JPS646171Y2 - - Google Patents

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JPS646171Y2
JPS646171Y2 JP1980188457U JP18845780U JPS646171Y2 JP S646171 Y2 JPS646171 Y2 JP S646171Y2 JP 1980188457 U JP1980188457 U JP 1980188457U JP 18845780 U JP18845780 U JP 18845780U JP S646171 Y2 JPS646171 Y2 JP S646171Y2
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away tip
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、大径のスローアウエイ式ボールエン
ドミルに係り、特にその切刃構成および工具剛性
を改善することにより重切削を可能にしたもので
ある。
従来、この種のボールエンドミルとしては、例
えば特開昭53−49390号公報等にみられるものが
開示されている。そして、この公報にみられるも
のは、3つの凸円弧側面を有するスローアウエイ
チツプが分割刃として組込まれているもので、軽
切削における切削性能はかなり良いものである。
しかしながら、このボールエンドミルは、スロ
ーアウエイチツプのすくい面が平面で、その半径
方向のすくい角、軸方向のすくい角がともに0゜の
構成になつているため切削抵抗が大きいものであ
つた。また、スローアウエイチツプの取付け方式
から必然的に工具本体の除去スペース要すれば凹
所12を大きく採らなければならないことから工
具剛性が抵くなるものであつた。したがつて、こ
のボールエンドミルは、分割刃の利点はあるもの
の、重切削には適用できないという不都合があつ
た。
このようなことから、この種のボールエンドミ
ルでは、切刃構成および工具剛性を改善して重切
削に適用できるようなボールエンドミルの開発が
要望されている。
本考案は、上述した点に鑑みなされたもので、
分割刃の特性を充分活かせるように切刃構成を改
善するとともに、工具本体の除去スペースをでき
る限り減少させるようなスローアウエイチツプの
取付け構造を採用して工具剛性を改善できるよう
にしたボールエンドミルを提供するものである。
以下、本考案ボールエンドミルの一実施例につ
いて図を参照しながら説明する。
第1図乃至第5図において、1は、円柱状をな
す工具本体であり、その一端には、先丸頭部2が
形成され、その他端には、シヤンク3が形成され
る。
そして、この先丸頭部2には、複数個のチツプ
座6および切屑ポケツト9が形成され、このチツ
プ座6内には、スローアウエイチツプ4が配列固
定される。
このスローアウエイチツプ4は、第8図および
第9図において明示されているが、3つの凸円弧
側面8を有するもので三円弧形面10には、中央
取付け穴5が穿設されているものである。
そして、このスローアウエイチツプ4を工具本
体1のチツプ座6に取付けるにあたつては、中央
取付け穴5を利用して止めねじ7により固定す
る。したがつて、チツプ座6は、スローアウエイ
チツプ4の円弧側面8に適合する2つの側壁が形
成されるとともに、その底面には、前記止めねじ
7のねじ部分がねじ込まれるねじ穴6aが穿設さ
れる。
しかして、このスローアウエイチツプ4は、切
削上、凸円弧側面8側で凸曲するすくい面を構成
し、また中央取付け穴5を穿設した三円弧形面1
0側で逃げ面を構成する。この場合、前記切屑ポ
ケツト9は、凹状を呈するようにして、前記スロ
ーアウエイチツプ4の凸曲するすくい面側に連設
される。したがつて、工具本体1における除去ス
ペースは、チツプ座6および切屑ポケツト9だけ
となり、工具剛性が高められる。
さらに、スローアウエイチツプ4のチツプ座6
内への配列は、3枚刃の例で説明すれば、最先端
にあるスローアウエイチツプ4Aについては、第
1図にみられるように切刃始点Oが回転中心付近
にあつて、工具本体1の軸中心線1aに対して傾
斜する取付け角θ1で取付けられる。また残りのス
ローアウエイチツプ4B,4Cについては、第3図
および第4図で示されているように回転方向およ
び軸方向に偏位するとともに、軸中心線1aに対
する取付け角θ2,θ3で取付けられる。
すなわち、第5図で示されているように、スロ
ーアウエイチツプ4A,4B,4Cは、軸方向にお
ける切刃稜11の長さa,b,cおよび軸中心線
1aに対する漸減する取付け角θ1,θ2,θ3によつ
て配列される。また、スローアウエイチツプ4の
回転方向では、第2図で示されるように最先端に
あるスローアウエイチツプ4Aを基準にして、残
りのスローアウエイチツプ4B,4Cをそれぞれセ
ツト角α1,α2,α3で決定している。このセツト角
α1,α2,α3の決定は、切屑ポケツト9のスペース
およびチツプ座6の後壁における工具本体1の強
度が配慮されるものである。したがつて、このセ
ツト角α1,α2,α3……は通常刃数によつて等分割
された角度となるが前述した配慮が達成できれば
不等分割刃例えば特公昭41−20750号公報にみら
れるような防振フライスの考え方も導入すること
ができるものである。そして、第2図では、第1
図の軸中心線1aに対する垂直方向における半径
方向の軸中心線1bをまず設定し、次いで時計方
向にセツト角α1,α2,α3が半径方向の軸中心線1
b,1c,1dによつて設定される。
なお、本実施例では、回転方向の配列について
は、α1=α2=α3=120゜の等分割とし、軸中心線1
aに対する取付け角については、θ1=63゜54′,θ2
=45゜,θ3=15゜にした。
しかして、第5図における軸方向の切刃稜11
の長さa,b,cは、図面表示上形式的に異なつ
ているが、第6図a〜cにみられるように実質的
には、切刃稜11の長さが等しくなつており、取
代のバランスがとられるものである。なお、第6
図a〜cは、第1図、第3図〜第5図におけるA
〜C矢視方向からの平面図であり、第6図dは、
第6図a〜cのa−a線、b−b線およびc−c
線に沿つて得られる一部断面図である。そして、
このスローアウエイチツプ4は、切屑の流出を適
正にするため、それぞれ取付け角δ1,δ2,δ3を設
定している。この場合、取付け角δ1,δ2,δ3は、
第6図a〜cで説示されているようにスローアウ
エイチツプ4の切刃稜11の中央とチツプ半径r
の原点とを結ぶ二等分線および前述した半径方向
の軸中心線1b,1c,1dによつて構成される
ものである。また、球の中心点O2と切刃稜10
との距離Eは、第6図dで示されているように一
定値となる。
このようにして構成されたスローアウエイ式ボ
ールエンドミルは、その切刃稜11が弧状をなす
とともにそのすくい面が凸曲していることから三
次元的切削をなし、また分割刃による分担切削で
あることから重切削を可能にする。
また、スローアウエイチツプ4は、それぞれ3
つの切刃稜11を有していることから、それぞれ
有効な切刃数として利用できる。なお、これらの
切刃稜11は、第7図でみられるように半径Rの
球形状をD−D線で斜截(角度θ1とする)したと
きに創成される切口の円形稜線の一部を利用した
ものである。したがつて、切刃稜11の刃先半径
rは、r=Rcosθ1となり、工具の刃先半径Rと
一致せず、R>rの関係になつている。
これに対し、特開昭53−49390号公報にみられ
るボールエンドミルでは、工具の刃先半径と、ス
ローアウエイチツプの切刃稜半径とが同一となる
ものである。したがつて、工具の刃先半径を同一
のものとすれば、本願考案におけるチツプ座6の
面積の方が小さくなり、これに伴つて工具剛性が
高まる。しかも、このスローアウエイチツプ4の
逃げ面側では厚みが大きくなつているため重切削
に耐え得る。
さらに、第10図および第11図は、他の実施
例を示したものですくい角を負角とすることによ
つてスローアウエイチツプ4の使用切刃が6コ−
ナーとなるようにしたものである。そして、この
スローアウエイチツプ4については、第12図お
よび第13図で明示されている。この場合にも各
切刃稜11は、弧状をなしており、凸円弧側面8
により凸曲するすくい面を形成する。
なお、本実施例では、スローアウエイチツプ4
は、同一工具では同一形状のものを使用している
が、異なつた半径を有する円弧形状すなわち相以
形状のものを使用できる。これは、周速に合せて
スローアウエイチツプ4の大きさを選択できるこ
とを意味する。
したがつて、周速に適合するようにスローアウ
エイチツプ4の材種の変更もできるものである。
また、本考案では、3枚刃構成のボールエンドミ
ルに適用したが工具の刃先半径Rが大きくなれば
それに応じて刃数を増加できるものである。
さらに、以上述べた本実施例では、スローアウ
エイチツプ4については、正三角形を基本形状と
して、その三辺を円弧で置換したものが説示され
ている。しかし、この頂角部分には、第14図で
示されているように、直線的なチヤンフアー12
を設けてもよいものである。この場合は、円弧状
をなす切刃稜11の使用角度βが減少するが、刃
先強度の点で剛性が高くなるものである。したが
つて、この使用角度βについては、第8図、第9
図、第12図、第13図の場合を含めて30゜≦β
≦120゜の範囲で選択される。
また、深溝削り、肩削りなどに使用する場合に
は、先丸頭部2の後部に直線的な外周切刃稜を有
する切刃チツプを適宜付加してもよいものであ
る。この場合の切刃チツプは、ろう付けによつて
固定してもよいし、機械的なクランプ手段によつ
てもよいものである。
次に、本考案スローアウエイ式ボールエンドミ
ルにおける炭素鋼(S55C)の切削例について説
明する。
工具仕様は、工具の刃先呼び径がφ50mmとなる
ようにしたもので、スローアウエイチツプ4につ
いては、第1図乃至第4図で示されるように3つ
取付けられるようにした。この場合、スローアウ
エイチツプ4の切刃稜11の半径r=11mmとし、
厚さを6mmとし、15゜の逃げ角を付与した。また、
スローアウエイチツプ4の取付け角は、θ1
63゜54′,θ2=45゜,θ3=15゜とし、回転方向の配列

ついては、セツト角をα1=α2=α3=120゜とした。
また、被削材13については、前述したように
炭素鋼(S55C,HRC20)で、第15図にみられ
るようなプラスチツクス用の金型とした。この場
合、4角枠部分の高さが200mmで、巾が400mm、長
さが500mmである。切削条件については、切削速
度V=150m/min、切込みd=10mm、テーブル
送りF=250mm/minとし、矢印で示されるよう
に4角枠部分の内外面部分を倣い加工した。
この結果、本考案のスローアウエイ式ボールエ
ンドミルによる倣い加工では、切削寿命が3時間
で、切れ味が良好となり、振動が小さかつた。こ
れは、凸曲するすくい面により切削抵抗が減少
し、また工具剛性が高まつたことからで機械の能
力(馬力)を有効に使えるものであつた。
これに対し、特開昭53−49390号公報にみられ
る同一の刃先呼び径を有する従来品では、振動発
生から、テーブル送りF=150mm/minが限界で、
切削寿命も1時間と短寿命であつた。
本考案は、以上説明したように、スローアウエ
イチツプ4については、凸曲するすくい面により
弧状をなす切刃稜11を構成し、またその取付け
機構も工具本体の剛性が高められるようにしたも
のであるから、特に大径のボールエンドミルで、
従来品よりも重切削が可能になり、また切削寿命
も向上するという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案スローアウエイ式ボールエン
ドミルの一実施例を示す一部正面図、第2図は、
その底面図、第3図および第4図は、第2図から
それぞれ斜右下方向、斜左下方向に引き出された
側面図、第5図は、切刃チツプの回転軌跡の関係
を示す説明図、第6図a〜cは、第1図、第3図
〜第5図におけるA〜C矢視方向からみた端面
図、第6図dは第6図a〜cのa−a線、b−b
線、c−c線に沿つて得られる一部断面図、第7
図a,bは、工具半径Rと刃先半径rとの関係を
示す説明図、第8図は、スローアウエイチツプの
正面図、第9図は、その側面図、第10図は、本
考案スローアウエイ式ボールエンドミルの変形例
を示す要部の正面図、第11図は、その底面図、
第12図は、スローアウエイチツプの変形例を示
す正面図、第13図は、その側面図、第14図
は、別のスローアウエイチツプを示す正面図、第
15図は、被削材の一例を示す斜視図である。 1……工具本体、2……先丸頭部、4……スロ
ーアウエイチツプ、8……凸円弧側面、9……切
屑ポケツト、10……三円弧形面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 工具本体1の先丸頭部2には、複数個のチツプ
    座6および切屑ポケツト9がそれぞれ形成され、
    これらのチツプ座6内には、3つの凸円弧側面8
    を有するスローアウエイチツプ4が、中央取付け
    穴5および止めねじ7によつて固定され、しかも
    弧状をなす切刃稜11によつて半球状の回転軌跡
    を構成するようにしたスローアウエイ式ボールエ
    ンドミルにおいて、 前記スローアウエイチツプ4は、チツプ座6内
    へのねじ止めにあたつては、凸円弧側面8側で凸
    曲するすくい面を構成するとともに、中央取付け
    穴5を穿設した三円弧形面10側で逃げ面を構成
    し、またチツプ座6内への配列にあたつては、最
    先端にあるスローアウエイチツプ4Aについては、
    切刃始点O1が回転中心付近にあつて、軸中心線
    1aに対して傾斜する取付け角θ1で取付けられる
    とともに、残りのスローアウエイチツプ4B,4C
    ……については、回転方向および軸方向に順次ず
    れるように位置させ、しかも軸中心線1aに対す
    る取付け角θ2,θ3……が漸減するように取付けら
    れており、 前記チツプ座6は、スローアウエイチツプ4の
    取付けおよび配列に適合するように2つの側壁が
    形成され、その座面には、ねじ穴6aが穿設され
    るようになつており、 前記止めねじ7は、スローアウエイチツプ4の
    中央取付け穴5から嵌挿され、そのねじ部分をチ
    ツプ座6のねじ穴6aにねじ込むことによつてス
    ローアウエイチツプ4を固定するようになつてお
    り、 前記切屑ポケツト9は、凹状を呈するように前
    記スローアウエイチツプ4の凸曲するすくい面側
    に連設されていることを特徴とするスローアウエ
    イ式ボールエンドミル。
JP1980188457U 1980-12-26 1980-12-26 Expired JPS646171Y2 (ja)

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JPS57108820U JPS57108820U (ja) 1982-07-05
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Families Citing this family (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6066410U (ja) * 1983-10-06 1985-05-11 三菱マテリアル株式会社 超硬ドリル
JPH0621613Y2 (ja) * 1988-08-29 1994-06-08 東芝タンガロイ株式会社 正面フライス用のスローアウェイチップ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5349390A (en) * 1976-10-16 1978-05-04 Toyota Motor Corp Throwaway tips and end mill

Family Cites Families (2)

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