
前記ドラムが前記水受け槽などの振動共振点に対応する
回転数より低くかつ洗濯物が前記ドラムの内壁に張り付
所定の回転数で回転するように制御したときの前記パ
ワースイッチング手段の導通角を検知し、この導通角で
前記モータを駆動したときの前記モータの回転数変動幅
と所定値を比較することにより、前記ドラム内の洗濯物
によるアンバランスの状態を判定するアンバランス判定
行程を有したものであり、ドラム内の洗濯物のアンバラ
ンスが大きいときはモータに加わる負荷変動が大きいた
め、検知した導通角でモータを駆動したときの回転数変
動幅が大きく、アンバランスが小さいときは回転数変動
幅が小さくなるため、回転数変動幅によってドラム内の
洗濯物の状態を検知することができ、脱水行程への移行
の可否を判定することができ、また、所定の回転数は、
洗濯物がドラムの内壁に張り付く回転数としたものであ
り、洗濯物がドラム内壁に張り付いた状態を変えること
なく、所定の回転数における回転数変動幅でドラム内の
洗濯物の状態を判定することができるので、精度良く
水行程への移行の可否を判定し、脱水行程で大きな振
動、騒音を発生しないようにすることができる。
【0012】請求項に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、制御手段は、アンバランス判定行
程において、モータの回転数変動幅が所定値より大きい
ときドラム内の洗濯物によるアンバランスが大と判定
し、前記ドラムが水受け槽などの振動共振点に対応する
回転数より高い第2の回転数で回転する脱水行程に移行
しないようにしたものであり、ドラム内の洗濯物のアン
バランスが大きいときはモータに加わる負荷変動が大き
く、検知した導通角で駆動したときの回転数変動幅が大
きく、アンバランスが小さいときは回転数変動幅が小さ
くなる。したがって、回転数変動幅によってドラム内の
洗濯物の状態を検知することができ、回転数変動幅が所
定値より大きいとき、ドラム内の洗濯物によるアンバラ
ンスが大と判定することで、脱水行程への移行を否と
し、脱水行程で大きな振動、騒音を発生しないようにす
ることができる。
【0013】請求項に記載の発明は、上記請求項
記載の発明において、ドラム内の洗濯物の量を検知する
布量検知手段を備え、制御手段は、ドラム内の洗濯物の
量に応じて所定値を変えるようにしたものであり、ドラ
ム内の洗濯物に同じアンバランスがあっても、ドラム内
の洗濯物の量が少ないときは、ドラムおよびドラム内に
均一に張り付いた洗濯物による慣性よりもアンバランス
の影響が大きく、回転数変動幅が大きくなるが、ドラム
内の洗濯物の量が多いときは、アンバランスがドラムお
よびドラム内に均一に張り付いた洗濯物による慣性に打
ち消されて、回転数変動幅が小さくなるため、洗濯物の
量に応じてアンバランスと判定する所定値を変えること
で、洗濯物の量に関係なく、脱水行程での振動、騒音を
抑えることができる。
【0014】請求項に記載の発明は、上記請求項
記載の発明において、布量検知手段は、運転開始時に洗
濯物が乾いた状態で洗濯物の量を検知し、ドラム内の洗
濯物の量としたものであり、洗濯開始の当初に洗濯物の
量が判定できて、最初の脱水より洗濯物の量に応じてア
ンバランスと判定する所定値を変えることができ、振
動、騒音を抑えることができる。
【0015】請求項に記載の発明は、上記請求項4に
記載の発明において、洗濯行程後またはすすぎ行程後に
おいて、ドラム内の洗濯物持ち上げて落下させる第1
の回転数で前記ドラムを駆動する布ほぐし行程と、前記
第1の回転数から水受け槽などの振動共振点に対応する
回転数より低い第3の回転数に徐々に前記ドラムの回転
数を上昇させる布バランス行程と、この布バランス行程
の後、前記第3の回転数より高くかつ第2の回転数より
低い第4の回転数で前記ドラムを駆動する予備脱水行程
と、この予備脱水行程後にアンバランスを判定するアン
バランス判定行程とを有し、布量検知手段は、前記予備
脱水行程で再度洗濯物の量を検知し、その検知結果で
転開始時に検知した布量を補正するようにしたものであ
り、予備脱水行程では、洗濯物に水を含んでおり、この
状態で洗濯物の量を検知することで、脱水行程での振
動、騒音に影響しやすい状態で布量を検知することがで
き、検知結果で布量を補正することで、アンバランスと
判定する所定値を脱水行程と同じ状態で検知した洗濯物
の量に応じて変えることができ、脱水行程で振動、騒音
をさらに抑えて脱水することができる。
【0016】請求項に記載の発明は、上記請求項1〜
5のいずれか1項に記載の発明において、洗濯コースな
どを設定する入力設定手段を備え、前記入力設定手段の
特殊な操作により所定値を変えるようにしたものであ
り、脱水行程における振動、騒音は、洗濯機本体を設置
する床面の状態などによっても変化するため、設置状況
などに合わせて所定値を変えることで、脱水行程で振
動、騒音を発生することなく脱水することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同
一符号を付して説明を省略する。
【0018】(実施例1) 図1および図2に示すように、第1のモータ(モータ)
15は、ドラム1を第1の回転数N1(たとえば、53
rpm)で回転させて、洗濯またはすすぎをするもので
あり、第2のモータ(モータ)16は、ドラム1を第2
の回転数N2(たとえば、1000rpm)で回転させ
て脱水する。これら第1のモータ15および第2のモー
タ16は、インダクションモータで構成し、それぞれベ
ルト17、18を介して従動プーリー19に連結してい
る。
【0019】従動プーリー19は、2種の減速比を有し
ており、第1のモータ15をベルト17を介して減速比
が大きい従動プーリー19aと連結し、第2のモータ1
6をベルト18を介して減速比が小さい従動プーリー1
9bと連結し、ドラム1の回転中心に一端を固定した水
平軸4の他端に固定している。
【0020】制御装置20は、第1のモータ15、第2
のモータ16などを制御するもので、図3に示すように
構成している。制御手段21は、マイクロコンピュータ
で構成し、双方向性サイリスタなどで構成したパワース
イッチング手段22を介して、ヒータ13、第1のモー
タ15、第2のモータ16、給水弁23、排水ポンプ2
4などを制御し、洗濯、すすぎ、脱水の一連の行程を逐
次制御する。ヒータ13は、水受け槽3内の洗濯水を加
熱し、給水弁23は水受け槽3内に給水し、排水ポンプ
24は水受け槽3内の洗濯水を排水するものである。
【0021】入力設定手段25は、使用者が必要な設定
コース、動作のスタートなどを入力するもので、制御手
段21に入力している。表示手段26は、入力設定手段
25による設定内容、動作状態などを表示する。水位検
知手段27は、水受け槽3内の水位を検知し、水温検知
手段28は、水受け槽3内の水温を検知して、それぞれ
制御手段21に入力している。回転数検知手段29は、
第1のモータ15の回転数を検知することでドラム1の
回転数を検知し、制御手段21に入力している。記憶手
段30は、一連の制御に必要なデータなどを記憶してい
る。なお、31は商用電源、32は電源スイッチであ
る。
【0022】制御手段21は、ドラム1を第2の回転数
N2で駆動する脱水行程の前に、図4に示すように、ド
ラム1を第1の回転数N1で駆動する布ほぐし行程と、
第1の回転数N1から第3の回転数N3(たとえば、1
00rpm)に徐々に回転数を上昇させる布バランス行
程と、布バランス行程の後、脱水可能な第4の回転数N
4(たとえば、200rpm)で3回駆動する予備脱水
行程と、予備脱水行程後に第3の回転数N3で駆動し洗
濯物のアンバランスを検知し判定するアンバランス判定
行程とを経て脱水行程に入るようにしている。
【0023】布ほぐし行程でのドラム1の回転方向を布
バランス行程以降の回転方向と逆方向にし、第3の回転
数N3は、洗濯物がドラム1の内壁に張り付く回転数と
し、脱水可能な第4の回転数N4は、水受け槽3などの
振動共振点に対応する回転数より低い回転数とし、第4
の回転数N4は第2のモータ16で駆動するようにして
いる。
【0024】アンバランス判定行程では、まず、回転数
検知手段29により第1のモータ15の回転数を検知
し、この検知出力により第1のモータ15を第3の回転
数N3に制御し、その後、このときのパワースイッチン
グ手段22の導通角を固定して第1のモータ15を駆動
する。この固定導通角により駆動するときの第1のモー
タ15の回転数変動幅でドラム1内の洗濯物の状態を判
定し、回転数変動幅が大きい(たとえば、3rpm以
上)ときは、ドラム1内の洗濯物がアンバランス状態で
あると判定するようにしている。
【0025】上記構成において動作を説明すると、蓋8
を開いてドラム1内に洗濯物を投入し、電源スイッチ3
2をオンした後、入力設定手段25のスタートスイッチ
(図示せず)を操作して運転を開始すると、給水弁23
が動作して給水し、水位検知手段27により所定の水位
を検知すると給水を停止し、第1のモータ15を駆動す
る。洗濯行程では、洗濯物に水が含まれるため補給水し
ながら、ドラム1は第1のモータ15によって低速で回
転駆動され、ドラム1内の洗濯物は持ち上げられて水面
上に落下される。
【0026】このとき、ヒータ13に通電して水受け槽
3内の洗濯水を加熱し、水温検知手段28により水受け
槽3内の水温を検知して、洗濯水の温度をほぼ一定の温
度に制御する。洗濯行程が終了すると、排水ポンプ24
が動作して水受け槽3内の洗濯水を排水する。その後、
すすぎ行程を経由して脱水行程では、ドラム1は高速で
回転駆動され、洗濯物は遠心脱水される。
【0027】つぎに、洗濯行程またはすすぎ行程から脱
水行程に入る前の動作を図4および図5を参照しながら
説明する。図5のステップ40で洗濯行程またはすすぎ
行程を終了して動作を開始すると、ステップ41で制御
手段21に内蔵したタイマーをスタートし、ステップ4
2で、第1のモータ15をオンする。このとき、ドラム
1の回転数を第1の回転数N1(53rpm)に設定し
て、回転数検知手段29により第1のモータ15の回転
数を検知し、この検知出力により第1のモータ15を制
御する。したがって、ドラム1は、図3に示すように、
第1の回転数N1で回転し布ほぐし行程を開始する。
【0028】ステップ43で所定時間ごと(たとえば、
8秒オン、3秒オフ)に第1のモータ15をオン、オフ
し、ステップ44で時間t1が経過すると、布バランス
行程に入る。このとき、ドラム1の回転方向は布ほぐし
行程でのドラム1の回転方向と逆方向とする。
【0029】ステップ45で時間t2が経過すると、ス
テップ46でドラム1の回転数を第1の上昇速度(たと
えば、1秒間に5rpm上昇)で上昇させる。ステップ
47で時間t3が経過すると、このときのドラム1の回
転数はドラム1内の洗濯物の量が少ないときドラム1の
内壁に張り付く回転数(たとえば、83rpm)に達し
ている。
【0030】ステップ47で時間t3が経過した後、ス
テップ48でドラム1の回転数を第1の上昇速度より低
い第2の上昇速度(たとえば、1秒間に2rpm上昇)
で上昇させ、ドラム1内の洗濯物の量が定格容量であっ
ても、洗濯物をドラム1の内壁に均一に張り付かせるこ
とができる。ステップ49で時間t4が経過すると、こ
のときのドラム1の回転数は第3の回転数N3に達して
いる筈である。ステップ50でドラム1の回転数が第3
の回転数N3に達していないときは、ステップ51でタ
イマーをリセットし、ステップ41に戻る。
【0031】ステップ50でドラム1の回転数が第3の
回転数N3に達していると、予備脱水行程に入り、ステ
ップ52で第1のモータ15をオフした後、ステップ5
3で第2のモータ16をオンする。このとき、第2のモ
ータ16は商用電源31を全導通で駆動する。このた
め、ドラム1内の洗濯物は脱水され、ドラム1の内壁に
強固に張り付かせることができる。また、第2のモータ
16はベルト17、18を介して第1のモータ15と連
結されており、第2のモータ16によるドラム1に回転
数は回転数検知手段29により検知している。
【0032】ステップ54でドラム1の回転数が第4の
回転数N4に達すると、ステップ55で第2のモータ1
6をオフし、ステップ56でドラム1の回転数がN4’
(たとえば、110rpm)になると、ステップ57で
所定回数(たとえば、3回)繰り返すまで、ステップ5
3からステップ56の動作を繰り返し、ドラム1内の洗
濯物をさらに脱水するとともに、ドラム1の内壁に強固
に張り付かせる。ステップ57で所定回数繰り返すと、
予備脱水行程を終了する。
【0033】その後、アンバランス判定行程に入り、ス
テップ58で第1のモータ15をオンし、ドラム1の回
転数を第3の回転数N3に設定して、回転数検知手段2
9により第1のモータ15の回転数を検知し、この検知
出力により第1のモータ15を制御してドラム1の回転
数を第3の回転数N3に制御する。ステップ59で時間
t5が経過すると、ステップ60で、ドラム1の回転数
を第3の回転数N3に制御したときのパワースイッチン
グ手段22の導通角を検知し、この検知した導通角に固
定して第1のモータ15を駆動する。そして、ステップ
61でこのときの回転数変動幅を回転数検知手段29に
より検知する。
【0034】ステップ62で検知した回転数変動幅と所
定値(3rpm)とを比較し、回転数変動幅が所定値以
下のときは、脱水行程に入っても振動、騒音が大きくな
らないと判断して、ステップ63で時間t6が経過した
後、ステップ64で次行程、すなわち脱水行程に移行す
る。ステップ62で検知した回転数変動幅が所定値以上
のときは、脱水行程に入ると振動、騒音が大きくなると
判断して、ステップ65でタイマーをリセットし、ステ
ップ41に戻る。なお、再度行うときは、予備脱水行程
の第4の回転数N4で駆動する回数は1回とする。
【0035】このように本発明によれば、洗濯物がドラ
ム1の内壁に張り付く回転数に制御し、このときの導通
角を検知し、この導通角で駆動したときの回転数変動幅
でドラム1内の洗濯物の状態を判定するので、洗濯物が
ドラムの内壁に張り付いた状態で、回転数変動幅によっ
てドラム1内の洗濯物の状態を検知することができ、回
転数変動幅が所定値より大きいとき、ドラム1内の洗濯
物によるアンバランスが大と判定することで、脱水行程
への移行を否とし、脱水行程で大きな振動、騒音を発生
しないようにすることができる。
【0036】なお、本実施例では、予備脱水行程で、ド
ラム1の回転数が第4の回転数N4に達すると第2のモ
ータ16をオフし、所定回数繰り返すと予備脱水行程を
終了してアンバランス判定行程に入り、第1のモータ1
5をオンするようにしているが、所定回数繰り返した後
に第2のモータ16をオフし、アンバランス判定行程に
入るとき、ドラム1の回転数が、たとえば、120rp
mに低下すると、第2のモータを再駆動し、ドラム1の
回転数が緩やかに100rpmなるように制御すること
により、ドラム1の回転数がアンダーシュートして10
0rpm以下になり、洗濯物がドラム1の内壁より落下
するのを防止することができる。
【0037】また、本実施例では、第1のモータ15お
よび第2のモータ16は、インダクションモータで構成
しているが、整流子モータなどであってもよい。
【0038】(実施例2) 図3における制御手段21は、運転開始時に洗濯物が乾
いた状態で、回転数検知手段29の出力を入力し、ドラ
ム1を第2のモータ16で駆動した後のドラム1の惰性
回転数の変化でドラム1内の洗濯物の量を検知するよう
にしている。このとき、ドラム1の惰性回転数の変化
は、ベルト17、18のテンションにより変化するた
め、第2のモータ16で駆動したときのドラム1の回転
数の変化で補正するようにしている。
【0039】そして、制御手段21は、ドラム1内の洗
濯物の量に応じて、ドラム1内の洗濯物によるアンバラ
ンスを判定する所定値を変えるようにしている。他の構
成は上記実施例1と同じである。
【0040】上記構成において、まず、図6を参照しな
がらドラム1内の洗濯物の量を検知する動作を説明す
る。
【0041】ドラム1内に洗濯物を入れて、ステップ7
0で動作を開始し、ステップ71で第2のモータ16を
全導通でオンし、ドラム1を駆動する。ステップ72で
ドラム1の回転数が200rpmになると、ステップ7
3で制御手段21に内蔵したタイマーをスタートさせ、
ステップ74で3秒が経過すると、ステップ75でその
ときのドラム1の回転数N01を検知し、200rpm
からの変化量△N1を記憶しておき、ステップ76でタ
イマーをリセットする。ここで、変化量△N1は、 △N1=N01−200 とする。
【0042】ステップ77でドラム1の回転数が600
rpmになると、ステップ78で第2のモータ16をオ
フする。このため、ドラム1の回転数は徐々に低下す
る。このときのドラム1の回転数の低下速度はドラム1
内の洗濯物の量と相関があり、洗濯物の量が多い場合に
は回転数の低下は遅く、洗濯物の量が少ない場合には回
転数は速く低下する。
【0043】ステップ79でドラム1の回転数が500
rpmになると、ステップ80でタイマーをスタートさ
せ、ステップ81で6秒が経過すると、ステップ82で
このときのドラム1の回転数N02を検知し、500r
pmからの変化量△N2を記憶する。ここで、変化量△
N2は、 △N2=500−N02 とする。つぎに、ステップ83で布量指数Gaを次式に
より演算する。
【0044】Ga=0.75×△N1+△N2 上式で、右辺の第1項は、ベルト17、18のテンショ
ンの影響を補正するものであり、第2項は、6秒間でド
ラム1の回転数の500rpmからの変化を表してい
る。この演算結果に基づいて、ステップ84で、(表
1)に示すように、ドラム1内の洗濯物の量を判定す
る。なお、上式の右辺の第1項は、商用電源の電圧の影
響を受けるため、商用電源の電圧に応じて補正すれば、
判定精度を高めることができる。
【0045】
【表1】
【0046】以上のようにして判定したドラム1内の洗
濯物の量に応じて、制御手段21は、(表2)に示すよ
うに、ドラム1内の洗濯物によるアンバランスを判定す
るときの所定値を変えるようにしている。
【0047】
【表2】
【0048】ドラム1内の洗濯物に同じアンバランスが
あっても、ドラム1内の洗濯物の量が少ないときは、ド
ラム1およびドラム1内に均一に張り付いた洗濯物によ
る慣性よりもアンバランスの影響が大きく、回転数変動
幅が大きくなるが、ドラム1内の洗濯物の量が多いとき
は、アンバランスがドラム1およびドラム1内に均一に
張り付いた洗濯物による慣性に打ち消されて、回転数変
動幅が小さくなるため、洗濯物の量に応じてアンバラン
スと判定する所定値を(表2)に示すように変えること
で、洗濯物の量に関係なく、脱水行程での振動、騒音を
抑えることができる。
【0049】また、ドラム1内の洗濯物の量を運転開始
時に洗濯物が乾いた状態で検知し、ドラム1内の洗濯物
の量としているので、洗濯開始の当初に洗濯物の量が判
定できて、最初の脱水より洗濯物の量に応じてアンバラ
ンスと判定する所定値を変えることができ、振動、騒音
を抑えることができる。
【0050】(実施例3) 図3における制御手段21は、ドラム1を第2の回転数
N2で駆動する脱水行程の前に、図7に示すように、ド
ラム1を第1の回転数N1で駆動する布ほぐし行程と、
第1の回転数N1から第3の回転数N3(たとえば、1
00rpm)に徐々に回転数を上昇させる布バランス行
程と、布バランス行程の後、水受け槽3などの振動共振
点に対応する回転数より低い第4の回転数N4(たとえ
ば、150rpm)で駆動する第1の予備脱水行程と、
この第1の予備脱水行程の後、第3の回転数N3で駆動
し洗濯物のアンバランスを検知し判定する第1のアンバ
ランス判定行程と、第1のアンバランス判定行程の後、
水受け槽3などの振動共振点に対応する回転数より高い
第5の回転数N5(たとえば、500rpm)で駆動す
る第2の予備脱水行程と、この第2の予備脱水行程の
後、第3の回転数N3で駆動し洗濯物のアンバランスを
検知し判定する第2のアンバランス判定行程とを経て脱
水行程に入るようにしている。
【0051】また、制御手段21は、運転開始時に洗濯
物が乾いた状態で、回転数検知手段29の出力を入力
し、ドラム1を第2のモータ16で駆動した後のドラム
1の惰性回転数の変化でドラム1内の洗濯物の量を検知
し、第1のアンバランス判定行程で、検知した洗濯物の
量に応じて、アンバランスを判定する所定値を変えるよ
うにし、さらに、第2の予備脱水行程で再度洗濯物の量
を検知し、検知結果で布量を補正し、第2のアンバラン
ス判定行程で、補正した洗濯物の量に応じて、アンバラ
ンスを判定する所定値を変えるようにしている。他の構
成は上記実施例1または2と同じである。
【0052】上記構成において図7を参照しながら動作
を説明する。なお、布バランス行程までの動作は上記実
施例1の動作と同じであるので説明を省略する。
【0053】時間t4で第1のモータ15をオフし、第
2のモータ16を全導通で駆動して第1の予備脱水行程
に入り、ドラム1の回転数が第4の回転数N4(150
rpm)に達すると、第2のモータ16をオフし、ドラ
ム1の回転数がN3(100rpm)になると、第1の
モータ15をオンし、第1のアンバランス判定行程に入
る。このとき、ドラム1の回転数を第1の回転数N3
(100rpm)に設定して、回転数検知手段29によ
り第1のモータ15の回転数を検知し、この検知出力に
より第1のモータ15を制御する。
【0054】時間t5が経過すると、ドラム1の回転数
を第3の回転数N3に制御したときのパワースイッチン
グ手段22の導通角を検知し、この検知した導通角に固
定して第1のモータ15を駆動する。そして、このとき
の回転数変動幅を回転数検知手段29により検知し、検
知した回転数変動幅と所定値とを比較する。このとき、
所定値は、運転開始時に判定したドラム1内の洗濯物の
量に応じて、(表2)に示すように、所定値を変える。
【0055】回転数変動幅が所定値以下のときは、ドラ
ム1内の洗濯物のアンバランスが少なく、水受け槽3な
どの振動共振点に対応する回転数より高い第5の回転数
N5で駆動可能であると判定し、時間t6が経過した
後、第1のモータ15をオフし、第2のモータ16を全
導通で駆動して、第2の予備脱水行程に入る。回転数変
動幅が所定値以上のときは、水受け槽3などの振動共振
点に対応する回転数より高い第5の回転数N5で駆動で
きないと判断して、布ほぐし行程に戻る。
【0056】第2の予備脱水行程に入り、ドラム1の回
転数が第5の回転数N5(500rpm)に達すると、
第2のモータ16をオフし、ドラム1の回転数がN3
(100rpm)になると、第1のモータ15をオン
し、第2のアンバランス判定行程に入る。
【0057】第2の予備脱水行程では、第2のモータ1
6を全導通でオンし、ドラム1の回転数が200rpm
になった後、3秒が経過したときのドラム1の回転数N
01を検知し、200rpmからの変化量△N1(ここ
で、△N1=N01−200)を記憶しておき、ドラム
1の回転数が500rpmになり、第2のモータ16を
オフした後、ドラム1の回転数が450rpmになって
から6秒が経過したときのドラム1の回転数N02を検
知し、450rpmからの変化量△N2(ここで、△N
2=450−N02)を記憶し、布量指数Gaを次式に
より演算する。
【0058】Ga=0.75×△N1+△N2 上式で、右辺の第1項は、ベルト17、18のテンショ
ンの影響を補正するものであり、第2項は、6秒間でド
ラム1の回転数の450rpmからの変化を表してい
る。この演算結果に基づいて、(表3)に示すように、
ドラム1内の洗濯物の量を判定する。
【0059】
【表3】
【0060】第2の予備脱水行程では、洗濯物に水を含
んでおり、この状態で洗濯物の量を検知することで、脱
水行程での振動、騒音に影響しやすい状態で布量を検知
することができる。
【0061】第2のアンバランス判定行程で、ドラム1
の回転数を第3の回転数N3(100rpm)に設定し
て、回転数検知手段29により第1のモータ15の回転
数を検知し、この検知出力により第1のモータ15を制
御する。時間t7が経過すると、ドラム1の回転数を第
3の回転数N3に制御したときのパワースイッチング手
段22の導通角を検知し、この検知した導通角に固定し
て第1のモータ15を駆動する。そして、このときの回
転数変動幅を回転数検知手段29により検知する。
【0062】つぎに、検知した回転数変動幅と所定値と
を比較し、回転数変動幅が所定値以下のときは、ドラム
1内の洗濯物のアンバランスが少なく、脱水行程に入っ
ても振動、騒音が大きくならないと判断して、時間t8
が経過した後、脱水行程に移行する。このとき、所定値
は第2の予備脱水行程で判定した水を含んだ状態のドラ
ム1内の洗濯物の量に応じて、(表4)に示すように、
所定値を変える。
【0063】
【表4】
【0064】検知した回転数変動幅が所定値以上のとき
は、脱水行程に入ると振動、騒音が大きくなると判断し
て、布ほぐし行程に戻る。
【0065】このように本発明によれば、運転開始時に
洗濯物が乾いた状態で、ドラム1内の洗濯物の量を検知
し、第1のアンバランス判定行程で、検知した洗濯物の
量に応じて、アンバランスを判定する所定値を変えるよ
うにし、さらに、第2の予備脱水行程で再度洗濯物の量
を検知し、検知結果で布量を補正し、第2のアンバラン
ス判定行程で、補正した洗濯物の量に応じて、アンバラ
ンスを判定する所定値を変えるようにしているので、ア
ンバランスと判定する所定値を脱水行程と同じ状態で検
知した洗濯物の量に応じて変えることができ、脱水行程
で振動、騒音をさらに抑えて脱水することができる。
【0066】なお、本実施例では、第1または第2の予
備脱水行程で、ドラム1の回転数が第4の回転数N4ま
たは第5の回転数N5に達すると第2のモータ16をオ
フし、第1または第2のアンバランス判定行程に入り、
第1のモータ15をオンするようにしているが、第2の
モータ16をオフし、第1または第2のアンバランス判
定行程に入るとき、ドラム1の回転数が、たとえば、1
20rpmに低下すると、第2のモータを再駆動し、ド
ラム1の回転数が緩やかに100rpmなるように制御
することにより、ドラム1の回転数がアンダーシュート
して100rpm以下になり、洗濯物がドラム1の内壁
より落下するのを防止することができる。
【0067】(実施例4) 図3における制御手段21は、布量検知結果がないと
き、所定値を最小値(たとえば、3rpm)に設定する
ようにしている。他の構成は上記実施例2または3と同
じである。
【0068】上記構成において動作を説明すると、布量
検知結果がないときは、ドラム1内の洗濯物の量がわか
らないため、アンバランスと判定する所定値を最小値と
することで最もきびしく判定することができ、ドラム1
内の洗濯物の多少に関わらず、脱水行程で振動、騒音を
発生することなく脱水することができる。
【0069】(実施例5) 図3における制御手段21は、洗濯物が毛などの縮みや
すい繊維、毛布、などの場合、(表5)に示すように、
所定値を別の値に設定するようにしている。他の構成は
上記実施例2または3と同じである。
【0070】
【表5】
【0071】上記構成において動作を説明すると、洗濯
物が毛などの縮みやすい繊維の場合は、通常の木綿、化
繊などと比べて、洗濯物の大きさ、吸水の度合いなどが
異なり、かつ、洗濯物の縮みを少なくするために、脱水
行程でのドラム1の回転数を500rpmまでしか上昇
しないようにするため、所定値を(表5)に示すように
設定することにより、脱水行程でアンバランス判定行程
で、ドラム1の回転数変動幅が所定値より大きくなるこ
とで、布ほぐし行程に戻り再度バランスをとる行程を行
うことがないようにするとともに、振動、騒音を発生す
ることなく脱水することができる。
【0072】また、毛布の場合は、ドラム1内でバラン
スがとりやすく、所定値を(表5)に示すように設定す
ることにより、脱水行程でアンバランス判定行程で、ド
ラム1の回転数変動幅が所定値より大きくなることで、
布ほぐし行程に戻り再度バランスをとる行程を行うこと
がないようにするとともに、振動、騒音を発生すること
なく脱水することができる。
【0073】(実施例6) 図3における入力設定手段25は、図8に示すように、
洗濯時間設定スイッチ25a、すすぎ回数設定スイッチ
25b、脱水時間設定スイッチ25c、コース切り換え
スイッチ25d、スタート/一時停止スイッチ25eな
どで構成し、表示手段26は、洗濯時間表示ランプ26
a、すすぎ回数表示ランプ26b、脱水時間表示ランプ
26c、コース表示ランプ26d、コース切り換え表示
ランプ26e、残時間表示ランプ26fなどで構成して
いる。
【0074】脱水時間設定スイッチ25cとコース切り
換えスイッチ25dを同時にオンした状態で、電源スイ
ッチ32をオンにすると、アンバランス判定行程でアン
バランスを判定する所定値を変えるモードに入るように
している。他の構成は上記実施例1または2と同じであ
る。
【0075】上記構成において動作を説明すると、脱水
時間設定スイッチ25cとコース切り換えスイッチ25
dを同時にオンした状態で、電源スイッチ32をオンに
すると、アンバランスを判定する所定値を変えるモード
に入り、残時間表示ランプ26fに「P10」と表示
し、すすぎ回数設定スイッチ25bを1回オンするごと
に、残時間表示ランプ26fの表示を「P11」、「P
12」、「P13」・・・・と変える。残時間表示ラン
プ26fの表示とアンバランスを判定する所定値とは、
(表6)に示すように対応しており、すすぎ回数設定ス
イッチ25bを操作することで、残時間表示ランプ26
fの表示を変えることにより、アンバランスを判定する
所定値を変えることができる。
【0076】
【表6】
【0077】したがって、洗濯機本体の設置状況などに
合わせて所定値を変えることで、脱水行程で振動、騒音
を発生することなく脱水することができる。
【0078】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明によ
れば、洗濯物を収納しその洗濯物を回転により持ち上げ
て落下させることにより洗濯する回転可能なドラムと、
前記ドラムを駆動するモータと、前記ドラムを内包し洗
濯機本体に防振支持された水受け槽と、前記モータを駆
動するパワースイッチング手段と、前記モータの回転数
検知する回転数検知手段と、前記回転数検知手段から
の信号を入力するとともに前記パワースイッチング手段
の導通角を制御する制御手段とを備え、前記制御手段
は、前記ドラムが前記水受け槽などの振動共振点に対応
する回転数より低くかつ洗濯物が前記ドラムの内壁に張
り付く所定の回転数で回転するように制御したときの前
記パワースイッチング手段の導通角を検知し、この導通
角で前記モータを駆動したときの前記モータの回転数変
動幅と所定値を比較することにより、前記ドラム内の洗
濯物によるアンバランスの状態を判定するアンバランス
判定行程を有したから、一定の導通角で駆動したときの
回転数変動幅によってドラム内の洗濯物の状態を精度よ
く検知することができ、脱水行程への移行の可否を判定
することができ、また、所定の回転数は、洗濯物がドラ
ムの内壁に張り付く回転数としたものであり、洗濯物が
ドラム内壁に張り付いた状態を変えることなく、所定の
回転数における回転数変動幅でドラム 内の洗濯物の状態
を判定することができるので、精度良く脱水行程への移
行の可否を判定し、脱水行程で大きな振動、騒音を発生
しないようにすることができる。
【0079】また、請求項に記載の発明によれば、制
御手段は、アンバランス判定行程において、モータの
転数変動幅が所定値より大きいときドラム内の洗濯物
によるアンバランスが大と判定し、前記ドラムが水受け
槽などの振動共振点に対応する回転数より高い第2の回
転数で回転する脱水行程に移行しないようにしたから、
回転数変動幅が所定値より大きいとき、ドラム内の洗濯
物によるアンバランスが大と判定することで、脱水行程
への移行を否とし、脱水行程で大きな振動、騒音を発生
しないようにすることができる。
【0080】また、請求項に記載の発明によれば、ド
ラム内の洗濯物の量を検知する布量検知手段を備え、制
御手段は、ドラム内の洗濯物の量に応じて所定値を変え
るようにしたから、洗濯物の量に関係なく、脱水行程で
の振動、騒音を抑えることができる。
【0081】また、請求項に記載の発明によれば、布
量検知手段は、運転開始時に洗濯物が乾いた状態で洗濯
物の量を検知し、ドラム内の洗濯物の量としたから、洗
濯開始の当初に洗濯物の量が判定できて、最初の脱水よ
り洗濯物の量に応じてアンバランスと判定する所定値を
変えることができ、振動、騒音を抑えることができる。
【0082】また、請求項に記載の発明によれば、
濯行程後またはすすぎ行程後において、ドラム内の洗濯
持ち上げて落下させる第1の回転数で前記ドラムを
駆動する布ほぐし行程と、前記第1の回転数から水受け
槽などの振動共振点に対応する回転数より低い第3の回
転数に徐々に前記ドラムの回転数を上昇させる布バラン
ス行程と、この布バランス行程の後、前記第3の回転数
より高くかつ第2の回転数より低い第4の回転数で前記
ドラムを駆動する予備脱水行程と、この予備脱水行程後
アンバランスを判定するアンバランス判定行程とを有
し、布量検知手段は、前記予備脱水行程で再度洗濯物の
量を検知し、その検知結果で運転開始時に検知した布量
を補正するようにしたから、アンバランスと判定する所
定値を脱水行程と同じ状態で検知した洗濯物の量に応じ
て変えることができ、脱水行程で振動、騒音をさらに抑
えて脱水することができる。
【0083】また、請求項に記載の発明によれば、洗
濯コースなどを設定する入力設定手段を備え、前記入力
設定手段の特殊な操作により所定値を変えるようにした
から、脱水行程における振動、騒音は、洗濯機本体を設
置する床面の状態などによっても変化するため、設置状
況などに合わせて所定値を変えることで、脱水行程で振
動、騒音を発生することなく脱水することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の洗濯機の断面図
【図2】同洗濯機の一部切欠した背面図
【図3】同洗濯機のブロック回路図
【図4】同洗濯機の要部動作タイムチャート
【図5】同洗濯機の要部動作フローチャート
【図6】本発明の第2の実施例の洗濯機の布量検知時の
フローチャート
【図7】本発明の第3の実施例の洗濯機の要部動作タイ
ムチャート
【図8】本発明の第6の実施例の洗濯機の操作表示部の
正面図
【図9】従来の脱水兼用洗濯機の断面図
【符号の説明】
1 ドラム 15 第1のモータ(モータ) 16 第2のモータ(モータ) 21 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−309077(JP,A) 特開 平8−19684(JP,A) 特開 平5−168786(JP,A) 特開 平5−31292(JP,A) 特開 平5−293289(JP,A) 特開 平3−224594(JP,A) 特開 昭63−135194(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 33/02 D06F 58/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯物を収納しその洗濯物を回転により
    持ち上げて落下させることにより洗濯する回転可能なド
    ラムと、前記ドラムを駆動するモータと、前記ドラムを
    内包し洗濯機本体に防振支持された水受け槽と、前記モ
    ータを駆動するパワースイッチング手段と、前記モータ
    の回転数を検知する回転数検知手段と、前記回転数検知
    手段からの信号を入力するとともに前記パワースイッチ
    ング手段の導通角を制御する制御手段とを備え、前記制
    御手段は、前記ドラムが前記水受け槽などの振動共振点
    に対応する回転数より低くかつ洗濯物が前記ドラムの内
    壁に張り付く所定の回転数で回転するように制御したと
    きの前記パワースイッチング手段の導通角を検知し、こ
    の導通角で前記モータを駆動したときの前記モータの
    転数変動幅と所定値を比較することにより、前記ドラム
    内の洗濯物によるアンバランスの状態を判定するアンバ
    ランス判定行程を有した洗濯機。
  2. 【請求項2】 制御手段は、アンバランス判定行程にお
    いて、モータの回転数変動幅が所定値より大きいとき
    ドラム内の洗濯物によるアンバランスが大と判定し、前
    記ドラムが水受け槽などの振動共振点に対応する回転数
    より高い第2の回転数で回転する脱水行程に移行しない
    ようにした請求項1記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 ドラム内の洗濯物の量を検知する布量検
    知手段を備え、制御手段は、ドラム内の洗濯物の量に応
    じて所定値を変えるようにした請求項記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 布量検知手段は、運転開始時に洗濯物が
    乾いた状態で洗濯物の量を検知し、ドラム内の洗濯物の
    量とした請求項記載の洗濯機。
  5. 【請求項5】 制御手段は、洗濯行程後またはすすぎ行
    程後において、ドラム内の洗濯物持ち上げて落下させ
    第1の回転数で前記ドラムを駆動する布ほぐし行程
    と、前記第1の回転数から水受け槽などの振動共振点に
    対応する回転数より低い第3の回転数に徐々に前記ドラ
    ムの回転数を上昇させる布バランス行程と、この布バラ
    ンス行程の後、前記第3の回転数より高くかつ第2の回
    転数より低い第4の回転数で前記ドラムを駆動する予備
    脱水行程と、この予備脱水行程後にアンバランスを判定
    するアンバランス判定行程とを有し、布量検知手段は、
    前記予備脱水行程で再度洗濯物の量を検知し、その検知
    結果で運転開始時に検知した布量を補正するようにした
    請求項記載の洗濯機。
  6. 【請求項6】 洗濯コースなどを設定する入力設定手段
    を備え、前記入力設定手段の特殊な操作により所定値を
    変えるようにした請求項1〜5のいずれか1項に記載の
    洗濯機。
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