JP2003205414A - センタ穴を有する被覆部材およびその被覆方法 - Google Patents

センタ穴を有する被覆部材およびその被覆方法

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Hiroshi Ikeuchi
寛 池内
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Mitsubishi Materials Kobe Tools Corp
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C5/00Milling-cutters
    • B23C5/02Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
    • B23C5/10Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B23C2228/00Properties of materials of tools or workpieces, materials of tools or workpieces applied in a specific manner
    • B23C2228/10Coating

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Milling Processes (AREA)
  • Milling, Broaching, Filing, Reaming, And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転切削工具などの表面に基準となるセンタ
穴を有して被膜が被覆された部材において、この基準に
ずれが生じるのを防止する。 【解決手段】 部材本体3の表面にセンタ穴4を有する
とともに、この部材本体3の表面に被膜5が被覆され
た、センタ穴4を有する被覆部材であって、このセンタ
穴4を封止材14によって封止した上で、この封止され
たセンタ穴4の周りを含めた部材本体3の表面に被膜5
を被覆し、しかる後この封止材14を取り除くことによ
り、被膜5を少なくともセンタ穴4の内周を除いた部分
に被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば切刃が形成
される工具本体先端部の表面に硬質被膜が被覆されたエ
ンドミル等の回転切削工具のようなセンタ穴を有する被
覆部材およびその被覆方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の回転切削工具を始めとする各種
工具において、近年では、高速・高能率加工、寿命向上
を目指し、例えば特開昭56−21711号公報にもあ
るように、部材本体(工具本体)の表面に硬質被膜を被
覆したものが多く提案されている。また、このような被
膜を被覆することにより、上記の高速・高能率加工や寿
命の向上といった目的は達成できるものの、切刃のよう
な鋭利な部分では膜厚が大きくなって丸味をもってしま
い、切れ味が低下してしまうため、例えば特開平4−2
10315号公報には、被膜を被覆した後にこの被膜を
研削して切刃の鋭利さを保つようにすることも提案され
ている。さらに、このような硬質被膜を被覆した切削工
具については使用後に切刃の再研削を行い、場合によっ
ては再度被膜を被覆して、再利用することも一般的とな
ってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
回転切削工具のうち、エンドミルやリーマなどに見られ
るように高い加工精度が要求され、しかも一般的なツイ
ストドリルのように工具本体先端の中心軸線上周辺にま
で切刃が形成されたもの以外のものにおいては、この工
具本体の先後端面の中心軸線上に、工具製造の際の基準
となる穴、すなわちセンタ穴が形成されており、このセ
ンタ穴に軸を挿入して工具本体をその中心軸線を基準に
支持した上で、研削による切刃の研ぎ付けや上述の再研
削を行うようにしている。ところが、その一方で、この
ような回転切削工具の工具本体に硬質被膜を被覆すると
きには、その後端部をホルダに挿入して切刃が形成され
た先端側の切刃部を露出させた状態で、この工具本体を
被覆装置に収容してPVDやCVD等の各種被覆方法に
より、上記切刃部の表面全体に被膜を被覆するようにし
ており、このため上記センタ穴の内周にまでも被膜が形
成されてしまうことが避けられない。
【0004】しかしながら、このような被膜は、微視的
にみた場合にはその膜厚分布が必ずしも均一であるとは
限らず、これは上記センタ穴の内周に被覆された被膜に
ついても例外ではない。このため、被覆前の工具本体の
中心軸線に沿って形成したセンタ穴の中心と、被覆後の
センタ穴の中心とに心ずれが生じてしまい、そのような
心ずれしたセンタ穴を基準にして被覆後の切刃の被膜を
研削したり切刃の再研削を行ったりしたのでは、実際に
切削を行う際の上記中心軸線回りの切刃の振れ精度に劣
化を招くおそれがあり、上述のような高い加工精度に対
する要求を満足させることが困難となる。特に、最近で
はこのような被膜の膜厚を大きく被覆する傾向があり、
これに伴って被覆後のセンタ穴の心ずれ量も大きくなる
おそれがある。
【0005】本発明は、このような背景の下になされた
もので、このような回転切削工具などの表面に基準とな
るセンタ穴を有して被膜が被覆された部材において、こ
の基準にずれが生じるのを防止することが可能なセンタ
穴を有する被覆部材およびその製造方法を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、こ
のような目的を達成するために、本発明の被覆部材は、
部材本体の表面にセンタ穴を有するとともに、この部材
本体の表面に被膜が被覆された、センタ穴を有する被覆
部材であって、上記被膜を、少なくとも上記センタ穴の
内周を除いた部分に被覆したことを特徴とする。すなわ
ち、例えばこの被覆部材が上述のような回転切削工具で
ある場合には、上記部材本体は、先端部の上記表面に切
刃が形成されて中心軸線回りに回転されることにより切
削を行う回転切削工具の工具本体であって、上記センタ
穴は少なくとも上記先端部の上記中心軸線上に形成され
るとともに、上記被膜は、このセンタ穴の内周を除いた
上記先端部の表面に被覆される。従って、このような被
覆部材においては、例えば回転切削工具の切刃研ぎ付け
の基準となるセンタ穴には被膜が被覆されていないの
で、切刃を工具本体の中心軸線を基準として正確に形成
することが可能となるなど、被覆後の部材の表面加工を
センタ穴を中心として所定の寸法・形状に精度よく行う
ことができる。
【0007】また、本発明の被覆方法は、部材本体の表
面に形成されたセンタ穴を封止材によって封止した上
で、この封止されたセンタ穴の周りを含めた上記部材本
体の表面に被膜を被覆し、しかる後この封止材を取り除
くことを特徴とするものである。しかるに、上記構成の
被覆部材を製造するには、例えば一つにセンタ穴を露出
したまま被膜を被覆し、しかる後にセンタ穴内周に被覆
された被膜を除去する方法も考えられるが、そのような
方法では、特に上記被膜が回転切削工具の工具本体表面
に被覆される硬質被膜である場合などに、センタ穴内周
の被膜の除去に多くの時間と労力とを要する結果となる
のに対し、本発明の被覆方法によれば、封止材によって
センタ穴内周に被膜が形成されるのを防ぐことができ、
被覆後に封止材を取り除くだけで上記構成の被覆部材が
得られるので、このセンタ穴内周を除いた部分への被膜
の被覆を極めて容易に行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は、本発明の被覆
部材の一実施形態を示すものであって、本発明のセンタ
穴を有する被覆部材を回転切削工具に適用した場合を示
している。すなわち、本実施形態では、先端部1の表面
に切刃2が形成されて中心軸線O回りに回転されること
により切削を行う回転切削工具の工具本体3が当該被覆
部材の部材本体とされており、センタ穴4はこの先端部
1の上記中心軸線O上に形成されるとともに、このセン
タ穴4の内周を除いた上記先端部1の表面に被膜5が被
覆されている。
【0009】ここで、本実施形態の回転切削工具はソリ
ッド(むく)の4枚刃スクエアエンドミルであって、超
硬合金等の硬質材料によって上記軸線Oを中心とする略
円柱状に形成された上記工具本体3の先端部1外周に、
その先端から後端側に向けて軸線O回りに当該工具本体
3の回転方向Tの後方側に捩れる4条の切屑排出溝6…
が周方向に等間隔に形成されており、これらの切屑排出
溝6…の工具回転方向Tを向く壁面6aがすくい面とさ
れ、このすくい面とその先端部1の外周の外周逃げ面と
の交差稜線部に、上記切刃2のうちの外周刃2aが形成
されている。また、この工具本体3の先端面7において
上記切屑排出溝6…は内周側に向かうようにされてお
り、この切屑排出溝6のすくい面とされる上記壁面6a
と先端面7の先端逃げ面との交差稜線部に、上記切刃2
のうちの先端刃(底刃)2bが上記外周刃2aの先端か
ら内周側に向けて延びるように形成される。従って、こ
の工具本体3の先端部1の表面には、これら外周刃2a
と先端刃2bとからなる切刃2が4条形成されることと
なる。
【0010】さらに、上記先端面7の内周側には、上記
軸線Oを中心とした断面円形をなして後端側に一段凹む
凹所8が形成されており、この凹所8の底面の中心軸線
O上に上記センタ穴4が形成されている。このセンタ穴
4は、本実施形態ではその内周面が上記中心軸線Oを中
心として穴底側すなわち軸線O方向後端側に向かうに従
い一定の傾斜角で漸次縮径する凹円錐面状をなすもので
あり、この穴底部にはさらに、一定の内径で軸線Oを中
心とした断面円形をなして後端側に僅かに凹む底穴9が
形成されている。
【0011】一方、工具本体3の後端部10は、切屑排
出溝6…および切刃2…が形成された上記先端部1の外
径(切刃2の外径)よりも僅かに大径の軸線Oを中心と
した円柱状に形成されていて、当該工具本体3を工作機
械の主軸に取り付けるためのシャンク部とされている。
そして、この後端部10の端面すなわち工具本体3の後
端面11にも、その中心の軸線O上にセンタ穴12が形
成されており、このセンタ穴12も上記センタ穴4と同
様に、その内周面が上記中心軸線Oを中心として穴底側
すなわち軸線O方向先端側に向かうに従い一定の傾斜角
で漸次縮径する凹円錐面状をなし、またこの穴底部には
一定の内径で軸線Oを中心とした断面円形をなして先端
側に僅かに凹む底穴13が形成されている。従って、こ
れらセンタ穴4,12および底穴9,13は中心軸線O
に関して同軸に形成されることとなる。
【0012】そして、このような工具本体3の上記先端
部1の表面には、この先端部1側のセンタ穴4および底
穴9を除いて、図1ないし図3にハッチングで示すよう
に上記被膜5が被覆されている。この被膜5は、本実施
形態では例えば工具本体3の耐摩耗性を向上させるため
のダイヤモンドコーティングやTi系コーティング等に
よる硬質被膜であって、上記切刃2…部分は勿論のこ
と、切屑排出溝6…内や凹所8も含めた先端面7まで
の、センタ穴4および底穴9の内面を除いた先端部1の
表面全体に被覆されている。従って、このセンタ穴4の
周辺においては、該センタ穴4の開口縁から外側に被膜
5が被覆される。
【0013】次に、本発明の被覆方法の一実施形態につ
いて、上記回転切削工具の製造方法も含めて説明する
と、まず上記超硬合金の焼結等によって略円柱状をなす
工具本体3の原型を成形し、その先後端面7,11の中
心に上記センタ穴4,12および底穴9,13を軸線O
上に同軸となるように形成する。次いで、これらのセン
タ穴4,12に、その内周面に密着可能な円錐状の頭部
を有する図示されない一対の軸を軸線O方向両端側から
挿入して、工具本体3をその先後端から挟み込むように
支持する。従って、この状態で工具本体3は、その中心
軸線Oが上記一対の軸の軸線と同軸となるように支持さ
れるので、この軸線Oすなわちセンタ穴4,12を基準
とし、その外周に円筒研削を施して所定の径の刃部(先
端部1)およびシャンク部(後端部10)を形成する。
さらに、先端面7のセンタ穴4は上記軸によって軸支し
たまま、後端部10をコレットチャック等によってチャ
ッキングして工具本体3を支持し、やはりセンタ穴4を
基準に、切屑排出溝6や外周逃げ面などをダイヤモンド
砥石等によって研削し、各交差稜線部に外周刃2aを形
成する。なお、先端刃(底刃)2bの加工については、
切屑排出溝6や外周逃げ面の加工後に上記センタ穴4に
よる軸支を外してから、先端逃げ面を研削して加工を行
うようにしてもよい。
【0014】そして、こうして形成された工具本体3の
先端部1表面に上記被膜5を被覆するのであるが、この
とき本実施形態では、図4に示すようにこの工具本体3
の表面に形成された上記センタ穴4を封止材14によっ
て封止した上で、この封止されたセンタ穴4の周りを含
めた先端部1の表面に被膜5を被覆し、しかる後この封
止材14を取り除くことにより、上述のようにセンタ穴
4およびその奥の底穴9の内周を除いた先端部1表面の
全体に被膜5が被覆されるようにしている。すなわち、
上述のようにして切刃2…が形成された工具本体3の先
端部1にダイヤモンドコーティングやTi系コーティン
グ等による硬質の被膜5を被覆するには、図4に示すよ
うに被膜5を被覆しない後端部10を有底円筒状のホル
ダ15に嵌挿して先端部1が上向きの状態で工具本体3
を周知の被覆装置に収容し、PVDやCVD等の適宜の
被覆方法によって露出した先端部1の表面に被膜5を被
覆するが、このとき本実施形態では、上記センタ穴4の
内周がなす凹円錐面と等しい傾斜角の凸円錐面14aを
有する上記封止材14を、この凸円錐面14aがセンタ
穴4の上記凹円錐面に密着するようにして、やはり上向
きにされたセンタ穴4に挿入して載置し、この状態で上
記被覆方法により被膜5の被覆を行う。
【0015】よって、この状態で被覆が施された工具本
体3においては、その後端部10はホルダ15に嵌挿さ
れて収容されているので被膜5が被覆されることはな
く、そして先端部1においてもセンタ穴4は封止材14
が密着して封止されているため、このセンタ穴4の内周
と奥の底穴9内面とに被膜5が被覆されることもなく、
これらセンタ穴4および底穴9を除いた先端部1の表面
と、封止材14の外部に露出した表面部分とに被膜5が
被覆される。そこで、被覆後にこの封止材14を取り外
せば、被膜5が上記センタ穴4および底穴9の内周を除
いた先端部1の表面に被覆された回転切削工具、すなわ
ち上記実施形態の被覆部材が得られる。なお、上記封止
材14としては、例えば被膜5が上述したようなPVD
やCVDによって被覆されるダイヤモンドコーティング
やTi系コーティング等の硬質被膜である場合には、モ
リブデンやステンレス等の金属製のものが用いられる。
【0016】従って、このようにして被膜5が被覆され
た上記構成の回転切削工具においては、その工具本体3
の後端部10のセンタ穴12は勿論、先端部1のセンタ
穴4も内周に被膜5が被覆されることはなく、被覆前の
切刃2…が形成された時と同じく中心軸線O上に同軸に
形成されたままであるので、被覆後に切刃2…の被膜5
を研削して該切刃2の鋭利さを保つ場合や、あるいは当
該切削工具の使用後に切刃2…を再研削する場合には、
上記と同じくこれらのセンタ穴4,12に一対の軸を軸
線O方向両端側から挿入して工具本体3を支持し、ある
いは後端部10についてはこれをコレットチャックでチ
ャッキングし、この軸線Oすなわちセンタ穴4,12を
基準として切刃2の上記すくい面や外周・先端逃げ面に
研削を行えばよい。これにより、被膜5の被覆前後でセ
ンタ穴4,12に心ずれを生じることなく、所定の位置
に正確に切刃2…を研ぎ付けることが可能となり、該切
刃2…に高い振れ精度を確保することが可能となって、
当該回転切削工具の加工精度の向上を図ることができ
る。
【0017】なお、本実施形態では、このような回転切
削工具としてエンドミルの工具本体3に被膜5を被覆す
る場合について説明したが、これ以外にも座ぐりフライ
スや溝フライスなどの各種フライスや、工具本体先端の
中心軸線上周辺にまで切刃が形成されていないリーマや
コアドリル等の穴加工工具、あるいはタップのようなネ
ジ加工用工具など、他の種の回転切削工具に適用するこ
とが可能である。また、このような回転切削工具に限ら
ずとも、例えばブローチのような切削工具や各種ロール
のような耐摩工具のようにセンタ穴を有してこれを基準
に切刃やカリバー等が形成されうる工具に被膜を形成す
る場合にも適用可能であるし、場合によってはこのよう
な工具以外でも、基準となるセンタ穴を有してこのセン
タ穴基準で各部が形成される部材において、その部材本
体の表面に上述のような硬質被膜は勿論これ以外でも各
種の被膜が被覆されるような被覆部材に本発明を適用す
ることも可能である。なお、このような場合には、セン
タ穴は上記各部の形成の基準となるものであればよく、
必ずしも部材本体の特定の中心軸線上に形成されていな
くてもよい。
【0018】一方、上記実施形態の被覆方法において
は、このような被覆部材(回転切削工具)の部材本体
(工具本体3)に被膜5を被覆するに際して、センタ穴
4を封止材14によって封止した上で、この封止された
センタ穴4の周りを含めた上記部材本体の表面に被膜5
を被覆し、しかる後この封止材14を取り除くことによ
って、上述のようなセンタ穴4の内周を除いた表面に被
膜5が被覆された被覆部材を得るようにしており、この
ようなセンタ穴4を除いた被覆部材表面への被膜5の形
成が容易であるという効果を得ることができる。なお、
本実施形態ではセンタ穴4の内周面が凹円錐面状とされ
ているのに合わせて、封止材14もこれと傾斜角が等し
い凸円錐面状部14aを備えたモリブデンやステンレス
等の金属よりなる固形物とされているが、被膜の種類や
その被覆条件等によっては、例えば部材本体との親和性
の少ない粘性体を封止材としてセンタ穴に封入して該セ
ンタ穴を封止し、被覆後にこれを取り除くようにしても
よく、この場合には、上記実施形態のように被覆時にセ
ンタ穴が上向きとなっていなくても、センタ穴を封止し
た状態で被覆を行うことが可能となる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のセンタ穴
を有する被覆部材によれば、このセンタ穴を基準として
被覆後に各部の成形を行う場合でも、この基準にずれが
生じるのを防いでその成形精度を確保することができ、
例えば回転切削工具においては切刃の振れ精度を確保し
て高い加工精度を得ることができる。また、本発明の被
覆方法によれば、このような被覆部材を容易に得ること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の被覆部材(回転切削工具)の一実施
形態を示す一部破断側面図である。
【図2】 図1に示す実施形態の先端面7を示す正面図
である。
【図3】 図2におけるZZ断面図である。
【図4】 本発明の被覆方法の一実施形態を説明する一
部破断図である。
【符号の説明】
1 工具本体3の先端部 2 切刃 3 工具本体(部材本体) 4,12 センタ穴 5 被膜 14 封止材 O 工具本体3の中心軸線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部材本体の表面にセンタ穴を有するとと
    もに、この部材本体の表面に被膜が被覆された、センタ
    穴を有する被覆部材であって、上記被膜が、少なくとも
    上記センタ穴の内周を除いた部分に被覆されていること
    を特徴とするセンタ穴を有する被覆部材。
  2. 【請求項2】 上記部材本体は、先端部の上記表面に切
    刃が形成されて中心軸線回りに回転されることにより切
    削を行う回転切削工具の工具本体であって、上記センタ
    穴は少なくとも上記先端部の上記中心軸線上に形成され
    るとともに、上記被膜は、少なくともこのセンタ穴の内
    周を除いた上記先端部の表面に被覆されていることを特
    徴とする請求項1に記載のセンタ穴を有する被覆部材。
  3. 【請求項3】 部材本体の表面に形成されたセンタ穴を
    封止材によって封止した上で、この封止されたセンタ穴
    の周りを含めた上記部材本体の表面に被膜を被覆し、し
    かる後この封止材を取り除くことを特徴とするセンタ穴
    を有する被覆部材の被覆方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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