JPH10233147A - 磁束密度の変化を利用した温度制御装置 - Google Patents

磁束密度の変化を利用した温度制御装置

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JPH10233147A
JPH10233147A JP4964497A JP4964497A JPH10233147A JP H10233147 A JPH10233147 A JP H10233147A JP 4964497 A JP4964497 A JP 4964497A JP 4964497 A JP4964497 A JP 4964497A JP H10233147 A JPH10233147 A JP H10233147A
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JP
Japan
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temperature
magnetic flux
magnetic
change
lead switch
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Pending
Application number
JP4964497A
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English (en)
Inventor
Kyoshiro Seki
享士郎 関
Isao Kobayashi
勲 小林
Toshimitsu Sugawara
利光 菅原
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Mikuni Adec Corp
Original Assignee
Mikuni Adec Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁束密度の変化を利用した温度制御装置であ
って、リ−ドスイッチの耐える温度に制限されることな
く、更に高温を制御できるものを得ること。 【解決手段】 2つの永久磁石1の間に感温磁性体2が
挾持されてなる感温部が配置される高温部の熱影響を受
けない位置にリ−ドスイッチ3を隔離配置し、リ−ドス
イッチ3と感温部との間に磁路形成部材6を配置して感
温部とリ−ドスイッチ3との間に磁路を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2つの永久磁石の間
に温度変化によって飽和磁束密度が変化する感温磁性体
を挾持してなる感温部と、該感温部で発生する磁束密度
の変化によって開閉制御されるリ−ドスイッチとからな
る温度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6、図7は2つの永久磁石の間に温度
変化によって飽和磁束密度が変化する感温磁性体を挾持
してなる感温部と、該感温部で発生する磁束密度の変化
によって開閉制御されるリ−ドスイッチとの組合わせに
なる従来の温度制御装置の断面図を示し、図6は感温部
が感温磁性体のキュリ−温度以下の温度下にあって、該
感温部が発生する磁束によってリ−ドスイッチが閉じて
いる状態を、図7は前記感温部がキュリ−温度以上の高
温を受けて磁束が減退しリ−ドスイッチが開いた状態を
示す。図6、図7において、符号1が環状の永久磁石、
2が環状の感温磁性体、例えば温度変化によって飽和磁
束密度が変化する磁性半導体で、2つの環状の永久磁石
1と環状の感温磁性体2とによって感温部を構成する。
3はリ−ドスイッチで、ガラス容器内に封入され、磁束
の作用で閉じ、磁束の減退によって開く。感温磁性体2
の飽和磁束密度の変化は磁気抵抗の変化と表現すること
ができ、磁気抵抗が大きくなると飽和磁束密度は小さく
なり、磁気抵抗が小さくなると飽和磁束密度は大きくな
る。
【0003】感温部が感温磁性体2のキュリ−温度以下
の温度下にある図6の状態では感温部が1つの永久磁石
の様に作用し、リ−ドスイッチ3の両端に忸る大きい磁
束4が形成され磁束4がリ−ドスイッチ3の接点部5を
通るから接点が互に吸引されてリ−ドスイッチ3が閉じ
られ、感温部が感温磁性体2のキュリ−温度以上に上昇
した図7の状態では、2つの永久磁石1が形成する磁束
4が感温磁性体2で遮断され、2つの永久磁石1が各々
独立した磁束4を形成し、相対する接点5を通過する磁
束が形成されないから、リ−ドスイッチ3は開かれる。
図8は各種の感温磁性体2の飽和磁束密度が温度によっ
て変化する例を示す曲線であって、縦軸に磁束密度横軸
に温度℃をとってある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図6、図7で示す温度
制御装置では、永久磁石1と感温磁性体2とからなる感
温部とリ−ドスイッチ3とが一体に形成されているか
ら、リ−ドスイッチ3が感温部と同様の温度に暴され
る。而してリ−ドスイッチ3が耐え得る温度は100℃
程度であるから、これ以上の高温での温度制御に図6、
図7の温度制御装置を使用することは困難である。
【0005】
【課題を解決するための手段】2つの永久磁石の間に、
温度変化によって飽和磁束密度が変化する感温磁性体を
挾持してなる感温部と、該感温部で発生する磁束密度の
変化によって開閉制御されるリ−ドスイッチとからなる
温度制御装置において、前記感温部が配置されている高
温部の熱影響を受けない位置に前記リ−ドスイッチを隔
離配置し、該リ−ドスイッチと前記感温部との間に磁路
形成部材を配置して、感温部とリ−ドスイッチとの間に
磁路を形成した構成。
【0006】
【作用、効果】リ−ドスイッチが感温部の高温を直接受
けないから、磁束密度の変化を利用した温度制御装置
を、リ−ドスイッチが耐えることができる温度よりも高
温度を制御できる温度制御装置とすることができる。
【0007】リ−ドスイッチに磁路形成部材を介して感
温部の磁束を導くため、磁束が減衰して、リ−ドスイッ
チを閉じるための磁束が不十分となるときは、リ−ドス
イッチにバイアス磁石を配置して磁束の不足を補うこと
ができる(請求項2)。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態を示す図
で、2つの永久磁石1の間に感温磁性体2が挾持されて
感温部が形成され、リ−ドスイッチ3との間に磁路形成
部材6が配置されている。感温部の温度が感温磁性体2
のキュリ−温度以下のときは、感温磁性体2の飽和磁束
密度が大きく、感温部が1つの永久磁石として、リ−ド
スイッチ3の接点5を通過する磁束4が磁路形成部材6
を介して形成され、リ−ドスイッチ3が実線で示す様に
閉じる。感温部の温度が感温磁性体2のキュリ−温度以
上に上昇すると、2つの永久磁石1は各々の独立した磁
束を形成して、磁路形成部材6、リ−ドスイッチ3の接
点5を通る磁束が形成されないからリ−ドスイッチ3は
破線で示す様に開く。
【0009】図2はバイアス磁石7の配置を示す。感温
部の永久磁石1によって発生する磁束4が磁路形成部材
6を通るために減衰してリ−ドスイッチ3の接点5の閉
成が不安定となるおそれがあるとき、バイアス磁石7に
よって磁束8を補ってリ−ドスイッチ3の接点5に与
え、接点5の閉成を確実にすることができる。
【0010】図3は磁束密度の変化を利用した本発明の
温度制御装置を、天ぷら火災防止装置付きテ−ブルこん
ろに使用した例を示す。符号10は油の入った鍋、11
はバ−ナ、12は火災防止装置を構成する鍋底温度検知
筒で、該鍋底温度検知筒12は感温磁性体2を挾持した
2つの永久磁石からなる感温部(図1、図2)が頂部に
内蔵されている。13は熱電対、14は燃料ガスを導通
遮断するガス弁、15は前記熱電対13の起電力で勵磁
される電磁石で、前記ガス弁14はバ−ナ11に焔16
が存在して熱電対13が加熱されているときは該熱電対
13の起電力によって勵磁されている電磁石15に弁体
21が吸引されて開弁を保ち、焔16が消失すると熱電
対13の起電力も消失し、図示してないスプリングの付
勢によって閉弁し、燃料ガスの流れを停止する。17は
熱電対13と電磁石15との間を接続するリ−ド線で、
途中に前記鍋底温度検知筒12に内蔵され、永久磁石1
と感温磁性体2とからなる感温部に開閉制御されるリ−
ドスイッチ3が配置されている。6は前述した磁路形成
部材である。
【0011】次に図3のこんろの作用を説明する。まず
スタ−ト釦18を矢印19方向に押すとガス弁14が開
弁し、燃料ガスが矢印20方向に流れてバ−ナ11が点
火する。焔16によって熱電対13が加熱され、熱起電
力が発生して電磁石15が勵磁されガス弁14の弁体2
1を吸引するから手がスタ−ト釦18から離れてもガス
弁14は開弁を保ち、バ−ナ11は焔16を保ち、油の
入った鍋10が加熱され温度が上昇する。鍋底温度検知
筒12に内蔵されている感温部に例えばキュリ−温度2
50℃の感温磁性体2を使用したとすれば、鍋10の温
度が250℃に上昇するまでは磁路形成部材6を介して
リ−ドスイッチ3に磁束が導かれてリ−ドスイッチ3は
閉じていて、電磁石15の勵磁が保たれることによって
ガス弁14の開弁が保たれ、バ−ナ11は燃焼を継続す
る。鍋10の温度が250℃迄上昇するとリ−ドスイッ
チ3に導かれる磁束が消滅してリ−ドスイッチ3が開
き、電磁石15への熱起電力が遮断され、電磁石15は
弁体21を吸引する吸引力を失い、弁体21は着座して
バ−ナ11への燃料ガスの供給が遮断されて焔16が消
滅し、火災発生が防止される。
【0012】図4は前記鍋底温度検知筒12の拡大断面
図で、前述の通り、符号1は永久磁石、2は感温磁性
体、3はリ−ドスイッチ、6は磁路形成部材、17はリ
−ド線である。磁路形成部材6として例えば透磁率が高
く、残留磁気が小さいバ−マロイを使用することができ
る。鍋底温度検知筒12は固定筒12−1と摺動筒12
−2とからなり、摺動筒12−2はスプリング22によ
って固定筒に対して上方に付勢され、鍋12をこんろ上
に載置する際、鍋底と接触を保ちつつ下方に摺動する。
【0013】図5は鍋10を加熱する時間経過に伴う鍋
の温度変化、及び感温磁性体2の磁気抵抗の変化を示
し、横軸に経過時間、縦軸に鍋の温度、又は磁気抵抗を
とってあり、曲線23は温度変化を、曲線24は磁気抵
抗の変化を、キュリ−温度が250℃の感温磁性体2を
使用した場を例にとって示してある。曲線23で示す鍋
10の温度は加熱時間の経過に伴って上昇し、曲線24
で示す磁気抵抗は殆ど変化せず、キュリ−温度の250
℃迄鍋10の温度が上昇すると、磁気抵抗が急に増大し
て感温磁性体2の磁束が消滅し、リ−ドスイッチが開い
てバ−ナの燃焼が停止し、その後鍋の温度は次第に低下
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す図。
【図2】バイアス磁石の配置を示す図。
【図3】磁束密度の変化を利用した本発明の温度制御装
置を、天ぷら火災防止装置付きこんろに使用した例を示
す図。
【図4】鍋底温度検知筒の拡大断面図。
【図5】加熱時間の経過に伴う鍋の温度の変化と感温磁
性体の磁気抵抗変化を示す図。
【図6】磁束密度の変化を利用した従来の温度制御装置
の作用説明図。
【図7】磁束密度の変化を利用した従来の温度制御装置
の作用説明図。
【図8】各種の感温磁性体の温度変化に伴う飽和磁束密
度の変化の例を示す図。
【符号の説明】
1 永久磁石 2 感温磁性体 3 リ−ドスイッチ 4 磁束 5 接点 6 磁路形成部材 7 バイアス磁石 8 バイアス磁石から出る磁束 10 鍋 11 バ−ナ 12 鍋底温度検知筒 13 熱電対 14 ガス弁 15 電磁石 16 焔 17 リ−ド線 18 スタ−ト釦 19 スタ−ト釦を押す方向を示す矢印 20 ガスの流れを示す矢印 21 弁体 22 スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅原 利光 岩手県岩手郡滝沢村滝沢字外山309番地 株式会社ミクニアデック内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの永久磁石(1)の間に温度変化に
    よって飽和磁束密度が変化する感温磁性体(2)を挾持
    してなる感温部と、該感温部で発生する磁束密度の変化
    によって開閉制御されるリ−ドスイッチ(3)とからな
    る温度制御装置において、前記感温部が配置されている
    高温部の熱影響を受けない位置に前記リ−ドスイッチ
    (3)を隔離配置し、該リ−ドスイッチ(3)と前記感
    温部との間に磁路形成部材(6)を配置して、感温部と
    リ−ドスイッチ(3)との間に磁路を形成してなる磁束
    密度の変化を利用した温度制御装置。
  2. 【請求項2】 前記リ−ドスイッチ(3)の前記感温部
    からの隔離による磁束の減衰を補うため、前記リ−ドス
    イッチ(3)にバイアス磁場を与えるバイアス磁石
    (7)を配置してなる請求項1の、磁束密度の変化を利
    用した温度制御装置。
JP4964497A 1997-02-18 1997-02-18 磁束密度の変化を利用した温度制御装置 Pending JPH10233147A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002081997A (ja) * 2000-09-07 2002-03-22 Miura Co Ltd 温度検出装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002081997A (ja) * 2000-09-07 2002-03-22 Miura Co Ltd 温度検出装置

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