JPH11108365A - 加熱調理器の自動消火装置 - Google Patents

加熱調理器の自動消火装置

Info

Publication number
JPH11108365A
JPH11108365A JP28617097A JP28617097A JPH11108365A JP H11108365 A JPH11108365 A JP H11108365A JP 28617097 A JP28617097 A JP 28617097A JP 28617097 A JP28617097 A JP 28617097A JP H11108365 A JPH11108365 A JP H11108365A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromotive force
magnet
back electromotive
force generating
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28617097A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitoshi Shibata
能利 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Paloma Kogyo KK
Original Assignee
Paloma Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Paloma Kogyo KK filed Critical Paloma Kogyo KK
Priority to JP28617097A priority Critical patent/JPH11108365A/ja
Publication of JPH11108365A publication Critical patent/JPH11108365A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサー自体の縦方向の小型化を図り、併せ
て、大きな逆起電力が得られる加熱調理器の自動消火装
置を提供する。 【解決手段】 熱電対起電力に対して逆の起電力を発生
させてその逆電流により熱電対から電磁安全弁への通電
電流を減少させる自動消火装置において、感熱部Aの感
温メタル1と磁石2との吸着、離脱動作と、逆起電力発
生部の磁石21の逆起電力発生用コイル26への急速な
接近動作とを分離して所望タイミングのもとに連動する
二軸並置構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、テーブルこんろ
等の加熱調理器における自動消火装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テーブルこんろ等の加熱調理器におい
て、いわゆる、天ぷら火災等を防止する安全手段とし
て、感温センサーが調理物の加熱温度を鍋底面で検出
し、予め設定された加熱温度を検出したときバーナへの
ガス供給を断ってバーナを消火し安全を期す自動消火装
置はすでに知られている。
【0003】そこで、従来、ガス流路に装備された電磁
安全弁の電磁コイルをバーナで加熱される熱電対と接続
し、前記熱電対の起電力により電磁安全弁を吸着開弁保
持させて前記バーナへのガス供給を維持する熱電対式電
磁安全弁回路に、感温メタルの透磁率の変化により磁石
を吸着、離脱する感熱部と逆起電力発生用コイルに磁石
を急速に近づけることで該コイルに磁界の変化を与える
逆起電力発生部とを組み込んで感熱部と併せて熱電対起
電力に対して逆の起電力を発生させる逆起電力発生部を
備えた構造の自動消火装置が提案されているが、従来の
この種の自動消火装置は、たとえば、図11に示されて
いるように、感熱部A′と逆起電力発生部B′とが一軸
上に一体に設けられた構造となっている。
【0004】詳しくは、固定ホルダ4′に鍋底の形状の
変化を吸収するバネ9′を介して上端に感温メタル1′
を有する可動ホルダ5′を上下摺動自由に備え、上記固
定ホルダ4′と可動ホルダ5′の中心に上記感温メタル
1′に吸着、離脱する磁石2′を上端に備えた作動軸
8′を挿入して感温メタル1′の透磁率の変化により磁
石2′が吸着、離脱する感熱部A′を構成し、また、上
記作動軸8′の下方部には逆起電力を発生させるための
磁石21′を可動ホルダ5′との間に戻しバネ25′を
介在して備え、かつ、固定ホルダ4′の下方部に逆起電
力発生用コイル26′を磁石21′と一定の作動ストロ
ークlを存して設けた逆起電力発生部B′を備えて磁石
21′が逆起電力発生用コイル26′に急速に近づける
ことで熱電対起電力とは逆方向の起電力を誘起させるよ
うになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た感熱部と逆起電力発生部とを一軸上に一体に設けた自
動消火装置にあっては、平底鍋、丸底鍋等の鍋底の形状
によってセンサーを下方へ押し込む位置が変化するた
め、逆起電力発生用磁石の作動量が変化するほか、感熱
部と逆起電力発生部を引張り下げる戻しバネのバネ力も
変化する。したがって、感熱部と逆起電力発生部に安定
した性能が得られない。また、センサー自体が縦長とな
るので、逆起電力発生用磁石の作動量を大きくすること
ができず、器具への組み込みにも困難性をともなうばか
りでなく器具も大型化し、かつ、バネ力も大きくなるた
めに感熱部の磁石の磁力も大きくする必要があり、併せ
て、感温メタルの板厚も厚くする必要があることから応
答性も悪くなり、大きな逆起電力を得ることもできず、
加えて、感熱部の磁石をリセットするときの鍋に加わる
荷重も大きくなるという問題点があった。
【0006】この発明の加熱調理器の自動消火装置は、
上記課題を解決し、感熱器の磁石の動きと逆起電力発生
部の磁石の動きとを所望タイミングのもとに各別に行う
分離連動構造とすることにより、感熱部と逆起電力発生
部に常時安定した性能が得られ、併せて、器具のコンパ
クト化、応答性の向上、リセット時の鍋に加わる荷重の
減少等をも可能とした加熱調理器の自動消火装置の提供
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するこの
発明の請求項1の加熱調理器の自動消火装置は、感温メ
タルと、この感温メタルの透磁率の変化により吸着、離
脱する磁石とからなる感熱部を備えた熱電対式電磁安全
弁回路に、逆起電力発生用コイルと、この逆起電力発生
用コイル内に急速に近づけることにより磁界の変化を与
える磁石とからなる逆起電力発生部を組み込んで熱電対
起電力に対して逆の起電力を発生させその逆電流により
熱電対から電磁安全弁への通電電流を減少させて電磁安
全弁を閉弁する加熱調理器の自動消火装置において、上
記感熱部の磁石の動きと逆起電力発生部の磁石の動きと
を所望タイミングのもとに各別に行う分離連動構造とし
たことを要旨とする。
【0008】上記課題を解決するこの発明の請求項2の
加熱調理器の自動消火装置は、上記請求項1における2
つの磁石の動きを各別に行う分離連動構造として、感熱
部と逆起電力発生部とを連動手段を介して所望のタイミ
ングで連動する2軸並置構造としたことを要旨とする。
【0009】上記構成を有するこの発明の請求項1の加
熱調理器の自動消火装置は、感熱部と逆起電力発生部と
を分離し所望タイミングのもとに連動するようにしたの
で、感熱部の磁石の作動量と磁石を下方へ引張るバネ力
とを小さくすることが可能となり、また、これと連動す
る逆起電力発生部の磁石の作動量と磁石を下方へ動かす
バネ力を大きくすることが可能となる。この結果、感熱
部と逆起電力発生部とも安定した性能が得られる。
【0010】上記構成を有するこの発明の請求項2の加
熱調理器の自動消火装置は、感熱部と逆起電力発生部と
を連動手段を介して所望のタイミングで連動する2軸並
置構造としたので、特に、センサー自体の長さを短かく
でき、また、逆起電力発生部の磁石の作動ストロークを
長くすることができる。この結果、器具への組み込みが
容易で、しかも、器具のコンパクト化が可能となり、ま
た、磁石のコイル内への接近スピードを速くすることが
できるから、大きな逆起電力が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】以上説明したこの発明の構成、作
用を一層明らかにするために、以下この発明の加熱調理
器の自動消火装置の好適な実施の形態の一例について図
面を参照して説明する。
【0012】図1〜図10において、Aは感熱部で、感
温メタル1と磁石2とからなり、感温メタル1の透磁率
の変化により磁石2が吸着、離脱するようになってお
り、感温メタル1は比較的薄い板厚の板状体で形成さ
れ、器具の取付板3に固定された固定ホルダ4に上下移
動自由に備えられた可動ホルダ5の先端にキャップ状に
取付け固定され、その上面が鍋底面6に接離する。上記
可動ホルダ5は上記感温メタル1を上端に有する上部ホ
ルダ5aと後述する作動ホルダ7の先端に固定された下
部ホルダ5bとで下部ホルダ5bに対し上部ホルダ5a
の脱着ができるように構成されている。また、上記磁石
2は作動ホルダ7に上下移動自由に挿通された作動軸8
の先端に感温メタル1への吸着が常時確実に行いうるよ
うに首振り変位可能に取付けられている。そして、上記
固定ホルダ4と可動ホルダ5との間には鍋底高さの変化
を吸収するバネ9が介在されている。
【0013】上記作動ホルダ7は上部筒体7aと下部筒
体7bを連結部材10で一体に連結して構成され、下部
筒体7bには上記感熱部Aと逆起電力発生部Bとの連結
手段Cとしての連動用ピン11を一定角度だけ回動変位
する斜状のガイド溝12を有し、上記作動軸8との間に
上記磁石2を下方へ引張る引張りバネ13を介在させる
とともに、作動軸8の下端部にリセット用レバー14の
感熱部側の先端に備えた挟持部材15が係合する係合段
部16を有する軸部材17を上下摺動可能に連結し、こ
の軸部材17と上記作動軸8との間にリセット時の誤差
吸収用バネ18を介在している。上記連動用ピン11は
作動軸8に交叉状に挿通固定され、その両側突出部を上
記斜状のガイド溝12に挿通している。なお、上記作動
ホルダ7の下部筒体7bの下端部は斜状に形成されてお
り、上記リセット用レバー14の感熱部側の先端に備え
られた挟持部材15の滑動を容易としている。上記挟持
部材15は洗濯はさみ状に形成され、これが係合段部1
6に係合して作動軸8を一定のストロークで持上げて磁
石2が感温メタル1に吸着した後は係合段部15から外
れて上昇し作動ホルダ7の下部筒体7bの外面途中に軽
く挟着保持される程度の挟持力をもつものとなってい
る。
【0014】一方、上記逆起電力発生部Bは、器体19
の一側寄りにガイド孔20を穿ち、このガイド孔20に
逆起電力発生用の磁石21を下部に内蔵し一側には係止
凸片22を外方へ突出して備えた有底のスライド筒23
を上下移動自由に嵌着し、このスライド筒23の上部開
口は上記取付板3に一体形成された蓋体24で覆われ、
この蓋体24との間に押し下げ用のバネ25を介在して
スライド筒23を下方へ付勢し、上記ガイド孔20の下
端部には逆起電力発生用コイル26を備えて磁石21が
逆起電力発生用コイル26内に勢いよく進入することに
よりコイル26に磁界の変化を与え大きな逆起電力を発
生させるようになっており、この逆起電力発生部Bは上
記感熱部Aの一側に近接して並置されている。なお、上
記逆起電力発生用の磁石21は鉄部材27間に介在さ
れ、逆起電力発生用コイル26の外周は磁界を広く保持
するための鉄カバー28で覆っている。
【0015】上記感熱部Aと逆起電力発生部Bとを所望
タイミングのもとに連動する連動手段Cは、逆起電力発
生部Bの器体19の他側寄りに支軸29を支点として前
後方向へ一定の角度だけ回動する連動部材30を備え、
この連動部材30は復帰用バネ31により係止方向(図
示反時計方向)に付勢されており、その先端側に上記係
止凸片22を係脱する係合部32を備え、基端側には上
記連動用ピン11が接するガイド凸条33を備えて、上
記感熱部Aの作動軸8の上下動により斜状のガイド溝1
2に沿って上下動する連動用ピン11で連動部材30を
前後方向へ一定の角度だけ回動して係止凸片22と係合
部32の係脱が行いうる構造となっている。なお、連動
部材30の先端係合部32に回転ロール34を設けると
係止凸片22との係脱が軽快、確実に行えて実施上有益
である。また、上記有底スライド筒23にはリセット用
レバー14の逆起電力発生部側の先端に備えられた双股
状の係合片35を係合する係合凸部36を備えている。
この係合凸部36はガイド孔20の両側に設けたガイド
溝37を通って外部に突出している。上記リセット用レ
バー14は図示しないが、点火用ツマミと連動させるほ
か、専用のリセットツマミで作動するものである。図中
38は連動部材30の先端係合部32から係止凸片22
の係止を外す場合の連動部材30の回動角度を規制する
ためのストッパー、39、40は逆起電力発生用コイル
26と、熱電対と電磁安全弁の電磁コイルとを接続する
ためのリード線である。41はリセット用挟持部材15
の下限位置を規制するストッパで、軸部材17の下端に
備えられている。
【0016】上記構成において、その作用を図7〜図1
0及び図2、図3、図4に基づいて以下に説明すると、
先ず五徳上に鍋を載せた鍋有りの場合は、平常時の鍋無
し状態の時はその感温メタル1は磁石2が吸着されたま
ま可動ホルダ5とともに上方に一定寸法だけ突出した位
置にあり、逆起電力発生部Bの磁石2はスライド筒23
とともに上方位置にあるため(図10及び図2参照)、
そこに鍋を載せると、図8に示されているように吸着状
態の感温メタル1と磁石2及び作動ホルダ7、作動軸8
は可動ホルダ5とともにバネ9を圧縮して一定のストロ
ークだけ降下しバネ9で鍋底高さの変化を吸収して感温
メタル1を鍋底面6に密着する。このとき、先にリセッ
ト操作されたリセット用レバー14の感熱部側の挟持部
材15は作動ホルダ7の下部筒体7bの下方部の外面に
軽く挟着保持されている(図10から図8の状態参
照)。
【0017】そこで、感温部Aの感温メタル1が予め設
定された加熱温度(たとえば、250℃程度)を検出す
ると、感温メタル1がキューリ点に達し常磁性体となる
ため、磁石2は吸着力を失って引張りバネ13により作
動軸8とともに一定のストロークだけ降下し感温メタル
1から離脱する(図8から図7の状態参照)。上記作動
軸8の降下にともない作動軸8と一体の連動用ピン11
も斜状のガイド溝12に沿って降下回動するため、この
連動用ピン11で連動部材30を支軸29を支点として
図示反時計方向へガイド凸条33を介してストッパー3
8に当るまで復帰用バネ31に抗して回動変位しその先
端係合部32から係止凸片22を外す(図4の実線の位
置から鎖線の位置参照)。したがって、逆起電力発生部
Bの磁石21はスライド筒23とともに押し下げ用のバ
ネ25のバネ力で急降下し下端部の逆起電力発生用コイ
ル26内に勢いよく進入し逆起電力発生用コイル26に
磁界の変化を与え熱電対起電力に対して大きな逆起電力
を発生する(図2の状態から図3の状態参照)。この結
果、この逆電流により熱電対から電磁安全弁への通電電
流をすみやかに減少させ電磁安全弁を即座に閉弁しガス
の供給を遮断する。上記閉弁動作において、感熱部Aの
磁石2の動きと逆起電力発生部Bの磁石21の動きは所
望タイミングのもとに連動して行われる。
【0018】その後、感温メタル1の加熱温度が磁石2
の吸着可能状態にまで低下し再度使用するときは、器具
の点火ツマミ又は専用のリセットツマミを操作してリセ
ット用レバー14を作動し感熱部側の挟持部材15で感
熱部Aの磁石2を作動軸8とともに一定のストロークだ
け引張りバネ13に抗して持上げると、磁石2が感温メ
タル1に吸着されるとともに、連動用ピン11も元位置
に戻るため逆起電力発生部Bの連動部材30も復帰発条
31により元位置に戻ると同時に逆起電力発生部側の双
股状係合片35で逆起電力発生用の磁石21をスライド
筒23とともに一定のストロークだけ押し下げ用バネ2
5に抗して持上げると、磁石21はコイル26内から脱
出するとともに、スライド筒23と一体の係止凸部22
が連動部材30の先端係合部32に復帰用バネ31に抗
して押しのけ係合されて次の作動が行える体勢を維持す
る(図7、図8及び図2、図3参照)。
【0019】次に、鍋無しの場合は、感熱部Aの感温メ
タル1は感温メタル1に磁石2が吸着されたまま可動ホ
ルダ5とともに上方に突出しており、逆起電力発生部B
の磁石2はスライド筒23とともに上方位置にあるが
(図10参照)、鍋を載せることなくバーナの燃焼を続
けると、感温メタル1が加熱されて感温メタル1が予め
設定された加熱温度(たとえば、250℃程度)を検出
すると、先に説明した鍋有りの場合と同様の理により感
温メタル1から磁石2が離脱して磁石2を作動軸8とと
もに一定のストローク降下させ、作動軸8と一体の連動
用ピン11、作動ホルダ7の斜状ガイド溝12及び連動
部材30からなる連動手段Cを介して逆起電力発生部B
の磁石21をスライド筒23とともに降下し逆起電力発
生用コイル26内に進入させて大きな逆起電力を発生さ
せ熱電対から電磁安全弁への通電電流をすみやかに減少
させ電磁安全弁を即座に閉弁しガスの供給を遮断するも
のである(図10及び図9参照)。
【0020】感熱部Aと逆起電力発生部Bとのリセット
動作も先に説明した鍋有りの場合と同様の理により器具
の点火ツマミ又は専用のリセットツマミを操作してリセ
ット用レバー14を作動して感熱部Aの磁石2を感温メ
タル1に吸着し、逆起電力発生部Bの磁石21は逆起電
力発生用コイル26から離反して上方部に位置させ次の
作動が行える体勢に維持するものである(図9及び図1
0参照)。
【0021】以上この発明の実施の形態の一例について
説明したが、この発明はこうした実施の形態に何等限定
されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲
において種々なる形態で実施しうることは勿論である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したこの発明の請求項1の加熱
調理器の自動消火装置によれば、感熱部と逆起電力発生
部とを分離し所望タイミングのもとに連動する構造とし
たから、感熱部の磁石の作動量とこの磁石を下方へ引張
るバネ力とを小さくすることが可能となり、また、これ
と連動する逆起電力発生部の磁石の作動量とこの磁石を
下方へ動かすバネ力を大きくすることが可能であるた
め、感熱部と逆起電力発生部とも安定した性能が得ら
れ、信頼性の高い自動消火装置が提供できるものであ
る。
【0024】また、この発明の請求項2の加熱調理器の
自動消火装置によれば、感熱部と逆起電力発生部とを連
動手段を介して所望のタイミングで連動する2軸並置構
造としたから、従来の一軸上のものに比べセンサー自体
の長さが短かくできるので、器具への組み込みが容易で
器具のコンパクト化が可能となる。また、逆起電力発生
部の磁石の作動ストロークが長くとれるので、磁石のコ
イル内への接近スピードを速くすることができ大きな逆
起電力が得られる。さらには、感熱部の磁石の作動量は
小さく、磁石を下方へ引張るバネ力を小さくできるの
で、磁石の磁力も少なくてすみ、また、感温メタルの板
厚が薄くても被加熱物の加熱温度の鍋底からの検出に影
響はなく、板厚を薄くすることで応答性がよくなる。ま
た、バネ力を小さくすることで感熱部の磁石を鍋底面に
リセットするときの荷重が小さくなり鍋等にショックを
与えることなく密接できる。反面、逆起電力発生部の磁
石の作動量及びバネ力は大きくできるので、磁石の降下
スピードが速くなって大きな逆起電力が得られ電磁安全
弁の閉弁動作が迅速、確実に安定して行える利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の加熱調理器の自動消火装置の一例を
示した一部切欠正面図である。
【図2】図1におけるX−X線のセット時の断面図であ
る。
【図3】図1におけるX−X線の作動時の断面図であ
る。
【図4】図1のY−Y線における拡大断面図である。
【図5】感熱部だけの側面図である。
【図6】感熱部の上部だけの拡大断面図である。
【図7】感熱部だけの鍋有り状態の作動時の断面図であ
る。
【図8】同リセット時の断面図である。
【図9】感熱部だけの鍋無し状態の作動時の断面図であ
る。
【図10】同リセット時の断面図である。
【図11】従来の一軸のものの一例を示した断面図であ
る。
【符号の説明】
A…感熱部、B…逆起電力発生部、C…連結手段、1…
感温メタル、2…磁石、21…逆起電力発生用磁石、2
6…逆起電力発生用コイル。
【手続補正書】
【提出日】平成10年3月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】図1〜図において、Aは感熱部で、感温
メタル1と磁石2とからなり、感温メタル1の透磁率の
変化により磁石2が吸着、離脱するようになっており、
感温メタル1は比較的薄い板厚の板状体で形成され、器
具の取付板3に固定された固定ホルダ4に上下移動自由
に備えられた可動ホルダ5の先端にキャップ状に取付け
固定され、その上面が鍋底面6に接離する。上記可動ホ
ルダ5は上記感温メタル1を上端に有する上部ホルダ5
aと後述する作動ホルダ7の先端に固定された下部ホル
ダ5bとで下部ホルダ5bに対し上部ホルダ5aの脱着
ができるように構成されている。また、上記磁石2は作
動ホルダ7に上下移動自由に挿通された作動軸8の先端
に感温メタル1への吸着が常時確実に行いうるように首
振り変位可能に取付けられている。そして、上記固定ホ
ルダ4と可動ホルダ5との間には鍋底高さの変化を吸収
するバネ9が介在されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】上記構成において、その作用を図7及び図
2、図3、図4に基づいて以下に説明すると、先ず五徳
上に鍋を載せた鍋有りの場合は、平常時の鍋無し状態の
時はその感温メタル1は磁石2が吸着されたまま可動ホ
ルダ5とともに上方に一定寸法だけ突出した位置にあ
り、逆起電力発生部Bの磁石2はスライド筒23ととも
に上方位置にあるため(図7(ニ)及び図2参照)、そ
こに鍋を載せると、図7(ロ)に示されているように吸
着状態の感温メタル1と磁石2及び作動ホルダ7、作動
軸8は可動ホルダ5とともにバネ9を圧縮して一定のス
トロークだけ降下しバネ9で鍋底高さの変化を吸収して
感温メタル1を鍋底面6に密着する。このとき、先にリ
セット操作されたリセット用レバー14の感熱部側の挟
持部材15は作動ホルダ7の下部筒体7bの下方部の外
面に軽く挟着保持されている(図7(ニ)から図
(ロ)の状態参照)。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】そこで、感温部Aの感温メタル1が予め設
定された加熱温度(たとえば、250℃程度)を検出す
ると、感温メタル1がキューリ点に達し常磁性体となる
ため、磁石2は吸着力を失って引張りバネ13により作
動軸8とともに一定のストロークだけ降下し感温メタル
1から離脱する(図7(ロ)から図7(イ)の状態参
照)。上記作動軸8の降下にともない作動軸8と一体の
連動用ピン11も斜状のガイド溝12に沿って降下回動
するため、この連動用ピン11で連動部材30を支軸2
9を支点として図示反時計方向へガイド凸条33を介し
てストッパー38に当るまで復帰用バネ31に抗して回
動変位しその先端係合部32から係止凸片22を外す
(図4の実線の位置から鎖線の位置参照)。したがっ
て、逆起電力発生部Bの磁石21はスライド筒23とと
もに押し下げ用のバネ25のバネ力で急降下し下端部の
逆起電力発生用コイル26内に勢いよく進入し逆起電力
発生用コイル26に磁界の変化を与え熱電対起電力に対
して大きな逆起電力を発生する(図2の状態から図3の
状態参照)。この結果、この逆電流により熱電対から電
磁安全弁への通電電流をすみやかに減少させ電磁安全弁
を即座に閉弁しガスの供給を遮断する。上記閉弁動作に
おいて、感熱部Aの磁石2の動きと逆起電力発生部Bの
磁石21の動きは所望タイミングのもとに連動して行わ
れる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】その後、感温メタル1の加熱温度が磁石2
の吸着可能状態にまで低下し再度使用するときは、器具
の点火ツマミ又は専用のリセットツマミを操作してリセ
ット用レバー14を作動し感熱部側の挟持部材15で感
熱部Aの磁石2を作動軸8とともに一定のストロークだ
け引張りバネ13に抗して持上げると、磁石2が感温メ
タル1に吸着されるとともに、連動用ピン11も元位置
に戻るため逆起電力発生部Bの連動部材30も復帰発条
31により元位置に戻ると同時に逆起電力発生部側の双
股状係合片35で逆起電力発生用の磁石21をスライド
筒23とともに一定のストロークだけ押し下げ用バネ2
5に抗して持上げると、磁石21はコイル26内から脱
出するとともに、スライド筒23と一体の係止凸部22
が連動部材30の先端係合部32に復帰用バネ31に抗
して押しのけ係合されて次の作動が行える体勢を維持す
る(図7(イ)、図7(ロ)及び図2、図3参照)。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】次に、鍋無しの場合は、感熱部Aの感温メ
タル1は感温メタル1に磁石2が吸着されたまま可動ホ
ルダ5とともに上方に突出しており、逆起電力発生部B
の磁石2はスライド筒23とともに上方位置にあるが
(図7(ニ)参照)、鍋を載せることなくバーナの燃焼
を続けると、感温メタル1が加熱されて感温メタル1が
予め設定された加熱温度(たとえば、250℃程度)を
検出すると、先に説明した鍋有りの場合と同様の理によ
り感温メタル1から磁石2が離脱して磁石2を作動軸8
とともに一定のストローク降下させ、作動軸8と一体の
連動用ピン11、作動ホルダ7の斜状ガイド溝12及び
連動部材30からなる連動手段Cを介して逆起電力発生
部Bの磁石21をスライド筒23とともに降下し逆起電
力発生用コイル26内に進入させて大きな逆起電力を発
生させ熱電対から電磁安全弁への通電電流をすみやかに
滅少させ電磁安全弁を即座に閉弁しガスの供給を遮断す
るものである(図7(ニ)及び図7(ハ)参照)。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】感熱部Aと逆起電力発生部Bとのリセット
動作も先に説明した鍋有りの場合と同様の理により器具
の点火ツマミ又は専用のリセットツマミを操作してリセ
ット用レバー14を作動して感熱部Aの磁石2を感温メ
タル1に吸着し、逆起電力発生部Bの磁石21は逆起電
力発生用コイル26から離反して上方部に位置させ次の
作動が行える体勢に維持するものである(図7(ハ)
び図7(ニ)参照)。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の加熱調理器の自動消火装置の一例を
示した一部切欠正面図である。
【図2】図1におけるX−X線のセット時の断面図であ
る。
【図3】図1におけるX−X線の作動時の断面図であ
る。
【図4】図1のY−Y線における拡大断面図である。
【図5】感熱部だけの側面図である。
【図6】感熱部の上部だけの拡大断面図である。
【図7】感熱部だけの作動状態を示した断面図で、
(イ)は鍋有り状態の作動時の断面図、(ロ)は同リセ
ット時の断面図、(ハ)は鍋無し状態の作動時の断面
、(ニ)は同リセット時の断面図である。
【図】従来の一軸のものの一例を示した断面図であ
る。
【符号の説明】 A…感熱部、B…逆起電力発生部、C…連結手段、1…
感温メタル、2…磁石、21…逆起電力発生用磁石、2
6…逆起電力発生用コイル。
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図5】
【図4】
【図6】
【図7】
【図8】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感温メタルと、この感温メタルの透磁率の
    変化により吸着、離脱する磁石とからなる感熱部を備え
    た熱電対式電磁安全弁回路に、逆起電力発生用コイル
    と、この逆起電力発生用コイル内に急速に近づけること
    により磁界の変化を与える磁石とからなる逆起電力発生
    部を組み込んで熱電対起電力に対して逆の起電力を発生
    させその逆電流により熱電対から電磁安全弁への通電電
    流を減少させて電磁安全弁を閉弁する加熱調理器の自動
    消火装置において、 上記感熱部の磁石の動きと逆起電力発生部の磁石の動き
    とを所望タイミングのもとに各別に行う分離連動構造と
    したことを特徴とする加熱調理器の自動消火装置。
  2. 【請求項2】請求項1における2つの磁石の動きを各別
    に行う分離連動構造として、感熱部と逆起電力発生部と
    を連動手段を介して所望のタイミングで連動する2軸並
    置構造としたことを特徴とする加熱調理器の自動消火装
    置。
JP28617097A 1997-10-02 1997-10-02 加熱調理器の自動消火装置 Pending JPH11108365A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28617097A JPH11108365A (ja) 1997-10-02 1997-10-02 加熱調理器の自動消火装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28617097A JPH11108365A (ja) 1997-10-02 1997-10-02 加熱調理器の自動消火装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11108365A true JPH11108365A (ja) 1999-04-23

Family

ID=17700856

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28617097A Pending JPH11108365A (ja) 1997-10-02 1997-10-02 加熱調理器の自動消火装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11108365A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104344431A (zh) * 2013-07-31 2015-02-11 林内株式会社 烹饪容器检测装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104344431A (zh) * 2013-07-31 2015-02-11 林内株式会社 烹饪容器检测装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2007077150A1 (en) A cooking device
JPH11108365A (ja) 加熱調理器の自動消火装置
JPH11118153A (ja) 加熱調理器の自動消火装置
JP3871795B2 (ja) 加熱調理器の自動消火装置
JP3654613B2 (ja) 感温センサー
JP3481694B2 (ja) 加熱調理器の感温センサー
JPS5830510Y2 (ja) 炊飯器用熱応動装置
JPS6110569Y2 (ja)
JPS5830511Y2 (ja) 炊飯器用熱応動装置
JPS591620Y2 (ja) 空炊防止装置
JPS6127557Y2 (ja)
JPH1038707A (ja) 感温センサー
JPH10281457A (ja) バイメタル式天ぷら油過熱防止センサ
JPS5854011Y2 (ja) 自動炊飯器
JPS6142494Y2 (ja)
JPS6145466Y2 (ja)
JPS6313638Y2 (ja)
JPS6345217Y2 (ja)
JPS63272314A (ja) 電熱装置用スイツチ装置
JPH09192003A (ja) 感熱応動装置の作動温度計測装置
JPH10233147A (ja) 磁束密度の変化を利用した温度制御装置
JPS5917069Y2 (ja) 熱応動装置
JP3295334B2 (ja) 加熱調理器の感温センサー
JPS6231054Y2 (ja)
JP3277134B2 (ja) 加熱調理器の感温センサー