JPH11111157A - 電界放出冷陰極及びその製造方法 - Google Patents

電界放出冷陰極及びその製造方法

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JPH11111157A
JPH11111157A JP27000297A JP27000297A JPH11111157A JP H11111157 A JPH11111157 A JP H11111157A JP 27000297 A JP27000297 A JP 27000297A JP 27000297 A JP27000297 A JP 27000297A JP H11111157 A JPH11111157 A JP H11111157A
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gate electrode
opening
field emission
cold cathode
emitter
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Tadahiro Matsuzaki
忠弘 松▲崎▼
Nobuya Seko
暢哉 世古
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NEC Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J1/00Details of electrodes, of magnetic control means, of screens, or of the mounting or spacing thereof, common to two or more basic types of discharge tubes or lamps
    • H01J1/46Control electrodes, e.g. grid; Auxiliary electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J9/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
    • H01J9/02Manufacture of electrodes or electrode systems
    • H01J9/022Manufacture of electrodes or electrode systems of cold cathodes
    • H01J9/025Manufacture of electrodes or electrode systems of cold cathodes of field emission cathodes

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Cold Cathode And The Manufacture (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ダイシング用保護シートの粘着剤のエミッタの
先端への接触が無く、かつ電子ビームのゲート電極への
直接入射が無い電界放出冷陰極を提供する。 【解決手段】 基板1上に絶縁層2を介してゲート電極
3が積層され、露出した基板1表面上には尖鋭な先端を
持つエミッタ4が設けられ、開口6の形状が、ゲート電
極3の最も基板1側の部分の開口幅(D2)よりも、開
口端の開口幅(D1)の方が広くなるように段差状に形
成されている電界放出冷陰極;及び、その段差形状を異
方性エッチングにより形成する電界放出冷陰極の製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界放出冷陰極及
びその製造方法に関し、さらに詳しくは、ダイシング実
施時に素子表面に貼付する保護シートの粘着剤がエミッ
タの先端に接触せず、かつエミッタから放出される電子
ビームがゲート電極に直接入射しない構造の電界放出冷
陰極及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電界放出冷陰極(電子放出素子)
としては、例えば、特開平6−231673号、同7−
65697号、同8−106846号公報等に記載のも
のが挙げられる。
【0003】特開平6−231673号公報には、貫通
孔を有するゲート電極と微小突起状のエミッタを有する
基板を絶縁スペーサを介して貼合わせた電界放出冷陰極
が記載されている。この冷陰極のゲート開口近傍はテー
パー形状になっているが、このテーパー形状は開口部を
形成する際の等方性エッチングで必然的に形成されるも
のである。
【0004】また、特開平7−65697号公報には、
エミッタもしくは基板とのショートを避けるために、ゲ
ート電極上に絶縁被覆層を設けた構成が記載されてい
る。この被覆層は、ゲート電極の開口幅と同じかゲート
電極を包み込む構造となっている。
【0005】図10は、従来のスピント(Spind
t)型冷陰極の構造を例示する模式的部分断面図であ
る。この電界放出冷陰極は、導電性基板1上に金属材料
で形成され尖鋭な先端を持つエミッタ4を有し、エミッ
タ4の先端を取り囲むように配置されたゲート電極3
が、絶縁層2を介して基板1上に積層されている。この
エミッタ4とゲート電極3間に10〜100V程度の電
圧を印加し、エミッタ4の先端に電界を集中させ高電界
(20〜50MV/cm)にすれば、トンネル効果によ
り電子ビームを放出できる。
【0006】通常の電界放出冷陰極の製造工程において
は、シリコンウェーハやガラス基板などの同一基板上
に、半導体製造プロセスを利用して同時に複数の素子を
形成した後、スクライブによって切断し、各素子に分割
する。この基板の分割方法としては、ダイシングマシン
によるスクライブが一般的であり、これはダイヤモンド
を含む円盤状の砥石を高速回転させながら基板を切削す
る方式である(以後、この方式をダイシングと称す
る)。
【0007】このダイシングは、通常、砥石の摩耗や破
壊を防止するために切削水を吹き付け、かつ素子表面に
保護シートを貼付した状態で行われる。図11は、素子
表面にこのダイシング用保護シートを貼付した状態を例
示する模式的部分断面図である。この保護シート10
は、基部8の片面にアクリル系樹脂等から成る粘着部9
を設けたものであり、切削屑が混在した切削水の開口6
内部への侵入を防ぎ、ゲート電極3と基板1もしくはエ
ミッタ4の間で絶縁性が劣化することを防止する目的で
用いられる。また、この保護シート10は、一般に、圧
力1〜10kg/cm2程度でゴムローラーにより圧着
され、素子に貼付される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図11に示したような
工程においては、保護シート10を貼付した際に、粘着
部9がゲート電極3の開口部6に入り込み、エミッタ4
の先端に接触し、保護シート10を剥離した後もエミッ
タ4の先端にアクリル系樹脂等(粘着部9)が残留して
しまう場合がある。そして、この残留した樹脂は、エミ
ッタ4先端の実効的な仕事関数を上昇させ、電子ビーム
を減衰させてしまう。
【0009】また、この保護シートの粘着剤のエミッタ
4の先端への接触を防ぐ為に、ゲート電極3を厚くし、
エミッタ4の先端が相対的に開口の奥の方に位置するよ
うにすることも考えられるが、この場合別の問題が生じ
てしまう。すなわち、エミッタ4の先端から放出される
電子ビームは、通常、垂直方向に対して半角で30〜4
0゜程度の広がりを持って放出されるので、開口6を構
成するゲート電極3に電子ビームが直接入射し、電子ビ
ームがゲート電極3に捕らえられることにより電流のロ
スが生じてしまう問題が生じるのである。
【0010】本発明は、上述した従来技術の課題を解決
すべくなされたものであり、ダイシング実施時に素子表
面に貼付する保護シートの粘着剤のエミッタの先端への
接触を防ぐことにより電子ビームの減衰を防止し、かつ
エミッタから放出される電子ビームがゲート電極に直接
入射することを防ぐことにより電流のロスを防止できる
電界放出冷陰極及びその製造方法を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板上に絶縁
層を介して導電膜から成るゲート電極が積層され、該ゲ
ート電極及び絶縁層には該基板の表面が露出する開口が
形成され、該露出した基板表面上には尖鋭な先端を持つ
エミッタが設けられて成る電界放出冷陰極であって、前
記開口の形状が、開口を構成する前記ゲート電極の最も
基板側の部分の開口幅(D2)よりも、開口の最も外部
側の部分である開口端の開口幅(D1)の方が広くなる
ように段差状に形成されていることを特徴とする電界放
出冷陰極である。
【0012】このように開口の形状を段差状に形成し、
開口端の開口幅(D1)を広くすることによって、ダイ
シング用保護シートの粘着部がエミッタ先端に接触し難
く、かつエミッタから放出される電子ビームがゲート電
極に直接入射しない構造にすることができ、上記目的を
達成可能となる。
【0013】さらに、本発明の電界放出冷陰極におい
て、望ましくは、開口端からエミッタの先端までの間隙
(H1)の長さを、ダイシング用保護シートの粘着部の
垂下長(H2)よりも長くし、また望ましくは、開口幅
(D1)を、エミッタから放出される電子ビームがゲー
ト電極に直接入射しない程度に広い幅とし、また望まし
くは、エミッタの先端を、ゲート電極の開口幅(D2)
の部分に位置するように構成し、また望ましくは、ゲー
ト電極を二以上の導電膜を積層して構成し、また望まし
くは、ゲート電極上に、開口を囲むように配置された絶
縁物から成る突起を設け、該ゲート電極全体が開口の開
口幅(D2)の部分を構成し、該絶縁物から成る突起が
開口の開口幅(D1)の部分を構成することによって、
更に優れた効果、あるいは別個の効果を得ることもでき
る。これらの点は後に詳述する。
【0014】また、本発明の製造方法は、上述の電界放
出冷陰極を製造するための方法であって、基板上に、絶
縁層、ゲート電極を順次積層形成する工程と、該ゲート
電極表面の開口部形成予定位置以外の領域にレジスト膜
を形成し、該レジスト膜をマスクとした異方性ドライエ
ッチングにより、開口幅(D1)の開口をゲート電極の
中途まで形成する工程と、前記レジスト膜を剥離した
後、前記ゲート電極表面と前記開口の側面に新たなレジ
スト膜を形成し、該レジスト膜をマスクとした異方性ド
ライエッチングにより、開口幅(D2)の開口を基板表
面に達するまで形成する工程とを含むことを特徴とする
電界放出冷陰極の製造方法である。
【0015】この製造方法によれば、異方性ドライエッ
チングを用いるので、ゲート電極の開口幅を所望の寸法
で、精度良く容易に形成できる。
【0016】また、ゲート電極が二以上の導電膜を積層
して成るものである場合は、基板上に、絶縁層、下層ゲ
ート電極、上層ゲート電極を順次積層形成する工程と、
該上層ゲート電極表面の開口部形成予定位置以外の領域
にマスクを形成し、異方性ドライエッチングにより、開
口幅(D2)の開口を下層ゲート電極及び上層ゲート電
極に形成する工程と、前記マスクをそのまま使用して、
開口幅(D2)の開口の側面のうち上層ゲート電極部分
のみを選択エッチングすることにより、上層ゲート電極
部分の開口を開口幅(D1)に広げる工程とを含むこと
を特徴とする電界放出冷陰極の製造方法が望ましい。
【0017】この製造方法によれば、D1、D2部分の
構造を同一のマスク材を使用して形成でき、D1とD2
の位置関係にずれが無く、寸法精度がさらに向上する。
【0018】また、本発明の電界放出冷陰極が複数形成
された素子表面に保護シートを貼付し、ダイシングマシ
ンによるスクライブによって切断し、各素子に分割する
工程を含むことを特徴とする電界放出冷陰極の製造方法
によれば、保護シートの粘着剤がエミッタの先端に接触
せず、良好なダイシングが可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて説明する。
【0020】図1は、電界放出冷陰極の1素子を例示す
る斜視図である。この図に示す実施形態においては、基
板1の表面に絶縁層(図1では示さず)を介してゲート
電極3が形成され、このゲート電極3のエミッタ領域4
aには基板1にまで達する開口が形成されている。この
開口内部には微小な円錐状のエミッタ(図1では示さ
ず)が形成されていて、基板1と電気的に接続されてい
る。また、ゲート電極3はボンディングパッド5と電気
的に接続されており、基板1とボンディングパッド5に
電圧を印加することで、エミッタの先端から電子ビーム
が放出される。
【0021】図2は、本発明の一実施形態の電界放出冷
陰極の特徴部分を示す模式的部分断面図である。この図
に示す実施形態においては、所望の導電性を有する基板
1の表面(図面では上側の面)に、厚さ0.5〜1μm
程度の絶縁層2を介して、ゲート電極3としての導電性
膜が厚さ1μm程度形成されている。
【0022】この基板1としては、シリコンウェーハや
ガラス基板表面上に導電性の膜を形成したものが一般的
に使用される。絶縁層2としては、シリコン酸化膜やシ
リコン窒化膜、もしくは、それらを積層した膜を使用す
ればよい。特に、基板1がシリコンウェーハの場合、熱
酸化法により形成する酸化シリコン膜を絶縁層2として
用いると、ゲート電極3と基板1の間の良好な絶縁性が
得られる。ゲート電極3としては、タングステン膜、モ
リブデン膜、チタン膜、クロム膜などの導電膜を使用す
ればよい。
【0023】ゲート電極3及び絶縁層2には基板1に達
する開口6、すなわち基板1の表面を露出させる開口6
が形成されている。この開口6の底部には、例えば高さ
1μm、基部直径が0.8μm程度の微小な円錐状のエ
ミッタ4が形成されている。また、本実施形態におい
て、ゲート電極3とエミッタ4の間隔は、サブミクロン
サイズの非常に小さい寸法であり、更にエミッタ4の先
端は極めて先鋭に形成されている。
【0024】エミッタ4の材料としては、電子放出によ
る発熱や、吸着ガスを放出させる際に実施する熱処理な
どにより溶融変形が起こらない材料を選択することが望
ましく、例えば、タングステン、モリブデンなどの高融
点金属が好ましい。
【0025】ゲート電極3に形成された開口6の幅は、
その上部(外部側)と下部(基板1側)で寸法が異な
る。すなわち、ゲート電極3の下部付近の開口幅(D
2)に比べて、上部の開口幅(D1)の方が広くなるよ
うに段差状に形成されている。このような開口形状は、
例えば、従来の開口よりも上部の開口幅(D1)を広く
することにより形成すればよい。
【0026】また本実施形態においては、エミッタ4の
先端位置が、ゲート電極3の下部付近(開口幅がD2の
部分)となるように形成されている。このような構成に
よりゲート電極3の表面とエミッタ4の先端との間には
間隙(H1)ができる。
【0027】図3は、本発明の電界放出冷陰極に、ダイ
シング用保護シートを貼付した状態を例示する模式的部
分断面図である。図2に示したゲート電極3の上面(開
口端)からエミッタ4の先端までの間隙(H1)が、粘
着部9が開口部6に入り込んだ時の垂下長(H2)より
も長ければ、粘着部9とエミッタ4の先端の接触が防止
できる。具体的には、間隙(H1)は垂下長(H2)よ
りも0.1〜0.2μm程度長くすることが望ましい。
【0028】一般に、保護シート10の基部8には、例
えば、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン
テレフタレートなどが使用され、粘着部9にはアクリル
系樹脂などが使用される。また、粘着部9の厚みは数十
μm程度が一般的である。そして、保護シート10はゴ
ムローラーによる圧着(貼付時の圧力は1〜10kg/
cm2程度)で素子表面に貼付されるので、粘着部9は
ゲート電極3の開口部6にある程度入り込む。
【0029】具体的には、例えば基部8がポリオレフィ
ンで、粘着部9が特定のアクリル系樹脂により構成され
た保護シート10を、貼付圧力1kg/cm2で貼付し
た場合、開口幅(D1)に対する垂下長(H2)の値
は、下記式 H2(μm)=D1(μm)×0.3+0.07 により、ある程度算出できることが分かった。ここで、
開口幅(D1)が1.4μmであったとすると、粘着部
9の垂下長(H2)は、前記式より0.49μm程度で
あり、間隙(H1)が0.49μmより長くなるように
ゲート電極3の厚さを調整することで、粘着部9とエミ
ッタ4の先端の接触を防止できる。すなわち、粘着剤と
エミッタ先端が接触しないようにゲート電極3を厚膜化
すればよいのである。例えば、ゲート開口幅がD2の部
分の厚さが0.3μmであり、エミッタ4の先端がその
上端部に位置しているとすれば、ゲート電極3の厚さを
1μm程度にすればよい。但し、上記式による設計は単
なる一例であり、本発明はこれに限定されるものではな
い。例えば粘着剤の種類、素子各部のサイズ、貼着条件
など各種条件に応じて、適宜、最適な寸法を選定するこ
とが好ましい。
【0030】図6は、エミッタ4に粘着剤が付着した場
合と、付着していない場合におけるゲート電圧とエミッ
ション電流の一般的な関係を示すグラフである。ここに
示されるように、粘着剤の付着はエミッション電流に大
きな影響を与える。本発明の電界放出冷陰極は、ダイシ
ング用保護シートの粘着部がエミッタの先端に接触しな
い構造なので、このグラフの「○」線に示されるような
良好な電子ビーム放出が得られることになる。
【0031】次に、電界放出冷陰極の電子ビーム放出に
関わる内容について説明する。図4は、本発明の電界放
出冷陰極から電子ビームを放出する状態を例示する模式
的部分断面図である。この基板1とゲート電極3の間に
ゲート電極3が正となるように約10〜100Vの電圧
を印加することで、エミッタ4の先端には強い電界が加
わる。この電界が20〜50MV/cm以上になると、
エミッタ4の先端から電子ビームが放出される。この
時、電子ビームは広がりを持って放出され、その角度は
垂直方向に対して半角で30〜40゜程度である。
【0032】本発明においては、ゲート電極3の開口6
の幅を、その上部(外部側)で広くすることで(D1部
分)、エミッタ4の先端から広がりを持って放出された
電子ビームがゲート電極3へ直接入射することがない構
造とし、電子ビームがゲート電極3に捕らえられること
を防止している。例えば、電子ビームの広がり角度の半
角が35゜であり、ゲート電極3の上面からエミッタ4
の先端までの間隙(H1)を0.7μmとした時には、
開口幅(D1)を1.4μm程度とすることで電子ビー
ムのゲート電極3への直接入射を防止できる。このサイ
ズについては、各種条件に応じて、適宜、最適な寸法を
選定することが好ましい。
【0033】次に、図2〜図4に示した電界放出冷陰極
を製造するための方法を、図5を参照しながら説明す
る。
【0034】まず、所望の導電性を有する基板1(シリ
コンウェーハ等)の表面に、例えば熱酸化法による酸化
シリコン膜と化学気相成長法によるシリコン窒化膜の積
層膜からなる絶縁層2を、総厚で0.7μm程度の厚さ
で形成する。更に、この絶縁層2の表面に、ゲート電極
3となる導電膜、例えばタングステン、モリブデン、チ
タン、クロムなどを、スパッタ法や蒸着を用いて1μm
程度の厚さで形成する(図5(a))。
【0035】次に、レジスト膜7をマスクにした異方性
ドライエッチングにより、1.4μm程度の開口幅を有
し、深さが0.7μm程度の開口6aをゲート電極3に
形成する(図5(b))。
【0036】続いて、レジスト膜7を一旦剥離した後、
再度新たなレジスト膜7によるマスクを形成して、基板
1に達するまで1μm程度の開口幅で異方性ドライエッ
チングを行うことで、ゲート電極3の上部と下部で開口
幅が異なる開口を形成する(図5(c))。ここで、異
方性ドライエッチングを用いる理由は、所望の開口幅を
精度良く形成できるからであり、等方性のエッチングで
は横方向へのエッチング量が大きく、所望の開口幅を得
ることが困難である。
【0037】次に、基板1を回転させながら、斜め方向
より蒸着を行うことで剥離層11を形成する。続いて、
基板1に対して垂直方向より、エミッタ材12(タング
ステン、モリブデンなど)を蒸着することで、エミッタ
4を形成する。ここで、剥離層11の材料には、エミッ
タ4やその他の素子形成材料とエッチング選択性を有す
る、例えばアルミニウムを使用する(図5(d))。
【0038】次に、リン酸などにより剥離層11のみを
選択的にエッチングすることで、ゲート電極4及びその
他の素子表面に堆積した余分なエミッタ材料12を剥離
し、電界放出冷陰極を得る(図5(e))。
【0039】図2〜図5に示した実施形態では、エミッ
タ4毎に間隙(H1)を設ける構造を説明したが、本発
明はこれに限定されず、複数のエミッタに対して共通の
間隙(H1)が形成される構造にしてもよい。また、ゲ
ート電極の開口幅がD1とD2の二段に形成されている
構造を説明したが、三段以上に形成された構造にしても
よい。
【0040】また、図2〜図5に示した実施形態では、
ゲート電極3が単層の構造を示したが、多層構造にする
ことも可能であり、上層として絶縁物を使用してもよ
い。また、複数のエミッタ毎に上記構造を適用すること
もできる。
【0041】図7は、本発明の別の一実施形態の電界放
出冷陰極の特徴部分を示す模式的部分断面図である。本
実施形態は、図2に示した実施形態と比較すると、ゲー
ト電極3が二種類の導電性を有する材料(上層ゲート電
極3aと下層ゲート電極3b)を積層して形成している
点で異なり、その他の構造はほぼ同等である。上層ゲー
ト電極3aと下層ゲート電極3bは、それぞれ、図2に
示した実施形態におけるゲート電極3の開口幅がD1で
ある部分とD2である部分に相当しており、外形寸法は
同じである。
【0042】次に、図7に示した電界放出冷陰極を製造
するための方法を、図8を参照しながら説明する。
【0043】まず、基板1表面に、例えば熱酸化法によ
る酸化シリコン膜などから成る絶縁層2を0.7μm程
度の厚さで形成する。次に、その表面に下層ゲート電極
3bとなる膜、例えば、タングステン膜をスパッタ法や
蒸着を用いて0.3μm程度の厚さで形成する。更に、
上層ゲート電極3aとなる膜、例えば、モリブデン膜を
同様に0.7μm程度の厚さで形成する(図8
(a))。
【0044】次に、厚さ0.5μm程度のシリコン酸化
膜13をマスク材にした異方性ドライエッチングによ
り、ゲート電極3に絶縁層2の表面にまで達する開口6
を形成する(図8(b))。
【0045】次に、このシリコン酸化膜13(マスク
材)をそのまま使用して、上層ゲート電極3a(モリブ
デン)のみを、例えば、硝酸により選択エッチングする
ことで上層ゲート電極3aを横方向に後退させる(図8
(c))。
【0046】次に、HFにより開口6が基板1に達する
まで絶縁層2をエッチングする。この時、シリコン酸化
膜13(マスク材)も同時にエッチングされて除去でき
る。また、絶縁層2はサイドエッチングされるが、特性
上なんら問題は無い(図8(d))。
【0047】本実施形態では、ゲート電極3を積層構造
とすることで、D1、D2部分の構造を同一のマスク材
を使用して形成できるため、D1とD2の位置関係にず
れが無く、寸法精度がさらに向上し、所望とする形状が
容易に得られる。また、その結果として、ゲート電極3
へ電子ビームが直接入射することを安定して防ぐことが
できる。
【0048】図7〜図8に示した実施形態では、ゲート
電極3が二段に積層されている構造を説明したが、本発
明はこれに限定されず、ゲート電極3を三段以上積層し
て形成してもよい。
【0049】図9は、本発明の別の一実施形態の電界放
出冷陰極の特徴部分を示す模式的部分断面図である。本
実施形態は、図7に示した実施形態と比較すると、上層
ゲート電極3aに相当する部分の材料を絶縁物とし、更
に開口6の近傍にのみ形成した突起14にした点で異な
り、その他の構造は同等である。例えば、突起14とゲ
ート電極3cは、それぞれゲート電極3の開口幅がD1
である部分とD2である部分に相当しており、開口6内
部の段差形状自体は同じである。また、突起14は、シ
リコン酸化膜やシリコン窒化膜などの絶縁材料であり、
幅0.5〜1μm程度の幅(W)で開口6を囲むように
形成される。
【0050】図2や図7に示した実施形態では、粘着剤
とエミッタ4の接触を避けるためにゲート電極3の形状
を厚膜化しているため、電子ビームがゲート電極3の電
界に引かれて、その放出角度が大きくなる可能性があ
る。一方、本実施形態では、電子ビーム放出に寄与する
部分(ゲート電極3c)のみを導電性材料として、それ
以外を絶縁物(突起14部分)とすることで、電子ビー
ムの放出角度に影響しない構造としている。また、絶縁
物(突起14部分)を図3で示した粘着部9の侵入防止
に寄与する部分のみに形成して、それ以外の部分ではゲ
ート電極3cを露出させることで、絶縁物のチャージア
ップによる電子ビームの軌道変化を減少させている。
【0051】以上に説明した各実施形態では、個々のゲ
ート開口に対して、それを囲むゲート電極4の厚膜化、
もしくは絶縁層による突起14を形成する例を説明した
が、それを複数のゲート開口をまとめて囲むように形成
した場合についても、保護シートの粘着部の粘度、厚
さ、貼り付け条件に依っては適応が可能であり、同様の
効果が得られる。
【0052】また、その適応対象素子のエミッタがセル
分離構造である場合には、各セルの分離境界領域でゲー
ト電極の厚膜化、もしくはその領域に絶縁層の突起部を
形成することで、エミッタの密度等、素子の基本特性に
影響なく、本発明の効果が得られる。
【0053】図12及び図13は、エミッタがセル分離
構造である代表的実施形態を示す模式図である。
【0054】図12に示す実施形態においては、エミッ
タ4は、基板1表面に絶縁層16を介して形成された抵
抗層15の表面にセル状に配置されており、各セルの分
離境界領域で基板1と抵抗層15が接続されている(こ
の接続部分を給電部17と称す)。抵抗層15は、エミ
ッタ4とゲート電極3の間での放電破壊を抑制する目的
で設けられるが、このように給電部17を格子状とする
ことでエミッタアレイ全体での抵抗値を均一化すること
ができる。なお、本発明は、図12に示す実施形態に示
す様に、エミッタ4が基板1表面に絶縁層16を介して
形成された抵抗層15の表面に配置された場合をも包含
する。すなわち、本発明において、エミッタが設けられ
る露出した基板表面上とは、所望の機能を有する周知の
層が介在する場合も含むのである。
【0055】図13に示す実施形態においては、エミッ
タ4は、基板1の表面にセル状に配置されており、各セ
ルの分離境界領域に相当する基板1には溝が掘られ、絶
縁物が埋設されている(この部分をトレンチ構造部18
と称する)。トレンチ構造部18で囲まれた部分の基板
1の比抵抗は大きくなるため、これが、エミッタ4とゲ
ート電極3の間での放電破壊を抑制する抵抗として機能
する。
【0056】このように、エミッタがセル分離構造であ
る場合には、エミッタが形成されていない領域(図12
に示した例では給電部17、図13に示した例ではトレ
ンチ構造部18に相当する領域)のゲート電極を厚膜
化、もしくはその領域に絶縁層の突起部を形成すればよ
い。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電界放出
冷陰極によれば、その開口等が特定の形状を有するの
で、ダイシング実施時に素子表面に貼付する保護シート
の粘着剤のエミッタの先端への接触を防ぐことができ、
この結果、電子ビームの減衰を防止できる。更には、エ
ミッタから放出される電子ビームがゲート電極に直接入
射することを防ぐことができ、この結果、電流のロスを
防止できる。
【0058】また、本発明の電界放出冷陰極の製造方法
によれば、異方性ドライエッチングを用いるので、ゲー
ト電極の開口幅を所望の寸法で精度良く容易に形成でき
る。さらに、ゲート電極が二以上の導電膜を積層して成
るものである場合は、D1、D2部分の構造を同一のマ
スク材を使用して形成でき、D1とD2の位置関係にず
れが無く、寸法精度をさらに向上することも可能であ
る。
【0059】また、本発明の電界放出冷陰極が複数形成
された素子表面に保護シートを貼付しダイシングを実施
すれば、保護シートの粘着剤がエミッタの先端に接触せ
ず、良好なダイシングが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電界放出冷陰極の1素子を例示する斜視図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態の電界放出冷陰極の特徴部
分を示す模式的部分断面図である。
【図3】本発明の電界放出冷陰極に、ダイシング用保護
シートを貼付した状態を例示する模式的部分断面図であ
る。
【図4】本発明の電界放出冷陰極から電子ビームを放出
する状態を例示する模式的部分断面図である。
【図5】(a)〜(e)は、本発明の電界放出冷陰極の
製造方法の各工程を例示する模式的部分断面図である。
【図6】エミッタ4に粘着剤が付着した場合と、付着し
ていない場合におけるゲート電圧とエミッション電流の
一般的な関係を示すグラフである。
【図7】本発明の別の一実施形態の電界放出冷陰極の特
徴部分を示す模式的部分断面図である。
【図8】(a)〜(d)は、本発明の電界放出冷陰極の
製造方法の各工程を例示する模式的部分断面図である。
【図9】本発明の別の一実施形態の電界放出冷陰極の特
徴部分を示す模式的部分断面図である。
【図10】従来のスピント型冷陰極の構造を例示する模
式的部分断面図である。
【図11】従来の素子表面にダイシング用保護シートを
貼付した状態を例示する模式的部分断面図である。
【図12】本発明において、エミッタがセル分離構造で
ある代表的実施形態を示す模式図である。
【図13】本発明において、エミッタがセル分離構造で
ある代表的実施形態を示す模式図である。
【符号の説明】
1 基板 2 絶縁層 3 ゲート電極 3a 上層ゲート電極 3b 下層ゲート電極 4 エミッタ 4a エミッタ領域 5 ボンディングパッド 6 開口 7 レジスト膜 8 基部 9 粘着部 10 保護シート 11 剥離層 12 エミッタ材料 13 シリコン酸化膜 14 突起 15 抵抗層 16 絶縁層 17 給電部 18 トレンチ構造部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に絶縁層を介して導電膜から成る
    ゲート電極が積層され、該ゲート電極及び絶縁層には該
    基板の表面が露出する開口が形成され、該露出した基板
    表面上には尖鋭な先端を持つエミッタが設けられて成る
    電界放出冷陰極であって、 前記開口の形状が、開口を構成する前記ゲート電極の最
    も基板側の部分の開口幅(D2)よりも、開口の最も外
    部側の部分である開口端の開口幅(D1)の方が広くな
    るように段差状に形成されていることを特徴とする電界
    放出冷陰極。
  2. 【請求項2】 開口端からエミッタの先端までの間隙
    (H1)の長さが、ダイシング用保護シートの粘着部の
    垂下長(H2)よりも長い請求項1記載の電界放出冷陰
    極。
  3. 【請求項3】 開口幅(D1)が、エミッタから放出さ
    れる電子ビームがゲート電極に直接入射しない程度に広
    い幅である請求項1又は2記載の電界放出冷陰極。
  4. 【請求項4】 エミッタの先端が、ゲート電極の開口幅
    (D2)の部分に位置する請求項1〜3の何れか一項記
    載の電界放出冷陰極。
  5. 【請求項5】 ゲート電極が、二以上の導電膜を積層し
    て成る請求項1〜4の何れか一項記載の電界放出冷陰
    極。
  6. 【請求項6】 ゲート電極上に、開口を囲むように配置
    された絶縁物から成る突起が設けられ、該ゲート電極全
    体が開口の開口幅(D2)の部分を構成し、該絶縁物か
    ら成る突起が開口の開口幅(D1)の部分を構成する請
    求項1〜4の何れか一項記載の電界放出冷陰極。
  7. 【請求項7】 エミッタがセル分離構造であり、複数の
    エミッタのゲート開口をまとめて囲むように、各セルの
    分離境界領域上の全部または一部のゲート電極を厚膜化
    し、もしくは、複数のエミッタのゲート開口をまとめて
    囲むように、各セルの分離離境界領域上の全部または一
    部に絶縁物から成る突起を設けた構成を有する請求項1
    〜6の何れか一項記載の電界放出冷陰極。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れか一項記載の電界放
    出冷陰極を製造するための方法であって、 基板上に、絶縁層、ゲート電極を順次積層形成する工程
    と、 該ゲート電極表面の開口部形成予定位置以外の領域にレ
    ジスト膜を形成し、該レジスト膜をマスクとした異方性
    ドライエッチングにより、開口幅(D1)の開口をゲー
    ト電極の中途まで形成する工程と、 前記レジスト膜を剥離した後、前記ゲート電極表面と前
    記開口の側面に新たなレジスト膜を形成し、該レジスト
    膜をマスクとした異方性ドライエッチングにより、開口
    幅(D2)の開口を基板表面に達するまで形成する工程
    とを含むことを特徴とする電界放出冷陰極の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項5記載の電界放出冷陰極を製造す
    るための方法であって、 基板上に、絶縁層、下層ゲート電極、上層ゲート電極を
    順次積層形成する工程と、 該上層ゲート電極表面の開口部形成予定位置以外の領域
    にマスクを形成し、異方性ドライエッチングにより、開
    口幅(D2)の開口を下層ゲート電極及び上層ゲート電
    極に形成する工程と、 前記マスクをそのまま使用して、開口幅(D2)の開口
    の側面のうち上層ゲート電極部分のみを選択エッチング
    することにより、上層ゲート電極部分の開口を開口幅
    (D1)に広げる工程とを含むことを特徴とする電界放
    出冷陰極の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜7の何れか一項記載の電界
    放出冷陰極が複数形成された素子表面に保護シートを貼
    付し、ダイシングマシンによるスクライブによって切断
    し、各素子に分割する工程を含むことを特徴とする電界
    放出冷陰極の製造方法。
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