JPH0950216A - 画像形成装置および除電装置制御方法 - Google Patents

画像形成装置および除電装置制御方法

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JPH0950216A
JPH0950216A JP7203320A JP20332095A JPH0950216A JP H0950216 A JPH0950216 A JP H0950216A JP 7203320 A JP7203320 A JP 7203320A JP 20332095 A JP20332095 A JP 20332095A JP H0950216 A JPH0950216 A JP H0950216A
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image
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static elimination
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JP7203320A
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Inventor
Hikari Takahashi
光 高橋
Tatsuya Kitajima
達也 北島
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】感光体ドラムの表面電位を常に最適な状態に除
電できる画像形成装置および除電装置制御方法を提供す
ること。 【解決手段】光情報に対応した静電潜像を形成し担持す
る像担持手段(12)と;前記像担持手段を帯電する帯
電手段(13)と;前記像担持手段を除電する除電手段
(19)と;第1の状態(第1回転目)の前記像担持手
段における第1の電位レベル、および第2の状態(第2
回転目)の前記像担持手段における第2の電位レベルを
検出する検出手段(100)と;前記検出された第1の
電位レベルおよび第2の電位レベルを基に前記除電手段
の除電効率が向上または低下するような制御を行う制御
手段(104、118)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光学的に原稿画
像を読み取り、この読み取られた原稿画像の情報を予め
帯電された感光体ドラム上に形成し、この感光体ドラム
上に形成された画像情報を現像することにより画像を形
成する画像形成装置に関する。特に、前記帯電された感
光体ドラムの表面電位を除電するときの除電装置制御方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置、例えば、電子写真方式の
複写機では、次に説明する画像形成プロセスにより複写
が行なわれる。その画像形成プロセスとは、一般的に、
帯電チャージャによる感光体ドラムの帯電(感光体ドラ
ム表面の均一帯電)→露光ランプによる原稿台上に載置
された原稿画像に対する照射、およびこの照射された原
稿画像に対応した光情報による前記帯電された感光体ド
ラムの露光(静電潜像の形成)→現像剤による前記形成
された静電潜像の現像→転写チャージャにより帯電され
た転写紙への感光体ドラムの表面のトナーの転写→AC
(交流)印加を用いた転写紙の感光体ドラムからの剥離
→感光体ドラム上の転写トナーのクリーニング→感光体
ドラム上の残留電位の除電→感光体ドラムの帯電→・・
・となり、このような画像形成プロセスの繰り返しによ
り画像が形成される。
【0003】なお、上記説明した画像形成プロセスの除
電には、タングステンランプ、冷陰極管、LEDなどの
除電ランプ、またはACによる除電チャージャなどが用
いられることが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した除
電ランプまたはAC除電チャージャは、これらが使用さ
れる環境(低温環境など)またはライフ(トナーの飛散
等による除電ランプの汚れ、またはAC除電チャージャ
のワイヤの汚れ)などに応じて、除電ランプの光量の低
下、またはAC除電チャージャへの流れ込み電流不足な
どが発生し、除電効率が低下することがある。このよう
場合には、例えば次のような問題が発生する。
【0005】上記のような原因により除電効率が低下し
除電不足となると、除電プロセスにおいて本来除電され
るべき電位が除電されずに残ってしまうことがある。こ
のような状態で再び画像形成プロセスが繰り返される
と、感光体ドラム上に所々電位の高い部分が発生し、形
成される画像にムラ(このようにして発生するムラのこ
とを以下画像メモリと称する)が生じることがある。
【0006】このことを図17を参照して具体的に説明
する。なお、図17は、画像形成プロセスにおける感光
体ドラムの表面電位の変化を例示する図である。ここで
説明する例は、感光体ドラムの1回転目には印字部(ベ
タ部または文字部)と白地部とが存在する原稿(第1の
原稿)に対応する画像が現像され、感光体ドラムの2回
転目に均一なハーフトーンの原稿(第2の原稿)に対応
する画像が形成される場合である。
【0007】まず、感光体ドラムが帯電される(a)。
この帯電された感光体ドラムの表面が第1の原稿の画像
情報に対応した光により露光される(印字部はほぼ露光
されず、白地部が露光される)。露光後の感光体ドラム
に対してトナーが付与されると、電位の高い部分(露光
されない部分)にトナーの粒子が付着されて、このトナ
ーにより原稿画像が現像される(c)。
【0008】次に、第2の原稿に対応した画像を形成す
るために、一旦、感光体ドラムが除電される。このと
き、除電手段(露光ランプまたはAC除電チャージャな
ど)による除電が十分に行なわれないと、第1の原稿の
印字部である電位の高い部分が感光体ドラム上に残る
(d)。この状態で再び感光体ドラムが帯電されると、
感光体ドラムの表面電位は均一にならずに、前記した電
位の高い部分だけが他の部分より高い電位となる
(f)。このような状態において、第2の原稿の画像情
報に対応した光(第2の原稿はハーフトーンの画像なの
で、白地部が露光されるときより弱い光)により露光さ
れると、第1の原稿の白地部が露光されたときの電位
と、印字部が露光されたとき(ほぼ露光されない状態)
の電位との間の均一な電位にならずに、一部に高い電位
の部分が存在することになる(f)。この状態でトナー
が付与されると、一部の電位の高い部分のトナーの密度
が高くなり、不均一なハーフトーン画像が現像されてし
まう(g)。
【0009】特に、ハーフトーン画像に対応した光で露
光された場合、感光体ドラム上の電位レベルは、トナー
が付着するかしないかの境目であり、図17(g)のよ
うな状態では、トナーの付着密度が高い部分と低い部分
とができ易く、特に画像メモリが発生し易い状態である
と言える。
【0010】上記した問題を解決するために、最初から
除電効率の低下を見込み、除電効率を過剰気味に設定
し、画像メモリ(ムラ)が発生することを防止してい
る。しかし、このように除電効率を過剰気味に設定する
と次のような別の問題が発生する。
【0011】除電効率を過剰気味に設定するには、例え
ば、除電ランプの光量を強く設定する、またはAC除電
チャージャに供給される電流値を大きくするという方法
がある。ところが、除電ランプの光量が強いと除電ラン
プの寿命が短くなる。または、感光体ドラムが光疲労
し、感光体ドラムの帯電能力が低下する。その結果とし
て、感光体ドラムに帯電される電位が低下し、形成され
る画像濃度が低下する。また、AC除電チャージャに供
給される電流値が大きいと、オゾン発生量が多くなるな
どの問題が生じる。この発明の目的は、感光体ドラムの
表面電位を常に最適な状態に除電できる画像形成装置お
よび除電装置制御方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の画像形成装置
は、画像を光学的に走査する走査手段と;前記走査され
た画像に対応した光情報を出力する露光手段と;前記出
力された光情報に対応した静電潜像を形成し担持する像
担持手段と;前記像担持手段を帯電する帯電手段と;前
記像担持手段を除電する除電手段と;前記像担持手段に
おける特性の変化(電位レベルの変化)を検出する検出
手段と;前記検出された特性の変化を基に前記除電手段
の除電効率の制御を行う制御手段とを備えている。
【0013】さらに、この発明の画像形成装置は、画像
を光学的に走査する走査手段と;前記走査された画像に
対応した光情報を出力する露光手段と;前記出力された
光情報に対応した静電潜像を形成し担持する像担持手段
と;前記像担持手段を帯電する帯電手段と;前記像担持
手段を除電する除電手段と;第1の状態(第1回転目)
の前記像担持手段における第1の電位レベル(V01、V
H1)、および第2の状態(第2回転目)の前記像担持手
段における第2の電位レベル(V02、VH2)のうちの少
なくとも一方を検出する検出手段と;前記検出された第
1および第2の電位レベルのうちの少なくとも一方を基
に前記除電手段の除電効率の制御を行う制御手段とを備
えている。
【0014】さらに、この発明の画像形成装置は、画像
を光学的に走査する走査手段と;前記走査された画像に
対応した光情報を出力する露光手段と;前記出力された
光情報に対応した静電潜像を形成し担持する像担持手段
と;前記像担持手段を帯電する帯電手段と;前記像担持
手段を除電する除電手段と;第1の状態(第1回転目)
の前記像担持手段における第1の電位レベル(V01、V
H1)、および第2の状態(第2回転目)の前記像担持手
段における第2の電位レベル(V02、VH2)のうちの少
なくとも一方を検出する検出手段と;前記検出される第
1の電位レベルが所定値より低いとき(V01<α(例え
ばα=730(V))、VH1<α(例えばα=230
(V)))には、前記除電手段の除電効率が低下するよ
うな制御を行い、前記検出される第2の電位レベルが前
記第1の電位レベルより一定値以上高いとき(V02−V
H1>β、VH2−VH1>β(例えばβ=20(V)))に
は、前記除電手段の除電効率が向上するような制御を行
う制御手段とを備えている。
【0015】さらに、この発明の画像形成装置は、画像
を光学的に走査する走査手段と;前記走査された画像に
対応した光情報を出力する露光手段と;前記出力された
光情報に対応した静電潜像を形成し担持する像担持手段
と;前記像担持手段を帯電する帯電手段と;前記像担持
手段を除電する除電手段と;所定電圧が印加され帯電さ
れた第1の状態(第1回転目)の像担持手段の少なくと
も一部を特定の光量(ハーフトーン画像に対応する光
量)により露光する第1の露光を行い、この第1の露光
が行なわれた位置の第1の電位レベル(VH1)、および
第1の露光が行なわれていない位置の第2の電位レベル
(V01)のうちの少なくとも一方を検出し、第1の露光
が行なわれた像担持手段を除電し前記所定電圧を印加し
帯電した後の第2の状態(第2回転目)の像担持手段を
前記特定の光量により露光する第2の露光を行い、この
第2の露光が行なわれた位置でかつ第1の露光が行なわ
れた位置の第3の電位レベル(VH2)、およびこの第2
の露光が行なわれた位置でかつ第1の露光が行われてい
ない位置の第4の電位レベル(V02)のうちの少なくと
も一方を検出する検出手段と;前記検出された第1の電
位レベル、第2の電位レベル、第3の電位レベル、およ
び第4の電位レベルのうちの少なくとも一つを基に前記
除電手段の除電効率の制御を行う制御手段とを備えてい
る。
【0016】さらに、この発明の画像形成装置は、所定
濃度のテストパターンを保持する保持手段と;画像を光
学的に走査する走査手段と;前記走査された画像に対応
した光情報を出力する露光手段と;前記出力された光情
報に対応した静電潜像を形成し担持する像担持手段と;
前記像担持手段を帯電する帯電手段と;前記像担持手段
を除電する除電手段と;所定電圧が印加され帯電された
第1回転目の像担持手段の少なくとも一部を前記テスト
パターンを走査して得られる光情報により露光する第1
の露光を行い、この第1の露光が行なわれた位置の第1
の電位レベル(VH1)、および第1の露光が行なわれて
いない位置の第2の電位レベル(V01)のうちの少なく
とも一方を検出し、第1の露光が行なわれた像担持手段
を除電し前記所定電圧を印加し帯電した後の第2回転目
の像担持手段を前記テストパターンを走査して得られる
光情報により露光する第2の露光を行い、この第2の露
光が行なわれた位置でかつ第1の露光が行なわれた位置
の第3の電位レベル(VH2)、およびこの第2の露光が
行なわれた位置でかつ第1の露光が行われていない位置
の第4の電位レベル(V02)のうちの少なくとも一方を
検出する検出手段と;前記検出された第1および第2の
電位レベルのうちの少なくとも一方が所定値より低いと
き(V01<α(例えばα=730(V))、VH1<α
(例えばα=230(V)))には、前記除電手段に与
えられる電圧値および電流値のうちの少なくとも一方を
下げて除電効率が低下するような制御を行い、前記検出
された第3および第4の電位レベルのうちの少なくとも
一方が第1の電位レベルより一定値以上高いとき(V02
−VH1>β、VH2−VH1>β(例えばβ=20
(V)))には、前記除電手段に与えられる電圧値およ
び電流値のうちの少なくとも一方を上げて除電効率が向
上するような制御を行う制御手段とを備えている。
【0017】この発明の除電装置制御方法は、画像を走
査することにより得られる光情報に対応した静電潜像を
形成し担持する像担持手段における特性の変化(電位レ
ベルの変化)を検出し;前記検出された特性の変化を基
に前記像担持手段を除電する除電手段の除電効率の制御
を行う。
【0018】さらに、この発明の除電装置制御方法は、
画像を走査することにより得られる光情報に対応した静
電潜像を形成し担持する像担持手段の第1の状態(第1
回転目)における第1の電位レベル(V01、VH1)、お
よび第2の状態(第2回転目)における第2の電位レベ
ル(V02、VH2)を検出し;前記検出された第1の電位
レベルおよび第2の電位レベルを基に前記像担持手段を
除電する除電手段の除電効率が向上または低下するよう
な制御を行う。
【0019】さらに、この発明の除電装置制御方法は、
所定電圧が印加され帯電された第1回転目の像担持手段
の少なくとも一部をテストパターンを走査して得られる
光情報により露光する第1の露光を行い、この第1の露
光が行なわれた位置の第1の電位レベル(VH1)、およ
び第1の露光が行なわれていない位置の第2の電位レベ
ル(V01)のうちの少なくとも一方を検出し、第1の露
光が行なわれた像担持手段を除電し前記所定電圧を印加
し帯電した後の第2回転目の像担持手段を前記テストパ
ターンを走査して得られる光情報により露光する第2の
露光を行い、この第2の露光が行なわれた位置でかつ第
1の露光が行なわれた位置の第3の電位レベル(VH
2)、およびこの第2の露光が行なわれた位置でかつ第
1の露光が行われていない位置の第4の電位レベル(V
02)のうちの少なくとも一方を検出し;前記検出された
第1および第2の電位レベルのうちの少なくとも一方が
所定値より低いとき(V01<α(例えばα=730
(V))、VH1<α(例えばα=230(V)))に
は、前記像担持手段を除電する除電手段に与えられる電
圧値および電流値のうちの少なくとも一方を下げて前記
除電手段の除電効率が低下するような制御を行い、前記
検出された第3および第4の電位レベルのうちの少なく
とも一方が第1の電位レベルより一定値以上高いとき
(V02−VH1>β、VH2−VH1>β(例えばβ=20
(V)))には、前記除電手段に与えられる電圧値およ
び電流値のうちの少なくとも一方を上げて前記除電手段
の除電効率が向上するような制御を行う。
【0020】この発明の画像形成装置および除電装置制
御方法は、像担持手段の表面電位が検出手段により検出
され、この検出値を基に除電手段の除電具合いを調整す
る。つまり、除電不足時には除電効率を上げるような制
御(除電手段に供給される電圧値または電流値を上げ
る)を行い、画像メモリの発生を防止し良好な画像を得
ることができる。
【0021】また、除電過剰時には除電効率を下げるよ
うな制御(除電手段に供給される電圧値または電流値を
下げる)を行い、除電装置(除電ランプ)の寿命を伸ば
したり、(AC除電チャージャによる)オゾンの発生を
抑えつつ良好な画像を得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。図1は、この発明の一
実施の形態に係る複写機の外観を例示する図である。複
写機本体1の上部には、原稿カバーを兼ねた自動原稿送
り装置(ADF:Auto Document fee
der)2が開閉自在に設けられている。複写機本体1
の上面前部には、コピー条件並びにコピー開始を指示す
るための各種操作キーおよび各種表示器等を備えた操作
パネル3が設けられている。
【0023】複写機本体1の右側部には、小容量の用紙
が収納できる小容量給紙カセット4と、大容量の用紙が
収納できる大容量給紙カセット5とがそれぞれ着脱自在
に設けられている。尚、小容量給紙カセット4は、用紙
を手差しで供給するための手差し給紙台7を備えてい
る。
【0024】複写機本体1の下部には、給紙カセット4
0、41、42を備えた多段給紙装置6が着脱自在に設
けられている。給紙カセット40、41、42は、必要
に応じて選択されるようになっている。複写機本体1の
左側部には、コピー済み用紙を排出する排紙トレイ8が
設けられている。
【0025】図2は、図1の複写機の内部構成を概略的
に例示する図である。複写機本体1内には、帯電、露
光、現像、転写、定着、清掃等の画像形成プロセスによ
って画像を形成する画像形成部11が設けられている。
画像形成部11は、複写機本体1内のほぼ中央部に回転
自在に軸支された感光体ドラム(砒素セレンドラム)1
2を有する。
【0026】感光体ドラム12の周囲には、感光体ドラ
ム12に電位を印加するためのコロナワイヤを備えた帯
電チャージャ13と、感光体ドラム12上に形成された
静電潜像の消去などを行なうための部分消去LED14
と、感光体ドラム12の表面の電位を検出する電位セン
サ100と、トナーおよびキャリヤからなる二成分現像
剤を使用する磁気ブラシ式の現像装置15と、感光体ド
ラム12上に現像されたトナー粒子を転写紙に転写する
ための転写チャージャ16と、感光体ドラム12に密着
した転写紙を感光体ドラムから剥離するための剥離チャ
ージャ17と、クリーニング装置18と、除電装置19
(除電ランプ(冷陰極管など)19aまたはAC除電チ
ャージャ19b)とが順に配置されている。
【0027】感光体ドラム12は、時計廻り方向に回転
して、その表面が帯電チャージャ13によって一様に帯
電されるようになっている。クリーニング装置18に
は、感光体ドラム上の未転写トナーをクリーニングする
クリーニングブレード18aと、補助クリーニング機構
として感光体ドラム12にAC(交流)を印加するため
の帯電器18bとが設けられている。
【0028】複写機本体1の上面には、透明ガラスなど
からなる原稿台20が設けられている。この原稿台20
の多端部には原稿インジケータ130が設けられてお
り、この原稿インジケータ130の裏面に後述する基準
ハーフトーンパッチ(テストパターン)が設けられてい
る。
【0029】この原稿台20上には、自動原稿送り装置
2が開閉自在に設けられている。自動原稿送り装置2
は、複数枚の原稿を載置する原稿給紙台21と、原稿給
紙台21上に載置された原稿を1枚ずつ取出す取出し部
22と、取出し部22で取り出された原稿を検知する原
稿検知センサ70および71(原稿検知センサ70の奥
に原稿検知センサ71が設けられているため、図面上で
は原稿検知センサ71は見えない)と、取出し部22で
取出された原稿を原稿台20上の所定位置へ搬送したり
原稿台20上の原稿を排出したりする搬送部23と、搬
送部23によって排出される原稿をそのまま排紙部25
へ導いたり搬送部23によって排出される原稿を表裏反
転させて再び原稿台20へ導いたりする反転部24とで
構成されている。
【0030】原稿台20の下方部位には、露光装置26
とが配設されている。露光装置26は、リフレクタ27
によって背部を囲撓された露光ランプ28と、反射ミラ
ー29、30、31、33、34、35と、レンズ32
と、その他の光学系とで構成されている。
【0031】すなわち、原稿台20上に載置された原稿
(図示せず)の画像は、露光装置26によって光学的に
走査され、画像形成部11の感光体ドラム12上に露光
させることにより、感光体ドラム12上に静電潜像を形
成するようになっている。感光体ドラム12上に形成さ
れた静電潜像は、現像装置15によって供給される現像
剤の磁気ブラシ中の現像剤としてのトナーにより現像さ
れて、トナー像化される。なお、露光ランプ28の露光
量の設定は、後に説明する露光装置制御部102により
調節される。
【0032】複写機本体1の右側部には、小容量給紙カ
セット4および大容量給紙カセット5がそれぞれ着脱自
在に設けられていて、これら小容量給紙カセット4およ
び大容量給紙カセット5から、選択的にピックアップロ
ーラ36および37と、給紙ローラ38および39とを
介して用紙が1枚ずつ取出されるようになっている。
【0033】複写機本体1の下部には、多段給紙装置6
が着脱自在に設けられている。多段給紙装置6には、給
紙カセット40、41、42が備えられており、これら
給紙カセット40、41、42から、選択的にピックア
ップローラ43、44、45および給紙ローラ46、4
7、48を介して用紙が1枚ずつ取出され、搬送路49
を介して複写機本体1内のアライニングローラ対50に
導かれるようになっている。
【0034】給紙カセット4または5から取出された用
紙、あるいは多段給紙装置6の給紙カセット40、4
1、42から取出されてアライニングローラ対50に導
かれた用紙は、レジストローラ対51に導かれる。この
レジストローラ対51に導かれた用紙は、感光体ドラム
12に対向配置された転写チャージャ16との間へ案内
されつつ搬送され、転写チャージャ16によって感光体
ドラム12上のトナー像が用紙上に転写されるようにな
っている。
【0035】転写後の用紙は、交流コロナ放電による剥
離チャージャ17によって感光体ドラム12上から剥離
されて、搬送ベルト52を介して定着装置53へ搬送さ
れ、この定着装置53によってトナー像が用紙上に溶融
定着される。
【0036】定着後の用紙は、定着装置53から排出さ
れ、定着装置53の下流側に設けられたゲート54の切
換えにより、そのまま排紙ローラ対55を介して複写機
本体1の外部に設けられた排紙トレイ8上に排出され
る。または、複写機本体1内の底部に設けられた自動両
面装置(ADD:Auto Duplexing De
vice)56に導かれるようになっている。なお、用
紙が排出されるときには、用紙検知センサ74によって
用紙が検知され、何枚複写されたかがカウントされる。
【0037】この自動両面装置56に導かれた片面コピ
ー済の用紙は、反転搬送路57で搬送されながら、スイ
ッチバックされて、反転搬送路57の下部に形成された
用紙収納部58に一時集積された後、取り出しローラ5
9にて下から順に一枚づつ取り出される。なお、用紙収
納部58には、反転搬送路57から搬送されてくる用紙
の後端を規制するための後端規制部72が設けられてい
る。
【0038】用紙収納部58から取り出しローラ59に
て取り出された用紙は、取り出しローラ対60および6
1、レジストローラ対51を介して再び感光体ドラム1
2と転写チャージャ16との間へ搬送される。このと
き、搬送される用紙は、まだコピーされていない面が感
光体ドラム12に接触するように搬送される。つまり、
片面コピー済みの用紙が自動両面装置56を経由する
と、用紙が反転され両面コピーが可能となる。
【0039】用紙へのトナー像の転写、用紙剥離後の感
光体ドラム12上に残留した残留トナーは、クリーニン
グ装置18によって掻き取られる。この掻き取られた使
用済のトナーおよび異物を含む廃止トナーは、図示しな
い搬送ローラによってクリーニング装置18の外部に排
出されるようになっている。クリーニング装置18によ
ってクリーニングされた感光体ドラム12の表面は、除
電装置19によって一定の電位レベル以下に除電され
る。これによりその後のコピー動作が可能となる。
【0040】図3は、画像形成部の制御系の一部を概略
的に示すブロック図である。複写機全体を制御する主制
御部102には、この複写機の各部をそれぞれ制御する
制御部(図示しない)が接続されている。その制御部の
一つである画像形成部を制御する制御部104には、種
々のデータを記憶する記憶部105と、感光体ドラム1
2を回転させる感光体ドラムモータ106と、高圧出力
制御部108と、部分消去LED14を制御する部分消
去LED制御回路116と、除電装置19(除電ランプ
19aまたはAC除電チャージャ19b)を制御する
(除電ランプ19aのインバータ印加電圧、AC除電チ
ャージャに供給される電流値などを調整する)除電装置
制御回路118と、表面電位センサ100の出力レベル
を検出する検出回路120などが接続されている。
【0041】高圧出力制御部108には、高圧トランス
110、112、114を介して、帯電チャージャ1
3、転写チャージャ16、剥離チャージャ17、部分消
去LED14がそれぞれ接続されている。除電装置制御
回路118は、表面電位センサ100により検出された
感光体ドラムの表面電位に基づく制御部104からの指
示により除電装置19を制御する(詳しくは後述す
る)。
【0042】以下、上記説明した複写機における除電装
置の制御(調整)方法などについて詳しく説明する。ま
ず、除電装置として除電ランプ19aが用いられる場合
について説明する。
【0043】図4は、除電ランプのインバータ印加電圧
と画像メモリ(前記説明したムラなど)の発生レベルと
の関係を例示する図である。ここで、横軸は除電ランプ
19aのインバータ(除電装置制御回路118の一部)
への印加電圧を、縦軸は画像メモリのレベルを示す。ま
た、画像メモリのレベルとは、全く画像メモリの無い画
像をレベル1とし、画像上にはっきり画像メモリが現れ
るレベルをレベル5とし、画像メモリの出方により5段
階に分割したレベルを示している。
【0044】このような図4から、除電ランプのインバ
ータ印加電圧を高くすることが画像メモリの発生を抑え
るのに有効であることが分かる。さらに、インバータ印
加電圧をおよそ22(V)以上に設定すると画像メモリ
の発生をほぼ完全に抑えることができるのが分かる。
【0045】図5は、感光体ドラム12の表面電位の除
電不足により画像メモリが発生するときの一例を示す図
である。ここで、横軸はドラムの回転を示し、縦軸は感
光体ドラム12の表面電位を示す。例えば、ドラムの1
回転を6分割し、露光のオン−オフをそれぞれ3回づつ
繰り返す場合について説明する。
【0046】露光オフのときには表面電位が750
(V)になり、露光オンのときにはハーフトーン画像を
露光し、このハーフトーン画像露光時には表面電位が2
50(V)になるとする。このような条件の下、例え
ば、1回転目に露光オン−オフをそれぞれ3回づつ繰り
返すとする。すると、図5に示すように、露光オフ時の
表面電位(V01)はおよそ750(V)、ハーフトーン
画像の露光オン時の表面電位(VH1)はおよそ250
(V)となる。
【0047】このとき、除電効率の低下した露光ランプ
12aにより感光体ドラムの表面が除電されたとする。
そして、第2回転目に露光オン(第1回転目の露光オン
と同じ条件のハーフトーン画像の露光)状態を継続する
と、第1回転目の感光体ドラム12の表面電位が十分に
除電されていないため、その影響を受けて感光体ドラム
の表面電位が均一にならない(V02とVH2の部分が生じ
る)。ここで、V02またはVH2の電位レベルがVH1の電
位レベルに比べて大きいほど、画像上にはっきりとした
画像メモリが現われることになる。
【0048】図6は、図5で説明した除電後のハーフト
ーン露光時の表面電位と除電前のハーフトーン露光時の
表面電位との差(VH2−VH1)と、そのときの画像メモ
リのレベルの関係を示す図である。
【0049】ここで、横軸は除電後のハーフトーン露光
時の表面電位と除電前のハーフトーン露光時の表面電位
との差(VH2−VH1)を、縦軸は画像メモリのレベルを
示す。この図6により、(VH2−VH1)の値がおよそ2
0V以下のときには、画像が良好となる(画像メモリが
発生しない)領域であることが分かる。
【0050】以上図4〜図6の結果を踏まえ、除電ラン
プの光量をインバータ印加電圧を制御することにより
(インバータ印加電圧の増減により)、画像メモリの発
生を防止する方法について説明する。
【0051】この実施の形態においては、画像メモリの
発生を防止するために、複写機のウォーミングアップ
時、またはプレラン中などに画像調整モードを設け、こ
の画像調整モードにより除電ランプ19aのインバータ
印加電圧を制御し、最適な除電効率を設定する(以下イ
ンバータ印加電圧を制御する画像調整モードを第1の画
像調整モードと称する)。
【0052】以下、第1の画像調整モードの一例につい
て説明する。ここで、感光体ドラム12のドラム径が約
100mm(ドラム周約314mm)、周速が約420
mm/sであるとすると、感光体ドラム12が1回転に
要する時間は約750msとなる。このような感光体ド
ラム12の表面を例えば6分割し、露光ランプのオン−
オフをそれぞれ3回づつ繰り返すようにする。つまり、
125msづつ露光ランプのオン−オフを繰り返す(感
光体ドラム12の第1周目)。
【0053】そして、露光ランプオフ時の感光体ドラム
12の表面電位V0 を表面電位センサ100により測定
する。露光ランプオン時には、例えば、原稿台インジケ
ータ130(保持手段)の裏に設けた(保持された)基
準ハーフトーンパッチを露光し、このときの感光体ドラ
ム12の表面電位VH を表面電位センサ100により測
定する。上記説明したように露光ランプのオン−オフは
3回づつ繰り返されるので、V0 、VH のそれぞれの平
均をV01、VH1として求める。
【0054】次に(感光体ドラム12の第2周目に)、
前記基準ハーフトーンパッチを第1周目の露光量で再び
露光し、このときの感光体ドラム12の表面電位VH2を
表面電位センサ100により測定する(なお第1周目の
感光体ドラム12の表面電位は除電ランプ19aにより
順に除電される)。
【0055】このとき、第1周目の感光体ドラム12の
電位が十分に除電されていれば、VH1=VH2となる。逆
に、除電が不十分であるときには、VH2>VH1となる
(図5で説明)。特に、第1周目で露光オフであった位
置(V0 )で、VH2はVH1より高くなる。図6より、V
H2がVH1より約20V以上高いときには、除電不足で画
像メモリが発生することが判断できる。
【0056】なお、この第1の画像調整モードのとき
は、感光体ドラム12(砒素セレンドラム)の特性であ
る休止時間による帯電制御、および感光体ドラム12の
温度による帯電制御および露光制御などの通常の制御は
加わらないこととし、帯電チャージャ13から感光体ド
ラム12へ流れ込む帯電流入値および露光ランプ19a
による感光体ドラム12に対する露光量は、ある一定の
値で行うこととした。
【0057】図7は、画像メモリ発生時の条件(VH2−
VH1の値)に応じた除電ランプのインバータ印加電圧制
御を例示する図である。ここで、横軸はVH2−VH1
(V)を、縦軸は制御前の除電ランプ19aのインバー
タ印加電圧を基準にしたときの除電ランプ19aのイン
バータ印加電圧制御量(インバータ印加電圧増加量)を
示す。
【0058】つまり、(VH2−VH1)≦20(V)のと
きは図6から分かるように画像メモリはほとんど発生し
ないので、除電ランプ19aのインバータ印加電圧は基
準値のままとする。
【0059】(VH2−VH1)≦40(V)、(VH2−V
H1)≦60(V)、(VH2−VH1)≦80(V)、(V
H2−VH1)≦100(V)、(VH2−VH1)≦120
(V)のときには除電不足で画像メモリが発生するの
で、インバータ印加電圧をそれぞれ基準値に+2
(V)、+4(V)、+6(V)、+8(V)、+10
(V)を加える制御を行い、画像メモリの発生を防止す
る。
【0060】上記したように、(VH2−VH1)の値に応
じて、除電ランプ19aのインバータ印加電圧を段階的
に制御し(インバータ印加電圧を段階的に高くし)画像
メモリの発生を防止する。また、第1の画像調整モード
によるインバータ印加電圧調整後、再度、第1の画像調
整モードを行い、(VH2−VH1)の値が所定値以下にな
っていることを確認することもできる。
【0061】さらに、第1の画像調整モード実行後、
(VH2−VH1)の値が所定値以下にならないときには、
第1の画像調整モードを複数回繰り返すことにより(イ
ンバータ印加電圧を高くすることにより)、インバータ
印加電圧を調整することもできる。このように、第1の
画像調整モードを複数回繰り返すと、インバータ印加電
圧の調整精度を向上することができる。
【0062】なお、上記説明では(VH2−VH1)の値を
基にインバータ印加電圧の調整を行う場合について説明
したが、(V02−VH1)の値を基にインバータ印加電圧
の調整を行うこともできる。
【0063】以上が、画像メモリを防止する説明であ
る。次に、もう一つの問題点である、除電効率過剰によ
り生じる問題を防止するために除電ランプ19aのイン
バータ印加電圧制御方法について説明する。
【0064】図8は、感光体ドラム12の表面電位の除
電過剰により表面電位が低下するときの一例を示す図で
ある。上記説明した第1の画像調整モード(感光体ドラ
ム12の表面を6分割し、露光ランプ19aのオン−オ
フをそれぞれ3回づつ繰り返す)により、測定値(露光
オフ時の表面電位の平均値V01と、露光オン時(基準ハ
ーフトーンパッチ露光時)の表面電位の平均値VH1)を
求めて記憶部(RAM)105に格納する。そして、予
め設定されている目標値(露光オフ時の表面電位V0 、
または露光オン時の表面電位VH )と記憶装置105に
格納された測定値とを比較する。その結果、目標値(V
0 、VH )に対して測定値が20(V)より低いときに
は除電光量が足りている、または除電光量が多すぎると
判断できる。
【0065】そこで、(目標値−測定値)が20(V)
より低いときには、例えば、除電ランプ19aのインバ
ータ印加電圧を2(V)下げる。そして、インバータ印
加電圧調整後、再度、第1の画像調整モードを実行し、
測定値が目標値より高くならないことを確認し制御を終
了する。
【0066】また、測定値と目標値との差がはっきり出
ないときには、さらに、印加電圧を下げて第1の画像調
整モードを繰り返せば、最適な除電光量を得ることがで
きる。
【0067】上記説明をまとめると、電位レベルV01が
所定値より低いとき(V01≦750−α)、または電位
レベルVH1が所定値より低いとき(VH1≦250−α)
には、除電過剰と判断されインバータ印加電圧が下げら
れることにより除電効率が下げられる。
【0068】図9は、上記説明した第1の画像調整モー
ド(除電ランプ19aのインバータ印加電圧の調整)を
説明するフローチャートである。電源がオンされ(ステ
ップST12)、第1の画像調整モードがスタート(実
行)されると(ステップST14)、図5で説明したよ
うに感光体ドラム12の第1周目の表面電位(V01、V
H1)と第2周目の表面電位(V02、VH2)とが測定され
る(ステップST16)。
【0069】この測定されたV01またはVH1が、例えば
V01<730(V)、またはVH1<230(V)のとき
には(ステップST18、No)、除電過剰と判断され
(ステップST20)、V01またはVH1の値に応じて除
電ランプ19aのインバータ印加電圧が制御(調整)さ
れる(ステップST22)。このとき行なわれる制御
は、インバータ印加電圧を所定値だけ下げる制御であ
る。
【0070】その後、再び第1の画像調整モードが実行
される(ステップST14)。このときの調整モードで
は、ステップST22で制御されたインバータ印加電圧
値による除電状態が再確認されることになる。このと
き、除電過剰と判断されると再びステップST22の制
御が行なわれる。
【0071】V01≧730(V)またはVH1≧230
(V)のときには(ステップST18、Yes)、(V
H2−VH1)または(V02−VH1)の値に応じてインバー
タ印加電圧が調整される。例えば(VH2−VH1)>20
(V)、または(V02−VH1)>20のときには(ステ
ップST24、No)、除電不足と判断され(ステップ
ST26)、(VH2−VH1)または(V02−VH1)の値
に応じてインバータ印加電圧が制御(調整)される(ス
テップST28)。
【0072】その後、再び第1の画像調整モードが実行
される(ステップST14)。このときの第1の画像調
整モードでは、ステップST28で制御されたインバー
タ印加電圧による除電状態が再確認されることになる。
このとき、除電過剰と判断されるとステップST22の
制御が行われ、除電不足と判断されるとステップST2
8の制御が行なわれる。
【0073】(VH2−VH1)≦20(V)または(V02
−VH1)≦20(V)のときには(ステップST24、
Yes)、除電適度と判断され(ステップST30)、
第1の画像調整モードが終了する(ステップST3
2)。
【0074】以上において説明した除電ランプ19a
(インバータ)への印加電圧値の制御を図3のブロック
図で説明すると次のようになる。感光体ドラム100の
表面電位レベルが表面電位センサ100および検出回路
120により検出される。この検出された感光体ドラム
100の表面電位レベルに応じて、制御部104が除電
装置制御回路118に指示を出力することにより、除電
装置制御回路118によって除電装置19(除電ランプ
19a)への印加電圧値が制御される。
【0075】図10は、除電不足時において第1の画像
調整モードを実行した場合と実行しない場合の画像メモ
リの発生具合いを例示する図である。ここで、横軸はコ
ピー枚数を示し、縦軸は画像メモリのレベルを示す。第
1の画像調整モードを実行しない場合(図中では制御
前)、つまり除電不足の状態では、コピー枚数が150
枚を越えた辺りから画像メモリが発生し始めている。一
方、第1の画像調整モードを実行した場合(図中では制
御後)、つまり除電が適度な状態では、コピー枚数が増
加してもほぼ画像メモリは発生していないことが分か
る。
【0076】図11は、除電過剰時において第1の画像
調整モードを実行した場合と実行しない場合の画像濃度
(I.D)を例示する図である。ここで、横軸はコピー
枚数を示し、縦軸は画像濃度を示す。第1の画像調整モ
ードを実行しない場合(図中では制御前)、つまり除電
過剰の状態では、最初の数枚以降は画像濃度が低下して
いるのが分かる。一方、第1の画像調整モードを実行し
た場合(図中では制御後)、つまり除電が適度な状態で
は、コピー枚数に関係なく常に一定の濃度が保たれてい
るのが分かる。
【0077】以上説明した除電ランプ19aのインバー
タ印加電圧の制御では、感光体ドラム12をドラム周方
向に6分割し、表面電圧を測定する場合について説明し
たが、これに限定されるわけではない。さらに詳しく云
うと、感光体ドラム12を帯電する帯電チャージャ13
の高圧トランス10の立ち上がり時間、露光ランプ19
aの立ち上がり時間、または複写機本体の性能に左右さ
れる制御精度、分解能等の制御により限界が設定され
る。また、分割を2分割、つまり、ドラム半回転づつ露
光ランプをオン−オフすることにより、感光体ドラム1
2の表面電位を測定してもよいまた、除電ランプ19a
のインバータ印加電圧の制御は段階的に電圧を制御する
のではなく、ある直線式を持って制御を加えることもで
きる。
【0078】次に、除電装置としてAC除電チャージャ
19bが用いられる場合について説明する。図12は、
AC除電チャージャ19bへの流入電流値と画像メモリ
の発生レベルとの関係を例示する図である。
【0079】ここで、横軸はAC除電チャージャ19b
への流入電流値を、縦軸は画像メモリのレベルを示す。
ここで言う画像メモリのレベルとは、図4で説明したの
と同様、全く画像メモリの無い画像をレベル1とし、画
像上にはっきり画像メモリが現れるレベルをレベル5と
し、画像メモリの出方により5段階に分割したレベルを
示している。
【0080】このような図12から、AC除電チャージ
ャ19bへの流入電流値を高くすることが画像メモリの
発生を抑えるのに有効であることが分かる。さらに、A
C除電チャージャへの流入電流値をおよそ40(μA)
以上に設定すると画像メモリの発生をほぼ完全に抑える
ことができるのが分かる。
【0081】また、AC除電チャージャ19bの除電効
率が悪く、前記説明した図5のような結果が得られると
する。さらに、前記説明した図6のような結果((VH2
−VH1)≦20(V)のとき画像メモリの発生をほぼ抑
えることができる)が得られたとする。
【0082】以上の結果が得られたものとして、AC除
電チャージャ19bの流入電流値を制御することにより
(AC除電チャージャ19bの流入電流値の増減によ
り)、画像メモリの発生を防止する方法について説明す
る。
【0083】この実施の形態においては、画像メモリの
発生を防止するために、複写機のウォーミングアップ
時、またはプレラン中などに画像調整モードを設け、こ
の画像調整モードによりAC除電チャージャ19bへの
流入電流値を制御し、最適な除電効率を設定する(以下
AC除電チャージャ19bへの流入電流値を制御する画
像調整モードを第2の画像調整モードと称する)。
【0084】以下、第2の画像調整モードの一例につい
て説明する。ここで、感光体ドラム12のドラム径が約
100mm(ドラム周約314mm)、周速が約420
mm/sであるとすると、感光体ドラム12が1回転に
要する時間は約750msとなる。このような感光体ド
ラム12の表面を例えば6分割し、露光ランプのオン−
オフをそれぞれ3回づつ繰り返すようにする。つまり、
125msづつ露光ランプのオン−オフを繰り返す(感
光体ドラム12の第1周目)。
【0085】そして、露光ランプオフ時の感光体ドラム
12の表面電位V0 を表面電位センサ100により測定
する。露光ランプオン時には、例えば、原稿台インジケ
ータ裏に設けた基準ハーフトーンパッチを露光し、この
ときの感光体ドラム12の表面電位VH を表面電位セン
サ100により測定する。上記説明したように露光ラン
プのオン−オフは3回づつ繰り返されるので、V0 、V
H のそれぞれの平均をV01、VH1として求める。
【0086】次に(感光体ドラム12の第2周目に)、
前記基準ハーフトーンパッチを第1周目の露光量で再び
露光し、このときの感光体ドラム12の表面電位VH2を
表面電位センサ100により測定する(なお第1周目の
感光体ドラム12の表面電位はAC除電チャージャ19
bにより順に除電される)。
【0087】このとき、第1周目の感光体ドラム12の
電位が十分に除電されていれば、VH1=VH2となる。逆
に、除電が不十分であるときには、VH2>VH1となる
(図5で説明)。特に、第1周目で露光オフであった位
置(V0 )で、VH2はVH1より高くなる。図6より、V
H2がVH1より約20V以上高いときには、除電不足で画
像メモリが発生することが判断できる。
【0088】なお、この第2の画像調整モードのとき
は、感光体ドラム12(砒素セレンドラム)の特性であ
る休止時間による帯電制御、および感光体ドラム12の
温度による帯電制御および露光制御などの通常の制御は
加わらないこととし、帯電チャージャ13から感光体ド
ラム12へ流れ込む帯電流入値および露光ランプ19a
による感光体ドラム12に対する露光量は、ある一定の
値で行うこととした。
【0089】図13は、画像メモリ発生時の条件(VH2
−VH1の値)に応じたAC除電チャージャへの流入電流
値制御を例示する図である。ここで、横軸はVH2−VH1
(V)を、縦軸は制御前のAC除電チャージャ19bへ
の流入電流値を基準にしたときのAC除電チャージャ1
9bへの流入電流値を示す。
【0090】つまり、(VH2−VH1)≦20(V)のと
きは図6から分かるように画像メモリはほとんど発生し
ないので、AC除電チャージャへの流入電流値は基準値
のままとする。
【0091】(VH2−VH1)≦40(V)、(VH2−V
H1)≦60(V)、(VH2−VH1)≦80(V)、(V
H2−VH1)≦100(V)、(VH2−VH1)≦120
(V)のときには除電不足で画像メモリが発生するの
で、流入電流値をそれぞれ基準値に+3(μA)、+6
(μA)、+9(μA)、+12(μA)、+15(μ
A)加える制御を行い、画像メモリの発生を防止する。
【0092】上記したように、(VH2−VH1)の値に応
じて、AC除電チャージャ19bへの流入電流値を段階
的に制御し(流入電流値を段階的に高くし)画像メモリ
の発生を防止する。また、第2の画像調整モードによる
流入電流値調整後、再度、第2の画像調整モードを行
い、(VH2−VH1)の値が所定値以下になっていること
を確認することもできる。
【0093】さらに、第2の画像調整モード実行後、
(VH2−VH1)の値が所定値以下にならないときには、
第2の画像調整モードを複数回繰り返すことにより(流
入電流値を高くすることにより)、流入電流値を調整す
ることもできる。このように、第2の画像調整モードを
複数回繰り返すと、AC除電チャージャ19bへの流入
電流値の調整精度を向上することができる。
【0094】なお、上記説明では(VH2−VH1)の値を
基にAC除電チャージャ19bへの流入電流値の調整を
行う場合について説明したが、(V02−VH1)の値を基
に流入電流値の調整を行うこともできる。
【0095】以上が、画像メモリを防止する説明であ
る。次に、もう一つの問題点である、除電効率過剰によ
り生じる問題を防止するためにAC除電チャージャ19
bへの流入電流値制御方法について説明する。
【0096】上記説明した第2の画像調整モード(感光
体ドラム12の表面を6分割し、露光ランプ19aのオ
ン−オフをそれぞれ3回づつ繰り返す)により、測定値
(露光オフ時の表面電位の平均値V01と、露光オン時
(基準ハーフトーンパッチ露光時)の表面電位の平均値
VH1)を求めて記憶部(RAM)105に格納する。そ
して、予め設定されている目標値(露光オフ時の表面電
位V0 、または露光オン時の表面電位VH )と記憶装置
105に格納された測定値とを比較する。その結果、目
標値(V0 、VH )に対して測定値が20(V)より低
いときには除電適度、または除電過剰と判断できる。
【0097】そこで、(目標値−測定値)が20(V)
より低いときには、例えば、AC除電チャージャ19b
への流入電流値を3(μA)下げる。そして、AC除電
チャージャ19bへの流入電流値調整後、再度、第2の
画像調整モードを実行し、測定値が目標値より高くなら
ないことを確認し制御を終了する。
【0098】また、測定値と目標値との差がはっきり出
ないときには、さらに、AC除電チャージャ19bへの
流入電流値を下げて第2の画像調整モードを繰り返せ
ば、最適な除電効率を得ることができる。
【0099】上記説明をまとめると、電位レベルV01が
所定値より低いとき(V01≦750−α)、または電位
レベルVH1が所定値より低いとき(VH1≦250−α)
には、除電過剰と判断されAC除電チャージャ19bへ
の流入電流値が下げられることにより除電効率が下げら
れる。
【0100】図14は、上記説明した第2の画像調整モ
ード(AC除電チャージャへの流入電流値の調整)を説
明するフローチャートである。電源がオンされ(ステッ
プST42)、第2の画像調整モードがスタート(実
行)されると(ステップST44)、図5で説明したよ
うに感光体ドラム12の第1周目の表面電位(V01、V
H1)と第2周目の表面電位(V02、VH2)とが測定され
る(ステップST46)。
【0101】この測定されたV01またはVH1が、例えば
V01<730(V)、またはVH1<230(V)のとき
には(ステップST48、No)、除電過剰と判断され
(ステップST50)、V01またはVH1の値に応じてA
C除電チャージャ19bへの流入電流値が制御(調整)
される(ステップST52)。このとき行なわれる制御
は、流入電流値を所定値だけ下げる制御である。
【0102】その後、再び第2の画像調整モードが実行
される(ステップST44)。このときの調整モードで
は、ステップST52で制御された流入電流値による除
電状態が再確認されることになる。このとき、除電過剰
と判断されると再びステップST52の制御が行なわれ
る。
【0103】V01≧730(V)またはVH1≧230
(V)のときには(ステップST48、Yes)、(V
H2−VH1)または(V02−VH1)の値に応じて流入電流
値が調整される。例えば(VH2−VH1)>20(V)、
または(V02−VH1)>20のときには(ステップST
54、No)、除電不足と判断され(ステップST5
6)、(VH2−VH1)または(V02−VH1)の値に応じ
て流入電流値が制御(調整)される(ステップST5
8)。
【0104】その後、再び第2の画像調整モードが実行
される(ステップST44)。このときの第2の第2の
画像調整モードでは、ステップST58で制御された流
入電流値による除電状態が再確認されることになる。こ
のとき、除電過剰と判断されるとステップST52の制
御が行われ、除電不足と判断されるとステップST58
の制御が行なわれる。
【0105】(VH2−VH1)≦20(V)または(V02
−VH1)≦20(V)のときには(ステップST54、
Yes)、除電適度と判断され(ステップST60)、
第2の画像調整モードが終了する(ステップST6
2)。
【0106】以上において説明したAC除電チャージャ
19bへの流入電流値の制御を図3のブロック図で説明
すると次のようになる。感光体ドラム100の表面電位
レベルが表面電位センサ100および検出回路120に
より検出される。この検出された感光体ドラム100の
表面電位レベルに応じて、制御部104が除電装置制御
回路118に指示を出力することにより、除電装置制御
回路118によって除電装置19(AC除電チャージャ
19b)への流入電流値が制御される。
【0107】図15は、除電不足時において第2の画像
調整モードを実行した場合と実行しない場合の画像メモ
リの発生具合いを例示する図である。ここで、横軸はコ
ピー枚数を示し、縦軸は画像メモリのレベルを示す。第
2の画像調整モードを実行しない場合(図中では制御
前)、つまり除電不足の状態では、コピー枚数が150
枚を越えた辺りから画像メモリが発生し始めている。一
方、第2の画像調整モードを実行した場合(図中では制
御後)、つまり除電が適度な状態では、コピー枚数が増
加してもほぼ画像メモリは発生していないことが分か
る。
【0108】図16は、除電過剰時において第2の画像
調整モードを実行した場合と実行しない場合の画像濃度
(I.D)を例示する図である。ここで、横軸はコピー
枚数を示し、縦軸は画像濃度を示す。第2の画像調整モ
ードを実行しない場合(図中では制御前)、つまり除電
過剰の状態では、最初の数枚以降は画像濃度が低下して
いるのが分かる。一方、第2の画像調整モードを実行し
た場合(図中では制御後)、つまり除電が適度な状態で
は、コピー枚数に関係なく常に一定の濃度が保たれてい
るのが分かる。
【0109】以上説明したAC除電チャージャ19bへ
の流入電流値の制御では、感光体ドラム12をドラム周
方向に6分割し、表面電圧を測定する場合について説明
したが、これに限定されるわけではない。さらに詳しく
云うと、感光体ドラム12を帯電する帯電チャージャ1
3の高圧トランス10の立ち上がり時間、露光ランプ1
9aの立ち上がり時間、または複写機本体の性能に左右
される制御精度、分解能等の制御により限界が設定され
る。また、分割を2分割、つまり、ドラム半回転づつA
C除電チャージャ19bをオン−オフすることにより、
感光体ドラム12の表面電位を測定してもよい さらに、AC除電チャージャ19bへの流入電流値の制
御は段階的に電圧を制御するのではなく、ある直線式を
持って制御を加えることもできる。
【0110】
【発明の効果】この発明の画像形成装置および除電装置
制御方法は、第1の画像調整モードにより、感光体ドラ
ム12の表面電位を監視することにより、除電ランプ1
9aによる除電不足または除電過剰をコピー動作開始前
に検知して調整することができる。
【0111】具体的には、除電不足時には除電効率を上
げるために除電ランプ19aのインバータ印加電圧を高
くするような制御を行い、除電過剰時には除電効率を下
げるために除電ランプ19aのインバータ印加電圧を低
くするような制御を行う。
【0112】その結果、除電不足による画像メモリの発
生、除電過剰による除電ランプ19aの劣化、または除
電過剰による感光体ドラム12の帯電時における電位レ
ベルの低下などを防止するとこができ、良好な画像を得
ることができる画像形成装置および除電装置制御方法を
提供することができる。
【0113】また、この発明の画像形成装置および除電
装置制御方法は、第2の画像調整モードにより、感光体
ドラム12の表面電位を監視することにより、AC除電
チャージャ19bによる除電不足または除電過剰をコピ
ー動作開始前に検知して調整することができる。
【0114】具体的には、除電不足時には除電効率を上
げるためにAC除電チャージャへの流入電流値を高くす
るような制御を行い、除電過剰時には除電効率を下げる
ために流入電流値を低くするような制御を行う。
【0115】その結果、除電不足による画像メモリの発
生、除電過剰による感光体ドラム12の帯電時における
電位レベルの低下、または除電過剰によるAC除電チャ
ージャ19bにおけるオゾン発生などを防止することが
でき、良好な画像を得ることができる画像形成装置およ
び除電装置制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る複写機の外観を
例示する図。
【図2】図1の複写機の内部構成を概略的に例示する
図。
【図3】画像形成部の制御系の一部を概略的に示すブロ
ック図。
【図4】除電ランプのインバータ印加電圧と画像メモリ
の発生レベルとの関係を例示する図。
【図5】感光体ドラムの表面電位の除電不足により画像
メモリが発生するときの一例を示す図。
【図6】図5で説明した除電後のハーフトーン露光時の
表面電位と除電前のハーフトーン露光時の表面電位との
差(VH2−VH1)と、そのときの画像メモリのレベルの
関係を示す図。
【図7】画像メモリ発生時の条件(VH2−VH1の値)に
応じた除電ランプのインバータ印加電圧制御を例示する
図。
【図8】感光体ドラムの表面電位の除電過剰により表面
電位が低下するときの一例を示す図。
【図9】第1の画像調整モード(除電ランプのインバー
タ印加電圧の調整)を説明するフローチャート。
【図10】除電不足時において第1の画像調整モードを
実行した場合と実行しない場合の画像メモリの発生具合
いを例示する図。
【図11】除電過剰時において第1の画像調整モードを
実行した場合と実行しない場合の画像濃度を例示する
図。
【図12】AC除電チャージャへの流入電流値と画像メ
モリの発生レベルとの関係を例示する図。
【図13】画像メモリ発生時の条件(VH2−VH1の値)
に応じたAC除電チャージャへの流入電流値制御を例示
する図。
【図14】第2の画像調整モード(AC除電チャージャ
への流入電流値の調整)を説明するフローチャート。
【図15】除電不足時において第2の画像調整モードを
実行した場合と実行しない場合の画像メモリの発生具合
いを例示する図。
【図16】除電過剰時において第2の画像調整モードを
実行した場合と実行しない場合の画像濃度を例示する
図。
【図17】画像メモリの発生原理の一例を説明する図。
【符号の説明】
1…複写機本体 11…画像形成部 12…感光体ドラム(像担持手段) 13…帯電チャージャ(帯電手段) 14…部分消去LED 15…現像装置 16…転写チャージャ 17…剥離チャージャ 18…クリーニング装置 18a…クリーニングブレード 19…除電装置(除電手段) 19a…除電ランプ(除電手段) 19b…AC除電チャージャ(除電手段) 26…露光装置(走査手段、露光手段) 28…露光ランプ(走査手段、露光手段) 100…表面電位センサ(検出手段) 102…主制御部 104…制御部(制御手段) 105…記憶部 106…感光体ドラムモータ 108…高圧出力制御部 110、112、114…高圧トランス 116…部分消去LED 118…除電装置制御回路(制御手段) 120…検出回路(検出手段) 130…原稿インジケータ(保持手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像を光学的に走査する走査手段と;前記
    走査された画像に対応した光情報を出力する露光手段
    と;前記出力された光情報に対応した静電潜像を形成し
    担持する像担持手段と;前記像担持手段を帯電する帯電
    手段と;前記像担持手段を除電する除電手段と;前記像
    担持手段における特性の変化を検出する検出手段と;前
    記検出された特性の変化を基に前記除電手段の除電効率
    の制御を行う制御手段と;を備えたことを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】画像を光学的に走査する走査手段と;前記
    走査された画像に対応した光情報を出力する露光手段
    と;前記出力された光情報に対応した静電潜像を形成し
    担持する像担持手段と;前記像担持手段を帯電する帯電
    手段と;前記像担持手段を除電する除電手段と;第1の
    状態の前記像担持手段における第1の電位レベル、およ
    び第2の状態の前記像担持手段における第2の電位レベ
    ルのうちの少なくとも一方を検出する検出手段と;前記
    検出された第1および第2の電位レベルのうちの少なく
    とも一方を基に前記除電手段の除電効率の制御を行う制
    御手段と;を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】画像を光学的に走査する走査手段と;前記
    走査された画像に対応した光情報を出力する露光手段
    と;前記出力された光情報に対応した静電潜像を形成し
    担持する像担持手段と;前記像担持手段を帯電する帯電
    手段と;前記像担持手段を除電する除電手段と;第1の
    状態の前記像担持手段における第1の電位レベル、およ
    び第2の状態の前記像担持手段における第2の電位レベ
    ルのうちの少なくとも一方を検出する検出手段と;前記
    検出される第1の電位レベルが所定値より低いときに
    は、前記除電手段の除電効率が低下するような制御を行
    い、前記検出される第2の電位レベルが前記第1の電位
    レベルより一定値以上高いときには、前記除電手段の除
    電効率が向上するような制御を行う制御手段と;を備え
    たことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】画像を光学的に走査する走査手段と;前記
    走査された画像に対応した光情報を出力する露光手段
    と;前記出力された光情報に対応した静電潜像を形成し
    担持する像担持手段と;前記像担持手段を帯電する帯電
    手段と;前記像担持手段を除電する除電手段と;所定電
    圧が印加され帯電された第1の状態の像担持手段の少な
    くとも一部を特定の光量により露光する第1の露光を行
    い、この第1の露光が行なわれた位置の第1の電位レベ
    ル、および第1の露光が行なわれていない位置の第2の
    電位レベルのうちの少なくとも一方を検出し、第1の露
    光が行なわれた像担持手段を除電し前記所定電圧を印加
    し帯電した後の第2の状態の像担持手段を前記特定の光
    量により露光する第2の露光を行い、この第2の露光が
    行なわれた位置でかつ第1の露光が行なわれた位置の第
    3の電位レベル、およびこの第2の露光が行なわれた位
    置でかつ第1の露光が行われていない位置の第4の電位
    レベルのうちの少なくとも一方を検出する検出手段と;
    前記検出された第1の電位レベル、第2の電位レベル、
    第3の電位レベル、および第4の電位レベルのうちの少
    なくとも一つを基に前記除電手段の除電効率の制御を行
    う制御手段と;を備えたことを特徴とする画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】所定濃度のテストパターンを保持する保持
    手段と;画像を光学的に走査する走査手段と;前記走査
    された画像に対応した光情報を出力する露光手段と;前
    記出力された光情報に対応した静電潜像を形成し担持す
    る像担持手段と;前記像担持手段を帯電する帯電手段
    と;前記像担持手段を除電する除電手段と;所定電圧が
    印加され帯電された第1回転目の像担持手段の少なくと
    も一部を前記テストパターンを走査して得られる光情報
    により露光する第1の露光を行い、この第1の露光が行
    なわれた位置の第1の電位レベル、および第1の露光が
    行なわれていない位置の第2の電位レベルのうちの少な
    くとも一方を検出し、第1の露光が行なわれた像担持手
    段を除電し前記所定電圧を印加し帯電した後の第2回転
    目の像担持手段を前記テストパターンを走査して得られ
    る光情報により露光する第2の露光を行い、この第2の
    露光が行なわれた位置でかつ第1の露光が行なわれた位
    置の第3の電位レベル、およびこの第2の露光が行なわ
    れた位置でかつ第1の露光が行われていない位置の第4
    の電位レベルのうちの少なくとも一方を検出する検出手
    段と;前記検出された第1および第2の電位レベルのう
    ちの少なくとも一方が所定値より低いときには、前記除
    電手段に与えられる電圧値および電流値のうちの少なく
    とも一方を下げて除電効率が低下するような制御を行
    い、前記検出された第3および第4の電位レベルのうち
    の少なくとも一方が第1の電位レベルより一定値以上高
    いときには、前記除電手段に与えられる電圧値および電
    流値のうちの少なくとも一方を上げて除電効率が向上す
    るような制御を行う制御手段と;を備えたことを特徴と
    する画像形成装置。
  6. 【請求項6】画像を走査することにより得られる光情報
    に対応した静電潜像を形成し担持する像担持手段におけ
    る特性の変化を検出し;前記検出された特性の変化を基
    に前記像担持手段を除電する除電手段の除電効率の制御
    を行う;ことを特徴とする除電装置制御方法。
  7. 【請求項7】画像を走査することにより得られる光情報
    に対応した静電潜像を形成し担持する像担持手段の第1
    の状態における第1の電位レベル、および第2の状態に
    おける第2の電位レベルを検出し;前記検出された第1
    の電位レベルおよび第2の電位レベルを基に前記像担持
    手段を除電する除電手段の除電効率の制御を行う;こと
    を特徴とする除電装置制御方法。
  8. 【請求項8】所定電圧が印加され帯電された第1回転目
    の像担持手段の少なくとも一部をテストパターンを走査
    して得られる光情報により露光する第1の露光を行い、
    この第1の露光が行なわれた位置の第1の電位レベル、
    および第1の露光が行なわれていない位置の第2の電位
    レベルのうちの少なくとも一方を検出し、第1の露光が
    行なわれた像担持手段を除電し前記所定電圧を印加し帯
    電した後の第2回転目の像担持手段を前記テストパター
    ンを走査して得られる光情報により露光する第2の露光
    を行い、この第2の露光が行なわれた位置でかつ第1の
    露光が行なわれた位置の第3の電位レベル、およびこの
    第2の露光が行なわれた位置でかつ第1の露光が行われ
    ていない位置の第4の電位レベルのうちの少なくとも一
    方を検出し;前記検出された第1および第2の電位レベ
    ルのうちの少なくとも一方が所定値より低いときには、
    前記像担持手段を除電する除電手段に与えられる電圧値
    および電流値のうちの少なくとも一方を下げて前記除電
    手段の除電効率が低下するような制御を行い、前記検出
    された第3および第4の電位レベルのうちの少なくとも
    一方が第1の電位レベルより一定値以上高いときには、
    前記除電手段に与えられる電圧値および電流値のうちの
    少なくとも一方を上げて前記除電手段の除電効率が向上
    するような制御を行う;ことを特徴とする除電装置制御
    方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008310311A (ja) * 2007-05-17 2008-12-25 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、画像形成方法及びプロセスカートリッジ
JP2010156853A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Canon Inc 画像形成装置
JP2014059470A (ja) * 2012-09-18 2014-04-03 Kyocera Document Solutions Inc 画像形成装置
JP2016080977A (ja) * 2014-10-21 2016-05-16 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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