JPH10305189A - 遠心脱水装置 - Google Patents

遠心脱水装置

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JPH10305189A
JPH10305189A JP9134430A JP13443097A JPH10305189A JP H10305189 A JPH10305189 A JP H10305189A JP 9134430 A JP9134430 A JP 9134430A JP 13443097 A JP13443097 A JP 13443097A JP H10305189 A JPH10305189 A JP H10305189A
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drum
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laundry
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load
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Tomoya Kawaguchi
智也 川口
Yozo Kawamura
要▲蔵▼ 河村
Kiyoyuki Suou
聖行 周防
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱水運転移行前のバランス調整が長引くこと
を防止する。 【解決手段】 洗濯物がドラム内周壁に張り付いて回転
するような回転速度でドラムを回転させ(S1)、その
ときのモータ駆動電流の変動振幅より偏芯量Xを検知す
る(S2、S3)。そして、負荷量(洗濯物の量)に応
じて偏芯量の判定の基準値を設定する(S4〜S1
0)。脱水運転時に同じ振動振幅を許容するように定め
ると、A>B>C>Dとなる。偏芯量Xを該基準値と比
較し(S11)、Xが基準値未満ならば振動振幅が許容
値以内に収まると判断して脱水回転に移行する(S1
3)。これにより、負荷量が大きく脱水回転時の振動抑
制効果が大きい場合には、より大きな偏芯量が許容され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、籠状のドラムの内
部に洗濯物を収容し、該ドラムを水平軸を中心に高速で
回転させることによって洗濯物の脱水又は洗浄用溶剤の
脱液を実行する遠心脱水装置(ここでは、溶剤の遠心脱
液装置も含めて「遠心脱水装置」と呼ぶこととする)に
関する。なお当然のことながら、本発明は、洗濯から脱
水迄、更には乾燥迄を連続的に行なう洗濯機又は洗濯乾
燥機に利用することができる。
【0002】
【従来の技術】ドラム式遠心脱水装置は、洗浄後の洗濯
物を籠状のドラム内部に収容し該ドラムを水平軸を中心
に高速で回転する構造となっている。この種の遠心脱水
装置における大きな問題点の一つは、洗濯物がドラム内
周壁面上で均等に分散していない状態でドラムを高速回
転させると、回転軸回りの質量分布のアンバランスによ
って異常振動や異常騒音が発生することである。このよ
うな遠心脱水装置を備えた市販のドラム式洗濯乾燥機で
は、上記異常振動を抑制するためにドラムを内装する外
槽の周囲に重錘を取り付けるようにしている。このた
め、従来のこの種の洗濯乾燥機は重量が非常に重くな
り、設置場所が限られると共に移動や運搬も困難であっ
た。
【0003】上記異常振動の問題を解決することを目的
としたドラム式遠心脱水装置は、従来より幾つか提案さ
れている。例えば特開平6−254294号公報記載の
遠心脱水装置では、ドラム高速回転による脱水運転を行
なう前に、ドラム低速回転によって洗濯物をドラム内周
壁面上で均等に分散配置する方法が開示されている。よ
り詳しくは、まず極く短時間ドラムを低速で回転させ、
次いで該回転速度よりは若干速いが脱水運転時の回転速
度よりは充分に遅い回転速度でドラムを回転させる、と
いう二段階の回転制御の組合せにより洗濯物の分散を図
っている。
【0004】また上記従来技術では、ドラム内の洗濯物
の偏在を検出する手段として装置の台座に振動監視セン
サを設置し、ドラムの回転速度を脱水運転を行なうため
の高速回転速度迄上昇させたときに該振動監視センサが
異常振動を検知すると回転速度を落とすようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術のようなドラムの回転制御方法を用いても、一回
のドラム低速回転によって確実に洗濯物が均等に分散さ
れるとは限らない。このため、低速回転により洗濯物の
分散を試みた後にドラムを高速で回転させ、異常振動が
発生した場合には再び回転速度を落として洗濯物の分散
をやり直さなければならない。このようにしてドラムの
低速回転による洗濯物の分散化と高速回転による偏芯荷
重の検出とを複数回繰り返すことになると、脱水時間が
長引いてしまう。
【0006】そこで、例えば特公平7−100095号
公報には、ドラムの内周壁の一部に重錘を付加してバラ
ンス調整を行なう遠心脱水装置が開示されている。この
従来の遠心脱水装置では、重錘がドラムの最高位置に到
達したときに洗濯物は重力によりドラム回転軸に対して
重錘に対向する位置にあって両者がバランスしていると
判断し、ドラムを低速回転から高速脱水回転に移行する
ようにしている。しかしながら、このような方法によっ
ても重錘と洗濯物とが確実にバランスした状態で高速脱
水回転に移行できるとは限らず、脱水運転時に完全に異
常振動を防止することはできない。勿論、重錘の重量に
応じた所定重量の洗濯物をドラム内に収容する等の厳密
な条件を課せばバランスさせることも可能であろうが、
このようなことは実際の遠心脱水装置において現実的で
はない。
【0007】上記問題に鑑み、本願出願人は、特願平8
−354520号等において、ドラムのバッフルの一部
に水を一時的に保持可能なポケット状の液体保持部を形
成し、洗濯物の偏在に応じた所定量の水を該液体保持部
に注入することによりドラム全体のバランス調整を行な
う新規な構成の遠心脱水装置を提案している。この遠心
脱水装置では、ドラム内の洗濯物に作用する遠心力が重
力よりも若干大きくなるような回転速度でドラムを回転
させて該洗濯物がドラム内周壁面に張り付いて回るよう
にし、この状態で偏芯荷重の大きさ(偏芯量)を検知し
て、該偏芯量が所定値以内に収まっている場合にドラム
の回転速度を上昇させて脱水運転に移行するようにして
いる。また、偏芯量が所定値を越えている場合には、ド
ラムの回転速度を下げて洗濯物のほぐし及び再配置を行
ない、再度偏芯量を検知する。
【0008】偏芯量を判定するための上記所定値は脱水
運転に移行するか否かを決定する基準であるから、この
基準が緩過ぎると脱水運転時に異常振動を生じる恐れが
ある。反対に該基準が厳し過ぎると、何回ほぐし運転を
行なっても基準に収まるような偏芯状態にならず、脱水
運転が大幅に長引き、甚だしくは脱水運転がいつまでも
終了しない恐れさえある。そこで、上記基準値は、ドラ
ムを高速回転させたときに該ドラムを内装する外槽又は
外箱の振動が所定量以下になるように、且つ様々な衣類
の種類や量を想定し適度なほぐし運転の繰り返しにより
殆どの場合該基準値を下回る状態となるように、予め綿
密な実験を繰り返して決定される。しかしながら、実際
には、適正な基準を決めるのは相当に困難であって、衣
類の投入条件によっては高速回転時に振動が大きくなっ
たり、逆に脱水時間が長引いたりすることは避けられな
かった。
【0009】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであって、その目的とするところは、脱水運転移
行前の偏芯量の判定を的確に行なうことにより、脱水運
転への移行のための判定基準が厳し過ぎるために脱水所
要時間が不所望に長引いてしまうことを防止すると共
に、脱水運転時の異常振動を確実に防止することができ
る遠心脱水装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明の遠心脱水装置は、籠状のドラム内に
洗濯物を収容し該ドラムを水平軸を中心に回転させるこ
とにより該洗濯物の脱水を行なう遠心脱水装置におい
て、 a)ドラムに収容された洗濯物の量を判断する負荷量検知
手段と、 b)ドラムの偏芯荷重の大きさである偏芯量を検出する偏
芯量検知手段と、 c)ドラムを高速で回転させたときの洗濯物の重さによる
振動抑制効果を考慮し、前記負荷量検知手段により検知
された負荷量に応じた基準値を得て、前記偏芯量検知手
段により検知された偏芯量が該基準値以上であるか否か
を判定する偏芯量判定手段と、 d)該偏芯量判定手段により偏芯量が基準値未満であると
判定されたときに高速でドラムを回転するべく該ドラム
を回転駆動するモータを制御する回転制御手段と、を備
えることを特徴としている。
【0011】また、本発明に係る遠心脱水装置におい
て、前記回転制御手段は、遠心力によりドラムの内壁面
に洗濯物が張り付いて回るような回転速度で該ドラムが
回転するべくモータを制御し、このとき前記偏芯量検知
手段は回転に伴うモータ駆動電流の変動成分に基づいて
偏芯量を得ることを特徴としている。
【0012】また、本発明に係る遠心脱水装置におい
て、前記回転制御手段は、偏芯量判定手段により偏芯量
が基準値以上であると判定されたときには、洗濯物のほ
ぐし及び分散を行なうべくドラムを低速で回転させるこ
とを特徴としている。
【0013】更には、前記負荷量検知手段は、洗濯物が
収容されたドラムに所定量の水を注入し、該洗濯物に水
を含ませた後にドラム内の水位を検知し、吸水による水
位低下に応じて洗濯物の量を判断する構成とすることが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態及び発明の効果】回転制御手段が、
ドラムの内周壁に洗濯物がほぼ均等に分散した状態で該
ドラムを高速で回転させるようにモータを制御すると、
ドラム内部の洗濯物は遠心力によりドラム内周壁に強く
押し付けられた状態でドラムと共に回転する。従って、
ドラムの外周側に洗濯物による質量が集中するから、該
洗濯物はフライホイールとして作用し、ドラムの回転速
度の変動を平均化し、ドラムの振動を抑制するように働
く。このようなフライホイール効果は質量が大きいほど
強いので、洗濯物の量つまり負荷量が大きいほど振動の
抑制効果が高いことになる。このため、ドラムの高速回
転時における該ドラムの振動振幅の許容量を一定とする
と、負荷量が大きいほど脱水運転移行前の偏芯量の許容
値は大きくなる。
【0015】そこで、本発明に係る遠心脱水装置では、
異なる負荷量に対する偏芯量と振動振幅との関係を予め
調べておき、脱水運転時に許容し得る所定の振動振幅が
生じる偏芯量を各負荷量毎に求め、該偏芯量を判定の基
準値として記憶しておく。そして、偏芯量判定手段は、
負荷量検知手段により検知された負荷量に応じて適当な
基準値を選択し、偏芯量検知手段により検知された偏芯
量が該基準値以上であるか否かを判定する。従って、負
荷量が大きい場合にはより大きな基準値が設定されるの
で、偏芯量判定手段はより大きな偏芯量を許容する。
【0016】このように、本発明に係る遠心脱水装置に
よれば、負荷量に応じて適当な基準値が設定されるの
で、実際には脱水運転時に振動振幅が許容範囲以内に収
まる筈であるにも拘らず偏芯量が基準値以上であると判
定される恐れがなくなる。すなわち、実質的に脱水運転
移行前の偏芯量の許容値が拡大されるので、脱水運転移
行前のバランス調整が不所望に長引くことを防止でき、
脱水所要時間ひいては洗濯所要時間を短縮することがで
きる。勿論、脱水運転時の異常振動や異常騒音の発生を
確実に防止することもできる。
【0017】本発明に係る遠心脱水装置において、偏芯
量を検知する具体的な方法としては、モータの駆動電流
のドラム回転に同期する変動成分を用いるのが簡便であ
る。すなわち、偏芯荷重がドラム回転に伴って回転する
と回転速度の変動を生じるから、モータの回転を一定に
制御しようとすると、回転変動に応じて電流が変動す
る。そこで、駆動電流の変動成分に基づき偏芯量を推定
することができる。
【0018】また、一般に、上記遠心脱水装置は洗濯機
と一体化されているので、洗濯開始時に洗濯物が収容さ
れたドラムに所定量の水を注入し、該ドラムを回転させ
て洗濯物に水を充分に含ませた後に水位検知手段により
ドラム内の水位を検知し、この水位低下により負荷量を
検知する構成とすれば、簡単に洗濯物の量が検知でき
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係る遠心脱水装置の一実施例
を図面を参照して説明する。まず、図1及び図2に基づ
いて本発明による遠心脱水装置を備えたドラム式洗濯機
の実施例の構造を説明する。図1はこの洗濯機の側面断
面図、図2はこの洗濯機の要部を示す背面透視図であ
る。
【0020】外箱30の内部には外槽32がバネ34及
びダンパ36に吊支され、外槽32内部には洗濯物を収
容するためのドラム38が主軸44に軸支されている。
ドラム38の周壁には多数の通水孔40が設けられてお
り、外槽32内に給水された水は該通水孔40を通して
ドラム38内へ流入し、また逆にドラム38内で洗濯物
から脱水された水は該通水孔40を通して外槽32へと
飛散される。ドラム38の内周には、回転に伴って洗濯
物をかき上げるためのバッフル42が適宜の箇所に設け
られている。外箱30の前面には外槽32の前面開口を
開閉するドア46が設けられ、洗濯物は該ドア46を開
放してドラム38内部へと収容される。
【0021】主軸44は外槽32に装着された軸受48
により保持されており、その先端には主プーリ50が取
り付けられている。外槽32の下面にはモータ52が配
置され、モータ52の回転駆動力はモータプーリ54、
Vベルト56を介して主プーリ50に伝達される。ま
た、外部の水道栓等から給水口58に供給された水は、
給水バルブ60を介して外槽32内へ注水される。一
方、外槽32内に溜まった水は、排水バルブ62により
開閉される排水口64を通して外部に排出される。主プ
ーリ50のリング部には開口が円周上に一箇所設けられ
ており、該リング部を挟んで両側に発光部66と受光部
68とが配置されている。これにより、ドラム38が一
回転する期間に一回だけ発光部66から発した光が開口
を通過して受光部68に到達する。後述の回転センサ
は、この受光信号に基づいてドラム38の回転に同期し
た検出信号(回転マーカ)を出力する。なお、ドラム3
8とモータ52との回転比は、主プーリ50とモータプ
ーリ54との径の比によって決まっており、例えばモー
タ52の回転は約1/3に減速してドラム38に伝達さ
れる。
【0022】次に、上記洗濯機における遠心脱水の関連
部分の電気的構成及び動作を図3を参照して説明する。
マイクロコンピュータを中心に構成される制御部10
は、中央制御部11、回転速度制御部12、偏芯荷重検
知部13及び負荷量検知部14から成る。中央制御部1
1は脱水運転を進めるための運転プログラムが予め記憶
されたメモリを含み、偏芯荷重検知部13及び負荷量検
知部14からそれぞれ偏芯荷重の大きさ及び位置に関す
る情報と洗濯物の量に関する情報を受け取り、後述のよ
うに処理して所望のドラム回転速度に対応したモータ5
2の回転速度を回転速度制御部12に指示する。
【0023】回転速度制御部12はモータ駆動部21と
共に、モータ52の回転速度が指示された回転速度に維
持されるようにモータ52を制御する。モータ52に誘
導機モータ、整流子モータ等、位相制御により回転速度
が制御される電動機を使用する場合、回転速度制御部1
2は指示された回転速度とモータ52に付設された回転
数検出器521から受け取った実際の回転速度とに基づ
き、位相制御角を算出してモータ駆動部21に与える。
モータ駆動部21は例えばインバータ制御回路を含み、
与えられた位相制御角に応じてスイッチング素子をオン
/オフして得た駆動電流をモータ52に供給する。
【0024】電流検出部22は、モータ52に流れる駆
動電流を検出し電圧値に変換して偏芯荷重検知部13に
与える。図4はモータ駆動電流の変動の一例を示す図で
ある。図中、回転マーカMは、回転センサ23により得
られるドラム38の一回転周期を示す信号に基づくマー
カである。ドラム38に偏芯荷重が存在していると、図
4に示すように駆動電流はその偏芯荷重に応じた変動成
分を有する。この駆動電流の変動はモータ52の負荷ト
ルクの変動に対応したものであり、駆動電流の最大ピー
クはドラム38の一回転期間内で負荷トルクが最大にな
るときに現われる。また、駆動電流の変動振幅Lは偏芯
量に対応している。
【0025】図5は偏芯量と変動振幅Lとの関係の一例
を示す図である。予めこのような関係を調べてメモリに
記憶しておくことにより、変動振幅Lから偏芯量を得る
ことができる。なお、モータ電流の変動要因は必ずしも
偏芯荷重だけではないため、偏芯荷重に起因する変動成
分を精度良く検知するためには、駆動電流の変動成分に
対しドラム38の回転速度近傍の周波数成分のみを抜き
出すフィルタ処理を行なうとよい。
【0026】偏芯荷重検知部13は、図4に示すような
モータ電流の変動成分の信号が入力されると、回転マー
カMの間隔毎つまりドラム38の一回転期間毎に最大ピ
ーク及び最小ピークを検出する。そして、その最大及び
最小ピークの差(変動振幅L)を算出し、メモリに記憶
している図5に示すような関係を参照して偏芯量を得
る。また、最大ピークの出現するタイミング(例えば直
前の回転マーカMからの遅延時間)によりドラム38内
周壁面上での偏芯荷重の位置を検知する。
【0027】なお、図5に示したような偏芯量と変動振
幅Lとの関係が、例えば負荷量等によって変化する可能
性がある場合には、モータ駆動電流(又は電力)の定常
成分を考慮して変動成分を補正するとよい。すなわち、
例えば負荷量が大きい場合にはドラム38を一定速度で
回転させるためにより大きなトルクを必要とするから、
定常的にモータ52に供給される電力は増加する。従っ
て、ドラム38の回転に同期した変動成分のみならず、
ドラム38を定常的に回転させるために必要な電流又は
電力も考慮して偏芯量を求めるようにすれば、常に精度
よく偏芯量を得ることができる。
【0028】ところで、上述のように、偏芯荷重が存在
する状態でドラム38を高速回転させると、ドラム38
は偏って回転し外槽32が振動する。外槽32はバネ3
4及びダンパ36により支持されているため、外槽32
の振動は減衰されて外箱30に伝わる。このとき、ドラ
ム内の洗濯物の量が多いと、ドラム38の外周側により
大きな質量が付加されたのと同じことになるから、慣性
モーメントが増加し、いわゆるフライホイール効果が大
きくなる。これにより、回転速度の変動は平均化され振
動の抑制効果が大きくなる。また、外槽32自体の重量
が増加したことによる振動の抑制効果も大きくなる。図
6は、偏芯量と外箱30の振動振幅との関係の一例を示
す図である。図6に示したように、同じ偏芯量を有して
いても負荷量が大きいほうが振動振幅は小さいから、逆
に、脱水回転時に或る一定の振動振幅を許容する場合、
負荷量が大きいほどX1、X2、X3、X4と大きな偏芯量
を許容し得ることになる。
【0029】従来、このような負荷量による振動の抑制
効果の相違は、偏芯量を判定する際に考慮されていなか
った。このため、通常、多くの洗濯物が投入されたとき
に、実際には脱水運転時に振動が小さい筈であるにも拘
らず、振動の許容値を越えていると判断されてしまい、
脱水運転に移行できないような場合が多かった、と推測
される。そこで、本発明の遠心脱水装置では、負荷量に
よる振動の抑制効果を考慮して、より適正な偏芯量の判
定を行なうようにしている。
【0030】上記構成の洗濯機における脱水行程時の処
理の手順を、図7及び図8のフローチャートに沿って説
明する。以下の説明では、ドラムの径を470mmとし
たときの数値を例に挙げているが、ドラム径が相違する
場合には各回転速度の数値を適宜変更することにより対
応可能であることは明白である。
【0031】まず、図7には示していないが、洗濯の洗
い行程に先立って洗濯物の量(負荷量)は次のような手
順で検知される。すなわち、乾いた状態の洗濯物がドラ
ム38内に収容された後、所定量の水を外槽32に注水
する。次いで、ドラム38を洗い行程時の回転速度(例
えば55rpm程度)で所定時間回転させた後に一旦停
止させる。ドラム38が回転する際に乾いた洗濯物が吸
水するため、外槽32内の水位は洗濯物が吸水した分だ
け低下する。洗濯物の量が多い場合には水位低下も大き
くなるから、負荷量検知部14は外槽32に付設した水
位センサにより該水位低下量を検知し、該検知量に基づ
いて負荷量を判断する。なお、該負荷量は、脱水行程以
外に、例えば洗い行程時の注水量等の制御にも利用する
ことができる。
【0032】脱水行程が開始されるとき、ドラム38内
部の洗濯物はドラム38底部に重積した状態にある。使
用者により操作部20から脱水行程の開始が指示される
と、モータ52は起動されて偏芯荷重検知回転が実行さ
れる(ステップS1)。このとき、ドラム38は洗濯物
に作用する遠心力と重力とが均衡する回転速度よりも速
いが共振を生じる回転速度(約200rpm)よりも遅
い回転速度N1(例えば約130rpm)で一方向に回
転される。
【0033】上記回転により、全ての洗濯物は遠心力に
よりドラム38の内周壁面に押し付けられた状態で回転
する。洗濯物がドラム38の内周壁面上で偏在している
場合には、図4に示したようなモータの駆動電流の変動
が生じる。そこで、偏芯荷重検知部13は、上述のよう
に駆動電流の変動振幅Lを検知する(ステップS2)。
そして、図5に示したような、予め定められた変動振幅
Lと偏芯量との対応関係に基づき偏芯量Xを算出する
(ステップS3)。
【0034】次いで、中央制御部11は、負荷量が定格
負荷量の80%以上であるか否かを判定し(ステップS
4)、負荷量が80%以上であると判定されると、偏芯
量の判定の基準値としてAを設定する(ステップS
7)。ステップS4にて負荷量が80%未満であると判
定されると、負荷量が定格負荷量の60%以上であるか
否かを判定し(ステップS5)、負荷量が60%以上
(つまり60%以上80%未満)であると判定されると
上記基準値としてBを設定する(ステップS8)。ステ
ップS5にて負荷量が60%未満であると判定される
と、負荷量が定格負荷量の40%以上であるか否かを判
定し(ステップS6)、負荷量が40%以上(つまり4
0%以上60%未満)であると判定されると上記基準値
としてCを設定する(ステップS9)。ステップS6に
て負荷量が40%未満であると判定されると、上記基準
値としてDを設定する(ステップS10)。ここで、上
記A、B、C及びDの値は、図6の対応関係において所
定の振動振幅の許容値を定めることによって予め決めら
れ、必然的にA>B>C>Dとなる。例えば、図6にお
いて、X1、X2、X3及びX4をそれぞれD、C、B及び
Aとすることができる。すなわち、負荷量が大きいほど
偏芯量の許容値は大きくなる。
【0035】以上のように基準値を設定した後に、偏芯
量Xが該基準値よりも小さいか否かを判定する(ステッ
プS11)。上記ステップS11にて偏芯量Xが基準値
よりも小さいと判定されたときには、ステップS13へ
進み、ドラム38の回転速度を所定の高速回転速度N2
まで上昇させる。この高速回転速度N2は1000rp
m程度とすることができるが、布傷みを生じ易い洗濯物
を保護するためには、使用者によって指定された洗濯コ
ース(例えば毛布洗濯コース、ドライ専用衣類洗濯コー
ス等)に応じた上限値に制限することが好ましい。この
ような高速の回転速度でドラム38が回転されると、洗
濯物に染み込んでいた水は染み出して飛散する。そし
て、所定時間が経過すると、ドラム38の回転は停止さ
れ、脱水行程は終了する。
【0036】上記ステップS11にて偏芯量Xが基準値
以上であると判定されたときには、脱水回転時の振動振
幅が許容値を越える可能性が高いと判断できる。そこ
で、ステップS12へ進み、洗濯物のほぐし運転を実行
する。
【0037】図8は上記ステップS12のほぐし運転時
の回転制御を示すフローチャートである。ほぐし運転が
実行される場合、多数の洗濯物が互いに絡み合っていて
剥がれにくくなっていることが多い。そこで、まずドラ
ム38の回転を一旦停止するか又は殆ど停止する程度ま
で低下させる(ステップS21)。次に、ドラム38を
洗い行程時の回転速度(例えば約55rpm)で左方向
に回転させ(ステップS22)、その後に回転方向を反
転させて同様の回転速度でドラム38を右方向に回転さ
せる(ステップS23)。そして、所定時間が経過する
まで左右反転を繰り返して(ステップS24)、ほぐし
運転を終了する。これにより、ドラム38内部で洗濯物
が攪拌されるので、絡み合っていた洗濯物がほぐれ、一
枚一枚の洗濯物が互いに離れ易くなる。このため、次に
ステップS1へ戻りドラム38の回転速度が回転速度N
1にまで上昇されたとき、ほぐれた洗濯物がドラム38
内周壁面上で均等に分散し易くなり、偏芯量が小さくな
る可能性が高くなる。
【0038】以上説明したように、本実施例の遠心脱水
装置では、負荷量が大きくなるほど脱水運転移行前の偏
芯量の許容値が広がるので、ほぐし運転によるバランス
調整にて該許容値以内に収まる可能性が高くなる。この
ため、ほぐし運転が何回も繰り返される可能性が小さく
なり、脱水行程の所要時間が長引くことを回避できる。
【0039】なお、上記実施例は一例であって、本発明
の趣旨の範囲で適宜変更や修正を行なえることは明らか
である。また、上記実施例はドラム式洗濯機について説
明したが、本発明が石油系溶剤等を使用したドライクリ
ーナにも適用可能であることも明白である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例による遠心脱水装置を備えた
ドラム式洗濯機の側面断面図。
【図2】 図1の洗濯機の背面透視図。
【図3】 本実施例の遠心脱水装置の電気系構成図。
【図4】 偏芯荷重の影響によるモータ駆動電流の変動
の一例を示す波形図。
【図5】 偏芯量と駆動電流の変動振幅との関係の一例
を示す図。
【図6】 偏芯量と外箱の振動振幅との関係の一例を示
す図。
【図7】 本実施例における脱水運転時の処理動作を示
すフローチャート。
【図8】 本実施例における脱水運転時の処理動作を示
すフローチャート。
【符号の説明】
10…制御部 11…中央制御部 12…回転速度制御部 13…偏芯荷重検
知部 14…負荷量検知部 21…モータ駆動
部 22…電流検出部 23…回転センサ 32…外槽 38…ドラム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 籠状のドラム内に洗濯物を収容し該ドラ
    ムを水平軸を中心に回転させることにより該洗濯物の脱
    水を行なう遠心脱水装置において、 a)ドラムに収容された洗濯物の量を判断する負荷量検知
    手段と、 b)ドラムの偏芯荷重の大きさである偏芯量を検出する偏
    芯量検知手段と、 c)ドラムを高速で回転させたときの洗濯物の重さによる
    振動抑制効果を考慮し、前記負荷量検知手段により検知
    された負荷量に応じた基準値を得て、前記偏芯量検知手
    段により検知された偏芯量が該基準値以上であるか否か
    を判定する偏芯量判定手段と、 d)該偏芯量判定手段により偏芯量が基準値未満であると
    判定されたときに高速でドラムを回転するべく該ドラム
    を回転駆動するモータを制御する回転制御手段と、 を備えることを特徴とする遠心脱水装置。
  2. 【請求項2】 前記回転制御手段は、遠心力によりドラ
    ムの内壁面に洗濯物が張り付いて回るような回転速度で
    該ドラムが回転するべくモータを制御し、このとき前記
    偏芯量検知手段は回転に伴うモータ駆動電流の変動成分
    に基づいて偏芯量を得ることを特徴とする請求項1に記
    載の遠心脱水装置。
  3. 【請求項3】 前記回転制御手段は、偏芯量判定手段に
    より偏芯量が基準値以上であると判定されたときには、
    洗濯物のほぐし及び分散を行なうべくドラムを低速で回
    転させることを特徴とする請求項1に記載の遠心脱水装
    置。
  4. 【請求項4】 前記負荷量検知手段は、洗濯物が収容さ
    れたドラムに所定量の水を注入し、該洗濯物に水を含ま
    せた後にドラム内の水位を検知し、吸水による水位低下
    に応じて洗濯物の量を判断することを特徴とする請求項
    1に記載の遠心脱水装置。
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