JP2504938Y2 - ボ―ルエンドミル - Google Patents

ボ―ルエンドミル

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JP2504938Y2
JP2504938Y2 JP1990033742U JP3374290U JP2504938Y2 JP 2504938 Y2 JP2504938 Y2 JP 2504938Y2 JP 1990033742 U JP1990033742 U JP 1990033742U JP 3374290 U JP3374290 U JP 3374290U JP 2504938 Y2 JP2504938 Y2 JP 2504938Y2
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JP1990033742U
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正彰 中山
昌之 大川
敬一 西山
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、3次元加工の際に有用なボールエンドミル
に関するものである。
[従来の技術] 従来、この種のボールエンドミルとしては、第6図な
いし第9図に示すものが知られている。
すなわち、軸線C回りに回転せしめられる工具本体1
の先端には、軸線C回りの回転軌跡が略球面状となる円
弧状切刃2a、3aを有する第1及び第2のスローアウエイ
チップ2、3が設けらている。
第1のスローアウエイチップ2は、円弧状切刃2aの始
端2bが軸線Cの付近に位置しているとともに寸法Eだけ
第2のスローアウエイチップ3より先端側に位置してい
る。さらに、この第1のスローアウエイチップ2は、第
7図ないし第9図に示すように、軸線Cに位置する部分
が、底面視において凸状の切刃2cとなっており、切刃の
折損対策がなされている。
第2のスローアウエイチップ3は、第7図ないし第8
図に示すように、円弧状切刃3aの始端3bが軸線Cから十
分外側に離間した位置に形成されている。
[考案が解決しようとする課題] ところが、上記ボールエンドミルにおいては、溝加工
や肩加工等を含む比較的傾斜のきつい形状をならい加工
する場合には、軸線Cの付近の切刃で切削がなされない
のに対し、この部分に製造上加工の困難な凸状切刃2cを
設けているという問題がある。すなわち、過剰な品質の
ものを付加することによりコスト高となっていた。ま
た、第1のスローアウエイチップ2が軸線C付近に深く
入っているため、該第1のスローアウエイチップ2と第
2のスローアウエイチップ3との間の工具本体1の肉厚
Aが極めて薄くなくなってしまい、工具の剛性が劣ると
いう問題があった。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、比
較的傾斜のきつい部分の加工に適用し、コストの低減及
び工具本体の剛性の向上を図ることのできるボールエン
ドミルを提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本考案は、上記目的を達成するため、軸線回りに回転
せしめられる工具本体の先端に、軸線回りの回転軌跡が
略球面状となる円弧状切刃を有し、この円弧状切刃の後
端側に連なって該軸線回りの回転軌跡が略円筒状となる
直線刃を有する複数のスローアウェイチップが装着さ
れ、傾斜面の切削加工に用いられるようにしたボールエ
ンドミルにおいて、 前記各スローアウェイチップは、前記工具本体の軸線
から径方向外側に離間した位置を始点として内方から外
方に向けて工具本体の基端側から先端側方向に斜めに延
びる底刃が形成され、この底刃の終端位置から前記円弧
状切刃が形成され、前記底刃の終端が前記円弧状切刃の
円弧の中心から先端方向を向く前記軸線に対して15°以
上30°以下の角度の位置に形成されているものである。
上記に示すように、底刃の終端を、前記円弧状切刃の
円弧の中心から先端方向を向く軸線に対して15°以上30
°以下の角度の位置に形成しているのは、15°未満の場
合には、円弧状切刃の始端が軸線寄りになって、各スロ
ーアウエイチップが軸線寄りに位置し、工具本体の軸線
部の肉厚が薄くなって該工具本体の剛性が小さくなって
しまうからであり、30°を越える場合には、軸線に垂直
な面に対して円弧状切刃の接線の傾きが最低でも30°を
越えることになり、この30°程度の傾きが通常の溝加工
等において必要になるからである。
[作用] 本考案においては、軸線部に切刃が形成されていない
から、この部分の切刃の折損対策として、従来のような
凸状切刃を形成しなくて済み、各スローアウエイチップ
の加工が簡単になる。
また、底刃の終端が、円弧状切刃の円弧の中心から先
端方向を向く軸線に対して15°以上30°以下の角度に設
定されているので、工具本体の軸線部における各スロー
アウエイチップの間の肉厚を十分大きくとることがで
き、該工具本体の剛性の向上が図られる。しかも、軸線
に直角な面に対する円弧状切刃の接線の傾きを最低限30
°確保できるから、通常の溝加工、肩加工等を含む傾斜
面の加工に支障を来すことがない。
[実施例] 以下、第1図ないし第5図を参照して本考案の一実施
例を説明する。
第1図ないし第2図において、11は工具本体であり、
この工具本体11は、軸線C回りに回転させられる円柱状
をなすもので、その先端部には、回転方向側及び先端側
が開放されたチップ取付座11aが形成されている。この
チップ取付座11aには、スローアウエイチップ12がクラ
ンプボルト13によって着脱自在に取り付けられている。
スローアウエイチップ12は、第3図に示すように、略
平行四辺形状をなしており、その一対の対辺に底刃12a
が形成され、各底刃12aに隣接して円弧状切刃12bが形成
され、この円弧状切刃12bに隣接して直線刃12cが形成さ
れている。このスローアウエイチップ12は、第1図に示
すように、底刃12aの始端12dが工具本体11の軸線Cから
十分離間した位置にくるように設けられており、該底刃
12aは工具本体11の内方から外方に向けて該工具本体11
の先端側へαの角度で延びるように形成されている。こ
の角度αは1°以上5°以下に形成することが好まし
い。1°未満の場合には、平面加工の際、底刃12aと加
工面の接触長さが大きくなり、こすり現象による切削抵
抗の増大を招く恐れがあり、また、5°を越える場合に
は、後述する終端(コーナ部分)12eの強度が不足し、
切刃折損を招く恐れがあるからである。そして、この底
刃12aの終端12eから、軸線Cの回りの回転軌跡が略球形
状となる前記円弧状切刃12bが形成されており、該終端1
2eは、前記円弧状切刃12bの円弧の中心から先端方向を
向く軸線Cに対してβの角度の位置に形成されている。
この角度βは、15°以上30°以下に設定することが好ま
しい。15°未満の場合には、円弧状切刃12bの始端(す
なわち底刃12aの終端12e)が軸線C寄りよりになって、
スローアウエイチップ12を取り付ける関係上軸線C部の
工具本体11の肉厚Aが薄くなり、工具の剛性が小さくな
ってしまうからであり、30°を越える場合には、軸線C
に垂直な面に対して円弧状切刃12bの接線の傾きが最低
でも30°を越えることになり、この30°程度の傾きを確
保することが通常の溝加工等において必要になるからで
ある。
また、円弧状切刃12bは、該円弧状切刃12bの円弧の中
心から先端方向を向く軸線Cに対してγの角度の位置ま
で形成されている。この角度γは90°に設定することが
好ましく、これによって、円弧状切刃12bの後端に連続
して続く直線刃12cの回転軌跡が円筒状になる。
さらに、底刃12aの終端12eの部分は、該底刃12aから
円弧状切刃12bへ連続して形成された円弧状の切刃とな
っており、この切刃の曲率半径は、円弧状切刃12bの曲
率半径より十分小さく形成されている。
上記のように構成されたボールエンドミルにおいて
は、第4図に示すように、円弧状切刃12bおよび直線刃1
2cにより、傾斜角δが15°〜30°以上の曲面についての
加工が円滑に行える。なお、第4図中、記号Kで示すも
のは被削材の削り代、Wは加工物である。
また、第5図に示すように、軸線Cに対する傾きεが
45°付近の円弧状切刃12bを利用し、加工物Wを移動ま
たは回転することによって種々の形状のものが加工可能
である。
上記のように構成されたボールエンドミルによれば、
軸線C部に切刃が設けられていないから、スローアウエ
イチップ12に従来のような凸状切刃を形成しなくて済
み、該スローアウエイチップ12の加工費用の低減を図る
ことができる。
また、底刃12aの終端12eが、前記円弧状切刃12bの円
弧の中心から先端方向を向く軸線Cに対して15°以上30
°以下の角度の位置に形成されているので、工具本体11
の軸線C部における各スローアウエイチップ12の間の肉
厚を十分大きくとることができる。したがって、工具本
体11の剛性を向上することができる。しかも、軸線Cに
直角な面に対する円弧状切刃12bの接線の傾きとして最
低限30°の角度が確保できるから、通常の溝加工、肩加
工等を含む傾斜面の加工に支障を来すことがない。
さらに、スローアウエイチップ12の底刃12aおよび直
線刃12cが直線状の平面に形成されているから、これら
底刃12aおよび直線刃12cを着座として、該スローアウエ
イチップ12を工具本体11に確実に保持することができ、
切刃の位置について正確な寸法精度を維持することがで
きる。
なお、上記実施例においては、一種類のスローアウエ
イチップを取り付けるように構成したが、用途に合わせ
て、種々の形状のものを取り付けるように構成してもよ
い。
また、スローアウエイチップを2つのもの設けた例を
示したが、該スローアウエイチップを周方向に3つ以上
設けるように構成してもよいことはいうまでもない。
[考案の効果] 以上説明したように本考案によれば、軸線回りに回転
せしめられる工具本体の先端に、軸線回りの回転軌跡が
略球面状となる円弧状切刃を有し、この円弧状切刃の後
端側に連なって該軸線回りの回転軌跡が略円筒状となる
直線刃を有する複数のスローアウェイチップが装着さ
れ、傾斜面の切削加工に用いられるようにしたボールエ
ンドミルにおいて、前記各スローアウェイチップは、前
記工具本体の軸線から径方向外側に離間した位置を始点
として内方から外方に向けて工具本体の基端側から先端
側方向に斜めに延びる底刃が形成され、この底刃の終端
位置から前記円弧状切刃が形成され、前記底刃の終端が
前記円弧状切刃の円弧の中心から先端方向を向く前記軸
線に対して15°以上30°以下の角度の位置に形成されて
いるものであるから、 軸線部に切刃がなく、従来のようにスローアウエイチ
ップに凸状切刃を形成しなくて済む。
したがって、スローアウエイチップの加工が極めて簡
単になり、コストの低減を図ることができる。
また、底刃の終端が、円弧状切刃の円弧の中心から先
端方向を向く軸線に対して15°以上30°以下の角度に設
定されているので、工具本体の軸線部における各スロー
アウエイチップの間の肉厚を十分大きくとることがで
き、該工具本体の剛性の向上を図ることができる。しか
も、軸線に直角な面に対する円弧状切刃の接線の傾きと
して最低限30°の角度が確保できるから、通常の溝加工
や肩加工等を含む傾斜面の切削加工に支障を来すことが
なく、しかも底刃が内方から外方に向けて先端側に斜め
に延びているので、平面加工の際、底刃のこすり現象に
よる切削抵抗の増大を招くことがない。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本考案の一実施例を示す図であっ
て、第1図はボールエンドミルの側面図、第2図は同ボ
ールエンドミルの底面図、第3図はスローアウエイチッ
プの正面図、第4図はボールエンドミルで曲面を加工す
る例を示した説明図、第5図は加工物を移動あるいは回
転しながらボールエンドミルで加工する例を示す説明
図、第6図ないし第9図は従来例として示した図であっ
て、第6図はボールエンドミルの側面図、第7図は同ボ
ールエンドミルの底面図、第8図は第2のスローアウエ
イチップを示す正面図、第9図は第1のスローアウエイ
チップを示す正面図である。 11……工具本体、12……スローアウエイチップ、12a…
…底刃、12b……円弧状切刃、12c……直線刃、12d……
始端、12e……終端、C……軸線、β……角度。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸線回りに回転せしめられる工具本体の先
    端に、軸線回りの回転軌跡が略球面状となる円弧状切刃
    を有し、この円弧状切刃の後端側に連なって該軸線回り
    の回転軌跡が略円筒状となる直線刃を有する複数のスロ
    ーアウェイチップが装着され、傾斜面の切削加工に用い
    られるようにしたボールエンドミルにおいて、 前記各スローアウェイチップは、前記工具本体の軸線か
    ら径方向外側に離間した位置を始点として内方から外方
    に向けて工具本体の基端側から先端側方向に斜めに延び
    る底刃が形成され、この底刃の終端位置から前記円弧状
    切刃が形成され、前記底刃の終端が前記円弧状切刃の円
    弧の中心から先端方向を向く前記軸線に対して15°以上
    30°以下の角度の位置に形成されていることを特徴とす
    るボールエンドミル。
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