JPH1110431A - 複合工具 - Google Patents
複合工具Info
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- JPH1110431A JPH1110431A JP17654397A JP17654397A JPH1110431A JP H1110431 A JPH1110431 A JP H1110431A JP 17654397 A JP17654397 A JP 17654397A JP 17654397 A JP17654397 A JP 17654397A JP H1110431 A JPH1110431 A JP H1110431A
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- grinding
- machining
- grinding wheel
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡易な構造でありながら、粗加工用の切削工
具と仕上げ加工用の研削工具とをともに適正な周速度で
回転させることが可能であり、1パスの加工で加工面を
高精度かつ高強度な平面に仕上げることができる複合工
具を提供する。 【解決手段】 工具本体5の周縁に粗加工用のスローア
ウェイチップ6を取付ける。工具本体5の半径方向外周
には仕上げ加工用の研削砥石7を取付ける。1パスの加
工で切削加工と研削仕上げ加工とを行う。スローアウェ
イチップ6よりも半径方向外周に研削砥石7が配設され
ているので、回転半径が大きい分だけ、研削砥石7の周
速の方が速くなる。このためスローアウェイチップ6の
切削速度と研削砥石7の研削速度とをともに最適な値に
設定することができる。
具と仕上げ加工用の研削工具とをともに適正な周速度で
回転させることが可能であり、1パスの加工で加工面を
高精度かつ高強度な平面に仕上げることができる複合工
具を提供する。 【解決手段】 工具本体5の周縁に粗加工用のスローア
ウェイチップ6を取付ける。工具本体5の半径方向外周
には仕上げ加工用の研削砥石7を取付ける。1パスの加
工で切削加工と研削仕上げ加工とを行う。スローアウェ
イチップ6よりも半径方向外周に研削砥石7が配設され
ているので、回転半径が大きい分だけ、研削砥石7の周
速の方が速くなる。このためスローアウェイチップ6の
切削速度と研削砥石7の研削速度とをともに最適な値に
設定することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粗加工用の工具と
仕上げ加工用の工具とを組合わせて1パスで平面の精密
加工を行うようにした複合工具に関する。
仕上げ加工用の工具とを組合わせて1パスで平面の精密
加工を行うようにした複合工具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の複合工具としては、例えば
特開平1−205908号公報に記載された工具が知ら
れている。この工具は図7に示すように、工具本体1の
先端外縁部に複数のスローアウェイチップ(切削刃)2
が取付けられており、スローアウェイチップ2よりも工
具本体1のやや内周側には研削砥石3がボルト4によっ
て取付けられている。
特開平1−205908号公報に記載された工具が知ら
れている。この工具は図7に示すように、工具本体1の
先端外縁部に複数のスローアウェイチップ(切削刃)2
が取付けられており、スローアウェイチップ2よりも工
具本体1のやや内周側には研削砥石3がボルト4によっ
て取付けられている。
【0003】この工具では研削砥石3の先端はスローア
ウェイチップ2の先端よりも所定の研削代だけ突出して
取付けられており、スローアウェイチップ2で切削加工
を終えた加工面を研削砥石3で研削仕上げするようにな
っており、1パスで切削加工と研削仕上げとを行うこと
ができるものである。
ウェイチップ2の先端よりも所定の研削代だけ突出して
取付けられており、スローアウェイチップ2で切削加工
を終えた加工面を研削砥石3で研削仕上げするようにな
っており、1パスで切削加工と研削仕上げとを行うこと
ができるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述の従来技
術では、以下のような問題点があった。
術では、以下のような問題点があった。
【0005】研削砥石がスローアウェイチップよりも半
径方向内側にあるため、切削刃の最適な切削速度を得る
ように工具回転数を設定すると、研削砥石の周速度が最
適条件よりも遅くなってしまう。このため研削抵抗が増
大し、仕上げ面粗さが悪化するとともに、砥石の寿命も
短くなってしまう。一方、研削砥石の側に最適な回転数
をあわせると切削刃の切削速度が速すぎて良好な切削を
維持できなくなる。
径方向内側にあるため、切削刃の最適な切削速度を得る
ように工具回転数を設定すると、研削砥石の周速度が最
適条件よりも遅くなってしまう。このため研削抵抗が増
大し、仕上げ面粗さが悪化するとともに、砥石の寿命も
短くなってしまう。一方、研削砥石の側に最適な回転数
をあわせると切削刃の切削速度が速すぎて良好な切削を
維持できなくなる。
【0006】このような問題点に対しては、例えば特開
平9−29529号公報のように、仕上げ用の研削砥石
をエアータービンで回転させるようにして、切削刃と研
削砥石をそれぞれ独立に適正速度で回転させることも考
えられる。しかし、研削砥石の工具軸を内蔵させる都合
上、軸径が細くなり剛性が低くなって振動が発生し、仕
上げ面精度が悪化することがあった。また機構が複雑に
なり、コストの上昇を招くものとなっていた。
平9−29529号公報のように、仕上げ用の研削砥石
をエアータービンで回転させるようにして、切削刃と研
削砥石をそれぞれ独立に適正速度で回転させることも考
えられる。しかし、研削砥石の工具軸を内蔵させる都合
上、軸径が細くなり剛性が低くなって振動が発生し、仕
上げ面精度が悪化することがあった。また機構が複雑に
なり、コストの上昇を招くものとなっていた。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、簡易な構造でありながら、粗加工用の切削工具と仕
上げ加工用の研削工具とをともに適正な周速度で回転さ
せることが可能であり、1パスの加工で加工面を高精度
かつ高強度な平面に仕上げることができる複合工具を提
供することを目的とする。
で、簡易な構造でありながら、粗加工用の切削工具と仕
上げ加工用の研削工具とをともに適正な周速度で回転さ
せることが可能であり、1パスの加工で加工面を高精度
かつ高強度な平面に仕上げることができる複合工具を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明の複合工具は、工具本体と、
前記工具本体の周縁に取付けられた粗加工用工具と、前
記工具本体における前記粗加工用工具よりも半径方向外
周に配設され、かつ、前記粗加工工具よりも前記工具本
体の先端側に突出するように設けられた仕上げ加工用の
研削工具とからなることを特徴とする。
に、請求項1記載の本発明の複合工具は、工具本体と、
前記工具本体の周縁に取付けられた粗加工用工具と、前
記工具本体における前記粗加工用工具よりも半径方向外
周に配設され、かつ、前記粗加工工具よりも前記工具本
体の先端側に突出するように設けられた仕上げ加工用の
研削工具とからなることを特徴とする。
【0009】この請求項1記載の複合工具では、粗加工
用工具よりも半径方向外周に研削工具が配設されている
ので、回転半径が大きい分だけ、粗加工用工具の周速よ
りも研削工具の周速の方が速くなる。このため粗加工用
工具の切削速度よりも研削工具の研削速度を大きい値に
設定することができるようになる。すなわち粗加工用工
具の切削速度と研削工具の研削速度とをともに最適な値
に設定することができる。
用工具よりも半径方向外周に研削工具が配設されている
ので、回転半径が大きい分だけ、粗加工用工具の周速よ
りも研削工具の周速の方が速くなる。このため粗加工用
工具の切削速度よりも研削工具の研削速度を大きい値に
設定することができるようになる。すなわち粗加工用工
具の切削速度と研削工具の研削速度とをともに最適な値
に設定することができる。
【0010】この請求項1記載の複合工具を使用する際
には、複合工具を水平に回転させた状態で被加工物に水
平に送りをかけて粗加工用工具による切削加工と研削工
具による研削加工とを連続的に行う。これに対して請求
項2記載の複合工具は、工具本体と、前記工具本体の周
縁に取付けられた粗加工用工具と、前記工具本体におけ
る前記粗加工用工具よりも半径方向外周に配設された仕
上げ加工用の研削工具とを有する複合工具であって、前
記粗加工用工具が内周刃であるとともに、前記研削工具
の加工面がテーパ状に形成されていることを特徴とす
る。
には、複合工具を水平に回転させた状態で被加工物に水
平に送りをかけて粗加工用工具による切削加工と研削工
具による研削加工とを連続的に行う。これに対して請求
項2記載の複合工具は、工具本体と、前記工具本体の周
縁に取付けられた粗加工用工具と、前記工具本体におけ
る前記粗加工用工具よりも半径方向外周に配設された仕
上げ加工用の研削工具とを有する複合工具であって、前
記粗加工用工具が内周刃であるとともに、前記研削工具
の加工面がテーパ状に形成されていることを特徴とす
る。
【0011】この請求項2記載の複合工具では、複合工
具の回転軸を若干傾斜させた状態で加工を行う。被加工
物は粗加工用工具の内周刃で切削されたあと、研削工具
のテーパ状の加工面で研削される。これにより大きな被
加工物の加工が可能になる。
具の回転軸を若干傾斜させた状態で加工を行う。被加工
物は粗加工用工具の内周刃で切削されたあと、研削工具
のテーパ状の加工面で研削される。これにより大きな被
加工物の加工が可能になる。
【0012】請求項1又は2記載の複合工具において、
工具本体と研削工具との結合構造は特に限定されない
が、請求項3記載の複合工具は、前記工具本体と前記研
削工具との間には弾性体が介装されていることを特徴と
する。
工具本体と研削工具との結合構造は特に限定されない
が、請求項3記載の複合工具は、前記工具本体と前記研
削工具との間には弾性体が介装されていることを特徴と
する。
【0013】この請求項3記載の複合工具では、粗加工
用工具の加工により発生する振動を弾性体で吸収し、研
削工具へ伝わるのを防止して、仕上げ面粗さを向上させ
る。
用工具の加工により発生する振動を弾性体で吸収し、研
削工具へ伝わるのを防止して、仕上げ面粗さを向上させ
る。
【0014】請求項1乃至3記載の複合工具において、
粗加工により発生した切屑が被加工物と研削工具の間に
噛み込むと、仕上げ面の面粗さを悪化させるおそれがあ
る。そこで、請求項4記載の複合工具は、前記粗加工用
工具よりも外周でかつ前記研削工具よりも内周の位置に
被加工物表面の切屑を清掃するブラシを備えたことを特
徴とする。
粗加工により発生した切屑が被加工物と研削工具の間に
噛み込むと、仕上げ面の面粗さを悪化させるおそれがあ
る。そこで、請求項4記載の複合工具は、前記粗加工用
工具よりも外周でかつ前記研削工具よりも内周の位置に
被加工物表面の切屑を清掃するブラシを備えたことを特
徴とする。
【0015】この請求項4記載の複合工具では、被加工
物は粗加工用工具で切削されたあと、その表面をブラシ
で清掃され、切屑を除去されてから、研削工具で研削さ
れる。これにより研削工具での仕上げ加工における面粗
さが良好に保たれる。
物は粗加工用工具で切削されたあと、その表面をブラシ
で清掃され、切屑を除去されてから、研削工具で研削さ
れる。これにより研削工具での仕上げ加工における面粗
さが良好に保たれる。
【0016】また、このようなブラシ以外の要素を採用
しても、粗加工の切屑を除去することができれば、仕上
げ面粗さを良好に保つことができる。例えば、請求項5
記載の複合工具は、前記粗加工用工具よりも外周でかつ
前記研削工具よりも内周の位置に切屑排出手段を備えた
ことを特徴とする。
しても、粗加工の切屑を除去することができれば、仕上
げ面粗さを良好に保つことができる。例えば、請求項5
記載の複合工具は、前記粗加工用工具よりも外周でかつ
前記研削工具よりも内周の位置に切屑排出手段を備えた
ことを特徴とする。
【0017】この請求項5記載の複合工具では、具体的
には切屑を排出する翼と切屑排出孔を組合わせるなどし
て粗加工により発生した切屑を被加工物の表面から除去
する。これにより研削工具での仕上げ加工における面粗
さを良好に保つ。
には切屑を排出する翼と切屑排出孔を組合わせるなどし
て粗加工により発生した切屑を被加工物の表面から除去
する。これにより研削工具での仕上げ加工における面粗
さを良好に保つ。
【0018】
【発明の効果】請求項1記載の複合工具によれば、粗加
工用工具よりも半径方向外周に研削工具が配設されてい
るので、回転半径が大きい分だけ、粗加工用工具の周速
よりも研削工具の周速の方を速くすることができる。こ
のため粗加工用工具の切削速度よりも研削工具の研削速
度を大きい値に設定することができる。すなわち粗加工
用工具の切削速度と研削工具の研削速度とをともに最適
な値に設定することができる。
工用工具よりも半径方向外周に研削工具が配設されてい
るので、回転半径が大きい分だけ、粗加工用工具の周速
よりも研削工具の周速の方を速くすることができる。こ
のため粗加工用工具の切削速度よりも研削工具の研削速
度を大きい値に設定することができる。すなわち粗加工
用工具の切削速度と研削工具の研削速度とをともに最適
な値に設定することができる。
【0019】請求項2記載の複合工具によれば、複合工
具の回転軸を若干傾斜させた状態で加工を行い、被加工
物は粗加工用工具の内周刃で切削されたあと、研削工具
のテーパ状の加工面で研削されるので、被加工物の大き
さに制限されず、大きな被加工物の加工を行うことがで
きる。
具の回転軸を若干傾斜させた状態で加工を行い、被加工
物は粗加工用工具の内周刃で切削されたあと、研削工具
のテーパ状の加工面で研削されるので、被加工物の大き
さに制限されず、大きな被加工物の加工を行うことがで
きる。
【0020】請求項3記載の複合工具によれば、粗加工
用工具の加工により発生する振動を弾性体で吸収するこ
とができる。これにより不要な振動が研削工具へ伝わる
のを防止することができる。従って、仕上げ面粗さを向
上させることができる。
用工具の加工により発生する振動を弾性体で吸収するこ
とができる。これにより不要な振動が研削工具へ伝わる
のを防止することができる。従って、仕上げ面粗さを向
上させることができる。
【0021】請求項4記載の複合工具によれば、粗加工
用工具で切削したあとの被加工物の表面をブラシで清掃
し、切屑を除去してから、研削工具で研削することがで
きる。これにより研削工具での仕上げ加工における面粗
さを良好に保つことができる。
用工具で切削したあとの被加工物の表面をブラシで清掃
し、切屑を除去してから、研削工具で研削することがで
きる。これにより研削工具での仕上げ加工における面粗
さを良好に保つことができる。
【0022】請求項5記載の複合工具によれば、粗加工
により発生した切屑を被加工物の表面から除去すること
ができる。これにより研削工具での仕上げ加工における
面粗さを良好に保つことができる。
により発生した切屑を被加工物の表面から除去すること
ができる。これにより研削工具での仕上げ加工における
面粗さを良好に保つことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
に係る複合工具の実施形態を説明する。なお、図面の説
明において同一の要素には同一符号を付し、重複する説
明を省略する。
に係る複合工具の実施形態を説明する。なお、図面の説
明において同一の要素には同一符号を付し、重複する説
明を省略する。
【0024】(実施形態1)
【0025】図1は複合工具を示す断面正面図である。
図において、符号5は全体が略厚肉円筒状に形成された
工具本体であって、その下端周縁には工具本体5の下端
面よりわずかに下方に突出するように複数のスローアウ
ェイチップ6が取付けられている。ここでスローアウェ
イチップ6は粗加工工具にあたるものである。
図において、符号5は全体が略厚肉円筒状に形成された
工具本体であって、その下端周縁には工具本体5の下端
面よりわずかに下方に突出するように複数のスローアウ
ェイチップ6が取付けられている。ここでスローアウェ
イチップ6は粗加工工具にあたるものである。
【0026】7は仕上げ加工用の研削砥石であって、お
盆を伏せたような形状の台金8の下端面に固定されてい
る。台金8の中心の開口孔には前記工具本体5が挿通さ
れ、工具本体5と台金8とが同芯になるように取付ボル
ト9で固定されている。なお、研削砥石7の下端面は、
スローアウェイチップ6の下端面よりも所定の研削代だ
け下方に突出するように配置されている。また研削砥石
7の半径は、スローアウェイチップ6の切削速度が最適
になる回転数の時に、研削砥石7の研削速度が最適な周
速になるように設定されている。
盆を伏せたような形状の台金8の下端面に固定されてい
る。台金8の中心の開口孔には前記工具本体5が挿通さ
れ、工具本体5と台金8とが同芯になるように取付ボル
ト9で固定されている。なお、研削砥石7の下端面は、
スローアウェイチップ6の下端面よりも所定の研削代だ
け下方に突出するように配置されている。また研削砥石
7の半径は、スローアウェイチップ6の切削速度が最適
になる回転数の時に、研削砥石7の研削速度が最適な周
速になるように設定されている。
【0027】次に、上記構成からなる本実施形態の複合
工具の使用方法を説明する。
工具の使用方法を説明する。
【0028】まず図中左側に示すように、被加工物10
を、工具本体5の外周より左側で、かつ研削砥石7の内
周より右側の位置にセットする。次に不図示の主軸を回
転させて工具本体5と研削砥石7とを一体的に回転させ
つつ、被加工物10に右方向の送りをかける。すると、
被加工物10はまずスローアウェイチップ6で切削加工
され、その後、符号10’に示す如く、研削砥石7によ
り研削仕上げが行われる。すなわち切削刃による粗加工
と研削仕上げとを1パスで行うことができる。
を、工具本体5の外周より左側で、かつ研削砥石7の内
周より右側の位置にセットする。次に不図示の主軸を回
転させて工具本体5と研削砥石7とを一体的に回転させ
つつ、被加工物10に右方向の送りをかける。すると、
被加工物10はまずスローアウェイチップ6で切削加工
され、その後、符号10’に示す如く、研削砥石7によ
り研削仕上げが行われる。すなわち切削刃による粗加工
と研削仕上げとを1パスで行うことができる。
【0029】ここで、スローアウェイチップ6よりも半
径方向外周に研削砥石7が配設されているので、回転半
径が大きい分だけ、スローアウェイチップ6の周速より
も研削砥石7の周速の方が速くなっている。すなわちス
ローアウェイチップ6の切削速度と研削砥石7の研削速
度とがともに最適な値に設定されているため、従来技術
よりも仕上げ面の面粗さを向上させるとともに、工具寿
命をのばすことができる。
径方向外周に研削砥石7が配設されているので、回転半
径が大きい分だけ、スローアウェイチップ6の周速より
も研削砥石7の周速の方が速くなっている。すなわちス
ローアウェイチップ6の切削速度と研削砥石7の研削速
度とがともに最適な値に設定されているため、従来技術
よりも仕上げ面の面粗さを向上させるとともに、工具寿
命をのばすことができる。
【0030】また本実施形態では、スローアウェイチッ
プ6での粗加工を完了した後、研削砥石7による研削仕
上げが行われるので、粗加工時の振動が仕上げ加工に影
響を及ぼすことがなく、仕上げ面粗さを向上させるとと
もに、工具寿命をのばすことができる。
プ6での粗加工を完了した後、研削砥石7による研削仕
上げが行われるので、粗加工時の振動が仕上げ加工に影
響を及ぼすことがなく、仕上げ面粗さを向上させるとと
もに、工具寿命をのばすことができる。
【0031】(実施形態2)
【0032】次に、本発明の別例を図2について説明す
ると、この実施形態では工具本体11のスローアウェイ
チップ6の取付部を内周刃にするようにした点と、研削
砥石12の下端面をθ゜のテーパ状に形成した点におい
て、前記実施形態1とは異なっている。
ると、この実施形態では工具本体11のスローアウェイ
チップ6の取付部を内周刃にするようにした点と、研削
砥石12の下端面をθ゜のテーパ状に形成した点におい
て、前記実施形態1とは異なっている。
【0033】本実施形態の複合工具では、回転中心をθ
゜傾斜させて加工を行う。被加工物13はスローアウェ
イチップ6の内周刃で切削されたあと、研削砥石12の
テーパ状の加工面で研削される。これにより、前記実施
形態1では加工することのできないような、スローアウ
ェイチップ6の回転半径と研削砥石12の回転半径の間
に入らない大きな被加工物13の上面を加工することが
できるようになる。
゜傾斜させて加工を行う。被加工物13はスローアウェ
イチップ6の内周刃で切削されたあと、研削砥石12の
テーパ状の加工面で研削される。これにより、前記実施
形態1では加工することのできないような、スローアウ
ェイチップ6の回転半径と研削砥石12の回転半径の間
に入らない大きな被加工物13の上面を加工することが
できるようになる。
【0034】(実施形態3)
【0035】次に、本発明の別例を図3について説明す
ると、この実施形態では工具本体5と台金8との間に弾
性体14を介装してから両者を取付けボルト9で結合す
るようにした点において、前記実施形態1とは異なって
いる。
ると、この実施形態では工具本体5と台金8との間に弾
性体14を介装してから両者を取付けボルト9で結合す
るようにした点において、前記実施形態1とは異なって
いる。
【0036】本実施形態では、スローアウェイチップ6
での加工により発生する振動を弾性体14で吸収し、研
削砥石7へ伝わるのを防止するので、仕上げ面粗さを向
上させることができる。
での加工により発生する振動を弾性体14で吸収し、研
削砥石7へ伝わるのを防止するので、仕上げ面粗さを向
上させることができる。
【0037】(実施形態4)
【0038】次に、本発明の別例を図4について説明す
ると、この実施形態ではスローアウェイチップ6よりも
外周でかつ研削砥石7よりも内周の位置に被加工物表面
の切屑を清掃するブラシ16を備えるようにした点にお
いて、前記実施形態1とは異なっている。
ると、この実施形態ではスローアウェイチップ6よりも
外周でかつ研削砥石7よりも内周の位置に被加工物表面
の切屑を清掃するブラシ16を備えるようにした点にお
いて、前記実施形態1とは異なっている。
【0039】スローアウェイチップ6により発生した切
削加工の切屑が被加工物と研削砥石7の間に噛み込む
と、仕上げ面の面粗さを悪化させるおそれがある。そこ
で、本実施形態では、被加工物の表面の切屑をブラシで
清掃するようにした。
削加工の切屑が被加工物と研削砥石7の間に噛み込む
と、仕上げ面の面粗さを悪化させるおそれがある。そこ
で、本実施形態では、被加工物の表面の切屑をブラシで
清掃するようにした。
【0040】本実施形態では、被加工物はスローアウェ
イチップ6で切削されたあと、その表面をブラシで清掃
され、切屑を除去されてから、研削砥石7で研削され
る。これにより研削砥石7での仕上げ加工における面粗
さを良好に保つことができる。
イチップ6で切削されたあと、その表面をブラシで清掃
され、切屑を除去されてから、研削砥石7で研削され
る。これにより研削砥石7での仕上げ加工における面粗
さを良好に保つことができる。
【0041】(実施形態5)
【0042】次に、本発明の別例を図5及び図6につい
て説明すると、この実施形態ではスローアウェイチップ
6よりも外周でかつ研削砥石7よりも内周の位置におい
て台金17に翼18と切屑排出孔19とを設けるように
した点において、前記実施形態1とは異なっている。
て説明すると、この実施形態ではスローアウェイチップ
6よりも外周でかつ研削砥石7よりも内周の位置におい
て台金17に翼18と切屑排出孔19とを設けるように
した点において、前記実施形態1とは異なっている。
【0043】本実施形態では、スローアウェイチップ6
の粗加工で発生した切屑を、翼18でかきだして、切屑
排出孔19から排出し、切屑を被加工物の表面から除去
する。これにより研削砥石7での仕上げ加工における面
粗さを良好に保つ。
の粗加工で発生した切屑を、翼18でかきだして、切屑
排出孔19から排出し、切屑を被加工物の表面から除去
する。これにより研削砥石7での仕上げ加工における面
粗さを良好に保つ。
【0044】なお、前記したブラシや本実施形態の翼な
ど以外の要素を採用しても、被加工物の表面の切屑を除
去することができれば、仕上げ面粗さを良好に保つこと
ができる。
ど以外の要素を採用しても、被加工物の表面の切屑を除
去することができれば、仕上げ面粗さを良好に保つこと
ができる。
【0045】すなわち、以上説明した実施の形態は、本
発明の理解を容易にするために記載されたものであっ
て、本発明を限定するために記載されたものではない。
したがって、上記の実施の形態に開示された各要素は、
本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物を
も含む趣旨である。
発明の理解を容易にするために記載されたものであっ
て、本発明を限定するために記載されたものではない。
したがって、上記の実施の形態に開示された各要素は、
本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物を
も含む趣旨である。
【図1】本発明の実施形態1による複合工具を示す断面
正面図である。
正面図である。
【図2】本発明の実施形態2による複合工具を示す断面
正面図である。
正面図である。
【図3】本発明の実施形態3による複合工具を示す断面
正面図である。
正面図である。
【図4】本発明の実施形態4による複合工具を示す断面
正面図である。
正面図である。
【図5】本発明の実施形態5による複合工具を示す断面
正面図である。
正面図である。
【図6】本発明の実施形態5による複合工具を示す平面
図である。
図である。
【図7】従来技術による複合工具を示す断面正面図であ
る。
る。
1,5,11…工具本体 2,6…スローアウェイチップ 3,7,12…研削砥石 4,9…取付ボルト 8,15,17…台金 10,13…被加工物 14…弾性体 16…ブラシ 18…翼 19…切屑排出孔
フロントページの続き (72)発明者 太田 稔 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 工具本体と、前記工具本体の周縁に取付
けられた粗加工用工具と、前記工具本体における前記粗
加工用工具よりも半径方向外周に配設され、かつ、前記
粗加工工具よりも前記工具本体の先端側に突出するよう
に設けられた仕上げ加工用の研削工具とからなることを
特徴とする複合工具。 - 【請求項2】 工具本体と、前記工具本体の周縁に取付
けられた粗加工用工具と、前記工具本体における前記粗
加工用工具よりも半径方向外周に配設された仕上げ加工
用の研削工具とを有する複合工具であって、前記粗加工
用工具が内周刃であるとともに、前記研削工具の加工面
がテーパ状に形成されていることを特徴とする複合工
具。 - 【請求項3】 前記工具本体と前記研削工具との間には
弾性体が介装されていることを特徴とする請求項1又は
2記載の複合工具。 - 【請求項4】 前記粗加工用工具よりも外周でかつ前記
研削工具よりも内周の位置に被加工物表面の切屑を清掃
するブラシを備えたことを特徴とする請求項1乃至3い
ずれか記載の複合工具。 - 【請求項5】 前記粗加工用工具よりも外周でかつ前記
研削工具よりも内周の位置に切屑排出手段を備えたこと
を特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の複合工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17654397A JPH1110431A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | 複合工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17654397A JPH1110431A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | 複合工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1110431A true JPH1110431A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=16015434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17654397A Pending JPH1110431A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | 複合工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1110431A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006300680A (ja) * | 2005-04-19 | 2006-11-02 | Herzog Japan Ltd | 分析用試料調製方法及び装置 |
-
1997
- 1997-06-17 JP JP17654397A patent/JPH1110431A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006300680A (ja) * | 2005-04-19 | 2006-11-02 | Herzog Japan Ltd | 分析用試料調製方法及び装置 |
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