JPH067316U - 圧電共振子 - Google Patents
圧電共振子Info
- Publication number
- JPH067316U JPH067316U JP044533U JP4453392U JPH067316U JP H067316 U JPH067316 U JP H067316U JP 044533 U JP044533 U JP 044533U JP 4453392 U JP4453392 U JP 4453392U JP H067316 U JPH067316 U JP H067316U
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- piezoelectric element
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 基板1の表面と蓋体3との間の封止不良を少
なくし、また基板1上の容量電極パターン11a、12
a、13a間の短絡を防止する。 【構成】 入出力容量を形成する電極パターン11a、
12a、13aが形成された基板1と、圧電素子2が配
置された蓋体3とを、圧電素子2が容量電極パターン1
1a、12aに接続するよう接合した圧電共振子10に
おいて、容量電極パターン11a、12aと圧電素子2
とが接続される部分を露出して、基板1上に絶縁保護膜
4を形成した。
なくし、また基板1上の容量電極パターン11a、12
a、13a間の短絡を防止する。 【構成】 入出力容量を形成する電極パターン11a、
12a、13aが形成された基板1と、圧電素子2が配
置された蓋体3とを、圧電素子2が容量電極パターン1
1a、12aに接続するよう接合した圧電共振子10に
おいて、容量電極パターン11a、12aと圧電素子2
とが接続される部分を露出して、基板1上に絶縁保護膜
4を形成した。
Description
【0001】
本考案は、圧電共振子、特に、入出力用容量電極パターンが形成された誘電体 基板と圧電素子が配置された蓋体とを接合した圧電共振子に関する。
【0002】
たとえば、マイクロコンピュータのクロックパルス発振器用の共振子として、 圧電素子を利用した圧電共振子が多用されている。
【0003】 従来の圧電共振子30の一例として、図3に示すように、容量成分が形成され た誘電体基板1と、圧電素子2と、凹部31が形成された蓋体3とから構成され れている。
【0004】 誘電体基板1は、所定誘電率の誘電体磁器から成る基板の一方主面に、所定容 量を発生する容量電極パターン11a、12a、13aが厚膜手法を利用して、 10〜15μm程度の厚みで形成されている。尚、他方主面には、基板の端面を 介して接続された容量電極パターン11a、12a、13aと接続した容量電極 パターン11b、12b、13bが形成されている。尚、基板1の裏面の容量電 極パターン11b、12b、13bはそれぞれ端子電極として作用する。
【0005】 圧電素子2は、圧電磁器を短冊状に形成した基板からなり、その両主面に夫々 電極21a、21bが形成されている。
【0006】 蓋体3は、前記圧電素子2を収納し得る寸法の凹部31を有し、この凹部31 の長手方向の対向する内壁には圧電素子2を載置するための段部32、33が形 成されている。
【0007】 このような誘電体基板1、圧電素子2、蓋体3の組み立ては、まず、蓋体3の 凹部31の周囲に封止用接着剤14を塗布し、仮硬化させておく。この蓋体3の 段部32、33に導電性接着剤22、23を塗布し、段部32、33に圧電素子 2の両端を載置する。圧電素子2の端部を、導電性接着剤22、23に埋没する ように載置するが、必要に応じて、さらに導電性接着剤22、23を塗布・供給 する。
【0008】 次に、この状態で、蓋体3上に、誘電体基板1を、導電性接着剤22が容量電 極パターン11aに、またを導電性接着剤23が容量電極パターン12aに接続 するように載置し、さらに所定圧力を与え、さらに加熱処理して、封止用接着剤 14を完全に硬化させて、蓋体3と基板1とを接合する。尚、この時、導電性接 着剤22、23も完全に硬化し、圧電共振子30が完成する。
【0009】 これにより、図4に示す発振回路の等価回路の点線部分に相当する圧電共振子 となり、プリント配線基板(図示せず)に表面実装可能な小型な圧電共振子とな る。尚、図4中の符号Xは、圧電素子2に対応し、符号C1 は、例えば誘電体基 板1上の容量電極パターン11aと13a及び11bと13bとの間の容量に相 当し、符号C2 は、例えば誘電体基板1上の容量電極パターン12aと13a及 び12bと13bとの間の容量に相当する。
【0010】
前記圧電共振子30では、誘電体基板1上に蓋体3が封止用接着剤14により 接着される。しかし、誘電体基板1上では、厚み10〜15μm程度の厚みの容 量電極パターン11a、12a、13a形成されているため、基板1上の表面、 特に蓋体3との接合部分での平坦度が損なわれてしまう。このため、蓋体3の凹 部31の周囲に均一の厚みで塗布された封止接着剤14との間で空隙が生じ易い 。
【0011】 また、蓋体3の中に配置された圧電素子2の端部に塗布されていた導電性接着 剤22、23が熱硬化中に流出して、誘電体基板1上に広がり、例えば容量電極 パターン11aから隣接する容量電極パターン13aまで達してしまい、容量電 極パターン11aとパターン13a間で短絡が発生したり、特性不良の原因とな る。
【0012】 本考案は上述の問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的は、基板表面 を平坦化して、蓋体と基板とのの間の封止不良をなくし、且つ導電性接着剤が流 出しても容量電極パターン間の短絡や特性不良を皆無とした圧電共振子を提供す るものである。
【0013】
本考案に係る圧電共振子は、容量電極パターンが形成された誘電体基板と、内 部に圧電素子が収容された蓋体とを、前記容量電極パターンと前記圧電素子とが 電気的に接続するようにして接合させた圧電共振子において、 前記誘電体基板は、前記容量電極パターンと前記圧電素子とが接続する部分を 除く表面が絶縁保護膜で被覆されている。
【0014】
本考案の圧電共振子では、電極パターンと圧電素子とが接合される部分を露出 して誘電体基板上に絶縁保護膜が形成されている。よって、容量電極パターンの 存在している部分及び存在していない部分に係わらず、少なくとも蓋体と誘電体 基板とが接合する誘電体基板の表面を、平坦化することができる。このため、蓋 体を誘電体基板に接合する場合、蓋体と誘電体基板との間に空隙が生じにくくな り、蓋体による封止不良の発生を抑えることができ、耐湿性に優れた圧電共振子 となる。
【0015】 また、絶縁保護膜が、圧電素子の端部に塗布された導電性接着剤が誘電体基板 の容量電極パターンに接続される部分を除いて形成されているため、前記導電性 接着剤が流出しても、隣接する電極パターンが絶縁保護膜で被覆されているため 、短絡や特性不良などが一切起こらない圧電共振子となる。
【0016】
以下、本考案の圧電共振子を図面に基づいて詳説する。図1は、本考案の圧電 共振子の縦断面図であり、図2は、圧電共振子に用いる誘電体基板の接合面側の 平面図である。尚、図3と同一部分は同一符号で説明する。
【0017】 図において、圧電共振子10は、誘電体基板1と、圧電素子2と、蓋体3とか ら主に構成されている。
【0018】 誘電体基板1は、チタン酸バリウム、チタン酸ランタン、チタン酸カルシウム 、アルミナ等の誘電体磁器材料からなり、矩形平板状に形成されている。基板1 の表面側主面には、容量電極パターン11a、12a、13aが形成されている 。また、基板1の裏面側主面には容量電極パターン11a、12a、13aと基 板の端面で接続する容量電極パターン11b、12b、13bが形成されている 。尚、前記容量電極パターンは、銀、銀−パラジウム等の材料からなる導電性ペ ーストを基板1表面又は裏面に塗布して、焼きつけることにより形成され、膜厚 は約10〜15μmに設定されている。尚、基板1の裏面に形成された容量電極 パターン11b、12bは入出力用端子となり、容量電極パターン13bはアー ス端子となる。また、図4中の容量C1 は容量電極パターン11aと13a、1 1bと13bとの間で形成される容量に相当し、また容量C2 は容量電極パター ン12aと13a、12bと13bとの間で形成される容量に相当する。
【0019】 さらに、基板1の表面側主面には、絶縁性材料からなる保護膜4が配置されて いる。絶縁保護膜4は、紫外線硬化型樹脂、ガラスペースト等の材料からなり、 基板2の表面上に厚膜印刷法により被着される。保護膜4は、およそ10〜20 μmの厚膜を有している。容量電極パターン11a及び12aの幅方向中央部に は、図2に示すように、露出部11c、12cが形成されている。露出部11c 、12cは、絶縁保護膜4が塗布されない、容量電極パターン11a及び12a が露出した部分であって、後述する圧電素子2を載置するための概略矩形状の接 合部分である。
【0020】 蓋体3は、圧電素子2を収納するためのアルミナ等の材料からなる直方体状の 箱体である。蓋体3の中央部には、長手方向に延びる凹部31が設けられている 。凹部31は、図中の下面が開口しており、その開口幅は圧電素子2の長さより 大なる幅であり、開口長さは圧電素子2の巾さよりも長く設定されている。凹部 31の長さ方向両端部には、段部32、33が形成されている。
【0021】 圧電素子2は、圧電磁器の短冊状の部材であり、その厚みは段部32、33の 高さよりも小さく設定されている。圧電素子2の両主面には、互いに異なる方向 に延出する電極21a、21bが形成されている。両電極21a、21bの端部 は、夫々段部32、33に対応する位置まで延出されている。圧電素子2は、そ の長手方向の端部がて蓋体3の凹部31内の段部32、33に載置されるように 配置され、導電性樹脂22、23によりそれぞれ固定されている。
【0022】 圧電共振子1の組立に際しては、まず、圧電素子2、及び蓋体3を用意する。
【0023】 そして、蓋体3の基板1との接合面には封止用接着剤14を塗布し、仮硬化して おく。
【0024】 次に、蓋体3の段部32、33に導電性樹脂22、23を塗布し、その上に圧 電素子2を載置する。さらに、段部32、33に導電性樹脂22、23を供給し て、蓋体5の図中下面よりも高くなる量の導電性樹脂22、23を盛る。
【0025】 次に、誘電体基板1が複数形成される大型基板を用意する。尚、大型基板には 、誘電体基板1が容易に形成できるように、ブレークライン及び表面側の容量電 極パターン11a、12a、13aと裏面側の容量電極パターン11b、12b 、13bとが導通するように端面スルーホール又は通常のスルーホールが形成さ れている。この大型基板の表面側には、帯状の容量電極パターン11a、12a 、13aを厚膜手法で塗布し乾燥後に、裏面側の容量電極パターン11b、12 b、13bを塗布する。また容量電極パターン11a、12a、13aと容量電 極パターン11b、12b、13bとを接続するために、端面スルーホールの内 壁又は通常のスルーホールの内部に導体膜を塗布する。その後一括的に誘電体基 板1に容量電極パターン11a、12a、13a、11b、12b、13bなど を焼きつける。
【0026】 次に、各誘電体基板1の容量電極パターン11a、12aの中央部分を露出す るように絶縁保護膜4をする。具体的には、ガラスペーストから成る絶縁ペース トを厚膜手法で形成し、焼成をおこなう。
【0027】 次に大型基板をブレークラインに沿って分割する。
【0028】 次に、先の圧電素子2が配置された蓋体3上に、導電性接着剤22、23が露 出部11c、12cを介して容量電極パターン11a、12aと接続するように 基板2を載置する。
【0029】 その後、所定圧力を与え、封止用接着剤14を加熱処理して、完全に硬化させ 、蓋体3と基板1とを接合して、圧電共振子10が完成する。尚、この時の加熱 処理によって導電性接着剤22、23も完全に硬化される。
【0030】 上述のように組立られた圧電共振子10は、蓋体3と基板1とが接合する部分 に生じる容量電極パターン11a、12a、13aに起因する凹凸は、絶縁保護 膜4の形成する際に、容量電極パターン11a、12a、13a上の膜厚を薄く して、またその間の膜厚が厚く形成でき、結果として、容量電極パターン11a 、12a、13aの存在に係わらず、基板1の表面が平坦化される。このため、 蓋体3と基板1との接合が、封止用接着剤14により、シール不良がなく、気密 的に接合できることになる。
【0031】 また、導電性接着剤22、23と容量電極パターン11a、12aとの接合部 分以外の基板1の表面が実質的に絶縁保護膜4によって被覆されているため、た とえ導電性接着剤22、23が基板1の中央部側に流出しても、アース電極とな る容量電極パターン13aと電気的に短絡することがなく、所定特性を安定して 導出することができる。
【0032】 誘電体基板1には、厚膜手法を利用して、容量電極パターンのみを形成したが 、その他の配線パターン、電子部品を搭載しても構わない。
【0033】
本考案に係る圧電共振子では、圧電素子が接合される誘電体基板上の容量電極 パターンの一部を露出するように、誘電体基板上に絶縁保護膜を形成したので、 圧電素子が配置された蓋体と基板とを接合する際に、基板上に形成された容量電 極パターンによる凹凸が平坦化され、蓋体と基板は気密に封止される。このため 、基板表面における蓋体との間の封止不良を少なくすることができる。
【0034】 また、圧電素子と所定の容量電極パターンとを接続する導電性接着剤が、基板 と蓋体との接続時に流出しても、他の容量電極パターンに短絡することがないの で、特性が安定した圧電共振子となる。
【図1】本考案の圧電共振子の縦断面概略図。
【図2】本考案の圧電共振子に使用される誘電体基板の
平面図。
平面図。
【図3】従来の圧電共振子の縦断面概略図。
【図4】圧電共振子を用いた発振回路の等価回路図。
1・・・誘電体基板 11a、12a、13a・・容量電極パターン 11c、12c・・・・露出部 2・・・圧電素子 3・・・蓋体 31・・・凹部 32、33・・・段部 4・・・絶縁保護膜
Claims (1)
- 【請求項1】 容量電極パターンが形成された誘電体基
板と、内部に圧電素子が収容された蓋体とを、前記容量
電極パターンと前記圧電素子とが電気的に接続するよう
にして接合させた圧電共振子において、 前記誘電体基板は、前記容量電極パターンと前記圧電素
子とが接続する部分を除く表面が絶縁保護膜で被覆され
ていることを特徴とする圧電共振子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP044533U JPH067316U (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 圧電共振子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP044533U JPH067316U (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 圧電共振子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH067316U true JPH067316U (ja) | 1994-01-28 |
Family
ID=12694152
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP044533U Pending JPH067316U (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 圧電共振子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH067316U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006270548A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Tdk Corp | 圧電共振部品 |
EP3226413A4 (en) * | 2014-11-28 | 2018-07-25 | Kyocera Corporation | Piezoelectric component |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6068643A (ja) * | 1983-09-26 | 1985-04-19 | Fujitsu Ltd | 圧電振動子 |
-
1992
- 1992-06-26 JP JP044533U patent/JPH067316U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6068643A (ja) * | 1983-09-26 | 1985-04-19 | Fujitsu Ltd | 圧電振動子 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006270548A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Tdk Corp | 圧電共振部品 |
EP3226413A4 (en) * | 2014-11-28 | 2018-07-25 | Kyocera Corporation | Piezoelectric component |
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