JPH11109806A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11109806A
JPH11109806A JP9273110A JP27311097A JPH11109806A JP H11109806 A JPH11109806 A JP H11109806A JP 9273110 A JP9273110 A JP 9273110A JP 27311097 A JP27311097 A JP 27311097A JP H11109806 A JPH11109806 A JP H11109806A
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JP9273110A
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Michio Kawase
道夫 川瀬
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジャムなどの異常事態が発生した場合等で
も、所定のプロセスシーケンスを適切に行うことができ
るようにする。 【解決手段】 装置状態の履歴を格納した書き換え可能
なメモリ部55aを有する制御装置55は、所定のプロ
セスシーケンスで画像形成が行われているか否かを、予
め記憶されているプロセスシーケンスと比較し、その比
較結果またはメモリ部55aに格納されている装置状態
の履歴に基づいて所定の後処理シーケンスを行う、ある
いはメモリ部55aに格納されている画像形成開始時の
装置状態の履歴に基づいて所定の前処理シーケンスを行
うように制御することにより、ジャムなどの異常事態が
発生した場合等でも、所定のプロセスシーケンスを適切
に行うことができるので、良好な画像が得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
を利用した複写機、レーザービームプリンタ、ファクシ
ミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真プロセスを利用してカラー画像
を形成する画像形成装置では、その画像形成過程は、ま
ず、帯電器によって像担持体としての回転ドラム型の電
子写真感光体(以下、感光体という)を均一に帯電処理
し、感光体表面に画像露光を与えて静電潜像を形成す
る。次に、この静電潜像をトナーによって現像し、この
トナー像を紙などの転写材に転写する。これを、マゼン
タ、シアン、イエロー、ブラックの各色毎に行い、転写
材に転写したトナー像を、熱によって転写材に定着させ
るという方法でカラー画像を形成している。
【0003】一方、この画像形成過程で、転写後に感光
体上に付着している残留トナーはクリーニング装置によ
って除去され、表面をクリーニングされた感光体は繰り
返し次の画像形成動作に入る。
【0004】ところで、近年、装置の小型化、簡易化、
あるいはエコロジーの観点から廃トナーを出さない等の
目的で、転写材に対するトナー像転写後の感光体表面か
ら残留トナーを除去するクリーニング装置を持たない、
いわゆるクリーナーレスの装置が実用化されている。
【0005】このようなクリーナーレスの装置では、例
えば、感光体周辺に配置した接触帯電装置で、転写後に
感光体上に付着した残留トナーを一旦取り込んで静電的
特性を変化させ、再び感光体上に戻した後、現像装置で
この残留トナーを現像同時クリーニングにより回収して
再利用するという制御が行われる。
【0006】また、電源投入時や、ジャム紙回収後等の
前多回転時には、感光体を画像形成時のプロセス速度と
同じ速度で回転させて、上記した現像同時クリーニング
により感光体表面上の残留トナーを回収するという制御
が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たクリーナーレスの画像形成装置では、画像形成動作中
に装置の電源をおとしたり(OFFしたり)、現像時の
ジャム等の要因によって感光体上にトナーが大量に付着
した状態で画像形成動作が停止し、次の電源投入が行わ
れる場合には、感光体を画像形成時のプロセス速度と同
じ速度で回転させてクリーニング動作を行っても、前多
回転時に完全に残留トナーを回収することができないと
いう問題点があった。
【0008】さらに、この場合、次回画像形成時に感光
体表面に付着してる残留トナーなどに重ねて帯電動作が
行われるため、感光体表面を所定の電位に均一に帯電す
ることができず、目的とする画像濃度が得られなかっ
た。
【0009】また、帯電装置としての接触帯電装置にト
ナーが混入すると、徐々に接触帯電装置の抵抗上昇によ
って帯電ムラが生じ、また、接触帯電装置として磁気ブ
ラシを用いた際には、トナーの混入により磁性粒子が押
し出されて感光体との接触状態が不安定となり、帯電ム
ラや異常画像等が発生するという問題点があった。
【0010】さらに、上記したクリーニング動作を多数
回行ううちに、接触帯電装置内の剤の劣化を引き起こす
ために、定期的に接触帯電装置内の剤の交換や接触帯電
装置の交換等のメンテナンスが必要となる。
【0011】また、不用意に感光体表面に残留トナーが
付着してしまうといった事態がどの程度の頻度で発生
し、そのためのクリーニング動作や回復動作などのプロ
セスシーケンスがどの程度なされたのかといった装置履
歴により、メンテナンスの要/不要の時期が違ってく
る。
【0012】このため、装置の状態を適切に保つための
メンテナス時期の予測がつきにくく、効率的な保守作業
に支障をきたし、ひいては、メンテナンスコストの上昇
や、ユーザが装置を使用できないダウンタイムが長くな
る等の問題点があった。
【0013】そこで本発明は、像担持体のクリーニング
専用装置を備えていない画像形成装置において、像担持
体上に付着した残留トナーなどを効率的に回収すること
ができる状態を維持し、さらに、装置履歴に応じて最適
なプロセス条件で良好な画像を得ることができる画像形
成装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、像を担持する像担持体と、該
像担持体に接触して前記像担持体を帯電する接触帯電手
段と、前記像担持体上に静電潜像を形成する露光手段
と、前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手
段と、前記トナー像を転写部位において転写材へ転写す
る転写手段とを備え、該転写手段により前記トナー像を
前記転写材へ転写した後の前記像担持体上の残留トナー
を除去するクリーニング手段を有していない画像形成装
置において、所定のプロセスシーケンスで画像形成が行
われているか否かを、予め記憶されているプロセスシー
ケンスと比較して判断する制御手段を備え、前記制御手
段は、装置状態の履歴を格納した書き換え可能なメモり
部を有し、前記比較による判断結果または前記メモり部
に格納されている装置状態の履歴に基づいて所定の後処
理シーケンスを行う、あるいは前記メモり部に格納され
ている画像形成開始時の装置状態の履歴に基づいて所定
の前処理シーケンスを行うように制御することを特徴と
している。
【0015】また、前記制御手段のメモリ部には、前記
所定の前処理シーケンスあるいは前記所定の後処理シー
ケンスの動作履歴が格納され、前記動作履歴は必要に応
じて更新されることを特徴としている。
【0016】また、前記制御手段は、前記所定の前処理
シーケンスあるいは前記所定の後処理シーケンスが行わ
れて、前記メモり部に格納されたその動作履歴に基づい
て少なくとも所定の動作回数あるいは所定の積算時間を
越えたと判断したときは警告手段に警告を発する、ある
いは装置動作を停止するように制御することを特徴とし
ている。
【0017】また、前記所定の後処理シーケンスとは、
少なくとも装置を停止させるための所定の停止シーケン
スであることを特徴としている。
【0018】また、前記所定の前処理シーケンスとは、
少なくとも装置のプロセス条件を整えるための所定の回
復シーケンスであることを特徴としている。
【0019】また、前記警告手段は、メッセージにより
警告を表示する表示手段、または点灯により警告を行う
点灯手段、または音声により警告を発する音声再生手段
であることを特徴としている。
【0020】また、前記接触帯電手段は、その表面に前
記像担持体表面に接する磁性粒子を有している磁気ブラ
シ帯電手段であることを特徴としている。
【0021】また、前記転写手段を少なくとも有するユ
ニットを、画像形成動作中は装置外に引き出せないよう
にする手段を設けたことを特徴としている。
【0022】(作用)本発明の構成によれば、所定のプ
ロセスシーケンスで画像形成が行われているか否かを、
制御手段に予め記憶されているプロセスシーケンスと比
較して、その判断結果または制御手段内のメモリ部に格
納されている装置履歴に基づいて所定の後処理シーケン
スを行う、あるいはメモリ部に格納されている画像形成
開始時の装置状態の履歴に基づいて所定の前処理シーケ
ンスを行うことにより、所定のプロセスシーケンスを適
切に行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明に係
る実施の形態について説明する。
【0024】図1は、本実施の形態に係る画像形成装置
を示す概略構成図である。本実施の形態の画像形成装置
は電子写真プロセス利用のカラー画像形成装置であり、
像担持体の帯電手段として磁気ブラシタイプの接触帯電
装置を用い、また、クリーナーレスシステムの装置であ
る。
【0025】図1において、Aは本実施の形態に係る画
像形成装置であるカラープリンタ装置、Bはこのカラー
プリンタ装置Aの上に搭載したカラーリーダ装置であ
る。
【0026】カラーリーダ部装置Bにおいて、10は固
定の原稿台ガラス(プラテン)11上に設けた原稿給紙
装置(なお、この原稿給紙装置10の代わりに不図示の
鏡面圧板を装着する構成でもよい)であり、原稿台ガラ
ス11上に原稿(不図示)を複写すべき面を下側にして
セットする。12a,12bは原稿(不図示)を照明す
る光源(ハロゲンランプまたは蛍光灯など)、13a,
13bは光源12a,12bの光を原稿(不図示)に集
光する反射傘、14a,14b,14cはそれぞれミラ
ー、15は原稿(不図示)からの反射光または投影光を
基板16に実装したCCD17上に集光する集光レンズ
である。
【0027】光源12a,12b、反射傘13a,13
b、ミラー14aは第1のキャリッジ18に収納され、
ミラー14b,14cは第2のキャリッジ19に収納さ
れている。20は画像処理部、21はプリンタ処理部、
22は他のIPU等とのインターフェイス(I/F)部
である。
【0028】第1のキャリッジ18は速度Vで、第2の
キャリッジ19は速度V/2で、CCD17の電気的走
査(主走査)方向に対して垂直方向に機械的に移動する
ことによって、原稿(不図示)の全面を走査(副走査)
する。
【0029】図2は画像処理部の詳細な構成を示すブロ
ック図である。
【0030】原稿台ガラス11上の原稿(不図示)は光
源12a,12bからの光を反射し、その反射光はミラ
ー14a,14b,14c、集光レンズ15を介してC
CD17に導かれて電気信号に変換される(CCD17
がカラーセンサの場合、RGBのカラーフィルタが1ラ
インCCD上にRGB順にインラインに乗ったもので
も、3ラインCCDでそれぞれRフィルタ、Gフィル
タ、BフィルタをそれぞれのCCD毎に並べたものでも
よく、また、フィルタがオンチップ化、またはフィルタ
がCCD毎に並べたものでもよい)。
【0031】そして、CCD17からの電気信号(アナ
ログ画像信号)は画像処理部20に入力され、クランプ
&Amp.&S/H&A/D部23でサンプルホールド
(S/H)し、アナログ画像信号のダークレベルを基準
電位にクランプし、所定量に増幅し、A/D変換して、
例えばRGB各8ビットのデジタル信号に変換する。こ
のデジタル信号はシェーディング部24でシェーディン
グ補正および黒補正が施された後、つなぎ&MTF補正
&原稿検知部25でCCD17が3ラインCCDの場
合、つなぎ処理はライン間の読取り位置が異なるため、
読取り速度に応じてライン毎の遅延量を調整して、3ラ
インの読取り位置が同じになるように信号タイミングを
補正し、MTF補正は読取り速度や変倍率によって読取
りのMTFが変わるためにその変化を補正し原稿検知は
原稿台ガラス11上の原稿(不図示)を走査することに
より原稿サイズを認識する。読取り位置タイミングが補
正されたデジタル信号は入力マスキング部26によっ
て、CCD17の分光特性、および光源12a,12b
と反射傘13a,13bの分光特性を補正する。
【0032】入力マスキング部25の出力は外部I/F
27との切り換え可能なセレクタ28に入力される。セ
レクタ28から出力された信号は、色空間圧縮&下地除
去&LOG変換部29と下地除去部30に入力される。
下地除去部30に入力された信号は下地除去された後、
原稿(不図示)中の黒い文字かどうかを判定する黒文字
判定部31に入力され、原稿(不図示)から黒文字信号
を生成する。
【0033】一方、セレクタ28からの出力が入力され
る色空間圧縮&下地除去&LOG変換部29では、色空
間圧縮は読み取った画像信号がプリンタで再現できる範
囲に入っているかどうかを判断し、入っている場合はそ
のまま、入っていない場合は画像信号をプリンタで再現
できる範囲に入るように補正する。そして、下地除去処
理を行い、LOG変換でRGB信号からC(シアン)、
M(マゼンタ)、Y(イエロー)信号にそれぞれ変換す
る。
【0034】そして、黒文字判定部31で生成された信
号とタイミングを補正するため、色空間圧縮&下地除去
&LOG変換部29の出力信号は遅延部32でタイミン
グを調整される。黒文字判定部31と遅延部32から出
力される各信号はモワレ除去部33でモワレが除去さ
れ、変倍処理部34で主走査方向に変倍処理される。
【0035】UCR&マスキング&黒文字反映部35
は、変倍処理部34から入力されるC、M、Y信号をU
CR処理でC、M、Y、K信号を生成し、マスキング処
理でプリンタの出力にあった信号に補正されると共に、
黒文字判定部31で生成された判定信号がC、M、Y、
K信号にフィードバックされる。
【0036】そして、UCR&マスキング&黒文字反映
部35で処理された信号はγ補正部36で濃度調整され
た後、フィルタ部37でスムージングまたはエッジ処理
される。フィルタ部37で処理された信号は、図3に示
すプリンタ処理部21の2値変換部38で8ビットの多
値信号から2値のC、M、Y、K信号に変換される(変
換方法は、ディザ法、誤差拡散法、誤差拡散の改良した
もののいずれかでもよい)。
【0037】2値変換部38で生成されたC、M、Y、
K信号は、カラープリンタ装置Aの紙先端検知センサ5
0からの紙先端信号を基にそれぞれ遅延部39a、39
b、39c、39dによって、カラープリンタ装置Aの
各画像形成部(M(マゼンタ)画像形成部51、C(シ
アン)画像形成部52、Y(イエロー)画像形成部5
3、K(黒)画像形成部54)と紙先端検知センサ50
との距離の違いを調整することにより、4色を所定の位
置に印字することが可能となる。
【0038】各M、C、Y、K画像形成部51、52、
53、54は、それぞれ像担持体としての回転ドラム型
の感光体1a,1b,1c,1d、接触帯電手段である
磁気ブラシ帯電器2a,2b,2c,2d、露光装置3
a,3b,3c,3d、現像器4a,4b,4c,4
d、転写ローラ5a,5b,5c,5dなどを備えてい
る。
【0039】感光体1a,1b,1c,1dとしては、
通常用いられている有機感光体等を用いることができる
が、望ましくは、有機感光体上にその抵抗が109 〜1
14Ω・cmの材質を有する表面層を持つものや、アモ
ルファスシリコン感光体などを用いると、電荷注入帯電
を実現でき、オゾン発生の防止、ならびに消費電力の低
減に効果がある。また、帯電性についても向上させるこ
とが可能となる。
【0040】感光体1a,1b,1c,1dは、本実施
の形態では、図4に示すように負帯電の有機感光体で、
アルミニウム製のドラム基体1A上に感光体層1Bを有
しており、所定のプロセススピード(例えば150mm
/sec)で回転駆動される。
【0041】接触帯電手段は、図4に示すように磁気ブ
ラシ帯電器(以下、帯電器という)2a,2b,2c,
2d(図では帯電器2a)であり、帯電器2aは、固定
のマグネットローラ2Aと、このマグネットローラ2A
に回転自在に外嵌させた非磁性のSUSからなるスリー
ブ2Bと、このスリーブ2Bの外周面にマグネットロー
ラ2Aの磁力で付着保持させた導電磁性粒子(磁性キャ
リア)の磁気ブラシ層2Cからなるスリーブ回転タイプ
のものである。
【0042】スリーブ2Bに内包されるマグネットロー
ラ2Aは、スリーブ2B表面上で半径方向の磁束密度の
ピークが例えば800Gを発生する磁極を4極有するも
のを使用し、感光体1a側に一つの磁極が向くようにマ
グネットローラ2Aを固定し、マグネットローラ2Aの
外周に沿ってスリーブ2Bを回転可能に配置する。スリ
ーブ2Bは感光体1aに対して一定間隔(例えば0.5
mm)を保つようにして配置している。そして、スリー
ブ2Bに電源(不図示)より所定の帯電バイアス電圧
(本実施の形態では、直流電圧に交流電圧を重畳したも
の)を印加し、感光体1aの回転方向と逆方向に、例え
ば感光体1の回転速度150mm/secに対して周速
度255mm/secで回転駆動させることで、感光体
1a表面が帯電バイアスの印加された磁気ブラシ層2C
で摺擦され、感光体1aの感光体層1Bの表面が所望の
電位に注入帯電方式で一様に一次帯電処理される。
【0043】磁気ブラシ層2Cを構成する導電磁性粒子
としては、平均粒径30μm、抵抗1×106 Ω・c
m、飽和磁化60A・m2 /Kgのものを使用した。
【0044】また、導電磁性粒子として、フェライト、
マグネタイトなどの磁性金属粒子や、これらの導電磁性
粒子を樹脂で結着したものも使用可能であり、抵抗値と
しては1×106 〜1×109 Ω・cmのもが適当であ
り、粒径としては10〜50μm、好ましくは20〜4
0μmが導電磁性粒子の感光体への付着の点から望まし
い。
【0045】露光装置3a,3b,3c,3dは、図3
に示したLEDアレー41a,41b,41c,41d
を有しており、カラーリーダ装置Bの画像処理部20、
プリンタ処理部21より入力される信号に基づいてLE
D駆動部40a、40b、40c、40dの駆動により
LEDアレー41a,41b,41c,41dを、感光
体1a,1b,1c,1dに対して所定タイミングで明
減(ON/OFF)させ、帯電された感光体1a,1
b,1c,1d上に静電潜像を形成する。
【0046】現像器4a,4b,4c,4dは、2成分
接触現像器(2成分磁気ブラシ現像器)であり、回転駆
動される各現像スリーブ6a,6b,6c,6dは感光
体1a,1b,1c,1dに近接してそれぞれ配置さ
れ、現像スリーブ6a,6b,6c,6d表面に形成さ
れた現像剤(不図示)の薄層(不図示)が感光体1a,
1b,1c,1dに対して接触する状態で現像できるよ
うに設定されている。本実施の形態において用いた現像
剤であるトナーは、粉砕法によって製造された平均粒径
6μmのネガ帯電トナーに対して平均粒径20nmの酸
化チタンを重量比1%外添したものを用い、キャリアと
しては飽和磁化が205emu/cm3 の平均粒径35
μmの磁性キャリアを用いた。現像スリーブ6a,6
b,6c,6dには、電源(不図示)から直流電圧およ
び交流電圧が印加される。
【0047】カラープリンタ装置(画像形成装置)Aと
カラーリーダ装置Bの制御を行う制御装置(CPU)5
5は、書き換え可能なメモリ部(バックアップRAM)
55aを備えている。そして、制御装置(CPU)55
は、画像形成プロセス中において所定の画像形成プロセ
スが行われているが否かを予め記憶されているプロセス
シーケンスと比較して、所定の画像形成プロセスが行わ
れていないと判断したときは、その判断結果またはメモ
リ部(バックアップRAM)55aに格納されているカ
ラープリンタ装置Aの装置状態の履歴に基づいて所定の
後処理シーケンスを行う、あるいはメモリ部(バックア
ップRAM)55aに格納されている画像形成開始時の
カラープリンタ装置Aの装置状態の履歴に基づいて所定
の前処理シーケンスを行うように制御する(詳細は後述
する)。
【0048】次に、上記したカラープリンタ装置(画像
形成装置)Aの動作について説明する。
【0049】画像形成時には、感光体1a,1b,1
c,1dは駆動手段(不図示)により回転駆動され、帯
電器2a,2b,2c,2dにより表面が均一に帯電さ
れる。このとき、帯電器2a,2b,2c,2dには、
直流電圧に矩形波の交流電圧を重畳した電圧が印加され
る。そして、帯電された感光体1a,1b,1c,1d
上に露光装置3a,3b,3c,3dのLEDアレー4
1a,41b,41c,41dにより画像露光が与えら
れて、入力される画像情報に応じた静電潜像が形成さ
れ、この静電潜像は現像器4a,4b,4c,4dによ
りトナー画像として現像される。このとき、現像器4
a,4b,4c,4dには、直流電圧および交流電圧が
印加される。
【0050】一方、カセット60a,60bに収納され
た紙などの転写材Pは、所定のタイミングでピックアッ
プローラ61a,61bにより1枚ごと給紙ローラ62
a,62bで、駆動ローラ63の回転駆動で例えば15
0mm/secで移動する転写ベルト64上に給紙され
る。給紙された転写材Pは、吸着帯電器65で帯電さ
れ、さらに紙先端センサ50で転写ベルト64上の先端
が検知される。なお、紙先端センサ50の検知信号はカ
ラーリーダ装置B側にへ送られて、カラーリーダ装置B
側からカラープリンタ装置A側にビデオ信号を送る際の
副走査同期信号として用いられる。
【0051】転写ベルトローラ63上に載置されて搬送
される転写材Pは、M画像形成部51、C画像形成部5
2、Y画像形成部53、K画像形成部54においてM、
C、Y、Kの順に、各転写ローラ5a,5b,5c,5
dによってその表面にトナー画像が転写される。
【0052】そして、K画像形成部54を通過した転写
材Pは、転写ベルト64からの分離を容易にするために
除電帯電器66で除電された後、転写ベルト64から分
離される。転写ベルト64からの分離された転写材P
は、分離時の剥離放電による画像乱れを剥離帯電器67
で防止された後、定着前帯電器68a,68bで帯電さ
れてトナーの吸着力を補って画像乱れを防止され、定着
器69でトナー画像が熱定着されて排紙トレー70に排
紙される。また、転写ベルト64は内外除電器71a,
71bによって除電される。
【0053】一方、トナー像転写後の感光体1a,1
b,1c,1d表面には残留トナーTが残留している。
この残留トナーTは、転写ローラ5a,5b,5c,5
dによる転写時の剥離放電等により帯電極性が反転して
しまうことが多く、極性反転した状態のトナーは現像器
4a,4b,4c,4dで現像同時回収を行うことはで
きない。そして、この残留トナーは、感光体1a,1
b,1c,1dの回転に伴って帯電領域に到達する。帯
電領域に到達した残留トナーは、帯電器2a,2b,2
c,2dとの摺擦により正規帯電トナー化が行われる。
また、同時に帯電器2a,2b,2c,2dに印加され
る交番電圧(交流電圧)により感光体1a,1b,1
c,1dと帯電器2a,2b,2c,2d間の電界によ
る振動効果によって、帯電器2a,2b,2c,2dへ
のトナーの回収、吐き出しが行われ、正規帯電化された
トナーが感光体1a,1b,1c,1d上に吐き出され
て、現像器4a,4b,4c,4dにおいて現像同時回
収が行われる。
【0054】図5は、、上記したカラープリンタ装置
(画像形成装置)Aの操作部を示す図である。この操作
部80の液晶表示パネル81には、図6に示すように装
置の状態を示す各種のメッセージ、マークを表示し、さ
らに、透明タッチキーを備えており、用紙サイズ選択キ
ー、コピー倍率設定キー、濃度設定キー等を設定するこ
とができる。液晶表示パネル81には、例えばコピー可
能状態はメッセージ表示部82、コピー枚数設定状態は
枚数表示部83、用紙サイズ指定状態は用紙表示部8
4、倍率指定状態は倍率表示部85に表示される。
【0055】操作部80の置数キー86でコピー枚数
(画像形成枚数)を設定して原稿(不図示)を原稿台ガ
ラス(プラテン)11上に載せて、コピースタートキー
87を押すことにより、上記した画像形成(コピー)シ
ーケンス動作が開始される。この画像形成シーケンス動
作中は、メッセージ表示部82に、例えば「コピー動作
中です」をメッセージ表示され、動作終了後には、例え
ば「コピーできます」をメッセージ表示する。
【0056】また、画像形成シーケンス動作中に装置動
作を停止させるには、ストップキー88を押す。ストッ
プキー88を押すことにより、現在、画像形成動作中あ
るいはすでに給紙ローラ62a,62bの位置まで給紙
されている転写材Pについては、画像形成動作を止める
ことなく、画像形成動作を正常終了させる。
【0057】ところで、何等かの原因で上記した画像形
成(コピー)シーケンス動作中に、給紙ローラ62a,
62bにおいて転写材Pの搬送に不具合が生じて、ジャ
ムが発生したものとする。このとき、制御装置(CP
U)55には紙先端検知センサ50から紙先端検知が入
力されており、ジャム発生により所定のタイミングで紙
先端検知センサ50から紙先端検知信号が入力されない
ことにより、制御装置55はジャムが発生したと判断す
る。
【0058】このとき、メッセージ表示部82におい
て、例えば「ジャム発生。しばらくお待ち下さい」、あ
るいは「ジャム発生。調整中につき、前ドアを開けない
でください」等のメッセージを表示し、所定の停止シー
ケンス動作を終了するまで、ユーザが装置全面の前ドア
を開けてジャム処理等を行わないように適切な警告表示
をすることが重要である。このため、各種のメッセージ
を表示する液晶表示パネル81の表示をネガポジ反転さ
せたり、前ドアをまだ開けないように特別の注意を引く
ようなマーク等を表示して、一目でユーザが分かるよう
にする必要がある。
【0059】そして、ジャム処理可能になったときに
は、メッセージ表示部82において、例えば「前ドアを
開けられます」等のメッセージを表示したり、マーク表
示するなどによって、前ドアを開けられる状態であるこ
とをユーザに知らせる。
【0060】また、ジャム処理等を行わないように警告
するために、LED等の表示手段を制御することによっ
て、ユーザに注意を促すようにしてもよい。例えば、制
御装置55の制御により、ジャム処理可能になったとき
にLED89を点灯させる、あるいはジャム処理の可能
状態と不可能状態とで点灯させるLED89の表示色を
異ならせるようにしてもよい。
【0061】あるいは、制御装置55の制御により、ジ
ャム発生時に音発生部(不図示)を動作させてビープ音
などの警告音を発するようにして、ジャム処理可能にな
ったときに警告音を停止させるようにしてもよい。ま
た、ジャム処理可能状態、不可能状態とを音色やメロデ
ィーを変えることで知らせるようにしてもよい。
【0062】あるいは、図7に示すように、音声発生部
91とメッセージメモリ92とスピーカ93を備えた音
声発生装置90で、音声による警告を行うようにしても
よい。この場合、図8に示すように、メッセージメモリ
92には、制御装置55から音声発生装置90に入力さ
れるコマンド(図では、01H〜07H)に対応したメ
ッセージが格納されている。
【0063】そして、画像形成可能状態のときは、音声
発生部91にコマンド01Hが送られ、音声発生部91
はコマンド01Hを受け取るとメッセージメモリ92か
ら所定の音声メッセージデータを呼び出し、公知の音声
再生技術によって「コピーできます」の音声信号を生成
し、スピーカ93を通してこの音声を発生させる。同様
にして、画像形成中にはコマンド02Hを送り、「コピ
ー動作中です」の音声メッセージを発するようにし、ジ
ャムが発生したときには、コマンド03H、04Hを送
り、「ジャム発生です。しばらくお待ち下さい」の音声
メッセージを発するようにする。
【0064】あるいは、コマンド05H、06Hを送
り、「調整中につき、前ドアを開けないでください」の
音声メッセージを発するようにする。また、ジャム処理
可能になったときにはコマンド07Hを送り、「前ドア
を開けられます」の音声メッセージを発するようにす
る。あるいは、ジャム処理可能になったときは警告音声
を停止させるようにしてもよい。
【0065】また、ジャム発生以前にすでに給紙された
転写材(コピー用紙)Pについては、正常に画像形成動
作を続け、排紙トレー70に排紙される。ここで、所定
の停止シーケンス動作に移り、動作終了後に装置が停止
される。
【0066】ところで、通常、装置内部でのジャム時に
は、ユーザが装置の前ドアを開けてジャム紙のジャム処
理を行うのが一般的である。このとき、ユーザが前ドア
を開けると、不図示の前ドアセンサにより前ドアの開を
検知して前ドア検知信号を生成し、制御装置55に入力
される。制御装置55は、前ドア検知信号が前ドアが開
状態であるとき、不図示の負荷系の電源部の出力を停止
するように負荷系電源制御信号を生成し、感光体1a,
1b,1c,1d、帯電器2a,2b,2c,2dのス
リーブ2B、現像スリーブ6a,6b,6c,6d、転
写ベルト64などの駆動部を停止し、さらに各帯電器2
a,2b,2c,2d等の高圧電源の出力を停止する。
【0067】このように、ジャム発生時に前ドアを開け
ることによって、駆動部や高圧電源の出力を停止させる
ように制御されるが、ジャム発生時において、残留トナ
ーを所定のプロセスシーケンスで適切に処理しておく必
要がある。即ち、ジャム発生後に、所定のプロセスシー
ケンスが終了しないうちにユーザが前ドアを開けてしま
うと、駆動部や高圧電源出力が停止してしまい、残留ト
ナーの処理を完了できない事態が予想される。
【0068】そこで、本実施の形態では上記したよう
に、ジャム発生時にその警告表示や警告音、警告音声に
よる指示を行うことにより、残留トナーの処理を完了す
る前に、ユーザが誤ってジャム処理等のために前ドアを
開けてしまうような動作を防ぐことができる。なお、こ
のような警告表示や警告音、警告音声について、少なく
とも1つ、あるいは複数の組み合わせで行うようにする
ようにしてもよい。
【0069】また、本実施の形態では、ユーザが前ドア
を開けてしまうと駆動部や高圧電源出力が停止してしま
い、残留トナーの処理を完了できない事態を想定した例
であったが、本発明はこのような前ドアの開閉によって
制御される例に限定されることはない。
【0070】次に、画像形成動作中にジャム等の異常事
態が発生した場合に、残留トナーを所定のプロセスシー
ケンスで適切に処理する本実施の形態における後処理シ
ーケンスの一例について説明する。
【0071】画像形成動作中に装置を停止させる必要が
生じた場合、感光体1a,1b,1c,1d上の大量の
トナーが不用意に帯電器2a,2b,2c,2dの磁気
ブラシ層(導電磁性粒子)2Cに混入しないようにする
必要がある。そのため、制御装置55が所定のタイミン
グで紙先端検知センサ50から紙先端検知信号が入力さ
れないことによってジャム等が発生したと判断すると、
図3に示したLEDアレイ41a,41b,41c,4
1dを直ちに消灯させると共に、現像器4a,4b,4
c,4dの現像スリーブ6a,6b,6c,6dの回転
を停止し、現像スリーブ6a,6b,6c,6dに電源
(不図示)から印加されていた現像ACバイアスをOF
Fする。このとき、現像スリーブ6a,6b,6c,6
dに電源(不図示)から印加されていた現像DCバイア
スも直ちにOFFすると、現像剤のキャリアが感光体1
a,1b,1c,1d上に付着してしまう危険性がある
ため、現像スリーブ6a,6b,6c,6dの回転が確
実にOFFされるまでの時間経過後に現像DCバイアス
をOFFする。
【0072】感光体1a,1b,1c,1dについて
は、制御装置55が所定のタイミングで紙先端検知セン
サ50から紙先端検知信号が入力されないことによって
ジャム等が発生したと判断すると、感光体1a,1b,
1c,1dのスリーブ2Bに印加されていたACバイア
スと、このスリーブ2Bの回転をOFFする。
【0073】また、装置を停止させる一連のプロセスシ
ーケンスの例として、上記した後処理シーケンスの他に
は、転写ベルト64上のトナーを清掃するための転写ベ
ルトクリーニングシーケンスなども含めても効果的であ
る。
【0074】次に、残留トナーを所定のプロセスシーケ
ンスで適切に処理する本実施の形態における前処理シー
ケンスの一例について説明する。まず、現像中か否かを
検知する方法と、検知結果に基づく前多回転制御につい
て詳細に説明する。
【0075】(現像中か否かを検知する方法)図9に示
すように画像形成時には、上記したように感光体1aは
150mm/secのプロセススピードで矢印方向に回
転し、画像先端に対応する感光体1a上の点Aは位置a
で帯電器2aによって所定の表面電位に帯電され、位置
bでLEDアレイ41aによって潜像が形成され、位置
cへ移動して現像器4aによって現像が開始される。
【0076】ここで、画像先端に対応する点Aの現像と
同時に制御装置55によって、制御装置55内のメモリ
部(バックアップRAM)55a上に割り当てられた現
像中フラグをセットする。続いて、位置cで形成された
現像画像は位置dにおいて転写ローラ5aにより同じく
150mm/secの速度で移動する転写材Pに転写さ
れる。これら一連の画像形成動作が画像先端から画像後
端に至るまで行われ、画像後端に対応する現像画像が位
置dにおいて転写された時点で、制御装置55により現
像中フラグをリセットする。
【0077】なお、図では感光体1aを備えたM画像形
成部51について説明したが、C画像形成部52、Y画
像形成部53、K画像形成部54についても同様であ
る。
【0078】(検知結果に基づく前多回転制御)図6に
示すフローチャートを参照して前多回転制御について説
明する。
【0079】前多回転開始後、まずステップS1におい
て定着器69の定着ヒータ(不図示)をONし、ステッ
プS2において定着ローラ72a,72bの温度が所定
温度T℃になるのを待ち、所定温度T℃になったらステ
ップS3で転写ベルト64を150mm/secのスピ
ードで駆動させ、ステップS4で転写ベルト64の除電
を開始する。
【0080】次に、ステップS5において制御装置55
内のメモリ部(バックアップRAM)55a上に割り当
てられた現像中フラグにアクセスし、現像中フラグがセ
ットの状態すなわち前回の画像形成動作が現像中に停止
し、感光体1a,1b,1c,1d上にトナーが残留し
ている場合は、ステップS6でクリーニング動作を開始
する。感光体1a,1b,1c,1dのクリーニング動
作は、ステップS6aで感光体1a,1b,1c,1d
を駆動する各パルスモータ(不図示)の周速度を画像形
成時よりも速い250mm/secに設定し、ステップ
S6bで感光体1a,1b,1c,1dを駆動する。
【0081】そして、ステップS6cで帯電器2a,2
b,2c,2dに、−700Vの直流電圧と、周波数1
000Hzでピーク間電圧1100Vの50%デューテ
ィ矩形波の交流バイアスを印加してスリーブ2Bを駆動
し、ステップS6dで現像器4a,4b,4c,4d
に、−550Vの直流電圧と、周波数22000Hzで
ピーク間電圧1000Vの50%デューティ矩形波の交
流バイアスを印加して現像スリーブ6a,6b,6c,
6dを駆動する。磁気ブラシ2a,2b,2c,2d
は、感光体1a,1b,1c,1d上のトナーを一旦取
り込んで静電的特性を変化させ、再び感光体1a,1
b,1c,1d上にトナーを吐き出して、その後、現像
装置4a,4b,4c,4dでこのトナーを回収して再
利用する。
【0082】そして、ステップS7で時間S秒が経過す
るのを待つ。この時間S秒は、転写ベルト64上の除電
を開始した部分が紙先端センサ50の位置に移動するの
に要する時間であり、このS秒間の感光体1a,1b,
1c,1dの回転数は画像形成時の速度150mm/s
ecで回転させるよりも多くなるため、感光体1a,1
b,1c,1d表面のクリーニングの効果は向上する。
ステップS7で時間S秒が経過したら、ステップS8に
おいて、セットの状態にある現像中フラグをリセット
し、ステップS9で前多回転の終了動作を行う。
【0083】前多回転の終了動作は、ステップS9aで
帯電器2a,2b,2c,2dに印加したバイアス電圧
をOFFしてスリーブ2Bを停止させ、ステップS9b
で現像器4a,4b,4c,4dに印加したバイアス電
圧をOFFして現像スリーブ6a,6b,6c,6dを
停止させる。そして、ステップS9cで感光体1a,1
b,1c,1dの駆動を停止し、ステップS9dで転写
ベルト64を停止し、ステップS9eで転写ベルト64
の除電を停止する。
【0084】また、ステップS5において、現像中フラ
グがリセットの状態すなわち前回の画像形成動作が正常
に終了した状態であれば、ステップS7において時間S
秒が経過するのを待つ。そして、時間S秒が経過した
ら、ステップS8において、リセットの状態にある現像
中フラグを再度リセットし、ステップS9で前多回転の
終了動作を行う。
【0085】ところで、上記した前多回転動作は画像形
成前処理プロセスの1つであり、装置で過去に行われた
前多回転の動作履歴が、クリーニング能力や得られる画
像の画質の優劣を決定することが多い。即ち、帯電器2
a,2b,2c,2dに感光体1a,1b,1c,1d
上のトナーを取り込む能力や、取り込んだトナーを感光
体1a,1b,1c,1d上に吐き出す能力、さらに、
画像形成時に感光体帯電電位を均一に行う能力等が劣化
してくる。従って、装置のプロセス処理の動作履歴に応
じて適切なプロセス処理を施したり、ユーザに装置状態
の警告、エラー表示等を行うことが重要となる。
【0086】次に、装置のプロセス処理の動作履歴に応
じて適切に処理する本実施の形態における装置履歴に応
じた動作を、図11に示すフローチャートを参照して説
明する。
【0087】まず、図5に示した操作部80のコピース
タートキー87を押すと、予め制御装置55内のメモリ
部(バックアップRAM)55aに格納されている過去
にこの装置で動作された前多回転の積算時間Tbと積算
回数Nbが読み出され、予め決められた所定値と比較さ
れ、この比較結果に基づいて制御装置55は、ステップ
S10およびステップS18の条件分岐によって、前多
回転の警告時間TB、警告回数NBとし、前多回転の上
限時間TBM、上限回数NBMとすると、以下に示す状
態(a)〜(c)に場合分けされる。
【0088】状態(a):ステップS10において、前
多回転の積算時間Tbが警告時間TB以下、または、前
多回転の積算回数Nbが警告回数NB以下であるとき、
正常に画像形成動作(コピー動作)が許可される(ステ
ップS11〜ステップS16)。
【0089】状態(b):ステップS10およびステッ
プS18の条件分岐によって、前多回転の積算時間Tb
が警告時間TBより大きく、上限時間TBM以下であ
る、または、前多回転の積算回数Nbが警告回数NBよ
り大きく、上限回数NBM以下であるとき、ユーザに対
してメンテナンス時期が近づいていることを警告すると
共に(ステップS17)、正常に画像形成動作(コピー
動作)が許可される(ステップS11〜ステップS1
6)。
【0090】状態(c):ステップS10およびステッ
プS18の条件分岐によって、前多回転の積算時間Tb
が上限時間TBM以上、または、前多回転の積算回数N
bが上限回数NBMであるとき、ユーザに対してエラー
メッセージを表示すると共に(ステップS17)、画像
形成動作(コピー動作)が禁止される(ステップS1
9)。
【0091】コピースタートキー87が押され、上記し
た状態(a)を満足するとき、正常に画像形成動作(コ
ピー動作)が許可される。ここで、装置履歴の積算時間
Tb、積算回数Nbに応じて、前多回転処理のプロセス
条件が再設定される。例えば、図10に示した前多回転
制御のフローチャートのステップS6において、感光体
1a,1b,1c,1dの回転速度を増減することや、
帯電器2a,2b,2c,2d、現像器4a,4b,4
c,4dに印加する高圧電圧の制御値を増減させること
や、前多回転の時間Sの値を増減するなどのプロセス条
件を再設定してもよい(ステップS11)。
【0092】また、再設定されたこれらのプロセス条件
に従って前多回転制御を行うかどうかを、装置のプロセ
ス処理の動作履歴に応じて決定されるようにしてもよい
(ステップS12)。即ち、過去の装置履歴によって
は、装置状態が良好で必ずしも前多回転制御が必要でな
いときは前多回転制御を省略して、直ちに画像形成シー
ケンスに移り、画像形成動作(コピー動作)を遂行する
ようにしてもよい。例えば、過去に画像形成中にジャム
が発生したことがないとか、感光体1a,1b,1c,
1d上のかぶりトナーが少ないなどのように、装置履歴
によっては前多回転制御を省略できる場合がある。この
ため、それにより直ちに画像形成シーケンスに取りかか
れるため、最初の画像形成時間を短縮でき、ユーザの利
便性が向上する。
【0093】また、装置履歴によって前多回転制御を省
略できないときには、ステップS11で決定されたプロ
セス条件に従って前多回転制御が行われる。ここで、前
多回転処理が開始されると、積算回数Nbに1が加算さ
れ、また、前多回転する間、制御装置55により積算時
間Tbがカウントアップされる(ステップS13)。そ
して、前多回転処理が終了すると、積算時間Tbのカウ
ントアップが停止され、制御装置55内のメモリ部(バ
ックアップRAM)55aに新たな積算時間Tbが格納
されると共に、新たな積算時間Tbも格納される(ステ
ップS14)。
【0094】次に、作像(画像形成)シーケンスが開始
されてトナー画像が形成され(ステップS15)、順次
転写材Pに転写されて定着され後、画像出力されて作像
(画像形成)シーケンスが終了する(ステップS1
6)。なお、ステップS15において、作像シーケンス
が開始されると、制御装置55により積算作像回数Nv
に1が加算され、作像シーケンス処理する間、制御装置
55により積算作像時間Tvがカウントアップされるよ
うにしてもよい。即ち、転写後に感光体1a,1b,1
c,1d上に残留した残留トナーや、本来画像形成しな
い紙間部分など非画像部分でのかぶりトナーが感光体1
a,1b,1c,1d上に残留するといった、好ましく
ない転写残りトナー分については、上記した積算作像回
数Nvや積算作像時間Tvによってある程度予想するこ
とが可能である。つまり、積算作像回数Nvや積算作像
時間Tvにより、帯電器2a,2b,2c,2d内に取
り込まれた感光体1a,1b,1c,1d上の残留トナ
ー量を見積もることによって、作像シーケンス終了後に
帯電器2a,2b,2c,2d内に取り込まれたトナー
の静電的特性を変化させるのに必要なプセス条件を適切
に制御することができる。
【0095】例えば、制御装置55により、所定の画像
形成枚数(コピー枚数)、コピーサイズに応じて転写残
りトナーを予測し、帯電性能に支障がないかどうかを判
定する。磁気ブラシ2a,2b,2c,2d内に感光体
1a,1b,1c,1d上のトナーが混入すると帯電器
2a,2b,2c,2d内の抵抗値が低下するため、ど
の程度トナーが混入すると画像形成に影響するかを予め
実験により求めておく。
【0096】即ち、所定の画像形成枚数(コピー枚
数)、コピーサイズに応じて帯電器2a,2b,2c,
2d内の抵抗値が低下を実験値から予測した画像形成条
件値を制御装置55内のメモリ部(バックアップRA
M)55aに記憶しておき、例えば画像形成条件値とし
て、積算作像回数Nvや積算作像時間Tvによって帯電
性能の劣化を予測するようにしてもよい。この場合、画
像形成条件値として、積算作像回数Nvや積算作像時間
Tvの最大値が制御装置55内のメモリ部(バックアッ
プRAM)55aに記憶されていたとき、画像形成中に
積算作像回数Nvまたは積算作像時間Tvがそれらの最
大値を越えたときに、積算作像回数Nvや積算作像時間
Tvを越えて画像形成されたことが判別される。
【0097】そこで、積算作像回数Nvや積算作像時間
Tvのそれらの最大値を越えた時点、あるいは画像形成
終了時、あるいは次の画像形成時に所定の前多回転処理
が行われる。その際には、異常事態として多量なトナー
が帯電器2a,2b,2c,2d内に混入するのとは異
なり、通常の画像形成状態において徐々に混入したので
あり、比較的少量であると考えられることから、異常時
の前多回転時より少時間の前多回転処理で済み、時間S
は予め制御装置55内のメモリ部(バックアップRA
M)55a内に記憶されていた前多回転の時間Sが使用
される。
【0098】次に、上記した状態(b)の場合、即ち、
画像形成動作を続けているうちに、何度かジャム等の異
常状態が発生した場合について説明する。
【0099】ジャム等の異常状態が発生し、作像中に装
置を停止させる事態が発生すると、装置にダメージを与
えないように上記したような後処理シーケンスを行った
後、装置を停止する。その後、再び画像形成動作に入る
場合には、上記した前処理シーケンス、例えば前多回転
処理を行うことにより、装置状態を良好に保つように制
御される。
【0100】このとき、前多回転処理が行われる際に
は、制御装置55内のメモリ部(バックアップRAM)
55a内に前多回転処理の履歴として、前多回転の積算
時間Tbまたは積算回数Nbを記憶しておき、前多回転
の積算時間Tbが警告時間TBより大きく上限時間TB
M以下である、または、前多回転の積算回数Nbが警告
回数NBより大きく上限回数NBM以下であることを制
御装置55によって判断する。なお、前多回転の積算時
間Tbまたは積算回数Nbのいずれか一方を記憶するよ
うにしてもよい。
【0101】また、警告時間TBまたは警告回数NBを
越えた場合には、制御装置55の制御により操作部80
の液晶表示パネル81に例えば、「感光体の交換時期が
近づいています」のような警告表示を行う。この場合、
警告のみで通常の画像形成は禁止しないようにしてもよ
い。
【0102】前多回転の積算時間Tbまたは積算回数N
bに対する警告時間TBまたは警告回数NBのどちらが
優先されるかは、装置の構成による。例えば、帯電器内
の剤容量や剤の抵抗値、帯電器内のトナーの帯電性能、
感光体の感度、現像装置の構成などのプロセス条件によ
って、帯電器内のプロセス条件を良好に保つ条件が異な
るためである。一般的には、過度の前多回転で帯電器の
性能が著しく低下する系では、積算時間が有効であり、
簡便には、積算回数のみでも十分に実用可能な場合も多
い。また、積算時間と積算回数との組み合わせにより、
警告を行うようにしてもよい。
【0103】また、上記した後処理シーケンスの積算時
間や積算回数を制御装置55内のメモリ部(バックアッ
プRAM)55a内に記憶しておき、予め決められた所
定の警告時間または警告回数と比較して、それを越える
場合に前多回転処理の場合と同様に警告表示を行うよう
にしてもよい。
【0104】次に、上記した状態(c)の場合、即ち、
画像形成動作を続けているうちに、何度かジャム等の異
常状態が多数回発生した場合について説明する。
【0105】ジャム等の異常状態が発生し、作像(画像
形成)中に装置を停止させる事態が発生すると、装置に
ダメージを与えないように上記したような後処理シーケ
ンスを行った後、装置を停止する。その後、再び画像形
成動作に入る場合には、上記した前処理シーケンス、例
えば前多回転処理を行うことにより、装置状態を良好に
保つように制御される。
【0106】ところが、ある程度以上の後処理シーケン
ス、前処理シーケンスを行った後には、帯電器2a,2
b,2c,2d内の剤の状態が劣化してしまい、プロセ
ス条件を良好な状態に回復することが不可能になってし
まうことがある。そのような場合には、帯電器2a,2
b,2c,2d内の剤を交換したり、帯電器2a,2
b,2c,2dごと交換するなど、何らかのメンテナン
スが必要になる。
【0107】従って、制御装置55によって、前多回転
の積算時間や積算回数の履歴を監視し、適切な装置制御
を行うことが重要である。そのための制御例として、前
多回転の積算時間が予め決められた上限時間以上、また
は、前多回転の積算回数が予め決められた上限回数であ
るとき、制御装置55は操作部80の液晶表示パネル8
1において、ユーザに対して、例えば「帯電器の交換が
必要です」等のエラーメッセージを表示すると共に(ス
テップS17)、画像形成動作を禁止する(ステップS
19)。
【0108】また、帯電器の交換がユーザでは難しい装
置構造である場合には、例えば「サービスマンコール。
E123」のように、予め決められているサービスマン
コール表示とエラー番号E123(数値は任意)を表示
するようにしてもよい。
【0109】さらに、上記した状態(b)の場合と同様
にして、後処理シーケンスの積算回時間や積算回数に注
目するのも有用である。例えば、後処理シーケンスの上
限時間以上または上限回数を越えるような後処理シーケ
ンスが行われた場合、上記したようなエラーメッセージ
の表示、画像形成動作の禁止、サービスマンコール表示
とエラー番号表示などを行うなどの異常時処理も有用あ
る。
【0110】また、サービスマンが帯電器を交換した場
合に、操作部80から履歴情報をクリアすることも有用
である。その際、制御装置55のメモリ部(バックアッ
プRAM)55a内の履歴情報をクリアするようにすれ
ばよい。
【0111】このように、本実施の形態では、残留トナ
ーを処理するプロセスシーケンスを的確に実施し、さら
に、装置状態の履歴に応じて適切な前処理、後処理をす
ることにより、装置にダメージを与えることなく、画像
劣化のない良好な画像を得ることができる。
【0112】また、ユーザに装置状態の情報を的確に知
らせることが可能となり、ダウンタイムの短縮、保守の
容易化が可能になる。
【0113】なお、上記したカラー画像形成装置では、
各色のトナー色に対応して独立に履歴情報を管理するよ
うにしてもよい。その場合、履歴情報のクリアも色毎に
行えるようにする。
【0114】ところで、ジャム処理時には、図12に示
す画像形成装置100において、一般にユーザが前ドア
101a,101bを開き、解除レバー102を操作す
ることによって上記した転写ベルト64などを含む搬送
部103が引き出し可能状態となり、前方へと搬送部1
03自体が引き出し可能なように構成されている。そし
て、ユーザは引き出された後の装置内にあるジャム紙を
取り出し、再び解除レバー102を操作して、搬送部1
03を装置内の元の位置に収納するようにしている。
【0115】このような構成においては、搬送部103
と内カバー104a,104b,104cとの隙間を少
なくして、その内部の駆動部分や高電圧部などの危険箇
所にユーザが直接に触れられないようにすることができ
る。従って、ジャム処理をする、しないにかかわらず、
ユーザが前ドア101a,101bを開いたとしても、
直ちにユーザに危険が生じるものではない。しかしなが
ら、解除レバー102を操作して搬送部103を引き出
すと各種高圧電源が出力状態であるので、ユーザに危険
な状態を生じる。
【0116】また、動作中のユニットを引き出すこと
は、駆動系の破損や電気系統の破損、さらには、画像形
成中のトナーを適切に処理できない事態を生じる。従っ
て、動作中のユニットを引き出すことは、ユーザへの危
険事態や装置のダメージをもたらすため、動作中はユニ
ットの引き出しを禁止するような構成にした方がよい。
そこで、本実施の形態では、図13に示すような解除レ
バー102の解除動作の禁止機構を設けて、装置内の搬
送部103の引き出し動作を禁止できるようにした。
【0117】この図に示すように、軸105の一端側に
固着された解除レバー102は矢印A方向あるいはB方
向に回転自在であり、軸105の他端側には引き出し規
制板106が固着されている。そして、解除レバー10
2を矢印B方向に回転させたとき(図の状態)は、装置
本体側に固定されている規制板107によって、ユーザ
が解除レバー102を手前方向(矢印E方向)に引き出
そうとしても、引き出し規制板106が規制板107に
干渉して、搬送部103が引き出せないようになってい
る。また、ユーザが解除レバー102を矢印A方向に回
転させて解除動作しようとしても、引き出し規制板10
6がL字型の回転規制板108に干渉して、解除レバー
102が矢印A方向には回転しないようになっている。
【0118】このように、本実施の形態では、解除レバ
ー102の解除動作を禁止できるようにし、かつ、装置
内の危険な箇所にユーザが触れられないようにしたこと
により、ジャム等の異常時のみならず、いかなるときに
もユーザが装置内の作像系の部分に触れようとしても、
装置の駆動系や高圧電源を停止する必要がない。そのた
め、ジャム等の異常事態が発生しても、あるいは、装置
の動作中に不用意にユーザが前ドア前ドア101a,1
01b等を開いたとしても、確実に所定のプロセスシー
ケンスを実行することができる。従って、ユーザに危険
なく、また、装置自体にも不要なダメージを与えること
がない。
【0119】また、通常のジャム処理時や、サービスマ
ンのメンテナンス等のときは、すでに所定のプロセスシ
ーケンスは終了しており、高圧電源や駆動部の動作も停
止されているため、搬送部103を引き出すことを許可
してもよい。
【0120】次に、搬送部103を引き出す場合の動作
について説明する。図13において、モータ109の出
力軸に連結されたプーリー110とL字型の回転規制板
108間はワイヤー111で接続され、回転規制板10
8はスプリング112によって軸105の長手方向に沿
って矢印F方向に引かれている。
【0121】よって、所定のプロセスシーケンス終了時
には、制御装置55からの信号によりモータ109の出
力軸が矢印D方向に所定時間回転し、ワイヤー111が
プーリー110に巻き取られてゆき、回転規制板108
は軸105の長手方向に沿って矢印E方向に移動する。
モータ109の出力軸が矢印D方向に所定時間回転した
後に停止すると、回転規制板108はL字型に形成され
ているので、回転規制板108と引き出し規制板106
とが干渉しなくなり、解除レバー102を矢印A方向に
回転させることができるようになる。
【0122】従って、ユーザは解除レバー102を矢印
A方向に回転させることによって、引き出し規制板10
6と規制板107とが干渉しなくなり、さらに、解除レ
バー102を矢印E方向に引き出すことによって、搬送
部103を装置内から引き出すことが可能になる。
【0123】このように、本実施の形態では、装置動作
中にユーザが不用意に前ドアを開けてしまうことによ
る、装置の停止や装置のダメージを防止することがで
き、さらに、ユーザへの危険性を回避することができ
る。
【0124】上記した本実施の形態では、解除レバーに
よる搬送部の引き出し動作の禁止状態、引き出し動作の
許可状態を制御する例について述べたが、他の例として
は、前ドアの開閉に関して、ユーザが前ドアを開けてし
まうと駆動部や高圧電源出力が停止してしまい、残留ト
ナーの処理を完了できない構成の場合には、前ドアの開
閉動作を禁止あるいは許可するような機構も設けるよう
にしてもよい。
【0125】また、前ドアの開閉により、装置内の駆動
部や高圧電源出力部などにユーザが容易に触れる危険が
あるような装置においても、同様にして前ドアの開閉動
作を禁止あるいは許可するような機構を設けるようにし
てもよく、さらに、上記した装置状態のメッセージ表示
等と併用してもよい。
【0126】また、図12に示した画像形成装置では、
主に前ドアの開閉に伴うトラブルやユーザの危険を想定
した例であったが、前ドアの開閉によって制御される例
に限定されることはない。
【0127】また、本実施の形態は、カラー画像形成装
置の例であったが、モノクロ画像形成装置においても同
様に適用することができる。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
制御手段は、所定のプロセスシーケンスで画像形成が行
われているか否かを、予め記憶されているプロセスシー
ケンスと比較して、その判断結果または制御手段内のメ
モリ部に格納されている装置履歴に基づいて所定の後処
理シーケンスを行う、あるいは前記メモリ部に格納され
ている画像形成開始時の装置状態の履歴に基づいて所定
の前処理シーケンスを行うように制御することにより、
例えば、画像形成動作中にジャム等の異常事態が発生し
た場合等でも、それに応じた適切なプロセスシーケンス
を行うことができるので、長期にわたって良好な画像形
成を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置を示す
概略構成図。
【図2】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の画像
処理部の構成を示すブロック図。
【図3】本発明の実施の形態に係る画像形成装置のプリ
ンタ処理部、LED駆動部の構成を示すブロック図。
【図4】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の帯電
器を示す図。
【図5】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の操作
部を示す図。
【図6】操作部の液晶表示パネルを示す図。
【図7】動作状態を音声メッセージする音声再生装置の
構成を示す図。
【図8】音声再生装置から発せられる音声メッセージの
一例を示す図。
【図9】画像形成の一連の処理を説明するための図。
【図10】前多回転時における動作を示すフローチャー
ト。
【図11】装置履歴に応じた画像形成動作を示すフロー
チャート。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装
置の前ドアを開けた状態を示す概略図。
【図13】画像形成装置の搬送部の引き出し動作を行う
解除レバーの解除動作の禁止機構を示す図。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d 感光体(像担仕持体) 2a,2b,2c,2d 帯電器(接触帯電手
段) 3a,3b,3c,3d 露光装置(露光手段) 4a,4b,4c,4d 現像器(現像手段) 5a,5b,5c,5d 転写ローラ(転写手
段) 20 画像処理部 21 プリンタ処理部 51 M画像形成部 52 C画像形成部 53 Y画像形成部 54 K画像形成部 55 制御装置(制御手段) 55a メモリ部 80 操作部 81 液晶表示パネル 90 音声発生装置 101a,101b 前ドア 102 解除レバー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像を担持する像担持体と、該像担持体に
    接触して前記像担持体を帯電する接触帯電手段と、前記
    像担持体上に静電潜像を形成する露光手段と、前記静電
    潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、前記ト
    ナー像を転写部位において転写材へ転写する転写手段と
    を備え、該転写手段により前記トナー像を前記転写材へ
    転写した後の前記像担持体上の残留トナーを除去するク
    リーニング手段を有していない画像形成装置において、 所定のプロセスシーケンスで画像形成が行われているか
    否かを、予め記憶されているプロセスシーケンスと比較
    して判断する制御手段を備え、 前記制御手段は、装置状態の履歴を格納した書き換え可
    能なメモり部を有し、前記比較による判断結果または前
    記メモり部に格納されている装置状態の履歴に基づいて
    所定の後処理シーケンスを行う、あるいは前記メモり部
    に格納されている画像形成開始時の装置状態の履歴に基
    づいて所定の前処理シーケンスを行うように制御する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段のメモリ部には、前記所定
    の前処理シーケンスあるいは前記所定の後処理シーケン
    スの動作履歴が格納され、前記動作履歴は必要に応じて
    更新される、 請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記所定の前処理シー
    ケンスあるいは前記所定の後処理シーケンスが行われ
    て、前記メモり部に格納されたその動作履歴に基づいて
    少なくとも所定の動作回数あるいは所定の積算時間を越
    えたと判断したときは警告手段に警告を発する、あるい
    は装置動作を停止するように制御する、 請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の後処理シーケンスとは、少な
    くとも装置を停止させるための所定の停止シーケンスで
    ある、 請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記所定の前処理シーケンスとは、少な
    くとも装置のプロセス条件を整えるための所定の回復シ
    ーケンスである、 請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記警告手段は、メッセージにより警告
    を表示する表示手段、または点灯により警告を行う点灯
    手段、または音声により警告を発する音声再生手段であ
    る、 請求項3記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記接触帯電手段は、その表面に前記像
    担持体表面に接する磁性粒子を有している磁気ブラシ帯
    電手段である、 請求項1記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記転写手段を少なくとも有するユニッ
    トを、画像形成動作中は装置外に引き出せないようにす
    る手段を設けた、 請求項1記載の画像形成装置。
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