JPH0144259Y2 - - Google Patents

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JPH0144259Y2
JPH0144259Y2 JP1985018669U JP1866985U JPH0144259Y2 JP H0144259 Y2 JPH0144259 Y2 JP H0144259Y2 JP 1985018669 U JP1985018669 U JP 1985018669U JP 1866985 U JP1866985 U JP 1866985U JP H0144259 Y2 JPH0144259 Y2 JP H0144259Y2
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cutting edge
cutting
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arcuate
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、切削工具に関するもので、特に金型
など曲面の切削に用いるスローアウエイ式ボール
エンドミルの改良に関し、さらに詳細には、切削
時に加えられる切削負荷を該ミルの主チツプと補
助チツプとにバランスよく負担させ、切削性の向
上と、工具寿命の延命がはかれるように改良した
ものである。
[従来技術] 従来、特公昭54−6415号公報に開示されている
ように、ボールエンドミルの底面視において、切
刃は回転方向に対して凸なる曲線をなし、かつ該
切刃の外周部の切刃曲線より中心部の切刃曲線の
方が大きな曲率をなすように形成した単刃で、該
切刃をシヤンク本体にロウ付け固着したものや、
特公昭59−21725号公報にみられるように、上記
した形状のチツプをシヤンク本体に着脱自在に固
定した所謂スローアウエイ式ボールエンドミルも
ある。
また、特公昭59−21723号公報には、シヤンク
本体にロウ付け固着するチツプを主チツプと補助
チツプとし、該主チツプには工具回転中心付近を
切削させる前記同様の凸状切刃と円弧状切刃なら
びに直線状切刃を形成させ、該補助チツプには円
弧状切刃と直線状切刃を設けて、これら両切刃が
同一回転軌跡を描くようにしたものもみられる。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、特公昭54−6415号公報および特
公昭59−21725号公報にみられるボールエンドミ
ルは、いずれもがシヤンク本体に主チツプのみを
固定し、このチツプに工具中心付近を切削させる
凸状切刃と、該凸状切刃の終端部から外周側を切
削させる円弧状切刃と外周部を切削する直線状切
刃を設けたものであつて、切削時には中心付近の
低速切削域から外周側の高速切削域までを主チツ
プが切削負担することになりバランス切削性に欠
けて、該ミルにビゝりや振動またはシヤンク本体
に撓みなどが発生したりして精度の高い被削面が
得られ難いのと、工具寿命を低下させる。しかも
上記したような切削現象がみられるのに特公昭59
−21725号公報の技術のようにシヤンク本体にチ
ツプをネジ止めしたものは、切削中にネジが緩み
チツプにガタツキが生じて切刃を破損させたり被
削面にキズをつけたりする恐れも多分にある。
そして、特公昭59−21723号公報に説示されて
いるものは、主チツプと補助チツプの円弧状切刃
と直線状切刃とが共に切削に関与させるようにし
たうえに、さらに主チツプには工具中心付近を切
削する凸状切刃が設けられているから主チツプが
受ける切削負荷は補助チツプに比べて極端に大き
くなつて切削時には工具の切削バランスが崩れて
被削面を劣化させたり、チツプを破損させたりす
る恐れが大である。
[考案の目的] 本考案は、上記したような課題に鑑みなしたも
ので、シヤンク本体に主チツプと補助チツプとを
着脱自在に固定させ、しかも前記主チツプと補助
チツプの切削領域を切削負荷に応じてそれぞれに
分担させて、切削時の工具バランスを良好な状態
にし、工具に発生するビゝリや撓みを極力おえさ
えて切削性を向上させるのと共に、シヤンク本体
にあるチツプにガタツキの発生を防止して工具寿
命を延命させ得るスローアウエイ式のボールエン
ドミルを提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、前々記した課題を下記する手段によ
つて解決したものである。
つまり、シヤンク本体の端部所定位置に、主チ
ツプと補助チツプとを着脱自在に固定させ、該主
チツプは、その一側部または両側部に、円形の四
半分を下回る円弧状切刃を形成させ、この円弧状
切刃を切削に関与させないチツプ外周側にある直
線状の稜部に接続させ、前記円弧状切刃と直線状
の稜部とが結合する端部に該円弧状切刃と連続す
る凸状切刃を形成させ、他方、補助チツプは該ミ
ルの中心近傍にあつて切削に関与することのない
切落し部と、これに連続させた曲線状切刃ならび
に直線状切刃とが設けられており、前記した主チ
ツプの円弧状切刃と補助チツプの曲線状切刃とが
同一回転軌跡を描くようにシヤンク本体に固定さ
せたものである。
[考案の作用] 本考案は、上記した手段によつて該ミルのシヤ
ンク本体に固定されている主チツプの切削領域
は、ミルの中心部と円弧状切刃の一部が負担する
ことになり、補助チツプの切削領域は、ミルの中
心部を除いた位置から始まる曲線状切刃と直線状
切刃が負担することになる。
したがつて、主チツプは、ミルの回転が極端に
遅い超低速切削域を切削負担し、補助チツプは、
ミルの回転が極端に速い外周側を切削分担するこ
とになる。このため切削時においては前記した両
チツプのそれぞれに、ほゞ均等した切削負担が加
えられて切削バランスを著しく向上させてシヤン
ク本体の撓み、あるいはビゝリなどが防止できて
被削面精上を大きく高めるのと同時に、ビゝリや
振動によつて発生するチツプ止めネジの緩みを防
ぎ、チツプ破損を極端に少なくさせるものであ
る。
なお、主チツプの円弧状切刃を「円形の四半分
を下回る」としたことの意味は、該ミルのシヤン
ク本体の軸心を基準に形成する円弧状切刃の円弧
Rの基点から該軸心に対して直角方向に描く線
と、円弧状切刃と直線状の稜部との接合部を前記
基点から描いた線との角度によつて設定するもの
で、この範囲は1〜30゜とするのが適当とするも
のであつて、これが1゜を下回ると主チツプに加え
られる切削負荷が増大してバランス性を崩すし、
30゜を越えて設定すると、チツプ巾が減少してチ
ツプ強度を低下させる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を添付した図面にもとづ
いて説明する。
第1図は本考案になるボールエンドミルの正面
図で、第2図は第1図に示したミルに固定する主
チツプであつて、そのaは正面図、同bはaの底
面図などである。
本考案になるボールエンドミルは、シヤンク本
体100の端部所定位置に、主チツプ1と、補助
チツプ2が締付ボルト3,3aによつて固定され
たスローアウエイ式の所謂2枚刃ボールエンドミ
ルである。
そして、上記した主チツプ1は、第2図のaお
よびb示したように、板状で、その中央部にはシ
ヤンク本体100への取付孔15が設けられてお
り、両側部には対称的に円弧状切刃11,11a
が形成され、この切刃に、切削時には切削作用を
おこなわせない直線状の稜部12,12aが接続
されている。そして該円弧状切刃と直線状稜部と
が結合する端部側には工具の回転中心付近を切削
させる凸状切刃13,13aが、すくい面14,
14aを有して前記した円弧状切刃に連続させる
ようにして形成させてある。
なお、前記した円弧状切刃11,11aはシヤ
ンク本体100の軸中心Oを基点に所定の円弧
R,Raをもつて形成させ、この円弧R,Raと接
続させる直線状稜部12,12aの接点C,C1
は前記円弧R,Raの基点からシヤンク本体の軸
中心線に対して直角方向に描いた線と、前記基点
から描いた線との角度θ(1〜30゜、好ましくは1
〜20゜、実施例は10゜)を有した位置で接合させて
ある。
そして、円弧状切刃11,11aの側面10,
10aは、所定の逃げ角を有して形成し、直線状
稜部12,12aの側面10,10aは、このチ
ツプの本体に対する固定性を考慮して所定形状に
形成するものである。
上記した実施例は、チツプ1に一対の円弧状切
刃11,11aならびに凸状切刃13,13aを
設けたが、これをチツプの一側部のみに円弧状切
刃と凸状切刃を設け、他側をシヤンク本体のチツ
プ座への固着面とさせれば、より強固なチツプ固
着力を得ることができ、強力切削に用いることを
可能にする。
補助チツプ2は、シヤンク本体100の軸中心
Oを基点に前記した主チツプ1の円弧Rと同様の
円弧R1をもつて形成する曲線状切刃21と、こ
の切刃の延長線上に直線状切刃22が所定の逃げ
角を有して形成されてあり、端部側にはチツプ2
の欠け防止ならびに主チツプ1との有効切刃を考
慮して設ける切落し部23が形成されている。
なお、この補助チツプ1も前記した主チツプと
同様に、一対の切刃を形成させたが、これを一側
部のみに切刃を形成し、他側をシヤンク本体のチ
ツプ座への固着面とさせてもよい。
上記したチツプ1,2は、第1図に示したよう
に切屑ポケツト101,101aなどを形成した
シヤンク本体100のチツプ座への締付ボルト
3,3aによつて固着する。
このとき、主チツプ1および補助チツプ2の円
弧状切刃11と曲線状切刃21との回転軌跡は、
該シヤンク本体の軸中心Oを基点に円弧R,R1
でもつて同一回転軌跡を描くようになる。そして
主チツプ1の円弧状切刃11と直線状稜部12a
との接合部は、前々記した角度θを有した位置で
あるため、その回転投影直径dは、補助チツプ2
の回転投影直径Dに比べて小径となる。
したがつて該主チツプの直線状稜部12aは切
削に関与せず、しかも円弧状切刃11は、補助チ
ツプ2が有する曲線状切刃21と直線状切刃22
とに比べて有効切削長を短く設定できるから、主
チツプは工具の中心部分と円弧状切削11の外周
側を除く部分を切削分担し、補助チツプは工具中
心部分を除く外周側部分の切削を分担するように
なつて切削時のバランス性を向上させるものであ
る。
[考案の効果] 本考案は、以上に述べた構成と作用によつて難
削材料から形成される金型などの型彫り切削や曲
面切削などに用いて優れた効果を発揮するスロー
アウエイ式のボールエンドミルとなる。
すなわち、該ミルの切削バランスを向上させた
ことによつて、シヤンク本体のタワミや振動ある
いはビゝリが防止できて被削材の被削面精度を著
しく高めたのと、工具の振動やビゝリによつて生
じるチツプ締付ネジの緩みがなくなり、強固なチ
ツプ締付応力が長期にわたつて持続できて、チツ
プのガタツキによる被削面のキズの発生が防げ、
チツプの破損を極端に少なくさせ工具寿命を大き
く延ばしたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案になるボールエンドミルの正面
で、第2図は第1図のボールエンドミルに固定す
る主チツプであつて、そのaは正面図、同bはa
の底面図である。 1……主チツプ、11,11a……円弧状切
刃、12,12a……直線状稜部、13,13a
……凸状切刃、2……補助チツプ、21……曲線
状切刃、22……直線状切刃、3,3a……締付
ボルト、100……シヤンク本体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シヤンク本体の端部所定位置に主チツプと補助
    チツプとが着脱自在に固定されたボールエンドミ
    ルにおいて、前記主チツプは、その一側部または
    両側部に、円形の四半分を下回る円弧状切刃を形
    成させ、該円弧状切刃を切削に関与させない外周
    側にある直線状の稜部に接続させ、前記円弧状切
    刃と直線状の稜部とが接合する端部に該円弧状切
    刃と連続する凸状切刃が形成されており、前記し
    た補助チツプは該ミルの中心付近にあつて切削に
    関与させない切落し部と、これに連続した曲線状
    切刃と直線状切刃とが形成されており、前記した
    主チツプの円弧状切刃と補助チツプの曲線状切刃
    とは同一回転軌跡を描くようにシヤンク本体の端
    部所定位置に固定されていることを特徴とするス
    ローアウエイ式ボールエンンドミル。
JP1985018669U 1985-02-12 1985-02-12 Expired JPH0144259Y2 (ja)

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JPS61134812U JPS61134812U (ja) 1986-08-22
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0737775Y2 (ja) * 1987-12-25 1995-08-30 三菱マテリアル株式会社 ボールエンドミル
JPH0735701Y2 (ja) * 1988-08-22 1995-08-16 日立ツール株式会社 スローアウェイ式ボールエンドミル

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JPS5633121B2 (ja) * 1972-07-07 1981-08-01

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JPS5633121B2 (ja) * 1972-07-07 1981-08-01

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