JPH09276583A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

ドラム式洗濯機

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Publication number
JPH09276583A
JPH09276583A JP8085568A JP8556896A JPH09276583A JP H09276583 A JPH09276583 A JP H09276583A JP 8085568 A JP8085568 A JP 8085568A JP 8556896 A JP8556896 A JP 8556896A JP H09276583 A JPH09276583 A JP H09276583A
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JP
Japan
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unbalance
drum
dehydration
speed
unbalance detection
Prior art date
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Application number
JP8085568A
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English (en)
Inventor
Masanori Komori
正憲 小森
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水が抜けたあとに発生するアンバランスの変
化を精度よく検知し、それによる振動振幅を抑制する手
段を持たず、そのために振動振幅が大きいまま運転が継
続される 【解決手段】 最初のアンバランス検知工程で洗濯物の
アンバランスがないことを条件に低速脱水回転に移行さ
せ、布に含まれた水分をある程度抜き、その後に、再ア
ンバランス検知工程を設け、洗濯物のアンバランス量が
規定のレベルを越えていれば、再びアンバランス修正工
程を実施し、洗濯物のアンバランスが規定のレベルを越
えていないことを条件に低速脱水回転、高速脱水回転を
実行する手段21を備えてなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転ドラム内のアン
バランス検知とその後の修正運転機能をもつドラム式洗
濯機、ドラム式乾燥洗濯機等のドラム式洗濯機に関し、
例えば、洗濯から脱水、乾燥までを行うドラム式乾燥洗
濯機の脱水運転および脱水制御に使用して好適なドラム
式洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から水平軸を中心に回転する横型の
ドラム式洗濯機は数多く提案されており、また、欧州に
おいて使用されている洗濯機はこの種のドラム式がほと
んどである。この形式の洗濯機は一般に回転ドラムを低
速で連続回転して洗濯作業を行うが、この回転ドラムを
用いて脱水、乾燥までも容易に行えるようになっている
ドラム式乾燥洗濯機が一般的である。
【0003】従来のこの種のドラム式乾燥洗濯機は、図
11の概略縦断正面図および図12の概略縦断側面図に
示すように構成するものであり、以下この種のドラム式
乾燥洗濯機の実施の形態を図11及び図12とともに説
明する。このドラム式乾燥洗濯機は、図11および図1
2に示すように外箱1の内側に防振機構18で吊り下げ
られた水槽4と、この水槽4の内側で水平軸を中心に回
転するように配設されたドラム2との二重構造となって
いる。
【0004】20は操作・表示部分であり、この裏側に
制御装置21が取り付けられている。水槽4は運転中の
振動を吸収するため防振機構18で吊り下げられており
洗濯液や脱水液を貯え、かつ、排出する機能を有してい
る。ドラム2はその周壁全体に洗濯時の給水、脱水時の
排水および乾燥時の温風を通過させるために多数の小孔
8が設けられている。
【0005】水槽4の上部には乾燥ユニット13が取り
付けられている。また、乾燥時に温風を循環させるため
の循環ダクト7が設けられている。本体の正面には洗濯
物を出し入れするためのドア23が設けられており、こ
のドア23は水槽4との間のドアパッキン5により密閉
する構造となっている。
【0006】16はドラム2を回転させるための駆動モ
ータであり、11は洗濯液等を機外に排出するための排
水ポンプである。24は水槽4と排水ポンプ11の間の
配管経路に設けられたフィルタケース6に配設してなる
糸屑フィルタである。17は設置脚、19はプーリであ
る。
【0007】上記構成において脱水行程はドラム2を高
速回転させ、その遠心力を利用して洗濯物をドラム2の
周壁内面に押し付けるような形で行う。この時、水はド
ラム2の小孔8から飛ばされ、水槽4の内面を伝ってそ
の下部に導かれ、排水ポンプ11により機外に排出され
る。
【0008】また、ドラム式乾燥洗濯機の脱水時の振動
制御は、低速運転時にドラム2の振動振幅を検知する振
幅検知装置25を備え、この振幅検知装置25が低速で
のドラム回転周期の少なくとも1周期以上継続して許容
値以上の振幅を検出しないとき、ドラム2を低速脱水を
行うようにしているものや特開平3−215289号公
報に記載のように駆動モータ16の速度検出手段12に
よって検出された回転数と設定された所定の回転数(判
定回転数)との比較を行い、駆動モータ16を制御する
制御手段を備えたことにより脱水起動時における回転ア
ンバランスを駆動モータ16の回転数の挙動から判定
し、洗濯物のアンバランスを修正する工程へと移行した
後に、再び、脱水運転を行うようにしているもの等があ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のドラム式乾燥洗濯機においては、振動振幅
を振幅検知装置などの機械的な振幅検出手段により判定
したり、脱水起動時における回転アンバランスをモータ
の回転数の挙動から判定するだけでは、立ち上がり時の
布が水分を含んだ状態でのアンバランスを検知すること
はできるが、水が抜けたあとに発生するアンバランスの
変化を精度よく検知し、それによる振動振幅を抑制する
手段を持たず、そのために振動振幅が大きいまま運転が
継続されるという問題があった。
【0010】本発明のドラム式洗濯機は上記課題を解決
するもので、布に含まれた水分がある程度抜けた後のド
ラム内のアンバランス量を精度よく判定し、所定以上の
アンバランス量を検知した場合には、アンバランス修正
工程を実施することにより、高速脱水時の振動が過大に
なることを抑制し、プログラム、および、構成を大幅に
変更することなく、また、トータルの脱水運転時間を大
幅に延長することなく脱水工程を行うことを目的として
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のドラム式洗濯機
は上記目的を達成するために、外箱内に配された水槽内
で水平軸を中心に自在に回転し、かつ、内部に洗濯物を
収容する回転ドラムとこの回転ドラムを駆動する駆動モ
ータの速度検出手段とこの速度検出手段の信号により駆
動モータを制御する制御手段を備え、脱水起動時に洗濯
物のアンバランスに起因するドラム振動を検出し、それ
が規定のレベル以下であることを条件に低速脱水回転に
移行するドラム式洗濯機において、アンバランス修正、
アンバランス検知、低速脱水へと移行し、布に含まれた
水分がある程度抜けた時点で再度アンバランス量の検知
を行い、アンバランス量が規定のレベルを越えていれば
再び、アンバランス修正工程に戻り、アンバランスを修
正した後に、低速、および、高速脱水回転を実行するも
のである。
【0012】上記再アンバランス検知工程のアンバラン
ス検知レベルは洗濯運転スタート時の容量センシングの
判定レベルに応じて、違った値を設定することも可能で
あり、また、再アンバランス検知レベルを脱水起動時の
アンバランス検知レベルと同じに設定することも、違っ
た値に設定することも可能である。そして、再アンバラ
ンス検知において規定のアンバランス量を検知するとア
ンバランス検知工程の先頭に戻し、その後の低速脱水の
時間を短縮しトータルの脱水運転時間の延長につながら
ないようにする。
【0013】本発明のドラム式洗濯機は上記構成にて、
脱水運転の起動時において、洗濯物のアンバランス量の
検知を行い、規定のレベル以下であることを条件に低速
脱水回転に移行し、布に含まれた水分がある程度抜けた
時点で、再度アンバランス検知を行うことにより、起動
時と違う状態のアンバランスでも同様な検知を行うこと
により、規定以上のアンバランスにより振動過大となる
ことを防止することができる。
【0014】また、布の容量を洗濯運転スタート時に判
定し、それに応じて再アンバランス検知のレベルを変え
ることにより、さらに精度のよい振動低減の制御を行う
ことができる。そして、脱水起動前のアンバランス検知
と水抜き後のアンバランス検知レベルを同じにすること
により、プログラムを簡潔にすることができるととも
に、常に規定以上のアンバランス量の発生を抑えること
ができる。
【0015】そしてまた、脱水起動前のアンバランス検
知と水抜き後のアンバランス検知レベルを違った値に設
定することにより、高速脱水時の振動振幅を抑えたり、
水抜き後の異常なアンバランスのみを検知する安全策と
することができる。さらに、低速脱水回転による水抜き
後に再度、規定以上のアンバランス量を検知した場合、
アンバランス修正工程に戻り、次の低速脱水の時間を1
回目よりも短く設定することにより、終了時の脱水度を
落とすことなく、かつ、高速脱水運転時の振動振幅を抑
えて、トータルの脱水運転時間をそれほど延長せずに運
転を終了することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明のドラム式洗濯機の
実施の形態をドラム式乾燥洗濯機に実施した場合につい
て図1乃至図10とともに説明するが、上記従来例と同
一部分は同一符号を付して説明する。図1は本発明によ
るドラム式乾燥洗濯機の実施の形態を示す概略縦断正面
図、図2は本発明によるドラム式乾燥洗濯機の実施の形
態を示す概略縦断側面図である。
【0017】図1及び図2において、1は外箱、23は
ドア、20は表示・操作部となっている。また、水槽4
は外箱1から防振機構18で吊り下げられており、洗い
・すすぎ・脱水・乾燥時に発生する振動が吸収出来る構
造となっている。上記水槽4の内部には、ドラム2が水
平軸を中心に回転するように配設されている。このドラ
ム2の周壁には洗濯水を供給あるいは排出するための小
孔8が多数設けられている。
【0018】そして、上記水槽4の上方には乾燥ユニッ
ト13が取り付けられている。また、温風を循環させる
ための循環ダクト7が設けられている。本体の正面には
洗濯物を出し入れするためのドア23が設けられてお
り、このドア23は水槽4との間のドアパッキン5によ
り密閉され洗濯水や乾燥中の温風が機外に漏れない構造
となっている。
【0019】16はドラム2を回転させるための駆動モ
ータであり、12はタコジェネレータなどを内蔵した速
度検出装置であり、駆動モータ16に接続され、操作・
表示部20内に内蔵した制御装置21と電気的に接続さ
れている。なお、駆動モータ16の回転数は下記する制
御部のマイコンで設定された駆動モータ回転数とタコジ
ェネレータから出力される回転数との比較を行いその差
が0になるように制御を行うことにより、設定した値に
保つことができる。
【0020】11は洗濯液等を機外に排出するための排
水ポンプである。24は水槽4の下部と排水ポンプ11
を接続する配管の途中に設けられたフィルタケース6に
配設された糸屑フィルタであり、外箱1の全面下部から
取り外しが可能な構成となっている。9は水槽4の最下
部に接続され、水槽4内部の水位を検出するための水位
センサである。洗い時の洗濯液やすすぎ時の水は給水ホ
ース15から給水弁10を通り、ドラム2内に供給され
る。
【0021】上記制御装置21は図3に示すような回路
ブロックにより構成され全ての制御はマイコンからなる
制御部で行われる。図3において、制御装置21は主に
電源部30,表示部20b,パネル入力部(操作スイッ
チ部)20a,ドアスイッチ等の信号入力部31,制御
部32,出力部33および負荷部34からなり、電源部
30は電源回路,整流回路,発振回路等からなり、表示
部(報知部)20bは表示体,ブザー,駆動回路等から
なり、パネル入力部20aは電源スイッチ,スタートス
イッチ,水温スイッチ,予約スイッチ,洗濯スイッチ,
乾燥スイッチ,コーススイッチ等からなる。
【0022】また、信号入力部31は水位センサ,ドア
スイッチ,タコメーター等からなり、制御部32はマイ
コンからなり、出力部33はドライブ回路,スイッチン
グ回路からなり、負荷部34は駆動モータ,乾燥ユニッ
ト,排水ポンプ,循環ポンプ,給水弁等からなる。
【0023】電源部30は、コンセントプラグ35から
電源スイッチ36を介して商用電源が入力されて、交流
電源を変圧し、また整流して制御用の直流電源を出力し
たりクロックパルスを発信出力し、表示部20bは、上
記表示ランプによる表示の他、ブザーも鳴らす。制御部
32は、マイクロコンピュータ(以下マイコンと称す)
から主になり洗濯機の動作に関する判断・指令を行うも
のであって、演算・記憶部を有している。
【0024】出力部33は、制御部の指令にしたがって
ドライブ信号を出力するトライアックを含む半導体素子
を有している。負荷部34は、上記出力部33のドライ
ブ信号で作動し、乾燥ユニット13、給水弁10、排水
ポンプ(弁)11、ドアロック機構(作動ソレノイド
等)37、ドラム駆動用モータ16の作動リレー38
(コイル、接点)有している。
【0025】図4は表示・操作スイッチのレイアウトの
一実施の形態であり、図4において、201は表示部
(図3の表示部20b)、202はスタートスイッチ、
203は電源スイッチ、204は水温スイッチ、205
は予約スイッチ、206は洗濯スイッチ、208は乾燥
スイッチ、209はコーススイッチである。
【0026】次に上記のように構成してなる本発明のド
ラム式乾燥洗濯機の洗い工程から脱水工程に至る運転の
概略動作の説明を行う。まず、洗い工程はドラム2内に
洗濯物をいれ、洗剤ケース22に洗剤を入れて、電源を
投入して、スタートスイッチ202を押すと洗濯運転が
開始される。すると、ドア23がロックされ、容量セン
シングを開始する。
【0027】これは洗濯運転の標準コース等で行われ、
乾燥している衣類を前提として、ドラム2内の布容量を
ドラム回転立ち上がりから、設定回転数、例えば、80
0rpmに至るまでの時間、および、設定回転時にモー
タ給電OFFし、慣性回転により別途設定した回転数に
なるまでの時間により検知する。
【0028】この結果はマイコン32の記憶部に記憶さ
れ、洗い、すすぎ時間の補正や、洗い、すすぎのドラム
反転チャートの補正に反映される。また、すすぎ、脱水
から運転スタートされる場合および、水ありを検知した
場合は容量センシングを行わない。
【0029】この容量センシングの後、給水弁10を開
けて給水し、洗剤を溶かした洗濯液を上方から流し込ん
で洗濯物に含ませ、ドラム2を低速回転させることによ
り洗濯工程は行われる。ドラム2内の洗濯物はドラム2
の回転による遠心力とバッフル3とでドラム2内の頂上
付近まで持ち上げられた後、自重により落下する(タン
ブリングという)。このタンブリングを繰り返すことに
より、洗濯物は落下時の衝撃力でたたき洗いされる。す
すぎも同様に行われる。
【0030】洗いが終わると、ドラム2の回転は停止さ
れ、排水ポンプ11がONして洗濯液を機外に排出す
る。洗濯液は水槽4の下部から糸屑フィルタ24を経
て、排水ポンプ11に至る経路を取る。この時、洗濯液
に含まれる糸屑は糸屑フィルタ24で補足され、排水管
等が糸屑等でふさがれるのを防止する。
【0031】次に図5を参照にして本発明のドラム式乾
燥洗濯機の脱水運転時(すすぎ時の中間脱水も全く同様
である)におけるアンバランス量の検知動作について説
明する。まず、洗濯、すすぎ工程を終了し、排水完了後
(リセット水位検知後)、脱水工程に移り衣類のアンバ
ランス修正を目的とした低速反転動作のアンバランス修
正工程を行う。アンバランス修正工程終了後、衣類のア
ンバランス検知を目的とした低速回転(85rpm程
度)のアンバランス検知工程を実施する。
【0032】アンバランスの検知方法は遠心力により布
がドラム2の内周壁面に貼りつく回転数でドラム2を回
転させる。ドラム2内のある箇所にアンバランスがある
場合、アンバランスのある部分が下から上方へ登ってい
く時や、上方から下方へ落ちていく場合には決められた
所定のドラム回転速度と差が生じる。これを駆動モータ
16の速度検出装置12で読み取り、規定速度との差に
よりアンバランス量を判定する。
【0033】アンバランス検知工程でアンバランス検知
レベルを、例えば700gとし、これ以上を検知した場
合は運転を停止し、再度、アンバランス修正工程から運
転を再開する。このアンバランス修正は10回まで繰り
返し実施され、アンバランスが修正されない場合は脱水
アンバランスエラー処理を行う。
【0034】アンバランス検知工程でアンバランス検知
レベル以下を検知した場合は1速目の脱水回転数、例え
ば450rpmに移行し、その時のドラム2の回転によ
る遠心力を利用して洗濯物をドラム2の周壁内面に押し
付けるような形で行う。布に含まれた水分がある程度抜
ける時間経過後、例えば、60秒後に再アンバランス検
知工程へと移行する。
【0035】これは、脱水起動時の布のアンバランス状
態が低速脱水回転後に水分が抜けて、布のアンバランス
状態が変わる場合があり、そのまま脱水運転を継続する
と大きな振動振幅が発生することがあるため、それを未
然に防ぐためである。再アンバランス検知工程はドラム
を低速回転(85rpm)させ、脱水工程の低速脱水移
行前に実施した最初のアンバランス検知工程と同様の制
御を行う。ただし、ここでのアンバランス検知レベルは
自由にXgとして設定できる。
【0036】アンバランス量G2が規定のレベル以上で
あれば、再度、アンバランス修正工程に戻って運転を再
開する。再アンバランス検知工程にて規定のアンバラン
ス検知レベル以下であれば、低速脱水回転、高速脱水回
転を実施し、所定の時間後に終了する。
【0037】また、図6は上記の洗濯運転開始時に行う
容量センシングの結果に応じて、再アンバランス検知工
程のアンバランス検知レベルを変えた場合の脱水運転の
フローチャートである。図6を参照して説明すると、例
えば、6kgの容量をもつドラム式乾燥洗濯機の場合に
おいて、容量センシングで4kg以上の判定をした場合
は、再アンバランスの検知レベルを200gに設定し、
2kg以下と判定した場合は、再アンバランス検知レベ
ルを700gに設定する。
【0038】これはドラム内の負荷量が多い場合、大き
なアンバランスは発生しにくく、負荷量が少ない場合、
同じアンバランス量であっても、少量負荷時と比較する
とドラム重量が増加し、振動が増加する要因となり、そ
の影響が特に高速脱水時に顕著に表れるため、その直前
にこのような再アンバランス検知工程を設け、振動振幅
を効果的に減少させることができる。
【0039】ただし、上記の制御はすすぎ、脱水から運
転を行う場合や、スタート時に水ありを検知した場合の
容量センシングを行わない時には行えない。作用につい
ては上記の通りであり、この場合の制御方法は先の図5
に示した実施の形態と類似しているため以下に簡単に説
明する。
【0040】洗濯、すすぎ工程を終了し、排水完了後、
脱水工程(すすぎ時の中間脱水も全く同様である)に移
り,アンバランス修正工程を行う。その後、アンバラン
ス検知を行い、アンバランス検知レベルを、例えば70
0gと設定し、これ以下であることを条件に低速脱水回
転へ移行する。
【0041】布に含まれた水分がある程度抜ける時間経
過後、再アンバランス検知工程へと移行する。ここでの
検知レベルはマイコンに記憶されている容量センシング
の結果に応じて決定されている(Xg)。この再アンバ
ランス検知工程でのアンバランス検知量G2が規定量X
より大きい場合は、アンバランス修正工程に戻ってほぐ
し運転から再度実行する。
【0042】また、図7はアンバランス検知工程のアン
バランス検知レベルと再アンバランス検知工程のアンバ
ランス検知レベルを同じに設定した例の脱水運転のフロ
ーチャートである。図7を参照にして説明すると、上記
と同様の制御を行うが、アンバランス修正後、アンバラ
ンス検知を行い、そこでのアンバランス検知レベルを、
例えば700gと設定しておく。
【0043】次に低速脱水回転後の再アンバランス検知
工程でのアンバランス検知レベルを先のアンバランス検
知レベルと同じ700gに設定する。再アンバランス検
知工程で先に設定した値より小さければ高速脱水へ移行
し、設定レベル以上であれば再度アンバランス修正工程
へ戻る制御であり、これは上記の例と同様である。これ
により、常に規定以上のアンバランス量(この場合70
0g)の発生を抑えることが可能である。
【0044】また、図8はアンバランス検知工程のアン
バランス検知レベルと再アンバランス検知工程のアンバ
ランス検知レベルを同じに設定する例を示す脱水運転の
フローチャートであり、この場合は、脱水運転制御方法
をさらに簡単にすることができる。
【0045】図8を参照にして説明すると、アンバラン
ス修正後、アンバランス検知を行い、そこでのアンバラ
ンス検知レベルを、例えば700gと設定しておく。ア
ンバランス検知工程でアンバランス検知レベル以下のア
ンバランスであることを条件に低速脱水回転に移行す
る。所定の時間運転後に低速脱水が1回目であれば、自
動的にアンバランス検知工程へ戻る。
【0046】ここで、1回目と全く同様のアンバランス
検知方法でアンバランス検知を行い、規定のアンバラン
スレベル以下であることを条件に、再度低速脱水に移
る。この低速脱水が1回目でなければ高速脱水回転へ移
行し、所定の時間経過後に運転を終了する。
【0047】また、図9はアンバランス検知工程のアン
バランス検知レベルと再アンバランス検知工程のアンバ
ランス検知レベルを違った値に設定した例の脱水運転の
フローチャートである。図9を参照にして説明すると、
これも、上記(今まで)説明したものと同様の制御を行
う。アンバランス修正後、アンバランス検知を行い、そ
こでのアンバランス検知レベルを、例えば700gと設
定しておく。
【0048】次に、低速脱水回転後の再アンバランス検
知工程でのアンバランス検知レベルを、先のアンバラン
ス検知レベルより小さい値、例えば500g、あるいは
大きい値、例えば1kgに設定する。再アンバランス検
知レベルを最初のアンバランス検知レベル(700g)
よりも小さく、例えば500gと設定することにより、
規定以上の振動振幅を起こさないようにすることが可能
となる。これは低速脱水時と高速脱水時では同じアンバ
ランス量でも高速脱水時の方が振動振幅(特に床への振
動伝達)が大きくなる傾向にあるためである。
【0049】また、再アンバランス検知レベルを最初の
アンバランス検知レベル(700g)よりも大きく、例
えば1kgと設定する。これにより、異常なレベルのア
ンバランスのみを再検知し、通常は起こらないが、まれ
に起こり得る可能性のある大きなアンバランスを検知
し、異常な振動振幅が脱水工程で継続しないようにする
ための安全策とすることも可能である。
【0050】また、図10は本発明のさらなる(第6)
の実施の形態を示す脱水運転フローチャートである。図
10を参照して説明すると、アンバランス修正後、アン
バランス検知を行い、そこでのアンバランス検知レベル
を700gと設定しておいた場合、アンバランス量がこ
れ以下であること条件に低速脱水回転へ移行する。布に
含まれた水分がある程度抜ける時間経過後再アンバラン
ス検知工程へと移行する。
【0051】ここでの検知レベルは、例えば700gと
し、これよりアンバランス量が大きいと判定した場合、
アンバランス修正工程へ戻り、再度ほぐし運転を行う。
その後のアンバランス検知でアンバランス量が再度70
0g以下であることを確認した後に2回目の低速脱水回
転に移る。ただし、ここでの時間は1回目より短く設定
し、例えば30秒とし、この時間経過後に一気に高速脱
水回転へと移行する。
【0052】これにより、再アンバランス検知工程でア
ンバランス量が規定レベル以下で立ち上がった場合と比
較して、トータル脱水工程の時間をそれほど延長するこ
となく、同様の脱水度をもって、かつ、振動振幅を常に
抑えた状態にて、脱水工程を終了することが可能とな
る。
【0053】
【発明の効果】本発明ドラム式洗濯機は上記のような構
成であるから、請求項1記載の発明は低速脱水を一定時
間行った後に、再度アンバランスの検知を行うことによ
り、脱水起動時の布のアンバランス状態が水分が抜ける
ことにより変わった場合に対してもアンバランスを検知
することができ、振動振幅が大きいまま運転が継続され
るのを未然に防ぐことができる。
【0054】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明の効果に加えて、容量センシングの判定レベ
ル、すなわち、布の容量に応じて再アンバランス検知レ
ベルを変えることにより、高速脱水時の振動振幅をさら
に効果的に減少させることができ、精度のよいアンバラ
ンス制御を行うことができる。
【0055】そして、請求項3記載の発明は、請求項1
記載の発明の効果に加えて、脱水起動時のアンバランス
検知レベルと再アンバランス検知のレベルを同じにする
ことにより、常に規定以上のアンバランス量の発生を抑
えることができる。しかも、低速脱水後、最初のアンバ
ランス検知に戻す制御とし、制御を簡潔にすることがで
きる。
【0056】そしてまた、請求項4記載の発明は、請求
項1記載の効果に加えて、脱水起動時のアンバランス検
知レベルと再アンバランス検知のレベルを違った値に設
定することにより、高速脱水時に大きな振動振幅を発生
させない制御としたり、また、水抜け後の異常なアンバ
ランス状態のみを検知する安全策とすることができる。
【0057】さらに、請求項5記載の発明は、請求項1
記載の効果に加えて、再アンバランス検知工程にて規定
以上のアンバランス量を検知した場合、ほぐし運転に戻
り、再度行う低速脱水の時間を短縮し、その後の高速脱
水回転に移行することにより、トータルの脱水運転時間
を再アンバランスを検知工程で規定のアンバランスレベ
ル以下であった場合と比較して、運転時間を大幅に延長
することのないようにし、従来の制御による運転時間と
比較してそれほど運転時間を延長をすることなく、同等
の脱水度をもって、かつ、振動振幅を常に抑えて脱水工
程を終了することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドラム式乾燥洗濯機の実施の形態の内
部構造を示す概略縦断正面図である。
【図2】本発明のドラム式乾燥洗濯機の実施の形態の内
部構造を示す概略縦断側面図である。
【図3】本発明のドラム式乾燥洗濯機の実施の形態の制
御装置を示す概略ブロック図である。
【図4】本発明のドラム式乾燥洗濯機の実施の形態の表
示・操作スイッチのレイアウトの説明図である。
【図5】本発明のドラム式乾燥洗濯機の実施の形態に係
わる第1の脱水運転制御の動作を示すフローチャートで
ある。
【図6】本発明のドラム式乾燥洗濯機の実施の形態に係
わる第2の脱水運転制御の動作を示すフローチャートで
ある。
【図7】本発明のドラム式乾燥洗濯機の実施の形態に係
わる第3の脱水運転制御の動作を示すフローチャートで
ある。
【図8】本発明のドラム式乾燥洗濯機の実施の形態に係
わる第4の脱水運転制御の動作を示すフローチャートで
ある。
【図9】本発明のドラム式乾燥洗濯機の実施の形態に係
わる第5の脱水運転制御の動作を示すフローチャートで
ある。
【図10】本発明のドラム式乾燥洗濯機の実施の形態に
係わる第6の脱水運転制御の動作を示すフローチャート
である。
【図11】従来のドラム式乾燥洗濯機の内部構造を示す
概略縦断正面図である。
【図12】従来のドラム式乾燥洗濯機の内部構造を示す
概略縦断側面図である。
【符号の説明】
1 外箱 2 ドラム 3 バッフル 4 水槽 5 ドアパッキン 6 フィルタケース 7 循環ダクト 8 小孔 9 水位センサ 10 給水弁 11 排水ポンプ 12 速度検出装置 13 乾燥ユニット 14 循環ポンプ 15 給水ホース 16 駆動モータ 17 設置脚 18 防振機構 19 プーリー 20 操作・表示部 21 制御装置 22 洗剤ケース 23 ドア 24 糸屑フィルタ 25 振幅検知装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06F 33/02 D06F 33/02 K N P 41/00 41/00 A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外箱内に配設された水槽内で水平軸を中
    心に自在に回転しかつ内部に洗濯物を収容する回転ドラ
    ムとこの回転ドラムを駆動するモータとモータの速度検
    出手段とこの速度検出手段の信号によりモータを制御す
    る制御手段とを備え、排水完了後に脱水工程に移行し、
    アンバランス修正工程、アンバランス検知工程、低速脱
    水回転、高速脱水回転の順に行うドラム式洗濯機におい
    て、最初のアンバランス検知工程で洗濯物のアンバラン
    スがないことを条件に低速脱水回転に移行させ、布に含
    まれた水分をある程度抜き、その後に、再アンバランス
    検知工程を設け、洗濯物のアンバランス量が規定のレベ
    ルを越えていれば、再びアンバランス修正工程を実施
    し、洗濯物のアンバランスが規定のレベルを越えていな
    いことを条件に低速脱水回転、高速脱水回転を実行する
    手段を備えてなることを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 【請求項2】 洗濯運転スタート時に行う容量センシン
    グの判定結果に応じて、再アンバランス検知工程のアン
    バランス検知レベルを変えることを特徴とする請求項1
    記載のドラム式洗濯機。
  3. 【請求項3】 脱水工程のアンバランス検知工程にて検
    知するアンバランス検知レベルと再アンバランス検知工
    程のアンバランス検知レベルを同じにすることを特徴と
    する請求項1記載のドラム式洗濯機。
  4. 【請求項4】 脱水工程のアンバランス検知工程にて検
    知するアンバランス検知レベルと再アンバランス検知工
    程のアンバランス検知レベルを違った値に設定すること
    を特徴とする請求項1記載のドラム式乾燥洗濯機。
  5. 【請求項5】 再アンバランス検知工程で規定のアンバ
    ランスレベル以上を検知し、アンバランス修正工程に戻
    った場合、次に実施される低速脱水の時間を1回目より
    も短く設定し、その後に高速脱水に移行する制御とする
    ことを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
JP8085568A 1996-04-08 1996-04-08 ドラム式洗濯機 Pending JPH09276583A (ja)

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