JPH11112266A - 圧電磁器発振子 - Google Patents
圧電磁器発振子Info
- Publication number
- JPH11112266A JPH11112266A JP26758097A JP26758097A JPH11112266A JP H11112266 A JPH11112266 A JP H11112266A JP 26758097 A JP26758097 A JP 26758097A JP 26758097 A JP26758097 A JP 26758097A JP H11112266 A JPH11112266 A JP H11112266A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piezoelectric ceramic
- oscillator
- electrodes
- sealing
- piezoelectric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】発振子に対する気密性が向上し、さらに小型化
できる。さらに製造コストを低減させる。 【解決手段】圧電磁器板14と、圧電磁器板14の両主
面上に設けた一対の振動電極15、16と、双方の振動
電極15、16上にそれぞれ配した封止用基板20、2
1とが、それぞれ振動電極15、16を気密封止せしめ
るエアギャップ22、23が形成されるように、同時に
一体焼成されてなる圧電磁器発振子13。
できる。さらに製造コストを低減させる。 【解決手段】圧電磁器板14と、圧電磁器板14の両主
面上に設けた一対の振動電極15、16と、双方の振動
電極15、16上にそれぞれ配した封止用基板20、2
1とが、それぞれ振動電極15、16を気密封止せしめ
るエアギャップ22、23が形成されるように、同時に
一体焼成されてなる圧電磁器発振子13。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子機器のクロック
源に用いられる圧電磁器発振子に関するものである。
源に用いられる圧電磁器発振子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の表面実装型圧電磁器発振子は、特
公平7−70941号に記載されているとおりであっ
て、図1の圧電磁器発振子1において、圧電体基板2の
両主面側に封止基板3、4が接着剤5、6 を介して固
着される。また、圧電体基板2の両主面に振動電極7、
8および引出し電極9、10が一体的に設けられて、発
振子をなす振動電極7、8を封止している。そして、接
着剤5、6の厚みによって振動空間を形成する。このよ
うな圧電磁器発振子1の両端には外部電極11、12が
設けられ、両電極間に電圧を印加することで、振動電極
7、8間で振動を発生させる。
公平7−70941号に記載されているとおりであっ
て、図1の圧電磁器発振子1において、圧電体基板2の
両主面側に封止基板3、4が接着剤5、6 を介して固
着される。また、圧電体基板2の両主面に振動電極7、
8および引出し電極9、10が一体的に設けられて、発
振子をなす振動電極7、8を封止している。そして、接
着剤5、6の厚みによって振動空間を形成する。このよ
うな圧電磁器発振子1の両端には外部電極11、12が
設けられ、両電極間に電圧を印加することで、振動電極
7、8間で振動を発生させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の圧電磁器発振子1においては、封止強度を満たすた
めに、その封止エリア(接着剤5、6の塗布面積)を大
きくする必要がある。さらに封止した際に接着剤5、6
が流動し、発振子としてのアクティブエリアにまで到達
する場合がある。そこで、このアクティブエリアと封止
エリアとの間のクリアランスを大きくして、所望の振動
を達成しているが、その反面、圧電磁器発振子1自体の
寸法が大きくなっていた。
成の圧電磁器発振子1においては、封止強度を満たすた
めに、その封止エリア(接着剤5、6の塗布面積)を大
きくする必要がある。さらに封止した際に接着剤5、6
が流動し、発振子としてのアクティブエリアにまで到達
する場合がある。そこで、このアクティブエリアと封止
エリアとの間のクリアランスを大きくして、所望の振動
を達成しているが、その反面、圧電磁器発振子1自体の
寸法が大きくなっていた。
【0004】また、圧電体基板2を構成する圧電磁器に
ついては、その分極特性を維持するために低温封止ガラ
スなどが注目されているが、この低温封止ガラスでは、
圧電磁器のキュリー点を大幅に越える封止温度となり、
上記接着剤5、6としていまだ満足し得るような気密封
止材になっていない。
ついては、その分極特性を維持するために低温封止ガラ
スなどが注目されているが、この低温封止ガラスでは、
圧電磁器のキュリー点を大幅に越える封止温度となり、
上記接着剤5、6としていまだ満足し得るような気密封
止材になっていない。
【0005】したがって、封止温度が圧電磁器のキュリ
ー点よりも低い接着剤として樹脂系材料を封止材に使用
することが提案されているが、これによって得られた圧
電磁器発振子は、完全なる気密性がいまだ達成されず、
信頼性が要求される用途には不向きであった。
ー点よりも低い接着剤として樹脂系材料を封止材に使用
することが提案されているが、これによって得られた圧
電磁器発振子は、完全なる気密性がいまだ達成されず、
信頼性が要求される用途には不向きであった。
【0006】また、このように接着剤を用いて気密封止
する圧電磁器発振子の組立においては、接着剤を塗布す
るなどの工程があり、工程数が増大し、製造コストが上
昇するという問題点がある。
する圧電磁器発振子の組立においては、接着剤を塗布す
るなどの工程があり、工程数が増大し、製造コストが上
昇するという問題点がある。
【0007】本発明は叙上に鑑みて完成されたものであ
り、その目的は小型にして市場ニーズに適用させ、たと
えば梱包を容易にした圧電磁器発振子を提供することに
ある。
り、その目的は小型にして市場ニーズに適用させ、たと
えば梱包を容易にした圧電磁器発振子を提供することに
ある。
【0008】また、本発明の他の目的は発振子に対する
気密性を向上した圧電磁器発振子を提供することにあ
る。
気密性を向上した圧電磁器発振子を提供することにあ
る。
【0009】さらにまた、本発明の他の目的は接着剤塗
布工程を不要にして、製造工程数を減少させ、これによ
って製造コストを低減した圧電磁器発振子を提供するこ
とにある。
布工程を不要にして、製造工程数を減少させ、これによ
って製造コストを低減した圧電磁器発振子を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の圧電磁器発振子
は、両主面上に一対の振動電極を備えた圧電磁器板の双
方の振動電極上にそれぞれエアギャップを設けた状態で
封止用基板を積層して、同時に一体焼成されていること
を特徴とする。
は、両主面上に一対の振動電極を備えた圧電磁器板の双
方の振動電極上にそれぞれエアギャップを設けた状態で
封止用基板を積層して、同時に一体焼成されていること
を特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の圧電磁器発振子の構成 本発明の圧電磁器発振子を図2〜図5により説明する。
図2は本発明の圧電磁器発振子の斜視図あって、図3は
その正面図、図4は上面図、また、図5は図2の圧電磁
器発振子において切断面線A−Aによる断面図である。
図2は本発明の圧電磁器発振子の斜視図あって、図3は
その正面図、図4は上面図、また、図5は図2の圧電磁
器発振子において切断面線A−Aによる断面図である。
【0012】本発明の圧電磁器発振子13において、1
4はPbTiO3 系などのセラミックスからなる圧電磁
器板、15、16は圧電磁器板14の両主面に設けた振
動電極であり、これら振動電極15、16をそれぞれ互
い違いの方向から延在させてアクティブエリアを形成す
るとともに、これら圧電磁器体14と振動電極15、1
6とによって圧電発振子17を構成する。
4はPbTiO3 系などのセラミックスからなる圧電磁
器板、15、16は圧電磁器板14の両主面に設けた振
動電極であり、これら振動電極15、16をそれぞれ互
い違いの方向から延在させてアクティブエリアを形成す
るとともに、これら圧電磁器体14と振動電極15、1
6とによって圧電発振子17を構成する。
【0013】このような圧電発振子17の両主面に対
し、アクティブエリア以外の領域にて介在体18、19
を配し、さらに封止用基板20、21を密着固定させる
ことで、振動電極15、16のアクティブエリア上にエ
アギャップ22、23を設ける。また、介在体18およ
び封止用基板20にはビアホール導体24が、他方の介
在体19および封止用基板21にはビアホール導体25
が形成されている。これらビアホール導体24、25は
金系、銀系、銅系の導電性の金属材料(たとえば、Ag
−Pd、Ag−Pt)からなる。
し、アクティブエリア以外の領域にて介在体18、19
を配し、さらに封止用基板20、21を密着固定させる
ことで、振動電極15、16のアクティブエリア上にエ
アギャップ22、23を設ける。また、介在体18およ
び封止用基板20にはビアホール導体24が、他方の介
在体19および封止用基板21にはビアホール導体25
が形成されている。これらビアホール導体24、25は
金系、銀系、銅系の導電性の金属材料(たとえば、Ag
−Pd、Ag−Pt)からなる。
【0014】そして、本発明の圧電磁器発振子13の両
端には外部電極26、27が設けられ、両外部電極2
6、27間に電圧を印加することで、振動電極15、1
6間(圧電発振子17)で振動を発生させる。そして、
圧電発振子17の両端が封止用基板20、21の各両端
と一体的に固定されているので、それが振動の支点とな
り、圧電発振子17がエアギャップ22、23内で振動
する。
端には外部電極26、27が設けられ、両外部電極2
6、27間に電圧を印加することで、振動電極15、1
6間(圧電発振子17)で振動を発生させる。そして、
圧電発振子17の両端が封止用基板20、21の各両端
と一体的に固定されているので、それが振動の支点とな
り、圧電発振子17がエアギャップ22、23内で振動
する。
【0015】また、本発明の圧電磁器発振子13におい
ては、封止用基板21の外側面上にグランド端子電極2
8が形成され、その内側面に電極29、30を形成し、
これら電極29、30とグランド端子電極28との間で
コンデンサa、bが形成される。すなわち、封止用基板
21を介して対向するようにグランド端子電極28と電
極29、30を形成して、双方の間に対向面積を設定す
るとともに、電極29と電極30との間に一定のギャッ
プを設ける。そして、これら電極29、30はビアホー
ル導体25と通電され、さらに外部電極26、27にも
通電され、これによってグランド端子電極28と電極2
9、30との間に一対のコンデンサa、bが形成され
る。そして、このようなコンデンサa、bはコンパクト
かつ安価なものとしてセラミックレゾネータを駆動する
CMOS発振回路に適用される。
ては、封止用基板21の外側面上にグランド端子電極2
8が形成され、その内側面に電極29、30を形成し、
これら電極29、30とグランド端子電極28との間で
コンデンサa、bが形成される。すなわち、封止用基板
21を介して対向するようにグランド端子電極28と電
極29、30を形成して、双方の間に対向面積を設定す
るとともに、電極29と電極30との間に一定のギャッ
プを設ける。そして、これら電極29、30はビアホー
ル導体25と通電され、さらに外部電極26、27にも
通電され、これによってグランド端子電極28と電極2
9、30との間に一対のコンデンサa、bが形成され
る。そして、このようなコンデンサa、bはコンパクト
かつ安価なものとしてセラミックレゾネータを駆動する
CMOS発振回路に適用される。
【0016】上記封止用基板20、21および介在体1
8、19も圧電磁器体14と同一組成の材料(PbTi
O3 系)で構成し、その他、圧電発振子として同一焼成
が可能な材料系(たとえばコンデンサ温特補償に向いた
PbTiO3 系)に添加剤を加えたものでもよい。
8、19も圧電磁器体14と同一組成の材料(PbTi
O3 系)で構成し、その他、圧電発振子として同一焼成
が可能な材料系(たとえばコンデンサ温特補償に向いた
PbTiO3 系)に添加剤を加えたものでもよい。
【0017】また、振動電極15、16、グランド端子
電極28、電極29、30、ならびに外部電極26、2
7は、ビアホール導体24、25と同一材料(たとえ
ば、Ag−Pd、Ag−Pt)で構成するか、もしくは
同一材料系(金系、銀系、銅系の導電性の金属材料)に
よりなす。
電極28、電極29、30、ならびに外部電極26、2
7は、ビアホール導体24、25と同一材料(たとえ
ば、Ag−Pd、Ag−Pt)で構成するか、もしくは
同一材料系(金系、銀系、銅系の導電性の金属材料)に
よりなす。
【0018】そして、本発明の圧電磁器発振子13にお
いては、同時に一体的に焼成することで、振動電極1
5、16がエアギャップ22、23内に気密封止され、
従来のような接着剤の塗布領域が不要となり、これによ
って超小型かつ超薄型であって、さらに完全なる気密性
が達成された。また、封止用基板21にコンデンサ機能
をもたせることで、そのための別の構成を付加する必要
もなく、超小型かつ超薄型が得られるとともに、コンデ
ンサ付き圧電磁器発振子が実現できた。なお、外部電極
26、27については、焼成後もしくは焼成前のいずれ
の時点にて形成してもよい。
いては、同時に一体的に焼成することで、振動電極1
5、16がエアギャップ22、23内に気密封止され、
従来のような接着剤の塗布領域が不要となり、これによ
って超小型かつ超薄型であって、さらに完全なる気密性
が達成された。また、封止用基板21にコンデンサ機能
をもたせることで、そのための別の構成を付加する必要
もなく、超小型かつ超薄型が得られるとともに、コンデ
ンサ付き圧電磁器発振子が実現できた。なお、外部電極
26、27については、焼成後もしくは焼成前のいずれ
の時点にて形成してもよい。
【0019】本発明の圧電磁器発振子の製造方法 つぎに本発明の圧電磁器発振子13を複数個同時に作製
するための工程を図6により説明する。
するための工程を図6により説明する。
【0020】まずポリエチレンテレフタレート樹脂(P
ET)からなる発泡剥離シート31上にグランド端子電
極28をスクリーン印刷にて形成する(図6a参照)。
ET)からなる発泡剥離シート31上にグランド端子電
極28をスクリーン印刷にて形成する(図6a参照)。
【0021】つぎに発泡剥離シート31上に封止用基板
21用として感光性スラリーをドクターブレード法で塗
布形成し、乾燥させる。この感光性スラリーはセラミッ
ク材料、ガラス材料、光硬化性モノマ−、有機バインダ
−と、有機溶剤または水とを均質混練してなるスリップ
材である。つづけて所定の位置を露光現像(エッチン
グ)してビアホ−ルを形成し、このビアホ−ルにメタラ
イズペーストを充填してビアホール導体25となし、さ
らに電極29、30をスクリーン印刷にて形成する(図
6b参照)。
21用として感光性スラリーをドクターブレード法で塗
布形成し、乾燥させる。この感光性スラリーはセラミッ
ク材料、ガラス材料、光硬化性モノマ−、有機バインダ
−と、有機溶剤または水とを均質混練してなるスリップ
材である。つづけて所定の位置を露光現像(エッチン
グ)してビアホ−ルを形成し、このビアホ−ルにメタラ
イズペーストを充填してビアホール導体25となし、さ
らに電極29、30をスクリーン印刷にて形成する(図
6b参照)。
【0022】つぎに介在体19として感光性スラリーを
ドクターブレード法で塗布形成し、さらに所定の領域を
露光現像してエアギャップ23用のキャビティ32を形
成する(図6c参照)。
ドクターブレード法で塗布形成し、さらに所定の領域を
露光現像してエアギャップ23用のキャビティ32を形
成する(図6c参照)。
【0023】ついで、このキャビティ32に熱揮散性の
よいアクリル系のバインダーを充填し、その後、振動電
極16を印刷にて形成し、さらに圧電磁器体14として
感光性スラリーをドクターブレード法で塗布形成する。
さらにこの感光性スラリーの上に振動電極15を印刷に
て形成する。そして、介在体18として感光性スラリー
をドクターブレード法で塗布形成し、その後、所定の位
置を露光現像してビアホ−ルとエアギャップ22用のキ
ャビティ33を形成し、このビアホ−ルにメタライズペ
ーストを充填してビアホール導体24となす(図6d参
照)。
よいアクリル系のバインダーを充填し、その後、振動電
極16を印刷にて形成し、さらに圧電磁器体14として
感光性スラリーをドクターブレード法で塗布形成する。
さらにこの感光性スラリーの上に振動電極15を印刷に
て形成する。そして、介在体18として感光性スラリー
をドクターブレード法で塗布形成し、その後、所定の位
置を露光現像してビアホ−ルとエアギャップ22用のキ
ャビティ33を形成し、このビアホ−ルにメタライズペ
ーストを充填してビアホール導体24となす(図6d参
照)。
【0024】つづけて、このキャビティ33にアクリル
系のバインダーを充填し、その上に封止用基板20とし
て感光性スラリーをドクターブレード法で塗布形成し、
その後、所定の位置に対し露光現像してビアホールを形
成し、そのビアホールにメタライズペーストを充填して
ビアホール導体24となす(図6e参照)。
系のバインダーを充填し、その上に封止用基板20とし
て感光性スラリーをドクターブレード法で塗布形成し、
その後、所定の位置に対し露光現像してビアホールを形
成し、そのビアホールにメタライズペーストを充填して
ビアホール導体24となす(図6e参照)。
【0025】しかる後に各圧電磁器発振子12ごとに切
断部34でカットする(図6f参照)。
断部34でカットする(図6f参照)。
【0026】ついで、個々の両端面を片側ずつメタライ
ズペーストにディップして所定の厚さに形成し、ビアホ
ール導体24、25と接続し、外部電極26、27とな
す。なお、このような外部電極26、27の形成工程は
焼成後に設けてもよい。
ズペーストにディップして所定の厚さに形成し、ビアホ
ール導体24、25と接続し、外部電極26、27とな
す。なお、このような外部電極26、27の形成工程は
焼成後に設けてもよい。
【0027】その後、このような生の(未焼成状態の)
圧電磁器発振子より発泡剥離シート31を除外し、所定
の温度雰囲気下で焼成し、これによってキャビティ3
2、33のバインダーを焼失してエアギャップ22、2
3をなすとともに、同時にメタライズペーストとの一体
同時焼成をおこなって、圧電磁器発振子12を作製す
る。この焼成には、脱バインダー工程と、本焼成工程か
らなり、脱バインダー工程では有機バインダー、光硬化
可能なモノマーおよびアクリル系のバインダーを焼失さ
せる。
圧電磁器発振子より発泡剥離シート31を除外し、所定
の温度雰囲気下で焼成し、これによってキャビティ3
2、33のバインダーを焼失してエアギャップ22、2
3をなすとともに、同時にメタライズペーストとの一体
同時焼成をおこなって、圧電磁器発振子12を作製す
る。この焼成には、脱バインダー工程と、本焼成工程か
らなり、脱バインダー工程では有機バインダー、光硬化
可能なモノマーおよびアクリル系のバインダーを焼失さ
せる。
【0028】他の実施形態例 つぎに他の実施形態例を図7と図8により説明する。図
7と図8において、図5に示す圧電磁器発振子13と同
一箇所には同一符号を付す。
7と図8において、図5に示す圧電磁器発振子13と同
一箇所には同一符号を付す。
【0029】前記本発明の圧電磁器発振子13について
は、裏・表の方向に対して、方向性があるが、これに対
して方向性をださないようにするために、図7の圧電磁
器発振子13aのようにさらに封止用基板20にも封止
用基板21と同様に外側面上にグランド端子電極28a
が形成し、その内側面に電極29a、30aを形成し、
これら電極29a、30aとグランド端子電極28aと
の間でコンデンサa、bを形成する。さらにコンデンサ
を備えた本発明の圧電磁器発振子13に対し、図8のよ
うなコンデンサを備えない圧電磁器発振子13bであっ
てもよく、この構成であれば、裏・表に方向性がなくな
る。このような圧電磁器発振子13a、13bであれ
ば、裏表の判別が不要となり、これらの梱包の際に、あ
るいはユーザーの使用において、煩雑さがなくなる。
は、裏・表の方向に対して、方向性があるが、これに対
して方向性をださないようにするために、図7の圧電磁
器発振子13aのようにさらに封止用基板20にも封止
用基板21と同様に外側面上にグランド端子電極28a
が形成し、その内側面に電極29a、30aを形成し、
これら電極29a、30aとグランド端子電極28aと
の間でコンデンサa、bを形成する。さらにコンデンサ
を備えた本発明の圧電磁器発振子13に対し、図8のよ
うなコンデンサを備えない圧電磁器発振子13bであっ
てもよく、この構成であれば、裏・表に方向性がなくな
る。このような圧電磁器発振子13a、13bであれ
ば、裏表の判別が不要となり、これらの梱包の際に、あ
るいはユーザーの使用において、煩雑さがなくなる。
【0030】
【発明の効果】以上のとおり、本発明の圧電磁器発振子
によれば、圧電磁器板と、この圧電磁器板の両主面上に
設けた一対の振動電極と、双方の振動電極上にそれぞれ
配した封止用基板とが、両封止用基板と圧電磁器板との
間にそれぞれ振動電極を気密封止せしめるエアギャップ
が形成されるように、同時に一体焼成されてなること
で、従来のように接着剤を使用しなくなり、発振子に対
する気密性が向上し、さらに小型化できて、梱包などが
容易となり、その結果、製造コストを低減させ、高信頼
性の市場ニーズに適用した圧電磁器発振子が提供でき
た。
によれば、圧電磁器板と、この圧電磁器板の両主面上に
設けた一対の振動電極と、双方の振動電極上にそれぞれ
配した封止用基板とが、両封止用基板と圧電磁器板との
間にそれぞれ振動電極を気密封止せしめるエアギャップ
が形成されるように、同時に一体焼成されてなること
で、従来のように接着剤を使用しなくなり、発振子に対
する気密性が向上し、さらに小型化できて、梱包などが
容易となり、その結果、製造コストを低減させ、高信頼
性の市場ニーズに適用した圧電磁器発振子が提供でき
た。
【図1】従来の圧電磁器発振子の断面図である。
【図2】本発明の圧電磁器発振子の斜視図である。
【図3】本発明の圧電磁器発振子の正面図である。
【図4】本発明の圧電磁器発振子の上面図である。
【図5】図2の圧電磁器発振子において切断面線A−A
による断面図である。
による断面図である。
【図6】a、b、c、d、e、fは本発明の圧電磁器発
振子の工程図である。
振子の工程図である。
【図7】本発明の他の圧電磁器発振子の断面図である。
【図8】本発明の他の圧電磁器発振子の断面図である。
13、13a、13b 圧電磁器発振子 14 圧電磁器板 15、16 振動電極 17 圧電発振子 18、19 介在体 20、21 封止用基板 22、23 エアギャップ 24、25 ビアホール導体 26、27 外部電極 28、28a グランド端子電極 29、30、29a、30a電極 a、b コンデンサ
Claims (1)
- 【請求項1】両主面上に一対の振動電極を備えた圧電磁
器板の双方の振動電極上にそれぞれエアギャップを設け
た状態で封止用基板を積層して、同時に一体焼成されて
いることを特徴とする圧電磁器発振子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26758097A JPH11112266A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 圧電磁器発振子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26758097A JPH11112266A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 圧電磁器発振子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11112266A true JPH11112266A (ja) | 1999-04-23 |
Family
ID=17446759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26758097A Pending JPH11112266A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 圧電磁器発振子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11112266A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005318501A (ja) * | 2004-04-01 | 2005-11-10 | Kyocera Corp | 圧電部品 |
JP2006067256A (ja) * | 2004-08-26 | 2006-03-09 | Kyocera Corp | 圧電共振器 |
-
1997
- 1997-09-30 JP JP26758097A patent/JPH11112266A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005318501A (ja) * | 2004-04-01 | 2005-11-10 | Kyocera Corp | 圧電部品 |
JP4693387B2 (ja) * | 2004-04-01 | 2011-06-01 | 京セラ株式会社 | 圧電部品 |
JP2006067256A (ja) * | 2004-08-26 | 2006-03-09 | Kyocera Corp | 圧電共振器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2000182888A (ja) | 積層セラミックコンデンサ | |
JPH05315885A (ja) | チップ型発振子およびこの発振子を用いた発振回路 | |
JP3218972B2 (ja) | ラダー形フィルタ | |
JPH11112276A (ja) | 圧電共振子およびそれを用いた電子部品 | |
JP3820823B2 (ja) | ケース基板の製造方法及び圧電共振部品 | |
JPH11112266A (ja) | 圧電磁器発振子 | |
KR20010040089A (ko) | 압전 공진자 | |
JP3261923B2 (ja) | 容量内蔵型圧電振動子の製造方法 | |
JPH08237066A (ja) | 圧電共振子およびその製造方法 | |
JP2001144571A (ja) | 圧電振動部品 | |
JPH08204496A (ja) | 圧電振動部品 | |
JPH1188103A (ja) | 圧電素子およびこの圧電素子を用いた圧電部品 | |
JP2003297453A (ja) | 表面実装型気密端子とそれを用いた水晶振動子 | |
JPS63107307A (ja) | チツプ状圧電部品とその製造方法 | |
JP2000077162A (ja) | 表面実装型サージ吸収素子およびその製造方法 | |
JP2806303B2 (ja) | セラミックパッケージの製造方法 | |
JP2536627B2 (ja) | チップ状圧電部品 | |
JPH067316U (ja) | 圧電共振子 | |
JP2001177371A (ja) | 圧電共振装置および共振周波数の調整方法 | |
JPH03148906A (ja) | チップ型電子部品の製造方法 | |
JP2563964Y2 (ja) | 表面実装型共振子 | |
JP3538708B2 (ja) | 圧電共振子及び圧電部品 | |
JPH0575289B2 (ja) | ||
JP3259603B2 (ja) | 圧電共振部品 | |
JPH06120764A (ja) | 圧電共振子およびコルピッツ型回路に用いる圧電共振子 |